JP5899934B2 - 水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、供給水を透過水と濃縮水とに分離する膜分離装置を備えた水処理システムに関する。
半導体製造工程や電子部品の洗浄、医療器具の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水は、一般に、地下水や水道水等の供給水を膜分離装置で処理することにより製造される。膜分離装置は、少なくとも一つの逆浸透膜モジュールを備える。以下の説明においては、逆浸透膜モジュールを「RO膜モジュール」、逆浸透膜を「RO膜」ともいう。
RO膜モジュールに用いられるRO膜は、供給水の温度や膜の状態(細孔の閉塞や材質の酸化劣化)により水透過係数が変化する。すなわち、透過水の流量は、供給水の温度や膜の状態により変化する。そこで、供給水の温度や膜の状態に係わらず、透過水の流量を一定に保つために、流量フィードバック水量制御を行う水質改質システムが提案されている(特許文献1参照)。また、RO膜モジュールの透水性能を維持するために、定期的にRO膜モジュールの一次側表面を洗浄するフラッシング運転を行う水処理システムが提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−296945号公報 特開2005−279461号公報
フラッシング運転は、RO膜モジュールの一次側からの排水流量を増加させることにより行われるが、有効圧力の低下により透過水の純度が低下するため、透過水の製造は停止される。この間、需要箇所において透過水を利用することができない。そのため、通常は、RO膜モジュールの二次側に処理水タンクを設け、この処理水タンクが満水となり、且つフラッシング運転を実行するタイミングであると判定したときにフラッシング運転を実行している。しかし、需要箇所が高稼働であり、生産流量と消費水量とがほぼ同じであるような場合には、処理水タンクを満水にすることができなくなる。フラッシング運転が実行されないと、RO膜モジュールの透水性能を維持することが困難となる。
従って、本発明は、需要箇所が高稼働であっても、フラッシング運転を実行可能な水処理システムを提供することにある。
本発明は、供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールを備えた膜分離装置と、透過水の流量を検出し、当該流量に応じた検出流量値を出力する流量検出手段と、前記膜分離装置から送出された透過水を貯留し、需要箇所に対し透過水を供給可能に接続される貯留タンクと、前記貯留タンクの水位を検出する水位検出手段と、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動され、供給水を吸入して前記膜分離装置に向けて吐出する加圧ポンプと、前記加圧ポンプの駆動周波数の演算値に対応する演算値信号が入力され、入力された当該演算値信号に対応する駆動周波数を前記加圧ポンプに出力するインバータと、前記流量検出手段から出力された検出流量値が予め設定された目標流量である第1目標流量値又は当該第1目標流量値よりも流量の多い第2目標流量値となるように、前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力する流量制御部と、
を備え、前記流量制御部は、前記逆浸透膜モジュールの通常運転を実行する場合には、目標流量値として前記第1目標流量値を設定して前記第1目標流量値となるように前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力し、前記逆浸透膜モジュールの一次側を洗浄するフラッシング運転を実行する時期に達した場合には、(i)目標流量値として前記第2目標流量値を設定して前記第2目標流量値となるように前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力し、(ii)前記水位検出手段の検出水位値が少なくとも前記フラッシング運転中に需要箇所で消費される水量の透過水を供給可能な水位に達した場合には、前記膜分離装置から前記貯留タンクへの透過水の給水を停止して前記フラッシング運転を実行し、(iii)前記フラッシング運転の実行を終了した場合には、目標流量を前記第2目標流量値から前記第1目標流量値に設定して前記第1目標流量値となるように前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力する水処理システムに関する。
また、前記流量制御部は、前回の前記フラッシング運転が終了した後、前記貯留タンクへ給水される透過水の積算給水時間又は積算給水量が設定値に達した場合には、前記フラッシング運転を実行する時期に達したと判定することが好ましい。
また、前記第2目標流量値は、前記第1目標流量値の1.1〜1.2倍の流量であることが好ましい。
また、前記流量制御部は、目標流量値として前記第2目標流量値を設定した場合には、目標流量値として前記第1目標流量値を設定したときよりも前記逆浸透膜モジュールの回収率が低くなるように濃縮水の排水流量を増加させることが好ましい。
本発明によれば、需要箇所が高稼働であっても、フラッシング運転を実行可能な水処理システムを提供することができる。
実施形態に係る水処理システム1の全体構成図である。 制御部10において透過水W2の目標流量値及び回収率を設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。 制御部10において流量フィードバック水量制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 制御部10において透過水W2の回収率制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 制御部10においてフラッシング運転を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る水処理システム1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る水処理システム1の全体構成図である。本実施形態に係る水処理システム1は、例えば、淡水から純水を製造する純水製造システムに適用される。
図1に示すように、本実施形態に係る水処理システム1は、加圧ポンプ2と、インバータ3と、膜分離装置4と、透過水弁5と、貯留タンクとしての処理水タンク6と、水位検出手段としての水位センサ7と、流量センサ8と、安全弁9と、を備える。また、水処理システム1は、流量制御部の機能を有する制御部10と、第1排水弁11〜第3排水弁13と、濃縮水還流弁14と、を備える。なお、図1では、電気的な接続の経路を破線で示す。
また、水処理システム1は、供給水ラインL1と、透過水ラインL2と、濃縮水ラインL3と、濃縮水排出ラインL4と、濃縮水還流ラインL5と、透過水返送ラインL6と、配水ラインL7と、濃縮水W3の排水ライン(第1排水ラインL11、第2排水ラインL12及び第3排水ラインL13)と、を備える。本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
供給水ラインL1は、供給水W1を膜分離装置4に供給するラインである。供給水ラインL1の上流側の端部は、供給水W1の供給源(不図示)に接続されている。供給水ラインL1の下流側の端部は、膜分離装置4の一次側入口ポートに接続されている。
加圧ポンプ2は、供給水W1を吸入し、膜分離装置4に向けて吐出する装置である。加圧ポンプ2は、インバータ3(後述)と電気的に接続されている。加圧ポンプ2には、インバータ3から、周波数が変換された駆動電力が入力される。加圧ポンプ2は、供給された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。加圧ポンプ2の回転速度は、インバータ3から供給される駆動周波数に比例する。すなわち、加圧ポンプ2の回転速度は、インバータ3から供給される駆動周波数が低くなるにつれて遅くなり、駆動周波数が高くなるにつれて速くなる。
インバータ3は、周波数が変換された駆動電力を加圧ポンプ2に供給する電気回路である。インバータ3は、制御部10と電気的に接続されている。インバータ3には、制御部10から電流値信号が入力される。インバータ3は、制御部10から入力された電流値信号に対応する駆動周波数の駆動電力を加圧ポンプ2に出力する。
膜分離装置4は、RO膜モジュール4aを備える。RO膜モジュール4aは、加圧ポンプ2から吐出された供給水W1を、溶存塩類が除去された透過水W2と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W3とに膜分離処理する設備である。RO膜モジュール4aは、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。RO膜モジュール4aは、これらRO膜エレメントにより供給水W1を膜分離処理し、透過水W2及び濃縮水W3を製造する。
本実施形態におけるRO膜モジュール4aは、膜表面に架橋全芳香族ポリアミドからなる負荷電性のスキン層が形成されたRO膜(不図示)を有する。このRO膜は、濃度500mg/L、pH7.0、温度25℃の塩化ナトリウム水溶液を供給水W1として、操作圧力0.7MPa、回収率15%で供給したときの水透過係数が、1.5×10−11・m−2・s−1・Pa−1以上、且つ塩除去率が99%以上となるものである。
ここで、操作圧力とは、JIS K3802−1995「膜用語」で定義される平均操作圧力である。操作圧力は、RO膜モジュール4aの一次側の入口圧力と一次側の出口圧力との平均値を指す。
回収率とは、RO膜モジュール4aへ供給される供給水W1の流量Qに対する透過水W2の流量Qの割合(すなわち、Q/Q×100)をいう。
水透過係数は、透過水量[m/s]を膜面積[m]及び有効圧力[Pa]で除した値であり、RO膜の水の透過性能を示す指標である。すなわち、水透過係数は、単位有効圧力を作用させたときに単位時間に膜の単位面積を透過する水の量を意味する。有効圧力は、JIS K3802−1995「膜用語」で定義され、操作圧力(平均操作圧力)から浸透圧差及び二次側圧力を差し引いた圧力である。
塩除去率は、RO膜を透過する前後の特定の塩類の濃度(ここでは塩化ナトリウム濃度)から計算される値であり、RO膜の溶質の阻止性能を示す指標である。塩除去率は、RO膜モジュール4aへ供給される供給水W1の濃度(C)及び透過水W2の濃度(C)から、(1−C/C)×100により求められる。
本実施形態の水透過係数及び塩除去率の条件を満たすRO膜は、逆浸透膜エレメントとして市販されている。逆浸透膜エレメントとしては、例えば、東レ社製:型式名「TMG20−400」、ウンジン・ケミカル社製:型式名「RE8040−BLF」、日東電工社製:型式名「ESPA1」等を用いることができる。
透過水ラインL2は、RO膜モジュール4aで製造された透過水W2を処理水タンク6(後述)へ送出するラインである。透過水ラインL2の上流側の端部は、RO膜モジュール4aの二次側ポートに接続されている。透過水ラインL2の下流側の端部は、処理水タンク6に接続されている。
濃縮水ラインL3は、RO膜モジュール4aから濃縮水W3を送出するラインである。濃縮水ラインL3の上流側の端部は、RO膜モジュール4aの一次側出口ポートに接続されている。また、濃縮水ラインL3の下流側は、分岐部J5において、濃縮水排出ラインL4及び濃縮水還流ラインL5に分岐している。
濃縮水排出ラインL4は、濃縮水ラインL3を流通する濃縮水W3の一部又は全部を装置外へ排出するラインである。濃縮水排出ラインL4の下流側は、分岐部J6及びJ7において、第1排水ラインL11、第2排水ラインL12及び第3排水ラインL13に分岐している。
第1排水ラインL11には、第1排水弁11が設けられている。第2排水ラインL12には、第2排水弁12が設けられている。第3排水ラインL13には、第3排水弁13が設けられている。第1排水弁11〜第3排水弁13は、濃縮水排出ラインL4から装置外へ排出される濃縮水W3の排水流量を調節する弁である。
第1排水弁11は、第1排水ラインL11を開閉することができる。第2排水弁12は、第2排水ラインL12を開閉することができる。第3排水弁13は、第3排水ラインL13を開閉することができる。
第1排水弁11〜第3排水弁13は、それぞれ定流量弁機構(不図示)を備える。定流量弁機構は、第1排水弁11〜第3排水弁13において、それぞれ異なる流量値に設定されている。例えば、第1排水弁11は、開状態において、RO膜モジュール4aの回収率が80%となるように排水流量が設定されている。第2排水弁12は、開状態において、RO膜モジュール4aの回収率が75%となるように排水流量が設定されている。第3排水弁13は、開状態において、RO膜モジュール4aの回収率が70%となるように排水流量が設定されている。
濃縮水排出ラインL4から排出される濃縮水W3の排水流量は、第1排水弁11〜第3排水弁13を選択的に開閉することにより、段階的に調節できる。例えば、第2排水弁12のみを開状態とし、第1排水弁11及び第3排水弁13を閉状態とする。この場合には、RO膜モジュール4aの回収率を75%とすることができる。また、第1排水弁11及び第2排水弁12を開状態とし、第3排水弁13のみを閉状態とする。この場合には、RO膜モジュール4aの回収率を70%とすることができる。従って、本実施形態において、濃縮水W3の排水流量は、第1排水弁11〜第3排水弁13を選択的に開閉することにより、回収率を50%〜80%までの間で、5%毎に段階的に調節できる。
本実施形態において、RO膜モジュール4aの回収率は、65%又は50%のいずれかに設定される。回収率65%の場合は、第1排水弁11及び第2排水弁12を開状態とし、第3排水弁13を閉状態とする。また、回収率50%の場合は、第1排水弁11〜第3排水弁13をすべて開状態とする。しかし、RO膜モジュール4aの回収率は、通常運転時の回収率と、それよりも低いフラッシング運転の実行時期の回収率のいずれかに設定できればよい。上述のように、濃縮水W3の排水流量は段階的に調節できるため、回収率は50%〜80%までの間で適宜に選択することができる。従って、RO膜モジュール4aの回収率を、例えば、80%又は60%のいずれかに設定する構成としてもよい。
第1排水弁11〜第3排水弁13は、それぞれ制御部10と電気的に接続されている。第1排水弁11〜第3排水弁13における弁体の開閉は、制御部10からの駆動信号により制御される。
濃縮水還流ラインL5は、濃縮水ラインL3を流通する濃縮水W3の残部を、供給水ラインL1における加圧ポンプ2よりも上流側に還流させるラインである。濃縮水還流ラインL5の上流側の端部は、分岐部J5において濃縮水ラインL3に接続されている。分岐部J5は、RO膜モジュール4aの一次側出口ポートと分岐部J6との間に配置されている。また、濃縮水還流ラインL5の下流側の端部は、接続部J1において、供給水ラインL1に接続されている。接続部J1は、供給水W1の供給源(不図示)と加圧ポンプ2との間配置されている。
濃縮水還流弁14は、濃縮水還流ラインL5の流通量を調節する装置である。濃縮水還流弁14は、制御部10と電気的に接続されている。濃縮水還流弁14における弁体の開度は、制御部10からの駆動信号により制御される。濃縮水還流弁14の弁体は、RO膜モジュール4aを通常運転する場合には、所定の開度に制御される。また、濃縮水還流弁14の弁体は、RO膜モジュール4aをフラッシング運転する場合には、閉状態(開度0%)に制御される。
透過水弁5は、透過水ラインL2を開閉する装置である。透過水弁5は、膜分離装置4と処理水タンク6との間(接続部J4と処理水タンク6との間)に配置されている。透過水弁5は、制御部10と電気的に接続されている。透過水弁5における弁体の開閉は、制御部10からの駆動信号により制御される。透過水弁5は、RO膜モジュール4aを通常運転する場合には、開状態に制御される。また、透過水弁5は、RO膜モジュール4aをフラッシング運転する場合には、閉状態に制御される。
処理水タンク6は、RO膜モジュール4aで製造された透過水W2を貯留するタンクである。処理水タンク6には、透過水ラインL2の下流側の端部が接続されている。RO膜モジュール4aの二次側ポートから送出された透過水W2は、透過水ラインL2を介して処理水タンク6に補給される。また、処理水タンク6は、配水ラインL7を介して下流側の需要箇所(不図示)に接続されている。処理水タンク6に貯留された透過水W2は、配水ラインL7を介して、処理水W4として需要箇所に供給される。
本実施形態では、処理水タンク6の貯水量を判定するための基準水位として、水位M(図1参照)が設定されている。水位Mは、フラッシング運転中に需要箇所で消費される水量の透過水を供給可能な貯水量に対応する水位である。本実施形態において、水位Mは満水水位である。従って、処理水タンク6の貯水量が水位Mに達していれば、フラッシング運転の間、RO膜モジュール4aから透過水W2を補給することなしに、需要箇所で消費される水量の透過水W2を供給することができる。
水位センサ7は、処理水タンク6に貯留された透過水W2の水位を検出する機器である。水位センサ7は、処理水タンク6に設けられている。また、水位センサ7は、制御部10と電気的に接続されている。水位センサ7で検出された処理水タンク6の水位(以下、「検出水位値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。水位センサ7は、連続式レベルセンサであり、例えば、静電容量式センサ、圧力式センサ、超音波式センサ等が用いられる。
流量センサ8は、透過水ラインL2を流通する透過水W2の流量を検出する機器である。流量センサ8は、接続部J3において透過水ラインL2に接続されている。接続部J3は、膜分離装置4と処理水タンク6との間に配置されている。流量センサ8は、制御部10と電気的に接続されている。流量センサ8で検出された透過水W2の流量(以下、「検出流量値」ともいう)は、制御部10へ検出値信号として送信される。
透過水返送ラインL6は、フラッシング運転中にRO膜モジュール4aから透過水ラインL2に送出された透過水W2を、供給水ラインL1における加圧ポンプ2よりも上流側に返送させるラインである。透過水返送ラインL6の上流側の端部は、接続部J4において透過水ラインL2に接続されている。接続部J4は、RO膜モジュール4aの二次側ポートと透過水弁5との間(接続部J3と透過水弁5との間)に配置されている。また、透過水返送ラインL6の下流側の端部は、接続部J2において供給水ラインL1に接続されている。接続部J2は、供給水W1の供給源と加圧ポンプ2との間(接続部J1と加圧ポンプ2との間)に配置されている。また、透過水返送ラインL6には、安全弁9が設けられている。
安全弁9は、フラッシング運転中に、透過水ラインL2の管内圧力が予め設定された圧力以上となった場合に開弁して、透過水W2を透過水返送ラインL6に流通させる弁である。すなわち、安全弁9は、予め設定された圧力以上の透過水W2を、透過水返送ラインL6を介して供給水ラインL1に戻すことにより、RO膜モジュール4aの二次側に過剰な背圧が発生するのを防止する。
なお、RO膜モジュール4aを通常運転する場合には、透過水弁5が開状態に制御されるため、透過水ラインL2の管内圧力は、予め設定された圧力未満となる。その場合には、安全弁9が閉弁した状態となるため、透過水W2は処理水タンク6へ送出される。
制御部10は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。また、マイクロプロセッサには、時間の計時等を管理するインテグレーテッドタイマユニット(以下、「ITU」ともいう)が組み込まれている。
制御部10は、流量制御部の機能として、流量センサ8の検出流量値が予め設定された第1目標流量値又は第2目標流量値(いずれも後述)となるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより、加圧ポンプ2を駆動するための駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する電流値信号をインバータ3に出力する流量フィードバック水量制御を実行する。流量フィードバック水量制御については後述する。
また、制御部10は、流量制御部の機能として、RO膜モジュール4aの通常運転を実行する場合には、目標流量値として第1目標流量を設定する。第1目標流量値は、通常運転時において、需要箇所の平均的な消費水量に基づいて設定された流量である。
また、制御部10は、流量制御部の機能として、フラッシング運転を実行する時期に達した場合には、(i)目標流量値として第2目標流量値を設定し、(ii)水位センサ7の検出水位値Wが水位Mに達した場合には、RO膜モジュール4aから処理水タンク6への透過水W2の給水を停止してフラッシング運転を実行し、(iii)フラッシング運転の実行を終了した場合には、目標流量を第2目標流量値から第1目標流量値に設定し、RO膜モジュール4aの通常運転を実行する。
第2目標流量値は、第1目標流量値よりも多い流量値である。第2目標流量値は、第1目標流量値の1.1〜1.2倍の流量とすることが好ましい。例えば、第2目標流量値を最大流量(100%)とした場合に、第1目標流量値はその83〜91%の流量となる。なお、第1目標流量値及び第2目標流量値は、第1目標流量値<第2目標流量値の関係を満たせば、適宜に設定することができる。
また、制御部10は、流量制御部の機能として、前回のフラッシング運転が終了した後、処理水タンク6へ給水される透過水W2の積算給水時間が設定値に達した場合には、フラッシング運転を実行する時期に達したと判定する。積算給水時間は、ITU(マイクロプロセッサ)により計時される。
また、制御部10は、流量制御部の機能として、フラッシング運転の実行時期に目標流量値として第2目標流量値を設定した場合には、通常運転時に目標流量値として第1目標流量値を設定したときよりもRO膜モジュール4aの回収率が低くなるように、濃縮水W3の排水流量を増加させる。
具体的には、制御部10は、通常運転時に目標流量値として第1目標流量値を設定した場合には、RO膜モジュール4aにおける透過水W2の回収率を65%に設定し、設定した回収率に基づいて濃縮水W3の排水流量(以下、「第1排水流量」ともいう)を演算する。そして、制御部10は、RO膜モジュール4aにおける濃縮水W3の実際排水流量が第1排水流量となるように、第1排水弁11〜第3排水弁13を制御する。
また、制御部10は、フラッシング運転の実行時期に目標流量値として第2目標流量値を設定した場合には、RO膜モジュール4aにおける透過水W2の回収率を50%に設定する。フラッシング運転の実行時期に、目標流量値を第2目標流量値(>第1目標流量値)に設定した場合、透過水W2の流量が増加するため、RO膜モジュール4aの一次側表面では水の取られ過ぎによって過濃縮が起こりやすくなる。そこで、RO膜表面でのファウリング(閉塞)やスケール付着を回避するため、上述したように、フラッシング運転の実行時期における回収率を通常運転時の回収率よりも下げるように制御する。
制御部10は、フラッシング運転の実行時期に目標流量値として第2目標流量値を設定した場合には、RO膜モジュール4aにおける透過水W2の回収率を50%に設定し、設定した回収率に基づいて濃縮水W3の排水流量(以下、「第2排水流量」ともいう)を演算する。そして、制御部10は、RO膜モジュール4aにおける濃縮水W3の実際排水流量が第2排水流量となるように、第1排水弁11〜第3排水弁13を制御する。
制御部10は、流量制御部の機能として、設定された回収率R及び目標流量値Q´(第1又は第2目標流量値)に基づいて、濃縮水W3の排水流量Q(第1排水流量又は第2排水流量)を、下記の式(1)により演算する。
=Q´/R−Q´ (1)
次に、制御部10が透過水W2の目標流量値及び回収率を設定する場合の動作について説明する。図2は、制御部10において透過水W2の目標流量値及び回収率を設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図2に示すステップST101において、制御部10は、フラッシング運転が終了したか否かを判定する。このステップST101において、制御部10により、フラッシング運転が終了した(YES)と判定された場合に、処理はステップST102へ移行する。また、ステップST101において、制御部10により、フラッシング運転が終了していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST101へ戻る。
ステップST102(ステップST101:YES判定)において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Q´として第1目標流量値を設定する。第1目標流量値は、通常運転時に設定される目標流量値である。
ステップST103において、制御部10は、透過水W2の回収率Rとして回収率65%を設定する。回収率65%は、通常運転時に設定される回収率である。
ステップST104において、制御部10は、ITU(マイクロプロセッサ)による計時Tをスタートさせる。計時Tは、前回のフラッシング運転が終了してからの積算給水時間である。
ステップST105において、制御部10は、ITUによる計時Tが予め設定された時間Tに達したか否かを判定する。時間Tは、フラッシング運転を実行する時期を判定するための設定値である。
ステップST105において、制御部10により、ITUによる計時Tが時間Tに達した(YES)と判定された場合、すなわちフラッシング運転を実行する時期に達したと判定された場合に、処理はステップST106へ移行する。また、ステップST105において、制御部10により、計時Tが時間Tに達していない(NO)と判定された場合、すなわちフラッシング運転を実行する時期に達していないと判定された場合に、処理はステップST105へ戻る。
ステップST106(ステップST105:YES判定)において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Q´として第2目標流量値を設定する。第2目標流量値は、フラッシング運転の実行時期に設定される目標流量値である。フラッシング運転の実行時期には、目標流量値として、第1目標流量値よりも流量の多い第2目標流量値を設定する。これにより、処理水タンク6には、通常運転時よりも多くの流量で透過水W2が補給される。
ステップST107において、制御部10は、透過水W2の回収率Rとして回収率50%を設定する。回収率50%は、フラッシング運転の実行時期に設定される回収率である。
ステップST108において、制御部10は、水位センサ7で検出された検出水位値Wを取得する。
ステップST109において、制御部10は、検出水位値Wが水位M(満水水位)以上か否かを判定する。このステップST109において、制御部10により、検出水位値W≧水位Mである(YES)と判定された場合に、処理はステップST110へ移行する。また、ステップST109において、制御部10により、検出水位値W<水位Mである(NO)と判定された場合に、処理はステップST109へ戻る。
ステップST110において、制御部10は、フラッシング運転を実行する。フラッシング運転を実行する場合の動作については後述する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
次に、制御部10による流量フィードバック水量制御について説明する。図3は、制御部10において流量フィードバック水量制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図3に示すステップST201において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Q´を取得する。この目標流量値Q´は、図2に示すフローチャートのステップST102又はステップST106において設定された目標流量値である。
ステップST202において、制御部10は、ITUによる計時Tが制御周期である100msに達したか否かを判定する。このステップST202において、制御部10により、ITUによる計時Tが100msに達した(YES)と判定された場合に、処理はステップST203へ移行する。また、ステップST202において、制御部10により、ITUによる計時Tが100msに達していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST202へ戻る。
ステップST203(ステップST202:YES判定)において、制御部10は、流量センサ8で検出された透過水W2の検出流量値Qを取得する。
ステップST204において、制御部10は、ステップST203で取得した検出流量値(フィードバック値)QとステップST201で取得した目標流量値Q´との偏差がゼロとなるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより操作量Uを演算する。なお、速度形デジタルPIDアルゴリズムでは、制御周期(100ms)毎に操作量の変化分を演算し、これを前回の制御周期時点の操作量に加算することで現時点の操作量を決定する。
ステップST205において、制御部10は、現時点の操作量U及び加圧ポンプ2の最大駆動周波数(50Hz又は60Hzの設定値)に基づいて、加圧ポンプ2の駆動周波数Fを演算する。
ステップST206において、制御部10は、駆動周波数Fの演算値を、対応する電流値信号(4〜20mA)に変換する。
ステップST207において、制御部10は、変換した電流値信号をインバータ3に出力する。これにより本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
次に、制御部10による透過水W2の回収率制御について説明する。図4は、制御部10において透過水W2の回収率制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図4に示すステップST301において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Q´を設定する。この目標流量値Q´は、図2に示すフローチャートのステップST102又はステップST106において設定された目標流量値である。
ステップST302において、制御部10は、透過水W2の回収率Rを設定する。この回収率Rは、図2に示すフローチャートのステップST103又はステップST107において設定された回収率である。
ステップST303において、制御部10は、ステップST301で設定した目標流量値Q´及びステップST302で設定した回収率Rに基づいて、濃縮水W6の排水流量Qを、式(1)により演算する。
ステップST304において、制御部10は、濃縮水W3の実際排水流量QがステップST303で演算した排水流量Qとなるように第1排水弁11〜第3排水弁13を制御する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。
次に、制御部10によるフラッシング運転について説明する。図5は、制御部10においてフラッシング運転を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートの処理は、図2に示すフローチャート(ステップST110)のサブルーチンとして実行される。
図5に示すステップST401において、制御部10は、透過水弁5を閉状態に制御する。
ステップST402において、制御部10は、濃縮水還流弁14を閉状態に制御する。
ステップST403において、制御部10は、第1排水弁11〜第3排水弁13のうち、所定の弁を開状態に制御する。開状態に制御する排水弁の数は、効果的なフラッシングを行うのに必要な供給水W1の流量に基づいて、予め決定される。
ステップST404において、制御部10は、フラッシング運転における駆動周波数Fを取得する。この駆動周波数Fは、例えば、予めメモリに記憶された設定値である。
ステップST405において、制御部10は、駆動周波数Fの値を、対応する電流値信号(4〜20mA)に変換する。
ステップST406において、制御部10は、変換した電流値信号をインバータ3に出力する。これにより、本フローチャートの処理は終了する。なお、インバータ3は、入力された電流値信号に対応する周波数に変換された駆動電力を加圧ポンプ2に供給する。その結果、加圧ポンプ2は、インバータ3から入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。
上述した加圧ポンプ2、透過水弁5、第1排水弁11〜第3排水弁13及び濃縮水還流弁14の制御により、RO膜モジュール4aの一次側に供給された供給水W1は、RO膜の表面を流れ、フラッシング洗浄排水として濃縮水ラインL3を介して濃縮水排出ラインL4から排出される。また、RO膜モジュール4aの二次側ポートから送出された透過水W2は、安全弁9の開弁動作により透過水返送ラインL6を流通して供給水ラインL1に返送される。
なお、フラッシング運転は、濃縮水排出ラインL4から排出される洗浄排水の電気伝導率又はシリカ濃度が、少なくとも供給水W1の1.1倍以下となるまで継続する。
上述した実施形態に係る水処理システム1によれば、例えば、以下のような効果が得られる。
本実施形態に係る水処理システム1において、制御部10は、フラッシング運転を実行する時期に達した場合には、目標流量値として第2目標流量値を設定して透過水W2の流量を増加し、水位センサ7の検出水位が満水水位(水位M)に達した場合に、透過水W2の給水を停止してフラッシング運転を実行する。
これによれば、フラッシング運転を実行する時期に達した場合には、処理水タンク6に補給される透過水W2の流量が通常運転時よりも多くなるため、需要箇所の消費水量を上回る流量で処理水タンク6を満水にすることができる。従って、需要箇所が高稼働であっても、フラッシング運転を実行することが可能となる。
また、制御部10は、フラッシング運転の実行を終了した場合には、目標流量を第2目標流量値から前記第1目標流量値に設定する。このため、処理水タンク6に補給される透過水W2の流量を、速やかに通常運転時のレベルに戻すことができる。
また、制御部10は、前回のフラッシング運転が終了した後、処理水タンク6へ給水される透過水W2の積算給水時間が設定値に達した場合には、フラッシング運転を実行する時期に達したと判定する。そのため、フラッシング運転を実行する時期を正確に判定することができる。
また、制御部10は、フラッシング運転の実行時期に目標流量値として第2目標流量値を設定した場合には、通常運転時に目標流量値として第1目標流量値を設定したときよりもRO膜モジュール4aの回収率が低くなるように、濃縮水W3の排水流量を増加させる。
これによれば、フラッシング運転の実行時期に透過水W2の流量を増加させても、RO膜モジュール4aの一次側表面における過濃縮が抑制されるため、RO膜表面でのファウリング(閉塞)やスケール付着を回避することができる。
また、本実施形態に係る水処理システム1において、透過水返送ラインL6には、安全弁9が設けられている。このため、フラッシング運転時に、透過水返送ラインL6の管内圧力が設定された圧力以上となった場合でも、安全弁9を介して高圧の透過水W2を低圧側(加圧ポンプ2の一次側)に逃がすことができる。従って、過剰な背圧によるRO膜の破損を防止することができる。
また、制御部10は、フラッシング運転を実行する際に、濃縮水還流ラインL5を濃縮水W3が流通しないように濃縮水還流弁14を閉状態に制御し、且つ透過水ラインL2を透過水W2が流通しないように透過水弁5を閉状態に制御する。このため、供給水W1の濃縮を抑制しながら、供給水W1を洗浄水として有効利用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより加圧ポンプ2の駆動周波数を演算する例について説明したが、これに限らず、位置形デジタルPIDアルゴリズムや、他の比較演算アルゴリズムにより加圧ポンプ2の駆動周波数を演算してもよい。
本実施形態では、フラッシング運転を実行する時期に達したと判定した場合に、処理水タンク6が満水水位(水位M)に達した時点でフラッシング運転を実行する例について説明した。これに限らず、少なくともフラッシング運転中に需要箇所で消費される水量の透過水W2を供給可能な水位(例えば、満水水位の95%)に達した時点でフラッシング運転を実行してもよい。
本実施形態では、前回のフラッシング運転が終了した後、処理水タンク6へ給水される透過水W2の積算給水時間が設定値に達した場合に、フラッシング運転を実行する時期に達したと判定する例について説明した。これに限らず、処理水タンク6へ給水される透過水W2の積算給水量が設定値に達した場合に、フラッシング運転を実行する時期に達したと判定してもよい。
なお、積算給水時間及び積算給水量は、供給水W1の水質(例えば、濁度やシリカ濃度等)に応じて設定される。積算給水時間の場合は、例えば、10〜120分の範囲で設定される。また、積算給水量の場合は、積算給水時間に定格流量(すなわち、通常運転時における第1目標流量値)を乗じた値となる。例えば、定格流量が2m/hの場合に、積算給水量は、0.33〜4mの範囲となる。積算給水時間は、供給水W1の水質が悪化するに従い、相対的に設定値を短くすることが好ましい。一方、積算給水量は、供給水W1の水質が悪化するに従い、相対的に設定値を少なくすることが好ましい。
本実施形態において、供給水W1は、地下水や水道水等の原水であってもよい。また、供給水W1は、原水を除鉄除マンガン装置、活性炭濾過装置、硬水軟化装置等により前処理された水であってもよい。
本実施形態では、回収率制御において、第1排水弁11〜第3排水弁13を選択的に開閉することにより、濃縮水W3の排水流量を段階的に調節する例について説明した。これに限らず、濃縮水排出ラインL4を分岐せずに1本とし、このラインに比例制御バルブを設けた構成としてもよい。この場合は、制御部10から電流値信号(例えば、4〜20mA)を比例制御バルブに送信して弁開度を制御することにより、濃縮水W3の排水流量を調節することができる。
また、比例制御バルブを設けた構成において、濃縮水排出ラインL4に流量センサを設けた構成としてもよい。流量センサで検出された流量値を、制御部10にフィードバック値として入力する。これにより、濃縮水W3の実際排水流量をより正確に制御することができる。
1 水処理システム
2 加圧ポンプ
3 インバータ
4 膜分離装置
4a RO膜モジュール(逆浸透膜モジュール)
6 処理水タンク(貯留タンク)
7 水位センサ(水位検出手段)
8 流量センサ
9 安全弁
10 制御部(流量制御部)
L1 供給水ライン
L2 透過水ライン
L3 濃縮水ライン
L4 濃縮水排出ライン
L5 濃縮水還流ライン
L6 透過水返送ライン
L7 配水ライン
W1 供給水
W2 透過水
W3 濃縮水
W4 処理水

Claims (4)

  1. 供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールを備えた膜分離装置と、
    透過水の流量を検出し、当該流量に応じた検出流量値を出力する流量検出手段と、
    前記膜分離装置から送出された透過水を貯留し、需要箇所に対し透過水を供給可能に接続される貯留タンクと、
    前記貯留タンクの水位を検出する水位検出手段と、
    入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動され、供給水を吸入して前記膜分離装置に向けて吐出する加圧ポンプと、
    前記加圧ポンプの駆動周波数の演算値に対応する演算値信号が入力され、入力された当該演算値信号に対応する駆動周波数を前記加圧ポンプに出力するインバータと、
    前記流量検出手段から出力された検出流量値が予め設定された目標流量である第1目標流量値又は当該第1目標流量値よりも流量の多い第2目標流量値となるように、前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力する流量制御部と、
    を備え、
    前記流量制御部は、前記逆浸透膜モジュールの通常運転を実行する場合には、目標流量値として前記第1目標流量値を設定して前記第1目標流量値となるように前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力し、前記逆浸透膜モジュールの一次側を洗浄するフラッシング運転を実行する時期に達した場合には、(i)目標流量値として前記第2目標流量値を設定して前記第2目標流量値となるように前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力し、(ii)前記水位検出手段の検出水位値が少なくとも前記フラッシング運転中に需要箇所で消費される水量の透過水を供給可能な水位に達した場合には、前記膜分離装置から前記貯留タンクへの透過水の給水を停止して前記フラッシング運転を実行し、(iii)前記フラッシング運転の実行を終了した場合には、目標流量を前記第2目標流量値から前記第1目標流量値に設定して前記第1目標流量値となるように前記加圧ポンプの駆動周波数を演算し当該駆動周波数の演算値に対応する演算値信号を前記インバータに出力する、
    水処理システム。
  2. 前記流量制御部は、前回の前記フラッシング運転が終了した後、前記貯留タンクへ給水される透過水の積算給水時間又は積算給水量が設定値に達した場合には、前記フラッシング運転を実行する時期に達したと判定する、
    請求項1に記載の水処理システム。
  3. 前記第2目標流量値は、前記第1目標流量値の1.1〜1.2倍の流量である、
    請求項1又は2に記載の水処理システム。
  4. 前記流量制御部は、目標流量値として前記第2目標流量値を設定した場合には、目標流量値として前記第1目標流量値を設定したときよりも前記逆浸透膜モジュールの回収率が低くなるように濃縮水の排水流量を増加させる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の水処理システム。
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