JP6056365B2 - 水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、供給水を透過水と濃縮水とに分離する膜分離装置を備えた水処理システムに関する。
半導体の製造工程、電子部品や医療器具の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の用途においては、一般に、地下水や水道水等の原水を、膜分離装置としての逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)で逆浸透膜分離処理することにより製造された透過水が純水として使用される。
従来、RO膜モジュールにおける透過水の流量を一定に保つため、流量フィードバック制御を行う水処理システムが提案されている。この流量フィードバック制御では、RO膜モジュールで製造される透過水の流量が目標値となるように、RO膜モジュールに被処理水を送出する加圧ポンプの吐出流量が制御される(特許文献1参照)。
特開2005−296945号公報
上記のようなRO膜モジュールを備えた水処理システムにおいて、供給水としての原水は、原水ラインを通じてRO膜モジュールに供給される。この原水ラインには、原水の供給源(不図示)から供給された原水を、下流側のRO膜モジュールに向けて吐出する原水ポンプが設けられている。この原水ポンプの運転圧力は、原水ラインの途中で原水の圧力が低下するのを見込んで高めに設定されている。また、原水ラインにおいて、RO膜モジュールの一次側(原水取り込み側)には、原水ポンプから送出された原水をその浸透圧以上に加圧してRO膜モジュールに向けて吐出する加圧ポンプが設けられている。
一方、RO膜モジュールを備えた水処理システムにおいて、RO膜モジュールで発生した濃縮水は、RO膜モジュールの一次側出口ポートに接続された濃縮水ラインから排出される。その濃縮水ラインには、濃縮水の一部を加圧ポンプの上流側における原水ラインに還流させる濃縮水還流ラインと、濃縮水の残部を系外へ排出する濃縮水排水ラインとが接続されている。濃縮水還流ラインは、RO膜モジュールの一次側に原水を循環供給して膜表面における流速を高め、膜の閉塞を防止するために設けられる。濃縮水還流ラインに濃縮水を流通させるには、濃縮水還流ラインの一次側(濃縮水ライン側)と二次側(原水ライン側)との間に圧力差が必要となる。すなわち、濃縮水還流ラインの一次側の圧力よりも、二次側の圧力を低くする必要がある。
そのため、従来の水処理システムにおいては、濃縮水還流ラインが合流する位置よりも上流側の原水ラインに減圧弁を設け、濃縮水還流ラインの二次側(加圧ポンプの原水吸入側)における原水の圧力を下げている。
このように、従来の水処理システムにおいては、加圧ポンプの原水吸入側で原水を減圧するにもかかわらず、原水ラインの上流側に設けられた原水ポンプの運転圧力を本来必要な圧力よりも高く設定している。そのため、従来の水処理システムにおいては、原水ポンプにおける消費電力の抑制が課題となっている。とくに、RO膜モジュールとして低圧膜(高フラックス膜)を用いた場合には、加圧ポンプの運転圧力がより低く設定されるので、濃縮水還流ラインの一次側における濃縮水の圧力も低くなってしまう。この場合には、濃縮水還流ラインを還流する濃縮水の流量を確保するために、更に濃縮水還流ラインの二次側における原水の圧力を下げる必要がある。そのため、RO膜モジュールとして低圧膜を用いた水処理システムにおいては、原水ポンプの消費電力をより一層抑制することが求められている。
従って、本発明は、原水ポンプの消費電力を抑制できる水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、供給水を透過水と濃縮水とに分離する膜分離装置と、供給水を前記膜分離装置に供給する供給水ラインと、前記膜分離装置で分離された透過水を需要箇所に向けて送出する透過水ラインと、前記供給水ラインに設けられ、供給水を下流側に向けて吐出する第1ポンプと、前記供給水ラインにおいて、前記第1ポンプと前記膜分離装置との間に設けられ、前記第1ポンプから吐出された後、分離操作による前処理をされていない供給水を前記膜分離装置に向けて吐出する第2ポンプと、前記第1ポンプと前記第2ポンプとの間において、前記供給水ラインを流通する供給水の圧力を検出圧力値として出力する圧力検出手段と、前記圧力検出手段から出力された検出圧力値が予め設定された目標圧力値となるように、前記第1ポンプを駆動する第1制御部と、前記透過水ラインを流通する透過水の流量を検出流量値として出力する流量検出手段と、前記流量検出手段から出力された検出流量値が予め設定された目標流量値となるように、前記第2ポンプを駆動する第2制御部と、前記膜分離装置で分離された濃縮水の少なくとも一部を、前記供給水ラインにおける前記第1ポンプと前記第2ポンプとの間に還流させる濃縮水還流ラインと、を備える水処理システムに関する。
また、水処理システムにおいて、前記膜分離装置は、濃度500mg/L、pH7.0、温度25℃の塩化ナトリウム水溶液を、操作圧力0.7MPa、回収率15%で供給したときの水透過係数が1.5×10−11・m−2・s−1・Pa−1以上、且つ塩除去率が99%以上である逆浸透膜を有することが好ましい。
本発明によれば、原水ポンプの消費電力を抑制できる水処理システムを提供することができる。
実施形態に係る水処理システム100の全体構成図である。 第1制御部10において圧力フィードバック制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 第2制御部20において流量フィードバック制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る水処理システムについて、図面を参照しながら説明する。本実施形態の水処理システム100は、例えば、淡水から純水を製造する純水製造システムに適用される。図1は、本実施形態に係る水処理システム100の全体構成図である。図2は、第1制御部10において圧力フィードバック制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図3は、第2制御部20において流量フィードバック制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態の水処理システム100は、第1ポンプとしての原水ポンプ1と、第1インバータ2と、圧力検出手段としての圧力センサ3と、逆浸透膜装置4と、流量検出手段としての流量センサ5と、第1制御部10と、第2制御部20と、を備える。
また、水処理システム100は、原水ラインL1と、透過水ラインL2と、濃縮水ラインL3と、濃縮水還流ラインL4と、濃縮水排水ライン(L5〜L7)と、を備える。本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、図1では、電気的な接続の経路を破線で示す。
原水ラインL1は、供給水としての原水W1を逆浸透膜装置4に向けて供給するラインである。原水ラインL1の上流側の端部は、原水W1の供給源(不図示)に接続されている。一方、原水ラインL1の下流側の端部は、逆浸透膜装置4に接続されている。
原水ポンプ1は、供給源から供給された水道水や地下水等の原水W1を吸入し、下流側の逆浸透膜装置4に向けて吐出する装置である。原水ポンプ1は、原水ラインL1に設けられている。原水ポンプ1は、第1インバータ2(後述)と電気的に接続されている。原水ポンプ1には、第1インバータ2から周波数が変換された駆動電力が供給される。原水ポンプ1は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。
なお、本実施形態において、原水ポンプ1から吐出した原水W1は、原水ラインL1の途中で分離操作による前処理をされることなく逆浸透膜装置4に向けて送出される。分離操作による前処理とは、例えば、原水W1に含まれる不要物質(濁質、残留塩素、鉄、マンガン、硬度成分等)を濾過、沈降、凝集、析出、物理吸着、イオン交換などの手段により前もって除去することをいう。前処理に使用される装置としては、例えば、砂濾過装置、除鉄除マンガン装置、活性炭吸着装置、硬水軟化装置、プレフィルタ装置等が挙げられる。なお、原水W1に薬剤を添加する処理(酸又はアルカリの添加によるpH調整、還元剤の添加による残留塩素の分解等)、或いは原水W1の水温、水圧等を変更する処理は、分離操作による前処理に相当しない。
第1インバータ2は、原水ポンプ1に周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。第1インバータ2は、第1制御部10と電気的に接続されている。第1インバータ2には、第1制御部10から指令信号としての電流値信号が入力される。第1インバータ2は、入力された電流値信号に対応する駆動周波数を原水ポンプ1に出力する。
圧力センサ3は、原水ポンプ1と逆浸透膜装置4(加圧ポンプ4a)との間において、原水ラインL1を流通する原水W1の圧力を検出する機器である。圧力センサ3は、接続部J1において、原水ラインL1に接続されている。圧力センサ3は、第1制御部10と電気的に接続されている。圧力センサ3で検出された原水W1の圧力(以下、「検出圧力値」ともいう)は、第1制御部10へ検出信号として送信される。
第1制御部10は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。第1制御部10は、圧力センサ3の検出圧力値が予め設定された目標圧力値となるように、原水ポンプ1を駆動するための第1駆動周波数を演算し、当該第1駆動周波数の演算値に対応する電流値信号を第1インバータ2に出力する(以下、「圧力フィードバック制御」ともいう)。第1制御部10による圧力フィードバック制御については後述する。
逆浸透膜装置4は、加圧ポンプ4aと、第2インバータ4bと、膜分離装置としてのRO膜モジュール4cと、を備える。
加圧ポンプ4aは、原水ポンプ1から送出された後、分離操作による前処理をされていない原水W1を吸入し、RO膜モジュール4cに向けて吐出する装置である。加圧ポンプ4aは、第2インバータ4b(後述)と電気的に接続されている。加圧ポンプ4aには、第2インバータ4bから周波数が変換された駆動電力が供給される。加圧ポンプ4aは、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。
第2インバータ4bは、加圧ポンプ4aに周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。第2インバータ4bは、第2制御部20と電気的に接続されている。第2インバータ4bには、第2制御部20から電流値信号が入力される。第2インバータ4bは、入力された電流値信号に対応する駆動周波数を加圧ポンプ4aに出力する。
RO膜モジュール4cは、原水W1を、溶存塩類が除去された透過水W2と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W3とに膜分離処理する設備である。RO膜モジュール4cは、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。RO膜モジュール4cは、これらRO膜エレメントにより原水W1を膜分離処理し、透過水W2及び濃縮水W3を製造する。RO膜モジュール4cの一次側入口ポートは、原水ラインL1を介して加圧ポンプ4aの下流側に接続されている。
RO膜モジュール4cの二次側ポートには、透過水ラインL2の上流側の端部が接続されている。RO膜モジュール4cで製造された透過水W2は、透過水ラインL2を介して需要箇所(不図示)に純水として送出される。また、RO膜モジュール4cの一次側出口ポートには、濃縮水ラインL3の上流側の端部が接続されている。RO膜モジュール4cで製造された濃縮水W3は、濃縮水ラインL3を介してRO膜モジュール4cの外に排出される。
本実施形態におけるRO膜モジュール4cは、膜表面に架橋全芳香族ポリアミドからなる負荷電性のスキン層が形成された逆浸透膜(不図示)を有する。この逆浸透膜は、濃度500mg/L、pH7.0、温度25℃の塩化ナトリウム水溶液を、操作圧力0.7MPa、回収率15%で供給したときの水透過係数が、1.5×10−11・m−2・s−1・Pa−1以上、且つ塩除去率が99%以上となる、いわゆる低圧膜である。また、このような逆浸透膜は、高フラックス膜とも呼ばれる。
ここで、操作圧力とは、JIS K3802−1995「膜用語」で定義される平均操作圧力である。操作圧力は、RO膜モジュール4cの一次側の入口圧力と一次側の出口圧力との平均値を指す。
回収率とは、RO膜モジュール4cへ供給される原水W1の流量Qに対する透過水W2の流量Qの割合(すなわち、Q/Q×100)をいう。
水透過係数は、透過水量[m/s]を膜面積[m]及び有効圧力[Pa]で除した値であり、逆浸透膜の水の透過性能を示す指標である。すなわち、水透過係数は、単位有効圧力を作用させたときに単位時間に膜の単位面積を透過する水の量を意味する。有効圧力は、JIS K3802−1995「膜用語」で定義され、操作圧力(平均操作圧力)から浸透圧差及び二次側圧力を差し引いた圧力である。
塩除去率は、膜を透過する前後の特定の塩類の濃度(ここでは塩化ナトリウム濃度)から計算される値であり、逆浸透膜の溶質の阻止性能を示す指標である。塩除去率は、RO膜モジュール4cへの入口濃度C及び透過水の濃度Cから、(1−C/C)×100により求められる。
本実施形態の水透過係数及び塩除去率の条件を満たす逆浸透膜は、逆浸透膜エレメントとして市販されている。逆浸透膜エレメントとしては、例えば、東レ社製:型式名「TMG20−400」、ウンジン・ケミカル社製:型式名「RE8040−BLF」、日東電工社製:型式名「ESPA1」等を用いることができる。
濃縮水還流ラインL4は、RO膜モジュール4cから排出された濃縮水W3の一部を、原水ラインL1における原水ポンプ1と加圧ポンプ4aとの間に還流させるラインである。濃縮水還流ラインL4の上流側の端部は、接続部J2において、濃縮水ラインL3に接続されている。また、濃縮水還流ラインL4の下流側の端部は、接続部J3において、原水ラインL1に接続されている。
濃縮水排水ライン(第1濃縮水排水ラインL5、第2濃縮水排水ラインL6及び第3濃縮水排水ラインL7)は、RO膜モジュール4cから排出された濃縮水W3の残部を系外に排出するラインである。第1濃縮水排水ラインL5〜第3濃縮水排水ラインL7の上流側の端部は、接続部J4及びJ5において、濃縮水ラインL3に接続されている。
第1濃縮水排水ラインL5、第2濃縮水排水ラインL6及び第3濃縮水排水ラインL7には、それぞれ第1排水弁6、第2排水弁7及び第3排水弁8が設けられている。第1排水弁6〜第3排水弁8により、第1濃縮水排水ラインL5〜第3濃縮水排水ラインL7を個別に開閉することにより、濃縮水W3の排水流量を調節することができる。この調節により、RO膜モジュール4cにおける透過水W2の回収率を所望の値に設定することができる。
第1排水弁6〜第3排水弁8は、それぞれ第2制御部20と電気的に接続されている。第1排水弁6〜第3排水弁8における弁体の開閉は、第2制御部20から送信される駆動信号により制御される。
流量センサ5は、透過水ラインL2を流通する透過水W2の流量を検出する機器である。流量センサ5は、接続部J6において、透過水ラインL2に接続されている。流量センサ5は、第2制御部20と電気的に接続されている。流量センサ5で検出された透過水W2の流量(以下、「検出流量値」ともいう)は、第2制御部20へ検出信号として送信される。
第2制御部20は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。第2制御部20は、流量センサ5の検出流量値が予め設定された目標流量値となるように、加圧ポンプ4aを駆動するための第2駆動周波数を演算し、当該第2駆動周波数の演算値に対応する電流値信号を第2インバータ4bに出力する(以下、「流量フィードバック制御」ともいう)。第2制御部20による流量フィードバック制御については後述する。
次に、第1制御部10による圧力フィードバック制御を、図2を参照して説明する。図2に示すフローチャートの処理は、水処理システム100の運転中において、繰り返し実行される。
図2に示すステップST101において、第1制御部10は、原水W1の目標圧力値P´を取得する。この目標圧力値P´は、例えば、システムの管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介して第1制御部10のメモリに入力した設定値である。
ステップST102において、第1制御部10は、内部のタイマ(不図示)による計時tが制御周期である100msに達したか否かを判定する。このステップST102において、第1制御部10により、タイマによる計時が100msに達した(YES)と判定された場合に、処理はステップST103へ移行する。また、ステップST102において、第1制御部10により、タイマによる計時が100msに達していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST102へ戻る。
ステップST103(ステップST102:YES判定)において、第1制御部10は、圧力センサ3で検出された原水W1の検出圧力値Pを取得する。
ステップST104において、第1制御部10は、ステップST103で取得した検出圧力値(フィードバック値)PとステップST101で取得した目標圧力値P´との偏差がゼロとなるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより操作量Uを演算する。なお、速度形デジタルPIDアルゴリズムでは、制御周期(100ms)毎に操作量の変化分を演算し、これを前回の操作量に加算することで今回の操作量を決定する。
ステップST105において、第1制御部10は、操作量U、目標圧力値P´及び原水ポンプ1の最大駆動周波数(50Hz又は60Hzの設定値)に基づいて、原水ポンプ1の駆動周波数Fを演算する。
ステップST106において、第1制御部10は、駆動周波数Fの演算値を、対応する電流値信号(4〜20mA)に変換する。
ステップST107において、第1制御部10は、変換した電流値信号を第1インバータ2に出力する。なお、ステップST107において、第1制御部10が電流値信号を第1インバータ2へ出力すると、第1インバータ2は、入力された電流値信号に対応する周波数に変換された駆動電力を原水ポンプ1に供給する。その結果、原水ポンプ1は、第1インバータ2から入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
次に、第2制御部20による流量フィードバック制御を、図3を参照して説明する。図3に示すフローチャートの処理は、水処理システム100の運転中において、繰り返し実行される。
図3に示すステップST201において、第2制御部20は、透過水W2の目標流量値Q´を取得する。この目標流量値Q´は、例えば、システムの管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介して第2制御部20のメモリに入力した設定値である。
ステップST202において、第2制御部20は、内部のタイマ(不図示)による計時tが制御周期である100msに達したか否かを判定する。このステップST202において、第2制御部20により、タイマによる計時が100msに達した(YES)と判定された場合に、処理はステップST203へ移行する。また、ステップST202において、第2制御部20により、タイマによる計時が100msに達していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST202へ戻る。
ステップST203(ステップST202:YES判定)において、第2制御部20は、流量センサ5で検出された透過水W2の検出流量値Qを取得する。
ステップST204において、第2制御部20は、ステップST203で取得した検出流量値(フィードバック値)Q´とステップST201で取得した目標流量値Qとの偏差がゼロとなるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより操作量Uを演算する。なお、速度形デジタルPIDアルゴリズムでは、制御周期(100ms)毎に操作量の変化分を演算し、これを前回の操作量に加算することで今回の操作量を決定する。
ステップST205において、第2制御部20は、操作量U、目標流量値Q´及び加圧ポンプ4aの最大駆動周波数(50Hz又は60Hzの設定値)に基づいて、加圧ポンプ4aの駆動周波数Fを演算する。
ステップST206において、第2制御部20は、駆動周波数Fの演算値を、対応する電流値信号(4〜20mA)に変換する。
ステップST207において、第2制御部20は、変換した電流値信号を第2インバータ4bに出力する。これにより本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
なお、ステップST207において、第2制御部20が電流値信号を第2インバータ4bへ出力すると、第2インバータ4bは、入力された電流値信号に対応する周波数に変換された駆動電力を加圧ポンプ4aに供給する。その結果、加圧ポンプ4aは、第2インバータ4bから入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。
上述した本実施形態に係る水処理システム100によれば、例えば、以下のような効果が得られる。
本実施形態に係る水処理システム100において、第1制御部10は、原水W1の検出圧力値に基づく圧力フィードバック制御を実行する。これによれば、加圧ポンプ4aの原水吸入側の圧力を目標圧力値に保つことができるため、原水W1の圧力損失を見込んだ高い運転圧力を設定する必要がない。従って、水処理システム100においては、原水ポンプ1の消費電力を抑制することができる。
また、水処理システム100においては、RO膜モジュール4cで分離された濃縮水W3の一部を、原水ラインL1における原水ポンプ1と加圧ポンプ4aとの間に還流させる濃縮水還流ラインL4を備える。そのため、RO膜モジュール4cの膜面における流速を所定範囲に保つことができる。
とくに、本実施形態のように、RO膜モジュール4cとして低圧膜(高フラックス膜)を用いた場合には、加圧ポンプ4aの運転圧力がより低く設定されるので、濃縮水還流ラインL4の一次側における濃縮水W3の圧力も低くなってしまう。この場合には、濃縮水還流ラインL4を還流する濃縮水W3の流量を確保するために、濃縮水還流ラインL4の二次側における原水W1の圧力を十分に下げる必要がある。これに対し、水処理システム100においては、圧力フィードバック制御により原水W1の目標圧力値を所要の圧力値に保つことができるため、濃縮水還流ラインL4の二次側の圧力を濃縮水W3の循環が生じる適正な圧力に調節しつつ、原水ポンプ1の消費電力を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、第1濃縮水排水ラインL5〜第3濃縮水排水ラインL7に、第1排水弁6〜第3排水弁8を設けた構成について説明した。これに限らず、濃縮水排水ラインを分岐せずに1本とし、このラインに比例制御バルブを設けた構成としてもよい。その場合には、第2制御部20から制御信号(例えば、4〜20mA又は0〜10Vのアナログ信号)を比例制御バルブに送信して弁開度を制御することにより、濃縮水W3の排水流量を調節できる。
また、比例制御バルブを設けた構成において、濃縮水排水ラインに流量センサを設けた構成としてもよい。流量センサで検出された流量値を、第2制御部20にフィードバック値として入力することにより、濃縮水W3の排水流量をより正確に制御できる。
本実施形態では、第1制御部10から第1インバータ2への指令信号及び第2制御部20から第2インバータ4bへの指令信号としてそれぞれ電流値信号(4〜20mA)を出力する例について説明した。これに限らず、第1制御部10から第1インバータ2への指令信号及び第2制御部20から第2インバータ4bへの指令信号としてそれぞれ電圧値信号(0〜10V)を出力する構成としてもよい。
本実施形態では、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより原水ポンプ1及び加圧ポンプ4aの駆動周波数を演算する例について説明したが、これに限らず、位置形デジタルPIDアルゴリズムにより原水ポンプ1及び加圧ポンプ4aの駆動周波数を演算する構成としてもよい。
1 原水ポンプ(第1ポンプ)
2 第1インバータ
3 圧力センサ(圧力検出手段)
4 逆浸透膜装置
4a 加圧ポンプ(第2ポンプ)
4b 第2インバータ
4c RO膜モジュール(膜分離装置)
5 流量センサ(流量検出手段)
10 第1制御部
20 第2制御部
100 水処理システム
L1 原水ライン
L2 透過水ライン
L3 濃縮水ライン
L4 濃縮水還流ライン
L5 第1濃縮水排水ライン
L6 第2濃縮水排水ライン
L7 第3濃縮水排水ライン
W1 原水
W2 透過水
W3 濃縮水

Claims (2)

  1. 供給水を透過水と濃縮水とに分離する膜分離装置と、
    供給水を前記膜分離装置に供給する供給水ラインと、
    前記膜分離装置で分離された透過水を需要箇所に向けて送出する透過水ラインと、
    前記供給水ラインに設けられ、供給水を下流側に向けて吐出する第1ポンプと、
    前記供給水ラインにおいて、前記第1ポンプと前記膜分離装置との間に設けられ、前記第1ポンプから吐出された後、分離操作による前処理をされていない供給水を前記膜分離装置に向けて吐出する第2ポンプと、
    前記第1ポンプと前記第2ポンプとの間において、前記供給水ラインを流通する供給水の圧力を検出圧力値として出力する圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段から出力された検出圧力値が予め設定された目標圧力値となるように、前記第1ポンプを駆動する第1制御部と、
    前記透過水ラインを流通する透過水の流量を検出流量値として出力する流量検出手段と、
    前記流量検出手段から出力された検出流量値が予め設定された目標流量値となるように、前記第2ポンプを駆動する第2制御部と、
    前記膜分離装置で分離された濃縮水の少なくとも一部を、前記供給水ラインにおける前記第1ポンプと前記第2ポンプとの間に還流させる濃縮水還流ラインと、
    を備える水処理システム。
  2. 前記膜分離装置は、濃度500mg/L、pH7.0、温度25℃の塩化ナトリウム水溶液を、操作圧力0.7MPa、回収率15%で供給したときの水透過係数が1.5×10−11・m−2・s−1・Pa−1以上、且つ塩除去率が99%以上である逆浸透膜を有する、
    請求項1に記載の水処理システム。
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