JP2013086049A - 水処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】逆浸透膜モジュールを多段に構成した水処理システムにおいて、システム停止の頻度を少なくして、純水を効率良く製造できる水処理システムを提供する。
【解決手段】第1逆浸透膜モジュール4及び第2逆浸透膜モジュール7と、経路手段としての第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6と、弁手段としての第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20と、系内で計測された物理量の積算値が目標積算値に達した場合に、運転モードの切り換えを要求する運転モード切り換え判定部10と、運転モードの切り換えが要求された際に、その時点の運転モードと反対の運転モードを設定する運転モード設定部10と、第1運転モードの設定時には前段が第1逆浸透膜モジュール4となるように経路手段を第1経路に切り換え、第2運転モードの設定時には前段が第2逆浸透膜モジュール7となるように経路手段を第2経路に切り換える弁手段制御部10と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】第1逆浸透膜モジュール4及び第2逆浸透膜モジュール7と、経路手段としての第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6と、弁手段としての第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20と、系内で計測された物理量の積算値が目標積算値に達した場合に、運転モードの切り換えを要求する運転モード切り換え判定部10と、運転モードの切り換えが要求された際に、その時点の運転モードと反対の運転モードを設定する運転モード設定部10と、第1運転モードの設定時には前段が第1逆浸透膜モジュール4となるように経路手段を第1経路に切り換え、第2運転モードの設定時には前段が第2逆浸透膜モジュール7となるように経路手段を第2経路に切り換える弁手段制御部10と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、多段の逆浸透膜モジュールを備えた水処理システムに関する。
半導体製造工程や電子部品の洗浄、医療器具の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水は、一般に、地下水や水道水等の原水を逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)で処理することにより製造される。
従来の純水製造において、溶存塩類の除去率を高めるため、前段のRO膜モジュールで製造した透過水を、後段のRO膜モジュールに供給して脱塩処理する、いわゆる多段RO膜システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述した多段RO膜システムにおいて、前段のRO膜モジュールは、後段のRO膜モジュールよりも供給される原水の量が多く、しかも後段のRO膜モジュールよりも水質の悪い原水を処理する。このため、前段のRO膜モジュールにおいては、原水に対して濾過等の前処理が正常に行われていても、RO膜の閉塞や化学的劣化が進行しやすい。
多段RO膜システムにおいて、溶存塩類の除去性能を維持するためには、閉塞や化学的劣化の進行したRO膜モジュールの洗浄や交換が必要となる。従来の多段RO膜システムでは、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールの位置(通水の順番)が固定されていた。このため、前段のRO膜モジュールに洗浄や交換が必要であれば、後段のRO膜モジュールに洗浄や交換の必要がない場合でも、システムを停止させて前段のRO膜モジュールの洗浄や交換を行っていた。また、前段のRO膜モジュールに洗浄や交換の必要がない場合でも、後段のRO膜モジュールに洗浄や交換が必要であれば、システムを停止させて後段のRO膜モジュールの洗浄や交換を行っていた。そのため、従来の多段RO膜システムでは、システムを停止させる頻度が多くなり、純水を効率良く製造することが困難であった。
従って、本発明は、逆浸透膜モジュールを多段に構成した水処理システムにおいて、システムを停止させる頻度を少なくして、純水を効率良く製造することができる水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、供給水から透過水を製造する第1逆浸透膜モジュール及び第2逆浸透膜モジュールと、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに流通させると共に、当該第1逆浸透膜モジュールで製造された透過水を供給水として前記第2逆浸透膜モジュールに流通させる第1経路、及び、供給水を前記第2逆浸透膜モジュールに流通させると共に、当該第2逆浸透膜モジュールで製造された透過水を供給水として前記第1逆浸透膜モジュールに流通させる第2経路を含む経路手段と、前記経路手段を前記第1経路又は前記第2経路に切り換え可能な弁手段と、系内で計測された物理量の積算値が予め設定された目標積算値に達した場合に、運転モードの切り換えを要求する運転モード切り換え判定部と、前記運転モード切り換え判定部により運転モードの切り換えが要求された際に、その時点で第1運転モードが設定されていれば第2運転モードを設定し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第1運転モードを設定する運転モード設定部と、前記運転モード設定部において前記第1運転モードが設定された場合には前記経路手段を前記第1経路に切り換えるように前記弁手段を制御し、前記運転モード設定部において前記第2運転モードが設定された場合には前記経路手段を前記第2経路に切り換えるように前記弁手段を制御する弁手段制御部と、を備える水処理システムに関する。
また、供給水の水質項目のうち、逆浸透膜の化学的劣化の原因物質に係る水質項目を検知する水質検知手段を備え、前記運転モード設定部は、前記運転モード切り換え判定部により運転モードの切り換えが要求された際に、前記水質検知手段の検知水質が、予め設定された逆浸透膜の化学的劣化が抑制される許容水質超過であれば、前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数を演算し、(i)前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第1運転モードの設定を維持し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第1運転モードを設定し、(ii)前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第2運転モードを設定し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第2運転モードの設定を維持することが好ましい。
また、供給水の水質項目のうち、逆浸透膜のファウリングの原因物質に係る水質項目を検知する水質検知手段を備え、前記運転モード設定部は、前記運転モード切り換え判定部により運転モードの切り換えが要求された際に、前記水質検知手段の検知水質が、予め設定された逆浸透膜のファウリングが抑制される許容水質超過であれば、前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数を演算し、(i)前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第2運転モードを設定し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第2運転モードの設定を維持し、(ii)前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第1運転モードの設定を維持し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第1運転モードを設定することが好ましい。
本発明によれば、逆浸透膜モジュールを多段に構成した水処理システムにおいて、システムを停止させる頻度を少なくして、純水を効率良く製造することができる水処理システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る水処理システム1について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る水処理システム1は、例えば、淡水から純水を製造する純水製造システムに適用される。
図1は、本実施形態に係る水処理システム1の全体構成図である。図2は、水処理システム1における第1経路を示す説明図である。図3は、水処理システム1における第2経路を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係る水処理システム1は、第1加圧ポンプ2と、第1インバータ3と、第1逆浸透膜モジュールとしての第1RO膜モジュール4と、第2加圧ポンプ5と、第2インバータ6と、第2逆浸透膜モジュールとしての第2RO膜モジュール7と、運転モード切り換え判定部、運転モード設定部及び弁手段制御部としての制御部10と、を備える。なお、以下の説明においては、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7を、適宜に「RO膜モジュール」と略称する。
また、水処理システム1は、第1排水弁11と、第2排水弁12と、第3排水弁13と、第4排水弁14と、第5排水弁15と、第6排水弁16と、第1流路切換弁17と、第2流路切換弁18と、第3流路切換弁19と、第4流路切換弁20と、を備える。第1流路切換弁17、第2流路切換弁18、第3流路切換弁19及び第4流路切換弁20は、本実施形態における弁手段を構成する。
また、水処理システム1は、水質検知手段としての残留塩素濃度センサ21と、同じく水質検知手段としての濁度センサ22と、温度センサ23と、第1圧力センサ24と、第1流量センサ25と、第2圧力センサ26と、第2流量センサ27と、を備える。
また、水処理システム1は、第1通水ラインL1と、第2通水ラインL2と、第3通水ラインL3と、第4通水ラインL4と、第5通水ラインL5と、第6通水ラインL6と、を備える。第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6は、本実施形態における経路手段を構成する。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
第1通水ラインL1は、原水としての供給水W1を、第1RO膜モジュール4に供給するラインである。第1通水ラインL1の上流側の端部は、供給水W1の供給源(不図示)に接続されている。第1通水ラインL1の下流側の端部は、第1RO膜モジュール4の一次側入口ポートに接続されている。
第1加圧ポンプ2は、第1通水ラインL1に設けられている。第1加圧ポンプ2は、供給水W1又は第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4を吸入し、第1RO膜モジュール4に向けて吐出する装置である。第1加圧ポンプ2は、第1インバータ3(後述)と電気的に接続されている。第1加圧ポンプ2には、第1インバータ3から周波数が変換された駆動電力が供給される。第1加圧ポンプ2は、供給された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
第1インバータ3は、第1加圧ポンプ2に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路である。第1インバータ3は、制御部10と電気的に接続されている。第1インバータ3には、制御部10から電流値信号が入力される。第1インバータ3は、入力された電流値信号に対応する駆動周波数の駆動電力を第1加圧ポンプ2に出力する。
第1RO膜モジュール4は、第1加圧ポンプ2から送出された供給水W1又は第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4を、溶存塩類が除去された透過水W2と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W3とに膜分離処理する設備である。第1RO膜モジュール4は、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。第1RO膜モジュール4は、これらRO膜エレメントにより供給水W1又は透過水W4を膜分離処理し、透過水W2及び濃縮水W3を製造する。
また、第1RO膜モジュール4の一次側出口ポートには、第1濃縮水ラインL7の上流側の端部が接続されている。第1濃縮水ラインL7は、濃縮水W3を第1RO膜モジュール4の外に送出するラインである。第1濃縮水ラインL7の下流側は、分岐部J10及びJ11において、第1排水ラインL11、第2排水ラインL12及び第3排水ラインL13に分岐している。
第1排水ラインL11には、第1排水弁11が設けられている。第2排水ラインL12には、第2排水弁12が設けられている。第3排水ラインL13には、第3排水弁13が設けられている。
第1排水弁11〜第3排水弁13は、第1濃縮水ラインL7から送出された濃縮水W3の排水流量を調節する弁である。第1排水弁11は、第1排水ラインL11を開閉することができる。第2排水弁12は、第2排水ラインL12を開閉することができる。第3排水弁13は、第3排水ラインL13を開閉することができる。
第1排水弁11〜第3排水弁13は、それぞれ定流量弁機構(不図示)を備える。定流量弁機構は、第1排水弁11〜第3排水弁13において、それぞれ異なる流量値に設定されている。例えば、第1排水弁11は、開状態において、第1RO膜モジュール4の回収率が80%となるように排水流量が設定されている。第2排水弁12は、開状態において、第1RO膜モジュール4の回収率が75%となるように排水流量が設定されている。第3排水弁13は、開状態において、第1RO膜モジュール4の回収率が70%となるように排水流量が設定されている。
第1濃縮水ラインL7から排出される濃縮水W3の排水流量は、第1排水弁11〜第3排水弁13を選択的に開閉することにより、段階的に調節できる。例えば、第2排水弁12のみを開状態とし、第1排水弁11及び第3排水弁13を閉状態とする。この場合には、第1RO膜モジュール4の回収率を75%とすることができる。また、第1排水弁11及び第2排水弁12を開状態とし、第3排水弁13のみを閉状態とする。この場合には、第1RO膜モジュール4の回収率を70%とすることができる。従って、本実施形態において、濃縮水W3の排水流量は、第1排水弁11〜第3排水弁13を選択的に開閉することにより、第1RO膜モジュール4の回収率を50%〜80%までの間で、5%毎に段階的に調節することができる。
第1排水弁11〜第3排水弁13は、それぞれ制御部10と電気的に接続されている。第1排水弁11〜第3排水弁13における弁体の開閉は、制御部10からの駆動信号により制御される。
第2通水ラインL2は、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2を、第2RO膜モジュール7に供給するラインである。第2通水ラインL2の上流側の端部は、第1RO膜モジュール4の二次側ポートに接続されている。第2通水ラインL2の下流側の端部は、第2RO膜モジュール7の一次側入口ポートに接続されている。
第2加圧ポンプ5は、第2通水ラインL2に設けられている。第2加圧ポンプ5は、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2又は供給水W1を吸入し、第2RO膜モジュール7に向けて吐出する装置である。第2加圧ポンプ5は、第2インバータ6(後述)と電気的に接続されている。第2加圧ポンプ5には、第2インバータ6から周波数が変換された駆動電力が供給される。第2加圧ポンプ5は、供給された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
第2インバータ6は、第2加圧ポンプ5に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路である。第2インバータ6は、制御部10と電気的に接続されている。第2インバータ6には、制御部10から電流値信号が入力される。第2インバータ6は、入力された電流値信号に対応する駆動周波数の駆動電力を第2加圧ポンプ5に出力する。
第2RO膜モジュール7は、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2又は第4通水ラインL4を介して送出された供給水W1を、溶存塩類が除去された透過水W4と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W5とに膜分離処理する設備である。第2RO膜モジュール7は、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。第2RO膜モジュール7は、これらRO膜エレメントにより透過水W2又は供給水W1を膜分離処理し、透過水W4及び濃縮水W5を製造する。
また、第2RO膜モジュール7の一次側出口ポートには、第2濃縮水ラインL8の上流側の端部が接続されている。第2濃縮水ラインL8は、濃縮水W5を第2RO膜モジュール7の外に送出するラインである。第2濃縮水ラインL8の下流側は、分岐部J12及びJ13において、第4排水ラインL14、第5排水ラインL15及び第6排水ラインL16に分岐している。
第4排水ラインL14には、第4排水弁14が設けられている。第5排水ラインL15には、第5排水弁15が設けられている。第6排水ラインL16には、第6排水弁16が設けられている。
第4排水弁14〜第6排水弁16は、第2濃縮水ラインL8から送出された濃縮水W5の排水流量を調節する弁である。第4排水弁14〜第6排水弁16の構成及び機能は、先に説明した第1排水弁11〜第3排水弁13と同じであるため、説明を省略する。
また、第2RO膜モジュール7の二次側ポートには、第3通水ラインL3の上流側の端部が接続されている。第3通水ラインL3は、第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4又は第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2を、下流側の需要箇所等に送出するラインである。
第4通水ラインL4は、制御部10により第2経路(後述)が設定された場合に、第1通水ラインL1を流通する供給水W1を、第2通水ラインL2において、第2加圧ポンプ5よりも上流側に合流させるバイパスラインである。第4通水ラインL4の上流側の端部は、接続部J4において第1通水ラインL1に接続されている。接続部J4は、接続部J3と第1流路切換弁17との間に配置されている。また、第4通水ラインL4の下流側の端部は、第3流路切換弁19を介して第2通水ラインL2に接続されている。
第3流路切換弁19は、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2を、第2通水ラインL2を介して第2RO膜モジュール7へ流通させる流路、又は第4通水ラインL4を流通する供給水W1を、第2通水ラインL2を介して第2RO膜モジュール7へ流通させる流路に切り換え可能な弁である。第3流路切換弁19は、第2流路切換弁18と第2加圧ポンプ5との間に設けられている。第3流路切換弁19は、例えば電動式や電磁式の三方弁により構成される。第3流路切換弁19は、制御部10と電気的に接続されている。第3流路切換弁19における流路の切り換えは、制御部10からの流路切換信号により制御される。
第5通水ラインL5は、制御部10により第2経路(後述)が設定された場合に、第3通水ラインL3を流通する透過水W4を、第1通水ラインL1において、第1加圧ポンプ2よりも上流側に合流させるラインである。第5通水ラインL5の上流側の端部は、第4流路切換弁20を介して第3通水ラインL3に接続されている。第5通水ラインL5の下流側の端部は、第1流路切換弁17を介して第1通水ラインL1に接続されている。
第4流路切換弁20は、第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4を、第3通水ラインL3を介して需要箇所等に送出する流路、又は第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4を、第5通水ラインL5を介して、第1加圧ポンプ2よりも上流側の第1通水ラインL1へ合流させる流路に切り換え可能な弁である。第4流路切換弁20は、接続部J8と接続部J9との間に配置されている。第4流路切換弁20は、例えば電動式や電磁式の三方弁により構成される。第4流路切換弁20は、制御部10と電気的に接続されている。第4流路切換弁20における流路の切り換えは、制御部10からの流路切換信号により制御される。
第1流路切換弁17は、供給水W1を、第1通水ラインL1を介して第1RO膜モジュール4へ送出する流路、又は供給水W1を、第4通水ラインL4に流通させる流路、及び第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4を、第5通水ラインL5介して第1RO膜モジュール4よりも上流側の第1通水ラインL1へ合流させる流路とに切り換え可能な弁である。第1流路切換弁17は、例えば電動式や電磁式の三方弁により構成される。第1流路切換弁17は、接続部J4と第1加圧ポンプ2との間に配置されている。第1流路切換弁17は、制御部10と電気的に接続されている。第1流路切換弁17における流路の切り換えは、制御部10からの流路切換信号により制御される。
第6通水ラインL6は、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2を、第3通水ラインL3において、第4流路切換弁20よりも下流側に合流させるバイパスラインである。第6通水ラインL6の上流側の端部は、第2流路切換弁18を介して第2通水ラインL2に接続されている。第6通水ラインL6の下流側の端部は、接続部J9において第3通水ラインL3と接続されている。接続部J9は、第4流路切換弁の下流側に配置されている。
第2流路切換弁18は、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2を、第2通水ラインL2を介して第2RO膜モジュール7へ送出する流路、又は第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2を、第6通水ラインL6を介して第4流路切換弁20よりも下流側の第3通水ラインL3に合流させる流路に切り換え可能な弁である。第2流路切換弁18は、接続部J6と第3流路切換弁19との間に配置されている。第2流路切換弁18は、例えば電動式や電磁式の三方弁により構成される。第2流路切換弁18は、制御部10と電気的に接続されている。第2流路切換弁18における流路の切り換えは、制御部10からの流路切換信号により制御される。
残留塩素濃度センサ21は、第1通水ラインL1を流通する供給水W1の残留塩素濃度を検出する機器である。残留塩素濃度センサ21は、接続部J1において第1通水ラインL1に接続されている。供給水W1の残留塩素濃度は、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の化学的劣化(酸化劣化)の原因物質に係る水質項目の一つである。残留塩素濃度センサ21は、制御部10と電気的に接続されている。残留塩素濃度センサ21で検出された供給水W1の残留塩素濃度(以下、「検出塩素濃度」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
濁度センサ22は、第1通水ラインL1を流通する供給水W1の濁度を検出する機器である。濁度センサ22は、接続部J2において第1通水ラインL1に接続されている。接続部J2は、接続部J1と接続部J3との間に配置されている。供給水W1の濁度は、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7のファウリングの原因物質に係る水質項目の一つである。ファウリングの発生によりRO膜の閉塞が進行する。
濁度センサ22としては、例えば、試料水の濁り度合を透過光強度から判定する透過光式センサや、散乱光強度から判定する散乱光式光センサを用いることができる。濁度センサ22は、制御部10と電気的に接続されている。濁度センサ22で検出された供給水W1の濁度(以下、「検出濁度」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
温度センサ23は、第1通水ラインL1を流通する供給水W1の温度を検出する機器である。温度センサ23は、接続部J3において第1通水ラインL1に接続されている。接続部J3は、接続部J2と接続部J4との間に配置されている。温度センサ23は、制御部10と電気的に接続されている。温度センサ23で検出された供給水W1の温度(以下、「検出温度値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
第1圧力センサ24は、第1加圧ポンプ2の下流側において、第1通水ラインL1を流通する供給水W1又は透過水W4の圧力を検出する機器である。第1圧力センサ24は、接続部J5において、第1通水ラインL1に接続されている。接続部J5は、第1加圧ポンプ2と第1RO膜モジュール4との間に配置されている。第1圧力センサ24は、制御部10と電気的に接続されている。第1圧力センサ24で検出された供給水W1又は透過水W4の圧力(以下、「検出圧力値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
第1流量センサ25は、第2通水ラインL2を流通する透過水W2の流量を検出する機器である。第1流量センサ25は、接続部J6において第2通水ラインL2に接続されている。接続部J6は、第1RO膜モジュール4と第2流路切換弁18との間に配置されている。第1流量センサ25は、制御部10と電気的に接続されている。第1流量センサ25で検出された透過水W2の単位時間当たりの流量(以下、「検出流量値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
第2圧力センサ26は、第2加圧ポンプ5の下流側において、第2通水ラインL2を流通する透過水W2又は供給水W1の圧力を検出する機器である。第2圧力センサ26は、接続部J7において、第2通水ラインL2に接続されている。接続部J7は、第2加圧ポンプ5と第2RO膜モジュール7との間に配置されている。第2圧力センサ26は、制御部10と電気的に接続されている。第2圧力センサ26で検出された透過水W2又は供給水W1の圧力(以下、「検出圧力値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
第2流量センサ27は、第3通水ラインL3を流通する透過水W4の流量を検出する機器である。第2流量センサ27は、接続部J8において第3通水ラインL3に接続されている。接続部J8は、第2RO膜モジュール7と第4流路切換弁20との間に配置されている。第2流量センサ27は、制御部10と電気的に接続されている。第2流量センサ27で検出された透過水W4の単位時間当たりの流量(以下、「検出流量値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
制御部10は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。マイクロプロセッサには、時間の計時等を管理するインテグレーテッドタイマユニット(以下、「ITU」ともいう)が組み込まれている。
制御部10は、第1RO膜モジュール4に対する流量フィードバック水量制御として、第1流量センサ25の検出流量値が、予め設定された目標流量となるように、系内の物理量を用いて速度形デジタルPIDアルゴリズムにより、第1加圧ポンプ2を駆動するための駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する電流値信号を第1インバータ3に出力する。
また、制御部10は、第2RO膜モジュール7に対する流量フィードバック水量制御として、第2流量センサ27の検出流量値が、予め設定された目標流量となるように、系内の物理量を用いて速度形デジタルPIDアルゴリズムにより、第2加圧ポンプ5を駆動するための駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する電流値信号を第2インバータ6に出力する。なお、制御部10が、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7に対して実行する流量フィードバック水量制御については後述する。
また、制御部10は、後述するように、運転モード切り換え判定部、運転モード設定部及び弁手段制御部としての機能を備える。
制御部10は、運転モード切り換え判定部の機能として、前段に設定されたRO膜モジュール(第1RO膜モジュール4又は第2RO膜モジュール7)の積算造水量を演算し、この積算造水量が予め設定された目標積算値以上となった場合に、運転モードの切り換えを要求する。運転モードの切り換えを要求した場合において、制御部10は、内部メモリ(不図示)にフラグ(True)をセットする。
なお、以下の説明において、制御部10が、運転モードの切り換えを要求することを「運転モード切り換えフラグをセットする」という。また、制御部10が、運転モードの切り換えの要求をキャンセルすることを「運転モード切り換えフラグをリセットする」という。
制御部10は、前段に設定されたRO膜モジュールが第1RO膜モジュール4であれば、第1流量センサ25の検出流量値に基づいて積算造水量(すなわち、透過水W2の積算流量)を演算する。また、制御部10は、前段に設定されたRO膜モジュールが第2RO膜モジュール7であれば、第2流量センサ27の検出流量値に基づいて積算造水量(すなわち、透過水W4の積算流量)を演算する。
また、制御部10は、運転モード設定部の機能として、水処理システム1の運転モードを、第1運転モード又は第2運転モードに設定する。第1運転モードは、第1RO膜モジュール4を前段のRO膜モジュールに設定し、第2RO膜モジュール7を後段のRO膜モジュールに設定する運転モードである。第2運転モードは、第2RO膜モジュール7を前段のRO膜モジュールに設定し、第1RO膜モジュール4を後段のRO膜モジュールに設定する運転モードである。
制御部10は、運転モード切り換え判定部の機能により運転モード切り換えフラグをセットした場合に、運転モード設定部の機能として、その時点で第1運転モードが設定されていれば第2運転モードを設定し、その時点で第2運転モードが設定されていれば第1運転モードを設定する。
また、制御部10は、運転モード切り換え判定部の機能により運転モード切り換えフラグをセットした場合に、運転モード設定部の機能として、残留塩素濃度センサ21の検出塩素濃度が予め設定された許容残留塩素濃度以上であれば、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の水透過係数を演算する。
そして、制御部10は、(i)第1RO膜モジュール4の水透過係数が第2RO膜モジュール7の水透過係数よりも大きい場合に、その時点(運転モード切り換えフラグをセットする直前)で第1運転モードが設定されていれば第1運転モードの設定を維持し、その時点で第2運転モードが設定されていれば第1運転モードを設定し、(ii)第2RO膜モジュール7の水透過係数が第1RO膜モジュール4の水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば第2運転モードを設定し、その時点で第2運転モードが設定されていれば第2運転モードの設定を維持する。
また、制御部10は、運転モード切り換え判定部の機能により運転モード切り換えフラグをセットした場合に、運転モード設定部の機能として、濁度センサ22の検出濁度が予め設定された許容濁度以上であれば、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の水透過係数を演算する。
そして、制御部10は、(i)第1RO膜モジュール4の水透過係数が第2RO膜モジュール7の水透過係数よりも大きい場合に、その時点(運転モード切り換えフラグをセットする直前)で第1運転モードが設定されていれば第2運転モードを設定し、その時点で第2運転モードが設定されていれば第2運転モードの設定を維持し、(ii)第2RO膜モジュール7の水透過係数が第1RO膜モジュール4の水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば第1運転モードの設定を維持し、その時点で第2運転モードが設定されていれば第1運転モードを設定する。
なお、制御部10は、運転モード設定部の機能により運転モード切り換えフラグをセットした後、その時点で設定されていた運転モードとは異なる第1又は第2運転モードが設定された場合、又はその時点で設定されていた第1又は第2運転モードの設定が維持された場合には、運転モード切り換え判定部の機能として、運転モード切り換えフラグをリセットする(後述)。
ここで、水透過係数は、透過水(W2又はW4)の流量[m3/s]を膜面積[m2]及び有効圧力[Pa]で除した値である(後述の式(1)を参照)。水透過係数は、RO膜モジュールの水の透過性能を示す指標である。すなわち、水透過係数は、単位有効圧力を作用させたときに単位時間に膜の単位面積を透過する水の量を意味する。有効圧力は、JIS K3802−1995「膜用語」で定義される。有効圧力は、操作圧力(平均操作圧力)から浸透圧差及び二次側圧力(背圧)を差し引いた圧力である(後述の式(2)を参照)。
基準温度(例えば、25℃)における水透過係数Lpの演算値は、下記の式(1)及び(2)に基づいて求めることができる。
Lp=Qp/(K・A・Pe) (1)
(但し、K:温度補正係数、A:RO膜モジュールの膜面積、Pe:有効圧力)
Pe=Pd−(ΔP1/2)−P2−Δπ+Ps (2)
(但し、Pd:加圧ポンプの吐出圧力、ΔP1:RO膜モジュールの一次側における差圧、P2:RO膜モジュールの二次側における背圧、Δπ:RO膜モジュールの浸透圧差、Ps:加圧ポンプの吸入側における圧力)
Lp=Qp/(K・A・Pe) (1)
(但し、K:温度補正係数、A:RO膜モジュールの膜面積、Pe:有効圧力)
Pe=Pd−(ΔP1/2)−P2−Δπ+Ps (2)
(但し、Pd:加圧ポンプの吐出圧力、ΔP1:RO膜モジュールの一次側における差圧、P2:RO膜モジュールの二次側における背圧、Δπ:RO膜モジュールの浸透圧差、Ps:加圧ポンプの吸入側における圧力)
式(1)において、温度補正係数Kは、検出温度値Tの関数であり、検出温度値Tが基準温度に等しいときに1となる。膜面積Aは、逆浸透膜エレメントの使用本数により定まるので、予め設定した値を使用することができる。式(2)による有効圧力Peの計算において、ΔP1、P2、Δπ、及びPsの各値は、定常運転中は、ほぼ一定と看做せるため、予め設定した値を使用することができる。従って、RO膜モジュールの運転中に、温度センサ23の検出温度値T、第1流量センサ25(又は第2流量センサ27)の検出流量値Qp、及び第1圧力センサ24(又は第2圧力センサ26)の検出圧力値Pdからなる少なくとも3つのパラメータを取得すれば、基準温度における水透過係数Lpを演算することができる。
更に、制御部10は、運転モード設定部の機能により第1運転モードを設定した場合には、弁手段制御部の機能として、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6(経路手段)を第1経路に切り換えるように第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20(弁手段)を制御する。また、制御部10は、運転モード設定部の機能により第2運転モードを設定した場合には、弁手段制御部の機能として、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6(経路手段)を第2経路に切り換えるように第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20(弁手段)を制御する。
ここで、水処理システム1における第1流路及び第2経路について、図2及び図3を参照しながら説明する。なお、図2及び図3においては、第1RO膜モジュール4、第2RO膜モジュール7、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6、第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20、接続部J4及びJ9についてのみ図示する。また、図2及び図3では、供給水W1等が流通するラインを実線で示し、流通しないラインを破線で示す。更に、第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20の各弁記号については、開弁している部分を白塗りで示し、閉弁している部分を黒塗りで示す。
図2は、水処理システム1の第1経路を示す説明図である。第1経路は、第1運転モードを設定した場合の経路である。制御部10は、運転モード設定部の機能により第1運転モードを設定した場合には、弁手段制御部の機能として、第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20を下記のように制御する。
制御部10は、第1流路切換弁17において、第1通水ラインL1に接続する2つのポートを開放し、第5通水ラインL5に接続するポートを閉鎖する。これにより、供給水W1は、第1通水ラインL1を介して第1RO膜モジュール4へ送出される。
制御部10は、第2流路切換弁18において、第2通水ラインL2に接続する2つのポートを開放し、第6通水ラインL6に接続するポートを閉鎖する。これにより、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2は、第2通水ラインL2を介して第3流路切換弁19へ送出される。
制御部10は、第3流路切換弁19において、第2通水ラインL2に接続する2つのポートを開放し、第4通水ラインL4に接続するポートを閉鎖する。これにより、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2は、第2通水ラインL2を介して第2RO膜モジュール7へ送出される。
制御部10は、第4流路切換弁20において、第3通水ラインL3に接続する2つのポートを開放し、第5通水ラインL5に接続するポートを閉鎖する。これにより、第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4は、第3通水ラインL3を介して需要箇所等に送出される。
図2に示すように、第1経路では、前段のRO膜モジュールとして、第1RO膜モジュール4が設定されると共に、後段のRO膜モジュールとして、第2RO膜モジュール7が設定される。これにより、供給水W1は、第1通水ラインL1を介して前段の第1RO膜モジュール4に送出され、第1RO膜モジュール4において透過水W2が製造される。そして、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2は、第2通水ラインL2を介して後段の第2RO膜モジュール7へ送出され、第2RO膜モジュール7において透過水W4が製造される。更に、第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4は、第3通水ラインL3を介して需要箇所等へ送出される。
図3は、水処理システム1の第2流路を示す説明図である。第2経路は、第2運転モードを設定した場合の経路である。制御部10は、運転モード設定部の機能により第2運転モードを設定した場合に、弁手段制御部の機能として、第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20を下記のように制御する。
制御部10は、第1流路切換弁17において、第1通水ラインL1に接続する上流側のポートを閉鎖すると共に、下流側(第1RO膜モジュール4側)に接続するポート及び第5通水ラインL5に接続するポートを開放する。これにより、供給水W1は、接続部J4から第4通水ラインL4を流通して、第3流路切換弁19へ送出される。また、第5通水ラインL5を流通して、第1流路切換弁17へ送出された透過水W4は、第1通水ラインL1を介して第1RO膜モジュール4へ送出される(後述)。
制御部10は、第3流路切換弁19において、第4通水ラインL4に接続するポート及び第2通水ラインL2の下流側(第2RO膜モジュール7側)に接続するポートを開放すると共に、第2通水ラインL2の上流側(第2流路切換弁18側)に接続するポートを閉鎖する。これにより、第4通水ラインL4を流通する供給水W1は、第3流路切換弁19を介して第2RO膜モジュール7へ送出される。
制御部10は、第4流路切換弁20において、第3通水ラインL3に接続する上流側(第2RO膜モジュール7側)のポート及び第5通水ラインL5に接続するポートを開放すると共に、第3通水ラインL3に接続する下流側のポートを閉鎖する。これにより、第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4は、第5通水ラインL5を流通して、第1流路切換弁17へ送出される。
第1流路切換弁17では、第1通水ラインL1に接続する上流側のポートが閉鎖され、第1通水ラインL1の下流側(第1RO膜モジュール4側)に接続するポート及び第5通水ラインL5に接続するポートが開放している。このため、第5通水ラインL5を流通して、第1流路切換弁17へ送出された透過水W4は、第1通水ラインL1を介して第1RO膜モジュール4へ送出される。透過水W4は、第1RO膜モジュールにおいて膜分離処理され、透過水W2及び濃縮水W3が製造される。第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2は、第2通水ラインL2を介して第2流路切換弁18に送出される。
制御部10は、第2流路切換弁18において、第2通水ラインL2に接続する上流側(第1RO膜モジュール4側)のポート及び第6通水ラインL6に接続するポートを開放し、第2通水ラインL2に接続する下流側(第3流路切換弁19側)のポートを閉鎖する。これにより、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2は、第6通水ラインL6を流通して、接続部J9へ送出される。
第6通水ラインL6の下流側の端部は、接続部J9において、第3通水ラインL3に接続されている。このため、第6通水ラインL6を流通して、接続部J9へ送出された透過水W2は、第3通水ラインL3を介して需要箇所等に送出される。
図3に示すように、第2経路においては、前段のRO膜モジュールとして、第2RO膜モジュール7が設定されると共に、後段のRO膜モジュールとして、第1RO膜モジュール4が設定される。これにより、第1通水ラインL1を流通する供給水W1は、第4通水ラインL4及び第2通水ラインL2を介して前段の第2RO膜モジュール7に送出され、第2RO膜モジュール7において透過水W4が製造される。そして、第2RO膜モジュール7で製造された透過水W4は、第3通水ラインL3、第5通水ラインL5及び第1通水ラインL1を介して後段の第1RO膜モジュール4へ送出され、第1RO膜モジュール4において透過水W2が製造される。更に、第1RO膜モジュール4で製造された透過水W2は、第2通水ラインL2、第6通水ラインL6及び第3通水ラインL3を介して需要箇所等へ送出される。
次に、制御部10において、運転モードを切り換える場合の動作について説明する。図4は、運転モード切り換え判定部としての制御部10が運転モードの切り換えを実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図4に示すステップST101において、制御部10は、前段に設定されているRO膜モジュール(第1RO膜モジュール4又は第2RO膜モジュール7)の積算造水量Wpを演算する。
ステップST102において、制御部10は、積算造水量Wpが予め設定された目標積算値Ws以上か否かを判定する。積算造水量Wpが目標積算値Ws以上であれば、前段のRO膜モジュールにおける閉塞や化学的劣化がある程度進行していると判断することができる。このステップST102において、制御部10により、積算造水量Wp≧目標積算値Wsである(YES)と判定された場合に、処理はステップST103へ移行する。また、ステップST102において、制御部10により、積算造水量Wp<目標積算値Wsである(NO)と判定された場合に、処理はステップST104へ移行する。
ステップST103において、制御部10は、内部メモリに運転モード切り換えフラグをセットする。なお、ステップST103において、すでに内部メモリに運転モード切り換えフラグがセットされている場合には、運転モード切り換えフラグをセットすることなしに、処理はステップST104へ移行する。
ステップST104において、制御部10は、運転モード切り換えフラグをリセットする事由が発生したか否かを判定する。運転モード切り換えフラグをリセットする事由としては、運転モード切り換えフラグをセットした場合に、制御部10の運転モード設定部の機能において、その時点で設定されていた運転モードとは異なる第1又は第2運転モードが設定された場合、又はその時点で設定されていた第1又は第2運転モードの設定が維持された場合である(後述)。
ステップST104において、制御部10により、運転モード切り換えフラグをリセットする事由が発生した(YES)と判定された場合に、処理はステップST105へ移行する。また、ステップST104において、制御部10により、運転モード切り換えフラグをリセットする事由が発生していない(NO)と判定された場合に、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
ステップST105において、制御部10は、内部メモリにセットされた運転モード切り換えフラグをリセットする。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。なお、ステップST105において、すでに内部メモリに運転モード切り換えフラグがリセットされている場合には、運転モード切り換えフラグをリセットすることなしに、本フローチャートの処理は終了する。
このように、運転モード切り換え判定部としての制御部10は、前段に設定されているRO膜モジュールの積算造水量Wpが目標積算値Ws以上となった場合には、運転モード切り換えフラグをセットする。また、運転モード切り換えフラグをセットした後、リセット事由が発生した場合には、運転モード切り換えフラグをリセットする。
次に、制御部10において、運転モード切り換えフラグに基づいて運転モードを設定する場合の動作について説明する。図5及び図6は、運転モード設定部としての制御部10が運転モードを設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。図5及び図6に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図5に示すステップST201において、制御部10は、内部メモリに運転モード切り換えフラグがセットされている(セット状態)か否かを判定する。このステップST201において、制御部10により、運転モード切り換えフラグがセットされている(YES)と判定された場合に、処理はステップST202へ移行する。また、ステップST201において、制御部10により、運転モード切り換えフラグがセットされていない(NO)と判定された場合には、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
ステップST202(ステップST201:YES判定)において、制御部10は、残留塩素濃度センサ21の検出残留塩素濃度Cdを取得する。
ステップST203において、制御部10は、検出残留塩素濃度Cdが予め設定された許容残留塩素濃度Cs以上か否かを判定する。検出残留塩素濃度Cdが許容残留塩素濃度Cs以上であれば、供給水W1に残留塩素がリークしていると判断することができる。このステップST203において、制御部10により、検出残留塩素濃度Cd≧許容残留塩素濃度Csである(YES)と判定された場合に、処理はステップST204へ移行する。また、ステップST203において、制御部10により、検出残留塩素濃度Cd<許容残留塩素濃度Csである(NO)と判定された場合に、処理はステップST212(図6参照)へ移行する。
ステップST204(ステップST203:YES判定)において、制御部10は、第1RO膜モジュール4の水透過係数Lp1及び第2RO膜モジュール7の水透過係数Lp2を演算する。第1RO膜モジュール4の水透過係数Lp1は、温度センサ23の検出温度値T、第1流量センサ25の検出流量値Qp、及び第1圧力センサ24の検出圧力値Pdを取得し、各値を上述の式(1)及び(2)に代入することにより演算される。また、第2RO膜モジュール7の水透過係数Lp2は、温度センサ23の検出温度値T、第2流量センサ27の検出流量値Qp、及び第2圧力センサ26の検出圧力値Pdを取得し、各値を上述の式(1)及び(2)に代入することにより演算される。
ステップST205において、制御部10は、第1RO膜モジュール4の水透過係数Lp1が第2RO膜モジュール7の水透過係数Lp2以上か否かを判定する。水透過係数Lp1と水透過係数Lp2とを比較することにより、どちらのRO膜モジュールにおいて化学的劣化(酸化劣化)が進行しているかを判断することができる。このステップST205において、制御部10により、水透過係数Lp1≧水透過係数Lp2である(YES)と判定された場合に、処理はステップST206へ移行する。また、ステップST205において、制御部10により、水透過係数Lp1<水透過係数Lp2である(NO)と判定された場合に、処理はステップST209へ移行する。
なお、ステップST205において、水透過係数Lp1=水透過係数Lp2の場合に、処理をステップST212へ移行させてもよい。第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7において、それぞれの水透過係数が同じであれば、残留塩素のリーク等による運転モードの切り換え(前段に設定するRO膜モジュールの切り換え)は実質的に不要となるためである(後述)。
ステップST206(ステップST205:YES判定)において、制御部10は、第1運転モードが設定されているか否かを判定する。このステップST206において、制御部10により、第1運転モードが設定されている(YES)と判定された場合に、処理はステップST207へ移行する。また、ステップST206において、制御部10により、第1運転モードが設定されていない(NO)、すなわち第2運転モードが設定されていると判定された場合に、処理はステップST208へ移行する。
ステップST207(ステップST206:YES判定)において、制御部10は、第1運転モードの設定を維持する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
また、ステップST208(ステップST206:NO判定)において、制御部10は、運転モードを第1運転モードに設定する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
このように、運転モード設定部としての制御部10は、検出残留塩素濃度Cdが許容残留塩素濃度Cs以上である場合であって、且つ第1RO膜モジュール4の水透過係数の大きい(RO膜の酸化劣化が進行している)場合には、第1RO膜モジュール4が前段となるように運転モードを設定する。これにより、水透過係数の小さい(RO膜の酸化劣化があまり進行していない)第2RO膜モジュール7の更なる劣化を極力抑制することができる。
一方、ステップST209(ステップST205:NO判定)において、制御部10は、第2運転モードが設定されているか否かを判定する。このステップST209において、制御部10により、第2運転モードが設定されている(YES)と判定された場合に、処理はステップST210へ移行する。また、ステップST209において、制御部10により、第2運転モードが設定されていない(NO)、すなわち第1運転モードが設定されていると判定された場合に、処理はステップST211へ移行する。
ステップST210(ステップST209:YES判定)において、制御部10は、第2運転モードの設定を維持する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
また、ステップST211(ステップST209:NO判定)において、制御部10は、運転モードを第2運転モードに設定する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
このように、運転モード設定部としての制御部10は、検出残留塩素濃度Cdが許容残留塩素濃度Cs以上である場合であって、且つ第2RO膜モジュール7の水透過係数が大きい(RO膜の酸化劣化が進行している)場合には、第2RO膜モジュール7が前段となるように運転モードを設定する。これにより、水透過係数の小さい(RO膜の酸化劣化があまり進行していない)第1RO膜モジュール4の更なる劣化を極力抑制することができる。
水処理システム1において、供給水W1を前処理する活性炭濾過装置(不図示)の除去能力オーバーや故障等により、供給水W1に残留塩素がリークすることがある。このときに、積算造水量Wpに基づいて前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてしまうと、両方のRO膜モジュールが残留塩素の影響を受けるおそれがある。この場合、いずれ両方のRO膜モジュールの交換が必要となる。しかし、本実施形態(ステップST204〜ステップST211の処理)では、2つのRO膜モジュールの水透過係数を演算し、水透過係数の大きなRO膜モジュール、すなわちRO膜の酸化劣化が進行しているRO膜モジュールを前段に設定する。このため、RO膜の酸化劣化があまり進行していないRO膜モジュールの更なる劣化を極力抑制しつつ、残留塩素の影響により両方のRO膜モジュールを交換する事態を回避することができる。
一方、図6に示すステップST212(図5のステップST203:NO判定)において、制御部10は、濁度センサ22の検出濁度Ddを取得する。
ステップST213において、制御部10は、検出濁度Ddが予め設定された許容濁度Ds以上か否かを判定する。検出濁度Ddが許容濁度Ds以上であれば、供給水W1に懸濁物質がリークしていると判断することができる。このステップST213において、制御部10により、検出濁度Dd≧許容濁度Dsである(YES)と判定された場合に、処理はステップST214へ移行する。また、ステップST213において、制御部10により、検出濁度Dd<許容濁度Dsである(NO)と判定された場合に、処理はステップST222へ移行する。
ステップST214(ステップST213:YES判定)において、制御部10は、第1RO膜モジュール4の水透過係数Lp1及び第2RO膜モジュール7の水透過係数Lp2を演算する。なお、水透過係数Lp1及び水透過係数Lp2の演算手順は、上述のステップST204で説明した通りである。
ステップST215において、制御部10は、第1RO膜モジュール4の水透過係数Lp1が第2RO膜モジュール7の水透過係数Lp2以上か否かを判定する。水透過係数Lp1と水透過係数Lp2とを比較することにより、どちらのRO膜モジュールにおいて閉塞が進行しているかを判断することができる。このステップST215において、制御部10により、水透過係数Lp1≧水透過係数Lp2である(YES)と判定された場合に、処理はステップST216へ移行する。また、ステップST215において、制御部10により、水透過係数Lp1<水透過係数Lp2である(NO)と判定された場合に、処理はステップST219へ移行する。
なお、ステップST215において、水透過係数Lp1=水透過係数Lp2の場合に、処理をステップST222へ移行させてもよい。第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7において、それぞれの水透過係数が同じであれば、懸濁物質のリーク等による運転モードの切り換え(前段に設定するRO膜モジュールの切り換え)は実質的に不要となるためである(後述)。
ステップST216において、制御部10は、第1運転モードが設定されているか否かを判定する。このステップST216において、制御部10により、第1運転モードが設定されている(YES)と判定された場合に、処理はステップST217へ移行する。また、ステップST216において、制御部10により、第1運転モードが設定されていない(NO)、すなわち第2運転モードが設定されていると判定された場合に、処理はステップST218へ移行する。
ステップST217(ステップST216:YES判定)において、制御部10は、運転モードを第2運転モードに設定する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
また、ステップST218(ステップST216:NO判定)において、制御部10は、第2運転モードの設定を維持する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
このように、運転モード設定部としての制御部10は、検出濁度Ddが許容濁度Ds以上である場合であって、且つ第2RO膜モジュール7の水透過係数が小さい(RO膜の閉塞が進行している)場合には、第2RO膜モジュール7が前段となるように運転モードを設定する。これにより、水透過係数の大きい(RO膜の閉塞があまり進行していない)第1RO膜モジュール4の更なる閉塞を極力抑制することができる。
一方、ステップST219(ステップST215:NO判定)において、制御部10は、第2運転モードが設定されているか否かを判定する。このステップST219において、制御部10により、第2運転モードが設定されている(YES)と判定された場合に、処理はステップST220へ移行する。また、ステップST219において、制御部10により、第1運転モードが設定されていない(NO)、すなわち第2運転モードが設定されていると判定された場合に、処理はステップST221へ移行する。
ステップST220(ステップST219:YES判定)において、制御部10は、運転モードを第1運転モードに設定する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
また、ステップST221(ステップST219:NO判定)において、制御部10は、第1運転モードの設定を維持する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
このように、運転モード設定部としての制御部10は、検出濁度Ddが許容濁度Ds以上である場合であって、且つ第1RO膜モジュール4の水透過係数が小さい(RO膜の閉塞が進行している)場合には、第1RO膜モジュール4が前段となるように運転モードを設定する。これにより、水透過係数の大きい(RO膜の閉塞があまり進行していない)第2RO膜モジュール7の更なる閉塞を極力抑制することができる。
水処理システム1において、供給水W1を前処理する砂濾過装置(不図示)の除去能力オーバーや故障等により、供給水W1に懸濁物質がリークすることがある。このときに、積算造水量Wpに基づいて前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてしまうと、両方のRO膜モジュールが懸濁物質の影響を受けるおそれがある。この場合、いずれ両方のRO膜モジュールの交換が必要となる。しかし、本実施形態(ステップST214〜ステップST221の処理)では、2つのRO膜モジュールの水透過係数を演算し、水透過係数の小さなRO膜モジュール、すなわちRO膜の閉塞が進行しているRO膜モジュールを前段に設定する。このため、RO膜の閉塞があまり進行していないRO膜モジュールの更なる閉塞を極力抑制しつつ、懸濁物質の影響により両方のRO膜モジュールを交換する事態を回避することができる。
一方、ステップST222(ステップST213:NO判定)において、制御部10は、第1運転モードが設定されているか否かを判定する。このステップST222において、制御部10により、第1運転モードが設定されている(YES)と判定された場合に、処理はステップST223へ移行する。また、ステップST222において、制御部10により、第1運転モードが設定されてない、すなわち、第2運転モードが設定されている(NO)と判定された場合に、処理はステップST224へ移行する。
ステップST223(ステップST222:YES)において、制御部10は、運転モードを第2運転モードに設定する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
また、ステップST224(ステップST222:NO)において、制御部10は、運転モードを第1運転モードに設定する。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
このように、運転モード設定部としての制御部10は、運転モード切り換えフラグがセッされている状態で、検出残留塩素濃度Cdが許容残留塩素濃度Cs未満(ステップST203:NO判定)、且つ検出濁度Ddが許容濁度Ds未満(ステップST213:NO判定)の場合には、その時点で設定されている運転モードと反対の運転モードを設定する。具体的には、その時点で第1運転モードが設定されていれば、第2運転モードを設定する。また、その時点で第2運転モードが設定されていれば、第1運転モードを設定する。すなわち、運転モード設定部としての制御部10は、供給水W1への残留塩素のリークや懸濁物質のリークが発生していない場合には、積算造水量Wpに基づいて運転モードを交互に切り替える。
これにより、前段のRO膜モジュールとして第1RO膜モジュール4が設定されている場合には、運転モードの切り替えによって、前段に第2RO膜モジュール7が設定され、後段に第1RO膜モジュール4が設定される。また、前段のRO膜モジュールとして第2RO膜モジュール7が設定されている場合には、運転モードの切り替えによって、前段に第1RO膜モジュール4が設定され、後段に第2RO膜モジュール7が設定される。
次に、制御部10において、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6を第1経路又は第2経路に設定する場合の動作について説明する。図7は、弁手段制御部としての制御部10が第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6を第1経路又は第2経路に設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。
図7に示すステップST301において、制御部10は、運転モード設定部の機能により第1運転モードが設定されたか否かを判定する。このステップST301において、制御部10により、第1運転モードが設定された(YES)と判定された場合に、処理はステップST302へ移行する。また、ステップST301において、制御部10により、第1運転モードが設定されていない(NO)、すなわち第2運転モードが設定されたと判定された場合に、処理はステップST304へ移行する。
ステップST302(ステップST301:YES判定)において、制御部10は、その時点で第2経路に設定されているか否かを判定する。このステップST302の判定において、制御部10により、第2経路に設定されていると判定された場合に、処理はステップST303へ移行する。また、ステップST302の判定において、制御部10により、第2経路が設定されていない(NO)、すなわち、その時点で既に第1経路に設定されていると判定された場合には、本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。
ステップST303において、制御部10は、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6(経路手段)を第1経路に切り換えるように第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20を制御する(図2参照)。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。
一方、ステップST304(ステップST301:NO判定)において、制御部10は、その時点で第1経路が設定されているか否かを判定する。このステップST304の判定において、制御部10により、第1経路が設定されていると判定された場合に、処理はステップST305へ移行する。また、ステップST304の判定において、制御部10により、第1経路が設定されていない(NO)、すなわち、その時点で既に第2経路に設定されていると判定された場合には、本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。
ステップST305(ステップST304:YES判定)において、制御部10は、制御部10は、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6(経路手段)を第2経路に切り換えるように第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20を制御する(図3参照)。これにより、本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。
このように、弁手段制御部としての制御部10は、第1運転モードが設定されている場合には、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6(経路手段)を第1経路に切り換えるように第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20を制御する。また、弁手段制御部としての制御部10は、第2運転モードが設定されている場合には、第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6(経路手段)を第2経路に切り換えるように第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20を制御する。
次に、制御部10において、第1RO膜モジュール4の流量フィードバック水量制御を実行する場合の動作について説明する。図8は、制御部10が第1RO膜モジュール4の流量フィードバック水量制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、繰り返し実行される。なお、第2RO膜モジュール7についても、第1RO膜モジュール4と同様の流量フィードバック水量制御が実行されるため、説明を省略する。
図8に示すステップST401において、制御部10は、供給水W1の目標流量値Qp´を取得する。この目標流量値Qp´は、例えば、システム管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介してメモリに入力した設定値である。
ステップST402において、制御部10は、ITUによる計時tが制御周期である100msに達したか否かを判定する。このステップST402において、制御部10により、ITUによる計時が100msに達したと(YES)判定された場合に、処理はステップST403へ移行する。また、ステップST402において、制御部10により、ITUによる計時が100msに達していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST402へ戻る。
ステップST403(ステップST402:YES判定)において、制御部10は、第1流量センサ25で検出された透過水W2の検出流量値Qpをフィードバック値として取得する。
ステップST404において、制御部10は、ステップST403で取得した検出流量値(フィードバック値)QpとステップST401で取得した目標流量値Qp´との偏差がゼロとなるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより操作量Unを演算する。速度形デジタルPIDアルゴリズムでは、制御周期Δt(100ms)毎に操作量の変化分ΔUnを演算し、これを前回の制御周期時点の操作量Un−1に加算することで現時点の操作量Unを決定する。
速度形デジタルPIDアルゴリズムに用いられる演算式は、下記の式(3a)及び式(3b)により表される。
ΔUn=Kp{(en−en−1)+(Δt/Ti)×en+(Td/Δt)×(en−2en−1+en−2)} (3a)
Un=Un−1+ΔUn (3b)
(但し、Δt:制御周期、Un:現時点の操作量、Un−1:前回の制御周期時点の操作量、ΔUn:前回から今回までの操作量の変化分、en:現時点の偏差の大きさ、en−1:前回の制御周期時点の偏差の大きさ、en−2:前々回の制御周期時点の偏差の大きさ、Kp:比例ゲイン、Ti:積分時間、Td:微分時間)
ΔUn=Kp{(en−en−1)+(Δt/Ti)×en+(Td/Δt)×(en−2en−1+en−2)} (3a)
Un=Un−1+ΔUn (3b)
(但し、Δt:制御周期、Un:現時点の操作量、Un−1:前回の制御周期時点の操作量、ΔUn:前回から今回までの操作量の変化分、en:現時点の偏差の大きさ、en−1:前回の制御周期時点の偏差の大きさ、en−2:前々回の制御周期時点の偏差の大きさ、Kp:比例ゲイン、Ti:積分時間、Td:微分時間)
なお、現時点の偏差の大きさenは、下記の式(4)により求められる。
en=Qp´−Qp (4)
en=Qp´−Qp (4)
ステップST405において、制御部10は、現時点の操作量Un、及び第1加圧ポンプ2の最大駆動周波数F´(50Hz又は60Hzの設定値)を使用して、下記の式(5)により、第1加圧ポンプ2の駆動周波数F[Hz]を演算する。
F=Un/2×F´ (5)
F=Un/2×F´ (5)
ステップST406において、制御部10は、駆動周波数Fの演算値を、対応する電流値信号(4〜20mA)に変換する。電流値信号の出力値I[mA]は、例えば、下記の式(6)により演算され、駆動周波数Fがゼロの場合にI=4mA、駆動周波数Fが最大駆動周波数F´の場合にI=20mAとなる。
I=F/F´×16+4 (6)
I=F/F´×16+4 (6)
ステップST407において、制御部10は、変換した電流値信号を第1インバータ3に出力する。これにより本フローチャートの処理は終了する(ステップST401へリターンする)。
なお、ステップST407において、制御部10が電流値信号を第1インバータ3へ出力すると、第1インバータ3は、入力された電流値信号で指定された周波数に変換された駆動電力を第1加圧ポンプ2に供給する。その結果、第1加圧ポンプ2は、第1インバータ3から入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。
上述した本実施形態に係る水処理システム1によれば、例えば、以下のような効果が得られる。
本実施形態に係る水処理システム1において、制御部10は、前段に設定されたRO膜モジュールの積算造水量が予め設定された目標積算値以上となった場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば第2運転モードを設定し、その時点で第2運転モードが設定されていれば第1運転モードを設定する。また、制御部10は、第1運転モードを設定した場合には、経路手段(第1通水ラインL1〜第6通水ラインL6)を第1経路に切り換えるように弁手段(第1流路切換弁17〜第4流路切換弁20)を制御し、第2運転モードを設定した場合には、経路手段を第2経路に切り換えるように弁手段を制御する。第1経路では、前段に第1RO膜モジュール4が設定され、後段に第2RO膜モジュール7が設定される。また、第2経路では、前段に第2RO膜モジュール4が設定され、後段に第1RO膜モジュール7が設定される。
これによれば、前段のRO膜モジュールにおける積算造水量に基づいて、前段に設定されたRO膜モジュールと後段に設定されたRO膜モジュールとが定期的に入れ替えられる。すなわち、両方のRO膜モジュールの脱塩負荷が均等に保たれるため、いずれか一方のRO膜モジュールで化学的劣化や閉塞が極端に進行してしまうのを抑制することができる。そのため、RO膜モジュールの洗浄や交換のためにシステムを停止させる頻度を少なくすることができる。従って、本実施形態に係る水処理システム1によれば、純水を効率良く製造することができる。
また、本実施形態に係る水処理システム1では、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の膜面の状態をほぼ均等化することができる。そのため、2つのRO膜モジュールの洗浄や交換のタイミングを同時期に設定することができる。従って、RO膜モジュールを洗浄や交換する作業の効率化を図ることができる。
また、制御部10は、前段に設定されたRO膜モジュールの積算造水量が予め設定された目標積算値以上となった場合に、検出残留塩素濃度Cdが許容残留塩素濃度Cs以上であれば、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の水透過係数をそれぞれ演算し、前段に水透過係数の大きい(RO膜の酸化劣化が進行している)RO膜モジュールが設定されるように運転モードを切り換える。これにより、水透過係数の小さい(RO膜の酸化劣化があまり進行していない)RO膜モジュールの更なる劣化を極力抑制することができる。
また、制御部10は、前段に設定されたRO膜モジュールの積算造水量が予め設定された目標積算値以上となった場合に、検出濁度Ddが許容濁度Ds以上であれば、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の水透過係数をそれぞれ演算し、前段に水透過係数の小さい(RO膜の閉塞が進行している)RO膜モジュールが設定されるように運転モードを切り換える。これにより、水透過係数の大きい(RO膜の閉塞があまり進行していない)RO膜モジュールの更なる閉塞を極力抑制することができる。
また、制御部10は、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の運転中に、流量フィードバック水量制御を実行する。このため、前段に設定されたRO膜モジュールと後段に設定されたRO膜モジュールとを入れ替えた場合においても、安定した流量の透過水W2及びW4を製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、本実施形態では、前段に設定されたRO膜モジュールの積算造水量(透過水W2又はW4の積算流量)が予め設定された目標積算値以上となった場合に、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えている。これに限らず、後段に設定されたRO膜モジュールの積算造水量(透過水W2又はW4の積算流量)が予め設定された目標積算値以上となった場合に、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてもよい。また、前段に設定されたRO膜モジュールへの積算供給水量(供給水W1の積算流量)が予め設定された目標積算値以上となった場合に、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてもよい。
また、積算供給水量(供給水W1の積算流量)と残留塩素濃度(残留塩素濃度センサ21の検出残留塩素濃度)との積を入替タイミングの基準としてもよい。この場合、前段に設定されたRO膜モジュールの化学的劣化の進行速度をより正確に判定することができる。また、積算供給水量(供給水W1の積算流量)と濁度(濁度センサ22の検出濁度)との積を入替タイミングの基準としてもよい。この場合、前段に設定されたRO膜モジュールの閉塞の進行速度をより正確に判定することができる。
また、積算造水量や積算供給水量に限らず、予め設定した日数(例えば、1〜7日)毎に、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてもよい。更に、前段のRO膜モジュールにおける水透過係数の時間変化率が予め設定された許容変化率となった場合に、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてもよい。
また、前段のRO膜モジュールへの積算供給塩類量(供給水W1の溶存塩類濃度×供給水W1の積算流量)が予め設定された許容塩類量となった場合に、前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてもよい。
また、RO膜モジュールのEC除去率に基づいて前段のRO膜モジュールと後段のRO膜モジュールとを入れ替えてもよい。RO膜モジュールのEC除去率[%]は、電気伝導率センサ(不図示)で測定した透過水W2(W4)及び濃縮水W3(W5)の電気伝導率ECに基づいて演算することができる。この場合、EC除去率の低いRO膜モジュールを前段に設定し、EC除去率の高いRO膜モジュールを後段に設定する。なお、前段及び後段のRO膜モジュールのEC除去率は、それぞれ下記の式(7a)及び式(7b)により演算される。
前段のEC除去率=(濃縮水W3のEC−透過水W2のEC)/濃縮水W3のEC×100 (7a)
後段のEC除去率=(濃縮水W5のEC−透過水W4のEC)/濃縮水W5のEC×100 (7b)
前段のEC除去率=(濃縮水W3のEC−透過水W2のEC)/濃縮水W3のEC×100 (7a)
後段のEC除去率=(濃縮水W5のEC−透過水W4のEC)/濃縮水W5のEC×100 (7b)
また、本実施形態において、第1濃縮水ラインL7流通する濃縮水W3の一部を、第1通水ラインL1において、第1加圧ポンプ2よりも上流側に還流させる濃縮水還流ラインを設けてもよい。また、第2濃縮水ラインL8流通する濃縮水W3の一部を、第2通水ラインL2において、第2加圧ポンプ5(又は第1加圧ポンプ2)よりも上流側に還流させる濃縮水還流ラインを設けてもよい。このような濃縮水還流ラインを設けることにより、膜表面での流速を高めることができるため、ファウリングによりRO膜の閉塞が進行するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7の運転中に流量フィードバック水量制御を実行している。これに限らず、第1RO膜モジュール4又は第2RO膜モジュール7のいずれか一方について、運転中に流量フィードバック水量制御を実行してもよい。また、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7において、それぞれ独立に流量フィードバック水量制御することができる。そのため、第1RO膜モジュール4及び第2RO膜モジュール7において、それぞれ異なる目標流量値Qp´を設定してもよい。
また、本実施形態では、第1排水弁11〜第3排水弁13及び第4排水弁14〜第6排水弁16を選択的に開閉することにより、濃縮水W3及びW5の排水流量を段階的に調節する例について説明した。これに限らず、排水ラインを分岐せずに1本とし、このラインに比例制御弁を設けた構成としてもよい。その場合には、制御部10からそれぞれのRO膜モジュールに、電流値信号(例えば、4〜20mA)を比例制御弁に送信して弁開度を制御することにより、濃縮水W3及びW5の排水流量を調節することができる。
また、比例制御弁を設けた構成において、それぞれのRO膜モジュールの排水ラインに流量センサを設けた構成としてもよい。流量センサで検出された流量値を、制御部10にフィードバック値として入力する。これにより、濃縮水W3及びW5の実際排水流量をより正確に制御することができる。
また、本実施形態では、2つのRO膜モジュールを入れ替える例について説明した。これに限らず、3つのRO膜モジュールを入れ替えるように構成してもよいし、4つ以上のRO膜モジュールを入れ替える構成としてもよい。
1 水処理システム
4 第1RO膜モジュール(第1逆浸透膜モジュール)
7 第2RO膜モジュール(第2逆浸透膜モジュール)
10 制御部(運転モード切り換え判定部、運転モード設定部、弁手段制御部)
17 第1流路切換弁(弁手段)
18 第2流路切換弁(弁手段)
19 第3流路切換弁(弁手段)
20 第4流路切換弁(弁手段)
21 残留塩素濃度センサ(水質検知手段)
22 濁度センサ(水質検知手段)
L1 第1通水ライン(経路手段)
L2 第2通水ライン(経路手段)
L3 第3通水ライン(経路手段)
L4 第4通水ライン(経路手段)
L5 第5通水ライン(経路手段)
L6 第6通水ライン(経路手段)
W1 供給水
W2,W4 透過水
W3,W5 濃縮水
4 第1RO膜モジュール(第1逆浸透膜モジュール)
7 第2RO膜モジュール(第2逆浸透膜モジュール)
10 制御部(運転モード切り換え判定部、運転モード設定部、弁手段制御部)
17 第1流路切換弁(弁手段)
18 第2流路切換弁(弁手段)
19 第3流路切換弁(弁手段)
20 第4流路切換弁(弁手段)
21 残留塩素濃度センサ(水質検知手段)
22 濁度センサ(水質検知手段)
L1 第1通水ライン(経路手段)
L2 第2通水ライン(経路手段)
L3 第3通水ライン(経路手段)
L4 第4通水ライン(経路手段)
L5 第5通水ライン(経路手段)
L6 第6通水ライン(経路手段)
W1 供給水
W2,W4 透過水
W3,W5 濃縮水
Claims (3)
- 供給水から透過水を製造する第1逆浸透膜モジュール及び第2逆浸透膜モジュールと、
供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに流通させると共に、当該第1逆浸透膜モジュールで製造された透過水を供給水として前記第2逆浸透膜モジュールに流通させる第1経路、及び、供給水を前記第2逆浸透膜モジュールに流通させると共に、当該第2逆浸透膜モジュールで製造された透過水を供給水として前記第1逆浸透膜モジュールに流通させる第2経路を含む経路手段と、
前記経路手段を前記第1経路又は前記第2経路に切り換え可能な弁手段と、
系内で計測された物理量の積算値が予め設定された目標積算値に達した場合に、運転モードの切り換えを要求する運転モード切り換え判定部と、
前記運転モード切り換え判定部により運転モードの切り換えが要求された際に、その時点で第1運転モードが設定されていれば第2運転モードを設定し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第1運転モードを設定する運転モード設定部と、
前記運転モード設定部において前記第1運転モードが設定された場合には前記経路手段を前記第1経路に切り換えるように前記弁手段を制御し、前記運転モード設定部において前記第2運転モードが設定された場合には前記経路手段を前記第2経路に切り換えるように前記弁手段を制御する弁手段制御部と、
を備える水処理システム。 - 供給水の水質項目のうち、逆浸透膜の化学的劣化の原因物質に係る水質項目を検知する水質検知手段を備え、
前記運転モード設定部は、
前記運転モード切り換え判定部により運転モードの切り換えが要求された際に、前記水質検知手段の検知水質が、予め設定された逆浸透膜の化学的劣化が抑制される許容水質超過であれば、前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数を演算し、(i)前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第1運転モードの設定を維持し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第1運転モードを設定し、(ii)前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第2運転モードを設定し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第2運転モードの設定を維持する、
請求項1に記載の水処理システム。 - 供給水の水質項目のうち、逆浸透膜のファウリングの原因物質に係る水質項目を検知する水質検知手段を備え、
前記運転モード設定部は、
前記運転モード切り換え判定部により運転モードの切り換えが要求された際に、前記水質検知手段の検知水質が、予め設定された逆浸透膜のファウリングが抑制される許容水質超過であれば、前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数を演算し、(i)前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第2運転モードを設定し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第2運転モードの設定を維持し、(ii)前記第2逆浸透膜モジュールの水透過係数が前記第1逆浸透膜モジュールの水透過係数よりも大きい場合に、その時点で第1運転モードが設定されていれば前記第1運転モードの設定を維持し、その時点で前記第2運転モードが設定されていれば前記第1運転モードを設定する、
請求項1に記載の水処理システム。
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