JP2015139750A - 逆浸透膜装置及びその運転方法 - Google Patents

逆浸透膜装置及びその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015139750A
JP2015139750A JP2014014478A JP2014014478A JP2015139750A JP 2015139750 A JP2015139750 A JP 2015139750A JP 2014014478 A JP2014014478 A JP 2014014478A JP 2014014478 A JP2014014478 A JP 2014014478A JP 2015139750 A JP2015139750 A JP 2015139750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bank
water
path
stage
treated water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014014478A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6169009B2 (ja
Inventor
康弘 日塔
Yasuhiro Nitto
康弘 日塔
田中 智
Satoshi Tanaka
智 田中
千明 山中
Chiaki Yamanaka
千明 山中
澤田 繁樹
Shigeki Sawada
繁樹 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Aqua Solutions Co Ltd
Original Assignee
Wellthy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wellthy Corp filed Critical Wellthy Corp
Priority to JP2014014478A priority Critical patent/JP6169009B2/ja
Publication of JP2015139750A publication Critical patent/JP2015139750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6169009B2 publication Critical patent/JP6169009B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

【課題】即時に使用可能な状態で、逆浸透膜エレメントを衛生的に保管する。【解決手段】少量の処理水を生産する際、被処理水を後段バンク18のみに供給し、後段バンク18の濃縮水の一部を、後段バンク18に循環する。そして、後段バンク18の透過水を、前段バンク12に供給した後、濃縮水室12aから、或いは、更に透過水室12bから、処理水として取得する。又、大量の処理水を生産する際、前段バンク12と後段バンク18とを直列に用いて、前段バンク12と後段バンク18との双方から、処理水を取得する。これにより、少量又は大量の何れの処理水を生産する場合でも、前段バンク12及び後段バンク18の双方に、被処理水や透過水が供給されるため、逆浸透膜エレメント16、22を衛生的に保つことができる。更に、重亜硫酸ナトリウム等の保持液を用いていないため、運転状態の切り替えを即時に行うことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、逆浸透膜装置及びその運転方法に関するものである。
表流水や地下水に含まれる溶存塩類や溶存有機物を除去する際、一般的に、逆浸透膜エレメントが用いられている。この逆浸透膜エレメントは、芳香族系ポリアミド樹脂で製膜した逆浸透膜が用いられることが多く、スパイラル型や中空糸型等のモジュールがある。ポリアミド製の逆浸透膜エレメントを長期間使用しない場合には、微生物を発生増殖させることなく衛生的に保管しておくために、逆浸透膜エレメントを重亜硫酸ナトリウム溶液により浸漬・湿潤状態に保持することが一般的である。この理由は、ポリアミド製の逆浸透膜は、耐塩素性がなく、一般的に滅菌剤として用いられる次亜塩素酸ナトリウムが使用できないためである。従って、例えば、大量の浄水を生産する非常時に備えて待機させている逆浸透膜装置の逆浸透膜エレメントを、衛生的に保管しておくためには、重亜硫酸ナトリウム溶液を保持液として浸漬・湿潤状態に保持する必要がある(例えば、非特許文献1参照)。
「スパイラル型逆浸透エレメント ESPA2 MAX 製品仕様・検査要領書」、日東電工株式会社メンブレン事業部、2010年4月、改正2版、p.5
しかしながら、上述のように保管している逆浸透膜エレメントを使用する際には、保持液を抜いた後、重亜硫酸ナトリウムを含まない状態になるまで、逆浸透膜の透過水を捨て水する操作が必要となる。このため、特に非常時用に待機させている逆浸透膜エレメントを有する逆浸透膜装置の場合には、装置が起動運転されるまで、時間がかかり過ぎるという課題がある。
一方、非常時用の逆浸透膜装置を、平常時の浄水処理に用いながら待機させておく方法も考えられるが、この場合には、大量の浄水処理に対応した逆浸透膜装置から、平常時の少量の浄水を得るために、間欠的に装置を起動させるか、若しくは低圧で逆浸透膜透過させる必要がある。しかしながら、間欠的に逆浸透膜装置を起動させると、例えば、スパイラル型逆浸透膜エレメントの場合には、エレメント接続部のシール性を損なう虞がある。又、低圧で逆浸透膜透過させる運転方法は、溶存塩類の阻止性が悪化するという問題に加え、少量の浄水を得るための消費電力が大きく、非経済的になってしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、即時に使用可能な状態で、逆浸透膜エレメントを衛生的に保管することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)逆浸透膜により被処理水を浄化する逆浸透膜装置であって、逆浸透膜エレメントを備えたベッセルで構成される前段バンク及び後段バンクと、被処理水を前記前段バンクへ供給するための前段供給経路と、被処理水を前記後段バンクへ供給するための後段供給経路と、前記前段バンクの濃縮水を前記後段バンクへ供給するための中間経路と、前記後段バンクの濃縮水を排水するための排水経路と、前記後段バンクの濃縮水を前記後段バンクに循環するための循環経路と、前記前段バンクの透過水を処理水として得るための前段処理水経路と、前記後段バンクの透過水を処理水として得るための後段処理水経路と、前記後段バンクの透過水を前記前段バンクへ供給するための保守用経路と、該保守用経路を介して前記前段バンクへ供給された透過水を、前記前段バンクから処理水として得るための保守用処理水経路とを含む逆浸透膜装置(請求項1)。
本項に記載の逆浸透膜装置は、例えば井戸水等の被処理水を、逆浸透膜により浄化するものであり、前段バンクと後段バンクとを含み、2つのバンクの各々が、逆浸透膜エレメントを備えたベッセルで構成されている。更に、本項に記載の逆浸透膜装置は、前段バンクと後段バンクとを用いて被処理水を浄化する際に使用する経路として、前段供給経路、後段供給経路、中間経路、排水経路、循環経路、前段処理水経路、後段処理水経路、保守用経路、及び、保守用処理水経路を備えている。前段供給経路は、被処理水を前段バンクに供給する際に用いられ、後段供給経路は、被処理水を後段バンクに供給する際に用いられる。すなわち、前段バンクと後段バンクとに対し、個別に被処理水の供給経路が確保されている。又、前段処理水経路は、前段バンクの逆浸透膜エレメントを透過した透過水を、前段バンクから処理水として取り出すための経路であり、後段処理水経路は、後段バンクの逆浸透膜エレメントを透過した透過水を、後段バンクから処理水として取り出すための経路である。
中間経路は、前段バンクと後段バンクとの間に設けられ、前段バンクと後段バンクとを直列に用いて浄化処理を行う際に、前段バンクの濃縮水を後段バンクへ供給するために使用される。又、排水経路は、後段バンクの濃縮水を排水するための経路であり、循環経路は、後段バンクの濃縮水を後段バンクに循環するための経路である。排水経路と循環経路とは、後段バンクの濃縮水室に接続される。又、保守用経路は、被処理水が後段バンクのみに供給された際に、後段バンクの透過水を前段バンクへ供給するための経路であり、保守用処理水経路は、保守用経路を介して前段バンクへ供給された透過水を、前段バンクの濃縮水室から処理水として取得するための経路である。
従って、本項に記載の逆浸透膜装置は、上述したような、前段供給経路及び後段供給経路と、前段処理水経路及び後段処理水経路と、中間経路とを備えているため、複数のパターンの運用に対応するものである。例えば、少量の処理水を生産する場合は、後段供給経路と後段処理水経路とを利用して後段バンクのみで浄化処理を行い、大量の処理水を生産する場合は、前段供給経路と前段処理水経路と中間経路と後段処理水経路とを利用して、前段バンクと後段バンクとを直列に用いて浄化処理を行うものである。更に、循環経路を備えていることから、例えば、少量の処理水を得るために、後段バンクのみに被処理水を供給して浄化処理を行う際に、後段バンクに供給する被処理水の量が、後段バンクを構成している逆浸透膜エレメントが必要とする標準の供給水量を満たさない場合であっても、循環経路を利用して必要水量を確保する。すなわち、循環経路により後段バンクの濃縮水を後段バンクに循環することで、後段バンクに供給する被処理水の量と、循環する水量とを合わせて、後段バンクが必要とする標準の供給水量を確保するものである。
更に、本項に記載の逆浸透膜装置は、保守用経路及び保守用処理水経路を備えているため、例えば、被処理水を後段バンクのみに供給する場合であっても、保守用経路を介して、後段バンクの透過水を前段バンクに供給するものである。そして、保守用処理水経路により、或いは、保守用処理水経路と前段処理水経路とにより、前段バンクの濃縮水室や透過水室から処理水を取り出すこととすれば、後段バンクのみに被処理水を供給しているにも関わらず、前段バンクに後段バンクの透過水が常に供給される。これにより、前段バンクと後段バンクとの双方の逆浸透膜エレメントを、衛生的に保持するものとなる。更に、本項に記載の逆浸透膜装置は、逆浸透膜エレメントの保持に重亜硫酸ナトリウム等の保持液を用いた場合に必要な、捨て水等の操作が不要である。このため、例えば、後段バンクのみに被処理水を供給して少量の処理水を生産している運転状態から、前段バンクと後段バンクとを直列に用いて、大量の処理水を生産する運転状態に切り替える場合でも、即時に対応するものである。
(2)上記(1)項において、前記前段供給経路は、前記前段バンクへ被処理水を供給する前段供給ポンプと、該前段供給ポンプより上流に設置される前段供給バルブと、前記前段供給ポンプより下流に設置される前段制御バルブとを有し、前記中間経路は、前記前段バンクから前記後段バンクへの通水を制御する中間バルブを有し、前記排水経路は、前記後段バンクの濃縮水の排水を制御する排水バルブを有し、前記後段供給経路は、前記後段バンクへ被処理水を供給する後段供給ポンプと、該後段供給ポンプより上流に設置される後段供給バルブとを有し、前記中間バルブより下流で前記中間経路に合流し、前記循環経路は、前記後段バンクの濃縮水を前記後段バンクに循環する循環ポンプと、該循環ポンプより上流に設置される循環バルブとを有し、前記排水バルブより上流で前記排水経路から分岐し、前記中間バルブより下流で前記中間経路に合流し、前記前段処理水経路は、処理水の取得を制御する前段処理水バルブを有し、前記後段処理水経路は、処理水の取得を制御する後段処理水バルブを有し、前記保守用経路は、前記前段バンクに対する前記後段バンクの透過水の供給を制御する保守用バルブを有し、前記後段処理水バルブより上流で前記後段処理水経路から分岐し、前記前段制御バルブより下流で前記前段供給経路に合流し、前記保守用処理水経路は、処理水の取得を制御する保守用処理水バルブを有し、前記中間バルブより上流で前記中間経路から分岐する逆浸透膜装置(請求項2)。
本項に記載の逆浸透膜装置は、上記のような構成により、各経路への通水や各バンクへの供給を制御するものである。すなわち、前段供給経路の前段供給バルブは、前段供給経路に対する被処理水の通水を制御し、前段供給バルブの下流に設置される前段供給ポンプは、前段供給経路に通水された被処理水を前段バンクへ供給する。前段供給ポンプの下流に設置される前段制御バルブは、開状態で、前段供給ポンプにより供給される被処理水を前段バンクへ通水し、閉状態で、前段制御バルブの下流で前段供給経路に合流する保守用経路を、前段供給経路から分離する。又、後段供給経路の後段供給バルブは、後段供給経路に対する被処理水の通水を制御し、後段供給バルブの下流に設置される後段供給ポンプは、後段供給経路に通水された被処理水を後段バンクへ供給する。又、中間経路の中間バルブは、開状態で、前段バンクの濃縮水を後段バンクへ通水し、閉状態で、中間バルブより上流で中間経路から分岐する保守用処理水経路と、中間バルブより下流で中間経路へ合流する後段供給経路及び循環経路とを分離する。
排水経路の排水バルブは、後段バンクの濃縮水の排水量を制御する。又、循環経路の循環バルブは、排水バルブより上流で排水経路から分岐する循環経路に対する、後段バンクの濃縮水の通水を制御し、循環バルブの下流に設置される循環ポンプは、循環経路に通水された後段バンクの濃縮水を後段バンクへ供給する。前段処理水経路の前段処理水バルブは、前段バンクからの処理水の取得や、取得する処理水量の制御を行い、後段処理水経路の後段処理水バルブは、後段バンクからの処理水の取得や、取得する処理水量の制御を行う。保守用経路の保守用バルブは、後段処理水バルブより上流で後段処理水経路から分岐する保守用経路への、後段バンクの透過水の通水を制御する。保守用処理水経路の保守用処理水バルブは、前段バンクに供給された後段バンクの透過水の、前段バンクからの処理水としての取得や、取得する処理水量の制御を行う。
そして、本項に記載の逆浸透膜装置は、上述した複数の制御の組み合わせにより、複数のパターンの運用に対応するものである。例えば、少量の処理水を生産する場合には、前段供給バルブを閉状態、前段供給ポンプを停止状態、後段供給バルブを開状態、後段供給ポンプを起動状態として、後段供給経路を介して後段バンクのみに被処理水を供給する。又、排水バルブ及び循環バルブを開状態、循環ポンプを起動状態として、後段バンクの濃縮水の一部を、循環経路を介して後段バンクに循環しながら、後段バンクの濃縮水の残部を、排水経路を介して排水する。更に、後段処理水バルブを閉状態、保守用バルブを開状態、前段制御バルブを閉状態とし、後段バルブの透過水を、保守用経路を介して前段バンクに供給する。そして、保守用処理水バルブを開状態とし、前段バンクの濃縮水室を経た後段バンクの透過水を、保守用処理水経路を介して処理水として取得する。この際、中間バルブは閉状態とし、前段バンクの濃縮水室を経た後段バンクの透過水が、中間経路を経て後段バンクに供給されないようにする。更に、前段処理水バルブを開状態とし、前段バンクに供給された後段バンクの透過水を、前段バンクの濃縮水室に加え、前段バンクの透過水室からも、処理水として取得することとしてもよい。
又、大量の処理水を生産する場合には、前段バンクと後段バンクとを直列に用いる。すなわち、前段供給バルブ及び前段制御バルブを開状態、前段供給ポンプを起動状態、後段供給バルブを閉状態、後段供給ポンプを停止状態として、前段供給経路を介して前段バンクのみに被処理水を供給する。又、中間バルブを開状態、保守用処理水バルブを閉状態とし、前段バンクの濃縮水を、中間経路を介して後段バンクに供給する。更に、排水バルブを開状態、循環バルブを閉状態、循環ポンプを停止状態として、後段バンクの濃縮水を、後段バンクに循環せずに、排水経路を介して全て排水する。そして、前段処理水バルブ及び後段処理水バルブを開状態、保守用バルブを閉状態として、前段バンクの透過水は前段処理水経路を介して、後段バンクの透過水は後段処理水経路を介して、夫々、処理水として取得する。
従って、本項に記載の逆浸透膜装置は、各経路に設置されたバルブやポンプを利用することで、各運転状態において、前段バンクと後段バンクとの双方を衛生的に保ちながら、浄化処理を適切に行うものである。更に、バルブやポンプを制御することのみで、複数の運転状態の切り替えを行うものであるため、運転状態の切り替えに迅速に対応するものである。
(3)上記(1)(2)項において、前記前段バンクのベッセルと、前記後段バンクのベッセルとは、スパイラル型逆浸透膜エレメントを備える逆浸透膜装置(請求項3)。
本項に記載の逆浸透膜装置は、前段バンクのベッセルと後段バンクのベッセルとが、スパイラル型逆浸透膜エレメントを備えることで、各バンクにおいて、低圧で高水量を得るものとなる。更に、スパイラル型逆浸透膜エレメントは、逆浸透膜エレメントとして広く利用されているため、比較的容易に入手されるものである。
(4)上記(1)から(3)項において、前記前段バンクは、8インチ逆浸透膜エレメントを直列に4本備えた1本のベッセルで構成され、前記後段バンクは、8インチ逆浸透膜エレメントを1本備えた1本のベッセルで構成される逆浸透膜装置(請求項4)。
本項に記載の逆浸透膜装置は、前段バンクが、8インチ逆浸透膜エレメントを直列に4本備えた1本のベッセルで構成され、後段バンクが、8インチ逆浸透膜エレメントを1本備えた1本のベッセルで構成されており、双方のバンクを比較すると、前段バンクが比較的大規模であり、後段バンクが比較的小規模なものである。従って、例えば、少量の処理水を生産する場合は、後段バンクを主として用い、大量の処理水を取得する場合は、前段バンクと後段バンクとの双方を用いることとすれば、処理水の生産量に合わせて、効率よく浄化処理を行うものとなる。
(5)上記(1)から(3)項において、前記前段バンクは、4インチ逆浸透膜エレメントを直列に4本備えたベッセルを、4本並列にして構成され、前記後段バンクは、4インチ逆浸透膜エレメントを直列に2本備えたベッセルを、2本並列にして構成される逆浸透膜装置(請求項5)。
本項に記載の逆浸透膜装置は、上記(4)項に記載の逆浸透膜装置と同様に、前段バンクが比較的大規模であり、後段バンクが比較的小規模なものである。従って、上述したように、少量の処理水を生産する場合は、後段バンクを主として用い、大量の処理水を取得する場合は、前段バンクと後段バンクとの双方を用いることとすれば、処理水の生産量に合わせて、効率よく浄化処理を行うものとなる。
(6)上記(5)項において、逆浸透膜エレメントを備えたベッセルで構成される前段バンク及び後段バンクを含む逆浸透膜装置の運転方法であって、被処理水を前記後段バンクのみに供給し、前記後段バンクの濃縮水の一部を排水しながら、前記後段バンクの濃縮水の残部を前記後段バンクに循環させ、前記後段バンクの透過水を前記前段バンクに供給して、前記前段バンクの濃縮水室から処理水として取得する第1の運転状態と、該第1の運転状態から、前記後段バンクの濃縮水の排水量と前記前段バンクの濃縮水室から取得する処理水の量とを小さくして、前記前段バンクへ供給された前記後段バンクの透過水を、前記前段バンクの透過水室と濃縮水室とから、処理水として取得する第2の運転状態と、被処理水を前記前段バンクに供給すると供に、前記前段バンクの濃縮水を前記後段バンクへ供給し、前記後段バンクの濃縮水を排水しながら、前記前段バンクの透過水と前記後段バンクの透過水とを、処理水として取得する第3の運転状態とを含む逆浸透膜装置の運転方法(請求項6)。
本項に記載の逆浸透膜装置の運転方法は、第1〜第3の3つの運転状態を含むものである。第1の運転状態では、被処理水を後段バンクのみに供給する。そして、後段バンクの濃縮水は、その一部を排水し、残部を後段バンクに循環させ、又、後段バンクの透過水は、前段バンクに供給する。そして、前段バンクに供給した後段バンクの透過水を、前段バンクの濃縮水室から処理水として取得する。すなわち、第1の運転状態では、後段バンクにより被処理水の浄化処理を行いながら、前段バンクの濃縮水室に、後段バンクの透過水を通水する。
又、第2の運転状態では、第1の運転状態から、後段バンクの濃縮水の排水量を小さくすることにより、後段バンクのベッセルを加圧する。更に、前段バンクの濃縮水室から取得する処理水の量を小さくすることにより、前段バンクのベッセルを加圧する。そして、前段バンクへ供給された後段バンクの透過水を、前段バンクの濃縮水室だけではなく、前段バンクの透過水室からも、処理水として取得する。すなわち、第2の運転状態では、後段バンクにより被処理水の浄化処理を行いながら、前段バンクの濃縮水室と透過水室との双方に、後段バンクの透過水を通水する。
又、第3の運転状態では、前段バンクに被処理水を供給し、後段バンクに前段バンクの濃縮水を供給する。そして、後段バンクの濃縮水を排水しながら、前段バンクの透過水と後段バンクの透過水とを、処理水として取得する。すなわち、第3の運転状態では、前段バンクと後段バンクとを直列に用いて、被処理水の浄化処理を行う。
そして、本項に記載の逆浸透膜装置の運転方法は、上述したような3つの運転状態を、運用に合わせて使い分けるものである。具体的には、例えば、少量の処理水を生産する場合は、逆浸透膜装置を第1及び第2の運転状態を切り替えながら運転し、大量の処理水を生産する場合は、逆浸透膜装置を第3の運転状態で運転する。これにより、少量又は大量の処理水を生産する何れの場合にも、前段バンク及び後段バンクの双方に、被処理水や透過水が供給されるため、前段バンク及び後段バンクが衛生的に保たれる。更に、重亜硫酸ナトリウム等の保持液を用いていないため、捨て水等の操作が不要であり、少量の処理水を生産している運転状態から、大量の処理水を生産する運転状態へと、即時に切り替わるものである。
本発明はこのように構成したので、即時に使用可能な状態で、逆浸透膜エレメントを衛生的に保管することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置を模式的に示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置の運転状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る、図1と異なる逆浸透膜装置を模式的に示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づき説明する。なお、以下で説明する図1〜図3では、特に断り書きのない限り、矢印が水の流れ方向を示しており、矢印の起点側が上流側、矢印の先端側が下流側に該当する。
図1は、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10を概略的に示している。まず、図1を参照して、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10の概略について説明する。逆浸透膜装置10は、例えば、災害発生時等の非常時に備え、少量の処理水を供給する平常時の運転状態と、大量の処理水を供給する非常時の運転状態とを、切り替え可能なものである。
図示のように、逆浸透膜装置10は、大量の被処理水を浄化する際に主として用いられる前段バンク12と、少量の被処理水を浄化する際に主として用いられる後段バンク18とを含み、前段バンク12と後段バンク18とが直列に配置されている。又、逆浸透膜装置10には、循環ポンプを用いた循環経路が設けられている。図1の例において、前段バンク12は、逆浸透膜エレメント16を直列に4本備えたベッセル14で構成されており、又、後段バンク18は、逆浸透膜エレメント22を1本備えたベッセル20で構成されている。前段バンク12の逆浸透膜エレメント16と、後段バンク18の逆浸透膜エレメント22とには、例えば、8インチのスパイラル型逆浸透膜エレメントが用いられる。
ここで、平常時の処理水供給量を3.5L/min、非常時の処理水供給量を50L/min、水回収率を50%として、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10の運転方法を概略的に説明する。まず、少量の処理水を供給する平常時は、主に後段バンク18を使用して逆浸透膜の透過水を供給するが、この際、後段バンク18を構成するベッセル20への、標準の供給水量40L/minを確保する必要がある。このため、後段バンク18へは、被処理水7L/minに加えて、後段バンク18の濃縮水を33L/min循環させて供給する。そして、後段バンク18から、3.5L/minの濃縮水を排水し、3.5L/minの透過水を得るようにする。又、大量の処理水を供給する非常時は、前段バンク12へ被処理水を100L/min供給して、前段バンク12の濃縮水を後段バンク18へ供給する。そして、後段バンク18から50L/minの濃縮水を排水しながら、前段バンク12と後段バンク18とから、合計で50L/minの透過水を取得する。
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10の構成及び運転方法について、詳細に説明する。なお、図2では、被処理水及び濃縮水のラインを破線で、透過水のラインを太線で示している。
図2において、逆浸透膜装置10は、図1と同様の構成の前段バンク12及び後段バンク18を含んでいる。又、逆浸透膜装置10は、前段バンク12に被処理水を供給するための前段供給経路30、後段バンク18に被処理水を供給するための後段供給経路32、前段バンク12の濃縮水を後段バンク18へ供給するための中間経路34、後段バンク18の濃縮水を排水するための排水経路36、後段バンク18の濃縮水を循環するための循環経路38を含んでいる。更に、逆浸透膜装置10は、前段バンク12の透過水室12bを経た透過水を処理水として取得するための前段処理水経路40、後段バンク18の透過水を処理水として取得するための後段処理水経路42、後段バンク18の透過水を前段バンク12へ供給するための保守用経路44、及び、前段バンク12の濃縮水室12aを経た後段バンク18の透過水を処理水として取得するための保守用処理水経路46を含んでいる。
前段供給経路30は、前段供給ポンプP1と、前段供給ポンプP1の上流及び下流に配置される、前段供給バルブV1及び前段制御バルブV3とを備えており、前段供給バルブV1により、前段供給経路30への被処理水の通水を制御する。前段制御バルブV3は、前段供給経路30と、前段供給経路30に合流する保守用経路44とを、分離するためのものである。又、後段供給経路32は、中間経路34へ合流するものであり、後段供給ポンプP2と、後段供給ポンプP2の上流に配置される後段供給バルブV2とを備え、後段供給バルブV2により、後段供給経路32への被処理水の通水を制御する。中間経路34には、前段バンク12から後段バンク18への通水を制御する中間バルブV4が、後段供給経路32と循環経路38とからの合流位置より上流に設けられている。
又、排水経路36は、後段バンク18の濃縮水の排水量を制御する排水バルブV5を有している。循環経路38は、排水経路36から分岐して中間経路34に合流するものであり、循環経路38への通水を制御する循環バルブV6と、後段バンク18の濃縮水を後段バンク18へ循環する循環ポンプP3とを備えている。又、前段処理水経路40には前段処理水バルブV9、後段処理水経路42には後段処理水バルブV10が、夫々設置されている。保守用経路44は、後段処理水経路42から分岐して前段供給経路30へ合流するものであり、保守用経路44への通水を制御する保守用バルブV7を備えている。保守用処理水経路46は、中間バルブV4より上流で中間経路34から分岐し、保守用処理水バルブV8を備えている。
続いて、逆浸透膜装置10の運転方法について説明する。図2(a)〜(c)は、夫々、逆浸透膜装置10の第1〜第3の運転状態を示している。
図2(a)の第1の運転状態では、前段供給バルブV1を閉状態、前段供給ポンプP1を停止状態にすることで、前段バンク12に被処理水を供給せずに、後段供給バルブV2を開状態、後段供給ポンプP2を起動状態にすることで、後段供給経路32を介して、後段バンク18のみに被処理水を供給する。この際、中間バルブV4は閉状態とし、後段供給経路32と保守用処理水経路46とを分離する。又、排水バルブV5を開状態にすることで、排水経路36を介して後段バンク18の濃縮水の一部を排水すると供に、循環バルブV6を開状態、循環ポンプP3を起動状態にすることで、循環経路38を介して、後段バンク18の濃縮水の残部を後段バンク18へ循環させる。更に、後段処理水バルブV10を閉状態として、後段処理水経路42から後段バンク18の透過水を取得せずに、保守用バルブV7を開状態、前段制御バルブV3を閉状態にすることで、保守用経路44を介して、後段バンク18の透過水を前段バンク12へ供給する。そして、前段処理水バルブV9を閉状態、保守用処理水バルブV8を開状態にすることで、後段バンク18の透過水を、前段バンク12の濃縮水室12aに通水させた後、保守用処理水経路46から処理水として取得する。
次に、図2(b)に示す第2の運転状態について、説明の便宜上、図2(a)の第1の運転状態から第2の運転状態に切り替える場合を例にして説明する。第2の運転状態では、第1の運転状態よりも排水バルブV5の開度を絞り、後段バンク18を加圧する。更に、第1の運転状態よりも保守用処理水バルブV8の開度を絞り、前段バンク12を加圧する。そして、第1の運転状態では閉状態としていた前段処理水バルブV9を開状態として、後段バンク18の透過水を、前段バンク12の濃縮水室12a及び透過水室12bに通水させた後、前段処理水経路40と保守用処理水経路46との双方から処理水として取得する。この際、前段処理水経路40と保守用処理水経路46とから取得する処理水量の合計は、第1の運転状態の保守用処理水経路46から取得する処理水量と等しい。
なお、第1の運転状態と第2の運転状態とを切り替える際に行う、排水バルブV5の開度調整は、例えば、排水経路36に、予め、開度が大きい排水バルブV5aを経る経路と、開度が小さい排水バルブV5bを経る経路とを並列に設け、第1の運転状態の際は、開度が大きい排水バルブV5aを開状態、開度が小さい排水バルブV5bを閉状態とし、第2の運転状態の際は、開度が大きい排水バルブV5aを閉状態、開度が小さい排水バルブV5bを開状態としてもよい。又、排水バルブV5に、開度調整可能なバルブを用いることとしてもよい。同じく開度調整が必要な保守用処理水バルブV8についても、排水バルブV5と同様である。
続いて、図2(c)に示す第3の運転状態では、後段供給バルブV2を閉状態、後段供給ポンプP2を停止状態にすることで、後段バンク18に被処理水を供給せずに、前段供給バルブV1及び前段制御バルブV3を開状態、前段供給ポンプP1を起動状態にすることで、前段供給経路30を介して、前段バンク12のみに被処理水を供給する。又、中間バルブV4を開状態、保守用処理水バルブV8を閉状態とし、前段バンク12の濃縮水室12aを経た濃縮水を、中間経路34を介して後段バンク18へ供給する。更に、排水バルブV5を開状態、循環バルブV6を閉状態、循環ポンプP3を停止状態にすることで、後段バンク18の濃縮水を、後段バンク18へ循環させずに、排水経路36を介して全て排水する。そして、前段処理水バルブV9を開状態として、前段バンク12の透過水を、前段処理水経路40を介して処理水として取得する。更に、保守用バルブV7を閉状態、後段処理水バルブV10を開状態にすることで、後段バンク18の透過水を、前段バンク12へ供給せずに、後段処理水経路42を介して処理水として取得する。
そして、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10の運転方法は、少量の処理水を供給する平常時には、上述した図2(a)の第1の運転状態と、図2(b)の第2の運転状態とを切り替えて運転を行い、大量の処理水を供給する非常時には、図2(c)の第3の運転状態で運転を行う。平常時には、例えば、1日に20〜30分程度、逆浸透膜装置10を第2の運転状態で運転し、残りの運転時間を第1の運転状態で運転する。又、第1の運転状態と第2の運転状態との切り替えは、時間経過により自動で切り替えてもよく、手動で切り替えてもよい。非常時には、例えば、逆浸透膜装置10の図示しない制御装置に対し、コマンド入力やボタン操作等により、第3の運転状態へ切り替える命令を与えることで、第1の運転状態又は第2の運転状態から、第3の運転状態へ運転を切り替える。
次に、図3は、図1及び図2に示した逆浸透膜装置10と異なる、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10´を概略的に示している。なお、逆浸透膜装置10´は、逆浸透膜装置10との比較において、前段バンク12及び後段バンク18の構成のみが異なり、他の部分の構成や運転方法は、逆浸透膜装置10と同様である。
図3の例において、逆浸透膜装置10´の前段バンク12は、逆浸透膜エレメント16を直列に4本備えたベッセル14a〜14dを、4本並列にして構成されており、又、後段バンク18は、逆浸透膜エレメント22を直列に2本備えたベッセル20a、20bを、2本並列にして構成されている。前段バンク12の逆浸透膜エレメント16と、後段バンク18の逆浸透膜エレメント22とには、例えば、4インチのスパイラル型逆浸透膜エレメントが用いられる。
ここで、図1及び図2の逆浸透膜装置10に対し、逆浸透膜エレメント16と逆浸透膜エレメント22とに、8インチのスパイラル型逆浸透膜エレメントを用い、図3の逆浸透膜装置10´に対し、逆浸透膜エレメント16と逆浸透膜エレメント22とに、4インチのスパイラル型逆浸透膜エレメントを用いたと仮定する。この場合には、逆浸透膜装置10と逆浸透膜装置10´との、前段バンク12及び後段バンク18の夫々の処理水量が等しくなる。このため、逆浸透膜装置10と逆浸透膜装置10´とに対し、同一の水回収率及び供給水量を設定すれば、同一の処理水量が得られる。
このように、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10、10´は、逆浸透膜エレメント16、22の入手性や、装置の用途に合わせて、前段バンク12及び後段バンク18を任意に構成できるものである。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。
すなわち、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、例えば井戸水等の被処理水を、逆浸透膜により浄化するものであり、図1に示すように、前段バンク12と後段バンク18とを含み、2つのバンク12、18の各々が、逆浸透膜エレメント16、22を備えたベッセル14、20で構成されている。更に、逆浸透膜装置10は、図2に示すように、前段バンク12と後段バンク18とを用いて被処理水を浄化する際に使用する経路として、前段供給経路30、後段供給経路32、中間経路34、排水経路36、循環経路38、前段処理水経路40、後段処理水経路42、保守用経路44、及び、保守用処理水経路46を備えている。前段供給経路30は、被処理水を前段バンク12に供給する際に用いられ、後段供給経路32は、被処理水を後段バンク18に供給する際に用いられる。すなわち、前段バンク12と後段バンク18とに対し、個別に被処理水の供給経路が確保されている。又、前段処理水経路40は、前段バンク12の逆浸透膜エレメント16を透過した透過水を、前段バンク12から処理水として取り出すための経路であり、後段処理水経路42は、後段バンク18の逆浸透膜エレメント22を透過した透過水を、後段バンク18から処理水として取り出すための経路である。
中間経路34は、前段バンク12と後段バンク18との間に設けられ、前段バンク12と後段バンク18とを直列に用いて浄化処理を行う際に、前段バンク12の濃縮水を後段バンク18へ供給するために使用される。又、排水経路36は、後段バンク18の濃縮水を排水するための経路であり、循環経路38は、後段バンク18の濃縮水を後段バンク18に循環するための経路である。排水経路36と循環経路38とは、後段バンク18の濃縮水室に接続される。又、保守用経路44は、被処理水が後段バンク18のみに供給された際に、後段バンク18の透過水を前段バンク12へ供給するための経路であり、保守用処理水経路46は、保守用経路44を介して前段バンク12へ供給された透過水を、前段バンク12の濃縮水室12aから処理水として取得するための経路である。
従って、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、上述したような、前段供給経路30及び後段供給経路32と、前段処理水経路40及び後段処理水経路42と、中間経路34とを備えているため、複数のパターンの運用に対応するものである。例えば、少量の処理水を生産する場合は、図2(a)(b)に示すように、後段供給経路32と後段処理水経路42とを利用して後段バンク18のみで浄化処理を行うことができる。又、大量の処理水を生産する場合は、図2(c)に示すように、前段供給経路30と前段処理水経路40と中間経路34と後段処理水経路42とを利用して、前段バンク12と後段バンク18とを直列に用いて浄化処理を行うことができる。更に、循環経路38を備えていることから、例えば、少量の処理水を得るために、図2(a)(b)に示すように、後段バンク18のみに被処理水を供給して浄化処理を行う際に、後段バンク18に供給する被処理水の量が、後段バンク18を構成している逆浸透膜エレメント22が必要とする標準の供給水量を満たさない場合であっても、循環経路38を利用して必要水量が確保できる。すなわち、循環経路38により後段バンク18の濃縮水を後段バンク18に循環することで、後段バンク18に供給する被処理水の量と、循環する水量とを合わせて、後段バンク18が必要とする標準の供給水量を確保することが可能となる。
更に、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、保守用経路44及び保守用処理水経路46を備えているため、被処理水を後段バンク18のみに供給する場合であっても、保守用経路44を介して、後段バンク18の透過水を前段バンク12に供給することができる。そして、図2(a)の如く保守用処理水経路46により、或いは、図2(b)の如く保守用処理水経路46と前段処理水経路40とにより、前段バンク12の濃縮水室12aや透過水室12bから処理水を取り出すこととすれば、後段バンク18のみに被処理水を供給しているにも関わらず、前段バンク12に後段バンク18の透過水を常に供給することができる。これにより、前段バンク12と後段バンク18との双方の逆浸透膜エレメント16、22を、衛生的に保持することが可能となる。更に、逆浸透膜装置10は、逆浸透膜エレメント16、22の保持に重亜硫酸ナトリウム等の保持液を用いた場合に必要な、捨て水等の操作が不要である。このため、例えば、後段バンク18のみに被処理水を供給して少量の処理水を生産している運転状態(図2(a)(b)の状態)から、前段バンク12と後段バンク18とを直列に用いて、大量の処理水を生産する運転状態(図2(c)の状態)に切り替える場合でも、即時に対応することが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、図2に示すように、各経路に設置されているバルブやポンプを用いて、各経路への通水や各バンクへの供給を制御するものである。すなわち、前段供給経路30の前段供給バルブV1は、前段供給経路30に対する被処理水の通水を制御し、前段供給バルブV1の下流に設置される前段供給ポンプP1は、前段供給経路30に通水された被処理水を前段バンク12へ供給する。前段供給ポンプP1の下流に設置される前段制御バルブV3は、開状態(図2(c)参照)で、前段供給ポンプP1により供給される被処理水を前段バンク12へ通水し、閉状態(図2(a)(b)参照)で、前段制御バルブV1の下流で前段供給経路30に合流する保守用経路44を、前段供給経路30から分離する。又、後段供給経路32の後段供給バルブV2は、後段供給経路32に対する被処理水の通水を制御し、後段供給バルブV2の下流に設置される後段供給ポンプP2は、後段供給経路32に通水された被処理水を後段バンク18へ供給する。又、中間経路34の中間バルブV4は、開状態(図2(c)参照)で、前段バンク12の濃縮水を後段バンク18へ通水し、閉状態(図2(a)(b)参照)で、中間バルブV4より上流で中間経路34から分岐する保守用処理水経路46と、中間バルブV4より下流で中間経路34へ合流する後段供給経路32及び循環経路38とを分離する。
排水経路36の排水バルブV5は、後段バンク18の濃縮水の排水量を制御する。又、循環経路38の循環バルブV6は、排水バルブV5より上流で排水経路36から分岐する循環経路38に対する、後段バンク18の濃縮水の通水を制御し、循環バルブV6の下流に設置される循環ポンプP3は、循環経路38に通水された後段バンク18の濃縮水を後段バンク18へ供給する。前段処理水経路40の前段処理水バルブV9は、前段バンク12からの処理水の取得や、取得する処理水量の制御を行い、後段処理水経路42の後段処理水バルブV10は、後段バンク18からの処理水の取得や、取得する処理水量の制御を行う。保守用経路44の保守用バルブV7は、後段処理水バルブV10より上流で後段処理水経路42から分岐する保守用経路44への、後段バンク18の透過水の通水を制御する。保守用処理水経路46の保守用処理水バルブV8は、前段バンク12に供給された後段バンク18の透過水の、前段バンク12からの処理水としての取得や、取得する処理水量の制御を行う。
そして、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、上述した複数の制御の組み合わせにより、複数の運転状態で運転されるものである。例えば、図2(a)に示す第1の運転状態では、前段供給バルブV1を閉状態、前段供給ポンプP1を停止状態、後段供給バルブV2を開状態、後段供給ポンプP2を起動状態として、後段供給経路32を介して後段バンク18のみに被処理水を供給する。又、排水バルブV5及び循環バルブV6を開状態、循環ポンプP3を起動状態として、後段バンク18の濃縮水の一部を、循環経路38を介して後段バンク18に循環しながら、後段バンク18の濃縮水の残部を、排水経路36を介して排水する。更に、後段処理水バルブV10を閉状態、保守用バルブV7を開状態、前段制御バルブV3を閉状態とし、後段バルブ18の透過水を、保守用経路44を介して前段バンク12に供給する。そして、保守用処理水バルブV8を開状態とし、前段バンク12の濃縮水室12aを経た後段バンク18の透過水を、保守用処理水経路46を介して処理水として取得する。この際、中間バルブV4は閉状態とし、前段バンク12の濃縮水室12aを経た後段バンク18の透過水が、中間経路34を経て後段バンク18に供給されないようにする。すなわち、第1の運転状態では、後段バンク18により被処理水の浄化処理を行いながら、前段バンク12の濃縮水室12aに、後段バンク18の透過水を通水する。
又、図2(b)に示す第2の運転状態では、第1の運転状態から、排水バルブV5の開度を小さくして、後段バンク18の濃縮水の排水量を小さくすることにより、後段バンク18のベッセル20を加圧する。更に、保守用処理水バルブV8の開度を小さくして、前段バンク12の濃縮水室12aから取得する処理水の量を小さくすることにより、前段バンク12のベッセル14を加圧する。そして、前段バンク12へ供給された後段バンク18の透過水を、前段バンク12の濃縮水室12aだけではなく、透過水室12bからも、処理水として取得する。すなわち、第2の運転状態では、後段バンク18により被処理水の浄化処理を行いながら、前段バンク12の濃縮水室12aと透過水室12bとの双方に、後段バンク18の透過水を通水する。
又、図2(c)に示す第3の運転状態では、前段供給バルブV1及び前段制御バルブV3を開状態、前段供給ポンプP1を起動状態、後段供給バルブV2を閉状態、後段供給ポンプP2を停止状態として、前段供給経路30を介して前段バンク12のみに被処理水を供給する。又、中間バルブV4を開状態、保守用処理水バルブV8を閉状態とし、前段バンク12の濃縮水を、中間経路34を介して後段バンク18に供給する。更に、排水バルブV5を開状態、循環バルブV6を閉状態、循環ポンプP3を停止状態として、後段バンク18の濃縮水を、後段バンク18に循環せずに、排水経路36を介して全て排水する。そして、前段処理水バルブV9及び後段処理水バルブV10を開状態、保守用バルブV7を閉状態として、前段バンク12の透過水は前段処理水経路40を介して、後段バンク18の透過水は後段処理水経路42を介して、夫々、処理水として取得する。すなわち、第3の運転状態では、前段バンク12と後段バンク18とを直列に用いて、被処理水の浄化処理を行う。
そして、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、上述したような3つの運転状態を、運用に合わせて適切に使い分けることができるものである。具体的には、少量の処理水を生産する場合は、第1及び第2の運転状態を切り替えながら運転し、大量の処理水を生産する場合は、第3の運転状態で運転すればよい。これにより、少量又は大量の処理水を生産する何れの場合にも、前段バンク12及び後段バンク18の双方に、被処理水や透過水が供給されるため、前段バンク12及び後段バンク18を衛生的に保つことができる。更に、各経路に設置されたバルブやポンプを制御することのみで、運転状態の切り替えを行うものである。このため、少量の処理水を生産している場合の、第1の運転状態と第2の運転状態との間の切り替えや、少量の処理水から大量の処理水の生産に切り替える場合の、第1及び第2の運転状態と第3の運転状態との間の切り替えに、迅速に対応することが可能となる。
又、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、前段バンク12のベッセル14と後段バンク18のベッセル20とが、スパイラル型逆浸透膜エレメントを備えることとすれば、各バンク12、18において、低圧で高水量を得ることが可能となる。更に、スパイラル型逆浸透膜エレメントは、逆浸透膜エレメントとして広く利用されているため、比較的容易に入手が可能である。
更に、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10は、図1及び図2に示すように、前段バンク12が、8インチ逆浸透膜エレメント16を直列に4本備えた1本のベッセル14で構成され、後段バンク18が、8インチ逆浸透膜エレメント22を1本備えた1本のベッセル20で構成されている。又、図3に示すように、本発明の実施の形態に係る逆浸透膜装置10´は、前段バンク12が、4インチ逆浸透膜エレメント16を直列に4本備えたベッセル14a〜14dを、4本並列にして構成され、後段バンク18が、4インチ逆浸透膜エレメント22を直列に2本備えたベッセル20a、20bを、2本並列にして構成されている。従って、少量の処理水を生産する場合は、比較的小規模な後段バンク18を主として用い、大量の処理水を生産する場合は、比較的大規模な前段バンク12と後段バンク18との双方を用いることとすれば、処理水の生産量に合わせて、効率よく浄化処理を行うことができる。
10、10´:逆浸透膜装置、12:前段バンク、12a:濃縮水室、12b:透過水室、14、14a〜14d:ベッセル、16:逆浸透膜エレメント、18:後段バンク、20、20a、20b:ベッセル、22:逆浸透膜エレメント、30:前段供給経路、32:後段供給経路、34:中間経路、36:排水経路、38:循環経路、40:前段処理水経路、42:後段処理水経路、44:保守用経路、46:保守用処理水経路、P1:前段供給ポンプ、P2:後段供給ポンプ、P3:循環ポンプ、V1:前段供給バルブ、V2:後段供給バルブ、V3:前段制御バルブ、V4:中間バルブ、V5:排水バルブ、V6:循環バルブ、V7:保守用バルブ、V8:保守用処理水バルブ、V9:前段処理水バルブ、V10:後段処理水バルブ

Claims (6)

  1. 逆浸透膜により被処理水を浄化する逆浸透膜装置であって、
    逆浸透膜エレメントを備えたベッセルで構成される前段バンク及び後段バンクと、
    被処理水を前記前段バンクへ供給するための前段供給経路と、被処理水を前記後段バンクへ供給するための後段供給経路と、前記前段バンクの濃縮水を前記後段バンクへ供給するための中間経路と、前記後段バンクの濃縮水を排水するための排水経路と、前記後段バンクの濃縮水を前記後段バンクに循環するための循環経路と、前記前段バンクの透過水を処理水として得るための前段処理水経路と、前記後段バンクの透過水を処理水として得るための後段処理水経路と、前記後段バンクの透過水を前記前段バンクへ供給するための保守用経路と、該保守用経路を介して前記前段バンクへ供給された透過水を、前記前段バンクから処理水として得るための保守用処理水経路とを含むことを特徴とする逆浸透膜装置。
  2. 前記前段供給経路は、前記前段バンクへ被処理水を供給する前段供給ポンプと、該前段供給ポンプより上流に設置される前段供給バルブと、前記前段供給ポンプより下流に設置される前段制御バルブとを有し、
    前記中間経路は、前記前段バンクから前記後段バンクへの通水を制御する中間バルブを有し、
    前記排水経路は、前記後段バンクの濃縮水の排水を制御する排水バルブを有し、
    前記後段供給経路は、前記後段バンクへ被処理水を供給する後段供給ポンプと、該後段供給ポンプより上流に設置される後段供給バルブとを有し、前記中間バルブより下流で前記中間経路に合流し、
    前記循環経路は、前記後段バンクの濃縮水を前記後段バンクに循環する循環ポンプと、該循環ポンプより上流に設置される循環バルブとを有し、前記排水バルブより上流で前記排水経路から分岐し、前記中間バルブより下流で前記中間経路に合流し、
    前記前段処理水経路は、処理水の取得を制御する前段処理水バルブを有し、
    前記後段処理水経路は、処理水の取得を制御する後段処理水バルブを有し、
    前記保守用経路は、前記前段バンクに対する前記後段バンクの透過水の供給を制御する保守用バルブを有し、前記後段処理水バルブより上流で前記後段処理水経路から分岐し、前記前段制御バルブより下流で前記前段供給経路に合流し、
    前記保守用処理水経路は、処理水の取得を制御する保守用処理水バルブを有し、前記中間バルブより上流で前記中間経路から分岐することを特徴とする請求項1記載の逆浸透膜装置。
  3. 前記前段バンクのベッセルと、前記後段バンクのベッセルとは、スパイラル型逆浸透膜エレメントを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の逆浸透膜装置。
  4. 前記前段バンクは、8インチ逆浸透膜エレメントを直列に4本備えた1本のベッセルで構成され、前記後段バンクは、8インチ逆浸透膜エレメントを1本備えた1本のベッセルで構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の逆浸透膜装置。
  5. 前記前段バンクは、4インチ逆浸透膜エレメントを直列に4本備えたベッセルを、4本並列にして構成され、前記後段バンクは、4インチ逆浸透膜エレメントを直列に2本備えたベッセルを、2本並列にして構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の逆浸透膜装置。
  6. 逆浸透膜エレメントを備えたベッセルで構成される前段バンク及び後段バンクを含む逆浸透膜装置の運転方法であって、
    被処理水を前記後段バンクのみに供給し、前記後段バンクの濃縮水の一部を排水しながら、前記後段バンクの濃縮水の残部を前記後段バンクに循環させ、前記後段バンクの透過水を前記前段バンクに供給して、前記前段バンクの濃縮水室から処理水として取得する第1の運転状態と、
    該第1の運転状態から、前記後段バンクの濃縮水の排水量と前記前段バンクの濃縮水室から取得する処理水の量とを小さくして、前記前段バンクへ供給された前記後段バンクの透過水を、前記前段バンクの透過水室と濃縮水室とから、処理水として取得する第2の運転状態と、
    被処理水を前記前段バンクに供給すると供に、前記前段バンクの濃縮水を前記後段バンクへ供給し、前記後段バンクの濃縮水を排水しながら、前記前段バンクの透過水と前記後段バンクの透過水とを、処理水として取得する第3の運転状態とを含むことを特徴とする逆浸透膜装置の運転方法。
JP2014014478A 2014-01-29 2014-01-29 逆浸透膜装置及びその運転方法 Active JP6169009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014014478A JP6169009B2 (ja) 2014-01-29 2014-01-29 逆浸透膜装置及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014014478A JP6169009B2 (ja) 2014-01-29 2014-01-29 逆浸透膜装置及びその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015139750A true JP2015139750A (ja) 2015-08-03
JP6169009B2 JP6169009B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=53770497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014014478A Active JP6169009B2 (ja) 2014-01-29 2014-01-29 逆浸透膜装置及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6169009B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019180789A1 (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 三菱重工エンジニアリング株式会社 水処理装置及び水処理方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03275127A (ja) * 1990-03-27 1991-12-05 Japan Organo Co Ltd 逆浸透膜による有機性有価物の濃縮方法
JP2003200160A (ja) * 2002-01-09 2003-07-15 Toray Ind Inc 造水方法および造水装置
JP3957080B1 (ja) * 2006-12-19 2007-08-08 株式会社神鋼環境ソリューション 飲料水製造用水処理システム及びその運転方法
JP2008259949A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Teraoka Seiko Co Ltd 浄水装置
JP2009119345A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 水処理システム及びその運転方法
JP2010125395A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 多段海水淡水化装置及び多段海水淡水化装置の運転制御方法
JP2011136283A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Uerushii:Kk 逆浸透膜ろ過装置及び逆浸透膜ろ過方法
WO2012115114A1 (ja) * 2011-02-21 2012-08-30 株式会社日立プラントテクノロジー 海水淡水化システム及び海水淡水化方法
JP2013086049A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Miura Co Ltd 水処理システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03275127A (ja) * 1990-03-27 1991-12-05 Japan Organo Co Ltd 逆浸透膜による有機性有価物の濃縮方法
JP2003200160A (ja) * 2002-01-09 2003-07-15 Toray Ind Inc 造水方法および造水装置
JP3957080B1 (ja) * 2006-12-19 2007-08-08 株式会社神鋼環境ソリューション 飲料水製造用水処理システム及びその運転方法
JP2008259949A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Teraoka Seiko Co Ltd 浄水装置
JP2009119345A (ja) * 2007-11-13 2009-06-04 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 水処理システム及びその運転方法
JP2010125395A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 多段海水淡水化装置及び多段海水淡水化装置の運転制御方法
JP2011136283A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Uerushii:Kk 逆浸透膜ろ過装置及び逆浸透膜ろ過方法
WO2012115114A1 (ja) * 2011-02-21 2012-08-30 株式会社日立プラントテクノロジー 海水淡水化システム及び海水淡水化方法
JP2013086049A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Miura Co Ltd 水処理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019180789A1 (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 三菱重工エンジニアリング株式会社 水処理装置及び水処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6169009B2 (ja) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210077955A1 (en) System and method of desalination of water
JP6762258B2 (ja) 逆浸透処理システム及び逆浸透処理方法
US10202291B2 (en) Reverse osmosis membrane apparatus and method of operating same
JP2010125395A (ja) 多段海水淡水化装置及び多段海水淡水化装置の運転制御方法
JP4990710B2 (ja) 医療用精製水製造装置及びナノ濾過膜の熱水消毒方法
ATE408586T1 (de) Prozesswasseraufbereitung in mehrtankreinigungsautomaten
JP2018171563A5 (ja)
JP5538572B2 (ja) 海水淡水化装置
JP2007000788A (ja) 逆浸透膜を使用した水処理装置
JP6169009B2 (ja) 逆浸透膜装置及びその運転方法
JP3777376B2 (ja) 浄水装置及びその制御方法
JP6505504B2 (ja) 逆浸透膜を用いた脱塩システムおよびその運転方法
JP2010194092A (ja) 透析液作成用希釈水の製造装置および方法
KR101769609B1 (ko) 양방향 멤브레인 세척장치 및 이를 이용한 역삼투압 정수 시스템
JP2009011924A (ja) 膜分離装置
JP6344114B2 (ja) 水処理装置及び水処理設備の洗浄方法
RU2323036C2 (ru) Способ концентрирования водных растворов биологически активных веществ и установка для его реализации
BR102015026107A2 (pt) System and method of water treatment with recovery of reverse osmosis reject and other critical sources
JP2011125863A (ja) ナノ濾過膜の熱水消毒方法
JP4940631B2 (ja) 逆浸透膜分離装置の運転方法
JP6428017B2 (ja) 水処理装置及び水処理設備の洗浄方法
JP2001300264A (ja) 逆浸透膜造水装置
KR101642393B1 (ko) 역삼투 멤브레인 트레인별 삼투압 역세척 시스템 및 방법
JPWO2016030945A1 (ja) 水処理装置、及びその運転方法
JP3453881B2 (ja) 膜分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169009

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250