JP2001300264A - 逆浸透膜造水装置 - Google Patents

逆浸透膜造水装置

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JP2001300264A
JP2001300264A JP2000130089A JP2000130089A JP2001300264A JP 2001300264 A JP2001300264 A JP 2001300264A JP 2000130089 A JP2000130089 A JP 2000130089A JP 2000130089 A JP2000130089 A JP 2000130089A JP 2001300264 A JP2001300264 A JP 2001300264A
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Shunichiro Jinno
俊一郎 神野
Takeshi Uchiyama
武士 内山
Takuro Shishiyama
卓朗 獅山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低エネルギ消費であり、且つ、より高品位な
造水が可能な逆浸透膜造水装置を提供する。 【解決手段】 供給水をターボチャージャ4により昇圧
して逆浸透膜モジュールユニット3に供給し、透過水を
得るものであって、このユニット3の透過水出口に、更
なる昇圧手段を設けることなく、後段逆浸透膜モジュー
ルユニット8を直結させることによって、ユニット3の
前段に設けたターボチャージャ4によって供給水の昇圧
が行なわれ、後段ユニット8における差圧は、ターボチ
ャージャ4によって確保され、ターボチャージャ4によ
って投入されたエネルギはユニット3および後段ユニッ
ト8の供給水の透過に消費され効率的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆浸透膜を用いて
その供給水の透過水を得る逆浸透膜造水装置に係り、特
に濃縮水昇圧多段法による海水淡水化に好適な造水装置
に関する。
【0002】
【関連する背景技術】海水・かん水からの淡水の生成、
または河川・湖沼水からの上水の生成には、例えば逆浸
透膜モジュールを備えた逆浸透膜造水装置が用いられ
る。この種の逆浸透膜造水装置は、基本的には図1に示
すように殺菌や濁質成分除去等の前処理を施した供給水
(海水)を高圧ポンプ1を介して所定の圧力(例えば
6.0MPa程度)に高めて前段の逆浸透膜モジュール
・ユニット2に供給し、この逆浸透膜モジュール・ユニ
ット2にて逆浸透作用により透過した透過水(淡水)を
得ると共に、ユニット2の濃縮水をターボチャージャ等
の昇圧手段4により昇圧して更に2段目の逆浸透膜モジ
ュール・ユニット3に供給し、この2段目のユニット3
からもその透過水を得ることで、透過水の生成効率(造
水効率)を高めるようにした濃縮水昇圧多段法による海
水淡水化造水装置が実用化されている。
【0003】ところで逆浸透膜モジュール・ユニット
2、3は、例えば図2に示すように複数の逆浸透膜エレ
メント10を直列に接続して円筒状の圧力容器21内に
収納した逆浸透膜モジュール20を、複数本並列に設け
て構成される。尚、各逆浸透膜エレメント10は、例え
ば図3に示すようにセンタパイプ11の周囲に、流路材
12を内包した袋状の逆浸透膜13をメッシュスペーサ
14を介してスパイラル状に巻回し、その一端にブライ
ンシール15を設けた構造を有する。そして各逆浸透膜
エレメント10は、ブラインシール15側から供給され
る所定圧力の供給水(海水)をメッシュスペーサ14を
介して逆浸透膜13間に導き、逆浸透作用により逆浸透
膜13を透過した透過水(淡水)を上記センタパイプ1
1を介して取り出すものとなっている。
【0004】逆浸透膜モジュール20は、このような各
逆浸透膜エレメント10のセンタパイプ11間を、図2
に示すように継手22を介して順に連結しながら、ブラ
インシール15にて圧力容器21内を区画して構成され
る。そして圧力容器21の一端側に設けられた供給水口
23から導入された供給水(海水)を、各逆浸透膜エレ
メント10の逆浸透膜13内に順に導いて、センタパイ
プ11内にその透過水を得る。この透過水は、圧力容器
21の他端側に設けられてセンタパイプ11に連結され
た透過水口24から取り出される。また各逆浸透膜13
を透過しなかった供給水(海水)の残り、つまり濃縮水
(海水)は、圧力容器21の他端側に設けられた排出口
25から排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて上述した濃縮水昇
圧多段法による逆浸透膜造水装置は、水温や水質変化等
に起因して変化する流量や圧力を制御するため、濃縮水
吐出側のドレイン流路に制御弁が配設されている。この
ような制御弁は、必然的に圧力損失を招来し、エネルギ
損失となる。図1に示す逆浸透膜造水装置では、ターボ
チャージャ4をバイパスする濃縮水量を制御するバイパ
ス弁5やターボチャージャ4の背圧を制御する圧力調整
弁6が上述の制御弁に該当する。
【0006】ターボチャージャ4は、エネルギ回収と濃
縮水を昇圧する機能を兼ね備え、エネルギ回収効率が高
いためにこの種の逆浸透膜造水装置に多く採用されてい
る。しかし、造水装置の作動領域を広く設定するため
に、ターボチャージャ4で余分に回収されるエネルギは
上述したバイパス弁5や圧力調整弁6によって無駄に捨
てられており、これがエネルギ損失になる。
【0007】また、上述した濃縮水昇圧多段法による逆
浸透膜造水装置は、原水(海水)から塩分を除去して高
品位な淡水を生成することが可能であるが、飲用等の用
途に、淡水化した水の品質に対する要求は益々高度化し
ている。このような要求に対して、上述の逆浸透膜モジ
ュール・ユニット2或いは各ユニット2,3で生成され
る透過水を再び逆浸透膜に導いて透過水を得ればよい
が、通常、各ユニット2,3からの透過水を再度昇圧す
るためのポンプが必要になり、このポンプを駆動するた
めに更にエネルギ消費が大になる。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、低エネルギ消費であり、且つ、
より高品位な造水が可能な逆浸透膜造水装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明に依れば、供給水を昇圧手段により昇圧し
て逆浸透膜装置に供給し、透過水を得るものであって、
この逆浸透膜装置の透過水出口に、更なる昇圧手段を設
けることなく、後段逆浸透膜装置を直結させた逆浸透膜
造水装置が提供される。
【0010】このような構成の造水装置は、逆浸透膜装
置の前段に設けた昇圧手段によって供給水の昇圧が行な
われ、後段逆浸透膜装置における差圧は、上記昇圧手段
によって確保される。したがって、昇圧手段によって投
入されたエネルギは逆浸透膜装置および後段逆浸透膜装
置の供給水の透過に消費されエネルギ損失とならず効率
的である。
【0011】前記昇圧手段は、好ましくは、逆浸透膜装
置からの濃縮水によって駆動され、エネルギ回収機能を
備える、例えばタービン/ポンプ一体型装置(ハイドロ
リックターボチャージャまたはその相当品)が良い(請
求項2)。また、本発明の造水装置は、逆浸透膜装置お
よび後段逆浸透膜装置の濃縮水吐出側において、流量や
圧力を制御するための制御弁をことさら設けないことに
特徴があり、逆浸透膜装置の膜面積を可変に構成してお
き、水温や水質変化等に起因する運転条件変更の必要が
生じた場合には、この逆浸透膜装置の膜面積を調整する
ようにすればよい(請求項3)。あるいは、逆浸透膜装
置に代えて、あるいはこれと共に後段逆浸透膜装置の膜
面積を可変に構成するようにしてもよい(請求項4)。
【0012】さらに、本発明は、濃縮水昇圧多段法によ
る造水装置に適用してもよく、そのような場合には、原
水を加圧するポンプ手段と、加圧された原水を透過させ
る前段逆浸透膜装置とが備えられ、前記昇圧手段は、該
前段逆浸透膜装置からの濃縮水を昇圧して前記逆浸透膜
装置に供給水として供給することになる(請求項5)。
このような造水装置においては、前段逆浸透膜装置の膜
面積を可変に構成することも好ましい(請求項6)。そ
して、前記後段逆浸透膜装置の濃縮水は、好ましくは前
記ポンプ手段の吸入口側に還流させるのがよく、造水効
率が向上する(請求項7)。
【0013】更に好ましくは、前記前段逆浸透膜装置の
透過水出口に直結するように第2の後段逆浸透膜装置を
設けるのがよく、更に高品位の水質が得られる(請求項
8)。尚、本発明に係る上記造水装置において、後段逆
浸透膜装置および/または第2の後段逆浸透膜装置に供
給される透過水中のTDS(Total Dissolved Solids:
「全塩濃度」と略同義)から透過水中の特定成分の濃度
を予測し、予測された特定成分濃度に基づいて該特定成
分濃度を低減させる薬剤を透過水に供給することもでき
る。具体的には、透過水中のTDSから例えばホウ素濃
度や臭素濃度を予測し、この予測された特定成分濃度に
基づいて後段逆浸透膜装置および/または第2の後段逆
浸透膜装置に供給される透過水にpH調整剤を注入し、
これらの特定成分(臭素やホウ素)の濃度を低減するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る逆浸透膜造水
装置の基本構成を、図4を参照して説明する。なお、図
中の造水装置を構成する各要素に対して、説明の便宜
上、従来の構成要素と同等の機能・作用を有するものに
は同じ符号を付してある。殺菌や濁質成分除去等の前処
理が施された原水(例えば海水。なお、逆浸透膜等に供
給される「原水」は、逆浸透膜等に対して「供給水」と
もいうことができる。これら「原水」と「供給水」とを
処理の程度で区別する場合は、「供給水」は「原水」の
上位概念となる。)は高圧ポンプ1および昇圧手段4を
介して逆浸透膜モジュール・ユニット(逆浸透膜装置)
3に供給される。昇圧手段4としては、特に限定されな
いが、余剰エネルギが回収でき、供給水の昇圧ができる
ものがよく、タービン・ポンプ一体型のハイドロリック
ターボチャージャ(以下単にターボチャージャという)
が好適である。この実施態様では、ユニット3に供給さ
れる供給水は、ポンプ1によって昇圧されると共に、ユ
ニット3から吐出される濃縮水で駆動されるターボチャ
ージャ4によっても昇圧される。供給水は回収された余
剰エネルギでも昇圧されることになり、これによりエネ
ルギ消費を低減させることができる。
【0015】所要の圧力(例えば、6.0MPa程度)
に昇圧された供給水は、逆浸透膜モジュール・ユニット
3において濃縮水と透過水に分離され、透過水は後段逆
浸透膜モジュール・ユニット8に、濃縮水は前述のター
ボチャージャ4のタービンに供給される。ターボチャー
ジャ4でタービンを駆動した濃縮水は、適宜廃棄処理さ
れる。一方、後段逆浸透膜モジュール・ユニット8で
は、逆浸透膜によって高品位透過水と低品位透過水(濃
縮水)とに分離され、低品位透過水は高圧ポンプ1の上
流側に還流される。ユニット8での濃縮水のTDSは供
給水(原水)のそれより十分に低く、再循環させること
によって装置の造水効率を向上させることができる。
【0016】後段逆浸透膜モジュール・ユニット8は、
基本的には逆浸透膜モジュール・ユニット3と同じ構成
を有しており、図2に示すように複数の逆浸透膜エレメ
ント10を直列に接続して円筒状の圧力容器21内に収
納した逆浸透膜モジュール20を、複数本並列に設けて
構成される。ユニット3で淡水化された透過水は更に後
段のユニット8で淡水化されるので、より高品位な水質
が得られる。表1は、標準海水を図4に示す造水装置で
淡水化して得られる透過水の品質(TDS)を示す。
【0017】
【表1】
【0018】上述の造水装置において、逆浸透膜モジュ
ール・ユニット3からの濃縮水経路4a、および後段逆
浸透膜モジュール・ユニット8からの高圧ポンプ1の上
流側に還流する濃縮水経路8aには、それぞれ固定の開
口面積を有し、流路抵抗となるターボチャージャ4や絞
り8bはあるが、流量を調整したり、圧力を制御したり
するためのバルブは配設されていない。従って、ターボ
チャージャ4、固定絞り8b等を、装置が最適運転条件
で運転できるように設計することによって、エネルギ損
失を最少にすることができる。そして、原水の水質変
化、温度変化等に起因して運転条件を変更する必要があ
る場合には、後述するように逆浸透膜モジュール・ユニ
ット3および/または後段逆浸透膜モジュール・ユニッ
ト8の逆浸透膜面積を可変に構成して、膜面積の調整に
よりエネルギ損失が最少となる運転が可能である。
【0019】このように、本発明の造水装置は、濃縮水
により得られる余剰エネルギが流量調整や圧力制御のた
めの制御弁で無駄に廃棄されないので、また、逆浸透膜
モジュール・ユニット3と後段逆浸透膜モジュール・ユ
ニット8との間に昇圧のためのポンプを必要としないの
で、投入エネルギに対する造水量、すなわち造水効率が
高い。
【0020】また、透過水に含まれる臭素やホウ素濃度
を低減させたい場合には、逆浸透膜モジュール・ユニッ
ト3からの透過水にこれらの濃度を低減させるための薬
剤を注入すればよい。より具体的には、逆浸透膜モジュ
ール・ユニット3からの透過水中のTDSから例えばホ
ウ素濃度や臭素濃度を予測し、この予測されたホウ素濃
度や臭素濃度に基づいて後段逆浸透膜モジュール・ユニ
ット8に供給される透過水にpH調整剤を注入すること
によって、これらの特定成分(臭素やホウ素)の濃度を
低減することができる。透過水中のTDS(全塩濃度)
から特定成分(臭素やホウ素)の濃度を予測する方法に
ついては、特開平 − 号公報(特願平11−31
5314号)に詳しく開示されている。
【0021】表2は、pH調整剤の注入の有無による逆
浸透膜モジュール・ユニット3および後段逆浸透膜モジ
ュール・ユニット8から透過水中のホウ素濃度の変化を
示す。なお、ユニット3および8の逆浸透膜は表1に示
されるものが使用され、各ユニットの供給水圧力および
膜間圧力差も表1に示される条件に設定した。
【0022】
【表2】
【0023】このように、pH調整剤等の注入による臭
素やホウ素等の特定成分の低減と後段逆浸透膜モジュー
ル・ユニット8の併用により、より高品位の水質が得ら
れる。図5は、濃縮水昇圧多段法による造水装置に本発
明を適用した態様を示す。より具体的には、図4に示す
態様の造水装置に前段逆浸透膜モジュール・ユニット
(前段逆浸透膜装置)2を追加して構成したもので、ユ
ニット2は、高圧ポンプ1とターボチャージャ4の間に
配設される。すなわち、高圧ポンプ1で加圧された原水
(海水)は、前段逆浸透膜モジュール・ユニット2に供
給される。ユニット2の透過水側出口は、バルブ2aが
配設される透過水路2bを介して後段逆浸透膜モジュー
ル・ユニット8の透過水側出口に接続されると共に、バ
ルブ2aの上流で分岐する分岐路を介して後段逆浸透膜
モジュール・ユニット8の供給口に接続されている。こ
の分岐路にはバルブ2cが配設されている。
【0024】ユニット2の濃縮水はターボチャージャ4
により昇圧されて逆浸透膜モジュール・ユニット(逆浸
透膜装置)3に供給される。一方、ユニット2の透過水
は、バルブ2cが完全に閉じられ、バルブ2bが開いて
いるときには、後段逆浸透膜モジュール・ユニット8か
らの高品位透過水と混合されて出力される。また、バル
ブ2cおよびバルブ2bの開度の調節により、ユニット
2の透過水の一部がユニット3からの透過水と混合さ
れ、後段逆浸透膜モジュール・ユニット8に供給され
る。バルブ2bを完全に閉じ、バルブ2cを開けると、
ユニット2の透過水の全部がユニット3からの透過水と
混合され、後段逆浸透膜モジュール・ユニット8に供給
される。バルブ2cおよびバルブ2bの開度の設定は装
置全体から得られる透過水の品質が要求品質を満足する
か否かに応じて決めればよい。
【0025】この実施形態の造水装置においても後段逆
浸透膜モジュール・ユニット8からの低品位透過水(濃
縮水)は、そのTDSが原水より十分に低いので高圧ポ
ンプ1の上流側に還流させている。そして、前段逆浸透
膜モジュール・ユニット2からの濃縮水はターボチャー
ジャ4により昇圧され、余剰エネルギ(回収エネルギ)
が有効に利用される。また、この実施態様においても、
各逆浸透膜モジュール・ユニットの濃縮水側の排出経路
には、流量調整や圧力制御のためのバルブが配設されて
おらず、そのため、図4の造水装置と同様にバルブ位置
で発生する圧力損失が抑制され、エネルギ損失を最小限
に抑えることができる。
【0026】図6は、図5の造水装置の前段逆浸透膜モ
ジュール・ユニット2、逆浸透膜モジュール・ユニット
3および後段逆浸透膜モジュール・ユニット8の各逆浸
透膜面積を可変に構成した態様を示している。ユニット
2には、各逆浸透膜モジュール2A、2B、2C...が
並列に配列され、各供給水口側および各透過水口側にそ
れぞれバルブが配設されている。各モジュールのバルブ
を開閉することにより、適宜ユニット2の逆浸透膜面積
を可変にすることができる。
【0027】同様に、逆浸透膜モジュール・ユニット3
および後段逆浸透膜モジュール・ユニット8においても
各モジュール3A、3B...、各モジュール8A、8
B...を並列に配列して構成したもので、各モジュール
に配設されるバルブを開閉することによって逆浸透膜面
積を可変にすることができる。このように、各ユニット
の膜面積を調整することによって、水温や水質変化等に
よる運転条件を変更することができる。このため、ター
ボチャージャ4のバイパス弁や圧力調整弁がなくても原
水の水温や水質変化等に対応してエネルギ効率のよい装
置の運転を確保することができる。従って、ターボチャ
ージャ4のバイパス弁や圧力調整弁を廃止することによ
って、これらの弁で生じるエネルギ損失を排除すること
ができ、最小限のエネルギを有効に使用して、高品位の
淡水を造水することができる。
【0028】図7は、濃縮水昇圧多段法による造水装置
に本発明を適用したまた別の態様を示す。より具体的に
は、図5に示す実施態様の造水装置の構成要件に加え、
前段逆浸透膜モジュール・ユニット2に対する第2の後
段逆浸透膜モジュール・ユニット9を設けたことに特徴
がある。この実施態様の造水装置においては、ユニット
2からの透過水が第2の後段ユニット9に供給され、T
DSの低い、より高品位な淡水を得ることができる。ま
た、この実施態様においても第2の後段ユニット9から
の濃縮水を高圧ポンプ1の上流に還流させることによ
り、造水効率の向上が図られる。
【0029】なお、図5乃至7に示される実施態様の造
水装置においても、各後段逆浸透膜モジュール・ユニッ
トに供給される供給水中のTSDを測定してホウ素濃度
や臭素濃度を予測し、この予測されたホウ素濃度や臭素
濃度に基づいて各後段ユニットに供給される透過水にp
H調整剤を注入することによって、これらの特定成分
(臭素やホウ素)の濃度を低減させるようにしても良い
ことは勿論のことである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の逆浸透膜造
水装置に依れば、供給水を昇圧手段により昇圧して逆浸
透膜装置に供給し、透過水を得るものであって、この逆
浸透膜装置の透過水出口に、更なる昇圧手段を設けるこ
となく、後段逆浸透膜装置を直結させるようにしたの
で、昇圧手段によって投入されたエネルギは逆浸透膜装
置および後段逆浸透膜装置の供給水の透過に消費され効
率的に造水することができ、且つ、高品位の淡水を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃縮水昇圧多段法による造水装置の概略構成を
説明するためのブロック図。
【図2】逆浸透膜モジュールの一般的な構造を示す切開
斜視図。
【図3】逆浸透膜モジュールに組み込まれる逆浸透膜エ
レメントの構成例を示す一部切開斜視図。
【図4】本発明に係る逆浸透膜造水装置の概略構成を示
すブロック図。
【図5】濃縮水昇圧多段法による造水装置に本発明を適
用した態様を示すブロック図。
【図6】図5に示す前段逆浸透膜モジュール・ユニット
2、逆浸透膜モジュール・ユニット3および後段逆浸透
膜モジュール・ユニット8の各逆浸透膜面積を可変に構
成した、本発明の別の態様を示すブロック図。
【図7】濃縮水昇圧多段法による造水装置に本発明を適
用した、更に別の態様を示すブロック図。
【符号の説明】
1 高圧ポンプ 2 前段逆浸透膜モジュール・ユニット(前段逆浸透膜
装置) 3 逆浸透膜モジュール・ユニット(逆浸透膜装置) 4 ターボチャージャ(昇圧手段) 8 後段逆浸透膜モジュール・ユニット(後段逆浸透膜
装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 獅山 卓朗 千葉県浦安市美浜1丁目8番1号 東レ株 式会社東京事業場内 Fターム(参考) 4D006 GA03 HA27 JA53A JA57A KA01 KA13 KA14 KA52 PB03 PB04 PB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給水を昇圧手段により昇圧して逆浸透
    膜装置に供給し、透過水を得る逆浸透膜造水装置であっ
    て、前記逆浸透膜装置の透過水出口に直結された後段逆
    浸透膜装置を備える逆浸透膜造水装置。
  2. 【請求項2】 前記昇圧手段は、前記逆浸透膜装置から
    の濃縮水によって駆動される、エネルギ回収機能を備え
    る、請求項1に記載の逆浸透膜造水装置。
  3. 【請求項3】 前記逆浸透膜装置の膜面積が可変に構成
    される、請求項1または2に記載の逆浸透膜造水装置。
  4. 【請求項4】 前記後段逆浸透膜装置の膜面積が可変に
    構成される、請求項1ないし3の何れかに記載の逆浸透
    膜造水装置。
  5. 【請求項5】 原水を加圧するポンプ手段と、加圧され
    た原水を透過させる前段逆浸透膜装置とを備え、前記昇
    圧手段は、該前段逆浸透膜装置からの濃縮水を昇圧して
    前記逆浸透膜装置に供給水として供給する、請求項1な
    いし4の何れかに記載の逆浸透膜造水装置。
  6. 【請求項6】 前記前段逆浸透膜装置の膜面積が可変に
    構成される、請求項5に記載の逆浸透膜造水装置。
  7. 【請求項7】 前記後段逆浸透膜装置の濃縮水は、前記
    ポンプ手段の吸入口側に還流させる、請求項5または6
    に記載の逆浸透膜造水装置。
  8. 【請求項8】 前記前段逆浸透膜装置の透過水出口に直
    結された第2の後段逆浸透膜装置を備える、請求項5な
    いし7の何れかに記載の逆浸透膜造水装置。
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