JP3375070B2 - 膜処理装置および造水方法 - Google Patents

膜処理装置および造水方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば海水・かん
水からの淡水の生成を、無駄なエネルギ消費を抑えて高
効率に行い得る逆浸透処理システムに関する。
【0002】
【関連する背景技術】海水・かん水からの淡水の生成、
または河川・湖沼水からの上水の生成には、例えば逆浸
透法により供給水(海水)を透過してその透過水(淡
水)を得る逆浸透モジュール・ユニットを用いた逆浸透
処理システムが用いられる。ちなみに逆浸透膜モジュー
ルは、例えば流路材を内包した袋状の逆浸透膜をメッシ
ュスペーサを介してセンタパイプの周囲にスパイラル状
に巻回し、その一端にブラインシールを設けた構造の複
数の逆浸透膜エレメントを直列に接続して円筒状の圧力
容器に収納した構造を有する。そして逆浸透膜モジュー
ルに供給される所定圧力の供給水(海水)を、各逆浸透
膜エレメントにおける袋状の逆浸透膜内に順に導き、逆
浸透作用により前記逆浸透膜を透過した透過水(淡水)
を上記センタパイプを介して取り出すものとなってい
る。
【0003】このような逆浸透膜モジュールを用いた逆
浸透処理システムは、例えば図2に示すようにその処理
容量(水量)に応じて上記構造の逆浸透膜モジュールを
複数本並列に設けた逆浸透膜モジュール・ユニット1に
対して、殺菌や濁質成分除去等の前処理を施した供給水
(原海水)を、モータ2により駆動される昇圧ポンプ3
を用いて昇圧し、圧力調整弁4を介して供給する。そし
て逆浸透作用により逆浸透膜モジュール・ユニット1を
透過した透過水(淡水)を生成水として取り出す如く構
成される。この際、逆浸透膜モジュール・ユニット1か
ら排出される非透過水、つまり濃縮された余剰海水をエ
ネルギ回収タービン5に導き、このエネルギ回収タービ
ン5にて回収したエネルギを前記モータ2に与えること
で、その省エネルギ化が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで逆浸透膜モジ
ュール・ユニット1における透過水量は、供給水の温度
によって変化する。この為、供給水の温度に拘わること
なく一定の透過水量を得る場合には、逆浸透膜モジュー
ル・ユニット1に対する操作圧力、即ち、供給水(原海
水)の供給圧力を低温時には高くし、高温時には低くす
ることが必要であり、前述した圧力調整弁4を用いてそ
の調整が行われる。
【0005】ちなみに前記昇圧ポンプ3としては圧力調
整弁4を含む供給水の供給系における圧力損失や、逆浸
透膜モジュール・ユニット1における膜面汚れに起因す
造水量の低下を見込むことは勿論のこと、最低温度時
における操作圧力を確保し得るような昇圧能力を備えた
ものが用いられる。しかしながら上述した如く構成され
る逆浸透処理システムにおいては、昇圧ポンプ3にて昇
圧して吐出される供給水の圧力を圧力調整弁4を介して
調整する構成なので、エネルギ回収タービン5が設けら
れているといえども、上記圧力調整弁4における圧力損
失エネルギを回収することは不可能である。しかもエネ
ルギ回収タービン5はモータ2に同期して回転するの
で、モータ2の回転数を変化させた場合、これに伴って
エネルギ回収タービン5の回転数も変化する。この為、
エネルギ回収タービン5におけるエネルギ回収効率をそ
の最大値に維持することが困難である。これ故、無駄な
エネルギ消費が生じることが否めず、逆浸透処理システ
ムを駆動するに要するエネルギ、つまりモータ2を駆動
するに要するエネルギの低減を図る上で大きな課題が残
されている。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、エネルギ消費の無駄を抑え、エ
ネルギ回収効率を高めて省エネルギ化を図ることのでき
る逆浸透処理システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る膜処理装置は、請求項1に記載するよ
うに原水を膜処理してその透過水を得る第1の膜モジュ
ール・ユニット、およびこの第1の膜モジュール・ユニ
ットから得られる非透過水を膜処理してその透過水を得
る第2の膜モジュール・ユニットと、前記原水を昇圧し
て前記第1の膜モジュール・ユニットに供給する第1の
ポンプ、および前記原水の流量に応じて前記第1のポン
プによる送水量を制御する第1の制御手段と、前記第2
の膜モジュール・ユニットから得られる非透過水により
駆動され、前記第1の膜モジュール・ユニットから得ら
れる非透過水を昇圧して前記第2の膜モジュール・ユニ
ットに供給する第2のポンプ、および前記第2の膜モジ
ュール・ユニットへ供給する供給水の圧力が任意の一定
値になるように前記第2のポンプを制御する第2の制御
手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】好ましくは請求項2に記載するように、前
記第1の制御手段においては、前記第1のポンプを制御
して前記第1の膜モジュール・ユニットへの送水量を任
意の一定値に維持するように構成する。また好ましくは
請求項3に記載するように、前記第2の膜モジュール・
ユニットから得られる非透過水の流路に流量調整弁を設
け、前記第2の制御手段においては、この流量調整弁を
制御して前記第2の膜モジュール・ユニットへ供給する
供給水の圧力を制御するように構成する。
【0009】更には請求項4に記載するように、前記第
2の膜モジュール・ユニットから得られる非透過水の流
路に、この非透過水を前記第2のポンプに対してバイパ
スさせるバイパス流路を設け、このバイパス流路に前記
流量制御弁を設けることが好ましい。また本発明は請求
項5に記載するように前記膜として逆浸透膜を用い、請
求項6に記載するように前記原水として、海水またはか
ん水を供給する。
【0010】そして本発明に係る造水方法は、請求項7
に記載するように上述した膜処理装置を用いて淡水を得
ることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る膜処理装置について、膜として逆浸透膜
を用い、海水からの淡水の生成に用いられる逆浸透処理
装置を例に説明する。図1はこの実施形態に係る逆浸透
処理装置の構成図であり、11,12は直列に設けられ
た第1および第2の逆浸透膜モジュール・ユニット、即
ち、1段目および2段目の逆浸透膜モジュール・ユニッ
トである。図示しない前処理設備にて殺菌や濁質成分除
去等の前処理が施された供給水(原海水)は、インバー
タモータ13により駆動される昇圧ポンプ(第1のポン
プ)14を介して昇圧されて1段目の逆浸透膜モジュー
ル・ユニット11に供給されて、逆浸透膜作用によりそ
の透過水(淡水)が生成される。
【0012】しかして1段目の逆浸透膜モジュール・ユ
ニット11における非透過水、つまり逆浸透膜作用を受
けることなく残された濃縮海水は、2段目の逆浸透膜モ
ジュール・ユニット12への供給水として供給されて、
該逆浸透膜モジュール・ユニット12における逆浸透膜
作用によりその透過水(淡水)が生成される。これらの
1段目および2段目の逆浸透膜モジュール・ユニット1
1,12にてそれぞれ透過生成された透過水(淡水)
は、この装置において生成された生産水としてまとめて
取り出される。
【0013】しかして1段目および2段目の逆浸透膜モ
ジュール・ユニット11,12間に設けられたターボチ
ャージャ(第2のポンプ)15は、2段目の逆浸透膜モ
ジュール・ユニット12から排出される非透過水(余剰
海水)により駆動されるもので、1段目の逆浸透膜モジ
ュール・ユニット11から排出されて2段目の逆浸透膜
モジュール・ユニット12に供給される供給水(濃縮海
水)を昇圧する役割を担う。換言すればターボチャージ
ャ15は、2段目の逆浸透膜モジュール・ユニット12
から排出される非透過水(余剰海水)が持つエネルギを
利用して、該逆浸透膜モジュール・ユニット12に供給
する供給水(濃縮海水)を昇圧するものとなっている。
【0014】またこのターボチャージャ15には、その
バイパス流路をなして流量調整弁16が設けられてい
る。この流量調整弁16は、2段目の逆浸透膜モジュー
ル・ユニット12から排出された非透過水(余剰海水)
の前記ターボチャージャ15に対するバイパス流量を調
整することで、該ターボチャージャ15の作動量(運転
能力)を、ひいては2段目の逆浸透膜モジュール・ユニ
ット12に供給される供給水(濃縮海水)の昇圧の度合
い(供給圧力)を調整する役割を担っている。
【0015】尚、ターボチャージャ15および流量調整
弁16が形成したバイパス流路の下流に設けられた流量
調整弁17は、1段目および2段目の逆浸透膜モジュー
ル・ユニット11,12を直列に介して処理された原海
水の、濃縮されて排出される余剰海水の全体的な流量、
ひいては1段目および2段目の逆浸透膜モジュール・ユ
ニット11,12を直列に介してそれぞれ生成される透
過水(淡水)の総生成量(造水量)を制御する役割を担
う。
【0016】基本的には上述した如く構成される逆浸透
処理システムにおいて、本発明が特徴とするところは、
1段目の逆浸透膜モジュール・ユニット11に供給され
る原海水(供給水)の流量Qf1に応じて前記インバータ
モータ13の作動を制御し、上記流量Qf1を一定化制御
する第1のフィードバック制御系(第1の制御手段)2
1と、2段目の逆浸透膜モジュール・ユニット11に供
給される濃縮海水(供給水)の圧力Pf2に応じて前記流
量調整弁17の作動を制御し、上記圧力Pf2を一定化制
御する第2のフィードバック制御系(第2の制御手段)
22とが設けられている点にある。
【0017】第1のフィードバック制御系21は、例え
ば1段目の逆浸透膜モジュール・ユニット11の原海水
供給口に組み込まれた流量計21aと、この流量計21
aの出力(計測流量Qf1)を受けて前記インバータモー
タ13の作動を制御する流量制御回路(FIC)21b
とからなる。そしてインバータモータ13の作動をフィ
ードバック制御することで昇圧ポンプ12の動作を制御
して該昇圧ポンプ12から昇圧されて吐出される原海水
の流量を調整し、1段目の逆浸透膜モジュール・ユニッ
ト11に供給される原海水(供給水)の流量Qf1を一定
化するものとなっている。
【0018】また第2のフィードバック制御系22は、
例えば2段目の逆浸透膜モジュール・ユニット12の濃
縮海水供給口に組み込まれた圧力計22aと、この圧力
計22aの出力(計測圧力Pf2)を受けて前記流量調整
弁16の作動を制御する圧力制御回路(PIC)22b
とからなる。そして流量調整弁16の弁開度を調整する
ことで、ターボチャージャ15に対するバイパス流路に
流す余剰海水の流量を調整し、ひいてはターボチャージ
ャ15を介して通流させる余剰海水の流量を調整するこ
とで該ターボチャージャ15の作動をフィードバック制
御し、該ターボチャージャ15を介して昇圧されて2段
目の逆浸透膜モジュール・ユニット12に供給される濃
縮海水の圧力Pf2を制御するものとなっている。
【0019】尚、1段目および2段目の逆浸透膜モジュ
ール・ユニット11,12をそれぞれ介して求められる
透過水(淡水)の生成量(流量Qp1,Qp2)は、流量計
23a,23bにてそれぞれモニタされ、またその総生
成量(総流量Qp)は、流量計23cにて検出されてい
る。そして流量調整弁17の作動(弁開度)を制御する
流量制御回路(FIC)23dは、上記流量計23cに
て検出される透過水(淡水)の総生成量(総流量Qp)
に応じて余剰海水の流量を調整し、これによって昇圧ポ
ンプ14を介して導入する原海水の供給量の最適化を図
っている。
【0020】かくしてこのような第1および第2のフィ
ードバック制御系21,22を備えて構成された逆浸透
処理システムによれば、例えばターボチャージャ15の
高いエネルギ伝達効率を活用するべく、該ターボチャー
ジャ15のバイパス流路に設けられた流量調整弁16を
閉じれば、2段目の逆浸透膜モジュール・ユニット12
から排出される余剰海水の全てをターボチャージャ15
に通すことができる。そして2段目の逆浸透膜モジュー
ル・ユニット12から排出される余剰海水が有するエネ
ルギを高効率に回収して該2段目の逆浸透膜モジュール
・ユニット12に供給する濃縮海水を、つまり1段目の
逆浸透膜モジュール・ユニット11から排出される濃縮
海水を効率的に昇圧することができる。
【0021】ちなみにこのような逆浸透処理システムに
おいて生成する透過水(淡水)の水質を十分に高く確保
するには、例えば2段目の逆浸透膜モジュール・ユニッ
ト12への濃縮海水の供給圧力(膜操作圧)を、その逆
浸透膜の最適使用範囲の中心点である9.5〜9.8MP
a程度に設定することが重要である。これ故、ターボチ
ャージャ15によって十分に高い昇圧作用が得られるよ
うにすれば、その分、1段目の逆浸透膜モジュール・ユ
ニット11における膜操作圧を低くすることができ、昇
圧ポンプ14を低圧で運転することが可能となる。従っ
て昇圧ポンプ14の駆動エネルギを低く抑え、その省エ
ネルギ化を効果的に図ることが可能となる。
【0022】また1段目と2段目の逆浸透膜モジュール
・ユニット11,12における透過水の生成割合である
造水量負荷配分(海水からの淡水回収率配分)について
は、各逆浸透膜モジュール・ユニット11,12を構成
する逆浸透膜モジュールの本数をそれぞれ最適化すれば
良い。従って回収率配分を最適化した1段目および2段
目の各逆浸透膜モジュール・ユニット11,12の構成
に応じて、前述した第1および第2のフィードバック制
御系21,22にて、各逆浸透膜モジュール・ユニット
11,12に対する供給水の供給条件をそれぞれ最適化
制御するようにすれば十分である。
【0023】具体的には、第2のフィードバック制御系
22にてターボチャージャ15の作動を制御して2段目
の逆浸透膜モジュール・ユニット12に供給する濃縮海
水(供給水)の圧力Pf2(膜操作圧)を、前述した9.
5〜9.8MPa程度の最適圧に一定化制御すれば、これ
によって2段目の逆浸透膜モジュール・ユニット12を
安定に運転することが可能となる。
【0024】そしてこの2段目の逆浸透膜モジュール・
ユニット12の運転の最適化制御が実行されている条件
下で1段目の逆浸透膜モジュール・ユニット11の仕様
に応じてインバータモータ13の作動をフィードバック
制御し、該逆浸透膜モジュール・ユニット11に供給す
る原海水(供給水)の流量Qf1を一定化制御すれば、イ
ンバータモータ13の駆動に要するエネルギを最小に抑
えながら1段目の逆浸透膜モジュール・ユニット11を
安定に運転することが可能となる。従って図2に示した
逆浸透処理システムのように、昇圧ポンプ3にて供給水
を昇圧した後、流量調整弁4を用いてその圧力を調整す
る必要がないので、駆動エネルギの無駄を効果的に抑え
得る。
【0025】特にインバータモータ13を用いて昇圧ポ
ンプ14を駆動して該昇圧ポンプ14の運転を制御する
ので、その運転条件(昇圧ポンプ14の回転数)を滑ら
かに変化させながら原海水(供給水)の吐出量(流量Q
f1)を安定に一定化制御することができ、大きなエネル
ギ損失が生じることがない。つまりインバータモータ1
3により、その回転数を滑らかに変化させて昇圧ポンプ
14による原海水(供給水)の吐出量を一定化制御する
ことができるので昇圧ポンプ14の駆動に要するエネル
ギの利用効率を十分に高めることができ、無駄なエネル
ギ消費を抑えてその省エネルギ化に大きく寄与し得る。
【0026】更には上述したように2段目の逆浸透膜モ
ジュール・ユニット12への濃縮海水(供給水)の供給
圧Pf2を制御しながら、1段目の逆浸透膜モジュール・
ユニット11への原海水(供給水)の流量Qf1を一定化
制御するので、原海水(供給水)の温度変化に応じた運
転条件を設定しても、ターボチャージャ15の能力を最
大限に発揮させながら昇圧ポンプ14を必要最小限の能
力で駆動すれば良いので、その運転エネルギに無駄が生
じることがない。しかもターボチャージャ15を用いた
圧力制御の下で、システムに導入する原海水(供給水)
の流量を調整するだけで、1段目および2段目の逆浸透
膜モジュール・ユニット11,12をそれぞれ安定に運
転し得る等の効果も奏せられる。
【0027】従って上述した如く構成された逆浸透処理
システムによれば、例えば1段目および2段目の逆浸透
膜モジュール・ユニット11,12にて生成し得る透過
水の回収率を60%としても、図2に示したようにエネ
ルギ回収タービン5を備え、40%程度の回収率を達成
し得る1段構成の逆浸透処理システムに比較して、例え
ば前処理設備等を含めた装置全体として15〜25%の
運転エネルギの低減効果を期待することができる。
【0028】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば1段目および2段目の逆浸透膜
モジュール・ユニット11,12における透過水の生成
割合である造水量負荷配分(海水からの淡水回収率配
分)は、システムに要求される造水量の仕様等に応じて
定めれば良いものである。また第1および第2のフィー
ドバック制御系21,22によるインバータモータ13
および流量調整弁16の各制御特性についてはターボチ
ャージャ15の能力に応じて設定し、1段目および2段
目の逆浸透膜モジュール・ユニット11,12がそれぞ
れ自己安定運転し得るように定めれば良い。その他、本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施す
ることができる。
【0029】また本発明に用いることができる膜モジュ
ール・ユニットとしては、例えば図3に示すように、膜
エレメント30を直列に接続して円筒状の圧力容器41
内に収納した膜モジュール40を、複数本並列に設けて
構成される。尚、各膜エレメント30は、例えば図4に
示すようにセンタパイプ31の周囲に、透過水流路材
2を内包した袋状の逆浸透膜等の分離能を有する膜33
をメッシュスペーサ34を介してスパイラル状に巻回
し、その一端にブラインシール35を設けた構造を有す
る。そして各膜エレメント30は、ブラインシール35
側から供給される所定圧力の供給水(海水)をメッシュ
スペーサ34を介して膜33間に導き、例えば逆浸透作
用により膜33を透過した透過水(淡水)を上記センタ
パイプ31を介して取り出すものとなっている。
【0030】膜モジュール40は、このような各膜エレ
メント30のセンタパイプ31間を、図3に示すように
継手42を介して順に連結しながら、ブラインシール3
5にて圧力容器41内を区画して構成される。但し、セ
ンタパイプ31の一端(最上流側)はプロダクトチュー
ブキャップ36により閉塞される。そして圧力容器41
の一端側に設けられた供給水口43から導入された供給
水(海水)を、各膜エレメント30の膜33内に順に導
いて、センタパイプ31内にその透過水を得る。この透
過水は、圧力容器41の他端側に設けられてセンタパイ
プ31に連結された透過水口44から取り出される。ま
た各膜33を透過しなかった供給水(海水)の残り、つ
まり濃縮水(海水)は、圧力容器41の他端側に設けら
れた排出口45から排出される。
【0031】尚、上記膜33としては、逆浸透膜などの
分離膜を用いることが好ましいが、特に架橋ポリアミド
を含む分離機能層が支持膜上に形成された構造の逆浸透
膜を用いることが好ましい。更に不織布などの基材上
に、ポリスルホンなどを含む支持膜を形成した構造を有
するものであれば、例えば9.0MPaといった高圧に
も耐えることができるので、海水やかん水から淡水を得
る場合にも好適に用いることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
ーボチャージャ等の第2のポンプが有する能力を最大限
に活かしながら1段目の膜モジュール・ユニットに供給
する供給水の流量を任意の一定値に制御するだけで良い
ので、無駄なエネルギ消費を抑えて効果的にその省エネ
ルギ化を図ることができる等の実用上多大なる効果が奏
せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る逆浸透処理システム
の概略構成図。
【図2】従来の逆浸透処理システムの一般的な構成図。
【図3】膜モジュールの構成例を示す図。
【図4】膜モジュールを形成する膜エレメントの構成例
を示す図。
【符号の説明】
11 第1の膜モジュール・ユニット(1段目) 12 第2の膜モジュール・ユニット(2段目) 13 インバータモータ 14 昇圧ポンプ(第1のポンプ) 15 ターボチャージャ(第2のポンプ) 16 流量調整弁 21 第1のフィードバック制御系(流量制御手段) 22 第2のフィードバック制御系(圧力制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 正浩 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ 株式会社 滋賀事業場内 (72)発明者 中西 貴之 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ 株式会社 滋賀事業場内 (56)参考文献 特開 平9−276663(JP,A) 特開 平8−108048(JP,A) 特開 平8−309350(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/44 B01D 61/12,63/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水を膜処理してその透過水を得る第1
    の膜モジュール・ユニットと、 この第1の膜モジュール・ユニットから得られる非透過
    水を膜処理してその透過水を得る第2の膜モジュール・
    ユニットと、 前記原水を昇圧して前記第1の膜モジュール・ユニット
    に供給する第1のポンプと、 前記原水の流量に応じて前記第1のポンプによる送水量
    を制御する第1の制御手段と、 前記第2の膜モジュール・ユニットから得られる非透過
    水により駆動され、前記第1の膜モジュール・ユニット
    から得られる非透過水を昇圧して前記第2の膜モジュー
    ル・ユニットに供給する第2のポンプと、 前記第2の膜モジュール・ユニットへ供給する供給水の
    圧力が任意の一定値になるように前記第2のポンプを制
    御する第2の制御手段とを具備したことを特徴とする膜
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の制御手段は、前記第1のポン
    プを制御して前記第1の膜モジュール・ユニットへの送
    水量を任意の一定値に維持するものである請求項1に記
    載の膜処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の膜モジュール・ユニットから
    得られる非透過水の流路に流量調整弁が設けられ、 前記第2の制御手段は、この流量調整弁を制御して前記
    第2の膜モジュール・ユニットへ供給する供給水の圧力
    を制御するものである請求項1または2に記載の膜処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の膜モジュール・ユニットから
    得られる非透過水の流路に、この非透過水を前記第2の
    ポンプに対してバイパスさせるバイパス流路が設けら
    れ、このバイパス流路に前記流量制御弁が設けられてい
    る請求項3に記載の膜処理装置。
  5. 【請求項5】 膜として逆浸透膜が用いられている請求
    項1〜4のいずれかに記載の膜処理装置。
  6. 【請求項6】 前記原水が海水またはかん水である請求
    項1〜5のいずれかに記載の膜処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の膜処理
    装置を用いて淡水を得ることを特徴とする造水方法。
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