JP2005524520A - 2段階ナノ濾過海水脱塩システム - Google Patents

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Abstract

この発明は、2段階海水脱塩システムを利用して海水を脱塩するための方法および装置に向けられている。(図1)第1の段階は、第1段のポンプ(125)によって充分に加圧された供給海水を受け入れて第1の浸透物を生産する、少なくとも一つの高性能ナノ濾過膜(135)を有している。第2の段階は、第2段のポンプ(150)によって約200psi〜約300psiに加圧された第1の浸透物を受け入れて飲料水を生産する、少なくとも一つの高性能ナノ濾過膜(160)を有している。

Description

河川、湖沼、水流および湧泉は、人類および他の動物にとって、何千年もの間にわたり有り難くかつ豊富な飲料水の源となってきた。人口が増加すると飲料水の需要もまた増えることは周知である。ローマ人は、例えば入浴水を供給するために水道を建設した。人口が増加するに連れて水は飲用および調理のために転用された。近年、地下の帯水層内に貯えられている飲料水にアクセスするために、削孔手段が用いられている。河川、湖沼および水流と同様に、帯水層もその水位が低下してきており、その汚濁は、多大かつ非実用的に費用のかかる処理なしには飲料水の供給源として不適当なものとなっている。
近年、世界の海洋は、潜在的な飲料水の巨大な貯水池としてさらに注目を集めている。海水の比較的高い塩分のために「水は至る所にあるが、飲める滴はどこにもない」というフレーズは自明の理である。原料のままの海水は多量の塩分を含むため人間の消費には適していない。
世界の開かれた海洋においては、海水は約35,000mg/lの塩分濃度とも呼ばれる全溶解固形物を含んでいるが、氷の融解による淡水の流入や河川および小川から雨水のために極地および沿岸領域においては少ない。塩分の実質的な減少は、ワシントン州のコロンビア川の河口から200マイルにわたって観測された。他方、例えばペルシャ湾および紅海は、高い蒸発率および比較的少ない降雨量によって、その塩分レベルが約40,000mg/lであることが知られている。
一般的に認められていることは、飲用品質の水が500mg/l以上の全溶解固形物を含んではいけないこと、およびそのうちの塩化物の含有量が250mg/lを超えてはいけないということである。この基準を満たすために、海水内の塩分の98.5%以上を取り除かなければならない。本明細書においては、その全溶解固形物が多くとも500mg/lでありその塩化物が250mg/lを超えない飲用品質の水を飲料水と定義する。
海水には70以上の元素が溶解している。しかしながら、海水中の全溶解固形物の99重量%が6つのイオンによって占められている。ナトリウムおよび塩素はそれぞれ一価のイオンの形であり、その塩味の原因であるばかりでなく、海水中の全溶解固形物の85%をわずかにに上回っている。海水中の全溶解固形物のうちナトリウムが約30重量%を占め、塩素は55重量%をわずかにに上回っている。他の4つのイオンにはカルシウム、マグネシウム、カリウムおよび硫酸塩が含まれる。カルシウム、マグネシウムおよび硫酸塩は二価のイオンである。カリウムは、海水のうち約1.1重量%のみを占める一価のイオンである。
海水から飲料水を製造するために、逆浸透圧法として知られる製法が利用されている。逆浸透は自然に生じる浸透プロセスとは逆のプロセスである。浸透は、異なる濃度の水溶液が半透膜によって分離されているときに生じる。溶質濃度の低い水溶液による液圧は、膜を横断するように溶質濃度の高い水溶液に作用する。膜を横切る浸透圧は2つの水溶液の間の濃度の差に正比例する。それに作用している自然の浸透圧に対抗するためには、濃度の高い溶液に圧力を負荷しなければならない。自然に生じる浸透圧の流れの方向は逆転させるには、追加の圧力が必要である。
逆浸透圧法(RO)においては、部分的には膜の精密さのために、かつ塩分濃度の増加ではなく海水の希釈を促進させるために反対方向に作用することが優先する浸透圧に打ち勝つために必要な付加的な力のために、高い圧力を海水に負荷する必要がある。逆浸透膜は極めて微細であり、細菌、糖、タンパク、色素および塩分のような極めて小さな汚染物質を拒絶することができる。そのような高い圧力下においては、一部の飲料水が半透膜を通過して浸透し、海水の残りの部分およびほとんど全ての塩分が膜を通過しないで留められるので、圧力下において一掃されるより塩分の豊富な濃縮物が形成される。このようにして、海水は、塩分濃度の低い浸透物と、海水よりも高い塩分濃度の濃縮物あるいは残留物とに、膜によって分別される。
海水の脱塩が実施可能であることは公知である。しかしながら、海水脱塩設備を支えるための高い材料および運転のコストは、このプロセスの広い適用を妨げてきた。
膜の反対側から飲料水が及ぼしている自然の浸透圧と釣り合うために、35,000mg/lの塩分の海水に約360psiを負荷しなければならないことは周知である。さらに、RO膜を介して海水から飲料水を製造するために、約800〜1,200psiの全圧が必要なことは従来技術に開示されている。
そのような高い圧力の負荷は、加圧された食塩溶液を収容するために、高価であるが高い圧力に耐えるステンレス鋼を含む材料を必要とする。さらに、高価なポンプ機械や、機械を運転するために必要な高い圧力を製造するために必要なエネルギーがコストを押し上げる。さらに、逆浸透膜に対するそのような力の負荷は、圧密効果によってその効率を急速に減少させる傾向にある。これらの効果は600psi以上ではますますひどくなり、時間が経つにつれて膜を横切る流れを減少させるとともに、それに対応して膜の寿命が減少し、休止時間および膜の交換を含めた運転コストをさらに増加させる。
RO膜を介した濾過のために必要とする圧力を減少させることは、従来技術に開示されている。例えば、Brayに対する米国特許第4,156,645号は、2段階の濾過を含むRO脱塩法を開示している。なお、その開示はこの参照によって本願明細書に組み込まれたものとする。ここで、第1段階では、300〜550psiの圧力において比較的緩いRO膜に通すことにより、供給された海水の1/4〜1/2の塩分を含む中間生産水を製造する。それに続く第2段階においては、中間生産水を、第1段階と同じあるいはより高い圧力においてよりしっかりとしたRO膜に通し、2,000ppm未満の全溶解固形物を含む最終生産水を製造する。また、このBray特許には、そのような低い圧力がより低コストのプラスチック材料の使用を可能とすることが開示されている。
逆浸透膜は、あらゆる膜のなかで最もしっかりとしたものであることは一般的に公知である。しかしながら、より制約の少ないろ過機構は周知である。限外ろ過が1,000〜100,000グラム/モルの分子量の微粒子の濾過を含むことは一般的に公知である。これらの二つの制約レベルの間で、かつその一部に重なって作動するものはナノ濾過(NF)である。Twardowskiへの米国特許第5,587,083号に開示されているように、RO膜と同様に、このNF膜は、表皮層を支持している微孔性のポリマー薄板を構成する、架橋芳香族ポリアミドから成る複合構造である。なお、その開示はこの参照によって本願明細書に組み込まれたものとする。そのような膜組織は、薄膜複合材(TFC)として周知である。しかしながら、RO膜と異なり、NF膜は、その表皮層により大きな細孔径を有しているとともにその個々の孔の内部に正味の負の電荷を有している。これらの孔は、そのサイズによって材料を拒絶し、かつその電荷は、導入されたイオンの表面電荷密度に基づいて帯電した化学種を拒絶する。'083特許は、例えば塩化ナトリウムのような一価の化学種を含んでいる水溶液から、多価イオンの化学種、例えば硫酸ナトリウムを選択的に分離するためにナノ濾過を採用することを開示しているが、塩化ナトリウムはナノ濾過膜を通過する。'083特許はまた、逆浸透が全てのイオン化学種を拒絶することを開示している。
ナノ濾過膜を利用する電荷ベースの塩分の分離もまた、Linへの米国特許第5,458,781号に開示されている。なお、その開示はこの参照によって本願明細書に組み込まれたものとする。'781特許は、RO膜とNF膜との組合せを用いて、海水および汽水から一価の負イオン臭化物を分離するプロセスを提案している。NF膜は選択的に臭化物イオンを通過させるが、多価負イオンを拒絶することが開示されている。また、そこに開示されているナノ濾過膜の電荷分離特性が、供給流れの一価負イオンリッチな浸透流れへの分離をもたらして、多価負イオンリッチな残留物を残し得ることが提案されている。
同様に、Uhlingerに対する米国特許第6,190,556号は、海水から飲料水を製造するためにRO膜およびNF膜を互いに組み合わせて使用することを提案している。なお、その開示はこの参照によって本願明細書に組み込まれるものとする。そこには、最初に少なくとも一つのNF膜を通して直列に濾過するために、両方の膜を含んでいる容器が250〜350psiに加圧された海水を受け入れ、そこからの浸透流れを遮断して同じポンプにより250〜350psiに加圧して少なくとも一つのRO膜にポンプ送りし、飲料水の浸透流れを生じさせ、濃縮物をNF膜の洗浄のために用いることが開示されている。そこには二価イオンが約95%、実質的に減少し、かつ一価のイオンが約50%、適度に減少した浸透流れをNF膜が生じさせることが提案されている。海水中に一価のナトリウムおよび塩素が高い程度で存在しているという小さくない理由により、第1の浸透流れの塩分濃度が約10,000〜15,000mg/lとなることが提案されている。第2段階のRO膜は、その供給流れの塩分含有量が少ないため、より低い圧力下で運転することができる。35,000mg/lの塩分の海水の供給を受け入れるために最初にRO膜を用いると、余分な塩分の存在は浸透流れを得るために実質的により高い動作圧力を必要とする。
しかしながら、逆浸透膜を用いることなしに海水から飲料水を連続的に生産するための、簡単で、コスト効果的でかつ実際的な方法のニーズは依然として存在している。
[発明の要約]
本発明は、直列流れ関係にある第1および第2段の高性能ナノ濾過膜を含む、2段階海水脱塩システムに向けられている。第1段の膜は、十分に加圧された海水がポンプ送りされて第1の浸透物および第1の残留物を生産する。そして、第2段の膜は、約200psi〜約300psiに加圧された第1の浸透物がポンプ送りされて、飲料水および第2の残留物を生産する。選択的に、1,000mg/lの全溶解固形物の水を生産することができる。さらなる選択として、第2の残留物の圧力は、加圧された供給海水に導入して脱塩システムによりリサイクルするために、その圧力へとブーストポンプによって増加させることができる。第2の残留物の圧力は、供給海水への導入のために減少させることができる。また選択的に、第1の保留物はエネルギー回収のために減圧することができる。第2の段階と協動してあるいは単独に、第1の残留物を濃縮物高性能ナノ濾過膜に通して、第1の残留物を高濃縮物と希釈濃縮物に分別することができる。希釈濃縮物は、供給海水への追加および希釈のために選択的に生産される。
本発明のこれらのおよび他の利点は、本発明の原理を一例として説明しかつ描写する、添付の図面とともになされる以下の詳細な説明から明らかとなる。
本発明は、2段階海水脱塩システムを用いて海水を脱塩する方法および装置に向けられている。その第1段階は、第1段のポンプによって加圧された供給海水を受け入れて、供給海水より低い塩分濃度の第1の浸透物および供給海水より高い塩分濃度の第1残留製品を生じさせるのに十分な少なくとも一つの高性能ナノ濾過膜を有している。そして、その第2段階は、第2段のポンプによって約200psi〜約300psiに加圧された第1の浸透物を受け入れて飲料水を製造する、少なくとも一つの高性能ナノ濾過膜を有している。
供給海水および第1の浸透物の加圧は、1つ若しくは複数のポンプによって達成される。第1の浸透物および飲料水は、略大気圧においてそれぞれの膜から出る。それぞれの膜から流出する各残留物の圧力は、それぞれの供給原料流の圧力に近い。第1の残留物は、廃棄され、海洋に戻され、あるいは追加された省エネルギーのために、例えばペルトン水車、逆転ポンプ、液圧エネルギー転移等のエネルギー回収装置を介して減圧される。「減圧」という用語は、本願明細書においては、大気圧への完全な減圧に満たないものも含むと理解される。第2の残留物は、廃棄され、海洋に戻され、エネルギー回収装置を介して減圧され、供給海水タンクに供給され、あるいは選択的に脱塩システムを介したリサイクルのために加圧ポンプによって加圧され、加圧されている供給海水に送り込まれる。
図1を参照すると、原料の海水は海洋、海洋井戸、ラニエル井戸(Ranier well)から直接的に引き込むことができ、砂あるいは精密ろ過によって処理され、またはトラックあるいは他の輸送方法(図示せず)によって海洋から脱塩設備に導入される。この設備においては、海水は、脱塩処理ために大気圧で供給海水タンク115内に貯蔵される。海水の塩分濃度は導電率テスト、リアルタイムモニタリング、あるいは周知の他の方法によって決定することができる。海水は、第1ポンプ入口管路120を介してそれに接続されている第1段階ポンプ125により、供給海水タンクから取り出される。供給海水は、それらの間に接続されている第1段のポンプ出口導管130を介して、第1段の高性能ナノ濾過膜(FSM)135による受取りのために供給海水を加圧してポンプ送りする第1段階ポンプを通って流れる。第1段のポンプ125は、供給海水を、最高で600psiあるいはそのあたりまで十分に加圧し、FSMに通して第1の浸透物を製造することができるように選択される。選択的に、この第1の浸透物は、供給海水の塩分濃度の25%未満とすることができる。第1の浸透物を製造するための供給海水の充分な圧力は、約400psi〜約600psi、好ましくは約500psi〜約550psiである。第1の浸透物は、略大気圧において第1段の膜を出るので、第2段階のナノ濾過膜に強制的に通して飲料水を製造するためには追加の加圧を必要とする。
第1の浸透物を受取るためにFSM135に接続されているものは、第1の浸透物出口管路140である。第1の浸透物は、この第1の浸透物出口管路140を介し、略大気圧においてFSMを出る。第1の浸透物としてFSMを通過しない塩分は、全てではないにしてもそのほとんどが第1の残留物内に保持され、第1の残留物を受取るためにFSMに接続されている第1の残留物出口管路145を通ってFSMから出る。供給海水は、このようにしてFSMにより、供給海水より少ない塩分濃度の第1の浸透物とその塩分濃度が供給海水よりも高い第1の残留物とに分別される。
第1の浸透物は、第1の浸透物出口管路140を通ってFSM135を出て第2段のポンプ150に取り込まれ、その内部において約200psi〜約300psiに加圧され、それらの間に接続されている第2ポンプ出口管路155を通ってFSM135と直列流れの関係にある第2段の高性能ナノ濾過膜(SSM)160にポンプ送りされる。飲料水を受取るためにSSM160に接続されているものは、飲料水出口管路165である。飲料水は、飲料水出口管路165を介して略大気圧においてSSM160を出る。全部ではないにしても飲料水としてSSMを通過しない塩分のほとんどは、第2の残留物内に保持され、第2の残留物を受取るためにSSM160に接続されている第2の残留物出口管路170を通ってSSM160を出る。第1の浸透物は、このようにしてSSMによって飲料水と第2の残留物とに分別され、第2の残留物の塩分濃度は第1の浸透物の塩分濃度よりも高い。
第1の浸透物を製造するのに十分な供給海水の圧力は、FSM135を横切る浸透圧を超えなければならない。例えば、供給海水の塩分濃度が35,000mg/lで、第1の浸透物の塩分濃度が供給海水の25%の場合には、FSMを横切る浸透圧は約270psiである。したがって、そのような供給海水から第1の浸透物を作り出すのに十分な圧力は、270psiを超えなければならない。第1の浸透物のかなりの流量を製造するためには、浸透圧を実質的に超える圧力を供給海水に負荷する必要がある。第1の浸透物のかなりの流量を製造するために、好ましくは、供給海水は第1段のポンプ125によって約500psi〜約550psiに加圧される。しかしながら、実質的に600psiを超える圧力は必要ないばかりでなく、そのような圧力の負荷はエネルギーおよび材料費を押し上げる。
本発明により第1の浸透物から飲料水を製造する際には、第1の浸透物を製造するよりも実質的に低い圧力を必要とする。僅かに低い品質の水、例えば1000mg/lの塩分の水を製造する際は、必要に応じて供給海水あるいは第1の浸透物のいずれかに僅かに低い圧力を負荷する必要がある。
塩分が35,000mg/lの同じ海水の例を利用すると、第1の浸透物は供給海水の25%の塩分濃度である約8,750mg/lの塩分を含むことになる。そのような第1の浸透物をSSMに導入して飲料水を製造すると、SSM160を横切る浸透圧力の差は、したがって約90psiとなる。本発明を利用すると、第1の浸透物の塩分は典型的に海水給水の25%未満である。そのような第1の浸透物からかなりの流量の飲料水を得るためには、第1の浸透物は、SSMに入る前に第2段階ポンプ150によって約200psi〜約300psiに加圧される必要がある。
本発明のナノ濾過膜は、超薄ポリアミドバリヤー層、微孔性のポリスルホン中間層、およびポリエステル支持織物を含む薄膜複合材構造である。典型的に、各膜はシート状に製造され、多数回折りたたまれ、円筒状カートリッジへと渦巻き状に巻かれる。各カートリッジは典型的に、一つの入力給水ポート、および浸透物および残留物が別個に出るための2つの出力ポートを有している。サイズは変化するが、そのようなカートリッジは、直径が約4〜8インチで長さが典型的に40インチのものをその分野の供給業者から入手可能である。
ナノ濾過膜は、一価の化学種を選んで多価イオンを排除することが知られている。しかしながら、全ての一価のイオンの通過を許容する膜は、相対的に海水内の塩分濃度をほとんど減少させない。例えば、多価イオン、カルシウム、マグネシウムおよび硫酸塩のみの排除すると、一価イオン、ナトリウム、塩素イオンおよびカリウムが浸透物へと通過することになる。多価イオンだけが保持されるものと仮定すると、浸透物の塩分濃度は供給海水の塩分濃度の86%にもなる。水が多価イオンと保持されると、浸透物の塩分濃度はより高く、おそらくは供給海水とほとんど同じである。
しかしながら、一部のナノ濾過膜は、導入されたイオンの性質および電荷の程度に基づいて完全な排除をもたらさず、むしろ相対的な排除率をもたらし、一価のイオンに対してある範囲において多価イオンの排除を好む。これまで明示したように、Uhlingeに対する′556特許は、35,000mg/lの塩分を含んでいる海水に存在する二価イオンの少なくとも約95%および一価のイオンの少なくとも約50%を拒絶するNF膜を提案している。さらに、そこからのNF浸透物を、流れを遮った後に、残留する塩分の少なくとも98%を拒絶するRO膜に通して飲料水のRO浸透物を形成することを開示している。また、NF浸透物の収率が供給海水の少なくとも40〜45%であり、かつRO浸透物の収率が、典型的な運転条件下において、NF浸透物の約80〜85%であることを提案している。そのような排除は2つの段階にそれぞれ負荷される250psi〜350psiの圧力により生じ、海水からの飲料水の全体的な回収率が約26〜30体積%であることが提案されている。
あるナノ濾過膜は、本願明細書において高性能ナノ濾(HPNF)膜として定義されるが、分子量および電荷ベースに基づいて汚染物質を拒絶することができる。例えば、本発明内に利用される各HPNF膜は、約140〜300のダルトンの汚染物質、99%を超える二価イオン、および最高約90%の一価イオンを供給海水から排除する。本発明内に利用する高性能膜は、例えばDow Filmtec のModel No. NF90-4040を入手可能である。8インチ径の膜はカートリッジとして渦巻き状に巻かれた約400平方フィートの膜領域を使用し、4インチの膜は渦巻き状に巻かれた約82平方フィートの膜領域を使用する。
本発明においては、少なくとも2つのHPNF膜が、FSMおよびSSMとして直列流れの関係で使用される。そのような膜を利用すると、海水からの一価イオンの排除が75%より高いことが確認された。二価イオンは、海水において非常に低い濃度に見えるが、比較的高い程度で、少なくとも95%のオーダーで拒絶された。様々なHPNF膜を使用することができるが、カートリッジや関連する付属品および部品の種類が少ないことが求められる在庫にとって都合がよいという長所があるので、本発明はまた単一モデルのHPNF膜の使用が好ましいと考える。一つの段に一つの高性能膜のみを利用することができるが、多数のHPNF膜を直列に接続して各段を形成することが好ましい。一つの段を形成するために膜を結合することは、浸透物および残留物の所望する収率および品質を達成するために普通に実行されている。多くのROシステムにおいては、6〜8の膜が、例えば、一つの段を形成するために直列に連結されている。本発明においては、各段を形成するために5つの高性能ナノ濾過膜を互いに直列に接続することが好ましく、有利であることが判った。以下の表は、本発明を利用して、FSMに入る約35,000mg/lの塩分を含んでいる供給海水に525psiの一定の圧力を負荷しつつ、SSMに入る第1の浸透物に300psiの圧力を負荷したときの排除度合いのテストデータを含んでいる。FSMおよびSSMには、それぞれ5つのの4インチ径高性能ナノ濾過膜を使用した。
Figure 2005524520
二価イオン,硫酸塩およびカルシウムの拒絶が、一価イオン、ナトリウムおよび塩素イオンより優先されていることがこの資料から明らかである。FSMを通過する流量は、1日あたり1つの膜ごとに約7ガロン/平方フィートであった。実用的な量の製品の供給するために、FSMを通過する流量は、1日あたり1つの膜ごとに約6〜10ガロン/平方フィートの範囲で変化し得る。SSMを通過する流量は、1日あたり約20ガロン/平方フィートであるが、1日あたり1つの膜ごとに約19〜26ガロン/平方フィートの範囲で変化することが判った。膜を通過する流量の差異は、部分的には第2段において大きく減少した浸透圧によって、かつ部分的には生産された容積の差異によって説明される。
表1のデータは、第1の浸透物の塩分濃度が供給海水の25%未満であることを示している。約35,000mg/lの塩分では、供給海水と、供給海水の塩分濃度の約12%である第1の浸透物との間の浸透圧は、例えば約315psiである。しかしながら、例えば約4,750mg/lの塩分では、飲料水と第1の浸透物との間の浸透圧は、例えば約45psiだけである。SSMを横切る低い浸透圧は、飲料水を第2段に通すためにより低い圧力しか必要としない。
SSMを通過する流量は、FSMからの第1の浸透物の充分な量を一時的に貯蔵し、SSMに第1の浸透物の十分な量を供給することによって達成される。第1の浸透物の容積収率は、供給海水容積の約35%と測定された。第1の浸透物から飲料水の容積収率は、約79%と測定された。飲料水の全収率は、したがって、FSMに対する供給海水の約28容量%であった。
理解されるべきことは、圧力、収率および流量は、これに限定されないものの、水垢および異物の蓄積に起因する、特定の膜の制約の度合いに応じて変化し得るということである。加えて、理解されるべきことは、多数のHPNF膜は、生産する水の量および塩分濃度の所望に応じて、並列および/または直列に構成することができるということである。例えば、ここまでの開示は、直列流れの関係で互いに接続された第1段および第2段の高性能ナノ濾過膜についてなされてきた。しかしながら、本発明は、そのようには限定されない。低い圧力あるいはより高純度の水の運転が所望される場合には、より多くのHPNF膜を互いに直列に用いることができる。さらに、あるいはそれに代えて、生産能力の増加をもたらすために、そのような膜を並列構成に配置することができる。例えば、SSMの中断不能な運転のために、第1の浸透物の流量に対応させて第2段階ポンプの圧力を低下させることができる。あるいは、飲料水の連続生産のために第1の浸透物の充分な流量をSSMに供給するべく、複数のFSMを、例えば並列構成で利用することができる。選択的に、例えば全溶解固形物が1,000mg/lといった、より低い品質の水を本発明によって生産することができる。
再び図1を参照すると、第1段のポンプ125は、FSM135に通して第1の浸透物を製造するために、十分に加圧した供給海水を供給することができなければならない。約400psi〜約600psiで運転できるポンプが適している。第2段のポンプ150は、SSM160に通して飲料水を製造するために、十分に加圧した第1浸透物を供給することができなければならない。第1の浸透物を300psiに加圧できるポンプが充分である。第1および第2段のポンプは、それぞれ単一のポンプとすることができるが、必要に応じ、この分野において周知のように、十分な圧力および流れを供給するように構成された複数のポンプとすることができる。
溶解固形物に加えて、原料のままの海水は、多くの場合微粒子物質を含んでいる。この微粒子物質は、好ましくは、Ametekから供給されているModelF-201、ブルー基準のひだ状フィルターのような基準カートリッジフィルターを使用することによって濾過される。この微粒子フィルタ(図1には図示せず)は、それらの間に接続されている管路を介して、第1段のポンプと供給海水タンクとの間に配置することができる。
また、選択的に、限定的かつ潜在的に詰まらせる水垢の蓄積を防止するために供給海水に水垢防止水溶液を注入する水垢防止剤供給システムを用いることができる。この水垢防止剤供給システム(図1には図示せず)は、その上に取り付けられる注入ポートを介して第1ポンプ入口管路に接続することができる。
図2を参照すると、海水を貯蔵するための海水給水タンク215が示されている。海水は、第1ポンプ入口管路220によってそれに接続されている第1段のポンプ225によって、供給海水タンクから吸い上げることができる。供給海水は、第1段の高性能ナノ濾過膜(FSM)235による受取りのために供給海水を加圧し、それらの間に接続されている第1ポンプ出口導管230を介してポンプ送りする第1段のポンプを通って流れる。この第1段のポンプは、第1の浸透物を生産するために、供給海水を十分に加圧してFSMに通すものが選択される。
第1の浸透物の受取りのためにFSM235に接続されているものは、第1の浸透物出口管路240である。第1の浸透物は、第1の浸透物出口管路を介して、略大気圧でFSMを出る。全てではないにしても、第1の浸透物としてFSMを通過しない塩分のほとんどは、第1の残留物を受取るためにFSMに接続されている第1の残留物出口管路245通ってFSMを出る第1の残留物内に保持される。このように、供給海水はFSMによって、供給海水より低い塩濃度を有する第1の浸透物と、供給海水より高い塩分濃度の第1の残留物とに分別される。
第1の浸透物は、第1の浸透物出口管路240を通ってFSM235を出ると、第2段のポンプ250によって吸い上げられ、その内部において約200psi〜約300psiに加圧されて、それらの間に接続されている第2ポンプ出口導管255を介してFSMと直列流れ関係にある第2段の高性能ナノ濾過膜(SSM)260にポンプ送りされる。飲料水の受取りのためのSSMに接続されているものは、飲料水出口管路265である。飲料水は、飲料水出口管路を介して、略大気圧でSSMを出る。全てではないにしても飲料水としてSSMを通過しない塩分のほとんどは、第2の残留物の受取りのためのSSMに接続されている第2の残留物出口管路270を通ってSSMを出る第2の残留物内に保持される。第1の浸透物は、このようにしてSSMによって飲料水および第2の残留物に分別されるが、第2の残留物の塩分濃度は第1の浸透物の塩分濃度よりも高い。
本発明のこの実施例においては、第2の残留物は、脱塩システムのFSM235およびSSM260を介したリサイクリングのために供給海水に導入される。第2の残留物は約200psi〜約300psiに加圧されたまま、第2の残留物出口管路270を通ってそれに接続されている加圧ポンプ275に移動する。ブースタポンプは、第2の残留物を十分に加圧してポンプ送りするものが選択され、それらの間に接続されている加圧ポンプ放水管280を介して第1段ポンプ出口導管230内において供給海水に加えるようになっている。約15%〜約35%の間で変化し得るが、第2の残留物の好ましい容積は、第1の浸透物の容積の20%〜30%であり、かつ好ましくはFSMへの供給海水の約7〜約15容量%である。
第2の残留物の塩分濃度は、多くの場合に供給海水以下である。所望されるならば、第2の残留物の濃度は導電率テスト等によってモニタすることができる。加圧された供給海水への第2の残留物の導入は、弁手段、ブーストポンプの作動停止、あるいは周知の他の制御手段によって制御することができる。
第2の残留物のリサイクルは、有利な省エネルギーをもたらす。約500psi〜約550psiの加圧された供給海水の好ましい圧力に等しくするために、SSMを出るときの圧力に応じて約200psi〜350psiだけ圧力上昇させればよいからである。完全に加圧された第2の残留物の加圧された供給海水への入力は、さもなければそれを大気圧から充分に加圧するために必要なエネルギーを必要とする、同じ容積の供給海水と置き換わる。加えて、第2の残留物の塩分濃度が供給海水より低い場合には、リサイクルのための第2の残留物の使用は希釈効果を有し、使用を伸ばしかつ膜の補修間隔を延長する可能性がある。この希釈効果はまた、加圧された供給海水の塩分濃度を低下させるので、必要に応じて、運転圧力の低下およびさらなる省エネルギーをもたらす。
図3を参照すると、海水を貯蔵するための供給海水タンク315が示されている。海水は、第1ポンプ入口管路320によりそれに接続されている第1段のポンプ325によって、供給海水タンクから吸い上げることができる。供給海水は、第1段の高性能ナノ濾過膜(FSM)335による受取りのために供給海水を加圧し、それらの間に接続されている第1のポンプ出口導管330を介してポンプ送りする、第1段のポンプを通って流れる。第1段のポンプは、供給海水より低い塩分濃度の第1の浸透物を生産するために、供給海水を十分に加圧してFSMに通すものが選択される。
第1の浸透物の受取りのためにFSM335に接続されているものは、第1浸透物出口管路340である。第1の浸透物は、第1の浸透物出口管路を介し、略大気圧でFSMを出る。全てではないにしても第1の浸透物としてFSMを通過しなかった塩分のほとんどは、第1の残留物の受取りのためのFSMに接続されている第1の残留物出口管路345を通ってFSMを出る第1の残留物内に保持される。このようにして供給海水は、FSMによって、供給海水より低い塩分濃度を有する第1の浸透物と、その塩分濃度が供給海水より高い第1の残留物とに分別される。
本発明のこの実施例においては、第1の残留物は、加圧された供給海水から加圧されたままであり、それに接続されている第1の残留物出口管路345を介してエネルギー回収装置347に入る。回収装置は第1の残留物を減圧し、そこから周知のように、例えば水力電気変換によってエネルギーを回収する。
第1の浸透物は、第1の浸透物出口管路340を通ってFSM335を出るとともに、第2段のポンプ350に吸い上げられてその内部で約200psi〜約300psiに加圧され、FSMと直列流れ関係にある第2段の高性能ナノ濾過膜(SSM)360へと、それらの間に接続されている第2ポンプ出口管路355を介してポンプ送りされる。飲料水の受取りのためのSSM360に接続されているものは、飲料水出口管路365である。飲料水は、飲料水出口管路を介して略大気圧でSSMを出る。全てではないにしても、飲料水としてSSMを通過しなかった塩分のほとんどは、第2の残留物の受取りのためにSSMに接続されている第2の残留物出口管路370を通ってSSMを出る第2の残留物内に保持される。第1の浸透物は、このようにしてSSMによって飲料水と第2の残留物とに分別され、第2の残留物の塩分濃度は第1の浸透物の塩分濃度よりも高い。
図4を参照すると、原料のままの海水は、海水取水ポンプ412により吸入管路411を介して吸い上げられ、大気圧における貯蔵および脱塩処理プロセスにおける使用のために供給海水タンク415に供給される。原料のままの供給海水は、供給海水タンクから複数の第1段のポンプを介して吸い上げられる。この実施例においては、3つの第1段のポンプが互いに連続的に直列流れ関係に接続されており、最初は第1段のポンプ425A、次に第2の第1段のポンプ425B、最後に第3の第1段のポンプ425Cが、第1段ポンプ入口管路420によって相互に接続されている。供給海水は、この実施例においては第1のFSM435A、第2のFSM435B、第3のFSM435Cが互いに平行流れの関係にある複数の第1段の高性能ナノ濾過膜(FSM)による受取りのために、供給海水を加圧してポンプ送りする3つの第1段のポンプを通って流れる。第1段のポンプ出口導管430を介して第1段のポンプに接続されているものは、第1のFSM、第2のFSMおよび第3のFSMにそれぞれ接続されている3つのマニホールド吐出口430A、430Bおよび430Cを有したマニホールドである。選択的に、各FSMに対する流れは、必要に応じ、所望に各マニホールド出口導管にマニホールド出口弁(図示せず)を挿入することによって制御することができる。この実施例においては、3つのFSMは、加圧された供給海水を受け入れるように選択されて、第2段のナノ濾過膜に対する第1の浸透物の連続した供給のために充分な総容積を生産する。
3つの第1段のポンプ425A〜Cは、供給海水より低い塩分濃度の第1の浸透物を生産するために、その組合せが直列流れ関係において供給海水を十分に加圧してFSMに通すものが選択される。3つの第1段のポンプは、直列流れ関係に配置されて、供給海水の圧力に連続した増加をもたらすとともに、その組合せによりFSMに対する充分な圧力および所望の流れを供給する。加えて、複数の第1段のポンプは、より少ない流れあるいは圧力が所望される場合に、その全数より少ない数での運転に柔軟性を与える。例えば、供給海水の微粒子の濾過および供給海水に対する水垢防止溶液の追加は、単一の第1段のポンプの運転により行われ、このようにして省エネルギーをもたらす。本実施例においては、例えば、微粒子フィルタ417は、それらの間に接続された第1段のポンプ入口管路420を介して最初の第1段のポンプ425Aと供給海水タンク415との間に介装される。
また、最初の第1段のポンプ425Aと微粒子フィルタ417との間の第1段のポンプ入口管路420に接続された水垢防止供給システム418が、図4に示されている。この水垢防止剤供給システムは、限定的かつ潜在的な詰まりを生じさせる水垢の蓄積を防止するために、所望に応じて供給海水に水垢防止溶液を供給する。
最初および2番目の第1段のポンプ425A,425Bの間で第1段ポンプ吸込口管路420に接続されているものは再循環管路422であり、そこを通る流れは再循環弁423によって制御され、かつ供給海水タンク415に終端している。再循環管路とバルブおよび最初の第1段のポンプ425Aは、脱塩システム内の他のポンプの運転あるいは運転停止の間に、所望に応じて運転することができる。加えて、膜に対する供給海水の流れあるいは圧力の調整が必要な場合における供給海水の抽出のために、再循環管路および再循環弁を用いることができる。
第1の浸透物の受取りのために各FSM 435A〜Cにそれぞれ接続されているものは、各FSM435A,435B,および435Cから出る3つの第1浸透物出口管路であり、1番目、2番目および3番目の第1浸透物はそれぞれ管路440A、440Bおよび440Cを出る。3つの第1の浸透物出口管路は連結して統合された第1浸透物出口管路440を形成し、その下流側の端部は第1浸透物保持タンク442に終端する。第1浸透物は各FSMによって生産され、あるいは所望する数から、略大気圧においてFSMから各第1浸透物出口管路に出て、統合された第1浸透物出口管路内で一体となる。各FSMについて、全てではないにしても第1浸透物としてFSMを通過しなかった塩分のほとんどは、それぞれに接続されている第1残留物出口管路445A、445Bおよび445Cを通ってFSMを出る第1の残留物内に保持され、それに接続されている統合された第1残留物管路445内で一体となる。供給海水は、このようにしてFSMにより、供給海水の塩分濃度より低い第1浸透物と、その塩分濃度が供給海水より高い第1の残留物とに分別される。
第1浸透物は、最初の第2段のポンプ450Aおよび2番目の第2段のポンプ450Bによって、第1浸透物保持タンク442から吸い上げられ、約200psi〜約300psiに加圧されて、FSMと直列流れ関係にある第2段の高性能ナノ濾過膜(SSM)460にポンプ送りされる。2つの第2段のポンプは互いに直列流れ関係に接続され、それらの間の第2段ポンプ入口管路455によって保持タンクとSSMとの間に配置されている。保持タンクは、SSMにポンプ送りするために必要なときに使用するために第1の浸透物を貯蔵している。第1の浸透物が充分に生産される場合には、SSMは、カートリッジの交換あるいは維持を必要とするまで、連続的に飲料水を生産するために運転することができる。選択的に、保持タンクは取り除くこともできるし、あるいは統合された第1浸透物出口管路440と最初の第2段階ポンプ450Aとの間の直接に管路を接続する設備によって迂回させることもできる。
飲料水の受取りのためにSSM460に接続されているものは、飲料水出口管路465である。飲料水は、飲料水出口管路を介して略大気圧でSSMに通される。全てではないにしても飲料水としてSSMを通過しなかった塩分のほとんどは、第2の残留物を受取るためにSSMに接続されている第2残留物出口管路470を通ってSSMを出る第2の残留物内に保持される。第1の浸透物は、このようにしてSSMにより飲料水と第2の残留物とに分別され、第2の残留物の塩分濃度は第1の浸透物の塩分濃度より高い。
本発明のこの実施例においては、第2の残留物は加圧された状態でSSM460を出て、脱塩システムを通したリサイクルのために供給海水タンク415に送られる。第2の残留物の塩分濃度が供給海水より高くなり得ることが考えられる。必要に応じて、供給海水タンクに導入する前に、第2の残留物を任意の膜に通す経路の追加、あるいはより濃度の低い塩水による希釈を実行することができる。あるいは、残留物は廃棄することもできるし、あるいは海洋に移送することもできる。
図5を参照すると、海水を貯蔵するための供給海水タンク515が示されている。海水は、第1ポンプ入口管路520によってそれに接続されている第1段のポンプ525により、供給海水タンクから吸い上げることができる。供給海水は、第1段のポンプを通って流れる。このポンプは、3つの第1段の高性能ナノ濾過膜、すなわち、マニホールド吐出口530A、530Bおよび530Cを有して形成されている第1ポンプ出口導管530を介して互いに平行流れ関係にある第1のFSM535A、第2のFSM 535B、および第3のFSM535Cによる受取りのために、供給海水を加圧してポンプ送りする。第1段のポンプは、供給海水より少ない塩分濃度の第1の浸透物を生産するために、供給海水を十分に加圧してFSMに通すものが選択される。
第1の浸透物を受取るために各FSM535A〜Cにそれぞれ接続されているものは、各FSM535A,535Bおよび535Cから出る、1番目、2番目および3番目の第1浸透物出口管路540A、540Bおよび540Cである。これらの3つの第1浸透物出口管路は連結して統合された第1浸透物出口管路540を形成し、第2段のポンプ550に終端する。第1浸透物は各FSMによって生産され、あるいは所望する数から、略大気圧においてFSMから各第1浸透物出口管路に出て、統合された第1浸透物出口管路内で一体となる。各FSMにおいては、全てではないにしても、第1の浸透物としてFSMを通過しなかった塩分は第1の残留物内に保持され、FSMに接続されている第1の残留物出口管路545A、545Bおよび545Cを通ってFSMを出て、FSMに接続されている統合された第1の残留物管路545の内部で一体となる。このようにして、供給海水はFSMによって、供給海水より低い塩分濃度を有する第1の浸透物とその塩分濃度が供給海水よりも高い第1の残留物とに分別される。
第1の浸透物は、第1の浸透物出口管路540A〜Cを通って各FSM 535A〜Cを出るとともに、第2段のポンプ550に吸い上げられてその内部で約200psi〜約300psiに加圧され、それらの間に接続されている第2ポンプ出口導管555を介してFSMと直列流れ関係にある第2段の高性能ナノ濾過膜(SSM)560にポンプ送りされる。飲料水の受取りのためのSSMに接続されているものは、飲料水出口管路565である。飲料水は、飲料水出口管路を介して略大気圧でSSMを出る。全てではないにしても飲料水としてSSMを通過しなかった塩分のほとんどは第2の残留物内に保持され、第2の残留物の受取りのためのSSMに接続されている第2残留物出口管路570を通ってSSMを出る。第1の浸透物は、このようにしてSSMによって飲料水および第2の残留物に分別され、第2の残留物の塩分濃度は第1の浸透物の塩分濃度より高い。
この実施例の3つのFSMは、SSMに連続的に供給するのに十分な第1の浸透物および飲料水の中断不能な供給を生産する。選択的に、第1の浸透物は、第2段のポンプによってそこから吸い上げてSSMに第1の浸透物を供給するために、必要に応じて、第1の浸透物給水タンク(図示せず)内に集めることができる。
この実施例においては、第2の残留物は、FSM535A〜Cおよび脱塩システムのSSM560を介したリサイクルのために、供給海水に導入される。第2の残留物は、約200psi〜約300psiに加圧されたまま残り、第2の残留物出口管路570を通ってそれに接続されている加圧ポンプ575へと移動する。ブースタポンプは、第2の残留物を、それらの間に接続されている加圧ポンプ出口導管580を介して第1段のポンプ出口導管530内の供給海水に加えるために、十分に加圧してポンプ送りするものが選択される。15%〜約35%の間で変化し得るが、第2の残留物の好ましい容積は、第1の浸透物の容積の20%〜30%であり、かつ好ましくは供給海水の容積の約7%〜約15%である。第2の残留物の加圧された供給海水への導入は、弁手段、ブーストポンプの運転停止、あるいは周知の他の制御手段によって制御することができる。選択的に、第2の保留物は、圧力を増加させることなしに第1段ポンプ入口管路に追加することができる。
第2の残留物のリサイクルは、有益な省エネルギーをもたらす。加圧された供給海水の優先される圧力に等しくするために、SSMを出る圧力に応じて、約200psi〜350psiだけ圧力上昇させればよいからである。加圧された供給海水への完全に加圧された第2の残留物の導入は、さもなければそれを大気圧から十分に加圧するために必要なエネルギーを必要とする同じ容積の供給海水に置き換わることができる。加えて、第2の残留物の塩分濃度が供給海水より低い場合には、リサイクルのために第2の残留物を使用することは希釈効果を持つことになり、膜の使用の延長および補修軌間の延期をもたらす見込みがある。希釈効果もまた加圧された供給海水の塩濃度を低下させ、それによって必要に応じて運転圧力を低下させてさらなる省エネルギーをもたらす。
この実施例においては、第1の残留物は、希釈濃縮物および高濃縮物を生産するために一組の高性能ナノ濾過膜を介して分別され、希釈濃縮物の塩分濃度は第1の残留物および供給海水よりも低くなる。希釈濃縮物は、海水給水をさらに希釈するために海水給水に導入することができる。そのような希釈はFSM内における浸透圧の減少を有利に生じさせ、必要に応じて加圧された供給海水の圧力の低下を生じさせ、さらなる省エネルギーに帰結する。供給海水内に希釈濃縮物を導入することの追加的な長所は、希釈濃縮物によって供給海水の同じ部分を置き換えることが海水からの飲料水の高い収率をもたらすときに明らかである。
再び図5を参照すると、第1の残留物は、第1残留物出口管路545A〜Cおよびそれに接続されている統合された第1残留物管路545へとFSM535A〜Cを出るときに、全てではないにしても第1段のポンプ525からの圧力のほとんどを維持している。第1の残留物は、それに接続されている一組の濃縮物段の高性能ナノ濾過膜(CSM)585Aおよび585Bにそれぞれ終端する一組の濃縮物吸込口546Aおよび546Bにより、下流において分割される。それらは変化し得るが、本実施例においては、各CSMはFSMおよびSSMと同様に構成される。
第1の残留物は、CSMにより、それに接続されている希釈濃縮物出口管路590Aおよび590Bを介して略大気圧でCSMを出る希釈濃縮物と、それに接続された高濃縮物出口管路595Aおよび595Bを通ってCSMを出る加圧された高濃縮物とに分別される。希釈濃縮物出口は、供給海水への希釈した濃縮物の受入れのために第1のポンプ入口管路520に終端するように接続されている。高濃縮物は、高濃縮物出口導管から、それらの間に接続されている統合されたエネルギー回収装置吸込口595を介してエネルギー回収装置547に送られる。
本実施例の性能は、以下の例により示すことができる。35,000mg/lの塩分の海水は、毎分約12.9ガロンの割合で供給海水タンクから吸い上げられ、第1段のポンプを介して約530psiまで加圧されてFSMに通されて、略大気圧で約4,200mg/lの濃度あるいは供給海水の濃度の約12%の統合された第1の浸透物を毎分約7ガロンを生じさせる。次いで、第1の浸透物は、第2段のポンプにより約300psiまで加圧されてSSMにポンプ送りされ、毎分約4.9ガロンの飲料水を生産する。第2の残留物は、約12,900mg/lの塩分濃度で毎分約2.1ガロン生産される。第2の残留物の圧力は、好ましくは約500psi〜約550psiまで増加させて、加圧された供給海水に導入される。
加圧を維持しつつ、第1の残留物は約46,000mg/lの塩分濃度において毎分約10.5ガロンでCSMにポンプ送りされる。必要に応じて構成を変更することはできるが、本実施例においては、3つのFSMに導入された供給海水の容積の約60%である第1の残留物を十分に受け入れるために一組のCSMが設けられている。CSMは、第1の残留物を、約56,000mg/lの塩分の毎分約8ガロンの高濃縮物と、約14,000mg/lの塩分の毎分約2.5ガロンの希釈濃縮物とに分別するために運転される。軽微な水頭損失を除いて、高濃縮物は第1段のポンプからの圧力を維持し、さらなる省エネルギーのためのエネルギー回収装置により減圧することができる。希釈濃縮物の収率は、CSMに導入される第1の残留物の容積の約10%〜約30%である。この収率は、部分的には、第1の残留物の比較的高い濃度による浸透圧の増加のためである。単なる例示であるが、第1の残留物と希釈濃縮物との間の浸透圧を消失させるには、少なくとも約330psiを必要とする。
供給海水への導入のためには、希釈濃縮物は供給海水より低い塩分濃度でなければならない。好ましくは、希釈濃縮物は、海水給水の濃度の30%〜50%でなければならない。
本実施例においては、毎分12.9ガロンの供給海水に、約14,000mg/lの塩分の希釈濃縮物を毎分約2.5ガロン、約12,900mg/lの塩分の第2の残留物を約2.1ガロンを追加し、毎分約4.9ガロンの飲料水を得た。
同じ条件下で、供給海水に対する希釈濃縮物あるいは第2の残留物の追加がないと、同じ量の飲料水を得るためには少なくとも毎分約17.5ガロンの供給海水を必要とする。供給海水に希釈濃縮物および第2の残留物を追加することにより、この実施例は、海水タンクより供給された12.9ガロンの海水からの飲料水の収率が38%であることを示し、収率の改良は35%を超えている。しかしながら、本発明を利用したときの収率は、供給海水タンクから吸い上げられた供給海水の量の38%の飲料水の収率容積を超えることを含んで変化し得る。
この実施例は、追加の利点を提供する。希釈濃縮物および第2の残留物の追加はFSMへの供給海水の濃度を低下させ、優先される第1の残留物を生産するために克服することが必要な浸透圧を低下させる。希釈された海水給水の濃度は、次のように計算することができる。(12.9gpm×3.5%塩分)+(2.5gpm×1.4%塩分)+(2.1gpm×1.29%塩分)=〜2.9%(12.9gpm+2.5gpm+2.1gpm)
本実施例においては、希釈された供給海水の塩分濃度は2.9%あるいは29,000mg/lであり、希釈されていない35,000mg/lの塩分の供給海水から塩分濃度が約17%減少した。FSMの浸透圧は、これに対応して減少し、必要に応じて運転圧力が実質的に低下してさらなる省エネルギーに帰結する。
本発明の一つの典型的な形態および適用について記載してきたが、それは本願明細書において述べた具体的な詳細に本発明が限定されることを意味しない。本発明の特定の形状を図示しかつ記載したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の改良をなしうることは当業者にとって明らかである。したがって、本発明が添付の請求の範囲による以外に限定されることは意図されない。
第1および第2段の高性能ナノ濾過膜を利用して海水を脱塩する方法および装置を示すフローチャート。 第1および第2段の高性能ナノ濾過膜と省エネルギーリサイクルシステムとを含む海水を脱塩する方法および装置を示すフローチャート。 第1および第2段の高性能ナノ濾過膜とエネルギー回収装置を含む海水を脱塩する方法および装置を示すフローチャート。 単一の第2段の高性能ナノ濾過膜と組み合わされた3つの並列の第1段の高性能ナノ濾過膜を利用する、連続的に海水を脱塩する方法および装置を示すフローチャート。 単一の第2段の高性能ナノ濾過膜と組み合わされた3つの並列の第1段の高性能ナノ濾過膜および濃縮物高性能ナノ濾過膜を利用する、連続的に海水を脱塩する方法および装置を示すフローチャート。

Claims (42)

  1. 予め定められた塩分濃度の供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れてわずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム。
  2. 前記わずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水が飲料品質であることを特徴とする請求項1に記載した脱塩システム。
  3. 前記生産された飲料水の容積が、前記第1段の膜によって受け入れられた供給海水の少なくとも1/5の容積であることを特徴とする請求項2に記載した脱塩システム。
  4. 前記飲料水が連続的に生産されることを特徴とする請求項2に記載した脱塩システム。
  5. 前記第2段の膜が第2の残留物を生産し、
    加圧ポンプが前記第2の残留物を吸い上げ、十分に加圧し、かつポンプ送りして供給海水に加えるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載した脱塩システム。
  6. 予め定められた塩分濃度の供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および前記供給海水の塩分濃度の25%未満の第1の浸透物生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れてわずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム。
  7. 前記わずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水が飲料品質であることを特徴とする請求項6に記載した脱塩システム。
  8. 予め定められた品質の供給海水を受け入れて吐出するように構成された供給海水タンクと、
    前記供給海水から微粒子を濾過する微粒子フィルタと、
    前記供給海水タンクとの間に介装された前記微粒子フィルタを介して前記供給海水タンクから前記供給海水を吸い上げ、濾過された前記供給海水を加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2の段階ポンプから受け入れて、飲料水および第2の残留物を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム。
  9. 水垢防止溶液を前記供給海水に注入して水垢の蓄積を防止する、前記フィルタと第1段のポンプとの間に接続された水垢防止供給システムを備えることを特徴とする請求項8に記載した脱塩システム。
  10. 前記供給海水が前記第1段の膜に入る前に再循環させるように構成された再循環管路を含むことを特徴とする請求項8に記載した脱塩システム。
  11. 前記再循環管路を通る前記供給海水の流れを制御するための、前記再循環管路内に配設された再循環弁を含むことを特徴とする請求項10に記載した脱塩システム。
  12. 予め定められた塩分濃度の供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された複数の第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れて、前記第1の浸透物から飲料水を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム。
  13. 供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプを選択し、
    前記第1の段階ポンプ内に前記供給海水を吸い上げ、
    前記海水給水を約400psi〜約600psiに加圧し、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    前記第1段のポンプから前記第1段の膜へと前記供給海水をポンプ送りし、
    前記第1の浸透物および前記第1の残留物を生産し、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプを選択し、
    前記第2段のポンプ内に前記第1の浸透物を吸い上げ、
    前記第1の浸透物を約200psi〜約300psiに加圧し、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れて、わずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む飲料水を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段の膜にポンプ送りし、
    前記第1の浸透物からわずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水を生産する、ことを特徴とする海水脱塩方法。
  14. 前記わずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水が飲料品質であることを特徴とする請求項13に記載した方法。
  15. 前記供給海水が約500psi〜約550psiまで加圧されることを特徴とする請求項13に記載した方法。
  16. 前記飲料水は、前記第1段の膜によって受け入れられた前記供給海水の少なくとも1/5の容積で生産されることを特徴とする請求項14に記載した方法。
  17. 前記飲料水が連続的に生産されることを特徴とする請求項14に記載した方法。
  18. 前記第2段の膜が第2の残留物を生産し、
    前記第2の残留物を受け入れ、十分に加圧し、かつポンプ送りして前記加圧された供給海水に加えるように構成されている加圧ポンプを選択し、
    前記第2の残留物を受け入れ、十分に加圧し、かつポンプ送りして前記加圧された供給海水に加え、
    前記第2の残留物を前記加圧された供給海水に加える
    ことを特徴とする請求項13に記載した方法。
  19. 水垢防止溶液を有するとともに前記水溶液を前記供給海水に注入するように構成された水垢防止供給システムを有し、前記水垢防止溶液を前記供給海水に注入することを特徴とする請求項13に記載した方法。
  20. 供給海水を受け入れて吐出するように構成された供給海水タンクと、
    前記供給海水から微粒子を濾過する微粒子フィルタと、
    前記供給海水タンクとの間に介装された前記微粒子フィルタを介して前記供給海水タンクから前記供給海水を吸い上げ、濾過された前記供給海水を加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    前記供給海水が前記第1段の膜に入る前に再循環させるように構成された再循環管路と、
    前記再循環管路を通る前記供給海水の流れを制御するための、前記再循環管路に配設された再循環弁と、
    を備え、
    前記再循環管路を介して前記供給海水を再循環させることを特徴とする請求項13に記載した方法。
  21. 再循環管路は、再循環している前記供給海水の少なくとも一部を抽出するように構成されて、前記供給海水の少なくとも一部を抜き取ることことを特徴とする請求項20に記載した方法。
  22. 海水から飲料水の連続した供給を生じさせる方法であって、
    予め定められた塩分濃度の供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプを選択し、
    前記第1段のポンプ内に前記供給海水を吸い上げ、
    前記海水給水を約400psi〜約600psiに加圧し、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて充分な量の第1の浸透物の供給を生じさせ、第1の浸透物を第2段の高性能ナノ濾過膜へと連続的に供給するために並列の関係に構成された複数の第1段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    前記第1段のポンプから前記第1段の膜へと前記供給海水をポンプ送りし、
    第1の浸透物および第1の保留物を生産し、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプを選択し、
    前記第2段のポンプ内に前記第1の浸透物を吸い上げ、
    前記第1の浸透物を約200psi〜約300psiに加圧し、
    前記加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れて飲料水を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段の膜にポンプ送りし、
    前記第1の浸透物から飲料水の連続した供給を生じさせる
    ことを特徴とする方法。
  23. 海水を脱塩する方法であって、
    予め定められた品質の供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプを選択し、
    前記第1段のポンプ内に前記供給海水を吸い上げ、
    前記海水給水を約400psi〜約600psiに加圧し、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    前記第1段のポンプから前記第1段の膜へと前記供給海水をポンプ送りし、
    前記第1の浸透物および前記第1の残留物を生産し、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプを選択し、
    前記第2段のポンプ内に前記第1の浸透物を吸い上げ、
    前記第1の浸透物を約200psi〜約300psiに加圧し、
    それら間に接続された第2段のポンプ出口導管を介して加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れ、1000mg/lの未満の全溶解固形物を含んでいる水を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段の膜にポンプ送りし、
    1000mg/l未満の全溶解固形物を含む水を生産する
    ことを特徴とする方法。
  24. 前記供給海水が約500psi〜約550psiまで加圧されることを特徴とする請求項23に記載した方法。
  25. 供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れて、前記第1の浸透物からわずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水および第2の残留物を生産する ように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の残留物を前記第1段の膜から受け入れて、前記供給海水に追加されかつ前記供給海水を希釈するための高濃縮物および受け入れる供給海水より塩分濃度が低い希釈濃縮物を前記第1の残留物から生産する濃縮段の高性能ナノ濾過膜と、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム。
  26. 前記わずかに1,000mg/lの全溶解固形物を含む水が飲料品質であることを特徴とする請求項25に記載した方法。
  27. 供給海水タンクから予め定められた塩分濃度の供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の残留物および第1の浸透物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    それら間に接続された第2段階ポンプ出口導管を介して加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れ、水および第2の残留物を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1段の膜から前記第1の残留物を受け入れて、前記第1の残留物から高濃縮物および希釈濃縮物を生産するように構成された濃縮段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記濃縮段階の膜と前記第1ポンプの入口管路との間に接続された、前記希釈濃縮物を前記供給海水に追加するための希釈濃縮物出口管路と、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム:
  28. 前記高濃縮物を受け入れて減圧するように構成されたエネルギー回収装置をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載した脱塩システム。
  29. 前記希釈濃縮物は、前記供給海水より塩分濃度が低いことを特徴とする請求項27に記載した脱塩システム。
  30. 前記希釈濃縮物の塩分濃度が、前記供給海水の約30%〜約50%であることを特徴とする請求項27に記載した脱塩システム。
  31. それらの間に接続された第1ポンプ入口導管を介して供給海水タンクから供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプと、
    加圧された前記供給海水を前記第1段のポンプから受け入れて第1の浸透物および第1の残留物を生産するように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプと、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段のポンプから受け入れて、前記第1の浸透物から飲料水および第2の残留物を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜と、
    それら間に接続された第1の残留物導管を介して前記第1の残留物を前記第1段の膜から受け入れ、前記第1の残留物から希釈濃縮物および高濃縮物を生産するように構成された濃縮段の高性能ナノ濾過膜と、
    前記濃縮段階の膜と前記第1ポンプ入口導管との間に接続された、前記希釈濃縮物を前記供給海水に追加するための希釈濃縮物出口導管と、
    前記第2の残留物を受け入れ、十分に加圧し、かつポンプ送りして前記加圧された供給海水に加えるように構成された加圧ポンプと、
    を備えることを特徴とする海水脱塩システム。
  32. 生産される飲料水の収率が、前記供給海水タンクから吸い上げた容積の少なくとも30%であることを特徴とする請求項31に記載した脱塩システム。
  33. 海水を脱塩する方法であって、
    供給海水を吸い上げ、加圧し、約400psi〜約600psiの圧力でポンプ送りするように構成された第1段のポンプを選択し、
    前記第1の段階ポンプ内に前記供給海水を吸い上げ、
    前記海水給水を約400psi〜約600psiに加圧し、
    前記第1段のポンプから加圧された前記供給海水を受け入れるように構成された第1段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    前記第1段のポンプからの前記供給海水をポンプ送りし、
    前記第1の浸透物および前記第1の残留物を生産し、
    前記第1の浸透物を吸い上げ、加圧し、約200psi〜約300psiの圧力でポンプ送りするように構成された第2段のポンプを選択し、
    前記第2段のポンプ内に前記第1の浸透物を吸い上げ、
    前記第1の浸透物を約200psi〜約300psiに加圧し、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2の段階ポンプから受け入れて、飲料水および第2の残留物を生産するように構成された第2段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    加圧された前記第1の浸透物を前記第2段の膜にポンプ送りし、
    前記第1の浸透物から飲料水および第2の残留物を生産し、
    前記第1段の膜から前記第1の残留物を受け入れて、前記第1の残留物から高濃縮物および希釈濃縮物を生産するように構成された濃縮段の高性能ナノ濾過膜を選択し、
    前記濃縮段の膜と前記第1ポンプ入口導管との間に接続された、前記希釈濃縮物を前記供給海水に追加するための希釈濃縮物出口導管を設け、
    前記希釈濃縮物を前記供給海水に追加することを特徴とする方法。
  34. 前記第2の残留物を受け入れ、十分に加圧し、かつポンプ送りして前記加圧された供給海水に加えるように構成された加圧ポンプを設け、
    前記第2の残留物を加圧し、かつポンプ送りして前記加圧された供給海水に加えることを特徴とする請求項33に記載した方法。
  35. 飲料水の海水からの中断されない生産のための2段階水脱塩システムであって、
    大気圧から、給水と第1の浸透物との間の浸透圧より高い第1の高められた圧力へと、前記給水の供給を加圧するための第1加圧システムと、
    前記第1加圧システムと流体的に連通していて前記第1加圧システムから前記第1の高められた圧力にある前記給水を受け入れるとともに、前記給水を前記給水の25パーセント未満の塩分濃度を有する第1の浸透物と前記給水より高い塩分濃度を有する第1残留物とに分離する、分子量および電荷に基づいて汚染物質を濾過する第1の高性能ナノ濾過ユニットと、
    大気圧から、前記第1の高められた圧力より低いが前記飲料水と前記第1の浸透物との間の浸透圧よりは高い第2の高められた圧力へと、前記第1の浸透物を加圧するための第2加圧システムと、
    前記第2加圧システムと流体的に連通していて前記第2加圧システムから前記第2の高められた圧力にある前記第1浸透物を受け入れるとともに、前記第1の浸透物を、飲料水と、前記第1の浸透物より高い塩分濃度を有している第2の残留物とに分離する第2の高性能ナノ濾過ユニットと、
    を備えることを特徴とする2段階水脱塩システム。
  36. 前記第2の高められた圧力が、前記第1の高められた圧力の約半分であることを特徴とする請求項35に記載した2段階水脱塩システム。
  37. 前記第2の残留物は、前記給水の塩分濃度を希釈するために、第1の高性能ナノ濾過ユニットによって受け入れられる前に、前記第1の加圧システムによって供給された前記給水と混合されることを特徴とする請求項35に記載した2段階水脱塩システム。
  38. 前記第1の高性能ナノ濾過ユニットを横切る浸透圧が、前記第2の高性能ナノ濾過ユニットを横切る浸透圧の約1/3であることを特徴とする請求項35に記載した2段階水脱塩システム。
  39. 前記第1の高性能ナノ濾過ユニットを横切る浸透圧が約270psiであり、かつ前記第2の高性能ナノ濾過ユニットを横切る浸透圧が約90psiであることを特徴とする請求項38に記載した2段階水脱塩システム。
  40. 前記第1の高められた圧力が、前記第1の高性能ナノ濾過ユニットを横切る浸透圧の約2倍であることを特徴とする請求項39に記載した2段階水脱塩システム。
  41. 前記生産される飲料水の容積が、前記第1の高性能ナノ濾過ユニットによって受け入れられる給水の容積の少なくとも20パーセントであることを特徴とする請求項35に記載した2段階水脱塩システム。
  42. 前記第1の残留物の減圧によりエネルギーを回収する、前記第1の残留物と協動するエネルギー回収手段をさらに備えることを特徴とする請求項35に記載した2段階水脱塩システム。
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