JP6344114B2 - 水処理装置及び水処理設備の洗浄方法 - Google Patents

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本発明は、水処理装置及び水処理設備の洗浄方法に関する。
現在、逆浸透膜(Reverse Osmosis Membrane:RO膜)システムを用いた海水、かん水の淡水化や排水回収が行われている。RO膜は、使用に伴い膜面や細孔内が汚染されて性能が低下するため、定期的に薬品による洗浄が行われる。通常、RO膜の洗浄に用いた洗浄排液は廃棄される。
しかし、原水の汚濁が著しく、RO膜の薬品洗浄の頻度が高い場合、薬品にかかる費用が高くなる。そのため、濾過器や膜濾過装置を用いて前処理を行って、RO膜の汚染物質を予め除去することが行われている。しかし、前処理を行う濾過器や、精密濾過(MF)膜や限外濾過(UF)膜等の膜濾過装置の濾過膜についても、ある程度の薬品洗浄が必要となる場合が多く、洗浄薬品のコストは大きな問題であった。
特許文献1には、濾過媒体を薬液洗浄する際の洗浄コストを低減させる手法として、逆浸透膜の薬液洗浄排水を除濁設備の洗浄に用いることが記載されている。しかし、特許文献1の手法は、逆浸透膜の薬液洗浄排水を利用して異なるプロセスにある除濁膜の洗浄を行うものであって、前処理装置の洗浄に利用するものではなく、また、複数の単位操作からなる前処理設備の洗浄を行うことについて想定されていない。
このように、従来、汚濁負荷の高い原水をRO膜で処理する場合、RO膜の薬品洗浄のコストが高くなるという問題があった。特に、前処理設備とRO膜とが組み合わされる場合に、複数の単位操作において薬品洗浄が行われるため、それぞれの設備の汚染程度が一律でなく、あまり汚れていない洗浄液を廃棄するなどの無駄が生じ、薬液使用量や洗浄排液廃棄量が多く、洗浄コストが高くなるという問題があった。
特開2011−104504号公報
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、薬液使用量や洗浄排液廃棄量を低減し、洗浄コストを抑えることができる水処理装置及び水処理設備の洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明(第1発明)の水処理装置は、被処理水が順次に通水されるように直列に接続された複数の水処理設備と、各水処理設備に対応して設けられ、各水処理設備を洗浄する洗浄液を貯留する複数の洗浄液槽と、を備え、複数の洗浄液槽のうち2つ以上が互いに接続され、該接続された洗浄液槽において、一の洗浄液槽内の洗浄液が他の洗浄液槽へ送液されることを特徴とする。
第1発明では、前記洗浄液槽から、前記複数の水処理設備の少なくとも1つに対して、上流側及び/又は下流側から洗浄液が送液されることが好ましい。
第1発明では、対応する洗浄液槽が設けられていない水処理設備をさらに備え、該対応する洗浄液槽が設けられていない水処理設備に対し、前記複数の洗浄液槽のうち少なくともいずれか1つの洗浄液槽内の洗浄液が送液されてもよい。
第1発明では、洗浄が行われない水処理設備をさらに備え、該洗浄が行われない水処理設備をバイパスするように、一の洗浄液槽から他の洗浄液槽へ洗浄液を送液する配管が設けられてもよい。
本発明(第2発明)の水処理装置は、被処理水が順次に通水されるように直列に接続されたn個(nは3以上の整数)の水処理設備を有する水処理装置において、n個の水処理設備のうちm個(mは2〜nのいずれかの整数)は被洗浄設備であり、第1ないし第mの被洗浄設備に対応して第1ないし第mの洗浄液槽が設置されており、第k(kは1〜mの整数)の洗浄液槽内の洗浄液を第kの被洗浄設備に順洗方向に循環通水するための第1ないし第mの循環洗浄手段と、第1ないし第mの洗浄液槽のうちいずれか1つの洗浄液槽内の洗浄液を他の洗浄液槽に送液するための送液手段と、を備えたことを特徴とする。
第2発明では、第j(jは1〜(n−1)の整数)の水処理設備と第(j+1)の水処理設備とを接続し、該第jの水処理設備の処理水を該第(j+1)の水処理設備に導入する第1ないし第(n−1)の接続配管と、各接続配管から分岐する第1ないし第(n−1)の主分岐管と、をさらに備え、第i(iは2〜(n−1)のいずれかの整数)の水処理設備は被洗浄設備であり、第(i−1)の主分岐管は従分岐管により該被洗浄設備に対応する洗浄液槽に接続され、第iの主分岐管は副分岐管により該洗浄液槽に接続され、該被洗浄設備の循環洗浄時には、該洗浄液槽の洗浄液が、該従分岐管、該第(i−1)の主分岐管及び第(i−1)の接続配管を介して該被洗浄設備の一次側に供給され、該被洗浄設備の洗浄排液が、第iの接続配管、該第iの主分岐管及び該副分岐管を介して該洗浄液槽に循環されることが好ましい。
第2発明では、前記送液手段による洗浄液の送液元の洗浄液槽に対応する被洗浄設備の洗浄頻度は、送液先の洗浄液槽に対応する被洗浄設備の洗浄頻度よりも高く、前記送液手段は、第p(pは1〜(m−1)のいずれかの整数)の洗浄液槽内の洗浄液を後段側の第r(rは(p+1)〜mの少なくとも1つの整数)の洗浄液槽に送液し、第pの被洗浄設備の洗浄頻度は第rの被洗浄設備の洗浄頻度よりも高いことが好ましい。
本発明(第3発明)の水処理装置は、被処理水が順次に通水されるように直列に接続されたn個(nは3以上の整数)の水処理設備を有する水処理装置において、n個の水処理設備のうちm個(mは2〜nの整数)は被洗浄設備であり、第1ないし第mの被洗浄設備に対応して第1ないし第mの洗浄液槽が設置されており、第s(sは1〜(m−1)の整数)の被洗浄設備に対し、第sの洗浄液槽内の洗浄液を逆洗方向に循環通水するための第1ないし第(m−1)の循環逆洗浄手段と、該第sの洗浄液槽に対し、その前段側又は後段側の洗浄液槽内の洗浄液を送液するための送液手段と、を備えたことを特徴とする。
第3発明では、第j(jは1〜(n−1)の整数)の水処理設備と第(j+1)の水処理設備とを接続し、該第jの水処理設備の処理水を該第(j+1)の水処理設備に導入する第1ないし第(n−1)の接続配管と、各接続配管から分岐する第1ないし第(n−1)の主分岐管と、をさらに備え、第i(iは2〜(n−1)のいずれかの整数)の水処理設備は被洗浄設備であり、第(i−1)の主分岐管は第(i−1)の従分岐管により該被洗浄設備に対応する洗浄液槽に接続され、第iの主分岐管は副分岐管により該洗浄液槽に接続され、該被洗浄設備の逆洗浄時には、該洗浄液槽の洗浄液が、該副分岐管、該第iの主分岐管及び第iの接続配管を介して該被洗浄設備の二次側に供給され、該被洗浄設備の洗浄排液が、第(i−1)の接続配管、該第(i−1)の主分岐管及び該第(i−1)の従分岐管を介して該洗浄液槽に循環されることが好ましい。
第3発明では、前記第iの主分岐管は、第iの従分岐管により後段側の洗浄液槽に接続され、該被洗浄設備の循環逆洗浄前に、該後段側の洗浄液槽の洗浄液が、該第iの従分岐管、該第iの主分岐管及び前記第iの接続配管を介して該被洗浄設備の二次側に供給され、該被洗浄設備の洗浄排液が、前記第(i−1)の接続配管、前記第(i−1)の主分岐管及び前記第(i−1)の従分岐管を介して該被洗浄設備に対応する洗浄液槽に導入されることが好ましい。
本発明では、前記第1ないし第mの被洗浄設備は、濾過器、精密濾過膜装置、限外濾過膜装置、逆浸透膜装置、又は紫外線照射装置であり、被洗浄設備でない水処理設備は、処理水槽、生物処理槽、生物活性炭塔、ポンプ、脱炭酸塔、又は脱気膜装置であることが好ましい。
本発明では、前記第nの水処理設備の後段に、該第nの水処理設備の処理水が導入される高次水処理設備がさらに設けられてもよい。
本発明(第4発明)の水処理設備の洗浄方法は、上記第2発明による水処理装置の少なくとも一部の水処理設備の洗浄を行う洗浄方法であって、第kの被洗浄設備と第kの洗浄液槽との間で洗浄液を順方向に循環させて該第kの被洗浄設備を洗浄する工程を備え、該第kの被洗浄設備の循環洗浄後、該第kの洗浄液槽内の洗浄液を他の洗浄液槽に送液し、この洗浄液槽に対応する濾過装置の洗浄液として使用することを特徴とする。
本発明(第5発明)の水処理設備の洗浄方法は、上記第3発明による水処理装置の少なくとも一部の水処理設備の洗浄を行う洗浄方法であって、第sの洗浄液槽に対し、後段側の洗浄液槽内の洗浄液を送液する工程と、前記第sの被洗浄設備と該第sの洗浄液槽との間で洗浄液を逆洗方向に循環させて該第sの被洗浄設備を洗浄する工程と、を備える。
本発明によれば、1つの水処理設備の洗浄排液を他の水処理設備の順洗又は逆洗に再利用するため、薬液使用量や洗浄排液廃棄量が低減し、薬液コストや排液処理の負担を軽減して、洗浄コストを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る水処理装置の概略図である。 RO膜ユニットの循環洗浄処理を説明する図である。 保安フィルターの循環洗浄処理を説明する図である。 UF膜ユニットの循環洗浄処理を説明する図である。 保安フィルターの逆洗処理を説明する図である。 UF膜ユニットの逆洗処理を説明する図である。 保安フィルターの循環逆洗処理を説明する図である。 UF膜ユニットの循環逆洗処理を説明する図である。 UF膜ユニットの循環逆洗処理を説明する図である。 UF膜ユニットの循環逆洗処理を説明する図である。 保安フィルターの逆洗処理を説明する図である。 UF膜ユニットの逆洗処理を説明する図である。 変形例による水処理装置の概略図である。 変形例による水処理装置の概略図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る水処理装置は、原水(被処理水)が順次に通水されるように直列に接続された複数の水処理設備と、薬液での洗浄を行う水処理設備(被洗浄設備)に対応して設置された複数の洗浄液槽とを備える。図1は、水処理装置の一例として、直列に接続された4段の水処理設備が設けられ、4段のうち3段が薬液での洗浄を行う濾過装置であり、各濾過装置に対応した3つの洗浄液槽が設けられたものを示す。図1に示すように、水処理装置は、第1水処理設備(第1濾過装置)であるUF膜ユニット12、第2水処理設備である付帯設備14、第3水処理設備(第2濾過装置)である保安フィルター16、第4水処理設備(第3濾過装置)であるRO膜ユニット18、UF膜ユニット12に対応する洗浄液槽22(第1洗浄液槽)、保安フィルター16に対応する洗浄液槽26(第2洗浄液槽)、及びRO膜ユニット18に対応する洗浄液槽28(第3洗浄液槽)を備える。
第2水処理設備は、薬液での洗浄を行わない又は行うことができない水処理設備であり、本実施形態ではUF処理水槽及び供給ポンプからなる付帯設備14として説明を行う。ここで、薬液での洗浄を行わない又は行うことができない水処理設備は、例えば処理水槽、ポンプ、生物処理槽、生物活性炭塔、脱炭酸塔、脱気膜装置等である。膜濾過装置や濾過器を薬液での洗浄を行わない水処理設備としてもよい。なお、上記水処理設備は例示であり、これらに限定されない。例えば、後述する紫外線照射装置は、アルカリ洗浄液の濃度によってはガラス面の曇りを生ずるので洗浄を避けたり、処理水槽やポンプはスライムの温床になるため洗浄を行ったりする等もあり得る。
UF膜ユニット12の一次側には原水配管40が接続されており、図示しない原水タンクから原水配管40を介して、イオンや塩類等の溶質を含む汽水、海水、地下水、埋立地浸出水、有機廃水、生物処理排水等の原水が供給される。UF膜ユニット12は、限外濾過膜(UF膜)を有し、原水を濾過処理して、UF処理水及び濃縮水を得る。UF膜の形状等は特に限定されない。
UF膜ユニット12の二次側と付帯設備14のUF処理水槽とが接続配管41(第1接続配管)により接続されており、UF膜ユニット12を透過したUF処理水が接続配管41を介してUF処理水槽に導入される。一方、濃縮水は配管45を介して排出される。配管45から分岐管46、47が分岐し、濃縮水は分岐管46を介して原水タンクに戻される。分岐管47は後述する副分岐管61に接続される。
付帯設備14の供給ポンプと保安フィルター16の一次側とが接続配管42(第2接続配管)により接続されており、UF処理水槽に貯留されているUF処理水は供給ポンプにより接続配管42を介して保安フィルター16に導入される。
保安フィルター16の二次側とRO膜ユニット18の一次側とが接続配管43(第3接続配管)により接続されており、保安フィルター16により異物が除去された処理水が接続配管43を介してRO膜ユニット18に導入される。
RO膜ユニット18は、逆浸透膜(RO膜)を有し、濾過処理を行い、処理水及び濃縮水を得る。RO膜の形状等は特に限定されない。RO膜ユニット18の二次側には処理水取出管44が接続されており、RO膜ユニット18を透過した処理水が処理水取出管44を介して排出される。一方、濃縮水は配管48を介して原水タンクに戻される。この配管48から分岐管49が分岐しており、分岐管49は洗浄液槽28に接続される。
このように、図1に示す水処理装置では、UF膜ユニット12、付帯設備14、保安フィルター16、及びRO膜ユニット18に原水が順次に通水され、処理される。
洗浄液槽22には、UF膜ユニット12のUF膜の循環洗浄を行うための洗浄液が貯留されている。同様に、洗浄液槽26には、保安フィルター16の循環洗浄を行うための洗浄液が貯留されている。また、洗浄液槽28には、RO膜ユニット18のRO膜の循環洗浄を行うための洗浄液が貯留されている。
図1に示すように、原水配管40から先頭分岐管90、92が分岐しており、先頭分岐管90、92は原水配管40と洗浄液槽22とを接続している。先頭分岐管90はポンプのない素通しの配管である。一方、先頭分岐管92はポンプ32が設けられたポンプ付き配管である。
接続配管41からは主分岐管51(第1主分岐管)が分岐しており、さらに主分岐管51から副分岐管61及び連結管65が分岐している。副分岐管61は主分岐管51と洗浄液槽22とを接続している。連結管65は、主分岐管51と後述する主分岐管52とを連結している。
接続配管42からは主分岐管52(第2主分岐管)が分岐しており、さらに主分岐管52から従分岐管72及び上述の連結管65が分岐している。従分岐管72は主分岐管52と洗浄液槽26とを接続している。また、従分岐管72と並列に、ポンプ36が設けられた従分岐管82が設けられ、従分岐管82によっても主分岐管52と洗浄液槽26とが接続されている。
接続配管43からは主分岐管53(第3主分岐管)が分岐しており、さらに主分岐管53から副分岐管63及び従分岐管83が分岐している。副分岐管63は主分岐管53と洗浄液槽26とを接続している。従分岐管83は主分岐管53と洗浄液槽28とを接続し、ポンプ38が設けられている。
処理水取出管44からは後尾分岐管94が分岐しており、この後尾分岐管94は処理水取出管44と洗浄液槽28とを接続している。
洗浄液槽28には、RO膜ユニット18のRO膜を循環洗浄する洗浄液が貯留されている。この洗浄液は、処理水取出管44及び後尾分岐管94を介して供給されたRO膜ユニット18の処理水と、薬品添加手段96により添加された薬品とを混合したものである。薬品としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤や、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、グルコン酸等のキレート剤等を用いることができる。ただし、洗浄薬品としてはこれら以外のものを用いてもよく、酸や次亜塩素酸塩、結合塩素等の公知の洗浄薬剤を用いることもできる。洗浄薬品は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
RO膜ユニット18のRO膜の循環洗浄処理を、図2を用いて説明する。図2では洗浄液の流れを太線で示している。ポンプ38が、洗浄液槽28に貯留されている洗浄液を、従分岐管83、主分岐管53及び接続配管43を介してRO膜ユニット18の一次側に供給し、RO膜の薬液洗浄を行う。RO膜ユニット18の処理水出口から排出される洗浄排液は、処理水取出管44及び後尾分岐管94を介して洗浄液槽28に導入される。また、RO膜ユニット18の濃縮水出口から排出される洗浄排液は、配管48及び分岐管49を介して洗浄液槽28に導入される。このように洗浄液は洗浄液槽28とRO膜ユニット18との間で順方向に循環するようになっている。
RO膜の洗浄に使用した洗浄液は徐々に洗浄効果が低下するため、定期的に新品に交換される。洗浄液を新品に交換する際、洗浄液槽28内の洗浄排液は廃棄せずに、ポンプ30により、配管98を介して洗浄液槽22、26へ送液される。ポンプ30による洗浄液槽22、26への送液量は均等でもよいし、いずれか一方の洗浄液槽にのみ送液してもよい。洗浄液槽28内の洗浄液の全て又は大半が洗浄液槽22、26へ送液されると、RO膜ユニット18の処理水が洗浄液槽28に供給される。この際、薬品添加手段96から薬品が添加される。これにより、RO膜の洗浄液が新品に交換される。
洗浄液槽26には、保安フィルター16を循環洗浄する洗浄液が貯留されている。この洗浄液は、ポンプ30により洗浄液槽28から送液された洗浄液(RO膜の洗浄排液)である。ただし、濃度調整等のため、接続配管43、主分岐管53及び副分岐管63を介して供給された保安フィルター16の処理水と混合したり、薬品を追加したりすることもできる。保安フィルター16の処理水の代わりにUF膜ユニット12の処理水と混合してもよい。また、第2水処理設備が紫外線照射装置等である場合、第2水処理設備の処理水を混合してもよい。
保安フィルター16の循環洗浄処理を、図3を用いて説明する。図3では洗浄液の流れを太線で示している。ポンプ36が、洗浄液槽26に貯留されている洗浄液を、従分岐管82、主分岐管52及び接続配管42を介して保安フィルター16の一次側に供給し、保安フィルター16の薬液洗浄を行う。保安フィルター16の洗浄排液は接続配管43、主分岐管53及び副分岐管63を介して洗浄液槽26に導入される。このように洗浄液は洗浄液槽26と保安フィルター16との間で順方向に循環するようになっている。
洗浄液槽22には、UF膜ユニット12のUF膜を循環洗浄する洗浄液が貯留されている。この洗浄液は、ポンプ30により洗浄液槽28から送液された洗浄液(RO膜の洗浄排液)である。ただし、濃度調整等のため、接続配管41、主分岐管51及び副分岐管61を介して供給されたUF膜ユニット12の処理水と混合したり、薬品を追加したりすることもできる。また、UF膜ユニット12の処理水の代わりに、UF膜ユニット12の濃縮水と混合してもよいし、原水と混合してもよい。
UF膜ユニット12のUF膜の循環洗浄処理を、図4を用いて説明する。図4では洗浄液の流れを太線で示している。ポンプ32が、洗浄液槽22に貯留されている洗浄液を、先頭分岐管92及び原水配管40を介してUF膜ユニット12の一次側に供給し、UF膜の薬液洗浄を行う。UF膜ユニット12の処理水出口から排出される洗浄排液は、接続配管41、主分岐管51及び副分岐管61を介して洗浄液槽22に供給される。また、UF膜ユニット12の濃縮水出口から排出される洗浄排液は、配管45、分岐管47及び副分岐管61を介して洗浄液槽22に供給される。このように洗浄液は洗浄液槽22とUF膜ユニット12との間で順方向に循環するようになっている。
図1に示す水処理装置では、UF膜ユニット12及び保安フィルター16について、順洗だけでなく逆洗を行うことができる。逆洗の際は、後段側の水処理設備に対応する洗浄液槽内の洗浄液を、前段側の水処理設備の逆洗浄に使用する。後段側の設備の洗浄排液の清浄度は、前段側の設備の逆洗に使用可能な水準のためである。
例えば、図5に示すように、ポンプ38が、洗浄液槽28に貯留されている洗浄液を、従分岐管83、主分岐管53及び接続配管43を介して保安フィルター16の二次側に供給し、保安フィルター16の逆洗を行う。保安フィルター16の逆洗に伴う洗浄排液は、接続配管42、主分岐管52及び従分岐管72を介して洗浄液槽26に導入される。このように、洗浄液槽28内の洗浄液が、保安フィルター16に対して逆洗方向に通水し、洗浄液槽26に流入する。
また、図6に示すように、ポンプ36が、洗浄液槽26に貯留されている洗浄液を、従分岐管82、連結管65、主分岐管51及び接続配管41を介してUF膜ユニット12の二次側に供給し、UF膜ユニット12の逆洗を行う。UF膜ユニット12の逆洗に伴う洗浄排液は、原水配管40及び先頭分岐管90を介して洗浄液槽22に導入される。このように、洗浄液槽26内の洗浄液が、UF膜ユニット12に対して逆洗方向に通水し、洗浄液槽22に流入する。従分岐管82と主分岐管51とを連結する連結管65が設けられていることにより、洗浄液槽26からの洗浄液を、付帯設備14をバイパスして、UF膜ユニット12の二次側に供給することができる。
隣接する2つの水処理設備を接続する接続配管から分岐する主分岐管を、分岐点の前段側(上流側)の水処理設備の逆洗と、後段側(下流側)の水処理設備の順洗とに用いることで、接続配管についてその全体を洗浄することができる。
例えば、図2及び図5に示すように、保安フィルター16とRO膜ユニット18とを接続する接続配管43から分岐された1本の主分岐管53には、ポンプ38により送液される洗浄液槽28内の洗浄液が流れ、この洗浄液はRO膜の順方向の循環洗浄と保安フィルター16の逆洗に使用することができる。RO膜の循環洗浄と保安フィルター16の逆洗により、接続配管43の全体を洗浄することができる。
なお、図示は省略するが、各配管には流路切替弁や遮断弁等が設けられており、これらの弁を制御することで、上述したような水処理や洗浄処理が行えるようになっている。
本実施形態によれば、RO膜の洗浄排液を前段の水処理設備の洗浄に再利用するため、RO膜の洗浄排液を廃棄する場合と比較して、水処理装置における薬液使用量や洗浄排液廃棄量を低減することで、薬液コストや排液処理の負担を軽減し、洗浄コストを抑えることができる。
水処理設備の逆洗浄は、後段の水処理設備に対応する洗浄液槽内の洗浄液ではなく、自設備に対応する洗浄液槽内の洗浄液を用いてもよい。例えば、図7に示すように、従分岐管82と副分岐管63とを連結する連結管66を設け、ポンプ36が、洗浄液槽26に貯留されている洗浄液を、従分岐管82、連結管66、副分岐管63、主分岐管53及び接続配管43を介して保安フィルター16の二次側に供給し、保安フィルター16の逆洗を行う。保安フィルター16の逆洗に伴う洗浄排液は、接続配管42、主分岐管52及び従分岐管72を介して洗浄液槽26に導入される。このように、洗浄液槽26内の洗浄液を用いて保安フィルター16の循環逆洗浄処理が行われる。
また、図8に示すように、先頭分岐管92と主分岐管51とを連結する連結管67を設け、ポンプ32が、洗浄液槽22に貯留されている洗浄液を、先頭分岐管92、連結管67、主分岐管51及び接続配管41を介してUF膜ユニット12の二次側に供給し、UF膜ユニット12の逆洗を行う。UF膜ユニット12の一次側は弁で閉じられており、UF膜ユニット12の逆洗に伴う洗浄排液は、UF膜ユニット12の濃縮水出口から排出され、配管45、分岐管47及び副分岐管61を介して洗浄液槽22に導入される。このように、洗浄液槽22内の洗浄液を用いてUF膜ユニット12の循環逆洗浄処理が行われる。
洗浄液槽22内の洗浄液を用いるUF膜ユニット12の循環逆洗浄処理については、図9に示すように、先頭分岐管92と接続配管41とを連結する連結管68を設け、ポンプ32が、洗浄液槽22に貯留されている洗浄液を、先頭分岐管92、連結管68及び接続配管41を介してUF膜ユニット12の二次側に供給し、UF膜ユニット12の逆洗を行うようにしてもよい。UF膜ユニット12の一次側は弁で閉じられており、UF膜ユニット12の逆洗に伴う洗浄排液は、UF膜ユニット12の濃縮水出口から排出され、配管45、分岐管47及び副分岐管61を介して洗浄液槽22に導入される。
また、図10に示すように、配管45と洗浄液槽22とを接続する配管69を設けるとともに副分岐管61にポンプ33を設け、このポンプ33が、洗浄液槽22に貯留されている洗浄液を、副分岐管61、主分岐管51及び接続配管41を介してUF膜ユニット12の二次側に供給し、UF膜ユニット12の逆洗を行ってもよい。UF膜ユニット12の一次側は弁で閉じられており、UF膜ユニット12の逆洗に伴う洗浄排液は、UF膜ユニット12の濃縮水出口から排出され、配管45及び配管69を介して洗浄液槽22に導入される。
後段の濾過装置に対応する洗浄液槽内の洗浄液を用いて濾過装置を逆洗浄した後、この洗浄液を循環させて逆洗処理を続けて行ってもよい。例えば、図11に示すように、従分岐管82と副分岐管63とを連結する連結管66を設け、ポンプ38が、洗浄液槽28に貯留されている洗浄液を、従分岐管83、主分岐管53及び接続配管43を介して保安フィルター16の二次側に供給し、保安フィルター16の逆洗を行う。保安フィルター16の逆洗に伴う洗浄排液は、接続配管42、主分岐管52及び従分岐管72を介して洗浄液槽26に導入される。この逆洗処理を所定時間行い、洗浄液槽26に洗浄液が所定量貯留されたら、ポンプ38を停止し、ポンプ36を稼働させ、図7と同様に、ポンプ36が、洗浄液槽26に貯留されている洗浄液を、従分岐管82、連結管66、副分岐管63、主分岐管53及び接続配管43を介して保安フィルター16の二次側に供給し、保安フィルター16の逆洗を行う。
ポンプ38の停止と、ポンプ36の稼働は同時でもよいし、ポンプ38の停止の方が早くてもよい。また、ポンプ38の停止の方が遅い場合は、ポンプ36により送液される洗浄液が主分岐管53に流れ込むようにポンプ36及びポンプ38の吐出圧力を調整する。また、連結管66にポンプを設け、保安フィルター16の循環逆洗処理の際に、保安フィルター16の逆洗に伴う洗浄排液が、接続配管42、主分岐管52、従分岐管82、連結管66、副分岐管63、主分岐管53及び接続配管43を介して保安フィルター16の二次側に供給されるようにし、洗浄液が洗浄液槽26を経由しないで循環するようにしてもよい。
同様に、図8、図9又は図10に示す連結管67、連結管68又はポンプ33を設け、図6に示すUF膜ユニット12の逆洗処理を所定時間行い、洗浄液槽22に洗浄液を所定量貯留した後、ポンプ36を停止し、図8、図9又は図10に示すUF膜ユニット12の循環逆洗処理を行ってもよい。また、UF膜ユニット12の循環逆洗処理の前に、図12に示すように、ポンプ38が、洗浄液槽28に貯留されている洗浄液を、従分岐管83、副分岐管63、連結管66、従分岐管82、連結管65、主分岐管51及び接続配管41を介してUF膜ユニット12の二次側に供給し、UF膜ユニット12の逆洗を行ってもよい。連結管65及び66が設けられていることにより、洗浄液槽28からの洗浄液を、保安フィルター16及び付帯設備14をバイパスして、UF膜ユニット12の二次側に供給することができる。UF膜ユニット12の逆洗に伴う洗浄排液は、原水配管40及び先頭分岐管90を介して洗浄液槽22に導入される。
このように、後段の洗浄液槽内の洗浄液を前段側の洗浄液槽へ送液する場合、配管98を介して後段の洗浄液槽から前段の洗浄液槽へ洗浄液を直接送液するだけでなく、前段側の濾過装置の逆洗を行いつつ送液することもできる。
前段側の水処理設備は、原水(被処理水)の濁質が多い分、洗浄頻度が高く、後段側の水処理設備よりも洗浄排液の濁度が低くなる場合がある。その場合、前段の水処理設備の洗浄排液を後段の水処理設備の洗浄に再利用することができる。例えば、UF膜ユニット12の洗浄頻度が、保安フィルター16及びRO膜ユニット18の洗浄頻度よりも高い場合、図13に示すように、洗浄液槽22内の洗浄排液を、配管98を介して洗浄液槽26、28へ送液するポンプ31を設ける。送液元となる洗浄液槽22には、UF膜ユニット12のUF膜を循環洗浄する洗浄液が貯留されている。この洗浄液は、接続配管41、主分岐管51及び副分岐管61を介して供給されたUF膜ユニット12の処理水と、薬品添加手段97により添加された薬品とを混合したものである。
UF膜の洗浄に使用した洗浄液は徐々に洗浄効果が低下するため、定期的に新品に交換される。洗浄液を新品に交換する際、洗浄液槽22内の洗浄排液は廃棄せずに、ポンプ31により、配管98を介して洗浄液槽26、28へ送液される。洗浄液槽22内の洗浄液の全て又は大半が洗浄液槽26、28へ送液されると、UF膜ユニット12の処理水が洗浄液槽22に供給される。この際、薬品添加手段97から薬品が添加される。これにより、UF膜の洗浄液が新品に交換される。
洗浄液槽26、28へ送液された洗浄排液は、保安フィルター16、RO膜ユニット18の洗浄に用いられる。前段の水処理設備の洗浄排液を後段の水処理設備の洗浄に再利用することで、水処理装置における薬液使用量や洗浄排液廃棄量を低減し、薬液コストや排液処理の負担を軽減して洗浄コストを抑えることができる。洗浄液槽26内の洗浄排液を、配管98を介して洗浄液槽22、28へ送液してもよい。
上記実施形態では、UF膜ユニット12、保安フィルター16及びRO膜ユニット18の濾過装置の各々に対応する洗浄液槽22、26及び28を設けているが、2つ以上の濾過装置に対して1つの洗浄液槽を設け、この洗浄液槽の洗浄液を複数の濾過装置にまとめて通水して洗浄を行うようにしてもよい。複数の濾過装置を並列に配置したものを1つの濾過装置とみなし、これら複数の濾過装置に対して1つの洗浄液槽を設けてもよいし、同種又は異種の複数の濾過装置を直列に接続(多段接続)したものを1つの濾過装置とみなし、これら複数の濾過装置に対して1つの洗浄液槽を設けてもよい。例えば、UF膜ユニット12を並列に複数接続し、1つの洗浄液槽から各UF膜ユニット12へ洗浄液を供給することができる。また、例えば、直列に接続された保安フィルター16及びRO膜ユニット18を1つの設備とみなし、保安フィルター16及びRO膜ユニット18に対して1つの洗浄液槽を設けることができる。並列配置される濾過装置や、1つの濾過装置とみなす組み合わせはこれに限定されない。
ただし、各濾過装置の洗浄頻度や洗浄液の成分・濃度が異なる場合は、各濾過装置に対応した洗浄液槽を設けることが好ましい。このような構成にすることで、各濾過装置の洗浄時期が重なっても、各洗浄液槽から各濾過装置に対して洗浄液を送液することができるため、洗浄液を廃棄しなくてもよくなる。例えば、UF膜ユニット12では1週間に1回程度の頻度で洗浄が行われ、RO膜ユニット18の洗浄は1ヶ月に1回程度である。
また、複数の洗浄液槽を設け、洗浄排液を、汚濁の程度(水質)に応じて分別して貯留してもよい。この場合、前段の濾過装置を構成する単位操作ごとに、洗浄に必要な水質の洗浄排液を選択して利用することで、洗浄排液をさらに効率よく再利用することができる。
上記実施形態において、洗浄液槽28に貯留されているRO膜の洗浄排液をポンプ30により洗浄液槽22、26に送液する際に、各設備の洗浄に適した薬品を追加してもよい。また、RO膜ユニット18からの洗浄排液を洗浄液槽22、26へ供給する手段を設け、洗浄液槽28を介さずにRO膜ユニット18から洗浄液槽22、26へ洗浄排液を直接供給できるようにしてもよい。あるいはまた、RO膜ユニット18からの洗浄排液をUF膜ユニット12又は保安フィルター16の二次側に供給する手段を設け、UF膜ユニット12又は保安フィルター16の逆洗を行うようにしてもよい。
上記実施形態において、ポンプ32が、停止時において流体を素通しにするものである場合は、先頭分岐管90を省略してもよい。
上記実施形態では、薬液洗浄を行う水処理設備として3段の濾過装置を設け、各濾過装置に対応して洗浄液槽を設けていたが、濾過装置以外の薬液洗浄を行う水処理設備と、この水処理設備に対応する洗浄液槽を設け、この水処理設備の洗浄を行ってもよい。例えば、図14に示すように、付帯設備14の代わりに薬液洗浄を行う水処理設備としての紫外線照射装置14Aと、この紫外線照射装置14Aに対応する洗浄液槽24を設ける。洗浄液槽24は従分岐管71を介して主分岐管51に接続される。また、従分岐管71と並列に、ポンプ34が設けられた従分岐管81が設けられ、従分岐管81によっても主分岐管51と洗浄液槽24とが接続される。さらに、洗浄液槽24は、副分岐管62を介して主分岐管52に接続される。洗浄液槽24は、ポンプ30により洗浄液槽28から送液された洗浄液が貯留されている。ポンプ34が、洗浄液槽24に貯留されている洗浄液を、従分岐管81、主分岐管51及び接続配管41を介して紫外線照射装置14Aの一次側に供給し、洗浄排液を接続配管42、主分岐管52及び副分岐管62を介して洗浄液槽24に導入することで、紫外線照射装置14Aの循環洗浄処理を行うことができる。その他の構成は図1に示す水処理装置と同様である。図7〜図10、図13に示す水処理装置の第2水処理設備を薬液洗浄を行う水処理設備として、このような洗浄液槽24を追加してもよい。また、従分岐管81と副分岐管62とを連結する連結管を配設することで、図6や図12と同様に、洗浄液槽26、28からの洗浄液を紫外線照射装置14Aや保安フィルター16をバイパスさせて、UF膜ユニット12を逆洗処理することができる。
上記実施形態による水処理装置では、保安フィルター16とRO膜ユニット18との間に昇圧ポンプが設けられていてもよい。昇圧ポンプは、薬液での洗浄を行わない水処理設備であるため、昇圧ポンプに対応する洗浄液槽は設置されない。昇圧ポンプが設けられる場合、洗浄液槽28からの洗浄液が後段の水処理設備へ供給される際に昇圧ポンプをバイパスするように、分岐管や連結管が配設される。
薬液での洗浄を行う水処理設備の全てについて、対応する洗浄液槽を設置する必要はなく、対応する洗浄液槽が設置されない水処理設備があってもよい。この場合、他の水処理設備に対応する洗浄液槽から洗浄液が送液され、順洗又は逆洗が行われる。
上記実施形態による水処理装置では、RO膜ユニット18の前処理を行う水処理設備の例として、UF膜ユニット12等が設けられていたが、前処理設備はこれらに限定されず、精密濾過(MF)膜を用いた膜濾過装置や濾過器、イオン交換装置、電気透析装置、砂濾過装置、活性炭濾過装置、処理水槽、生物処理槽、生物活性炭塔、脱炭酸塔、脱気膜装置、UV照射装置、ポンプなどを用いることができる。このうち、砂濾過装置、活性炭濾過装置やUV照射装置は薬液で洗浄することができ、これらの設備に対し洗浄液槽を設けてもよい。
膜濾過装置等の前処理設備は、デッドエンド型でもよいし、クロスフロー型でもよい。
上記実施形態では、水処理設備の一次側又は二次側から洗浄液を流入させて洗浄を行っていたが、設備の特性にあわせて、専用の洗浄ノズルから洗浄液を流入させてもよい。
上記実施形態では、各洗浄液槽に、対応する濾過装置の処理水が供給されるようになっているが、前段側の設備の処理水を、後段側の設備の洗浄液に使用するようにしてもよい。例えば、UF膜ユニット12の処理水の一部を洗浄液槽26に供給し、保安フィルター16の洗浄液に混合させてもよい。
上記実施形態において、RO膜ユニット18の後段に1又は複数の高次水処理設備がさらに設けられていてもよい。
12 UF膜ユニット
14 付帯設備
16 保安フィルター
18 RO膜ユニット
22、24、26、28 洗浄液槽
30〜34、36、38 ポンプ
40 原水配管
41、42、43 接続配管
44 処理水取出管
51、52、53 主分岐管
61、62、63 副分岐管
65 連結管
71、72、73、81、82、83 従分岐管
90、92 先頭分岐管
94 末尾分岐管
96、97 薬品添加手段

Claims (14)

  1. 被処理水が順次に通水されるように直列に接続された複数の水処理設備と、
    各水処理設備に対応して設けられ、各水処理設備を洗浄する洗浄液を貯留する複数の洗浄液槽と
    前記複数の洗浄液槽のうち、互いに接続された2つ以上の洗浄液槽において、一の洗浄液槽内の洗浄液他の洗浄液槽へ送液する送液手段と、
    該一の洗浄液槽内の洗浄液を対応する前記水処理設備に循環通水するための循環洗浄手段と、
    を備える水処理装置。
  2. 請求項1において、前記洗浄液槽から、前記複数の水処理設備の少なくとも1つに対して、上流側及び/又は下流側から洗浄液が送液されることを特徴とする水処理装置。
  3. 請求項1又は2において、
    対応する洗浄液槽が設けられていない水処理設備をさらに備え、
    該対応する洗浄液槽が設けられていない水処理設備に対し、前記複数の洗浄液槽のうち少なくともいずれか1つの洗浄液槽内の洗浄液が送液されることを特徴とする水処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    洗浄が行われない水処理設備をさらに備え、
    該洗浄が行われない水処理設備をバイパスするように、一の洗浄液槽から他の洗浄液槽へ洗浄液を送液する配管が設けられることを特徴とする水処理装置。
  5. 被処理水が順次に通水されるように直列に接続されたn個(nは3以上の整数)の水処理設備を有する水処理装置において、
    n個の水処理設備のうちm個(mは2〜nのいずれかの整数)の水処理設備は被洗浄設備であり、
    第1ないし第mの被洗浄設備に対応して第1ないし第mの洗浄液槽が設置されており、
    第k(kは1〜mの整数)の洗浄液槽内の洗浄液を第kの被洗浄設備に順洗方向に循環通水するための第1ないし第mの循環洗浄手段と、
    第1ないし第mの洗浄液槽のうちいずれか1つの洗浄液槽内の洗浄液を他の洗浄液槽に送液するための送液手段と、
    を備えたことを特徴とする水処理装置。
  6. 請求項5において、
    第j(jは1〜(n−1)の整数)の水処理設備と第(j+1)の水処理設備とを接続し、該第jの水処理設備の処理水を該第(j+1)の水処理設備に導入する第1ないし第(n−1)の接続配管と、
    各接続配管から分岐する第1ないし第(n−1)の主分岐管と、
    をさらに備え、
    第i(iは2〜(n−1)のいずれかの整数)の水処理設備は被洗浄設備であり、
    第(i−1)の主分岐管は従分岐管により該被洗浄設備に対応する洗浄液槽に接続され、
    第iの主分岐管は副分岐管により該洗浄液槽に接続され、
    該被洗浄設備の循環洗浄時には、該洗浄液槽の洗浄液が、該従分岐管、該第(i−1)の主分岐管及び第(i−1)の接続配管を介して該被洗浄設備の一次側に供給され、
    該被洗浄設備の洗浄排液が、第iの接続配管、該第iの主分岐管及び該副分岐管を介して該洗浄液槽に循環されることを特徴とする水処理装置。
  7. 請求項5又は6において、
    前記送液手段による洗浄液の送液元の洗浄液槽に対応する被洗浄設備の洗浄頻度は、送液先の洗浄液槽に対応する被洗浄設備の洗浄頻度よりも高いことを特徴とする水処理装置。
  8. 被処理水が順次に通水されるように直列に接続されたn個(nは3以上の整数)の水処理設備を有する水処理装置において、
    n個の水処理設備のうちm個(mは2〜nの整数)の水処理設備は被洗浄設備であり、
    第1ないし第mの被洗浄設備に対応して第1ないし第mの洗浄液槽が設置されており、
    第s(sは1〜(m−1)の整数)の被洗浄設備に対し、第sの洗浄液槽内の洗浄液を逆洗方向に循環通水するための第1ないし第(m−1)の循環逆洗浄手段と、
    該第sの洗浄液槽に対し、その前段側又は後段側の洗浄液槽内の洗浄液を送液するための送液手段と、
    を備えたことを特徴とする水処理装置。
  9. 請求項8において、
    第j(jは1〜(n−1)の整数)の水処理設備と第(j+1)の水処理設備とを接続し、該第jの水処理設備の処理水を該第(j+1)の水処理設備に導入する第1ないし第(n−1)の接続配管と、
    各接続配管から分岐する第1ないし第(n−1)の主分岐管と、
    をさらに備え、
    第i(iは2〜(n−1)のいずれかの整数)の水処理設備は被洗浄設備であり、
    第(i−1)の主分岐管は第(i−1)の従分岐管により該被洗浄設備に対応する洗浄液槽に接続され、
    第iの主分岐管は副分岐管により該洗浄液槽に接続され、
    該被洗浄設備の逆洗浄時には、該洗浄液槽の洗浄液が、該副分岐管、該第iの主分岐管及び第iの接続配管を介して該被洗浄設備の二次側に供給され、
    該被洗浄設備の洗浄排液が、第(i−1)の接続配管、該第(i−1)の主分岐管及び該第(i−1)の従分岐管を介して該洗浄液槽に循環されることを特徴とする水処理装置。
  10. 請求項9において、
    前記第iの主分岐管は、第iの従分岐管により後段側の洗浄液槽に接続され、
    前記被洗浄設備の循環逆洗浄前に、該後段側の洗浄液槽の洗浄液が、該第iの従分岐管、該第iの主分岐管及び前記第iの接続配管を介して該被洗浄設備の二次側に供給され、
    該被洗浄設備の洗浄排液が、前記第(i−1)の接続配管、前記第(i−1)の主分岐管及び前記第(i−1)の従分岐管を介して該被洗浄設備に対応する洗浄液槽に導入されることを特徴とする水処理装置。
  11. 請求項5ないし10のいずれかにおいて、
    前記第1ないし第mの被洗浄設備は、濾過器、精密濾過膜装置、限外濾過膜装置、逆浸透膜装置、又は紫外線照射装置であり、
    被洗浄設備でない水処理設備は、処理水槽、生物処理槽、生物活性炭塔、ポンプ、脱炭酸塔、又は脱気膜装置であることを特徴とする水処理装置。
  12. 請求項5ないし11のいずれかにおいて、
    前記第nの水処理設備の後段に、該第nの水処理設備の処理水が導入される高次水処理設備がさらに設けられたことを特徴とする水処理装置。
  13. 請求項5ないし7のいずれか1項の水処理装置の少なくとも一部の水処理設備の洗浄を行う洗浄方法であって、
    第kの被洗浄設備と第kの洗浄液槽との間で洗浄液を順方向に循環させて該第kの被洗浄設備を洗浄する工程を備え、
    該第kの被洗浄設備の循環洗浄後、該第kの洗浄液槽内の洗浄液を他の洗浄液槽に送液し、この洗浄液槽に対応する被洗浄設備の洗浄液として使用することを特徴とする水処理設備の洗浄方法。
  14. 請求項8ないし10のいずれか1項の水処理装置の少なくとも一部の水処理設備の洗浄を行う洗浄方法であって、
    第sの洗浄液槽に対し、後段側の洗浄液槽内の洗浄液を送液する工程と、
    前記第sの被洗浄設備と該第sの洗浄液槽との間で洗浄液を逆洗方向に循環させて該第sの被洗浄設備を洗浄する工程と、
    を備える水処理設備の洗浄方法。
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