JP6536150B2 - 逆浸透膜分離装置 - Google Patents
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Description
定流量弁5は、濃縮水ラインL3を流通する濃縮水W3の流量を所定の一定流量値に保持するように調節する機器である。定流量弁5において保持される一定流量値は、一定流量値に幅がある概念であり、定流量弁における目標流量値のみに限られない。例えば、定流量機構の特性(例えば、材質や構造に起因する温度特性等)を考慮して、定流量弁における目標流量値に対して、±10%程度の調節誤差を有するものを含む。定流量弁5は、補助動力や外部操作を必要とせずに一定流量値を保持するものであり、例えば、水ガバナの名称で呼ばれるものが挙げられる。なお、定流量弁5は、補助動力や外部操作により動作して、一定流量値を保持するものでもよい。
比例制御排水弁8における制御部10による制御の詳細は後述する。
第1流量センサFM1及び第2流量センサFM2として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
第2電気伝導率センサEC2は、濃縮水ラインL3を流通する濃縮水W3(RO膜モジュール4により分離された濃縮水W3)の電気伝導率を測定する機器である。第2電気伝導率センサEC2は、濃縮水ラインL3に接続されている。第2電気伝導率センサEC2は、制御部10と電気的に接続されている。第2電気伝導率センサEC2で測定された濃縮水W3の電気伝導率(以下、「測定電気伝導率値」ともいう)は、制御部10へ検出信号として送信される。
制御部10は、透過水W2の水量制御として、例えば、流量フィードバック水量制御、圧力フィードバック水量制御、又は温度フィードフォワード水量制御のいずれかを選択して実行できる。各水量制御の概要は、次の通りである。
制御部10(ポンプ駆動制御部)は、透過水W2の流量が予め設定された目標流量値(後述する第1目標流量値又は第2目標流量値)となるように、第1流量センサFM1の検出流量値(系内の物理量)をフィードバック値として、加圧ポンプ2を駆動するための駆動周波数を演算する。そして、制御部10は、駆動周波数の演算値に対応する指令信号(電流値信号又は電圧値信号)をインバータ3に出力する(以下、「流量フィードバック水量制御」ともいう)。なお、本水量制御における駆動周波数の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。
制御部10(ポンプ駆動制御部)は、透過水W2の流量が予め設定された目標流量値(後述する第1目標流量値又は第2目標流量値)となるように、加圧ポンプ2の検出圧力値(系内の物理量)をフィードバック値として、加圧ポンプ2の駆動周波数を演算する。そして、制御部10は、駆動周波数の演算値に対応する指令信号(電流値信号又は電圧値信号)をインバータ3に出力する(以下、「圧力フィードバック水量制御」ともいう)。なお、本水量制御における駆動周波数の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。
制御部10(ポンプ駆動制御部)は、透過水W2の流量が予め設定された目標流量値(後述する第1目標流量値又は第2目標流量値)となるように、温度センサTEの検出温度値(系内の物理量)をフィードフォワード値として、加圧ポンプ2の駆動周波数を演算する。そして、制御部10は、駆動周波数の演算値に対応する指令信号(電流値信号又は電圧値信号)をインバータ3に出力する(以下、「温度フィードフォワード水量制御」ともいう)。
濃縮水W3の循環比とは、RO膜モジュール4の二次側ポートから流出する透過水W2の流量と一次側出口ポートから流出する濃縮水W3の流量との比率(濃縮水W3の流量/透過水W2の流量)である。循環比の所定値は、“5”程度が目安となる。
ここで、本実施形態においては、濃縮水ラインL3には、定流量弁5が設けられている。そのため、定流量弁5で濃縮水W3の流量を一定に保持しながら、前述したいずれかの水量制御により透過水W2の流量を一定に保持することで、濃縮水W3の循環比は、所定値に調節されることになる。
透過水W2の回収率とは、RO膜モジュール4に供給される供給水W1の流量に対する透過水W2の流量の比率(透過水W2の流量/供給水W1の流量)である。
制御部10は、透過水W2の回収率制御として、例えば、温度フィードフォワード回収率制御、水質フィードフォワード、又は水質フィードバック回収率制御のいずれかを選択して実行できる。各回収率制御の概要は、次の通りである。
制御部10は、予め取得された供給水W1のシリカ濃度、及び温度センサTEの検出温度値から決定したシリカ溶解度に基づいて、濃縮水W3におけるシリカの許容濃縮倍率を演算する。そして、制御部10は、許容濃縮倍率の演算値、及び透過水W2の目標流量値(後述する第1目標流量値又は第2目標流量値)から排水流量を演算し、濃縮水W3の実際排水量(第2流量センサFM2の検出流量値)が排水流量の演算値(目標排水流量)となるように、比例制御排水弁8の弁開度を制御する(以下、「温度フィードフォワード回収率制御」ともいう)。
制御部10は、予め取得された炭酸カルシウムの溶解度、及び硬度センサSの測定硬度値に基づいて、濃縮水W3における炭酸カルシウムの許容濃縮倍率を演算する。そして、制御部10は、許容濃縮倍率の演算値、及び透過水W2の目標流量値(後述する第1目標流量値又は第2目標流量値)から排水流量を演算し、濃縮水W3の実際排水量(第2流量センサFM2の検出流量値)が排水流量の演算値(目標排水流量)となるように、比例制御排水弁8の弁開度を制御する(以下、「水質フィードフォワード回収率制御」ともいう)。
本調節制御は、前述した回収率制御のうち、温度フィードフォワード回収率制御又は水質フィードフォワード回収率制御に付随して実行される。
制御部10(排水制御部)は、第2流量センサFM2の検出流量値が、前述した回収率制御で決定した排水流量の演算値(目標排水流量)となるように、排水流量調整手段としての比例制御排水弁8の弁開度を流量フィードバック制御する。なお、本調節制御における弁開度の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。
制御部10(圧力調整制御部)は、第2圧力センサPS2により検出された検出圧力値が所定の設定圧力値(目標圧力値)になるように、圧力調整弁7の弁開度(流路断面積)を調整するように制御する。これにより、循環水ラインL4における流動抵抗が調整される。この調整により、接続部J1における中間圧力(定流量弁5の二次側の圧力であって比例制御排水弁8の一次側の圧力)を調整することができる。なお、本調整制御における弁開度の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。
また、本調整制御では、比例制御排水弁8の二次側に第3圧力センサ(図示せず)を設け、第2圧力センサ及び第3圧力センサの検出圧力値の差分が所定の設定圧力値(目標圧力値)になるように、圧力調整弁7の弁開度を調整することもできる。
また、供給水ラインL1を流通する供給水W1の圧力や比例制御排水弁8の背圧が変動した場合においても、制御部10により、接続部J1における中間圧力を所定の圧力値に制御することができ、より確実な排水流量の調節を実現することができる。
制御部10は、所定の条件を充足した場合に、フラッシング運転制御を実行する。所定の条件としては、例えば、以下の〔a〕〜〔d〕が列挙される。
〔a〕透過水W2の製造を終了した場合(装置の運転を終了した場合)
〔b〕前回のフラッシング運転の終了後、透過水W2を製造しない継続時間が設定時間(例:1時間)となった場合
〔c〕前回のフラッシング運転の終了後、透過水W2の製造積算時間が設定時間(例:30分)に達した場合
〔d〕RO膜モジュール4の膜の汚染度が許容値を超えた場合
RO膜の汚染度は、例えば、RO膜モジュール4の一次側入口ポートと一次側出口ポートの間の圧力差を差圧計(図示せず)で計測すること等により求められる。
フラッシング運転制御は、例えば、〔a〕,〔d〕の条件では、120秒実行される。また、例えば、〔b〕,〔c〕の条件では、60秒実行される。
制御部10は、RO膜モジュール4の一次側を洗浄するためのフラッシング運転が実行され、透過水W2の製造を再開した後に、透過水W2の回収率を、濃縮水W3の濃縮が平衡状態にあるときの回収率(以下「平衡時回収率」ともいう)よりも高くするように、比例制御排水弁8の弁開度を制御する。
制御部10が温度フィードフォワード回収率制御を実行する場合の平衡時回収率Re[%]は、制御の過程で演算されるシリカの許容濃縮倍率Nsに対して次式で示される。
Re=(1−1/Ns)×100 (1a)
また、制御部10が水質フィードフォワード回収率制御を実行する場合の平衡時回収率Re[%]は、制御の過程で演算される炭酸カルシウムの許容濃縮倍率Ncに対して次式で示される。
Re=(1−1/Nc)×100 (1b)
従って、例えば、各許容濃縮倍率Ns,Ncが“5”である場合、平衡時回収率Reは、80%となる。なお、各許容濃縮倍率Ns,Ncの具体的な求め方については後述する。
次に、透過水W2の水量制御及び回収率制御について、具体的な制御例を説明する。
ここでは、「流量フィードバック水量制御」と「温度フィードフォワード回収率制御」とが組み合わされて実行されるパターン(制御例1)、「圧力フィードバック水量制御」と「水質フィードフォワード回収率制御」とが組み合わされて実行されるパターン(制御例2)、「温度フィードフォワード水量制御」と「温度フィードフォワード回収率制御」とが組み合わされて実行されるパターン(制御例3)を例示する。なお、本願では、制御例1〜3以外の組み合わせを排除するものではない。
制御部10による流量フィードバック水量制御について、図2を参照して説明する。また、制御部10による温度フィードフォワード回収率制御について、図3を参照して説明する。この温度フィードフォワード回収率制御は、流量フィードバック水量制御と並行して実行される。図2は、制御部10が流量フィードバック水量制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図3は、制御部10が温度フィードフォワード回収率制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図2及び図3に示すフローチャートの処理は、逆浸透膜分離装置1の運転中において、繰り返し実行される。
図2に示すステップST101において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Qp´を取得する。この目標流量値Qp´は、例えば、システム管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介してメモリに入力した設定値である。
ステップST106において、制御部10は、変換した電流値信号をインバータ3に出力する。以上により本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
図3に示すステップST201において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Qp´を取得する。この目標流量値Qp´は、例えば、システム管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介してメモリに入力した設定値である。
ステップST204において、制御部10は、取得した検出温度値Tに基づいて、水に対するシリカ溶解度Ssを決定する。
Ns=Ss/Cs (2)
Qd´=Qp´/(Ns−1) (3)
制御部10による圧力フィードバック水量制御について、図4を参照して説明する。また、制御部10による水質フィードフォワード回収率制御について、図5を参照して説明する。この温度フィードフォワード回収率制御は、圧力フィードバック水量制御と並行して実行される。図4は、制御部10が圧力フィードバック水量制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図5は、制御部10が水質フィードフォワード回収率制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図4及び図5に示すフローチャートの処理は、逆浸透膜分離装置1の運転中において、繰り返し実行される。
図4に示すステップST301において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Qp´を取得する。この目標流量値Qp´は、例えば、システム管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介してメモリに入力した設定値である。
Lp=Qp/(K・A・Pe) (4)
(但し、K:温度補正係数、A:RO膜モジュール4の膜面積、Pe:有効圧力)
Pe=Pd−(ΔP1/2)−P2−Δπ+Ps (5)
(但し、Pd:加圧ポンプ2の吐出圧力、ΔP1:RO膜モジュール4の一次側における差圧、P2:RO膜モジュール4の二次側における背圧、Δπ:RO膜モジュール4の浸透圧差、Ps:加圧ポンプ2の吸入側における圧力)
ステップST304において、制御部10は、ステップST303で取得した検出温度値Tに基づいて、温度補正係数Kを演算する。
ステップST310において、制御部10は、変換した電流値信号をインバータ3に出力する。以上により本フローチャートの処理は終了する(ステップST301へリターンする)。
図5に示すステップST401において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Qp´を取得する。この目標流量値Qp´は、例えば、システム管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介してメモリに入力した設定値である。
ステップST402において、制御部10は、硬度センサSで測定された供給水W1の測定硬度値Ccを取得する。
Nc=Sc/Cc (6)
Qd´=Qp´/(Nc−1) (7)
制御部10による温度フィードフォワード水量制御について、図6を参照して説明する。なお、制御部10による温度フィードバック回収率制御については、前述の説明(図3参照)を引用して説明を省略する。この水質フィードバック回収率制御は、温度フィードフォワード水量制御と並行して実行される。図6は、制御部10が温度フィードフォワード水量制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図6及び図3に示すフローチャートの処理は、逆浸透膜分離装置1の運転中において、繰り返し実行される。
図6に示すステップST501において、制御部10は、透過水W2の目標流量値Qp´を取得する。この目標流量値Qp´は、例えば、システム管理者がユーザーインターフェース(不図示)を介してメモリに入力した設定値である。
ステップST504において、制御部10は、ステップST503で取得した検出温度値Tに基づいて、温度補正係数Kを演算する。
F=a・Pd´2+b・Pd´+c (8)
(但し、a,b,c:加圧ポンプ2の仕様により定まる係数)
ステップST508において、制御部10は、変換した電流値信号をインバータ3に出力する。以上により本フローチャートの処理は終了する(ステップST501へリターンする)。
次に、フラッシング運転実行後の回収率制御について、具体的な制御例を説明する。
ここでは、再開時回収率R0を起点として回収率を平衡時回収率Reに向かって徐々に下げる制御として、制御例A及び制御例Bについて説明する。
まず、制御例Aについて説明する。図7は、制御部10が制御例Aを実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図8は、制御部10が制御例Aを実行する場合の濃縮水W3の電気伝導率の変化を示すグラフである。図8において、実線は、制御例Aを実行した場合(すなわち、再開時回収率R0>平衡時回収率Reの場合)における濃縮水の電気伝導率の時間変化を示したものである。一方、図8において、破線は、制御例Aを実行しない場合(すなわち、再開時回収率R0=平衡時回収率Reの場合)における濃縮水の電気伝導率の時間変化を示したものである。
図7に示すフローチャートの処理は、逆浸透膜分離装置1の運転中において、繰り返し実行される。
ステップST608の後に、処理は、ステップST602へ移行する。
次に、制御例Bについて説明する。図9は、制御部10が制御例Bを実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。図10は、制御部10が制御例Bを実行する場合の濃縮水W3の電気伝導率の変化を示すグラフである。図9において、実線は、制御例Bを実行した場合(すなわち、再開時回収率R0>平衡時回収率Reの場合)における濃縮水の電気伝導率の時間変化を示したものである。一方、図10において、破線は、制御例Bを実行しない場合(すなわち、再開時回収率R0=平衡時回収率Reの場合)における濃縮水の電気伝導率の時間変化を示したものである。
図9に示すフローチャートの処理は、逆浸透膜分離装置1の運転中において、繰り返し実行される。
ステップST701の後に、処理は、ステップST702へ移行する。
本実施形態に係る逆浸透膜分離装置1においては、供給水W1を透過水W2と濃縮水W3とに分離する逆浸透膜モジュール4と、供給水W1を逆浸透膜モジュール4に供給する供給水ラインL1と、逆浸透膜モジュール4で分離された透過水W2を送出する透過水ラインL2と、逆浸透膜モジュール4で分離された濃縮水W3を装置外へ排出する排水ラインL5と、排水ラインL5に設けられ装置外へ排出する濃縮水W3の排水流量を調整可能な排水流量調整手段8と、逆浸透膜モジュール4の一次側を洗浄するためのフラッシング運転が実行され、透過水W2の製造を再開した後に、供給水W1の流量に対する透過水W2の流量の比率である回収率を、平衡時回収率Reよりも高くするように、比例制御排水弁8を制御する制御部10と、を備える。
例えば、本実施形態では、圧力調整手段として、圧力調整弁7を制御部10により弁開度制御できるように構成したが、これに制限されない。例えば、圧力調整手段は、補助動力や外部操作を必要とせずに流路断面積を一定面積に維持する弁やオリフィスなどでもよく、例えば、「絞り」の名称で呼ばれるものでもよい。また、圧力調整手段は、使用前に流路断面積を調整しておき、使用時には流路断面積を一定面積に維持した状態で使用されるものでもよい。
2 加圧ポンプ
3 インバータ
4 RO膜モジュール(逆浸透膜モジュール)
5 定流量弁(定流量手段)
7 圧力調整弁(圧力調整手段)
8 比例制御排水弁(比例制御バルブ、排水流量調整手段)
10,10A 制御部(ポンプ駆動制御部、定流量制御部、排水制御部、圧力調整制御部)
50 定流量可変機構部(定流量可変手段)
51 第1定流量弁(定流量弁)
52 第2定流量弁(定流量弁)
53 開閉弁
L1 供給水ライン
L2 透過水ライン
L3 濃縮水ライン
L4 循環水ライン
L5 排水ライン
TE 温度センサ(温度検出手段)
FM1 第1流量センサ(第1流量検出手段)
FM2 第2流量センサ(第2流量検出手段)
EC2 第2電気伝導率センサ(電気伝導率測定手段)
W1 供給水
W2 透過水
W3 濃縮水
W31 濃縮水の一部
W32 濃縮水の残部
Claims (4)
- 供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、
供給水を前記逆浸透膜モジュールに供給する供給水ラインと、
前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を送出する透過水ラインと、
前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水を装置外へ排出する排水ラインと、
前記排水ラインに設けられ、装置外へ排出する濃縮水の排水流量を調整可能な排水流量調整手段と、
前記逆浸透膜モジュールの一次側を洗浄するためのフラッシング運転が実行され、透過水の製造を再開した後に、供給水の流量に対する透過水の流量の比率である回収率を、透過水を所定の目標流量値で製造している運転状態における回収率であってシリカ系スケール又は炭酸カルシウム系スケールの析出が起こらない最大回収率よりも高くするように、前記排水流量調整手段を制御する制御部と、を備える
逆浸透膜分離装置。 - 前記制御部は、透過水の製造を再開した時点から前記回収率を徐々に下げるように、前記排水流量調整手段を制御する
請求項1に記載の逆浸透膜分離装置。 - 前記逆浸透膜モジュールにより分離された濃縮水の電気伝導率を測定する電気伝導率測定手段を備え、
前記制御部は、濃縮水の電気伝導率が予め設定された1つ以上の設定伝導率閾値に達する毎に、前記回収率を徐々に下げるように、前記排水流量調整手段を制御する
請求項2に記載の逆浸透膜分離装置。 - 前記制御部は、経過時間が予め設定された1つ以上の設定時間に達する毎に、前記回収率を徐々に下げるように、前記排水流量調整手段を制御する
請求項2に記載の逆浸透膜分離装置。
Priority Applications (1)
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