JP5359898B2 - 水処理方法及び水処理システム - Google Patents
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Description
濃縮水のシリカ濃度がシリカの溶解度を超えると逆浸透膜の膜面にシリカが析出しやすいため、回収率は、シリカが析出しない範囲で設定される。
また、特許文献1に記載の逆浸透膜装置においては、濃縮水の水質条件としてのpH値については言及されているが、濃縮水のpH値以外の水質条件については、それ以上格別な工夫がなされていない。そのため、濃縮水のpH値以外の他の水質条件も考慮することにより、シリカの析出の抑制を一層確実に行うことが望まれている。
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態の水処理システム1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の水処理システム1を示す概略構成図である。図2は、第1実施形態の水処理システム1のランゲリア指数監視装置30の構成に関連する図である。
図1に示す第1実施形態の水処理システム1は、少なくともシリカを含む原水W1を第1逆浸透膜モジュール10bにより膜分離処理して、第1透過水W2及び第1濃縮水W3を製造するものである。
第1逆浸透膜装置10は、上流側に設けられる第1加圧ポンプ10aと、下流側に設けられる逆浸透膜モジュールとしての第1逆浸透膜モジュール10bとにより構成される。
なお、本明細書でいう「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
第1逆浸透膜装置10によって濃縮された水(以下、「第1濃縮水」という)W3は、第1濃縮水ラインL3を介して系外に排出される。
以下、水処理システム1の各部について詳しく説明する。
軟水化装置2は、原水W1に含まれる硬度成分(カルシウムイオン及びマグネシウムイオン)を陽イオン交換樹脂(図示せず)により吸着して除去するものである。軟水化装置2は、樹脂筒(図示せず)と、コントロールバルブ(図示せず)と、塩水を製造し樹脂筒に供給する塩水供給装置(図示せず)とを主体に構成されている。
これにより、軟水化装置2では、原水W1に含まれる硬度成分(カルシウムイオン及びマグネシウムイオン)が陽イオン交換樹脂(図示せず)により吸着して除去され、軟水(被処理水W1a)が製造される。
また、pH調整剤を添加する制御方法として、例えば、所定間隔毎にpH調整剤を添加する制御方法を用いることができる。この制御方法において、添加間隔を変えずに添加量を添加毎に変える制御方法や、添加量を添加毎には変えずに添加間隔を変える制御方法を利用することができる。
更に、pH調整剤を添加する制御方法として、例えば、pH調整剤添加後の被処理水W1aのpH値を後述する第2pH値センサ17により検出し、このpH値が目標値になるように、添加量を変更する制御方法がある。この制御方法では、制御量としてのpH値を検出しながら、第1pH調整剤添加装置3を制御対象として制御するので、フィードバック制御(閉ループ制御)である。
第1逆浸透膜装置10の回収率は、一般的に、下記式により求められる。
回収率[%]=透過水流量/(透過水流量+排水流量)×100=透過水流量/(給水流量)×100
本実施形態においては、回収率の式における排水流量は、第1濃縮水W3の流量に相当する。給水流量は、被処理水W1aの流量に相当する。給水流量は、透過水流量が一定の場合、回収率から求めることもできる。なお、給水流量は、第2通水ラインL1bに流量センサ(不図示)を設けて計測してもよい。
ランゲリア指数監視装置30は、第1濃縮水W3を監視する装置であり、例えば、第1濃縮水W3のランゲリア指数を算出すると共に、算出されたランゲリア指数に基づいて、各部を制御する。
図2に示すように、ランゲリア指数監視装置30は、水質検出手段としての水質検出装置20と、ランゲリア指数制御部31と、ランゲリア指数記憶部36とを備える。ランゲリア指数監視装置30は、例えば、第1濃縮水排水バルブ15、第1pH調整剤添加装置3、第2pH値センサ17それぞれに電気的に接続される。
図1に示すように、水質検出装置20は、第1検出用ラインL4を介して、第1検出接続部J1において第1濃縮水ラインL3に接続されている。水質検出装置20は、第1pH値センサ21と、温度センサ22と、電気伝導率センサ23と、カルシウム硬度センサ24と、総アルカリ度センサ25とを有する。
LSI=pH−pHs・・・(1)
ここで、pHは、水の実際のpH値である。また、pHsは、水中に炭酸カルシウムが溶解も析出もしない平衡状態にあるときの理論上のpH値である。
pHs=9.3+A値+B値−C値−D値・・・(2)
ここで、A値は、蒸発残留物濃度により定まる補正値である。蒸発残留物濃度は、電気伝導率と相関があるため、所定の換算式を用いて電気伝導率から蒸発残留物濃度を求めることができる。B値は、水温により定まる補正値である。C値は、カルシウム硬度により定まる補正値である。D値は、総アルカリ度により定まる補正値である。A〜D値は、前述の水質検出装置20の検出値から関係式を用いて、或いは数値テーブルを参照して求めることができる。
このように、ランゲリア指数は、炭酸カルシウムの析出についての指標として用いることができる。
これにより、水処理方法においては、第1濃縮水W3のランゲリア指数を0(ゼロ)以下の範囲に維持しながら第1逆浸透膜装置10により膜分離処理をすることで、第1濃縮水W3におけるシリカの析出を抑制することができる。
第1濃縮水W3のpH値が高くなると、(1)式によりLSIは大きくなる。従って、LSIを小さくするためには、第1濃縮水W3のpH値を低くする。具体的には、例えば、第1pH調整剤添加装置3を用いて、第1逆浸透膜装置10に供給される被処理水W1aに所定の酸性薬剤(pH調整剤)を添加することにより、pH値を低くすることができる。
ランゲリア指数記憶部36は、ランゲリア指数に関する所定のパラメータや各種テーブル等を記憶する。ランゲリア指数記憶部36に記憶される情報は、ランゲリア指数制御部31により参照される。
また、pH調整剤制御部35は、第1pH値センサ21又は第2pH値センサ17により検出されるpH値の情報に基づいて、被処理水W1aのpH値が所定の範囲に維持されるように、第1pH調整剤添加装置3を制御する。
シリカ濃度監視装置40は、第1濃縮水W3のシリカの濃度を監視する。シリカ濃度監視装置40を設ける理由としては、RO膜を用いた水処理システム1において、許容できない第1濃縮水W3の上限のシリカ濃度での運転を回避するためである。具体的には、逆浸透膜を用いた水処理システムにおいては、濃縮水のシリカ濃度が高い場合、原水中の懸濁物質や有機物も高濃度に濃縮されている場合があり、逆浸透膜のファウリングによって透過流束の維持や処理水の水質の安定化の阻害要因となるおそれがある。「ファウリング」とは、原水中の懸濁物質や有機物等がRO膜の膜面等に沈着又は吸着する現象をいい、透過流束や塩除去率の低下を招く一因となり得る。そこで、水処理システム1では、濃縮水のシリカ濃度を間接的な指標にして、濃縮水中の懸濁物質や有機物の過剰な濃縮を監視するように構成している。
シリカ濃度判定部41は、シリカ濃度センサ18の検出する検出値に基づいて、第1濃縮水W3のシリカ濃度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。所定の閾値は、前述したように、水処理システム1を正常に運転できる上限の濃縮倍率に基づいて設定される。具体的には、例えば、所定の閾値は、400mg/Lに設定される。
軟水化装置2を流通する原水W1は、陽イオン交換樹脂(図示せず)により吸着されることにより、原水W1に含まれる硬度成分(カルシウムイオン及びマグネシウムイオン)が除去される。本実施形態においては、原水W1は、軟水化装置2によりカルシウム硬度が0.1mg/L以下の軟水(被処理水W1a)に軟水化される。
また、水処理システム1においては、第1pH調整剤添加装置3により、被処理水W1aに所定量のアルカリ性薬剤が添加されていると共に、第1濃縮水排水バルブ15から第1濃縮水W3を排水することにより、所定の回収率で運転されている。
被処理水W1a中の溶存炭酸ガスは、pH値を9以上とすることにより、炭酸水素イオン及び炭酸イオンにイオン化する。そのため、第1逆浸透膜モジュール10bにより、被処理水W1a中の溶存炭酸ガスを除去することが可能となる。これにより、第1逆浸透膜装置10は、被処理水W1a中の溶存炭酸ガスを除去することにより、第1透過水W2の純度をpH値が低い場合よりも向上させることができる。
ステップST103の後、ステップST104へ進む。
ここで、被処理水W1aは、第1逆浸透膜装置10の前処理において、軟水化装置2によりカルシウム硬度成分0.1mg/L以下に軟水化されている。被処理水W1aのカルシウム硬度が低減されている場合、第1濃縮水W3のランゲリア指数は、マイナス側にシフトする。しかしながら、pH調整剤制御部35は、第1透過水W2の純度を向上させる観点から、被処理水W1aのpH値を9以上の範囲に維持させているので、第1濃縮水W3のランゲリア指数は、プラス側にシフトする。そのため、ステップST106では、第1濃縮水W3のランゲリア指数が0(ゼロ)以下の範囲にあるか否かを判定するようにしている。
ここで、ランゲリア指数が0(ゼロ)以下の場合には、第1濃縮水W3のシリカ濃度がシリカ溶解度を超えていても、RO膜の膜面におけるシリカの析出が抑制された状態である。また、同時に、RO膜の膜面における炭酸カルシウムの析出が抑制された状態でもある。
ステップST107の後、ステップST108へ進む。
第1濃縮水W3のシリカ濃度が400mg/Lを超える場合(NO)には、懸濁物質や有機物の過濃縮によるファウリングのおそれがあるとして、ステップST110へ進む。一方、第1濃縮水W3のシリカ濃度が400mg/L以下である場合(YES)には、ファウリングのおそれがないとして、ステップST101へ戻る。
ステップST110の後、ステップST101へ戻る。
そのため、第1逆浸透膜装置10のRO膜の膜面にシリカが析出されることを抑制することができる。特に、第1濃縮水W3のシリカ濃度がシリカ溶解度を超えていた場合においても、ランゲリア指数をゼロ以下の範囲に維持することにより、第1逆浸透膜装置10の第1逆浸透膜モジュール10bの膜面におけるシリカの析出を抑制することができる。
例えば、原水W1の水質の変動が大きい場合に、ランゲリア指数をフィードバック値として、第1濃縮水排水バルブ15及び/又は第1pH調整剤添加装置3を制御することができる。これにより、第1逆浸透膜モジュール10bの膜面にシリカが析出されることを抑制することができる。
そのため、ランゲリア指数算出部32は、水質検出装置20における各センサにより検出された検出値に基づいて、第1濃縮水W3のランゲリア指数を精度よく算出することができる。これにより、ランゲリア指数をゼロ以下の範囲に維持することにより、第1逆浸透膜モジュール10bの膜面へのシリカの析出を一層抑制することができる。
図4及び図5を参照して、本発明の第2実施形態の水処理システム1Aについて説明する。図4は、第2実施形態の水処理システム1Aを示す概略構成図である。図5は、第2実施形態の水処理システム1Aにおけるランゲリア指数監視装置30の構成に関連する図である。
図4に示す第1実施形態の水処理システム1Aは、少なくともシリカを含む原水W1を第1逆浸透膜モジュール10bにより膜分離処理して第1透過水W2及び第1濃縮水W3を製造し、更に、第1透過水W2を第2逆浸透膜モジュール11bにより膜分離処理して、第2透過水W4及び第2濃縮水W5を製造するものである。
原水ラインL1は、系外から供給された原水W1を水処理システム1の系内に導入するものである。原水ラインL1の下流側の端部には、第1逆浸透膜装置10が接続されている。第1逆浸透膜装置10の下流側には、第2逆浸透膜装置11が設けられている。第1逆浸透膜装置10と第2逆浸透膜装置11とは、流通可能な第1透過水ラインL2によって接続されている。
第1pH調整剤添加装置3の構成は、前記第1実施形態の場合と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態は、第1逆浸透膜装置10と第2逆浸透膜装置11とを直列的に2段に設ける構成にすることにより、製造される第2透過水W4の純度を高めるものである。
なお、第2濃縮水W5は、通常、原水W1よりも純度がよいことから、系外に排出することなく、原水W1に混合して再利用することもできる。この場合、廃棄される水量を低減できるので、システム全体の回収率を向上させることができる。
つまり、第2実施形態のランゲリア指数監視装置30は、第1実施形態のランゲリア指数監視装置30に接続される装置などに加えて、更に、第2pH調整剤添加装置5及び第3pH値センサ19に電気的に接続される点において異なる。
原水ラインL1を流通する原水(被処理水W1)には、第1pH調整剤添加装置3により酸性薬剤(例えば、塩酸)が添加される。ここで、第1pH調整剤添加装置3により添加される酸性薬剤の添加量は、後述するように、第2pH値センサ17により検出されるpH値に基づいて調整される。
また、水処理システム1Aにおいては、第1pH調整剤添加装置3により、被処理水W1に所定量の酸性薬剤が添加されていると共に、分散剤添加装置4により、被処理水W1に所定量の分散剤が添加されている。更に、第1逆浸透膜装置10は、第1濃縮水排水バルブ15から第1濃縮水W3を排水することにより、所定の回収率で運転されている。
第2実施形態の水処理システム1Aは、第1実施形態の水処理システム1と異なり、被処理水W1の前処理に軟水化装置2を使用していない。被処理水W1のカルシウム硬度が低減されていない場合、第1濃縮水W3のランゲリア指数は、プラス側にシフトしやすい。第1濃縮水W3のランゲリア指数をマイナス側にシフトさせるためには、後述のステップST207において、第1逆浸透膜装置10の回収率を減少させることのみでも実現できるが、そうすると廃棄する濃縮水の増加に伴って造水コストも上昇することになる。そこで、被処理水W1に酸性薬剤を添加し、第1濃縮水W3のランゲリア指数を強制的にマイナス側にシフトさせることにより、回収率の調整幅を最小限にし、造水コストを抑制することができる。
ステップST203の後、ステップST204へ進む。
被処理水W1中の溶存炭酸ガスは、pH値が6以下に維持されていることから、大半が遊離の炭酸ガスの状態で存在している。そのため、第1逆浸透膜モジュール10bで除去されにくく、第1透過水W2の純度が低下しやすい。そこで、第1透過水W2のpH値を9以上とすることにより、残留している溶存炭酸ガスを炭酸水素イオン及び炭酸イオンにイオン化する。そのため、第2逆浸透膜モジュール11bにより、被処理水W1に由来する溶存炭酸ガスをほぼ完全に除去することが可能になり、第2透過水W4の純度を向上させることができる。
ステップST213の後、ステップST201へ戻る。
第2実施形態の水処理システム1Aにおいては、第1pH調整剤添加装置3は、pH調整剤として酸性薬剤を含み、ランゲリア指数制御部31は、原水W1のpH値が6以下の範囲に維持されるように、第1pH調整剤添加装置3を制御すると共に、第1濃縮水W3のランゲリア指数がゼロ以下の範囲に維持されるように、第1濃縮水排水バルブ15を制御する。そのため、原水W1のpH値を6以下の範囲に維持しつつ、ランゲリア指数をゼロ以下の範囲に維持することができる。これにより、第1逆浸透膜モジュール10bの膜面へのシリカの析出を抑制することができると共に、軟水化装置2の設置を省略してシステム構成を簡略化することができる。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態においては、第1濃縮水ラインL3は、第1濃縮水W3を系外に排出する構成としているが、これに制限されない。例えば、第1濃縮水W3の一部を系外に排出すると共に、残部を第1逆浸透膜装置10の上流側の第2通水ラインL1bへ還流する構成としてもよい。すなわち、第1逆浸透膜装置10は、クロスフローによる膜分離処理が可能に構成されていてもよい。
第2実施形態における第2逆浸透膜装置11の構成についても同様に、クロスフローによる膜分離処理が可能に構成されていてもよい。
3 第1pH調整剤添加部(pH調整剤添加手段)
10 第1逆浸透膜装置
10b 第1逆浸透膜モジュール(逆浸透膜モジュール)
15 濃縮水排水バルブ(回収率調整手段)
20 水質検出装置(水質検出手段)
32 ランゲリア指数算出部(算出手段)
L1 原水ライン
L2 第1透過水ライン(透過水ライン)
L3 第1濃縮水ライン(濃縮水ライン)
W1 原水
W1a 被処理水(原水)
W2 第1透過水(透過水)
W3 第1濃縮水(濃縮水)
Claims (5)
- 少なくともシリカと硬度成分とを含む原水を逆浸透膜モジュールにより膜分離処理し、透過水及び濃縮水を製造する水処理方法において、
濃縮水のランゲリア指数に基づいて回収率及び/又は原水のpHを調整することにより濃縮水のランゲリア指数をゼロ以下の範囲に維持し、かつ、濃縮水のシリカ濃度が128mg/L以上400mg/L以下の範囲にあるか否かを監視しながら膜分離処理する水処理方法。 - 少なくともシリカと硬度成分とを含む原水を供給する原水ラインと、
前記原水ラインより供給された原水を膜分離処理し、透過水及び濃縮水を製造する逆浸透膜モジュールと、
前記逆浸透膜モジュールにより製造された透過水を導出する透過水ラインと、
前記逆浸透膜モジュールにより製造された濃縮水を系外に排出する濃縮水ラインと、
前記濃縮水ラインに設けられ、濃縮水の排出量を調整することにより回収率を調整する回収率調整手段と、
前記原水ラインに設けられ、前記逆浸透膜モジュールに供給される原水にpH調整剤を添加するpH調整剤添加手段と、
前記濃縮水ライン及び/又は前記原水ラインに設けられ、これらのラインを流通する濃縮水及び/又は原水の水質を検出する水質検出手段と、
前記水質検出手段により検出された水質の検出値に基づいて、濃縮水のランゲリア指数を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された濃縮水のランゲリア指数に基づいて回収率及び/又は原水のpHを調整することにより、濃縮水のランゲリア指数がゼロ以下の範囲に維持されるように、前記回収率調整手段及び/又は前記pH調整剤添加手段を制御する制御手段と、
前記濃縮水ラインに設けられ、濃縮水のシリカ濃度が128mg/L以上400mg/L以下の範囲にあるか否かを監視するシリカ濃度監視装置とを備える水処理システム。 - 前記水質検出手段は、
濃縮水及び/又は原水のpH値を検出するpH値センサ;
濃縮水及び/又は原水の温度を検出する温度センサ;
濃縮水及び/又は原水の電気伝導率を検出する電気伝導率センサ;
濃縮水及び/又は原水のカルシウム硬度を検出するカルシウム硬度センサ;並びに
濃縮水及び/又は原水の総アルカリ度を検出する総アルカリ度センサのうち、いずれか一つ以上から構成される請求項2に記載の水処理システム。 - 前記pH調整剤添加手段の上流側に、原水中の硬度成分を除去して軟水を製造する軟水化装置を備え、
前記pH調整剤添加手段は、アルカリ性薬剤を含む前記pH調整剤を使用し、
前記制御手段は、軟水のpH値が9以上の範囲に維持されるように、前記pH調整剤添加手段を制御すると共に、濃縮水のランゲリア指数がゼロ以下の範囲に維持されるように、前記回収率調整手段を制御する、請求項3に記載の水処理システム。 - 前記pH調整剤添加手段は、酸性薬剤を含む前記pH調整剤を使用し、
前記制御手段は、原水のpH値が6以下の範囲に維持されるように、前記pH調整剤添加手段を制御すると共に、濃縮水のランゲリア指数がゼロ以下の範囲に維持されるように、前記回収率調整手段を制御する、請求項3に記載の水処理システム。
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