JP6394146B2 - 膜濾過装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原水から透過水を製造する濾過処理と、透過水による逆洗処理とが繰り返される膜モジュールを有する膜濾過装置に関する。
従来、原水から透過水を製造する膜モジュールを備える膜濾過装置が知られている。膜濾過装置においては、原水を膜モジュールで濾過して透過水を製造する濾過工程(すなわち、濾過処理)や、膜モジュールを透過水により逆洗浄する逆洗工程(すなわち、逆洗処理)が実施される。濾過工程や逆洗工程において、膜モジュールに供給される原水や透過水は、ポンプにより膜モジュールに供給される。このような膜濾過装置では、ポンプの省電力のため、透過水の流量や原水の供給圧力をフィードバック値としてポンプの回転数をインバータで可変制御する定流量制御が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、濾過工程や逆洗工程の開始時においては、膜モジュールに対して所定量の水供給が速やかに実行されることが望まれる。水供給が所定量に達するまでに時間を要すると、安定した水量の透過水や逆洗水が確保されずに、需要箇所の装置等で不都合が生じるためである。一般的なフィードバック制御では、水供給が所定量に達するまでには、タイムラグが生じることが多い。そこで、ポンプの起動時に、予め設定された駆動周波数でポンプを駆動させ、その後に定流量制御に切り替えることが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−86903号公報 特開2004−8934号公報
濾過工程や逆洗工程の開始時において、膜モジュールへの水供給が所定量に達するまでの時間を改善するために、予め設定された駆動周波数でポンプを駆動した場合等に、ポンプの応答特性や制御量等によっては、供給水が必要以上に加圧されることがある。その場合、膜モジュールで製造される透過水の流量や、膜モジュールに導入される透過水の流量が目標流量値からオーバーシュートしてしまうことが考えられる。上述の特許文献1の制御は、オーバーシュートをある程度抑制することには成功しているものの、オーバーシュート自体を回避することには失敗している。そのため、特許文献1の制御は、濾過処理又は逆洗処理の開始時の制御としては不完全である。
本発明は、濾過処理又は逆洗処理の開始時において、膜モジュールへの水供給が所定量に達するまでの時間を短縮しつつ、透過水の流量が定流量制御時の目標流量値からオーバーシュートすることのない膜濾過装置を提供することを目的とする。
本発明は、原水から透過水を製造する濾過処理と、透過水による逆洗処理とが繰り返される膜モジュールと、透過水の流量を検出する流量検出手段と、透過水の流量を変更可能な流量可変手段と、前記流量可変手段を制御する制御部と、を備え、前記流量可変手段は、前記膜モジュールからの透過水の流量又は前記膜モジュールからの逆洗排水の流量が所定流量となるように弁開度が制御される比例制御弁を有し、前記制御部は、前記流量可変手段における変更対象が前記膜モジュールからの透過水の流量の場合には、前記濾過処理の開始時において、透過水の流量が第1目標流量値となる第1制御量で前記流量可変手段を一定時間作動させる制御を実行し、その後、透過水の流量が前記第1目標流量値よりも大きい第2目標流量値となるように、PIDアルゴリズムにより前記流量可変手段の第2制御量を演算し、当該第2制御量の演算値に対応する指令信号を前記流量可変手段に出力する制御を実行し、又は、前記流量可変手段における変更対象が前記膜モジュールからの逆洗排水の流量の場合には、前記逆洗処理の開始時において、逆洗排水の流量が第1目標流量値となる第1制御量で前記流量可変手段を一定時間作動させる制御を実行し、その後、逆洗排水の流量が前記第1目標流量値よりも大きい第2目標流量値となるように、PIDアルゴリズムにより前記流量可変手段の第2制御量を演算し、当該第2制御量の演算値に対応する指令信号を前記流量可変手段に出力する制御を実行し、前記制御部は、前記第1制御量で前記流量可変手段を一定時間作動させる場合に、前記第1制御量に基づいて予め設定された弁開度となるように前記比例制御弁を制御して前記流量可変手段を一定時間作動させる制御を実行する、膜濾過装置に関する。
また、原水又は透過水の温度を検出する温度検出手段を更に備え、前記制御部は、前記濾過処理又は前記逆洗処理の開始時において、前記温度検出手段により検出された検出水温値に応じて前記第1制御量を補正することが好ましい。
また、前記流量可変手段は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動されると共に原水を吸入して前記膜モジュールに向けて送出する原水ポンプと、前記膜モジュールからの透過水の流量が所定流量となるように弁開度が制御される比例制御弁と、を有し、前記制御部は、前記濾過処理時において、前記原水ポンプを一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、前記第1制御量又は前記第2制御量の弁開度となるように前記比例制御弁を制御することが好ましい。
また、前記流量可変手段は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動されると共に透過水を吸入して前記膜モジュールに向けて送出する逆洗水ポンプと、前記膜モジュールからの逆洗排水の流量が所定流量となるように弁開度が制御される比例制御弁と、を有し、前記制御部は、前記逆洗処理時において、前記逆洗水ポンプを一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、前記第1制御量及び前記第2制御量の弁開度となるように前記比例制御弁を制御することが好ましい。
本発明によれば、濾過処理又は逆洗処理の開始時において、膜モジュールへの水供給が所定量に達するまでの時間を短縮しつつ、透過水の流量が定流量制御時の目標流量値からオーバーシュートすることのない膜濾過装置を提供することができる。
本発明の実施形態の膜濾過装置1を示す概略構成図である。 各工程における各弁の開閉状態を説明する図である。 原水供給の開始時制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。 逆洗水供給の開始時制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
図1を参照して、本発明の実施形態の膜濾過装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態の膜濾過装置1を示す概略構成図である。図2は、各工程における各弁の開閉状態を説明する図である。
図1に示すように、本実施形態の膜濾過装置1は、流量可変手段としての原水ポンプ3と、第1インバータ4と、膜モジュール2と、逆洗水用タンク7と、流量可変手段としての逆洗水ポンプ5と、流量可変手段としての第2インバータ6と、薬剤添加装置8と、制御部30と、を備える。また、図1に示すように、膜濾過装置1は、原水ラインL1と、透過水ラインL2と、逆洗水ラインL3と、第1排出ラインL4と、第2排出ラインL6と、洗浄エア供給ラインL5と、を備える。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、径路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。また、図1においては、1本の膜モジュール2を搭載した状態を例示しているが、複数本の膜モジュール2を搭載するように変更可能である。この場合、各ラインL1〜L6に対して、複数本の膜モジュール2を並列に接続する。
また、膜濾過装置1は、原水弁V1と、流量可変手段としての透過水弁V2と、逆洗水弁V3と、第1排出弁V4と、第2排出弁V6と、エア流量調整弁V5と、温度検出手段としての温度センサ11と、流量検出手段としての流量センサ12と、を備える。
図1では、電気的な接続の経路を省略するが、制御部30は、原水弁V1、透過水弁V2、逆洗水弁V3、第1排出弁V4、第2排出弁V6、エア流量調整弁V5、温度センサ11、流量センサ12等と電気的に接続される。
図1に示すように、原水ラインL1には、原水W1が流通する。原水ラインL1は、原水W1を、膜モジュール2へ流通させるラインである。原水ラインL1は、原水W1の供給源(不図示)と膜モジュール2とをつなぐラインである。原水ラインL1の上流側の端部は、原水W1の供給源(不図示)に接続されている。また、原水ラインL1の下流側の端部は、膜モジュール2の一次側に接続されている。
原水ラインL1には、図1に示すように、上流側から順に、原水ポンプ3及び原水弁V1が設けられている。
原水ポンプ3は、原水ラインL1を流通する原水W1を吸入し、膜モジュール2へ向けて圧送(吐出、送出)する機器である。原水ポンプ3には、第1インバータ4から周波数が変換された駆動電力が供給される。原水ポンプ3は、入力された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
第1インバータ4は、原水ポンプ3に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。第1インバータ4は、制御部30と電気的に接続されている。第1インバータ4には、制御部30から周波数指定信号(すなわち、指令信号)が入力される。第1インバータ4は、制御部30により入力された周波数指定信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を、原水ポンプ3に出力する。
本実施形態においては、第1インバータ4は、原水ポンプ3を一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように、駆動電力を原水ポンプ3に出力する。
原水弁V1は、例えば電動弁からなり、制御部30の制御により、原水ラインL1を開閉するように構成されている。
膜モジュール2には、原水W1が供給される。膜モジュール2は、原水ポンプ3により圧送された原水W1から、汚濁物質が除去された透過水W2を製造する。膜モジュール2は、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)製の中空糸膜の束をベッセル内に収容し、ベッセル両端部においてベッセル内周面と中空糸膜外周面との間に封止剤を充填して形成される。膜モジュール2は、外圧式又は内圧式のいずれでも使用できるが、中空糸内部が閉塞しにくい外圧式が好ましい。また、濾過方式としては、全量濾過方式又はクロスフロー濾過方式のいずれでもよい。一般に、全量濾過方式は、濾過操作時のエネルギー消費量が少ないが、ケーキ層の成長が速いため、逆洗浄の実施間隔や順洗浄(フラッシング)の実施間隔を短くする必要がある。これに対し、クロスフロー濾過方式は、濾過操作時の水循環のためにエネルギー消費量が多いが、ケーキ層の成長が緩やかなため、逆洗浄の実施間隔や順洗浄の実施間隔を延ばすことができる。
膜モジュール2に組み込まれる中空糸膜には、逆浸透膜(「RO膜」ともいう)よりも細孔が粗い膜が用いられる。膜モジュールとして、限外濾過膜を有するUF膜モジュールや、精密濾過膜を有するMF膜モジュール等を適用することができる。なお、本実施形態においては、膜モジュール2を全量濾過方式の外圧式UF膜モジュールとして、以降の装置構成や動作等を説明する。
透過水ラインL2は、膜モジュール2において製造された透過水W2を、需要箇所の装置等に流通させるラインである。透過水ラインL2は、膜モジュール2と需要箇所の装置等(不図示)とをつなぐラインである。透過水ラインL2の上流側の端部は、膜モジュール2の二次側に接続されている。また、透過水ラインL2の下流側の端部は、需要箇所の装置等(不図示)に接続されている。透過水ラインL2には、上流側から順に、膜モジュール2、接続部J1、接続部J2、接続部J3、透過水弁V2、接続部J4が設けられている。
接続部J1において、透過水ラインL2には、温度センサ11が接続されている。温度センサ11は、後述する濾過工程において、透過水ラインL2を流通する透過水W2の温度を検出する機器である。温度センサ11は、後述する逆洗工程において、透過水ラインL2を流通する逆洗水W3(透過水W2)の温度を検出する機器である。接続部J1は、膜モジュール2と接続部J3との間に配置されている。温度センサ11は、制御部30と電気的に接続されている。温度センサ11で検出された透過水W2の温度(検出温度値)は、制御部30へ検出信号として送信される。
接続部J2において、透過水ラインL2には、流量センサ12が接続されている。流量センサ12は、後述する濾過工程において、透過水ラインL2を流通する透過水W2の流量を検出する機器である。流量センサ12は、後述する逆洗工程において、透過水ラインL2を流通する逆洗水W3の流量を検出する機器である。接続部J2は、膜モジュール2と接続部J3との間に配置されている。流量センサ12は、制御部30と電気的に接続されている。流量センサ12で検出された透過水W2又は逆洗水W3の流量(検出流量値)は、制御部30へ検出信号として送信される。
接続部J3には、逆洗水ラインL3の下流側の端部が接続されている。接続部J4には、逆洗水ラインL3の上流側の端部が接続されている。逆洗水ラインL3は、接続部J4において透過水ラインL2から分岐され、後述する逆洗水用タンク7を経由して、接続部J3において透過水ラインL2に合流されるラインである。逆洗水ラインL3には、膜モジュール2における逆洗工程を実行するために、膜モジュール2において製造された透過水W2の一部が流通される。
透過水弁V2は、比例制御弁で構成され、透過水ラインL2を流通する透過水W2の流量を調整する弁である。透過水弁V2は、制御部30と電気的に接続されている。透過水弁V2の弁開度は、制御部30から送信される弁開度指定信号(すなわち、指令信号)により制御される。制御部30から電流値信号(例えば、4〜20mA)又は電圧値信号(例えば、0〜10V)を透過水弁V2の弁体駆動部に送信して、弁開度を制御することにより、透過水W2の流通流量を調整することができる。
本実施形態の濾過工程においては、原水ポンプ3を一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動して原水ラインL1を流通する原水W1を一定の圧力で加圧しながら、比例制御弁からなる透過水弁V2の弁開度を調整することで、原水W1を膜モジュール2に送出し、透過水W2を製造する。そのため、原水ポンプ3及び透過水弁V2は、透過水W2の流量を変更可能な流量可変手段として機能する。ここで、後述する流量センサ12からの流量検知信号に基づいて、比例制御弁からなる透過水弁V2の弁開度を調整することができる。この構成によれば、流量センサ12により検出される透過水W2の流量に基づくフィードバック制御により、透過水W2の流量を一定に維持するように制御を行うことができる。これにより、膜モジュール2の膜表面でのケーキ層の成長と共に、膜間の通水抵抗が増加しても、比例制御弁からなる透過水弁V2の弁開度が自動的に調整されて、透過水W2の流量を一定に制御することができる。
逆洗水ラインL3には、上流側から順に、接続部J4、逆洗水用タンク7、逆洗水ポンプ5、接続部J5、逆洗水弁V3、接続部J3が設けられている。
逆洗水用タンク7は、逆洗工程のために、膜モジュール2において製造された透過水W2の一部を、逆洗水ラインL3を流通させて、逆洗水W3(透過水W2)として貯留するタンクである。
逆洗水ポンプ5は、逆洗工程において、逆洗水ラインL3を流通する逆洗水W3(透過水W2)を吸入し、膜モジュール2へ向けて圧送(吐出、送出)する装置である。逆洗水ポンプ5は、逆洗排水W4の流量を変更可能である。逆洗水ポンプ5には、第2インバータ6から周波数が変換された駆動電力が供給される。逆洗水ポンプ5は、入力された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
第2インバータ6は、逆洗水ポンプ5に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。第2インバータ6は、制御部30と電気的に接続されている。第2インバータ6には、制御部30から周波数指定信号(すなわち、指令信号)が入力される。第2インバータ6は、制御部30により入力された周波数指定信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を逆洗水ポンプ5に出力する。
接続部J5には、薬剤添加装置8が接続されている。薬剤添加装置8は、逆洗工程において、膜モジュール2へ流入する逆洗水W3に薬剤を添加(供給)する装置である。逆洗工程において逆洗水W3に薬剤を添加することにより、膜の細孔内に付着した汚濁物質を化学的に除去し、膜モジュール2の透過流束を維持する。薬剤としては、例えば、酸化剤が利用され、酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウム等が用いられる。
薬剤添加装置8は、例えば複数回の逆洗工程に対して1回の頻度で、逆洗水ラインL3を流通する逆洗水W3の流量に比例して逆洗水W3に薬剤を供給する。薬剤を添加しての逆洗浄は、例えば1日に1回程度の頻度で実行される。薬剤添加装置8における薬剤の添加は、後述の制御部30により制御されている。
第1排出ラインL4は、逆洗工程で発生した逆洗排水W4又はバブリング工程(後述)で発生したエアA2が流通するラインである。第1排出ラインL4には、逆洗工程で発生した逆洗排水W4又はバブリング工程で発生したエアA2が系外に排出されるように流通される。第1排出ラインL4の上流側の端部は、膜モジュール2の一次側に接続される。第1排出ラインL4の途中には、第1排出弁V4が設けられている。第1排出弁V4は、例えば電動弁からなり、制御部30の制御により、第1排出ラインL4を開閉するように構成されている。
第2排出ラインL6は、逆洗工程やバブリング工程において、中空糸膜から除去した汚濁物質を系外に排出するラインである。第2排出ラインL6には、汚濁物質を含む排水W5が系外に排出するように流通される。第2排出ラインL6の上流側の端部は、膜モジュール2の二次側に接続される。第2排出ラインL6は、汚濁物質を含む排水W5を系外に排出する。第2排出ラインL6の途中には、第2排出弁V6が設けられている。第2排出弁V6は、例えば電動弁からなり、制御部30の制御により、第2排出ラインL6を開閉するように構成されている。
原水ラインL1における膜モジュール2と原水弁V1との間には、接続部J6が設けられる。接続部J6において、原水ラインL1には、洗浄エア供給ラインL5が接続されている。洗浄エア供給ラインL5は、原水ラインL1を介して、膜モジュール2にエアA1を供給するラインである。洗浄エア供給ラインL5の上流側の端部は、不図示のエアコンプレッサーに接続されている。洗浄エア供給ラインL5の下流側の端部は、接続部J6において、原水ラインL1に接続されている。洗浄エア供給ラインL5の途中には、エア流量調整弁V5が設けられている。エア流量調整弁V5は、例えば電動弁からなり、制御部30の制御により、洗浄エア供給ラインL5を開閉するように構成されている。エア流量調整弁V5と接続部J6の間には、エアA1の流量を調整するレギュレータ(不図示)が設けられている。
膜濾過装置1は、各弁(原水弁V1、透過水弁V2、逆洗水弁V3、第1排出弁V4、エア流量調整弁V5、第2排出弁V6)を切り替えることで、水張り工程と、濾過工程と、逆洗工程と、バブリング工程と、排水工程と、を実行可能である。例えば、通常運転時において、30分間の濾過工程と、5分間のその他の工程(逆洗工程、バブリング工程、排水工程及び水張り工程)との繰り返しが、行われる。膜濾過装置1は、定流量での濾過を一定時間継続すると、中空糸膜の外側でケーキ層(汚濁物質の堆積層)が成長することで、膜間差圧が上昇する。そのため、濾過工程を一定時間継続した後には、逆洗工程、バブリング工程及び排水工程に移行して、中空糸膜の外側のケーキ層を系外に排出して、透過流束を回復する工程が実施される。その後、濾過工程に備えて、水張り工程が実施される。
以下に、水張り工程、濾過工程、逆洗工程、バブリング工程及び排水工程について具体的に説明する。
水張り工程は、膜モジュール2の内部に原水W1を供給して、膜モジュール2の内部を原水W1で満たす工程である。具体的には、図2に示すように、水張り工程は、透過水弁V2、逆洗水弁V3、エア流量調整弁V5及び第2排出弁V6を閉鎖して、原水弁V1及び第1排出弁V4を開放して、原水ポンプ3を駆動して、原水W1を膜モジュール2の内部に供給するように操作される。
濾過工程は、膜モジュール2の内部に原水W1を供給して、膜モジュール2の中空糸膜の外側から内側に原水を通過させて、原水W1から透過水W2を製造する工程、すなわち濾過処理を行う工程である。具体的には、図2に示すように、濾過工程は、逆洗水弁V3、第1排出弁V4、エア流量調整弁V5及び第2排出弁V6を閉鎖して、原水弁V1及び透過水弁V2を開放して、原水ポンプ3を駆動して、原水W1を膜モジュール2に圧送するように操作される。
逆洗工程は、逆洗水ポンプ5により逆洗水W3(透過水W2)を膜モジュール2に供給して、膜モジュール2の中空糸膜の内側から外側に向かって逆洗水W3を流通させる工程、すなわち逆洗処理を行う工程である。逆洗工程は、膜モジュールの膜表面に付着した汚濁物質を押し流す。具体的には、図2に示すように、逆洗工程は、原水弁V1、透過水弁V2、エア流量調整弁V5及び第2排出弁V6を閉鎖して、逆洗水弁V3及び第1排出弁V4を開放して、逆洗水ポンプ5を駆動して、逆洗水W3を膜モジュール2に圧送するように操作される。これにより、中空糸膜の外側表面で成長したケーキ層が剥離される。洗浄後の逆洗排水W4は、第1排出ラインL4を介して、系外に排出される。
逆洗工程においては、薬剤添加装置8は、例えば複数回の逆洗工程に対して1回の頻度で、逆洗水ラインL3を流通する逆洗水W3の流量に比例して逆洗水W3に薬剤を供給する。薬剤添加装置8による薬剤の添加は、例えば、1日に1回程度の頻度で実行される。
バブリング工程は、膜モジュール2の下部からエアA1を供給して、中空糸膜の束を揺動させる工程である。これにより、逆洗工程後の膜モジュール2において、中空糸膜同士の隙間や膜の表面に残留している汚濁物質を除去する。具体的には、図2に示すように、バブリング工程は、原水弁V1、透過水弁V2、逆洗水弁V3及び第2排出弁V6を閉鎖し、第1排出弁V4及びエア流量調整弁V5を開放するように操作される。
排水工程は、逆洗工程やバブリング工程において、中空糸膜から除去した汚濁物質を、逆洗排水W4、エアA2及び排水W5として、第1排出弁V4及び第2排出弁V6を介して系外に排出する。具体的には、図2に示すように、排水工程は、原水弁V1、透過水弁V2、逆洗水弁V3及びエア流量調整弁V5を閉鎖し、第1排出弁V4及び第2排出弁V6を開放するように操作される。
次に、制御部30について説明する。制御部30は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。制御部30において、マイクロプロセッサのCPUは、メモリから読み出した所定のプログラムに従って、後述する各種の制御を実行する。制御部30において、マイクロプロセッサのメモリには、膜濾過装置1を制御するためのデータや各種プログラムが記憶される。また、制御部30のマイクロプロセッサには、時間の計時等を管理するインテグレーテッドタイマユニット(以下、「ITU」ともいう)が組み込まれている。
制御部30は、原水ポンプ3、原水弁V1、透過水弁V2、逆洗水ポンプ5、逆洗水弁V3、第1排出弁V4、エア流量調整弁V5、第2排出弁V6、薬剤添加装置8、温度センサ11、及び、流量センサ12に電気的に接続されている。
制御部30は、水張り工程、濾過工程、逆洗工程、バブリング工程、及び排水工程を順次行うように、流路切替手段としての、原水弁V1、透過水弁V2、逆洗水弁V3、第1排出弁V4、エア流量調整弁V5、第2排出弁V6を制御する。
制御部30は、原水ポンプ3の駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する周波数指定信号(電流値信号又は電圧値信号)を第1インバータ4に出力する。本実施形態においては、制御部30は、原水ポンプ3を一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように、原水ポンプ3の駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する周波数指定信号(電流値信号又は電圧値信号)を第1インバータ4に出力する。
制御部30は、所定の開度となるように、比例制御弁としての透過水弁V2を制御する。
制御部30は、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する周波数指定信号(電流値信号又は電圧値信号)を第2インバータ6に出力する。
制御部30は、膜モジュール2へ原水W1の供給を開始する供給の開始時において、原水ポンプ3及び原水弁V1を制御する(以下「原水供給の開始時制御」ともいう。)。本実施形態においては、原水供給の開始時制御は、主に、濾過工程(すなわち、濾過処理)の開始時に実行される。
制御部30は、膜モジュール2へ逆洗水W3(透過水W2)の供給を開始する供給の開始時において、逆洗水ポンプ5を制御する(以下「逆洗水供給の開始時制御」ともいう)。本実施形態においては、逆洗水供給の開始時制御は、主に、逆洗工程(すなわち、逆洗処理)の開始時に実行される。
次に、原水供給の開始時制御及び逆洗水供給の開始時制御の詳細について説明する。
<1.原水供給の開始時制御>
原水供給の開始時制御は、原水ポンプ3を一定の駆動周波数で固定した回転速度で駆動した状態で、透過水弁V2の弁開度を第1制御量で一定時間作動させる制御(第1期制御)、及び、透過水弁V2の弁開度を第2制御量で可変させながら透過水W2の流量を予め設定された目標流量値に保つ定流量制御(第2期制御)の2段階制御からなる。
<1(i).原水供給の開始時制御における第1期制御>
制御部30は、膜モジュール2への原水供給の開始時において、後述する第2期制御(定流量制御)の実行前に、原水ポンプ3を一定の駆動周波数で固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、透過水W2の流量が第1目標流量値QT1となる第1制御量で一定時間作動させる第1期制御を実行する。第1期制御は、第1制御量の弁開度となるように比例制御弁としての透過水弁V2を制御する運転モードである。ここで、第1制御量は、基準水温(例えば、25℃)において、第1目標流量値QT1に相当する透過水W2の流量が得られる透過水弁V2の弁開度が予め設定されている。
第1目標流量値QT1は、送水目標流量値QT0(第2目標流量値)よりも小さい値である。第1目標流量値QT1は、膜モジュール2から流出する透過水W2の流量が定格流量値に対してオーバーシュートしない流量値であって、例えば、送水目標流量値QT0の80〜90%に設定される。
送水目標流量値QT0(第2目標流量値)は、膜モジュール2により製造される透過水W2の定格流量値に相当する流量値が予め設定される。透過水W2の定格流量値とは、需要箇所での要求水量に応じて決定される流量値である。送水目標流量値QT0は、例えば、装置の管理者が入力操作部(不図示)を介して制御部30のメモリ(記憶手段)に入力した設定値である。
第1目標流量値QT1は、透過水W2の目標流量を送水目標流量値QT0に設定した場合に、膜モジュール2から流出する透過水W2の流量が定格流量値に対してオーバーシュートしてしまうことを回避するために、透過水W2を送水目標流量値QT0とする前に目標流量として設定される値である。
第1期制御では、制御部30は、原水ポンプ3を一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、第1制御量の弁開度となるように透過水弁V2を制御する。原水W1の供給の開始時に目標流量値を送水目標流量値QT0とする定流量制御を実行すると、原水ポンプ3や透過水弁V2の応答特性や制御量等によって、原水W1が必要以上に加圧されたり、透過水W2が必要以上に流出したりすることがある。そのため、第1期制御は、膜モジュール2で得られる透過水W2の流量が定格流量値に対してオーバーシュートしてしまうのを回避するために実行される。
制御部30は、流量センサ12の検出流量値Q1が第1目標流量値QT1となるように第1期制御を実行した後に、第1期制御を終了して、次に説明する第2期制御(定流量制御)を実行する。
<1(ii).原水供給の開始時制御における第2期制御>
制御部30は、第1期制御を実行した後に、透過水弁V2に対し、第2期制御として、定流量制御(流量フィードバック定流量制御)を実行する。この定流量制御は、流量センサ12で透過水W2の流量を測定し、透過水W2の流量を予め設定された送水目標流量値(第2目標流量値)QT0に保つための運転モードである。定流量制御において、制御部30は、流量センサ12の検出流量値Q1が送水目標流量値QT0となるように、PIDアルゴリズムにより、第2制御量となる透過水弁V2の弁開度を演算し、第2制御量の演算値に対応する弁開度指定信号(例えば、4〜20mAの電流値信号、又は0〜10Vの電圧値信号)を透過水弁V2の弁体駆動部に出力する。このように、制御部30は、第2制御量の弁開度となるように透過水弁V2を制御する。流量フィードバック定流量制御の詳細な内容については、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
<2.逆洗水供給の開始時制御>
逆洗水供給の開始時制御は、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を第1制御量で一定時間作動させる制御(第1期制御)、及び、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を第2制御量で可変させながら逆洗排水W4の流量(すなわち、逆洗水W3としての透過水W2の流量)を予め設定された目標流量値に保つ定流量制御(第2期制御)の2段階制御からなる。
<2(i).逆洗水供給の開始時制御における第1期制御>
制御部30は、膜モジュール2への逆洗水供給の開始時において、後述する第2期制御(定流量制御)の実行前に、透過水W2の流量が第1目標流量値となる第1制御量で一定時間作動させる第1期制御を実行する。第1期制御は、第1制御量となるように逆洗水ポンプ5の駆動周波数を設定し、当該駆動周波数に対応する周波数指定信号を第2インバータ6に出力する運転モードである。ここで、第1制御量は、基準水温(例えば、25℃)において、第1目標流量値QT1に相当する透過水W2の流量が得られる逆洗水ポンプ5の駆動周波数が予め設定されている。
第1目標流量値QT1は、送水目標流量値QT0(第2目標流量値)よりも小さい値である。第1目標流量値QT1は、膜モジュール2から流出する逆洗排水W4の流量が定格流量値に対してオーバーシュートしない流量値であって、例えば、送水目標流量値QT0の80〜90%に設定される。
送水目標流量値QT0(第2目標流量値)は、膜モジュール2から流出させるべき逆洗排水W4の定格流量値に相当する流量値が予め設定される。逆洗排水W4の定格流量値とは、膜モジュール2に供給すべき逆洗水W3(透過水W2)の適正流量に応じて決定される流量値である。送水目標流量値QT0は、例えば、装置の管理者が入力操作部(不図示)を介して制御部30のメモリ(記憶手段)に入力した設定値である。
第1目標流量値QT1は、流量センサ12の目標流量を送水目標流量値QT0に設定した場合に、膜モジュール2から流出する逆洗排水W4の流量が定格流量値に対してオーバーシュートしてしまうことを回避するために、透過水W2を送水目標流量値QT0とする前に目標流量として設定される値である。
第1期制御では、制御部30は、第1制御量となるように逆洗水ポンプ5の駆動周波数を設定し、当該駆動周波数に対応する周波数して信号を第2インバータ6に出力する。逆洗水W3の供給の開始時に目標流量値を送水目標流量値QT0とする定流量制御を実行すると、逆洗水ポンプ5の応答特性や制御量等によって、逆洗水W3が必要以上に加圧されることがある。そのため、第1期制御は、膜モジュール2から流出する逆洗排水W4の流量が定格流量値に対してオーバーシュートしてしまうのを回避するために実行される。
制御部30は、流量センサ12の検出流量値Q1が第1目標流量値QT1となるように第1期制御を実行した後に、第1期制御を終了して、次に説明する第2期制御(定流量制御)を実行する。
なお、流量センサ12は、透過水ラインL2に設けられており、逆洗工程において、透過水ラインL2を流通する逆洗水W3の流量を検出している。逆洗工程においては、膜モジュール2に導入された逆洗水W3は、膜モジュール2を流通されて、第1排出ラインL4を介して、逆洗排水W4として系外に排出される。そのため、透過水ラインL2を流通する逆洗水W3の流量と、第1排出ラインL4を流通する逆洗排水W4の流量とは、同じ流量と看做すことができ、透過水ラインL2を流通する逆洗水W3の流量センサ12により検出される検出流量値を、第1排出ラインL4を流通する逆洗排水W4の検出流量値と看做すことができる。よって、本実施形態においては、制御部30は、流量センサ12の検出流量値を、第1目標流量値及び第2目標流量値となるように制御する。
<2(ii).逆洗水供給の開始時制御における第2期制御>
制御部30は、第1期制御を実行した後に、逆洗水ポンプ5に対し、第2期制御として、定流量制御(流量フィードバック定流量制御)を実行する。この定流量制御は、流量センサ12で逆洗水W3(透過水W2)の流量を測定し、逆洗水W3の流量を予め設定された送水目標流量値(第2目標流量値)QT0に保つための運転モードである。定流量制御において、制御部30は、流量センサ12の検出流量値Q1が送水目標流量値QT0となるように、PIDアルゴリズムにより、第2制御量となる逆洗水ポンプ5の駆動周波数を演算し、当該駆動周波数の演算値に対応する周波数指定信号(例えば、4〜20mAの電流値信号、又は0〜10Vの電圧値信号)を第2インバータ6に出力する。つまり、制御部30は、第2制御量となるように逆洗水ポンプ5の駆動周波数を設定し、当該駆動周波数に対応する周波数指定信号を第2インバータ6に出力する。流量フィードバック定流量制御の詳細な内容については、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
制御部30は、上述した原水供給の開始時制御及び逆洗水供給の開始時制御において、温度センサ11により検出された検出水温値に応じて第1制御量を補正する。第1制御量は、基準水温(例えば、25℃)において、第1目標流量値に相当する流量が得られる制御量となっている。そのため、検出水温値に応じて第1制御量の補正を行うことにより、膜モジュール2の透過性能や配管部の通水抵抗が水温により変化することに対応ができる。すなわち、第1目標流量値の制御時において、透過水W2の水温に応じて第1制御量を補正して、実際の流量値を第1目標流量値に合致させることができる。例えば、温度センサ11により検出された検出水温値が高いときには、検出水温値が低い場合よりも、透過水W2の粘度が小さくなり、膜モジュール2を流通される水量が多くなるため、弁開度が小さくなるように透過水弁V2を制御し、又は、駆動周波数が小さくなるように逆洗水ポンプ5を制御する。
なお、第1制御量の補正には、実験的に求めた補正関数式(例えば、検出水温値を独立変数、第1制御量を従属変数とする関数式)、或いは補正テーブル(例えば、検出水温値と第1制御量の対応表)などを用いることができる。
次に、原水供給の開始時制御及び逆洗水供給の開始時制御の処理手順の具体的事例について、フローチャートを参照しながら詳細に説明する。
まず、原水供給の開始時制御の処理手順について説明する。すなわち、制御部30は、原水ポンプ3を一定の駆動周波数で固定した回転速度で駆動した状態で、透過水弁V2の弁開度を第1制御量で一定時間作動させる制御(第1期制御)を実行した後に、透過水弁V2の弁開度を第2制御量で可変させながら透過水W2の流量を予め設定された目標流量値に保つ定流量制御(第2期制御)を実行する。図3は、原水供給の開始時制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
図3に示すステップST101において、制御部30は、透過水W2の送水目標流量値(第2目標流量値)QT0及び第1目標流量値QT1を取得する。この送水目標流量値QT0は、例えば、装置の管理者が入力操作部(不図示)を介して制御部30のメモリ(不図示)に入力した設定値である。第1目標流量値QT1は、送水目標流量値QT0よりも小さい目標流量値であり、例えば、送水目標流量値QT0の80%〜90%に設定された設定値である。
ステップST102において、制御部30は、透過水W2の検出水温値を取得し、この検出水温値に応じて、透過水弁V2の第1制御量を補正する。第1制御量は、基準水温(例えば、25℃)において、第1目標流量値QT1の流量が得られる透過水弁V2の弁開度であり、補正後の第1制御量は、検出水温値において、第1目標流量値QT1の流量が得られる透過水弁V2の弁開度である。
ステップST103において、制御部30は、補正後の第1制御量を使用して、所定の演算式により、透過水弁V2の弁開度を設定する。
ステップST104において、制御部30は、原水ポンプ3を一定の駆動周波数で固定した回転速度で駆動した状態で、弁開度の設定値を対応する電流値信号(弁開度指定信号:4〜20mA)に変換し、この電流値信号を透過水弁V2の弁体駆動部に出力する。以後、運転モードが変更されるまで、ステップST103で演算された弁開度に対応する電流値信号が透過水弁V2の弁体駆動部に出力される。これにより、透過水W2の流量を第1目標流量値まで上昇させる第1期制御が実行される。透過水弁V2の弁開度を第1制御量で一定時間作動させた後(第1期制御の実行後)、制御部30は、次のステップST105〜ST109において、第2期制御(定流量制御)を実行する。
ステップST105において、制御部30は、ITUによる計時tが制御周期(Δt)である100msに達したか否かを判定する。このステップST105において、制御部30により、ITUによる計時tが100msに達したと(YES)判定された場合に、処理はステップST106へ移行する。また、ステップST105において、制御部30により、ITUによる計時tが100msに達していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST105へ戻る。
ステップST106(ステップST105:YES判定)において、制御部30は、流量センサ12の検出流量値Q1をフィードバック値として取得する。
ステップST107において、制御部30は、ステップST106で取得した検出流量値(フィードバック値)Q1と、ステップST101で取得した送水目標流量値QT0との偏差がゼロとなるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより第2制御量(操作量U)を演算する。速度形デジタルPIDアルゴリズムでは、制御周期Δt(100ms)毎に操作量の変化分ΔUを演算し、これを前回の制御周期時点の操作量Un−1に加算することで現時点の操作量Uを決定する。
速度形デジタルPIDアルゴリズムに用いられる演算式は、下記の式(1a)及び式(1b)により表される。
ΔU=K{(e−en−1)+(Δt/T)×e+(T/Δt)×(e−2en−1+en−2)} (1a)
=Un−1+ΔU (1b)
式(1a)及び式(1b)において、Δt:制御周期、U:現時点の操作量、Un−1:前回の制御周期時点の操作量、ΔU:前回から今回までの操作量の変化分、e:現時点の偏差の大きさ、en−1:前回の制御周期時点の偏差の大きさ、en−2:前々回の制御周期時点の偏差の大きさ、K:比例ゲイン、T:積分時間、T:微分時間である。なお、現時点の偏差の大きさeは、下記の式(2)により求められる。
=QT0−Q1 (2)
ステップST108において、制御部30は、現時点の第2制御量(操作量U)、送水目標流量値QT0及び透過水弁V2の最大弁開度を使用して、所定の演算式により、透過水弁V2の弁開度を演算する。
ステップST109において、制御部30は、弁開度の演算値を対応する電流値信号(弁開度指定信号:4〜20mA)に変換し、この電流値信号を透過水弁V2の弁体駆動部に出力する。制御部30が電流値信号を透過水弁V2の弁体駆動部へ出力すると、透過水弁V2は、入力された電流値信号で指定された弁開度で作動する。ステップST109の後、処理はステップST105へ戻り、第2期制御が繰り返し実行される。第2期制御の実行により、透過水W2の流量は、送水目標流量値QT0に維持される。
次に、逆洗水供給の開始時制御の処理手順について説明する。すなわち、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を第1制御量で一定時間作動させる制御(第1期制御)を実行した後に、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を第2制御量で可変させながら逆洗排水W4(すなわち、逆洗水W3としての透過水W2の流量)の流量を予め設定された目標流量値に保つ定流量制御(第2期制御)を実行する。図4は、逆洗水供給の開始時制御を実行する場合の処理手順を示すフローチャートである。
図4に示すステップST201において、制御部30は、透過水W2の送水目標流量値(第2目標流量値)QT0及び第1目標流量値QT1を取得する。この送水目標流量値QT0は、例えば、装置の管理者が入力操作部(不図示)を介して制御部30のメモリ(不図示)に入力した設定値である。第1目標流量値QT1は、送水目標流量値QT0よりも小さい目標流量値であり、例えば、送水目標流量値QT0の80%〜90%に設定された設定値である。
ステップST202において、制御部30は、逆洗水W3の検出水温値を取得し、この検出水温値に応じて、逆洗水ポンプ5の第1制御量を補正する。第1制御量は、基準水温(例えば、25℃)において、第1目標流量値QT1の流量が得られる逆洗水ポンプ5の駆動周波数であり、補正後の第1制御量は、検出水温値において、第1目標流量値QT1の流量が得られる逆洗水ポンプ5の駆動周波数である。
ステップST203において、制御部30は、補正後の第1制御量を使用して、所定の演算式により、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を設定する。
ステップST204において、制御部30は、駆動周波数の設定値を対応する電流値信号(周波数指定信号:4〜20mA)に変換し、この電流値信号を第2インバータ6に出力する。以後、運転モードが変更されるまで、ステップST203で演算された駆動周波数に対応する電流値信号が第2インバータ6に出力される。これにより、透過水W2の流量を第1目標流量値まで上昇させる第1期制御が実行される。逆洗水ポンプ5の駆動周波数を第1制御量で一定時間作動後(第1期制御の実行後)、制御部30は、次のステップST205〜ST209において、第2期制御(定流量制御)を実行する。
ステップST205において、制御部30は、ITUによる計時tが制御周期(Δt)である100msに達したか否かを判定する。このステップST205において、制御部30により、ITUによる計時tが100msに達したと(YES)判定された場合に、処理はステップST206へ移行する。また、ステップST205において、制御部30により、ITUによる計時tが100msに達していない(NO)と判定された場合に、処理はステップST205へ戻る。
ステップST206(ステップST205:YES判定)において、制御部30は、流量センサ12の検出流量値Q1をフィードバック値として取得する。
ステップST207において、制御部30は、ステップST206で取得した検出流量値(フィードバック値)Q1と、ステップST201で取得した送水目標流量値QT0との偏差がゼロとなるように、速度形デジタルPIDアルゴリズムにより第2制御量(操作量U)を演算する。速度形デジタルPIDアルゴリズムでは、制御周期Δt(100ms)毎に操作量の変化分ΔUを演算し、これを前回の制御周期時点の操作量Un−1に加算することで現時点の操作量Uを決定する。
なお、速度形デジタルPIDアルゴリズムに用いられる演算式は、前述の式(1a)、式(1b)及び式(2)で示したものである。
ステップST208において、制御部30は、現時点の第2制御量(操作量U)、送水目標流量値QT0及び逆洗水ポンプ5の最大駆動周波数を使用して、所定の演算式により、逆洗水ポンプ5の駆動周波数を演算する。
ステップST209において、制御部30は、駆動周波数の演算値を対応する電流値信号(周波数指定信号:4〜20mA)に変換し、この電流値信号を第2インバータ6に出力する。制御部30が電流値信号を第2インバータ6へ出力すると、第2インバータ6は、入力された電流値信号で指定された周波数に変換された駆動電力を逆洗水ポンプ5に供給する。その結果、逆洗水ポンプ5は、第2インバータ6から入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動される。ステップST209の後、処理はステップST205へ戻り、第2期制御が繰り返し実行される。第2期制御の実行により、逆洗水W3の流量は、送水目標流量値QT0に維持される。
上述した本実施形態に係る膜濾過装置1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態は、原水W1から透過水W2を製造する濾過処理と、透過水W2による逆洗処理とが繰り返される膜モジュール2と、透過水W2の流量を検出する流量センサ12と、透過水W2の流量を変更可能な透過水弁V2(又は、逆洗水ポンプ5)と、透過水弁V2(又は、逆洗水ポンプ5)を制御する制御部30と、を備え、制御部30は、濾過処理又は逆洗処理の開始時において、透過水W2の流量が第1目標流量値となる第1制御量で原水弁V1又は逆洗水ポンプ5を一定時間作動させる制御を実行し、その後、透過水W2の流量が第1目標流量値よりも大きい第2目標流量値となるように、PIDアルゴリズムにより透過水弁V2(又は、逆洗水ポンプ5)の第2制御量を演算し、当該第2制御量の演算値に対応する弁開度指定信号を透過水弁V2に出力する制御(又は、周波数指定信号を第2インバータ6に出力する制御)を実行する。
そのため、濾過処理又は逆洗処理の開始時において、透過水W2の流量は、第2目標流量値よりも小さい第1目標流量値まで一旦上昇され、且つ第1目標流量値近傍で一定時間保持された後に、フィードバック制御によって第2目標流量値に到達する。これにより、膜モジュール2への水供給が所定量に達するまでの時間を短縮しつつ、透過水弁V2や逆洗水ポンプ5の応答特性や制御量等によって、透過水W2が必要以上に流れることを抑制できる。この結果、膜モジュール2で製造される透過水W2の流量や、膜モジュール2に導入される透過水W2(逆洗水W3)の流量が定流量制御時の第2目標流量値からオーバーシュートすることが回避される。
また、本実施形態は、透過水W2の温度を検出する温度センサ11を更に備え、制御部30は、濾過処理又は逆洗処理の開始時において、温度センサ11により検出された検出水温値に応じて第1制御量を補正する。そのため、検出水温値に応じて第1制御量の補正を行うことにより、膜モジュール2の透過性能や配管部の通水抵抗が水温により変化することに対応できる。すなわち、第1目標流量値の制御時において、透過水W2の水温に応じて第1制御量を補正して、実際の流量値を第1目標流量値に合致させることができる。その結果、膜モジュール2で得られる透過水W2の流量が定流量制御時の第2目標流量値からオーバーシュートすることがより確実に回避される。
また、本実施形態は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動されると共に原水W1を吸入して膜モジュール2に向けて送出する原水ポンプ3と、膜モジュール2からの透過水W2の流量が所定流量となるように弁開度が制御される透過水弁V2(比例制御弁)と、を有する。制御部30は、濾過処理時において、原水ポンプ3を一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、第1制御量又は第2制御量の弁開度となるように透過水弁V2を制御する。そのため、比例制御弁を用いて定流量制御を行う場合に、膜モジュール2で得られる透過水W2の流量が第2目標流量値からオーバーシュートすることが回避される。
また、本実施形態は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動されると共に逆洗水W3(透過水W2)を吸入して膜モジュール2に向けて送出する逆洗水ポンプ5と、入力された周波数指定信号に対応する駆動周波数を逆洗水ポンプ5に出力する第2インバータ6と、を有する。制御部30は、逆洗処理時において、第1制御量及び第2制御量となるように逆洗水ポンプ5の駆動周波数を設定し、当該駆動周波数に対応する周波数指定信号を第2インバータ6に出力する。そのため、逆洗水ポンプ5及び第2インバータ6を用いて定流量制御を行う場合に、膜モジュール2に導入される逆洗水W3の流量が第2目標流量値からオーバーシュートすることが回避される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
[第1変形例]
前記実施形態においては、膜モジュール2に接続された原水ラインL1に原水ポンプ3を、また膜モジュール2に接続された透過水ラインL2に比例制御弁からなる透過水弁V2を設け、制御部30は、濾過処理時において、原水ポンプ3を一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、第1制御量又は第2制御量の弁開度となるように透過水弁(比例制御弁)V2を制御するように構成したが、これに制限されない。透過水弁V2を弁開度調整機能のない開閉弁とし、制御部30は、濾過処理時において、第1制御量又は第2制御量となるように原水ポンプ3の駆動周波数を設定し、当該駆動周波数に対応する周波数指定信号を第1インバータ4に出力するように構成してもよい。すなわち、第1変形例は、原水ポンプ3及び第1インバータ4を流量可変手段として機能させる構成である。この場合には、原水ポンプ3及び第1インバータ4の動作は、前記実施形態の逆洗水ポンプ5及び第2インバータ6の動作と同様であり、その説明が援用される。また、図4のステップST201〜ST209、及び図4の動作の説明が援用される。なお、図4のステップST203において、「逆洗水ポンプ5」とある箇所は、「原水ポンプ3」と読み替えるものとする。
[第2変形例]
前記実施形態においては、膜モジュール2に接続された逆洗水ラインL3に逆洗水ポンプ5を設け、制御部30は、逆洗処理時において、第1制御量又は第2制御量となるように逆洗水ポンプ5の駆動周波数を設定し、当該駆動周波数に対応する周波数指定信号を第2インバータ6に出力するように構成したが、これに制限されない。第1排出ラインL4に設けられた第1排出弁V4を比例制御弁とし、制御部30は、逆洗処理時において、逆洗水ポンプ5を一定の駆動周波数に固定して回転速度で駆動するように制御すると共に、第1制御量又は第2制御量の弁開度となるように第1排出弁(比例制御弁)V4を制御してもよい。すなわち、第2変形例は、逆洗水ポンプ5及び第1排出弁V4を流量可変手段として機能させる構成である。この場合には、比例制御弁としての第1排出弁V4の動作は、前記実施形態の比例制御弁としての透過水弁V2の動作と同様であり、その説明が援用される。また、図3のステップST101〜ST109、及び図3の説明が援用される。なお、図3のステップST103において、「透過水弁V2」とある箇所は、「第1排出弁V4」と読み替えるものとする。
[その他変形例]
前記実施形態においては、温度センサ11を透過水W2の温度を検出するように構成して、第1期制御において、透過水W2の検出水温値に応じて第1制御量を補正したが、これに制限されない。温度センサ11を原水W1の温度を検出するように構成して、第1期制御において、原水W1の検出水温値に応じて第1制御量を補正してもよい。
また、流路切替手段としては、本実施形態に示すように複数のバルブを切り替える方式のほか、一体型のコントロールバルブ方式を用いてもよい。
1 膜濾過装置
2 膜モジュール
3 原水ポンプ(流量可変手段)
4 第1インバータ(インバータ)
5 逆洗水ポンプ(流量可変手段)
6 第2インバータ(インバータ、流量可変手段)
11 温度センサ(温度検出手段)
12 流量センサ(流量検出手段)
30 制御部
V1 原水弁
V2 透過水弁(比例制御弁、流量可変手段)
W1 原水
W2 透過水
W3 逆洗水(透過水)
W4 逆洗排水(透過水)

Claims (4)

  1. 原水から透過水を製造する濾過処理と、透過水による逆洗処理とが繰り返される膜モジュールと、
    透過水の流量を検出する流量検出手段と、
    透過水の流量を変更可能な流量可変手段と、
    前記流量可変手段を制御する制御部と、を備え、
    前記流量可変手段は、前記膜モジュールからの透過水の流量又は前記膜モジュールからの逆洗排水の流量が所定流量となるように弁開度が制御される比例制御弁を有し、
    前記制御部は、前記流量可変手段における変更対象が前記膜モジュールからの透過水の流量の場合には、前記濾過処理の開始時において、透過水の流量が第1目標流量値となる第1制御量で前記流量可変手段を一定時間作動させる制御を実行し、その後、透過水の流量が前記第1目標流量値よりも大きい第2目標流量値となるように、PIDアルゴリズムにより前記流量可変手段の第2制御量を演算し、当該第2制御量の演算値に対応する指令信号を前記流量可変手段に出力する制御を実行し、又は、前記流量可変手段における変更対象が前記膜モジュールからの逆洗排水の流量の場合には、前記逆洗処理の開始時において、逆洗排水の流量が第1目標流量値となる第1制御量で前記流量可変手段を一定時間作動させる制御を実行し、その後、逆洗排水の流量が前記第1目標流量値よりも大きい第2目標流量値となるように、PIDアルゴリズムにより前記流量可変手段の第2制御量を演算し、当該第2制御量の演算値に対応する指令信号を前記流量可変手段に出力する制御を実行し、
    前記制御部は、前記第1制御量で前記流量可変手段を一定時間作動させる場合に、前記第1制御量に基づいて予め設定された弁開度となるように前記比例制御弁を制御して前記流量可変手段を一定時間作動させる制御を実行する、
    膜濾過装置。
  2. 原水又は透過水の温度を検出する温度検出手段を更に備え、
    前記制御部は、前記濾過処理又は前記逆洗処理の開始時において、前記温度検出手段により検出された検出水温値に応じて前記第1制御量を補正する、
    請求項1に記載の膜濾過装置。
  3. 前記流量可変手段は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動されると共に原水を吸入して前記膜モジュールに向けて送出する原水ポンプと、前記膜モジュールからの透過水の流量が所定流量となるように弁開度が制御される比例制御弁と、を有し、
    前記制御部は、前記濾過処理時において、前記原水ポンプを一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、前記第1制御量又は前記第2制御量の弁開度となるように前記比例制御弁を制御する、
    請求項1又は2に記載の膜濾過装置。
  4. 前記流量可変手段は、入力された駆動周波数に応じた回転速度で駆動されると共に透過水を吸入して前記膜モジュールに向けて送出する逆洗水ポンプと、前記膜モジュールからの逆洗排水の流量が所定流量となるように弁開度が制御される比例制御弁と、を有し、
    前記制御部は、前記逆洗処理時において、前記逆洗水ポンプを一定の駆動周波数に固定した回転速度で駆動するように制御すると共に、前記第1制御量又は前記第2制御量の弁開度となるように前記比例制御弁を制御する、
    請求項1又は2に記載の膜濾過装置。
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