JP5895932B2 - 抵抗変化素子、それを含む半導体装置およびそれらの製造方法 - Google Patents

抵抗変化素子、それを含む半導体装置およびそれらの製造方法 Download PDF

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Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2011−105424号(2011年 5月10日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、プログラマブルロジックおよびメモリ等の電子デバイスに用いられる、金属の析出を利用した抵抗変化素子、それを含む半導体装置及びそれらの製造方法に関する。
プログラマブルロジックの機能を多様化し、電子機器などへの実装を推進して行くためには、ロジックセル間を相互に結線するスイッチのサイズを小さくし、そのオン抵抗を小さくすることが必要となる。金属イオンの伝導するイオン伝導層内における金属の析出を利用したスイッチは従来の半導体スイッチよりもサイズが小さく、オン抵抗が小さいことが知られている。
このようなスイッチング素子には、特許文献1に開示された2端子スイッチ(図1)と、特許文献2に開示された3端子スイッチとがある。2端子スイッチは、金属イオンを供給する第1電極とイオンを供給しない第2電極でイオン伝導層を挟んだ構造をしている。両電極間はイオン伝導層中での金属架橋の形成・消滅によってスイッチングする。2端子スイッチは、構造が単純であるため、作製プロセスが簡便であり、素子サイズをナノメートルオーダーまで小さく加工可能である。3端子スイッチは、2つの2端子スイッチの第2電極を一体化した構造で、高い信頼性が確保される。
イオン伝導層としては、シリコン、酸素、炭素を主成分としたポーラスポリマーが望ましい。ポーラスポリマーイオン伝導層は、金属架橋が形成しても絶縁破壊電圧を高く保つことが出来るため、動作信頼性に優れている(特許文献3)。
また、このようなスイッチをプログラマブルロジックの配線切り替えスイッチとして搭載するためには、スイッチの小型化による高密度化、および作製工程を簡略化する必要がある。最先端の半導体装置の配線材料は主に銅で構成されており、銅配線内に抵抗変化素子を効率的に形成する手法が望まれている。
電気化学反応を利用するスイッチ素子の半導体装置への集積化する技術について、非特許文献1に開示されている。それによると、半導体基板上の銅配線とスイッチ素子の第1電極を兼用する技術が記載されている。本構造を用いれば、第1電極を新たに形成するための工程が削減できる。そのため、第1電極を作成するためのマスクは不要となり、抵抗変化素子を作製するために追加すべきフォトマスク(PR)数は2枚とできる。この際、銅配線上に直接イオン伝導層を成膜すると、銅配線表面が酸化しリーク電流が大きくなるため、銅配線とイオン伝導層の間に酸化犠牲層として機能する金属薄膜を挟む。金属薄膜はイオン伝導層に含まれる酸素によって酸化され、イオン伝導層の一部となる。
特表2002−536840号公報 特願2010−216732号公報 特願2009−258007号公報
M. Tada, et al, IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES(アイ・イー・イー・イー トランズアクション オン エレクトロン デバイス)、57巻、1987ページ〜1995ページ、2010年 J. Noguchi, IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES(2005 アイ・イー・イー・イー トランズアクション オン エレクトロン デバイス)、52巻、1743ページ〜1750ページ、2005年
なお、前述の特許文献及び非特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
以下の分析は、本発明者らによってなされたものである。プログラマブルロジックの配線切り換えスイッチは、高いオン/オフ抵抗比を有することが望ましい。金属架橋を用いたスイッチのオン状態の電流パスは、金属の凝集体であるため、オン時の抵抗値は十分に低く出来る。一方、オフ状態の抵抗値は素子の初期抵抗を踏襲する。非特許文献1に開示された素子構造の金属架橋スイッチでは、オフ時のリーク電流が大きく、オフ状態を高抵抗に保てないという問題がある。
上述したように、従来の技術には困難な問題があり、その解決が望まれる。本発明は、高いオフ抵抗を有する抵抗変化素子(スイッチング素子)と、その抵抗変化素子を用いた書き換え可能な半導体装置、そしてこれらの製造方法を提供することを目的とする。
第1の視点において、本発明に係る半導体装置は、第1電極、第2電極及び該第1電極と該第2電極間に配置されたイオン伝導層を含み、該第1電極から該イオン伝導層中に供給された金属イオンが該第2電極から電子を受け取って析出して金属となり、該金属が該第1電極および該第2電極間を架橋接続することによって抵抗が変化する抵抗変化素子であって、該イオン伝導層が、酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層と、金属酸化物で構成された第2のイオン伝導層との積層構造であり、該第2のイオン伝導層を構成する金属酸化物が酸化ジルコニウム及び酸化ハフニウムのうちの少なくとも一つを含み、前記第1及び第2の電極間に電圧を印加することにより、前記第1の電極から金属イオンが供給される、抵抗変化素子を任意に2つ隣接させ、該2つの抵抗変化素子の前記第1電極又は前記第2電極のいずれかを一体に形成した3端子構造である抵抗変化素子を、半導体基板上の多層銅配線層の内部に有する半導体装置であって、該多層銅配線層は、少なくとも、銅配線と銅プラグを備え、該抵抗変化素子は、第1電極である2つの下部電極と第2電極である1つの上部電極との間に、イオン伝導層が介在した構成となっており、該銅配線が該2つの下部電極を兼ね、該銅配線上にはバリア絶縁膜が設けられ、該バリア絶縁膜は窒化シリコンで構成されており、該バリア絶縁膜には、2つの該下部電極の双方である該銅配線に到達する1つの開口部が設けられており、該開口部内のみに、該イオン伝導層、及び該上部電極が順に埋め込まれ、該上部電極はルテニウムで構成されており、該上部電極はバリアメタルを介して該銅プラグと接続しており、該イオン伝導層は、該上部電極と接する第1のイオン伝導層と、該銅配線と接する第2のイオン伝導層とからなり、該第1のイオン伝導層が少なくともシリコン、酸素、炭素を主成分とするポリマー膜で構成され、該第2のイオン伝導層の比誘電率は2.1以上3.0以下であることを特徴とする。
第2の視点において、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上の多層銅配線層の内部に2端子構造である抵抗変化素子を有する半導体装置であって、前記多層銅配線層は、少なくとも、銅配線と銅プラグを備え、該抵抗変化素子は、第2電極である上部電極と第1電極である下部電極との間に、イオン伝導層が介在した構成となっており、該銅配線が該下部電極を兼ね、該銅配線上にはバリア絶縁膜が設けられ、該バリア絶縁膜は窒化シリコンで構成されており、該バリア絶縁膜には該銅配線に到達する開口部が設けられており、該開口部内のみに、該抵抗変化素子のイオン伝導層、及び上部電極が順に埋め込まれ、該上部電極はルテニウムで構成されており、該上部電極はバリアメタルを介して該銅プラグと接続しており、該イオン伝導層は、該銅配線と接する第1のイオン伝導層と、該上部電極と接する第2のイオン伝導層とからなり、該第1のイオン伝導層が少なくともシリコン、酸素、炭素を主成分とし、比誘電率が2.1以上3.0以下であるポリマー膜で構成されていることを特徴とする。
第3の視点において、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上の多層銅配線層の内部に3端子構造である抵抗変化素子を有する半導体装置であって、該多層銅配線層は、少なくとも、銅配線と銅プラグを備え、該抵抗変化素子は、第1電極である2つの下部電極と第2電極である1つの上部電極との間に、イオン伝導層が介在した構成となっており、該銅配線が該2つの下部電極を兼ね、該銅配線上にはバリア絶縁膜が設けられ、該バリア絶縁膜は窒化シリコンで構成されており、該バリア絶縁膜には、2つの該下部電極の双方である該銅配線に到達する1つの開口部が設けられており、該開口部内のみに、該イオン伝導層、及び該上部電極が順に埋め込まれ、該上部電極はルテニウムで構成されており、該上部電極はバリアメタルを介して該銅プラグと接続しており、該イオン伝導層は、該配線と接する第1のイオン伝導層と、該上部電極と接する第2のイオン伝導層とからなり、該第1のイオン伝導層が少なくともシリコン、酸素、炭素を主成分とし、比誘電率が2.1以上3.0以下であるポリマー膜で構成されていることを特徴とする。
第4の視点において、本発明に係る抵抗変化素子の製造方法は、第1電極、第2電極及び該第1電極と該第2電極間に配置されたイオン伝導層を含み、該イオン伝導層が酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層と、金属酸化物で構成された第2のイオン伝導層との積層構造である抵抗変化素子の製造方法であって、シリコン基板の表面に第1電極を形成する工程と、該シリコン基板の上にジルコニウム及びハフニウムのうちの少なくとも1つの金属を含む金属層を形成する工程と、該金属層の上に、酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程と、を含み、該第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程において、同時に該金属層を酸化することによって第2のイオン伝導層を形成することを特徴とする。
第5の視点において、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上の多層銅配線層の内部に2端子構造の抵抗変化素子を有する半導体装置の製造方法であって、半導体装置の多層銅配線層は、1つの銅配線を備え、下部電極を兼ねる銅配線の上にバリア絶縁膜を形成する工程と、該バリア絶縁膜に該銅配線に到達する開口部を設ける工程と、少なくとも該開口部内の該銅配線上に、ジルコニウム及びハフニウムのうちの少なくとも1つの金属を含む金属層を形成する工程と、該金属層の上に、酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程と、を含み、該第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程において、同時に該金属層を酸化することによって第2のイオン伝導層を形成することを特徴とする。
第6の視点において、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上の多層銅配線層の内部に3端子構造である抵抗変化素子を有する半導体装置の製造方法であって、半導体装置の多層銅配線層は、少なくとも2つの銅配線を備え、2つの下部電極を兼ねる2つの銅配線の上にバリア絶縁膜を形成する工程と、該バリア絶縁膜に該2つの銅配線の双方に到達する1つの開口部を設ける工程と、少なくとも該開口部内の該2つの銅配線上に、ジルコニウム及びハフニウムのうちの少なくとも1つの金属を含む金属層を形成する工程と、該金属層の上に、酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程と、を含み、該第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程において、同時に該金属層を酸化することによって第2のイオン伝導層を形成することを特徴とする。
金属架橋スイッチにおけるリーク電流は、イオン伝導層の材料や膜質に依存する。特にイオン伝導層中に伝導金属が拡散することでリーク電流は大きく変化する。すなわち、素子作製時およびスイッチング電圧以下の低電圧印加時に金属イオンを供給する第1電極から出来るだけ金属イオンが供給されない状態とする必要がある。金属イオンのイオン伝導層中への供給は金属のイオン化反応によって進行しているが、陽イオンを形成する金属のイオン化には酸化剤となる陰イオンの存在が必要である。イオン伝導層が酸素を含んでいる場合、イオン伝導層中の酸素イオンが酸化剤として機能し、金属のイオン化を促進する。
例えば、LSIの銅配線では、銅配線から層間絶縁膜中への銅イオンの注入による銅配線間のショートが問題となっている(絶縁破壊寿命:TDDB)。特に、銅配線工程中の化学機械研磨工程(CMP)などによって生じる酸化銅層が生じた場合、TDDBが短くなる傾向が報告されている(非特許文献1)。すなわち、銅配線からの銅イオンの層間絶縁膜中への注入が促進されている。前記スイッチにおいても酸化銅の形成状態によって、第1電極の金属がイオン伝導層中へ注入する速度が変化する。
本発明に係るスイッチ素子では、第1電極上に挿入する酸化犠牲層を従来用いられたチタン(Ti)およびタンタル(Ta)に代わり、TiやTaよりも熱的安定性の高いジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、そしてさらにはアルミニウム(Al)を用いることで、酸化銅層の形成を抑制する。
本発明によれば、オフ状態のリーク電流を低減することができる。このため、プログラマブルロジックの配線切り換えスイッチに本スイッチを適用した場合に、動作時の消費電力を抑制できる。また、素子同士を並列に繋げてもリーク電流が低く保たれるため、多数の素子を同時に書き込むことができる。
従来の2端子スイッチング素子の一構成例を示す断面模式図である。 一実施例に係る2端子スイッチング素子の構成例を示す断面模式図である。 図2に示す2端子スイッチング素子の駆動原理を示す断面模式図である。 一実施例に係る2端子スイッチング素子の製造工程例を示す断面模式図である。 一実施例に係る2端子スイッチング素子を用いた半導体装置の構成例を示す断面模式図である。 図5に示す半導体装置の一例のスイッチング特性を示すグラフである。 図5に示す半導体装置の他の例のスイッチング特性を示すグラフである。 図5に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。 図5に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。 図5に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。 一実施例に係る3端子スイッチング素子を用いた半導体装置の構成例を示す断面模式図である。 図11に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。 図11に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。 図11に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。 図11に示す半導体装置の製造工程例を示す断面模式図である。
第1の視点において、前記第2のイオン伝導層が、酸化チタンと酸化ジルコニウムの積層体又は混合物、もしくは酸化チタンと酸化ハフニウムの積層体又は混合物のうちのいずれかであることが好ましい。
また、前記第2のイオン伝導層が、酸化ハフニウムと酸化ジルコニウムの積層体又は混合物、酸化ハフニウムと酸化アルミニウムの積層体又は混合物、もしくは酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムの積層体又は混合物のうちのいずれかであることが好ましい。
また、前記第2のイオン伝導層がさらに酸化アルミニウムを含むことが好ましい。
また、前記第1電極が銅を含むことが好ましい。
また、前記第2のイオン伝導層の膜厚が0.5nm以上3nm以下であることが好ましい。
また、上記いずれかの抵抗変化素子を任意に2つ隣接させ、該2つの抵抗変化素子の前記第1電極又は前記第2電極のいずれかを一体に形成した3端子構造であることが好ましい。
また、前記第1のイオン伝導層が少なくともシリコン、酸素、炭素を主成分とし、比誘電率が2.1以上3.0以下であるポリマー膜で構成されていることが好ましい。
第4〜6の視点において、前記金属層を形成する工程は、チタンとジルコニウムの積層体又は混合物、チタンとハフニウムの積層体又は混合物、ハフニウムとジルコニウムの積層体又は混合物、ハフニウムとアルミニウムの積層体又は混合物、もしくはジルコニウムとアルミニウムの積層体又は混合物である金属層を形成する工程であることが好ましい。
(実施例1)構成
本実施例に係る2端子スイッチング素子の一実施例の構成について説明する。図2は、一実施例1に係る2端子スイッチング素子の構成を示す断面模式図である。
本実施例1に係るスイッチング素子は、第1電極21と、第1電極21との界面に形成している第2イオン伝導層24と、第2イオン伝導層24に接した第1イオン伝導層23と、第1電極21、第2イオン伝導層24、第1イオン伝導層23を介して設けられた第2電極22とを有する構成である。第1イオン伝導層23と第2イオン伝導層24は金属イオンが伝導するための媒体となる。また、第2電極22の材料は、電圧を印加した際に、第1イオン伝導層23と第2イオン伝導層24中に金属イオンを供給しないことが望ましい。
第1電極21は銅で、スパッタ法、化学気相成長法(CVD法)、電気めっき法で形成する。
第2イオン伝導層24は金属酸化物で形成される。まず酸化物を形成できる金属を第1電極21上に成膜し、その上に堆積する酸素の含まれた第1イオン伝導層23の成膜中にチャンバーに存在する酸素で酸化し、金属酸化物のイオン伝導層界面24を得る。材料の候補としては、Zr、Hf、AlなどのHigh−kメタルゲート用酸化物に使用される元素が望ましい。これらは、酸化物生成の標準ギブズエネルギーが低く酸化物となり易いバルブメタルである。また、TiやTaと比べて熱的安定性が高いため、イオン伝導層成膜中の酸素のゲッターとして効果的に機能し、銅配線表面の酸化を防ぐことが出来る。最適膜厚は2nmであり、0.5nm以上3nm以下であることが好ましい。これより薄いと銅配線表面の酸化がわずかに起こり、これより厚いと酸化しきれずに金属として残ってしまう。
また、第2イオン伝導層24はTiとZr、Hf、Alの積層構造を酸化したり、TiにZr、Hf、Alが混合された金属を酸化することで形成しても良い。Tiは密着性が高いため、第1イオン伝導層23と第1電極21との密着性を高めることで、絶縁破壊電圧を高くする効果がある。一方、Zrは第1下部電極55aの金属の酸化を効果的に防止している。
また、第2イオン伝導層24はHfとZr、HfとAl、ZrとAlの積層構造を酸化したり、HfとZr、HfとAl、ZrとAlが混合された金属を酸化しても良い。配線切り換えスイッチとしては信号の遅延に影響を及ぼす高比誘電率の材料は避けたい。そこで、酸化して比誘電率が高い酸化物となる金属と、その金属よりも酸化物の比誘電率が低くなる金属を積層および混合することで、比誘電率を下げる。比誘電率が低いとスイッチ素子に付随する容量成分が少なくなり、素子を配線の一部として使用する場合(オン時)に信号遅延を少なくすることができる。本実施例においては、比誘電率が2.1以上3.0以下であることが好ましい。
第2イオン伝導層を形成する金属はスパッタ法、レーザーアブレーション法、プラズマCVD法を用いて形成する。第2イオン伝導層24は第1イオン伝導層23の50%以下の膜厚であることが望ましい。
第1イオン伝導層23は、例えばシリコン、酸素、炭素、水素を含むSIOCH系ポリマー膜で、プラズマCVDによって形成することができる。環状有機シロキサンの原料とキャリアガスであるヘリウムを反応室内に流入し、両者の供給が安定化し、反応室の圧力が一定になったところでRF電力の印加を開始する。原料の供給量は10〜200sccm、ヘリウムの供給は原料気化器経由で500sccm、別ラインで反応室に直接500sccm供給する。
第2電極はルテニウム、プラチナ、ニッケルであれば良い。プロセスの観点では比較的にエッチングが簡単なルテニウムが好ましい。
本実施例1の2端子スイッチング素子の駆動方法を図3に従って説明する。図3は、図2に示す2端子スイッチング素子の駆動原理を示す断面模式図である。
第2電極32を接地して、第1電極31に正電圧を印加すると第1電極31の金属が第2イオン伝導層36を介して金属イオン35になって、第1イオン伝導層33に溶解する。そして、第2イオン伝導層36、及び第1イオン伝導層33中の金属イオン35が第2電極32の表面に金属架橋34になって析出し、析出した金属架橋34により第1電極31と第2電極32が接続される。金属架橋34で第1電極31と第2電極32が電気的に接続することで、スイッチがオン状態になる。
一方、上記オン状態で第2電極32を接地して、第1電極31に負電圧を印加すると、金属架橋34が第2イオン伝導層36、及び第1イオン伝導層33に金属イオン35となって溶解し、金属架橋34の一部が切れる。この際、金属イオン35は第2イオン伝導層36、及び第1イオン伝導層33内に分散した金属架橋34と第1電極31に回収される。これにより、第1電極31と第2電極32との電気的接続が切れ、スイッチがオフ状態になる。上記オフ状態からオン状態にするには、再び第1電極31に正電圧を印加すればよい。また、第1電極31を接地し、第2電極32に負電圧を印加してスイッチをオン状態にしたり、第1電極31を接地し、第2電極32に正電圧を印加してスイッチをオフ状態にしたりしてもよい。
なお、スイッチがオフ状態になるとき、電気的接続が完全に切れる前の段階から第1電極31および第2電極32間の抵抗が大きくなったり、電極間容量が変化したりするなど電気特性の変化があって、最終的に電気的接続が切れる。
(製造方法)
本実施例に係るスイッチング素子の製造方法例について説明する。図4に沿ってスイッチング素子の製造工程について述べる。図4は、一実施例に係る2端子スイッチング素子の製造工程例を示す断面模式図である。
[工程1]
低抵抗シリコン基板46の表面に膜厚20nmのタンタル、その上に100nmの銅をスパッタ法で成膜し、第1電極41とする。
[工程2]
Zr、Hf又はAlを1nmの厚さで、もしくは、TiとZr、Hf又はAlをそれぞれ0.5nmの厚さでスパッタ成膜し金属層44を形成する。
[工程3]
第1イオン伝導層43としてシリコン、酸素、炭素、水素を含むSIOCH系ポリマー膜をプラズマCVDによって形成する。環状有機シロキサンの原料とキャリアガスであるヘリウムを反応室内に流入し、両者の供給が安定化し、反応室の圧力が一定になったところでRF電力の印加を開始する。原料の供給量は10〜200sccm、ヘリウムの供給は原料気化器経由で500sccm、別ラインで反応室に直接500sccm供給する。金属層44は、第1イオン伝導層43の形成中に酸素を含むSIOCH系ポリマー膜の原料に曝されることで自動的に酸化し、酸化物となることで第2イオン伝導層45となる。
[工程4]
第1イオン伝導層43の上に真空蒸着法もしくはスパッタ法により膜厚30nmのルテニウムを堆積させる。この際、ステンレスもしくはシリコンで作製されたシャドーマスクを介してルテニウムを堆積し、1辺30μm〜150μmの正方形の第2電極42を形成する。
(実施例2)
実施例1に係る2端子スイッチング素子を多層配線層内部に形成した半導体装置を、実施例2として以下に説明する。
図5は、実施例2に係る半導体装置の構成を模式的に示した部分断面図である。半導体基板51上の多層配線層の内部に2端子スイッチ72を有する装置である。
多層配線層は、半導体基板51上にて、層間絶縁膜52、バリア絶縁膜53、層間絶縁膜54、バリア絶縁膜57、保護絶縁膜64、層間絶縁膜65、エッチングストッパ膜66、層間絶縁膜67、及びバリア絶縁膜71の順に積層した絶縁積層体を有する。
多層配線層は、層間絶縁膜54及びバリア絶縁膜53に形成された配線溝にバリアメタル56を介して第1配線55が埋め込まれている。
多層配線層は、層間絶縁膜67及びエッチングストッパ膜66に形成された配線溝に第2配線68が埋め込まれており、層間絶縁膜65、保護絶縁膜64、及びハードマスク膜63に形成された下穴にプラグ69が埋め込まれており、第2配線68とプラグ69が一体となっており、第2配線68及びプラグ69の側面乃至底面がバリアメタル70によって覆われている。
多層配線層は、バリア絶縁膜57に形成された開口部にて、下部電極となる第1配線55、バリア絶縁膜57の開口部の壁面、乃至バリア絶縁膜57上に、抵抗変化層59、第1上部電極60、及び第2上部電極61の順に積層した2端子スイッチ72が形成されており、第2上部電極61上にハードマスク膜63が形成されており、酸化防止膜である酸化防止膜59a、イオン伝導層59b、第1上部電極60、第2上部電極61、及びハードマスク膜63の積層体の上面乃至側面が保護絶縁膜64で覆われている。
第1配線55の一部を酸化し、第1下部電極55aを2端子スイッチ72の下部電極とすることで、すなわち、第1配線55が2端子スイッチ72の第1下部電極55aを兼ねることで、工程数を簡略化しながら、電極抵抗を下げることができる。通常の銅ダマシン配線プロセスに追加工程として、少なくとも2PRのマスクセットを作成するだけで、2端子スイッチを搭載することができ、素子の低抵抗化と低コスト化を同時に達成することができるようになる。
2端子スイッチ72は、バリア絶縁膜57に形成された開口部の領域にて酸化防止膜59aと第1下部電極55aが直接接しており、イオン伝導層59bと第1上部電極60が直接接しており、第2上部電極61上にてプラグ69と第2上部電極61とがバリアメタル70を介して電気的に接続されている。2端子スイッチ72は、電圧の印加、あるいは電流を流すことでオン/オフの制御を行い、例えば、酸化防止膜59aおよびイオン伝導層中59bへの第1配線55に係る金属の電界拡散を利用してオン/オフの制御を行う。
半導体基板51は、半導体素子が形成された基板である。半導体基板51には、例えば、シリコン基板、単結晶基板、SOI(Silicon on Insulator)基板、TFT(Thin Film Transistor)基板、液晶製造用基板等の基板を用いることができる。層間絶縁膜52は、半導体基板51上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜52には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜52は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。
バリア絶縁膜53は、層間絶縁膜52、54間に介在したバリア性を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜53は、第1配線55用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。バリア絶縁膜53には、例えば、窒化シリコン膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。バリア絶縁膜53には、第1配線55を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル56を介して第1配線55が埋め込まれている。バリア絶縁膜53は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜54は、バリア絶縁膜53上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜54には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜54は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜54には、第1配線55を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル56を介して第1配線55が埋め込まれている。
第1配線55は、層間絶縁膜54及びバリア絶縁膜53に形成された配線溝にバリアメタル56を介して埋め込まれた配線である。第1配線55は、2端子スイッチ72の下部電極を兼ね、酸化防止膜59aと直接接している。イオン伝導層59bの下面は酸化防止膜59aに直接接しており、上面は第1上部電極60に直接接している。第1配線55には、抵抗変化層59において拡散、イオン電導可能な金属が用いられ、例えば、銅等を用いることができる。第1配線55は、アルミニウムと合金化されていてもよい。
バリアメタル56は、第1配線55に係る金属が層間絶縁膜54や下層へ拡散することを防止するために、配線の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル56には、例えば、第1配線55が銅を主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル、窒化タンタル、窒化チタン、炭窒化タングステンのような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。
バリア絶縁膜57は、第1配線55を含む層間絶縁膜54上に形成され、第1配線55に係る金属(例えば、銅)の酸化を防いだり、層間絶縁膜65中への第1配線55に係る金属の拡散を防いだり、上部電極61、60、及び抵抗変化層59の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。バリア絶縁膜57には、例えば、SiC膜、SiCN膜、窒化シリコン膜、及びそれらの積層構造等を用いることができる。バリア絶縁膜57は、保護絶縁膜64及びハードマスク膜63と同一材料であることが好ましい。
酸化防止膜59a、およびイオン伝導層59bは、抵抗が変化する膜である。第1配線55(下部電極)に係る金属の作用(拡散、イオン伝導など)により抵抗が変化する材料を用いることができ、2端子スイッチ72の抵抗変化を金属イオンの析出によって行う場合には、イオン伝導可能な膜が用いられる。
イオン伝導層59bはプラズマCVD法を用いて形成する。環状有機シロキサンの原料とキャリアガスであるヘリウムを反応室内に流入し、両者の供給が安定化し、反応室の圧力が一定になったところでRF電力の印加を開始する。原料の供給量は10〜200sccm、ヘリウムの供給は原料気化器経由で500sccm、別ラインで反応室に直接500sccm供給する。
酸化防止膜59aは、第1下部電極55aに係る金属が、イオン伝導層59bを堆積している間の加熱やプラズマでイオン伝導層59b中に拡散することを防止する役割と、第1下部電極55aが酸化され、拡散が促進されやすくなることを防止する役割がある。酸化防止膜59aの金属、例えばZr、Hf、Alは、イオン伝導層59bの成膜中に酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アルミニウムとなり、抵抗変化層59の一部となる。酸化防止膜59aの金属の最適膜厚は2nmであり、0.5nm以上3nm以下であることが好ましい。これより薄いと銅配線表面の酸化がわずかに起こり、これより厚いと酸化しきれずに金属として残ってしまう。抵抗変化層59は、第1下部電極55a、バリア絶縁膜57の開口部のテーパ面、乃至バリア絶縁膜57上に形成されている。抵抗変化層59は、第1下部電極55aと抵抗変化層59の接続部の外周部分が少なくともバリア絶縁膜57の開口部のテーパ面上に沿って配設されている。
酸化防止膜59aは、TiとZr、HfあるいはAlとの積層を形成したり、TiにZr、Hf、Alを混合しても良い。Tiは密着性が高いため、イオン伝導層59bと第1下部電極55aとの密着性を高めることで、絶縁破壊電圧を高くする効果がある。また、酸化防止膜59aはHfとZr、HfとAl、ZrとAlの積層構造を酸化したり、HfとZr、HfとAl、ZrとAlが混合された金属を酸化しても良い。配線切り換えスイッチとしては信号の遅延に影響を及ぼす高比誘電率の材料は避けたい。そこで、酸化して比誘電率が高い酸化物となる金属と、その金属よりも酸化物の比誘電率が低くなる金属を積層および混合することで、比誘電率を下げる。
第1上部電極60は、2端子スイッチ72の上部電極における下層側の電極であり、イオン伝導層59bと直接接している。第1上部電極60には、第1配線55に係る金属よりもイオン化しにくく、イオン伝導層59bにおいて拡散、イオン伝導しにくい金属が用いられ、例えば、プラチナ、ルテニウム、ニッケル等を用いることができる。
第2上部電極61は、2端子スイッチ72の上部電極における上層側の電極であり、第1上部電極60上に形成されている。第2上部電極61は、第1上部電極60を保護する役割を有する。すなわち、第2上部電極61が第1上部電極60を保護することで、プロセス中の第1上部電極60へのダメージを抑制し、2端子スイッチ72のスイッチング特性を維持することができる。第2上部電極61には、例えば、タンタル、チタン、タングステンあるいはそれらの窒化物等を用いることができる。
ハードマスク膜63は、第2上部電極61、第1上部電極60、及びイオン伝導層59b、酸化防止膜59aをエッチングする際のハードマスク膜兼パッシベーション膜となる膜である。ハードマスク膜63には、例えば、SiN膜等を用いることができる。ハードマスク膜63は、保護絶縁膜64、およびバリア絶縁膜57と同一材料であることが好ましい。すなわち、2端子スイッチ72の周囲を全て同一材料で囲むことで材料界面が一体化され、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、2端子スイッチ72自身からの脱離を防ぐことができるようになる。
保護絶縁膜64は、2端子スイッチ72にダメージを与えることなく、さらにイオン伝導層59bからの酸素の脱離を防ぐ機能を有する絶縁膜である。保護絶縁膜64には、例えば、窒化シリコン膜、SiCN膜等を用いることができる。保護絶縁膜64は、ハードマスク膜63及びバリア絶縁膜57と同一材料であることが好ましい。同一材料である場合には、保護絶縁膜64とバリア絶縁膜57及びハードマスク膜63とが一体化して、界面の密着性が向上し、2端子スイッチ72をより保護することができるようになる。
層間絶縁膜65は、保護絶縁膜64上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜65には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜65は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜65は、層間絶縁膜67と同一材料としてもよい。層間絶縁膜65には、プラグ69を埋め込むための下穴が形成されており、当該下穴にバリアメタル70を介してプラグ69が埋め込まれている。
エッチングストッパ膜66は、層間絶縁膜65、67間に介在した絶縁膜である。エッチングストッパ膜66は、第2配線68用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。エッチングストッパ膜66には、例えば、SiN膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。エッチングストッパ膜66には、第2配線68を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル70を介して第2配線68が埋め込まれている。エッチングストッパ膜66は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜67は、エッチングストッパ膜66上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜67には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜67は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜67は、層間絶縁膜65と同一材料としてもよい。層間絶縁膜67には、第2配線68を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル70を介して第2配線68が埋め込まれている。
第2配線68は、層間絶縁膜67及びエッチングストッパ膜66に形成された配線溝にバリアメタル70を介して埋め込まれた配線である。第2配線68は、プラグ69と一体になっている。プラグ69は、層間絶縁膜65、保護絶縁膜64、及びハードマスク膜63に形成された下穴にバリアメタル70を介して埋め込まれている。プラグ69は、バリアメタル70を介して第2上部電極61と電気的に接続されている。第2配線68及びプラグ69には、例えば、Cuを用いることができる。
バリアメタル70は、第2配線68(プラグ69を含む)に係る金属が層間絶縁膜65、67や下層へ拡散することを防止するために、第2配線68及びプラグ69の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル70には、例えば、第2配線68及びプラグ69がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル、窒化タンタル、窒化チタン、炭窒化タングステンのような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。バリアメタル70は、第2上部電極61と同一材料であることが好ましい。例えば、バリアメタル70がTaN(下層)/Ta(上層)の積層構造である場合には、下層材料であるTaNを第2上部電極61に用いることが好ましい。あるいは、バリアメタル50がTi(下層)/Ru(上層)である場合は、下層材料であるTiを第2上部電極61に用いることが好ましい。
バリア絶縁膜71は、第2配線68を含む層間絶縁膜67上に形成され、第2配線68に係る金属(例えば、銅)の酸化を防いだり、上層への第2配線68に係る金属の拡散を防ぐ役割を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜71には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及びそれらの積層構造等を用いることができる。
実施例2の2端子スイッチの動作について、図6、7に従って説明する。
図6は多層配線中に形成した2端子素子について、オン/オフ動作の電流電圧特性を示している。酸化防止膜をTi1nm、Zr1nm、Hf1nm、Al1nmとした素子について比較した。まず第1下部電極55aに正電圧を印加、走引し、第1上部電極60および第2上部電極61を接地することで素子をオン状態へ遷移させた。この際、1Vから3Vにかけて観測されるリーク電流に関して、Zr、Hf、Alを酸化防止膜とした素子は、Tiを酸化防止膜とした素子よりも3桁以上低かった。すなわち、Zr、Hf、Alを酸化防止膜とすることで、リーク電流を大幅に低減できた。次に、第1下部電極55aに負電圧を印加、走引し、第1上部電極60および第2上部電極61を接地することで素子をオフ状態へ遷移させた。−3V付近における電流値はTiを酸化防止膜とした素子に比べ、Zr、Hf、Alを酸化防止膜とした素子のほうが電流値が低く観測されている。すなわち、Zr、Hf、Alを酸化防止膜とした素子はより高抵抗なオフ状態となる。一方で、オフに遷移後にさらに負電圧を印加することで発生するイオン伝導層の絶縁破壊の電圧は、Tiを酸化防止膜とした素子のほうが高いことがわかる。
図7は多層配線中に形成した2端子素子について、オン/オフ動作の電流電圧特性を示している。酸化防止膜をTi1nm、Zr1nm、Ti0.5nm/Zr0.5nm(この場合、第1下部電極55a側がTi)、Zr0.5nm/Ti0.5nmこの場合、第1下部電極55a側がZr)とした素子について比較した。まず第1下部電極55aに正電圧を印加、走引し、第1上部電極60および第2上部電極61を接地することで素子をオン状態へ遷移させた。この際、1Vから3Vにかけて観測されるリーク電流に関して、Ti/Zr、Zr/Tiを酸化防止膜とした素子は、TiおよびZrを酸化防止膜とした素子の中間を示した。次に、第1下部電極55aに負電圧を印加、走引し、第1上部電極60および第2上部電極61を接地することで素子をオフ状態へ遷移させた。−3V付近における電流値も、酸化防止膜をTi/Zr、Zr/Tiとした素子は、TiおよびZrを酸化防止膜とした素子の中間を示した。一方で、Ti/Zr、Zr/Tiを酸化防止膜とした素子におけるオフ遷移後の絶縁破壊の電圧は、Tiを酸化防止膜とした素子と同程度となり、Zrを酸化防止膜とした素子よりも高かった。このことから、Ti/Zr、Zr/Tiを酸化防止膜とした素子は、リーク電流はTiを酸化防止膜とした素子よりも低くでき、また、オフ遷移後の絶縁破壊電圧はZrを酸化防止膜とした素子よりも高くできた。Tiは密着性が高いため、イオン伝導層59bと第1下部電極55aとの密着性を高めることで、絶縁破壊電圧を高くする効果がある。一方、Zrは第1下部電極55aの金属の酸化を効果的に防止している。
次に、実施例2に係る半導体装置の製造方法について図面を用いて説明する。図8〜図10は、実施例2に係る半導体装置の製造工程例を模式的に示した工程断面図である。
[工程1]
図8A(工程1)に示すように、半導体基板81(例えば、半導体素子が形成された基板)上に層間絶縁膜82(例えば、シリコン酸化膜、膜厚300nm)を堆積し、その後、層間絶縁膜82にバリア絶縁膜83(例えば、窒化シリコン膜、膜厚50nm)を堆積し、その後、バリア絶縁膜83上に層間絶縁膜84(例えば、シリコン酸化膜、膜厚300nm)を堆積し、その後、リソグラフィ法(フォトレジスト形成、ドライエッチング、フォトレジスト除去を含む)を用いて、層間絶縁膜84及びバリア絶縁膜83に配線溝を形成し、その後、当該配線溝にバリアメタル86(例えば、窒化タンタル/タンタル、膜厚5nm/5nm)を介して第1配線85(例えば、銅)を埋め込む。層間絶縁膜82、84は、プラズマCVD法によって形成することができる。第1配線85は、例えば、PVD法によってバリアメタル86(例えば、窒化タンタル/タンタルの積層膜)を形成し、PVD法によるCuシードの形成後、電解めっき法によって銅を配線溝内に埋設し、200℃以上の温度で熱処理処理後、CMP法によって配線溝内以外の余剰の銅を除去することで形成することができる。このような一連の銅配線の形成方法は、当該技術分野における一般的な手法を用いることができる。ここで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法とは、多層配線形成プロセス中に生じるウェハ表面の凹凸を、研磨液をウェハ表面に流しながら回転させた研磨パッドに接触させて研磨することによって平坦化する方法である。溝に埋め込まれた余剰の銅を研磨することによって埋め込み配線(ダマシン配線)を形成したり、層間絶縁膜を研磨することで平坦化を行う。
[工程2]
図8B(工程2)に示すように、第1配線85を含む層間絶縁膜84上にバリア絶縁膜87(例えば、窒化シリコン膜、膜厚50nm)を形成する。ここで、バリア絶縁膜87は、プラズマCVD法によって形成することができる。バリア絶縁膜87の膜厚は、10nm〜50nm程度であることが好ましい。
[工程3]
図8C(工程3)に示すように、バリア絶縁膜87上にハードマスク膜88(例えば、シリコン酸化膜)を形成する。このとき、ハードマスク膜88は、ドライエッチング加工におけるエッチング選択比を大きく保つ観点から、バリア絶縁膜87とは異なる材料であることが好ましく、絶縁膜であっても導電膜であってもよい。ハードマスク膜88には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、窒化チタン、チタン、タンタル、窒化タンタル等を用いることができ、窒化シリコン/シリコン酸化膜の積層体を用いることができる。
[工程4]
図8D(工程4)に示すように、ハードマスク膜88上にフォトレジスト(図示せず)を用いて開口部をパターニングし、フォトレジストをマスクとしてドライエッチングすることによりハードマスク膜88に開口部パターンを形成し、その後、酸素プラズマアッシング等によってフォトレジストを剥離する。このとき、ドライエッチングは必ずしもバリア絶縁膜87の上面で停止している必要はなく、バリア絶縁膜87の内部にまで到達していてもよい。
[工程5]
図9E(工程5)に示すように、ハードマスク膜88をマスクとして、ハードマスク膜88の開口部から露出するバリア絶縁膜87をエッチバック(ドライエッチング)することにより、バリア絶縁膜87に開口部を形成して、バリア絶縁膜87の開口部から第1配線85を露出させ、その後、アミン系の剥離液などで有機剥離処理を行うことで、第1配線85の露出面に形成された酸化銅を除去するとともに、エッチバック時に発生したエッチング複生成物などを除去する。バリア絶縁膜87をエッチバックでは、反応性ドライエッチングを用いることで、バリア絶縁膜87の開口部の壁面をテーパ面とすることができる。反応性ドライエッチングでは、エッチングガスとしてフルオロカーボンを含むガスを用いることができる。ハードマスク膜88は、エッチバック中に完全に除去されることが好ましいが、絶縁材料である場合にはそのまま残存してもよい。また、バリア絶縁膜87の開口部の形状は円形とし、円の直径は30nmから500nmとすることができる。非反応性ガスを用いたRF(Radio Frequency;高周波)エッチングによって、第1配線85の表面の酸化物を除去する。非反応性ガスとしては、ヘリウムやアルゴンを用いることができる。
[工程6]
図9F(工程6)に示すように、第1下部電極85を含むバリア絶縁膜87上に、次工程で酸化防止膜89aとなる2nm以下のZr、HfあるいはAl(例えば、膜厚1nm)を堆積する。Zr、HfあるいはAlはPVD法やCVD法を用いて形成することができる。さらに、イオン伝導層89bとしてシリコン、酸素、炭素、水素を含むSIOCH系ポリマー膜をプラズマCVDによって形成する。環状有機シロキサンの原料とキャリアガスであるヘリウムを反応室内に流入し、両者の供給が安定化し、反応室の圧力が一定になったところでRF電力の印加を開始する。原料の供給量は10〜200sccm、ヘリウムの供給は原料気化器経由で500sccm、別ラインで反応室に直接500sccm供給する。Zr、HfあるいはAlの堆積層は、イオン伝導層89bの形成中に酸素を含むSIOCH系ポリマー膜の原料に曝されることで自動的に酸化し、酸化物となることで酸化防止膜89aとなり、抵抗変化層89の一部となる。バリア絶縁膜87の開口部は有機剥離処理によって水分などが付着しているため、抵抗変化層89の堆積前に250℃から350℃程度の温度にて、減圧下で熱処理を加えて脱ガスしておくことが好ましい。
[工程7]
図9G(工程7)に示すように、抵抗変化層89上に第1上部電極90(例えば、ルテニウム、膜厚10nm)及び第2上部電極91(例えば、タンタル、膜厚50nm)をこの順に形成する。
[工程8]
図9H(工程8)に示すように、第2上部電極91上にハードマスク膜92(例えば、SiN膜、膜厚30nm)、およびハードマスク膜93(例えば、SiO2膜、膜厚90nm)をこの順に積層する。ハードマスク膜92及びハードマスク膜93は、プラズマCVD法を用いて成膜することができる。ハードマスク膜92、93は当該技術分野における一般的なプラズマCVD法を用いて形成することができる。また、ハードマスク膜92とハードマスク膜93とは、異なる種類の膜であることが好ましく、例えば、ハードマスク膜92をSiN膜とし、ハードマスク膜93をSiO膜とすることができる。このとき、ハードマスク膜92は、後述する保護絶縁膜94、およびバリア絶縁膜87と同一材料であることが好ましい。すなわち、抵抗変化素子の周囲を全て同一材料で囲むことで材料界面を一体化し、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、抵抗変化素子自身からの脱離を防ぐことができるようになる。また、ハードマスク膜92は、プラズマCVD法によって形成することができるが、例えば、SiH/Nの混合ガスを高密度プラズマによって、高密度にしたSiN膜などを用いることが好ましい。
[工程9]
図10I(工程9)に示すように、ハードマスク膜93上に2端子スイッチ部をパターニングするためのフォトレジスト(図示せず)を形成し、その後、当該フォトレジストをマスクとして、ハードマスク膜92が表れるまでハードマスク膜93をドライエッチングし、その後、酸素プラズマアッシングと有機剥離を用いてフォトレジストを除去する。
[工程10]
図10J(工程10)に示すように、ハードマスク膜93をマスクとして、ハードマスク膜92、第2上部電極91、第1上部電極90、抵抗変化層89を連続的にドライエッチングする。このとき、ハードマスク膜93は、エッチバック中に完全に除去されることが好ましいが、そのまま残存してもよい。例えば、第2上部電極91がTaの場合にはCl系のRIEで加工することができ、第1上部電極90がRuの場合にはCl/Oの混合ガスでRIE加工することができる。また、抵抗変化層89のエッチングでは、下面のバリア絶縁膜87上でドライエッチングを停止させる必要がある。抵抗変化層89がTaを含む酸化物であり、バリア絶縁膜87がSiN膜やSiCN膜である場合には、CF系、CF/Cl系、CF/Cl/Ar系などの混合ガスでエッチング条件を調節することでRIE加工することができる。このようなハードマスクRIE法を用いることで、抵抗変化素子部をレジスト除去のための酸素プラズマアッシングに曝すことなく、抵抗変化素子部を加工をすることができる。また、加工後に酸素プラズマによって酸化処理する場合には、レジストの剥離時間に依存することなく酸化プラズマ処理を照射することができるようになる。
[工程11]
図10K(工程11)に示すように、ハードマスク膜92、第2上部電極91、第1上部電極90、及び抵抗変化層89を含むバリア絶縁膜87上に保護絶縁膜94(例えば、窒化シリコン膜、30nm)を堆積する。保護絶縁膜94は、プラズマCVD法によって形成することができるが、成膜前には反応室内で減圧化に維持する必要があり、このとき抵抗変化層89の側面から酸素が脱離し、イオン伝導層のリーク電流が増加するという問題が生じる。それらを抑制するためには、保護絶縁膜94の成膜温度を250℃以下とすることが好ましい。さらに、成膜前に減圧化で成膜ガスに曝されるため、還元性のガスを用いないことが好ましい。例えば、SiH/Nの混合ガスを高密度プラズマによって、基板温度200℃で形成したSiN膜などを用いることが好ましい。
[工程12]
図10L(工程12)に示すように、保護絶縁膜94上に、層間絶縁膜95(例えば、シリコン酸化膜)、エッチングストッパ膜96(例えば、窒化シリコン膜)、層間絶縁膜97(例えば、シリコン酸化膜)をこの順に堆積し、その後、第2配線98用の配線溝、およびプラグ99用の下穴を形成し、銅デュアルダマシン配線プロセスを用いて、当該配線溝及び当該下穴内にバリアメタル100(例えば、窒化タンタル/タンタル)を介して第2配線98(例えば、銅)及びプラグ99(例えば、銅)を同時に形成し、その後、第2配線98を含む層間絶縁膜97上にバリア絶縁膜101(例えば、窒化シリコン膜)を堆積する。第2配線98の形成は、下層配線形成と同様のプロセスを用いることができる。このとき、バリアメタル100と第2上部電極91を同一材料とすることでプラグ99と第2上部電極91の間の接触抵抗を低減し、素子性能を向上させることができるようになる。層間絶縁膜95及び層間絶縁膜97はプラズマCVD法で形成することができる。2端子スイッチ82によって形成される段差を解消するため、層間絶縁膜95を厚く堆積し、CMPによって層間絶縁膜95を削り込んで平坦化し、層間絶縁膜95を所望の膜厚としてもよい。
(実施例3)
半導体装置の実施例3として、上部電極同士が電界的に接続された3端子スイッチを多層配線層内部に形成した半導体装置について、図11を用いて説明する。図11は、一実施例に係る3端子スイッチング素子を用いた半導体装置の構成例を示す断面模式図である。
半導体装置の実施例3は、多層配線の内部に抵抗変化素子を有する半導体装置であって、第1上部電極120と第1配線115との間に、抵抗が変化する抵抗変化層119が介在した構成となっており、多層配線層は2つの異なる第1配線(115a、115b)と、第1上部電極120および第2上部電極121と電気的に接続されたプラグ129とを備え、第1配線115は下部電極を兼ね、抵抗変化層119は一つの開口部を介して、二つの独立した銅からなる第1配線115と接続されており、開口部は第1配線115の層間絶縁膜114の内部にまで達している。図11の多層配線構造の形成方法は実施の形態2の多層配線構造(図5)と同様である。
多層配線層は、半導体基板111上にて、層間絶縁膜112、バリア絶縁膜113、層間絶縁膜114、バリア絶縁膜117、保護絶縁膜124、層間絶縁膜125、エッチングストッパ膜126、層間絶縁膜127、及びバリア絶縁膜131の順に積層した絶縁積層体を有する。
多層配線層は、層間絶縁膜114及びバリア絶縁膜113に形成された配線溝にバリアメタル116(116a、116b)を介して第1配線115(115a、115b)が埋め込まれている。多層配線層は、層間絶縁膜127及びエッチングストッパ膜126に形成された配線溝に第2配線128が埋め込まれており、層間絶縁膜125、保護絶縁膜124、及びハードマスク膜122に形成された下穴にプラグ129が埋め込まれており、第2配線128とプラグ129が一体となっており、第2配線128及びプラグ129の側面及び底面がバリアメタル130によって覆われている。
多層配線層は、バリア絶縁膜117に形成された開口部にて、下部電極となる第1配線A115a及び第1配線B115b、バリア絶縁膜117の開口部の壁面、及びバリア絶縁膜117上に、抵抗変化層119、第1上部電極120、及び第2上部電極121の順に積層した3端子スイッチ132が形成されており、第2上部電極121上にハードマスク膜122が形成されており、抵抗変化層119、第1上部電極120、第2上部電極121、及びハードマスク膜122の積層体の上面及び側面が保護絶縁膜124で覆われている。
第1配線A115a及び第1配線B115bを3端子スイッチ素子132の下部電極とすることで、すなわち、第1配線A115a及び第1配線B115bが3端子スイッチ132の下部電極を兼ねることで、工程数を簡略化しながら、電極抵抗を下げることができる。通常のCuダマシン配線プロセスに追加工程として、少なくとも2PRのマスクセットを作成するだけで、抵抗変化素子を搭載することができ、素子の低抵抗化と低コスト化を同時に達成することができるようになる。
3端子スイッチ(抵抗変化素子)132は、抵抗変化型不揮発素子であり、例えば、イオン伝導体中における金属イオン移動と電気化学反応とを利用したスイッチング素子とすることができる。抵抗変化素子132は、下部電極となる第1配線A115a及び第1配線B115bと、プラグ129と電気的に接続された上部電極120、121と、の間に抵抗変化層119が介在した構成となっている。3端子スイッチ132は、バリア絶縁膜117に形成された開口部の領域にて抵抗変化層119と第1配線A115a及び第1配線B115bが直接接しており、第2上部電極121上にてプラグ129と第2上部電極121とがバリアメタル130を介して電気的に接続されている。抵抗変化素子132は、電圧の印加、あるいは電流を流すことでオン/オフの制御を行い、例えば、抵抗変化層119中への第1配線A115a及び第1配線B115bに係る金属の電界拡散を利用してオン/オフの制御を行う。第2上部電極121及びバリアメタル130は、同一の材料で構成されている。このようにすることで、プラグ129のバリアメタル130と抵抗変化素子132の第2上部電極121とが一体化し、接触抵抗を低減し、かつ、密着性の向上による信頼性の向上を実現することができる。
半導体基板111は、半導体素子が形成された基板である。半導体基板111には、例えば、シリコン基板、単結晶基板、SOI(Silicon on Insulator)基板、TFT(Thin Film Transistor)基板、液晶製造用基板等の基板を用いることができる。
層間絶縁膜112は、半導体基板111上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜112には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜112は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。
バリア絶縁膜113は、層間絶縁膜112、114間に介在したバリア性を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜113は、第1配線115用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。バリア絶縁膜113には、例えば、SiN膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。バリア絶縁膜113には、第1配線115を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル116を介して第1配線115が埋め込まれている。バリア絶縁膜113は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜114は、バリア絶縁膜113上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜114には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜114は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜114には、第1配線115を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル116を介して第1配線115が埋め込まれている。
第1配線115は、層間絶縁膜114及びバリア絶縁膜113に形成された配線溝にバリアメタル116を介して埋め込まれた配線である。第1配線115は、3端子スイッチ132の下部電極を兼ね、抵抗変化層119と直接接している。なお、第1配線115と抵抗変化層119の間には、電極層などが挿入されていてもよい。電極層が形成される場合は、電極層と抵抗変化層119は連続工程にて堆積され、連続工程にて加工される。また、抵抗変化層119の下部がコンタクトプラグを介して下層配線に接続されることはない。第1配線115には、抵抗変化層119において拡散、イオン電導可能な金属が用いられ、例えば、Cu等を用いることができる。第1配線115は、Alと合金化されていてもよい。
バリアメタル116は、第1配線115に係る金属が層間絶縁膜114や下層へ拡散することを防止するために、第1配線115の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル116には、例えば、第1配線115がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、炭窒化タングステン(WCN)のような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。
バリア絶縁膜117は、第1配線115を含む層間絶縁膜114上に形成され、第1配線115に係る金属(例えば、Cu)の酸化を防いだり、層間絶縁膜125中への第1配線115に係る金属の拡散を防いだり、上部電極121、120、及び抵抗変化層119の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。バリア絶縁膜117には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及びそれらの積層構造等を用いることができる。バリア絶縁膜117は、保護絶縁膜124及びハードマスク膜122と同一材料であることが好ましい。
バリア絶縁膜117は、第1配線115上にて開口部を有する。バリア絶縁膜117の開口部においては、第1配線115と抵抗変化層119が接している。バリア絶縁膜117の開口部は、第1配線115の領域内に形成されている。このようにすることで、凹凸の小さい第1配線115の表面上に3端子スイッチ132を形成することができるようになる。バリア絶縁膜117の開口部の壁面は、第1配線115から離れるにしたがい広くなったテーパ面となっている。バリア絶縁膜117の開口部のテーパ面は、第1配線115の上面に対し85°以下に設定されている。このようにすることで、第1配線115と抵抗変化層119の接続部の外周(バリア絶縁膜117の開口部の外周部付近)における電界集中が緩和され、絶縁耐性を向上させることができる。
抵抗変化層119は、抵抗が変化する膜であり、イオン伝導層119bと酸化防止膜119aで構成されている。イオン伝導層119bは、第1配線115(下部電極)に係る金属の作用(拡散、イオン伝動など)により抵抗が変化する材料を用いることができ、3端子スイッチ132の抵抗変化を金属イオンの析出によって行う場合には、イオン伝導可能な膜が用いられ、例えば、シリコン、酸素、炭素、水素を含むSIOCH系ポリマー膜を用いる。
酸化防止膜119aは、第1配線115に係る金属が、イオン伝導層119bを堆積している間の加熱やプラズマでイオン伝導層119b中に拡散することを防止する役割と、第1配線115が酸化され、拡散が促進されやすくなることを防止する役割がある。酸化防止膜119aの金属、例えばZr、Hf、Alは、イオン伝導層119bの成膜中に酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化アルミニウムとなり、抵抗変化層119の一部となる。酸化防止膜119aの金属の最適膜厚は2nmであり、0.5nm以上3nm以下であることが好ましい。これより薄いと銅配線表面の酸化がわずかに起こり、これより厚いと酸化しきれずに金属として残ってしまう。抵抗変化層119は、第1配線115、バリア絶縁膜117の開口部のテーパ面、乃至バリア絶縁膜117上に形成されている。抵抗変化層119は、第1配線115と抵抗変化層119の接続部の外周部分が少なくともバリア絶縁膜117の開口部のテーパ面上に沿って配設されている。
酸化防止膜119aは、TiとZr、HfあるいはAlとの積層を形成したり、TiにZr、Hf、Alを混合しても良い。Tiは密着性が高いため、イオン伝導層119bと第1配線115との密着性を高めることで、絶縁破壊電圧を高くする効果がある。
また、酸化防止膜119aはHfとZr、HfとAl、ZrとAlの積層構造を酸化したり、HfとZr、HfとAl、ZrとAlが混合された金属を酸化しても良い。配線切り換えスイッチとしては信号の遅延に影響を及ぼす高比誘電率の材料は避けたい。そこで、酸化して比誘電率が高い酸化物となる金属と、その金属よりも酸化物の比誘電率が低くなる金属を積層および混合することで、比誘電率を下げる。
第1上部電極120は、3端子スイッチ132の上部電極における下層側の電極であり、抵抗変化層119と直接接している。第1上部電極120には、第1配線115に係る金属よりもイオン化しにくく、抵抗変化層119において拡散、イオン電導しにくい金属が用いられ、抵抗変化層119に係る金属成分(Ta)よりも酸化の自由エネルギーの絶対値が小さい金属材料とすることが好ましい。第1上部電極120には、例えば、Pt、Ru等を用いることができる。また、第1上部電極120には、Pt、Ru等の金属材料を主成分として酸素を添加してもよく、また酸素を添加した層との積層構造にしてもよい。
第2上部電極121は、3端子スイッチ132の上部電極における上層側の電極であり、第1上部電極120上に形成されている。第2上部電極121は、第1上部電極120を保護する役割を有する。すなわち、第2上部電極121が第1上部電極120を保護することで、プロセス中の第1上部電極120へのダメージを抑制し、3端子スイッチ132のスイッチング特性を維持することができる。第2上部電極121には、例えば、Ta、Ti、W、Alあるいはそれらの窒化物等を用いることができる。第2上部電極121は、バリアメタル130と同一材料であることが好ましい。第2上部電極121は、バリアメタル130を介してプラグ129と電気的に接続されている。第2上部電極121とプラグ129(厳密にはバリアメタル130)とが接する領域の直径(又は面積)は、第1配線115と抵抗変化層119とが接する領域の直径(又は面積)よりも小さくなるように設定されている。このようにすることで、第2上部電極121とプラグ129との接続部となる層間絶縁膜125に形成された下穴へのめっき(例えば、銅めっき)の埋め込み不良が抑制され、ボイドの発生を抑制することができるようになる。
ハードマスク膜122は、第2上部電極121、第1上部電極120、及び抵抗変化層119をエッチングする際のハードマスクとなる膜である。ハードマスク膜112には、例えば、SiN膜等を用いることができる。ハードマスク膜122は、保護絶縁膜124、およびバリア絶縁膜117と同一材料であることが好ましい。すなわち、3端子スイッチ132の周囲を全て同一材料で囲むことで材料界面が一体化され、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、3端子スイッチ132自身からの脱離を防ぐことができるようになる。
保護絶縁膜124は、3端子スイッチ132にダメージを与えることなく、さらに抵抗変化層119からの酸素の脱離を防ぐ機能を有する絶縁膜である。保護絶縁膜124には、例えば、SiN膜、SiCN膜等を用いることができる。保護絶縁膜124は、ハードマスク膜122及びバリア絶縁膜117と同一材料であることが好ましい。同一材料である場合には、保護絶縁膜124とバリア絶縁膜117及びハードマスク膜112とが一体化して、界面の密着性が向上し、3端子スイッチ132をより保護することができるようになる。
層間絶縁膜125は、保護絶縁膜124上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜125には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜125は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜125は、層間絶縁膜127と同一材料としてもよい。層間絶縁膜125には、プラグ129を埋め込むための下穴が形成されており、当該下穴にバリアメタル130を介してプラグ129が埋め込まれている。
エッチングストッパ膜126は、層間絶縁膜125、127間に介在した絶縁膜である。エッチングストッパ膜126は、第2配線128用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。エッチングストッパ膜126には、例えば、SiN膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。エッチングストッパ膜126には、第2配線128を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル130を介して第2配線128が埋め込まれている。エッチングストッパ膜126は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜127は、エッチングストッパ膜126上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜127には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜127は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜127は、層間絶縁膜125と同一材料としてもよい。層間絶縁膜127には、第2配線128を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル130を介して第2配線128が埋め込まれている。
第2配線128は、層間絶縁膜127及びエッチングストッパ膜126に形成された配線溝にバリアメタル130を介して埋め込まれた配線である。第2配線128は、プラグ129と一体になっている。プラグ129は、層間絶縁膜125、保護絶縁膜124、及びハードマスク膜122に形成された下穴にバリアメタル130を介して埋め込まれている。プラグ129は、バリアメタル130を介して第2上部電極121と電気的に接続されている。第2配線128及びプラグ129には、例えば、Cuを用いることができる。プラグ129(厳密にはバリアメタル130)と第2上部電極121とが接する領域の直径(又は面積)は、下穴へのめっきの埋め込み不良を抑制するため、第1配線115と抵抗変化層119とが接する領域の直径(又は面積)よりも小さくなるように設定されている。
バリアメタル130は、第2配線128(プラグ129を含む)に係る金属が層間絶縁膜125、127や下層へ拡散することを防止するために、第2配線128及びプラグ129の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル130には、例えば、第2配線128及びプラグ129がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、炭窒化タングステン(WCN)のような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。バリアメタル130は、第2上部電極121と同一材料であることが好ましい。例えば、バリアメタル130がTaN(下層)/Ta(上層)の積層構造である場合には、下層材料であるTaNを第2上部電極121に用いることが好ましい。あるいは、バリアメタル130がTi(下層)/Ru(上層)である場合は、下層材料であるTiを第2上部電極121に用いることが好ましい。
バリア絶縁膜131は、第2配線128を含む層間絶縁膜127上に形成され、第2配線128に係る金属(例えば、Cu)の酸化を防いだり、上層への第2配線128に係る金属の拡散を防ぐ役割を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜131には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及びそれらの積層構造等を用いることができる。
次に、実施例3に係る半導体装置の製造方法について図面を用いて説明する。図12〜図15は、実施例3に係る半導体装置の製造方法を模式的に示した工程断面図である。
[工程1]
まず、図12A(工程1)に示すように、半導体基板141(例えば、半導体素子が形成された基板)上に層間絶縁膜142(例えば、シリコン酸化膜、膜厚300nm)を堆積し、その後、層間絶縁膜142上にバリア絶縁膜143(例えば、SiN膜、膜厚30nm)を堆積し、その後、バリア絶縁膜143上に層間絶縁膜144(例えば、シリコン酸化膜、膜厚200nm)を堆積し、その後、リソグラフィ法(フォトレジスト形成、ドライエッチング、フォトレジスト除去を含む)を用いて、層間絶縁膜144及びバリア絶縁膜143に配線溝を形成し、その後、当該配線溝にバリアメタルA146a及びバリアメタルB146b(いずれも例えば、TaN/Ta、膜厚5nm/5nm)を介して第1配線A145aおよび第1配線B145b(例えば、銅)を埋め込む。工程1において、層間絶縁膜142、144は、プラズマCVD法によって形成することができる。ここで、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法とは、例えば、気体原料、あるいは液体原料を気化させることで減圧下の反応室に連続的に供給し、プラズマエネルギーによって、分子を励起状態にし、気相反応、あるいは基板表面反応などによって基板上に連続膜を形成する手法である。また、工程1において、第1配線A115aおよび第1配線B115bは、例えば、PVD法によってバリアメタル146a、146b(例えば、TaN/Taの積層膜)を形成し、PVD法によるCuシードの形成後、電解めっき法によって銅を配線溝内に埋設し、200℃以上の温度で熱処理処理後、CMP法によって配線溝内以外の余剰の銅を除去することで形成することができる。このような一連の銅配線の形成方法は、当該技術分野における一般的な手法を用いることができる。ここで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法とは、多層配線形成プロセス中に生じるウェハ表面の凹凸を、研磨液をウェハ表面に流しながら回転させた研磨パッドに接触させて研磨することによって平坦化する方法である。溝に埋め込まれた余剰の銅を研磨することによって埋め込み配線(ダマシン配線)を形成したり、層間絶縁膜を研磨することで平坦化を行う。
[工程2]
次に、図12B(工程2)に示すように、第1配線A145aおよび第1配線B145bを含む層間絶縁膜144上にバリア絶縁膜147(例えば、SiCN膜、膜厚30nm)を形成する。ここで、バリア絶縁膜147は、プラズマCVD法によって形成することができる。バリア絶縁膜147の膜厚は、10nm〜50nm程度であることが好ましい。
[工程3]
次に、図12C(工程3)に示すように、バリア絶縁膜147上にハードマスク膜148(例えば、シリコン酸化膜)を形成する。このとき、ハードマスク膜148は、ドライエッチング加工におけるエッチング選択比を大きく保つ観点から、バリア絶縁膜147とは異なる材料であることが好ましく、絶縁膜であっても導電膜であってもよい。ハードマスク膜148には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、TiN、Ti、Ta、TaN等を用いることができ、SiN/SiOの積層体を用いることができる。
[工程4]
次に、図13D(工程4)に示すように、ハードマスク膜148上にフォトレジスト(図示せず)を用いて開口部をパターニングし、フォトレジストをマスクとしてドライエッチングすることによりハードマスク膜148に開口部パターンを形成し、その後、酸素プラズマアッシング等によってフォトレジストを剥離する。このとき、ドライエッチングは必ずしもバリア絶縁膜147の上面で停止している必要はなく、バリア絶縁膜147の内部にまで到達していてもよい。
[工程5]
次に、図13E(工程5)に示すように、ハードマスク膜148をマスクとして、ハードマスク膜148の開口部から露出するバリア絶縁膜147をエッチバック(ドライエッチング)することにより、バリア絶縁膜147に開口部を形成して、バリア絶縁膜147の開口部から第1配線A145aおよび第1配線B145bを露出させる。このとき、開口部は層間絶縁膜内部にまで達していても良い。その後、アミン系の剥離液などで有機剥離処理を行うことで、第1配線A145aおよび第1配線B145bの露出面に形成された酸化銅を除去するとともに、エッチバック時に発生したエッチング複生成物などを除去する。工程5において、ハードマスク膜148は、エッチバック中に完全に除去されることが好ましいが、絶縁材料である場合にはそのまま残存してもよい。また、バリア絶縁膜147の開口部の形状は、円形、正方形、四角形とし、円の直径、あるいは四角形の一辺の長さは20nmから500nmとすることができる。また、工程5において、バリア絶縁膜147をエッチバックでは、反応性ドライエッチングを用いることで、バリア絶縁膜147の開口部の壁面をテーパ面とすることができる。反応性ドライエッチングでは、エッチングガスとしてフルオロカーボンを含むガスを用いることができる。
[工程6]
次に、図13F(工程6)に示すように、第1配線A145aおよび第1配線B145bを含むバリア絶縁膜147上に抵抗変化層149を構成するイオン伝導層149bとしてシリコン、酸素、炭素、水素を含むSIOCH系ポリマー膜6nmをプラズマCVDによって形成する。環状有機シロキサンの原料とキャリアガスであるヘリウムを反応室内に流入し、両者の供給が安定化し、反応室の圧力が一定になったところでRF電力の印加を開始する。原料の供給量は10〜200sccm、ヘリウムの供給は原料気化器経由で500sccm、別ラインで反応室に直接500sccm供給する。工程6では、バリア絶縁膜147の開口部は工程5の有機剥離処理によって水分などが付着しているため、抵抗変化層149の堆積前に250℃〜350℃程度の温度にて、減圧下で熱処理を加えて脱ガスしておくことが好ましい。この際、銅表面を再度酸化させないよう、真空下、あるいは窒素雰囲気などにするなどの注意が必要である。また、工程6では、抵抗変化層149の堆積前に、バリア絶縁膜147の開口部から露出する第1配線A145aおよび第1配線B145bに対して、H2ガスを用いた、ガスクリーニング、あるいはプラズマクリーニング処理を行ってもよい。このようにすることで、抵抗変化層149を形成する際に第1配線A145aおよび第1配線B145bのCuの酸化を抑制することができ、プロセス中の銅の熱拡散(物質移動)を抑制することができるようになる。また、工程6では、イオン伝導層149bの堆積前に、PVD法を用いて薄膜のZr、HfあるいはAl(2nm以下)の酸化防止膜149aを堆積することで、第1配線A145aおよび第1配線B145bのCuの酸化を抑制する。酸化防止膜149aのZr、HfあるいはAl層はイオン伝導層149bの形成中に酸化されて、酸化物となる。工程6では、抵抗変化層149を段差のある開口部にカバレッジよく埋め込む必要があるため、プラズマCVD法を用いて行うことが好ましい。
[工程7]
次に、図14G(工程7)に示すように、抵抗変化層149上に第1上部電極150(例えば、Ru、膜厚10nm)及び第2上部電極151(例えば、Ta、膜厚50nm)をこの順に形成する。同じく段差のある開口部にボイドなく電極を埋め込むため、例えばALD法によりRuを形成することが好ましい。
[工程8]
次に、図14H(工程8)に示すように、第2上部電極151上にハードマスク膜152(例えば、SiN膜、膜厚30nm)、およびハードマスク膜153(例えば、SiO膜、膜厚200nm)をこの順に積層する。工程8において、ハードマスク膜152及びハードマスク膜153は、プラズマCVD法を用いて成膜することができる。ハードマスク膜152、153は当該技術分野における一般的なプラズマCVD法を用いて形成することができる。また、ハードマスク膜152とハードマスク膜153とは、異なる種類の膜であることが好ましく、例えば、ハードマスク膜152をSiN膜とし、ハードマスク膜153をSiO膜とすることができる。このとき、ハードマスク膜152は、後述する保護絶縁膜154、および絶縁性バリア膜147と同一材料であることが好ましい。すなわち、抵抗変化素子の周囲を全て同一材料で囲むこと材料界面を一体化し、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、抵抗変化素子自身からの脱離を防ぐことができるようになる。また、ハードマスク膜152は、プラズマCVD法によって形成することができるが、成膜前には反応室内で減圧化に維持する必要があり、このとき抵抗変化層149から酸素が脱離し、酸素欠陥によってイオン伝導層のリーク電流が増加するという問題が生じる。それらを抑制するためには、成膜温度を350℃以下、好ましくは250℃以下とすることが好ましい。さらに、成膜前に減圧化で成膜ガスに曝されるため、還元性のガスを用いないことが好ましい。例えば、SiH/Nの混合ガスを高密度プラズマによって形成したSiN膜などを用いることが好ましい。
[工程9]
次に、図14I(工程9)に示すように、ハードマスク膜153上に抵抗変化素子部をパターニングするためのフォトレジスト(図示せず)を形成し、その後、当該フォトレジストをマスクとして、ハードマスク膜152が表れるまでハードマスク膜153をドライエッチングし、その後、酸素プラズマアッシングと有機剥離を用いてフォトレジストを除去する。
[工程10]
次に、図15J(工程10)に示すように、ハードマスク膜153をマスクとして、ハードマスク膜152、第2上部電極151、第1上部電極150、抵抗変化層149を連続的にドライエッチングする。このとき、ハードマスク膜153は、エッチバック中に完全に除去されることが好ましいが、そのまま残存してもよい。工程11において、例えば、第2上部電極151がTaの場合にはCl2系のRIEで加工することができ、第1上部電極150がRuの場合にはCl/Oの混合ガスでRIE加工することができる。また、抵抗変化層149のエッチングでは、下面の絶縁性バリア膜147上でドライエッチングを停止させる必要がある。抵抗変化層149がTaを含む酸化物であり、バリア絶縁膜147がSiN膜やSiCN膜である場合には、CF系、CF/Cl系、CF/Cl/Ar系などの混合ガスでエッチング条件を調節することでRIE加工することができる。このようなハードマスクRIE法を用いることで、抵抗変化素子部をレジスト除去のための酸素プラズマアッシングに曝すことなく、抵抗変化層149を加工をすることができる。また、加工後に酸素プラズマによって酸化処理する場合には、レジストの剥離時間に依存することなく酸化プラズマ処理を照射することができるようになる。
[工程11]
次に、図15K(工程11)に示すように、ハードマスク膜152、第2上部電極151、第1上部電極150、及び抵抗変化層149を含むバリア絶縁膜147上に保護絶縁膜154(例えば、SiN膜、30nm)を堆積する。工程11において、保護絶縁膜154は、プラズマCVD法によって形成することができるが、成膜前には反応室内で減圧化に維持する必要があり、このとき抵抗変化層149の側面から酸素が脱離し、イオン伝導層のリーク電流が増加するという問題が生じる。それらを抑制するためには、保護絶縁膜154の成膜温度を250℃以下とすることが好ましい。さらに、成膜前に減圧化で成膜ガスに曝されるため、還元性のガスを用いないことが好ましい。例えば、SiH/Nの混合ガスを高密度プラズマによって、基板温度200℃で形成したSiN膜などを用いることが好ましい。
[工程12]
次に、図15L(工程12)に示すように、保護絶縁膜154上に、層間絶縁膜155(例えば、SiOC)、エッチングストッパ膜156(例えば、窒化シリコン膜)、層間絶縁膜157(例えば、シリコン酸化膜)をこの順に堆積し、その後、第2配線158用の配線溝、およびプラグ159用の下穴を形成し、銅デュアルダマシン配線プロセスを用いて、当該配線溝及び当該下穴内にバリアメタル160(例えば、TaN/Ta)を介して第2配線158(例えば、Cu)及びプラグ159(例えば、Cu)を同時に形成し、その後、第2配線158を含む層間絶縁膜157上にバリア絶縁膜161(例えば、SiN膜)を堆積する。工程12において、第2配線158の形成は、下層配線形成と同様のプロセスを用いることができる。このとき、バリアメタル160と第2上部電極151を同一材料とすることでプラグ159と第2上部電極151の間の接触抵抗を低減し、素子性能を向上(オン時の3端子スイッチ162の抵抗を低減)させることができるようになる。また、工程12において、層間絶縁膜155及び層間絶縁膜157はプラズマCVD法で形成することができる。また、工程12において、3端子スイッチ162によって形成される段差を解消するため、層間絶縁膜155を厚く堆積し、CMPによって層間絶縁膜155を削り込んで平坦化し、層間絶縁膜155を所望の膜厚としてもよい。
本発明の全開示(請求の範囲および図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲および図面の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
11、21、31、41 第1電極
12、22、32、42 第2電極
13、59b、89b、119b、149b イオン伝導層
23、33、43 第1イオン伝導層
24、36、45 第2イオン伝導層
44 金属層
35 金属イオン
34 金属架橋
46 低抵抗シリコン基板
51、81、111、141 半導体基板
52、54、65、67、82、84、95、97、112、114、125、127、142、144、155、157 層間絶縁膜
53、57、71、83、87、101、113、117、131、143、147、161 バリア絶縁膜
56、70、86、100、130、160 バリアメタル
116a、146a バリアメタルA
116b、146b バリアメタルB
55、85 第1配線
55a 第1下部電極
115a、145a 第1配線A
115b、145b 第1配線B
59、89、119、149 抵抗変化層
68、98、128、158 第2配線
63、88、92、93、122、148、152、153 ハードマスク膜
66、96、126、156 エッチングストッパ膜
59a、89a、119a、149a 酸化防止膜
60、90、120、150 第1上部電極
61、91、121、151 第2上部電極
64、94、124、154 保護絶縁膜
69、99、129、159 プラグ
72 2端子スイッチ
132、162 3端子スイッチ

Claims (6)

  1. 第1電極、第2電極及び該第1電極と該第2電極間に配置されたイオン伝導層を含み、該第1電極から該イオン伝導層中に供給された金属イオンが該第2電極から電子を受け取って析出して金属となり、該金属が該第1電極および該第2電極間を架橋接続することによって抵抗が変化する抵抗変化素子であって、
    該イオン伝導層が、酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層と、金属酸化物で構成された第2のイオン伝導層との積層構造であり、
    該第2のイオン伝導層を構成する金属酸化物が酸化ジルコニウム及び酸化ハフニウムのうちの少なくとも一つを含み、
    前記第1及び第2の電極間に電圧を印加することにより、前記第1の電極から金属イオンが供給される、抵抗変化素子を任意に2つ隣接させ、該2つの抵抗変化素子の前記第1電極又は前記第2電極のいずれかを一体に形成した3端子構造である抵抗変化素子を、
    半導体基板上の多層銅配線層の内部に有する半導体装置であって、
    該多層銅配線層は、少なくとも、銅配線と銅プラグを備え、
    該抵抗変化素子は、第1電極である2つの下部電極と第2電極である1つの上部電極との間に、イオン伝導層が介在した構成となっており、
    該銅配線が該2つの下部電極を兼ね、該銅配線上にはバリア絶縁膜が設けられ、
    該バリア絶縁膜は窒化シリコンで構成されており、
    該バリア絶縁膜には、2つの該下部電極の双方である該銅配線に到達する1つの開口部が設けられており、
    該開口部内のみに、該イオン伝導層、及び該上部電極が順に埋め込まれ、
    該上部電極はルテニウムで構成されており、
    該上部電極はバリアメタルを介して該銅プラグと接続しており、
    該イオン伝導層は、該上部電極と接する第1のイオン伝導層と、該銅配線と接する第2のイオン伝導層とからなり、
    該第1のイオン伝導層が少なくともシリコン、酸素、炭素を主成分とするポリマー膜で構成され、
    該第2のイオン伝導層の比誘電率は2.1以上3.0以下であることを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記第2のイオン伝導層がさらに酸化アルミニウムを含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置
  3. 前記第2のイオン伝導層が、酸化チタンと酸化ジルコニウムの積層体又は混合物、酸化チタンと酸化ハフニウムの積層体又は混合物、酸化ハフニウムと酸化ジルコニウムの積層体又は混合物、酸化ハフニウムと酸化アルミニウムの積層体又は混合物、もしくは酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムの積層体又は混合物のうちのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置
  4. 前記第2のイオン伝導層の膜厚が0.5nm以上3nm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の半導体装置
  5. 請求項1〜のいずれか一に記載の半導体装置の製造方法であって、
    半導体装置の多層銅配線層は、少なくとも1つの銅配線を備え、
    下部電極を兼ねる少なくとも1つの銅配線の上にバリア絶縁膜を形成する工程と、
    該バリア絶縁膜に該少なくとも1つの銅配線に到達する開口部を設ける工程と、
    少なくとも該開口部内の該少なくとも1つの銅配線上に、ジルコニウム及びハフニウムのうちの少なくとも1つの金属を含む金属層を形成する工程と、
    該金属層の上に、酸素と炭素を含む化合物で構成された第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程と、
    を含み、該第1のイオン伝導層を酸化雰囲気中で形成する工程において、同時に該金属層を酸化することによって第2のイオン伝導層を形成することを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  6. 前記第2のイオン伝導層は、第1及び第2の金属の積層体又は混合物の金属酸化物であって、
    前記第2の金属の金属酸化物の比誘電率は、前記第1の金属の金属酸化物の比誘電率よりも低いことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
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