JP2011091317A - スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置 - Google Patents

スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011091317A
JP2011091317A JP2009245522A JP2009245522A JP2011091317A JP 2011091317 A JP2011091317 A JP 2011091317A JP 2009245522 A JP2009245522 A JP 2009245522A JP 2009245522 A JP2009245522 A JP 2009245522A JP 2011091317 A JP2011091317 A JP 2011091317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive layer
ion conductive
electrode
film
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009245522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5493703B2 (ja
Inventor
Naoki Tomono
直樹 伴野
Munehiro Tada
宗弘 多田
Toshimori Sakamoto
利司 阪本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009245522A priority Critical patent/JP5493703B2/ja
Publication of JP2011091317A publication Critical patent/JP2011091317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5493703B2 publication Critical patent/JP5493703B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】酸化物イオン伝導層を用いた電気化学反応を利用したスイッチング素子を再構成可能LSIの配線切り換えスイッチに適用する場合、オフ時にかかるロジック動作電圧に対する保持耐性(ディスターブ)が十分でない。
【解決手段】酸化ジルコニウムを含む酸化ジルコニウム系イオン伝導層を用いてスイッチを形成する。酸化ジルコニウム系のイオン伝導層を用いたスイッチング素子は従来のスイッチング素子に比べて、印加電圧に対する保持時間の依存性が大きく、ロジック動作印加時には再構成LSIに必要な保持耐性を維持できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プログラマブルロジックおよびメモリ等の電子デバイスに用いられる金属の析出を利用した(電気化学反応を利用した)スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置に関する。
プログラマブルロジックの機能を多様化し、電子機器などへの実装を推進して行くためには、ロジックセル間を相互に結線するスイッチ(スイッチング素子)のサイズを小さくし、そのオン抵抗を小さくすることが必要となる。このような、スイッチとして、従来の半導体スイッチよりもサイズが小さく、オン抵抗が小さい、金属の析出を利用したスイッチが知られている。金属の析出を利用したスイッチとしては、特許文献1に開示された2端子スイッチが挙げられる。図10に2端子スイッチの構造を示す。2端子スイッチは、金属イオンを供給する第1電極11とイオンを供給しない第2電極12でイオン伝導層13を挟んだ構造を有し、両電極間はイオン伝導層中13での金属架橋の形成・消滅によってスイッチングする。2端子スイッチは、構造が単純であるため、作製プロセスが簡便であり、素子サイズをナノメートルオーダーまで小さく加工可能である。
また、上記の2端子スイッチのほか、金属の析出を利用したスイッチとして、3端子スイッチが知られている。3端子スイッチには、金属架橋の形成・消滅をコントロールするための第3電極が設けられており、該第3電極により金属架橋の太さ(範囲)を制御可能とし、エレクトロマイグレーション耐性に優れたものとなっている。
このようなスイッチをプログラマブルロジックの配線切り替えスイッチとして搭載するためには、ロジック動作電圧(1V)以上のスイッチング電圧と半導体集積回路の製造工程に耐える熱耐性が必要となる。スイッチング電圧はイオン伝導体中の金属イオンの拡散速度に大きく依存するため、イオン伝導体材料の選択・最適化が重要である。特許文献2では、イオン伝導層に酸化物を用いることで、スイッチング電圧を高められ、高い熱耐性が得られることが開示されている。また、本スイッチをプログラマブルロジックの配線切り替えスイッチとして搭載するためには、本スイッチをCu配線間に形成することが望ましいことや、Cu配線間のビア底に本スイッチを形成する方法が知られている。
特表2002−536840号公報 特開2006−319028号公報
プログラマブルロジックの配線切り換えスイッチに本スイッチを応用した場合、オフ状態においてもロジック動作電圧が印加される。そのため、オフ状態における定電圧印加時に対する信頼性、すなわちディスターブが十分に確保されている必要がある。ディスターブでは、例えばロジック動作電圧が1Vの場合、1V印加時にオフ状態を10年保持する必要があるが、一方で、オフからオンへ遷移させるスイッチングの場合は3から6V付近の印加電圧で100μsec程度で駆動しなくてはならない。すなわち、保持時の1Vとスイッチング時の3から6V付近で、オフからオンまでの遷移時間が9桁以上変化するような、大きな電圧依存性を有する必要がある。特許文献2に開示されている酸化タンタルもしくは酸化シリコンと酸化タンタルの複合酸化物では、十分な電圧依存性が得られない。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、従来と同等のスイッチング性能を有し、従来よりも高い信頼性を有するスイッチング素子と、そのスイッチング素子を用いた書き換え可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の2端子スイッチング素子は、第1電極と、第2電極と、該第1電極および第2電極間に配置された酸化物を含むイオン伝導層を有する2端子スイッチング素子であって、前記2端子スイッチング素子は、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加する際、前記第1電極は、前記イオン伝導層に金属イオンを供給し、前記第1電極から前記イオン伝導層に供給された金属イオンは、前記第2電極から電子を受け取って金属となり析出し、前記析出した金属の成長によって、前記第1電極と前記第2電極とが金属架橋により接続されて、第1電極と第2電極との抵抗が変化するスイッチング動作方式を採り、前記イオン伝導層は、酸化ジルコニウムを含むことを特徴とする。
また、前記イオン伝導層がジルコニウムと5価以上の価数を有する金属との複合酸化物であってもよい。また、前記5価以上の価数を有する金属が、タンタル、タングステン、ニオブ、バナジウム、モリブデン、クロムの何れかであってもよい。
また、前記5価以上の価数を有する金属原子濃度がジルコニウムよりも少なくてもよい。また、前記イオン伝導層におけるジルコニウムに対する前記5価以上の価数を有する金属原子の比率が、0.33以下であってもよい。また、前記5価以上の価数を有する金属原子がタンタルであり、ジルコニウムに対するタンタルの比率(Ta/Zr比率)が0.33以下であってもよい。
また、前記イオン伝導層の密度が理論密度の90%以下であってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の2端子スイッチング素子を有する半導体装置は、半導体基板上の多層配線層の内部に2端子スイッチング素子を有する半導体装置であって、前記2端子スイッチング素子は、少なくとも、上部電極と、下部電極と、該上部電極と下部電極との間に介在するイオン伝導層とからなり、前記多層配線層は、少なくとも、前記下部電極と電気的に接続された配線と、前記上部電極と電気的に接続されたプラグとからなり、前記配線は、前記下部電極を兼ねており、前記下部電極と前記イオン伝導層の間には、開口部を有する絶縁性バリア膜が介在し、前記イオン伝導層は、酸化物を含み前記開口部において前記下部電極と接する第1イオン伝導層と、酸化ジルコニウムを含み前記上部電極と接する第2イオン伝導層とからなることを特徴とする。
また、前記第2イオン伝導層が酸化ジルコニウムと5価以上の価数を有する金属との混合物であってもよい。また、前記第2イオン伝導層が酸化ジルコニウムと、タンタル、タングステン、ニオブ、バナジウム、モリブデン、クロムの群のうち任意に選択された一又は二以上との混合物であってもよい。
また、前記第2イオン伝導層が50モルパーセント以上の酸化ジルコニウムと、50モルパーセント未満の酸化タンタルで構成された混合物であってもよい。また、前記第2イオン伝導層が75〜85モルパーセントの酸化ジルコニウムと25〜15モルパーセントの酸化タンタルを含む混合物であってもよい。
また、前記第2イオン伝導層の密度が理論密度の90%以下であってもよい。
また、前記第1イオン伝導層が酸化タンタルもしくは酸化チタンを含んでいてもよい。
また、前記配線は銅を主成分とする配線からなり、前記上部電極は、前記第2イオン伝導層と接する第1上部電極と、前記プラグと接する第2上部電極とからなり、第1上部電極はルテニウムよりなり、第2上部電極はタンタル又はタンタル窒化物よりなることとしてもよい。
本発明によれば、イオン伝導層に酸化ジルコニウムを含ませることで、オフ状態の電圧耐性(ディスターブ)を向上させることができる。これにより、プログラマブルロジックの配線切り換えスイッチに本スイッチを適用した場合に、オフ状態の素子に印加されるロジック動作電圧に対して、10年以上オフ状態を保つことができる。
本発明の2端子スイッチング素子の一構成例を示す断面模式図である。 本発明の2端子スイッチング素子の一構成例を示す断面模式図である。 本発明の2端子スイッチング素子のディスターブ特性を示す概念図である。 本発明の2端子スイッチング素子の製造工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の2端子スイッチング素子の動作に対する電気特性の変化を示すグラフである。 本発明の2端子スイッチング素子のディスターブ特性を示すグラフである。 本発明の2端子スイッチング素子のディスターブ特性を示すグラフである。 本発明の半導体装置の一構成例を示す断面模式図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面模式図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面模式図である。 従来の2端子スイッチング素子の一構成例を示す断面模式図である。
(2端子スイッチング素子)
まず初めに、本発明の2端子スイッチング素子の構成について図1を用いて説明する。なお、図1は、本発明の2端子スイッチ素子の一構成例を示す断面模式図である。
図1に示すように、本発明の2端子スイッチング素子は、第1電極21と、イオン伝導層23と、第1電極21とイオン伝導層23を介して設けられた第2電極22とから構成される。また、本発明の2端子スイッチング素子は、第1電極と第2電極との間に電圧を印加する際、第1電極21がイオン伝導層23に金属イオンを供給し、第1電極22からイオン伝導層23に供給された金属イオンは、第2電極22から電子を受け取って金属となり析出し、析出した金属の成長によって、第1電極21と第2電極22とが金属架橋により接続され第1電極と第2電極との抵抗が変化するスイッチング動作方式を採っている。また、第1電極21は、イオン伝導層23に金属イオンを供給可能な材料からなり、第2電極22は、イオン伝導層23に電子を供給可能な材料からなっている。なお、第2電極22は、電圧を印加した際に、酸化ジルコニウム系イオン伝導層23中に金属イオンを供給しない材料からなることが望ましい。
ここで、本発明の2端子スイッチング素子は、金属イオンが伝導するための媒体としてイオン伝導層23に酸化ジルコニウムが含まれている(以下、酸化ジルコニウムが含まれたイオン伝導層23を酸化ジルコニウム系伝導層23という場合がある。)点に特徴を有する。当該特徴を有する本発明の2端子スイッチング素子によれば、オフからオンへのスイッチ時間の印加電圧依存性が大幅に増加させることができ、素子をスイッチングさせる際のμsecオーダーのパルス駆動を行う電圧と、オフ状態が数年オーダーで保たれる待機状態にかかる電圧との差を小さくすることができる。
また、一般に通常の酸化物セラミック材料では、酸化物内の酸素欠陥の安定化にマトリクスを構成する金属原子よりも価数の少ない金属原子を添加することで酸素欠陥により形成された空孔を安定化させる手法が用いられている。このような状況下、本願発明者は、抵抗変化素子として用いるイオン伝導層23の最適な複合酸化物材料について鋭意検討した結果、イオン伝導層23としてマトリクスを構成する金属原子に該金属原子よりも価数の少ない金属原子を添加するのではなく、マトリクスを構成する金属原子(ジルコニウム)に、該金属原子(ジルコニウム)よりも価数の大きい金属原子を添加してなる複合酸化物をイオン伝導層23として採用することで、良好なスイッチング特性が得られるとの知見を得た。したがって、イオン伝導層23は、ジルコニウムと5価以上の金属との複合酸化物であることが好ましい。
上記ジルコニウムと5価以上の金属との複合酸化物を含むイオン伝導層23によれば、まず、酸素空孔を多く発生させる金属酸化物として知られている酸化ジルコニウムをイオン伝導層23として使用することで、フォーミング電圧を下げることができる。さらに、電圧印加による金属原子析出(低抵抗状態遷移)を行った場合に、電圧依存性を急峻とすることができる。
一方で、イオン伝導層23に使用される酸化ジルコニウムによれば、酸素空孔を増加させディスターブ特性を向上させることができるものの、酸素空孔を増加に伴い酸素空孔を介したCuの熱拡散も増加することとなる。そこで、ジルコニウムに、酸素空孔濃度を低下させるためのジルコニウムよりも価数の大きい金属原子(5価以上の金属)を添加することで(ジルコニウムと5価以上の金属との複合酸化物とすることで)ディスターブ特性を維持しつつ、酸素空孔濃度を低下させてCuの熱拡散を防ぐことができる。すなわち、ジルコニウムと5価以上の金属との複合酸化物を含むイオン伝導層23によれば、酸素空孔の数を最適化し、プロセス耐性とディスターブ耐性を両立させることができる。
5価以上の金属について特に限定はないが、例えば、Ta(タンタル)、W(タングステン)、Nb(ニオブ)、V(バナジウム)、Mo(モリブデン)、Cr(クロム)等を好適に用いることができる。また、これらの金属の原子濃度はジルコニウムの原子濃度よりも少ないことが好ましい。5価以上の金属の原子濃度がジルコニウムの原子濃度よりも多いと、マトリクスを構成する原子(ジルコニウム)が5価以上の金属原子へ変わってしまい、所望の酸素空孔濃度が得られなくなるためである。
また、LSIへの製造工程を考えた場合には、特に5価以上の金属が、Ta(タンタル)であることが好ましい。また上記と同様、イオン伝導層23に含まれるTaの原子濃度が、Zr(ジルコニウム)よりも少ないことが好ましい。
特に、イオン伝導層23が、50モルパーセント以上の酸化ジルコニウムと、50モルパーセント未満の酸化タンタルで構成された混合物であることが好ましく、75〜85モルパーセントの酸化ジルコニウムと25〜15モルパーセントの酸化タンタルで構成された混合物であることがより好ましい。当該割合で、酸化ジルコニウムと酸化タンタルとが混合された混合物をイオン伝導層23とすることで、ディスターブ特性を維持しつつ、酸素空孔濃度を低下させてCuの熱拡散を防ぐことができ、ディスターブ特性の確保と熱信頼性とを両立することができる。
また、イオン伝導層自体のリーク電流を低く抑えることも考慮すると、ジルコニウムに対する5価以上の価数を有する金属原子の比率が、0.33以下であることが好ましく、5価以上の価数を有する金属原子がTaである場合には、ジルコニウムに対するTaの比率が、0.33以下であることが好ましい。また、ジルコニウムに対する5価以上の価数を有する金属原子(例えば、Ta)の比率は、0.33であってもよい。
また、イオン伝導層23の密度は理論密度の90%以下であることが好ましい。イオン伝導層23の密度を理論密度の90%以下とすることで、フォーミング電圧を低減することができる。
酸化ジルコニウムを含む酸化ジルコニウム系イオン伝導層23の形成方法についても特に限定はないが、例えば、スパッタ法もしくはレーザーアブレーション法を用いて形成することができる。酸化ジルコニウムにタンタルなどの別の元素を添加した酸化ジルコニウム系イオン伝導層23を形成するには、酸化ジルコニウムと別の元素の酸化物を焼結したターゲットを用いるか、2種類の酸化物のターゲットを同成膜チャンバー内で同時に昇華させることで二元系以上の酸化ジルコニウム系イオン伝導層を得ることができる。酸化ジルコニウムに金属の酸化物を混合させることで、成膜に伴うストイキオメトリーの変化を防ぐことができる。なお、スパッタ法により、1Kw以上の高パワーで成膜することで、理論値の90%以下の低密度イオン伝導層23を得ることができる。
次に、本発明の2端子スイッチング素子の駆動方法を図2を用いて説明する。なお、図2は、本発明の2端子スイッチング素子の一構成例を示す断面模式図である。
第1電極31を接地して、第2電極32に正電圧を印加すると、図2に示すように第1電極31の金属が金属イオン35になって酸化ジルコニウム系イオン伝導層33に溶解する。このとき、酸化ジルコニウム系イオン伝導層33には、第2電極より電子が供給されているので、酸化ジルコニウム系伝導層33に溶解している金属イオン35は、同時に供給されている電子により、金属となって析出する。この析出した金属は、酸化ジルコニウム系イオン伝導層33において、第2電極32側より金属架橋34を形成する。このようにして形成された金属架橋34により第1電極31と第2電極32が電気的に接続されることで、本2端子スイッチング素子がオン状態になる。
一方、上記オン状態で第2電極32を接地して、第1電極31に負電圧を印加すると、今度は、金属架橋34が酸化ジルコニウム系イオン伝導層34に金属イオン35となって溶解し、金属架橋34の一部が切れる。この際、金属イオン35は酸化ジルコニウム系イオン伝導層33内に分散した金属34と第1電極31に回収される。これにより、第1電極31と第2電極32との電気的接続が切れ、スイッチがオフ状態になる。上記オフ状態からオン状態にするには、再び第2電極32に正電圧を印加すればよい。また、第1電極31を接地し、第2電極32に負電圧を印加してスイッチをオン状態にしたり、第1電極31を接地し、第2電極32に正電圧を印加してスイッチをオフ状態にしたりしてもよい。
なお、スイッチがオフ状態になるとき、電気的接続が完全に切れる前の段階から第1電極31および第2電極32間の抵抗が大きくなったり、電極間容量が変化したりするなど電気特性の変化があって、最終的に電気的接続が切れる。
次に、本発明の2端子スイッチング素子のディスターブ特性を図3に従って説明する。なお、図3は、本発明の2端子スイッチング素子のディスターブ特性を示す概念図である。
図3から明らかなように本発明の2端子スイッチング素子は、フォーミング時はオフ状態において、4〜7V程度の電圧を印加した場合は1msec以下でただちにオンに遷移する。一方、0.8〜1V程度の電圧を印加した場合は10年以上経ってもオンに遷移しない。また、スイッチング時はオフ状態において、1.5〜4V程度の電圧を印加した場合は1msec以下でただちにオンに遷移する。一方、0.8〜1V程度の電圧を印加した場合は10年以上経ってもオンに遷移しない。
次に、本発明のスイッチング素子の製造方法の最良の形態について図4を用いて説明する。なお、図4は、本発明の2端子スイッチング素子の製造工程の一例を示す断面模式図であり、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(工程1)
シリコン基板25の表面に膜厚300nmのシリコン酸化膜26を形成する。酸化膜上に白金、ルテニウム、もしくはニッケルを真空蒸着法もしくはスパッタ法で膜厚100nm成膜し第2電極22とする。
(工程2)
酸化ジルコニウム系イオン伝導層23として膜厚13nmの酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物の薄膜を形成する。前記混合物は酸化ジルコニウム中に酸化タンタルが25モルパーセント含まれた焼結体のターゲットを用い、スパッタ法により堆積する。この際、成膜された複合酸化物の組成はターゲットの組成にできるだけ近くなるようにする。具体的にはスパッタを行う際に、供給する酸素量を最適化する。発明者らは、酸素流量10sccmとアルゴン流量40sccmの混合ガスを流した成膜条件で複合酸化物層を成膜し、酸化ジルコニウム中に酸化タンタルが25モルパーセント含まれた混合物を得た。この際、1Kw以上の高パワーでイオン伝導層23を成膜することで、理論値の90%以下の密度を有するイオン伝導層23を得ることができる。理論値の90%以下の密度を有するイオン伝導層23によればフォーミング電圧を低減することができる。
(工程3)
絶縁層24を酸化シリコンで形成する。酸化ジルコニウム系イオン伝導層23上にスパッタ法もしくはCVD法で酸化シリコンを40nm形成し、その上にレジストをスピンコートし、リソグラフィ技術、例えばステッパーによりレジストのパターニングを行う。パターニング後、酸化シリコンをCFガスでドライエッチングもしくはDHFでウエットエッチングし、絶縁層24とする。
(工程4)
パターニングされた絶縁層24上に、真空蒸着法もしくはスパッタ法により膜厚100nmの銅を堆積させる。その上にレジストをスピンコートし、リソグラフィ技術、例えばステッパーによりレジストのパターンニングを行う。パターニング後、銅を硝酸と過酸化水素水を1:1に混合した溶液でウエットエッチングし第1電極21とする。
次に、上記製造工程により形成された2端子スイッチング素子の動作について図5を用いて説明する。なお、図5は、本発明の酸化ジルコニウム系イオン伝導層を用いたスイッチング素子の動作に対する電気特性の変化を示すグラフである。
上記製造工程により形成されたスイッチング素子の第2電極22をn型MOSFETのドレイン電極に接続することで電流を制御した。n型MOSFETのゲート電圧への最大印加電圧は5Vで、ゲート幅は20μmである。第2電極22をnMOSFETのソース電極を介して接地して、第1電極21に正電圧を印加すると、5.2Vでスイッチがオフ状態(高抵抗の状態)からオン状態(低抵抗の状態)へ遷移した。素子作製後最初のオンへの遷移はフォーミングと呼ばれ、遷移電圧はフォーミング電圧と呼ばれる。この際、スイッチング素子にかかる電流をnMOSFETで600μAが上限となるよう制限した。次に、負電圧を印加すると−0.38Vで電流は減少し、オフ状態に遷移した。再度、正電圧を印加すると3.2Vでオン状態へ遷移した。この際、スイッチング素子にかかる電流をnMOSFETで1.4mAが上限となるよう制限した。
次に、本発明の2端子スイッチング素子のディスターブ特性について図6、図7を用いて説明する。なお、図6、図7は、本発明の酸化ジルコニウム系イオン伝導層を用いた2端子スイッチング素子のディスターブ特性を示すグラフである。
図6は酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物、酸化タンタル、酸化タンタルと酸化シリコンの混合物をそれぞれイオン伝導層に用いた2端子スイッチにおいて、フォーミング時のオフの保持時間の中央値と、印加した電界の1/2乗の関係を示している。非特許文献1(2006 IEEE International Reliability Physics Symposium Proceedings (2006 アイ・イー・イー・イー インターナショナル リライアビィリティ フィジックス シンポジウム プロシーディングス)484ページ〜489ページ)に銅イオンのドリフトとデンドライトの形成を伴うTDDB(印加電圧によって素子が故障するまでの時間)は電界の1/2乗に比例することが示されている。酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物は、酸化タンタルおよび酸化タンタルと酸化シリコンの混合物に比べて、電界の1/2乗に対してオフの保持時間の中央値が急峻に増加している。すなわち電界(電圧)依存性が大きい。酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物のイオン伝導層の膜厚が13nmであるとすると、オフの保持時間が1msecになる電圧、すなわちフォーミング電圧は6.8Vとなる。また、印加電圧が1Vの場合には6×10secの保持時間となり、10年以上オフ状態を維持できる素子が50パーセント存在する。
図7は酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物、酸化タンタルの混合物をそれぞれイオン伝導層に用いた2端子スイッチにおいて、スイッチング時のオフの保持時間の中央値と、印加した電圧の1/2乗の関係を示している。酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物は、酸化タンタルに比べて、電圧の1/2乗に対してオフの保持時間の中央値が急峻に増加している。すなわち電圧依存性が大きい。酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物のイオン伝導層は、オフの保持時間が1msecになる電圧、すなわちスイッチング電圧は2.0Vとなる。また、印加電圧が1Vの場合には3×1010secの保持時間となり、10年以上オフ状態を維持できる素子が50パーセント存在する。
(半導体装置)
次に、本発明の2端子スイッチを多層配線層内部に形成した半導体装置について図8を用いて説明する。なお、図8は、半導体基板の多層配線層の内部に本発明の2端子スイッチング素子を有する半導体装置の一構成例を示す断面模式図である。
本発明の半導体装置は、半導体基板上の多層配線層の内部に2端子スイッチング素子を有する半導体装置であって、2端子スイッチング素子は、少なくとも、上部電極と、下部電極と、該上部電極と下部電極との間に介在するイオン伝導層とからなり、多層配線層は、少なくとも、下部電極と電気的に接続された配線と、上部電極と電気的に接続されたプラグとからなり、配線は、下部電極を兼ねており、下部電極とイオン伝導層の間には、開口部を有する絶縁性バリア膜が介在し、イオン伝導層は、酸化物を含み開口部において下部電極と接する第1イオン伝導層と、酸化ジルコニウムを含み上部電極と接する第2イオン伝導層とからなることを特徴とする。以下、本発明の半導体装置の各構成について説明する。
多層配線層は、半導体基板91上にて、層間絶縁膜92、バリア絶縁膜93、層間絶縁膜94、バリア絶縁97、保護絶縁膜104、層間絶縁膜105、エッチングストッパ膜106、層間絶縁膜107、及びバリア絶縁膜111の順に積層した絶縁積層体を有する。また、多層配線層は、層間絶縁膜94及びバリア絶縁膜93に形成された配線溝にバリアメタル96を介して第1配線95が埋め込まれている。また、多層配線層は、層間絶縁膜107及びエッチングストッパ膜106に形成された配線溝に第2配線108が埋め込まれており、層間絶縁膜105、保護絶縁膜104、及びハードマスク膜102に形成された下穴にプラグ109が埋め込まれており、第2配線108とプラグ109が一体となっており、第2配線及びプラグ109の側面乃至底面がバリアメタル110によって覆われている。また、多層配線層は、バリア絶縁膜97に形成された開口部にて、下部電極となる第1配線95、バリア絶縁膜97の開口部の壁面、乃至絶縁性バリア膜97上に、イオン伝導層99、第1上部電極100、及び第2上部電極101の順に積層した2端子スイッチ112が形成されており、第2上部電極101上にハードマスク膜102が形成されており、第1イオン伝導層膜である第1イオン伝導層99a、第2イオン伝導層99b、第1上部電極100、第2上部電極101、及びハードマスク膜102の積層体の上面乃至側面が保護絶縁膜104で覆われている。このように、第1配線95を2端子スイッチ112の下部電極とすることで、すなわち、第1配線95が2端子スイッチ112の下部電極を兼ねることで、工程数を簡略化しながら、電極抵抗を下げることができる。これにより、通常の銅ダマシン配線プロセスに追加工程として、少なくとも2PRのマスクセットを作成するだけで、2端子スイッチを搭載することができ、素子の低抵抗化と低コスト化を同時に達成することができるようになる。
2端子スイッチ112は、バリア絶縁膜97に形成された開口部の領域にて第1イオン伝導層99aと第1配線95が直接接しており、第2イオン伝導層99bと第1上部電極100が直接接しており、第2上部電極101上にてプラグ109と第2上部電極101とがバリアメタル110を介して電気的に接続されている。2端子スイッチ112は、電圧の印加、あるいは電流を流すことでON/OFFの制御を行い、例えば、第1イオン伝導層99aおよび第2イオン伝導層中99bへの第1配線5に係る金属の電界拡散を利用してON/OFFの制御を行う。
半導体基板91は、半導体素子が形成された基板である。半導体基板91には、例えば、シリコン基板、単結晶基板、SOI(Silicon on Insulator)基板、TFT(Thin Film Transistor)基板、液晶製造用基板等の基板を用いることができる。層間絶縁膜92は、半導体基板1上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜92には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜92は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。
バリア絶縁膜93は、層間絶縁膜92、94間に介在したバリア性を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜93は、第1配線95用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。バリア絶縁膜93には、例えば、SiN膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。バリア絶縁膜93には、第1配線95を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル96を介して第1配線5が埋め込まれている。バリア絶縁膜93は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜94は、バリア絶縁膜93上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜94には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)等を用いることができる。層間絶縁膜94は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜94には、第1配線5を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル96を介して第1配線95が埋め込まれている。
第1配線95は、層間絶縁膜94及びバリア絶縁膜93に形成された配線溝にバリアメタル96を介して埋め込まれた配線である。第1配線95は、2端子スイッチ112の下部電極を兼ね、第1イオン伝導層99aと直接接している。第2イオン伝導層99bの下面は第1イオン伝導層99aに直接接しており、上面は第1上部電極に直接接している。第1配線95には、イオン伝導層99a、99bにおいて拡散、イオン電導可能な金属が用いられ、例えば、Cu等を用いることができる。第1配線95は、Alと合金化されていてもよい。
バリアメタル96は、第1配線95に係る金属が層間絶縁膜94や下層へ拡散することを防止するために、配線の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル6には、例えば、第1配線95がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、炭窒化タングステン(WCN)のような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。
絶縁性バリア膜97は、第1配線5を含む層間絶縁膜94上に形成され、第1配線95に係る金属(例えば、Cu)の酸化を防いだり、層間絶縁膜105中への第1配線95に係る金属の拡散を防いだり、上部電極101、100、及びイオン伝導層99の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。絶縁性バリア膜7には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及びそれらの積層構造等を用いることができる。絶縁性バリア膜7は、保護絶縁膜104及びハードマスク膜102と同一材料であることが好ましい。
第1イオン伝導層99a、および第2イオン伝導層99bは、抵抗が変化する膜である。第1配線95(下部電極)に係る金属の作用(拡散、イオン伝導など)により抵抗が変化する材料を用いることができ、2端子スイッチ112の抵抗変化を金属イオンの析出によって行う場合には、イオン伝導可能な膜が用いられ、例えば、第1イオン伝導層99aは酸化チタンであることが好ましく、第2イオン伝導層99bはジルコニウムを含む酸化物絶縁膜であって、酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物を用いることができる。
酸化ジルコニウムにタンタルなどの別の元素を添加した酸化ジルコニウム系イオン伝導層を形成するには、酸化ジルコニウムと別の元素の酸化物を焼結したターゲットを用いるか、2種類の酸化物のターゲットを同成膜チャンバー内で同時に昇華させることで二元系以上の酸化ジルコニウム系イオン伝導層を得る。酸化ジルコニウムに金属の酸化物を混合するのは、成膜に伴うストイキオメトリーの変化を防ぐためである。この際、1kw以上の高パワーで成膜することで、理論値の90%以下の密度を有する第2イオン伝導層99bを得ることができる。理論値の90%以下の密度を有する第2イオン伝導層99bによればフォーミング電圧を低減することができる。
ここで、酸化ジルコニウムと混合物を形成する金属は、価数が酸化ジルコニウムの4価よりも大きい5価以上の金属であることが望ましい。例えば、タンタル、タングステン、ニオブ、バナジウム、モリブデン、クロムである。ここで、第2イオン伝導層99bは、酸化ジルコニウムと酸化タンタルとの混合物であることが好ましい。特には、第2イオン伝導層99bが、50モル%以上の酸化ジルコニウムと、50モル%以下の酸化タンタルとの混合物であることがより好ましく、75〜85モル%以上の酸化ジルコニウムと、25〜15モル%以下の酸化タンタルとの混合物であることが更に好ましい。当該割合で、酸化ジルコニウムと酸化タンタルとが混合された混合物を第2イオン伝導層99bとすることで、ディスターブ特性を維持しつつ、酸素空孔濃度を低下させてCuの熱拡散を防ぐことができ、ディスターブ特性の確保と熱信頼性とを両立することができる。
このような積層構造とすることで、第1イオン伝導層99aは、第1配線95に係る金属が第2イオン伝導層を堆積中に酸化することを防止する役割を果たす。第1配線のイオン伝導層99a、99bをイオン伝導層として用いた場合には、低抵抗時(ON時)にイオン伝導層内部に形成される金属イオン(例えば、銅イオン)よる架橋を、酸化Ti層で分断することで、オフ時に金属イオンを容易に回収することができるようになり、スイッチング特性を向上させることができるようになる。イオン伝導層99は、第1配線95、絶縁性バリア膜97の開口部のテーパ面、乃至絶縁性バリア膜7上に形成されている。イオン伝導層99は、第1配線95とイオン伝導層9の接続部の外周部分が少なくとも絶縁性バリア膜97の開口部のテーパ面上に沿って配設されている。
第1上部電極100は、2端子スイッチ112の上部電極における下層側の電極であり、第2イオン伝導層99bと直接接している。第1上部電極100には、第1配線95に係る金属よりもイオン化しにくく、第92イオン伝導層99bにおいて拡散、イオン電導しにくい金属が用いられ、例えば、白金、ルテニウム、ニッケル等を用いることができる。
第2上部電極101は、2端子スイッチ112の上部電極における上層側の電極であり、第1上部電極100上に形成されている。第2上部電極101は、第1上部電極100を保護する役割を有する。すなわち、第2上部電極101が第1上部電極100を保護することで、プロセス中の第1上部電極100へのダメージを抑制し、2端子スイッチ112のスイッチング特性を維持することができる。第2上部電極101には、例えば、Ta、Ti、Wあるいはそれらの窒化物等を用いることができる。
ハードマスク膜102は、第2上部電極101、第1上部電極100、及び第1イオン伝導層99a、第2イオン伝導層99bをエッチングする際のハードマスク膜兼パッシベーション膜となる膜である。ハードマスク膜102には、例えば、SiN膜等を用いることができる。ハードマスク膜102は、保護絶縁膜104、および絶縁性バリア膜97と同一材料であることが好ましい。すなわち、2端子スイッチ112の周囲を全て同一材料で囲むことで材料界面が一体化され、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、2端子スイッチ112自身からの脱離を防ぐことができるようになる。
保護絶縁膜104は、2端子スイッチ112にダメージを与えることなく、さらにイオン伝導層99bからの酸素の脱離を防ぐ機能を有する絶縁膜である。保護絶縁膜104には、例えば、SiN膜、SiCN膜等を用いることができる。保護絶縁膜104は、ハードマスク膜102及び絶縁性バリア膜97と同一材料であることが好ましい。同一材料である場合には、保護絶縁膜104と絶縁性バリア膜97及びハードマスク膜102とが一体化して、界面の密着性が向上し、2端子スイッチ112をより保護することができるようになる。
層間絶縁膜105は、保護絶縁膜104上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜105には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜105は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜105は、層間絶縁膜107と同一材料としてもよい。層間絶縁膜105には、プラグ109を埋め込むための下穴が形成されており、当該下穴にバリアメタル110を介してプラグ19が埋め込まれている。
エッチングストッパ膜106は、層間絶縁膜105、107間に介在した絶縁膜である。エッチングストッパ膜106は、第2配線108用の配線溝の加工時にエッチングストップ層としての役割を有する。エッチングストッパ膜106には、例えば、SiN膜、SiC膜、SiCN膜等を用いることができる。エッチングストッパ膜106には、第2配線108を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル110を介して第2配線108が埋め込まれている。エッチングストッパ膜106は、配線溝のエッチング条件の選択によっては削除することもできる。
層間絶縁膜107は、エッチングストッパ膜106上に形成された絶縁膜である。層間絶縁膜107には、例えば、シリコン酸化膜、SiOC膜、シリコン酸化膜よりも比誘電率の低い低誘電率膜(例えば、SiOCH膜)などを用いることができる。層間絶縁膜107は、複数の絶縁膜を積層したものであってもよい。層間絶縁膜107は、層間絶縁膜15と同一材料としてもよい。層間絶縁膜107には、第2配線108を埋め込むための配線溝が形成されており、当該配線溝にバリアメタル110を介して第2配線108が埋め込まれている。
第2配線108は、層間絶縁膜107及びエッチングストッパ膜106に形成された配線溝にバリアメタル110を介して埋め込まれた配線である。第2配線108は、プラグ109と一体になっている。プラグ109は、層間絶縁膜105、保護絶縁膜104、及びハードマスク膜102に形成された下穴にバリアメタル110を介して埋め込まれている。プラグ109は、バリアメタル110を介して第2上部電極101と電気的に接続されている。第2配線108及びプラグ109には、例えば、Cuを用いることができる。
バリアメタル110は、第2配線108(プラグ109を含む)に係る金属が層間絶縁膜105、107や下層へ拡散することを防止するために、第2配線108及びプラグ109の側面乃至底面を被覆する、バリア性を有する導電性膜である。バリアメタル110には、例えば、第2配線108及びプラグ109がCuを主成分とする金属元素からなる場合には、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、炭窒化タングステン(WCN)のような高融点金属やその窒化物等、またはそれらの積層膜を用いることができる。バリアメタル110は、第2上部電極101と同一材料であることが好ましい。例えば、バリアメタル110がTaN(下層)/Ta(上層)の積層構造である場合には、下層材料であるTaNを第2上部電極101に用いることが好ましい。あるいは、バリアメタル110がTi(下層)/Ru(上層)である場合は、下層材料であるTiを第2上部電極101に用いることが好ましい。
バリア絶縁膜111は、第2配線10を含む層間絶縁膜107上に形成され、第2配線108に係る金属(例えば、Cu)の酸化を防いだり、上層への第2配線108に係る金属の拡散を防ぐ役割を有する絶縁膜である。バリア絶縁膜111には、例えば、SiC膜、SiCN膜、SiN膜、及びそれらの積層構造等を用いることができる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本発明の半導体装置の製造方法について図9を用いて説明する。なお、図9は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を模式的に示した工程断面図である。
(工程1)
半導体基板91(例えば、半導体素子が形成された基板)上に層間絶縁膜92(例えば、シリコン酸化膜、膜厚300nm)を堆積し、その後、層間絶縁膜92上にバリア絶縁膜93(例えば、SiN膜、膜厚50nm)を堆積し、その後、バリア絶縁膜93上に層間絶縁膜94(例えば、シリコン酸化膜、膜厚300nm)を堆積し、その後、リソグラフィ法(フォトレジスト形成、ドライエッチング、フォトレジスト除去を含む)を用いて、層間絶縁膜94及びバリア絶縁膜93に配線溝を形成し、その後、当該配線溝にバリアメタル96(例えば、TaN/Ta、膜厚5nm/5nm)を介して第1配線95(例えば、銅)を埋め込む。層間絶縁膜92、94は、プラズマCVD法によって形成することができる。第1配線95は、例えば、PVD法によってバリアメタル96(例えば、TaN/Taの積層膜)を形成し、PVD法によるCuシードの形成後、電解めっき法によって銅を配線溝内に埋設し、200℃以上の温度で熱処理処理後、CMP法によって配線溝内以外の余剰の銅を除去することで形成することができる。このような一連の銅配線の形成方法は、当該技術分野における一般的な手法を用いることができる。ここで、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法とは、多層配線形成プロセス中に生じるウェハ表面の凹凸を、研磨液をウェハ表面に流しながら回転させた研磨パッドに接触させて研磨することによって平坦化する方法である。溝に埋め込まれた余剰の銅を研磨することによって埋め込み配線(ダマシン配線)を形成したり、層間絶縁膜を研磨することで平坦化を行う。
(工程2)
第1配線95を含む層間絶縁膜94上に絶縁性バリア膜97(例えば、SiN膜、膜厚50nm)を形成する。ここで、絶縁性バリア膜97は、プラズマCVD法によって形成することができる。絶縁性バリア膜97の膜厚は、10nm〜50nm程度であることが好ましい。
(工程3)
絶縁性バリア膜97上にハードマスク膜98(例えば、シリコン酸化膜)を形成する。このとき、ハードマスク膜98は、ドライエッチング加工におけるエッチング選択比を大きく保つ観点から、絶縁性バリア膜97とは異なる材料であることが好ましく、絶縁膜であっても導電膜であってもよい。ハードマスク膜98には、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、TiN、Ti、Ta、TaN等を用いることができ、SiN/SiO2の積層体を用いることができる。
(工程4)
ハードマスク膜98上にフォトレジスト(図示せず)を用いて開口部をパターニングし、フォトレジストをマスクとしてドライエッチングすることによりハードマスク膜98に開口部パターンを形成し、その後、酸素プラズマアッシング等によってフォトレジストを剥離する。このとき、ドライエッチングは必ずしも絶縁性バリア膜97の上面で停止している必要はなく、絶縁性バリア膜97の内部にまで到達していてもよい。
(工程5)
ハードマスク膜98をマスクとして、ハードマスク膜98の開口部から露出する絶縁性バリア膜97をエッチバック(ドライエッチング)することにより、絶縁性バリア膜7に開口部を形成して、絶縁性バリア膜97の開口部から第1配線95を露出させ、その後、アミン系の剥離液などで有機剥離処理を行うことで、第1配線95の露出面に形成された酸化銅を除去するとともに、エッチバック時に発生したエッチング複生成物などを除去する。絶縁性バリア膜97をエッチバックでは、反応性ドライエッチングを用いることで、絶縁性バリア膜97の開口部の壁面をテーパ面とすることができる。反応性ドライエッチングでは、エッチングガスとしてフルオロカーボンを含むガスを用いることができる。ハードマスク膜98は、エッチバック中に完全に除去されることが好ましいが、絶縁材料である場にはそのまま残存してもよい。また、絶縁性バリア膜97の開口部の形状は円形とし、円の直径は30nmから500nmとすることができる。非反応性ガスを用いたRF(Radio Frequency;高周波)エッチングによって、第1配線95の表面の酸化物を除去する。非反応性ガスとしては、ヘリウムやアルゴンを用いることができる。
(工程6)
第1配線95を含む絶縁性バリア膜97上に4nm以下の金属チタン(例えば、膜厚2nm)を堆積する。金属TiはPVD法やCVD法を用いて形成することができる。さらに、第2イオン伝導層99bとして酸化ジルコニウムと酸化タンタルの混合物を形成する。前記混合物は酸化ジルコニウム中に例えば、酸化タンタルが25モルパーセント含まれた焼結体のターゲットを用い、スパッタ法により堆積する。この際、成膜された複合酸化物の組成はターゲットの組成にできるだけ近くなるようにする。具体的にはスパッタを行う際に、供給する酸素量を最適化する。発明者らは、酸素流量10sccmとアルゴン流量40sccmの混合ガスを流した成膜条件で複合酸化物層を成膜し、酸化ジルコニウム中に酸化タンタルが25モルパーセント含まれた混合物を得た。金属チタンは第2イオン伝導層99bの形成中に酸素プラズマ雰囲気に曝されることで自動的に酸化し、酸化チタンとなることで第1イオン伝導層99aとなる。絶縁性バリア膜97の開口部は有機剥離処理によって水分などが付着しているため、イオン伝導層99の堆積前に250℃から350℃程度の温度にて、減圧下で熱処理を加えて脱ガスしておくことが好ましい。この際、銅表面を再度酸化させないよう、真空下、あるいは窒素雰囲気などにするなどの注意が必要である。
(工程7)
イオン伝導層99上に第1上部電極100(例えば、Ru、膜厚10nm)及び第2上部電極101(例えば、Ta、膜厚50nm)をこの順に形成する。
(工程8)
第2上部電極101上にハードマスク膜102(例えば、SiN膜、膜厚30nm)、およびハードマスク膜103(例えば、SiO2膜、膜厚150nm)をこの順に積層する。ハードマスク膜102及びハードマスク膜103は、プラズマCVD法を用いて成膜することができる。ハードマスク膜102、103は当該技術分野における一般的なプラズマCVD法を用いて形成することができる。また、ハードマスク膜102とハードマスク膜103とは、異なる種類の膜であることが好ましく、例えば、ハードマスク膜102をSiN膜とし、ハードマスク膜103をSiO2膜とすることができる。このとき、ハードマスク膜102は、後述する保護絶縁膜104、および絶縁性バリア膜97と同一材料であることが好ましい。すなわち、抵抗変化素子の周囲を全て同一材料で囲むこと材料界面を一体化し、外部からの水分などの浸入を防ぐとともに、抵抗変化素子自身からの脱離防ぐことができるようになる。また、ハードマスク膜102は、プラズマCVD法によって形成することができるが、例えば、SiH4/N2の混合ガスを高密度プラズマによって、高密度なSiN膜などを用いることが好ましい。
(工程9)
ハードマスク膜103上に2端子スイッチ部をパターニングするためのフォトレジスト(図示せず)を形成し、その後、当該フォトレジストをマスクとして、ハードマスク膜102が表れるまでハードマスク膜103をドライエッチングし、その後、酸素プラズマアッシングと有機剥離を用いてフォトレジストを除去する。
(工程10)
ハードマスク膜103をマスクとして、ハードマスク膜102、第2上部電極101、第1上部電極100、イオン伝導層99を連続的にドライエッチングする。このとき、ハードマスク膜103は、エッチバック中に完全に除去されることが好ましいが、そのまま残存してもよい。例えば、第2上部電極101がTaの場合にはCl2系のRIEで加工することができ、第1上部電極100がRuの場合にはCl2/O2の混合ガスでRIE加工することができる。また、イオン伝導層99のエッチングでは、下面の絶縁性バリア膜97上でドライエッチングを停止させる必要がある。イオン伝導層99がTaを含む酸化物であり、絶縁性バリア膜97がSiN膜やSiCN膜である場合には、CF4系、CF4/Cl2系、CF4/Cl2/Ar系などの混合ガスでエッチング条件を調節することでRIE加工することができる。このようなハードマスクRIE法を用いることで、抵抗変化素子部をレジスト除去のための酸素プラズマアッシングに曝すことなく、抵抗変化素子部を加工をすることができる。また、加工後に酸素プラズマによって酸化処理する場合には、レジストの剥離時間に依存することなく酸化プラズマ処理を照射することができるようになる。
(工程11)
ハードマスク膜102、第2上部電極101、第1上部電極100、及びイオン伝導層99を含む絶縁性バリア膜97上に保護絶縁膜104(例えば、SiN膜、30nm)を堆積する。保護絶縁膜104は、プラズマCVD法によって形成することができるが、成膜前には反応室内で減圧化に維持する必要があり、このときイオン伝導層99の側面から酸素が脱離し、イオン伝導層のリーク電流が増加するという問題が生じる。それらを抑制するためには、保護絶縁膜104の成膜温度を250℃以下とすることが好ましい。さらに、成膜前に減圧化で成膜ガスに曝されるため、還元性のガスを用いないことが好ましい。例えば、SiH4/N2の混合ガスを高密度プラズマによって、基板温度200℃で形成したSiN膜などを用いることが好ましい。
(工程12)
保護絶縁膜104上に、層間絶縁膜105(例えば、シリコン酸化膜)、エッチングストッパ膜106(例えば、SiN膜)、層間絶縁膜107(例えば、シリコン酸化膜)をこの順に堆積し、その後、第2配線108用の配線溝、およびプラグ109用の下穴を形成し、銅デュアルダマシン配線プロセスを用いて、当該配線溝及び当該下穴内にバリアメタル110(例えば、TaN/Ta)を介して第2配線108(例えば、銅)及びプラグ109(例えば、銅)を同時に形成し、その後、第2配線108を含む層間絶縁膜107上に絶縁性バリア膜111(例えば、SiN膜)を堆積する。第2配線108の形成は、下層配線形成と同様のプロセスを用いることができる。このとき、バリアメタル110と第2上部電極101を同一材料とすることでプラグ109と第2上部電極101の間の接触抵抗を低減し、素子性能を向上させることができるようになる。層間絶縁膜105及び層間絶縁膜107はプラズマCVD法で形成することができる。2端子スイッチ112によって形成される段差を解消するため、層間絶縁膜105を厚く堆積し、CMPによって層間絶縁膜105を削り込んで平坦化し、層間絶縁膜105を所望の膜厚としてもよい。
11、21、31、51・・・第1電極
12、22、32、52・・・第2電極
13、99・・・イオン伝導層
23、33、53・・・酸化ジルコニウム系イオン伝導層
54・・・絶縁層
35・・・金属イオン
34・・・金属架橋
56・・・シリコン酸化膜
75・・・シリコン基板
91・・・半導体基板
92、94、105、107・・・層間絶縁膜
93、97、111・・・バリア絶縁膜
96、110・・・バリアメタル
95・・・第1配線
108・・・第2配線
102、103・・・ハードマスク膜
106・・・エッチングストッパ膜
99a・・・第1イオン伝導層
99b・・・第2イオン伝導層
100・・・第1上部電極
101・・・第2上部電極
104・・・保護絶縁膜
110・・・プラグ
112・・・2端子スイッチ

Claims (15)

  1. 第1電極と、第2電極と、該第1電極および第2電極間に配置された酸化物を含むイオン伝導層を有する2端子スイッチング素子であって、
    前記2端子スイッチング素子は、
    前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加する際、
    前記第1電極は、前記イオン伝導層に金属イオンを供給し、
    前記第1電極から前記イオン伝導層に供給された金属イオンは、前記第2電極から電子を受け取って金属となり析出し、
    前記析出した金属の成長によって、前記第1電極と前記第2電極とが金属架橋により接続されて、第1電極と第2電極との抵抗が変化するスイッチング動作方式を採り、
    前記イオン伝導層は、酸化ジルコニウムを含むことを特徴とする2端子スイッチング素子。
  2. 前記イオン伝導層がジルコニウムと5価以上の価数を有する金属との複合酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の2端子スイッチング素子。
  3. 前記5価以上の価数を有する金属が、タンタル、タングステン、ニオブ、バナジウム、モリブデン、クロムの何れかであることを特徴とする請求項2に記載の2端子スイッチング素子。
  4. 前記5価以上の価数を有する金属原子濃度がジルコニウムよりも少ないことを特徴とする請求項2に記載の2端子スイッチング素子。
  5. 前記イオン伝導層におけるジルコニウムに対する前記5価以上の価数を有する金属原子の比率が、0.33以下であることを特徴とする請求項2に記載の2端子スイッチング素子。
  6. 前記5価以上の価数を有する金属原子がタンタルであり、ジルコニウムに対するタンタルの金属原子の比率(Ta/Zr比率)が0.33以下であることを特徴とする請求項2に記載の2端子スイッチング素子。
  7. 前記イオン伝導層の密度が理論密度の90%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の2端子スイッチング素子。
  8. 半導体基板上の多層配線層の内部に2端子スイッチング素子を有する半導体装置であって、
    前記2端子スイッチング素子は、少なくとも、上部電極と、下部電極と、該上部電極と下部電極との間に介在するイオン伝導層とからなり、
    前記多層配線層は、少なくとも、前記下部電極と電気的に接続された配線と、前記上部電極と電気的に接続されたプラグとからなり、
    前記配線は、前記下部電極を兼ねており、
    前記下部電極と前記イオン伝導層の間には、開口部を有する絶縁性バリア膜が介在し、
    前記イオン伝導層は、酸化物を含み前記開口部において前記下部電極と接する第1イオン伝導層と、酸化ジルコニウムを含み前記上部電極と接する第2イオン伝導層とからなることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記第2イオン伝導層が酸化ジルコニウムと5価以上の価数を有する金属との混合物であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第2イオン伝導層が酸化ジルコニウムと、タンタル、タングステン、ニオブ、バナジウム、モリブデン、クロムの群のうち任意に選択された一又は二以上との混合物であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  11. 前記第2イオン伝導層が50モルパーセント以上の酸化ジルコニウムと、50モルパーセント未満の酸化タンタルで構成された混合物であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  12. 前記第2イオン伝導層が75〜85モルパーセントの酸化ジルコニウムと25〜15モルパーセントの酸化タンタルを含む混合物であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  13. 前記第2イオン伝導層の密度が理論密度の90%以下であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  14. 前記第1イオン伝導層が酸化タンタルもしくは酸化チタンを含むことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の半導体装置。
  15. 前記配線は銅を主成分とする配線からなり、
    前記上部電極は、前記第2イオン伝導層と接する第1上部電極と、前記プラグと接する第2上部電極とからなり、
    第1上部電極はルテニウムよりなり、第2上部電極はタンタル又はタンタル窒化物よりなることを特徴とする請求項8乃至14のいずれか一に記載の半導体装置。
JP2009245522A 2009-10-26 2009-10-26 スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置 Expired - Fee Related JP5493703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009245522A JP5493703B2 (ja) 2009-10-26 2009-10-26 スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009245522A JP5493703B2 (ja) 2009-10-26 2009-10-26 スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011091317A true JP2011091317A (ja) 2011-05-06
JP5493703B2 JP5493703B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44109281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009245522A Expired - Fee Related JP5493703B2 (ja) 2009-10-26 2009-10-26 スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5493703B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012153818A1 (ja) * 2011-05-10 2012-11-15 日本電気株式会社 抵抗変化素子、それを含む半導体装置およびそれらの製造方法
JP2013187417A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Toshiba Corp 半導体装置
WO2014057734A1 (ja) * 2012-10-09 2014-04-17 日本電気株式会社 配線形成方法
WO2018003864A1 (ja) * 2016-07-01 2018-01-04 日本電気株式会社 半導体装置、および半導体装置の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306157A (ja) * 2007-05-10 2008-12-18 Sharp Corp 可変抵抗素子とその製造方法及び不揮発性半導体記憶装置
JP2009049183A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Fujitsu Ltd 抵抗変化素子、抵抗変化メモリおよびそれらの作製方法
WO2009122583A1 (ja) * 2008-04-03 2009-10-08 株式会社 東芝 不揮発性記憶装置及びその製造方法
JP2010278275A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sony Corp 半導体記憶装置
JP2011091329A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Nec Corp 抵抗変化型メモリ素子、及び、抵抗変化型不揮発性メモリ、並びに、抵抗変化型メモリ素子制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306157A (ja) * 2007-05-10 2008-12-18 Sharp Corp 可変抵抗素子とその製造方法及び不揮発性半導体記憶装置
JP2009049183A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Fujitsu Ltd 抵抗変化素子、抵抗変化メモリおよびそれらの作製方法
WO2009122583A1 (ja) * 2008-04-03 2009-10-08 株式会社 東芝 不揮発性記憶装置及びその製造方法
JP2010278275A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sony Corp 半導体記憶装置
JP2011091329A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Nec Corp 抵抗変化型メモリ素子、及び、抵抗変化型不揮発性メモリ、並びに、抵抗変化型メモリ素子制御方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012153818A1 (ja) * 2011-05-10 2012-11-15 日本電気株式会社 抵抗変化素子、それを含む半導体装置およびそれらの製造方法
US20150001456A1 (en) * 2011-05-10 2015-01-01 Nec Corporation Resistance variable element, semiconductor device including it and manufacturing methods therefor
JP5895932B2 (ja) * 2011-05-10 2016-03-30 日本電気株式会社 抵抗変化素子、それを含む半導体装置およびそれらの製造方法
JP2013187417A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Toshiba Corp 半導体装置
WO2014057734A1 (ja) * 2012-10-09 2014-04-17 日本電気株式会社 配線形成方法
US9245789B2 (en) 2012-10-09 2016-01-26 Nec Corporation Method for forming wiring
JPWO2014057734A1 (ja) * 2012-10-09 2016-09-05 日本電気株式会社 配線形成方法
WO2018003864A1 (ja) * 2016-07-01 2018-01-04 日本電気株式会社 半導体装置、および半導体装置の製造方法
JPWO2018003864A1 (ja) * 2016-07-01 2019-04-18 日本電気株式会社 半導体装置、および半導体装置の製造方法
US10797105B2 (en) 2016-07-01 2020-10-06 Nec Corporation Semiconductor device and method for producing semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5493703B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6428860B2 (ja) スイッチング素子およびスイッチング素子の製造方法
JP5692297B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5382001B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US8586958B2 (en) Switching element and manufacturing method thereof
JP5617915B2 (ja) 抵抗変化素子とそれを含む半導体装置及びこれらの製造方法
JP6350525B2 (ja) スイッチング素子とその製造方法および半導体装置とその製造方法
JP5565570B2 (ja) スイッチング素子、スイッチング素子の製造方法および半導体装置
JP6665776B2 (ja) スイッチング素子及びスイッチング素子の製造方法
JPWO2010079827A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5527321B2 (ja) 抵抗変化素子及びその製造方法
JP5493703B2 (ja) スイッチング素子およびスイッチング素子を用いた半導体装置
JP5895932B2 (ja) 抵抗変化素子、それを含む半導体装置およびそれらの製造方法
WO2016203751A1 (ja) 整流素子、スイッチング素子および整流素子の製造方法
JP2011211165A (ja) 半導体装置及びその製造方法
WO2013103122A1 (ja) スイッチング素子及びその製造方法
JP5807789B2 (ja) スイッチング素子、半導体装置およびそれぞれの製造方法
US20210050517A1 (en) Semiconductor device
WO2016157820A1 (ja) スイッチング素子、半導体装置、及びスイッチング素子の製造方法
US10797105B2 (en) Semiconductor device and method for producing semiconductor device
JP2019047003A (ja) 抵抗変化素子と半導体装置および製造方法
JPWO2014050198A1 (ja) スイッチング素子およびスイッチング素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5493703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees