JP5893587B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートバック内に配設されたエアバッグを備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションから起立するシートバックと、ヘッドレストと、シートバック内に配設されたエアバッグを備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。
ヘッドレスト(他部材の一例)は、略矩形の部材であり、下部側(シートバックを臨む側)から一対のヘッドレストステー(棒状)が突出する。またエアバッグは、インフレータから発生した膨張用ガスの流入により膨張可能な袋材であり、シートバックの側部内に配置される。
そしてシートバックは、複数の表皮ピースを袋状に縫合してなるシートカバーと、エアバッグの膨出可能な縫合ライン(バーストライン)と、一対の孔部を有する。縫合ライン(バーストライン)は、隣り合う表皮ピースの縫合部分であり、シートバック側部においてシート上下に向けて線状に形成される。
また一対の孔部は、それぞれヘッドレストステーを挿入可能なシートカバーの貫通孔であり、シートカバー上部に適宜の間隔をあけて形成される。そして少なくとも一方の孔部が、縫合ラインの近接位置に配置されることとなる。また車幅方向外側のシートバック肩口に形成された孔部が、縫合ラインに近接して配置されることとなる。
公知技術では、シートバックをシートカバーで被覆したのち、シートカバー上部の孔部にヘッドレストステーを挿入してヘッドレストを取付ける。
そして乗物衝突時において、エアバッグの膨張に伴うシートカバーの張引にて、縫合ラインを開放する(縫糸を分断する)ことにより、エアバッグをシートバック側部から着座側に膨出させる。このときシートカバーの張引力が、縫糸を伝って縫合ライン全体に伝達されることで、縫合ラインをスムーズに開放することができる。
ところで上述のシート構成では、エアバッグ膨張時の衝撃により、シートカバーが、孔部(脆弱部分)から破れるなどして線状に裂け目ができる。
そして特許文献1に開示の構成では、シートカバーの孔部が、シート側部の縫合ラインに近接して配置される。このため孔部から延びる裂け目が縫合ラインに交差する(干渉する)などして、縫合ラインの開裂が阻害されるおそれがある。すなわち縫合ライン(縫糸)が裂け目にて寸断されて、シートカバーの張引力の伝達が途切れることにより、縫合ライン全体をスムーズに開放できないことが懸念される。
そこで特許文献2の技術では、シートカバーの内側に二枚の力布を設けて、縫合ライン周りのシートカバー部分を補強する。このとき力布で補強されたシートカバー部分が、孔部と縫合ラインの間に配置する。このため力布にて補強されたシートカバー部分にて、裂け目の更なる形成を阻止することにより、縫合ラインと裂け目の干渉を極力阻止できる。
特開2009−96238号公報 特開2003−341461号公報
しかしながら特許文献1の技術では、裂け目のできる位置やその延びる方向をコントロールすることができない。このため孔部から延びる裂け目が、力布で補強されたシートカバー部分を迂回しつつ、縫合ラインに交差するおそれがある。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの他部材取付け用の孔部がシート側部のエアバッグ膨出用縫合ラインに近接して配置される構造においても、縫合ラインの開裂を極力阻害しない(スムーズに開裂する)乗物用シートを提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートバックと、シートバックを被覆する複数の表皮ピースが縫合されたシートカバーと、シートバック内に配置されたエアバッグと、シートバックに取付け可能な他部材とを有する。
本発明では、シートカバー側部に設けた線状の縫合ラインからエアバッグが膨出可能であるとともに、シートカバーの縫合ラインに近接する位置に孔部を形成して他部材を取付ける。
そして本発明では、面状の補強部材にて、縫合ラインと孔部の間に配置されたシートカバー部分を補強するとともに、補強部材が配置された側の孔部の縁部に、孔部の他の縁部よりも断裂し易い脆弱部を設けることとした。
本発明では、脆弱部にて、孔部を起点とする裂け目を補強部材側(補強されて破れにくいシートカバー部分)に導くことで、縫合ラインと裂け目の干渉を極力阻止できる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、孔部が形成された第一表皮ピースとエアバッグ膨出用の縫合ラインとの間に、補強部材で補強された第二表皮ピースが配置されている。
第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートであって、上述の脆弱部を覆い隠す隠蔽部材を設けることとした(見栄えのよいシート構成である)。
本発明に係る第1発明及び第2発明によれば、シートカバーの他部材取付け用の孔部がシート側部のエアバッグ膨出用縫合ラインに近接して配置される構造においても、縫合ラインの開裂を極力阻害しない(スムーズに開裂する)乗物用シートを提供することができる。また第3発明によれば、他部材取付け用の孔部による見栄え悪化を極力防止することができる。
乗物用シートの概略側面図である。 シートバックの斜視図である。 図2のIII−III線拡大断面図である。 シートバック一部の斜視図である。 シートバックの車両搭載状態を示す概略側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図5を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
本実施例では、シートバック6にサイドエアバッグ30を配置した車両用後席シート(乗物用シート2)を例にとって説明する。
そして図1の乗物用シート2は、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6,ヘッドレスト8)と、シートベルト9と、後述のサイドエアバッグ30を有する。シート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
本実施例では、乗物用シート2を、サイドガーニッシュSG(乗物室内の構造体)に隣接又は当接させつつ、車室床面上に配置することができる(図2を参照)。
ここでヘッドレスト8(他部材の一例)は、一対のヘッドレストステーHSを介してシートバック6上部(起立状態)に連結する(図1では、一方のヘッドレストステーのみ図示する)。
またシートベルト9は、乗員(図1の二点破線を参照)を拘束可能な帯状部材である。本実施例では、シートベルト9を、乗物室内の壁体内(図示しないリトラクタ)から引出しつつ、シートバック6肩口(後述のシートベルトガイド20)に引っ掛けたのち、シート上の乗員に巻付ける。この状態でシートベルト9端部を、シートクッション4側のバックルに係止することでシート上の乗員を拘束できる。
そしてシートバック6は、シートクッション4に起倒可能に連結する部材である(図1及び図2を参照)。
本実施例のシートバック6は、基本構成(6F,6P,6S)と、これらの関連構成(面状の補強部材10,縫合ライン12,孔部14)と、メイン部位6aと、一対のサイド部位6bと、サイドエアバッグ30を有する(各構成の詳細は適宜後述)。そして後述のするシートベルトガイド20(他部材の一例)がシートバック6に取付けられる。
ここでメイン部位6aは、乗員の着座可能な平坦部位(上面視で略長方形)であり、シートバック6中央に形成される(図2を参照)。また一対のサイド部位6bは、それぞれメイン部位6a側方に配置する凸部位であり、着座面側の天板サイド部と、側面のかまち部に区分けされる(便宜上、各部の符号は省略)。
そして本実施例では、一方(車両外側又はシート幅方向外側)のサイド部位6bに縫合ライン12(バーストライン、詳細後述)を形成して、乗物衝突時などにサイドエアバッグ30をシート外に膨出可能とする(図2及び図5を参照)。またシートバック6起立時を基準として、シートカバー6S上部(縫合ラインの近接位置等)に孔部14(詳細後述)を形成して、後述のシートベルトガイド20を取付け可能とする。
ところで上記構成では、サイドエアバッグ30膨張時の衝撃により、シートカバー6Sが孔部14から破れるなどして線状の裂け目ができることがある。
このとき孔部14から延びる裂け目が縫合ライン12に交差する(干渉する)などして、縫合ライン12のスムーズな開裂が阻害されることが懸念される。
そこで本実施例では、後述の構成(脆弱部16)にて、シートカバー6Sの孔部14がシート側部の縫合ライン12に近接して配置される構造においても、縫合ライン12をスムーズに開裂可能とした。以下、各構成について詳述する。
ここでサイドエアバッグ30は、略立方体状の部材(未膨張状態)であり、乗物衝突時の衝撃を受けてシート外に膨出(膨張して突出)する(図1、図2及び図5を参照)。
本実施例では、未膨張状態のサイドエアバッグ30を、少なくとも一方のサイド部位6b内に配置しつつ、図示省略のボルト部材などを介してシートフレーム6F(後述)に取付けることができる。なおサイドエアバッグ30は、ガス発生剤を封入する構成でもよく、ガス供給装置(図示省略)に連通する構成でもよい。
本実施例のシートバック6では、シートパッド6Pを、シートフレーム6F上に配置しつつシートカバー6Sで被覆する(図1及び図2を参照)。
ここでシートフレーム6Fは、アーチ状の枠体であり、金属又は樹脂にて形成できる(図2を参照)。またシートパッド6P(図示省略)は、ポリウレタンフォームなどの弾性力を有する樹脂にて形成できる。なおサイドエアバッグ30(後述)の前方は、シートパッド6Pが非被覆状態であるか又は比較的薄手のシートパッド6Pにて被覆されることが好ましい。
そしてシートカバー6Sは、シートパッド6Pを被覆する袋状部材であり、複数の表皮ピース(SP1〜SP3等)と、補強部材10と、後述の構成(縫合ライン12,孔部14)を有する(図2及び図3を参照)。
ここでシートカバー6Sの材質は特に限定しないが、天然繊維又は合成繊維からなる布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)及びこれらの複合材を例示できる。なおシートカバー6Sの裏面側に、パッド材(ウレタンラミ等)や裏基布(不織布等)を積層したのち、ラミネート等にて一体化することもできる。
そして第一表皮ピースSP1は、一方のサイド部位6b(天板サイド部)の上部を被覆する表皮ピースである。また第二表皮ピースSP2は、一方のサイド部位6b(かまち部の着座側)の上部を被覆する表皮ピースであり、第三表皮ピースSP3は、一方のサイド部位6b(かまち部の後部側)の上部を被覆する表皮ピースである。
また補強部材10は、シートカバー6Sを部分的に補強する面材であり、シートカバー6Sにて例示の材質を用いて形成できる(図3を参照)。本実施例では、第二表皮ピースSP2と第三表皮ピースSP3に倣った形状の補強部材10を用いることができる。
そして本実施例では、複数の表皮ピース(SP1〜SP3等)を袋状に縫合することでシートカバー6Sを形成する(図2及び図3を参照)。
例えば第一表皮ピースSP1と第二表皮ピースSP2と第三表皮ピースSP3(隣り合う表皮ピース同士)を、この順で縫糸SEWにて縫合して一方のサイド部位6bの上部を形成する。そしてこれら隣り合う表皮ピースの間において、縫糸SEWがシート上下に連続して配置することにより縫合線(後述の縫合ライン12)が形成される。
このとき本実施例では、一の補強部材10を、第二表皮ピースSP2の裏面側に配置しつつ、補強部材10の端部を、第一表皮ピースSP1と第三表皮ピースSP3の端部に共縫いする(図3を参照)。また同様に他の補強部材10を、第三表皮ピースSP3の裏面側に配置しつつ、補強部材10の端部を、第二表皮ピースSP2等の端部に共縫いする。このように補強部材10にて、第二表皮ピースSP2と第三表皮ピースSP3を補強することで、サイドエアバッグ30を、より確実に縫合ライン12(後述)から膨出させることができる(図3及び図5を参照)。
縫合ライン12(バーストライン)は、サイドエアバッグ30が膨出可能なシートカバー6Sの脆弱部位(線状)であり、隣り合う表皮ピースの間の縫合部分で形成できる(図2〜図5を参照)。
本実施例では、縫合ライン12を、第二表皮ピースSP2と第三表皮ピースSP3の間(かまち部上部)の縫糸SEWにて形成する(図2及び図5を参照)。そして車両等の衝突時において、サイドエアバッグ30の膨張に伴うシートカバー6S(第二表皮ピースSP2,第三表皮ピースSP3)の張引にて、縫糸SEWを分断して縫合ライン12を開放することにより、サイドエアバッグ30を膨出させる。このときシートカバー6Sの張引力が、縫糸SEWを伝って縫合ライン12全体に伝達されることで、縫合ライン12をスムーズに開放することができる。
孔部14は、シートカバー6Sの貫通孔であり、後述の脆弱部16を有する(図1及び図2を参照)。
本実施例では、一対の孔部14(略楕円形)を、サイド部位6b(天板サイド部)の上部に適宜の間隔をあけて形成する。このとき一方の孔部14を、第一表皮ピースSP1(一方のサイド部位6b)に形成することで、かまち部の縫合ライン12に近接配置させる。なお一方の孔部14の形成位置は、孔部14から延びる裂け目が縫合ライン12に到達可能な範囲(縫合ライン12に近接する範囲)であればよい。
脆弱部16は、孔部14の縁部一部を構成する部位であり、他の縁部よりも断裂し易い部位である(図2を参照)。
本実施例では、孔部14の縁部一部を、略三角形状に切欠いてなる脆弱部16を形成する。そして脆弱部16を、第二表皮ピースSP2を臨む側(補強部材10側又は縫製ライン12側)の縁部に形成して、第二表皮ピースSP2に向けて(シート幅方向に)延設する。
なお脆弱部16は、三角形状の切欠き部のほか、各種形状の切欠き部や切れ目部(スリット部)として形成できる。またシートカバー6Sの裏面にパッド材や裏基布がラミネート等で一体化される場合には、パッド材や裏基布を省略した部位(他の縁部よりも厚み寸法の小さい部位)を脆弱部とすることができる。
隠蔽部材は、脆弱部16を被覆(隠蔽)可能な部材であり、シートカバー6Sに取付けることができる(図1及び図4を参照)。
本実施例の隠蔽部材としてシートベルトガイド20(他部材の一例)をあげることができる。シートベルトガイド20は、略L字状(断面視)の平板部材であり、基部22と、起立部24を有する。基部22は、孔部14(脆弱部16)全体を覆うことのできる平板部位である。また起立部24は、基部22から立設してシートベルト9を引掛け可能な平板部位である。
図1及び図2を参照して、シートバック6上部(孔部14)に、シートベルトガイド20を取付ける。
このとき本実施例では、図4を参照して、シートベルトガイド20(基部22)を、孔部14全体に被せつつ、シートバック6肩口に配設することで、脆弱部16の露出を抑えることができる(見栄えのよいシート構成である)。
そして図1を参照して、シートベルト9にて、シート上の乗員を拘束可能とする。このとき本実施例では、引出されたシートベルト9を、シートベルトガイド20(起立部24)に引っ掛けたのち、シート下方にむけて配索できる。
図2及び図5を参照して、乗物衝突時に、縫合ライン12(バーストライン)を開放させて、サイドエアバッグ30を着座側に膨出させる。
このとき本実施例では、サイドエアバッグ30の膨張により、孔部14から線状の裂け目が形成される。そしてこの裂け目が縫合ライン12に交差する(干渉する)などして、縫合ライン12のスムーズな開裂が阻害されることが懸念される。
そこで本実施例では、第二表皮ピースSP2(縫合ライン12と孔部14の間に配置する表皮ピース)を補強部材10にて補強する。そして孔部14の縁部(補強部材10側又は縫合ライン12側)に脆弱部16を設けることとした。
このため本実施例では、孔部14を起点とする裂け目が脆弱部16延長線上に形成されつつ第二表皮ピースSP2に導かれる。そして第二表皮ピースSP2(補強部材10にて補強された表皮ピース)にて、裂け目の更なる形成を阻止することにより、縫合ライン12と裂け目の干渉を極力阻止できる。
こうして裂け目と縫合ライン12の干渉を回避することで、シートカバー6Sの張引力が、縫糸SEWを伝って縫合ライン12全体に伝達されて、縫合ライン12がスムーズに開放されることとなる。
以上説明したとおり本実施例によれば、脆弱部16にて、孔部14を起点とする裂け目を補強部材10側(補強されて破れにくいシートカバー部分)に導くことで、縫合ライン12と裂け目の干渉を極力阻止できる。
また本実施例によれば、シートベルトガイド20にて脆弱部16を隠蔽することにより、見栄えのよいシート構成となる。
このため本実施例によれば、シートカバー6Sの他部材取付け用の孔部14がシート側部のエアバッグ膨出用縫合ライン12に近接して配置される構造においても、縫合ライン12の開裂を極力阻害しない(スムーズに開裂する)乗物用シート2を提供することができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、面状の補強部材10を、表皮ピースの裏面に配置する例(当て布として用いる例)を説明した。これとは異なり、帯状(面状)の補強部材をサイドエアバッグの周りに配置する(力布として用いる)構成とすることもできる。この場合には、補強部材の一側をシートフレームに取付けるとともに、補強部材の他側を表皮ピースに共縫いする。そして脆弱部を、補強部材と表皮ピースの共縫い部分に向けて形成できる。
(2)また本実施形態では、シートベルトガイド20を他部材として例示したが、他部材の種類を限定する趣旨ではない。例えば他部材としてヘッドレストステーを例示できる。
(3)また本実施形態では、縫合ライン12をサイド部位6b(かまち部)に設ける例を説明した。これとは異なり縫合ラインを、天板サイド部に設けることができ、この場合には孔部を、かまち部に設けることができる。また縫合ラインをシート幅方向に向けて配置することもできる。
(4)また本実施形態では、他部材として隠蔽部材でもあるシートベルトガイド20を例示した。例えば隠蔽部材は、脆弱部のみを被覆可能な構成(他部材とは異なる部材)とすることができ、その形状や寸法は適宜変更できる。またシート構成に応じて、隠蔽部材を省略することもできる。
(5)また本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
9 シートベルト
6S シートカバー
SP1 第一表皮ピース
SP2 第二表皮ピース
SP3 第三表皮ピース
6P シートパッド
6F シートフレーム
6a メイン部位
6b サイド部位
10 補強部材
12 縫合ライン(バーストライン)
14 孔部
16 脆弱部
20 シートベルトガイド(他部材、隠蔽部材)
22 基部
24 起立部
30 サイドエアバッグ(エアバッグ)
HS ヘッドレストステー

Claims (3)

  1. シートバックと、前記シートバックを被覆する複数の表皮ピースが縫合されたシートカバーと、前記シートバック内に配置されたエアバッグと、前記シートバックに取付け可能な他部材とを有し、
    前記シートカバー側部に設けた線状の縫合ラインから前記エアバッグが膨出可能であるとともに、前記シートカバーの前記縫合ラインに近接する位置に孔部を形成して前記他部材を取付ける構成とした乗物用シートにおいて、
    面状の補強部材にて、前記縫合ラインと前記孔部の間に配置されたシートカバー部分を補強するとともに、前記補強部材が配置された側の前記孔部の縁部に、前記孔部の他の縁部よりも断裂し易い脆弱部を設けた乗物用シート。
  2. 前記孔部が形成された第一表皮ピースと前記エアバッグ膨出用の前記縫合ラインとの間に、前記補強部材で補強された第二表皮ピースが配置されている請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記脆弱部を覆い隠す隠蔽部材を設けた請求項1又は2に記載の乗物用シート。
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