JP2014184900A - 乗物用シート - Google Patents

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元三 中村
Miki Iwama
美樹 岩間
Kimitaka Ando
公孝 安藤
Tatsuo Harada
達雄 原田
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Abstract

【課題】シート性能を向上させつつ開裂部をスムーズに開放することにある。
【解決手段】開裂部が、隣り合う表皮ピース同士の縫合が途切れる寸断部位12cにて、第一部位12aと、第二部位12bに分割される構成として、力布(21,22)の一端部を、第一部位12aと第二部位12bのいずれか一方に取付けるとともに、力布(21,22)に設けた連結部(31,32)を、一方とは異なる第一部位12aと第二部位12bのいずれか他方に取付ける構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、エアバッグと、力布(エアバッグの膨出方向を規制する部材)を備えた乗物用シートに関する。
一般的な乗物用シートでは、車両等の衝突時に、エアバッグを着座側に膨出させて乗員を保護する(特許文献1を参照)。
この種の乗物用シートでは、シートの意匠性などを考慮して、エアバッグを、シート内に配設しつつシートカバーで被覆することが望ましい。そして帯状の力布にてシートカバーを部分的に補強することにより、シートカバーの適切な位置(開裂部)からエアバッグを膨出させることとなる。
例えばシートカバーを、複数の表皮ピースを縫合して形成しつつ、開裂部を、隣り合う表皮ピース同士の縫合部位として形成する。さらに開裂部以外のシートカバー部分を帯状の力布で補強しつつ、力布の一端部を開裂部の周囲に取付ける。
そして車両等の衝突時において、エアバッグの膨張に伴う力布の張引にて、開裂部を開放する(縫糸を分断する)ことにより、エアバッグを適切な位置から膨出させる。このとき力布の張引力が、縫糸を伝って開裂部全体に伝達されることで、開裂部全体をスムーズに開放することができる。
ここで乗物用シートの分野では、更なる意匠性向上の観点などから、シートカバーの外形形状を部分的に凹凸状とすることがある。
例えばシートカバーに他の縫合部位(開裂部とは異なる縫合部位)を形成する。そして他の縫合部位にて、表皮ピースの端部をシート内に引込む(内方に凹状とする)ことにより、シートカバーを凹凸状とすることができる。このとき他の縫合部位の縫糸を(途切れることなく)連続的に配置して、同部位に沿って凹状部分を形成することにより、シートカバーにメリハリの良い凹凸形状を形成できる。
特開平10−273010号公報
ところで上述の乗物用シートでは、他の縫合部位と開裂部が交差するなどして、開裂部の縫合が途中で寸断されることがあった。そして開裂部の寸断部分(縫糸の途切れる箇所)で力布の張引力の伝達が途切れることにより、開裂部全体をスムーズに開放できないことが懸念される。
もっとも他の縫合部位を寸断させてもよいが、そうすると縫糸の途切れる箇所で浮き上がりが生ずるなどして意匠性に劣る構成になりがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シート性能を向上させつつ開裂部をスムーズに開放することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートクッションやシートバック等のシート構成部材を有する。そしてシート構成部材が、シート構成部材内のエアバッグと、エアバッグを被覆するシートカバーと、シートカバーに設けた開裂部を有する。
本発明では、シートカバーを、複数の表皮ピースを縫合して形成しつつ、開裂部を、隣り合う表皮ピース同士の縫合部位として形成する。さらに開裂部とは異なる他のシートカバー部分を力布で補強しつつ、力布の一端部を開裂部の周囲に取付ける。そしてエアバッグの膨張に伴う力布の張引にて、開裂部の縫合を分断しつつ開裂部を開放することにより、エアバッグを開裂部から膨出させる。
そして本発明では、開裂部が、隣り合う表皮ピース同士の縫合が途切れる寸断部位にて、第一部位と、第二部位に分割される構成である。こうして開裂部の寸断部位に、例えば他の縫合部位を意匠性よく交差させる(シート性能を向上させる)のであるが、この種の構成では開裂部をスムーズに開放できることが望ましい。
そこで本発明では、力布の一端部を、第一部位と第二部位のいずれか一方に取付けるとともに、力布に設けた連結部を、一方とは異なる第一部位と第二部位のいずれか他方に取付ける構成とした。本発明では、連結部を介して、第一部位側と第二部位側の双方に力布の張引力を伝達することができる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、帯状の連結部の一部を、力布の一端部に取付けるとともに、連結部の他部を、一方とは異なる第一部位と第二部位のいずれか他方に取付ける構成とした。
本発明では、帯状の連結部を力布の一端部に取付けることで(比較的シンプルな構成で)、第一部位側と第二部位側の双方に力布の張引力を伝達することができる。
本発明に係る第1発明によれば、シート性能を向上させつつ開裂部をスムーズに開放することができる。また第2発明によれば、比較的シンプルな構成にて、シート性能を向上させつつ開裂部をスムーズに開放することができる。
乗物用シートの斜視図である。 乗物用シート一部の断面図である。 (a)は、各表皮ピースの縫合途中の斜視図であり、(b)は、力布縫合時の図である。 シートカバー一部を裏面から見た斜視図である。 図1のV−V線断面図である。 図1のVI−VI線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗物用シート2は、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6,ヘッドレスト8)を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
[シートバック]
シートバック6は、上記構成(6F,6P,6S)と、エアバッグ10と、メイン部6aと、サイド部6bと、後述の構成(開裂部12,他の縫合部位14,力布21,22)を有する(図1〜図3を参照)。
メイン部6aは、乗員の着座可能な平坦部位(上面視で略長方形)であり、シートバック6中央に形成できる。またサイド部6bは、シートバック6両側の部位であり、後述のようにシートの意匠性向上の観点から凹凸形状とされる。なおサイド部6bは、着座面側を構成する天板サイド部と、側面側を構成するカマチ部に区分けされる(便宜上、各部の符号は省略)。
そしてシートフレーム6Fは、アーチ状の枠材であり、シート側方に配置する側部フレーム16を有する(図2を参照)。側部フレーム16(平板状)は、ボルト部材BMを挿設可能な取付け孔(符号省略)を有して、後述の力布21,22をそれぞれ取付け可能である。
またシートパッド6Pは、シート外形に倣った略長方形状の部材であり、ポリウレタンフォームなどの発泡樹脂にて形成できる(図1及び図2を参照)。本実施例では、シートパッド6Pに、エアバッグ10を配置可能な空間部(符号省略)と、力布21,22(詳細後述)を配索可能な孔部(符号省略)を形成できる。そしてシートパッド6Pの前部側(エアバッグ10の膨出する側)には、切れ目6X(薄手部分)が形成されて、エアバッグ10の膨出が容易な構成とされる。
(シートカバー)
そしてシートカバー6Sは、シートパッド6P(エアバッグ10)を被覆可能な袋状部材であり、複数の表皮ピース(S1〜S4等)を袋状に縫合して形成される(図1〜図3を参照、縫合作業の詳細は後述)。シートカバー6Sの材質は特に限定しないが、布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)にて形成できる。
表皮ピースS1は、サイド部6b(天板サイド部)の上部を被覆する部材であり、表皮ピースS2は、サイド部6b(カマチ部)の上部を被覆する部材である。また第三表皮ピースS3は、サイド部6b(天板サイド部)の下部を被覆する部材であり、第四表皮ピースS4は、サイド部6b(カマチ部)の下部を被覆する部材である。
(エアバッグ)
ここでエアバッグ10は、略立方体状の部材(未膨張状態)であり、車両衝突時の衝撃を受けてシート外に膨出(膨張して突出)する(図2を参照)。
本実施例では、未膨張状態のエアバッグ10を、サイド部6b内(シートパッド6Pの空間部)に配置しつつ、ボルト部材(図示省略)などを介して側部フレーム16に取付ける。なおエアバッグ10は、エア供給装置(図示省略)に連通する構成でもよく、ガス発生剤を封入する構成でもよい。
本実施例では、後述のシートカバー6Sの形成時において、開裂部12(詳細後述)を、隣り合う表皮ピース同士の縫合部位として形成しつつサイド部6bに配置する(図1〜図6を参照)。そしてエアバッグ10の膨張時に、後述の力布21,22の張引にて、開裂部12を開放することによりエアバッグ10を膨出させる。
またシートの意匠性向上等の観点から、開裂部12とは異なる他の縫合部位14(詳細後述)をサイド部6bに配置して、シートカバー6S(サイド部6b)の外形形状を部分的に凹凸状とする。
そして本実施例では、サイド部6bにおいて、複数の縫合部位(開裂部12,他の縫合部位14)が交差配置するのであるが、この種の構成では、他の縫合部位14にて開裂部12の開放が阻害されることは極力回避すべきである。
そこで本実施例では、後述の構成にて、シート性能を向上させつつ開裂部12をスムーズに開放させることとした。以下、各構成について詳述する。
[開裂部]
開裂部12は、シートカバー6Sの縫合部位(脆弱部位)であり、シートバック6起立時を基準としてサイド部6bでシート上下方向に延びる(図1〜図3を参照)。
本実施例の開裂部12は、隣り合う表皮ピースの間に形成されており、第一部位12aと、第二部位12bと、寸断部位12cを有する。第一部位12aは、第一表皮ピースS1と第二表皮ピースS2の間の縫合箇所であり、シートバック6上部側に配置する。また第二部位12bは、第三表皮ピースS3と第四表皮ピースS4の間の縫合箇所であり、シートバック6下部側に配置する。
そして寸断部位12cは、各ピース同士の縫合が途切れる部分であり、第一部位12aと第二部位12bの間に形成されて、他の縫合部位14(後述)に交差する。本実施例では、後述のシートカバー6Sの作成手順により、開裂部12に、寸断部位12cが必然的に形成されることとなる。
[他の縫合部位]
他の縫合部位14は、シートカバー6Sを凹状とするための部位であり、シートバック6起立時を基準としてサイド部6bでシート幅方向に延びる(図1及び図3を参照)。
本実施例では、後述のシートカバー6Sの作成に際して、第一縫糸Y1を用いて、隣り合う表皮ピース同士(S1〜S4)を縫合することにより、他の縫合部位14を形成する。他の縫合部位14では、隣り合う表皮ピースの端部がシート内方に引込まれており、同箇所で、シートカバー6Sが凹状とされる。そして他の縫合部位14にて、第一縫糸Y1を途切れることなく連続的に配置することにより、シートカバー6Sをメリハリ良く凹状とすることができる。
[シートカバーの作成]
図3〜図6を参照して、シートカバー6Sを作成しつつ、サイド部6bにおいて、複数の縫合部位(開裂部12,他の縫合部位14)を交差状に形成する。
このときシートの意匠性を考慮して、他の縫合部位14の第一縫糸Y1を、途切れることなく連続的に配置することが望ましい。
そこで本実施例では、図3(a)を参照して、シートカバー6Sの作成に際して、第二縫糸Y2にて、第一表皮ピースS1と第二表皮ピースS2を予め縫合する(サイド部6b上部のシートカバー部分を形成する)。このとき第二縫糸Y2から先の各表皮ピースS1(S2)部分を内折状としつつ、各表皮ピースS1(S2)の途中に縫合して、ダブルステッチ(SEW,SEW)を形成する。
また第三縫糸Y3にて、第三表皮ピースS3と第四表皮ピースS4を予め縫合する(サイド部6b下部のシートカバー部分を形成する)。このとき第三縫糸Y3から先の各表皮ピースS3(S4)部分を内折状としつつ、各表皮ピースS3(S4)の途中に縫合して、ダブルステッチ(SEW,SEW)を形成する。
つぎに図4を参照して、第一縫糸Y1にて、サイド部6b上部のシートカバー部分(S1,S2)と、サイド部6b下部のシートカバー部分(S3,S4)を連続して縫合する。こうすることで他の縫合部位14にて、第一縫糸Y1を途切れることなく連続的に配置できる。
さらに本実施例では、第二縫糸Y2と第三縫糸Y3にて、開裂部12(第一部位12a,第二部位12b)を形成できる(図3(a)及び図4を参照)。
このとき第二縫糸Y2が、サイド部6b上部でシート上下に配置することで第一部位12aが形成される。また第三縫糸Y3が、サイド部6b下部でシート上下に配置することで第二部位12bが形成される。そして上述の作成手順にて、第二縫糸Y2と第三縫糸Y3が、第一縫糸Y1と交差する箇所で寸断されることにより、寸断部位12cが必然的に形成されることとなる。
[力布]
力布(第一力布21と、第二力布22)は、それぞれ開裂部12以外のシートカバー6S部分を補強する帯状の面材(比較的長尺)である(図2及び図4を参照)。ここで各力布21,22の材質は特に限定しないが、典型的に布帛や皮革にて形成できる。
そして各力布21,22は、各々、ブラケット(24a,24b)と、後述の連結部(31,32)を有する。ここで各ブラケット24a,24bは平板状の部材であり、対応する力布を取付け可能な孔部と、ボルト部材BMを挿入可能な孔部を有する(便宜上、孔部の符号は省略)。
本実施例の力布21,22は、一端部側が幅広であるとともに、他端側に対応するブラケット(24a,24b)が取付けられる。
本実施例では、上述の各表皮ピースの縫合作業と同時に、第一力布21と第二力布22を、サイド部6bの下部(シートカバー6Sの裏面)に配置しつつエアバッグ10の周囲に配設する(図2〜図5を参照)。
このとき第一力布21を、シート内側からエアバッグ10周りに配置しつつ、第一力布21の一端部(幅広部分)を、第三表皮ピースS3の端部に共縫いして第二部位12bの内側に取付ける(図2及び図4を参照)。例えば本実施例では、第三表皮ピースS3に第一力布21を重ねて両者の端部側を仮縫い(符号sew)したのち、これらを、第三縫糸Y3及びダブルステッチの一方(SEW)にて共縫いする(図3(b)を参照)。また後述するように、第一力布21の他端部を、シートパッド6P(孔部)に通しつつシート後側に配索したのち、第一ブラケット24aを介して側部フレーム16にボルト止めする(図2を参照)。
また第二力布22を、シート外側からエアバッグ10周りに配置しつつ、第二力布22の一端部を、第四表皮ピースS4の端部に共縫い(第一力布と同様の手法で共縫い)して第二部位12bの外側に取付ける(図2及び図4を参照)。また後述するように、第二力布22の他端部を、シートパッド6P(孔部)に通しつつシート後側に配索したのち、第二ブラケット24bを介して側部フレーム16にボルト止めする。
こうして一対の力布21,22にて、開裂部12以外のシートカバー6S部分を補強することにより、エアバッグ10の膨出方向を規制することができる。
(連結部)
連結部(第一連結部31,第二連結部32)は、対応する力布21,22の張引力を伝達可能な部位である(図1、図3及び図6を参照)。ここで連結部31,32は、帯状の面材(典型的に布帛製や皮革製)や、線材(典型的に樹脂製や金属製)にて形成できる。
本実施例では、第一連結部31と第二連結部32を、それぞれ比較的短尺な帯状の面材にて形成する。そして第一連結部31の一端を、第一力布21の一端部側に縫合して取付ける。また第一連結部31の他端を、第一表皮ピースS1の端部に共縫いして第一部位12aの内側に取付ける。
また第二連結部31の一端を、第二力布22の一端部側に縫合して取付ける。そして第二連結部31の他端を、第二表皮ピースS2の端部に共縫いして第一部位12aの外側に取付ける。なお各連結部31,32の共縫い方法は、上述の力布の共縫い方法と同一とすることができる。
[シートカバーの被覆作業]
本実施例では、袋状のシートカバー6Sを一旦裏返したのち、徐々に表側に返しつつシートパッド6Pに被覆する(図1を参照)。
このシートカバー6Sの被覆作業の途中で、各力布21,22の他端部を、対応するブラケット(24a,24b)を介して側部フレーム16にボルト止めする。本実施例では、各力布21,22の他端部(一か所)を固定するだけで、各力布21,22を、対応する連結部(31,32)とともに側部フレーム16に固定することができる。
[エアバッグの膨出]
図1〜図3を参照して、車両等の衝突時に、開裂部12全体を開放させて、エアバッグ10を膨出させる。
このとき本実施例では、各力布21,22の張引力にて、第三縫糸Y3が分断されて第二部位12bを開放することができる。つづいて各力布21,22の張引力を、第三縫糸Y3から第二縫糸Y2(第一部位12a側)に伝達するのであるが、このとき寸断部位12c(縫糸の途切れる箇所)で張引力の伝達が途切れることが懸念される。
そこで本実施例では、第一力布21を、第一連結部31を介して第二部位12b側に連結するとともに、第二力布22を、第二連結部32を介して第二部位12b側に連結することとした。
このため本実施例によれば、各力布21,22の張引力を、対応する連結部31,32を介して、第一部位12a側に伝達することができる。こうして各力布21,22の張引力にて、第二縫糸Y2が分断されて第一部位12aを開放することにより、開裂部12全体をスムーズに開放することができる。
以上説明したとおり本実施例によれば、各連結部31,32を介して、第一部位12a側と第二部位12b側の双方に各力布21,22の張引力を伝達することができる。
また本実施例では、比較的短尺な帯状の連結部31,32を対応する力布21,22に直接取付けることで(比較的シンプルな構成で)、第一部位12a側と第二部位12b側の双方に力布21,22の張引力を伝達することができる。
このため本実施例によれば、シート性能を向上させつつ開裂部12をスムーズに開放することができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、サイド部6bに、複数の縫合部位12,14を設ける例を説明したが、各縫合部位の形成箇所を限定する趣旨ではなく、例えばメイン部等の各部位に形成することができる。
(2)また本実施形態では、複数の縫合部位12,14の構成(形成数、形状、寸法、配置方向)を例示したが、これらの構成を限定する趣旨ではない。例えば縫合部位12,14は、これらが交差する限り、各々独立に、シート幅方向、シート上下方向、斜め方向に向けて配置することができる。また複数の他の縫合部位が、各々、開裂部に交差する構成とすることもできる。
(3)また本実施形態では、他の縫合部位14を設ける例を説明したが、本実施例の構成は、他の縫合部位とは無関係に開裂部の縫合が途切れる場合に適用できる。またシート構成に応じて、他の縫合部位にてシートカバーを意図的に凹状とする必要はない。
(4)また本実施形態では、各力布21,22を、それぞれ第二部位12bに連結する例を説明した。各力布は、それぞれ独立に、第一部位と第二部位のいずれか一方に連結することができる。このとき各力布が、対応する連結部を介して、第一部位と第二部位のいずれか他方に連結することとなる。なお各力布の取付け方法は、本実施例で例示した共縫いのほか、各種の縫合方法、接着、融着又は物理的手段による取付けなどの各種方法を取ることができる。なおシート構成に応じて、単数の力布を用いることもできる。また力布の他端部は、シートフレーム、シートパッド及びシートカバーのいずれかに直接又は間接的に取付けることができる。また力布の形状は、シート構成に応じて適宜変更可能である。
(5)また本実施形態では、連結部31,32を別体として形成したのち、対応する力布21,22に取付ける例を説明した。これとは異なり力布の一端部を二又状として、一方の端部を連結部として用いることもできる。また本実施形態では、力布の他端部側(又は中央部分)に、比較的長尺な連結部の一端を連結するとともに、連結部の他端側を対応する開裂部の部位に連結することができる。なお各連結部の取付け方法は、縫合のほか、接着、融着又は物理的手段による取付けなどの各種方法を取ることができる。
(6)また本実施形態では、シートバック6を一例に説明したが、本実施例の構成は、シートクッション4、ヘッドレスト8、アームレスト、フットレストなどの各種シート構成に適用できる。また本実施例の構成は、車両や航空機や電車などの各種の乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6a メイン部
6b サイド部
6S シートカバー
S1〜S4 表皮ピース
6P シートパッド
6F シートフレーム
10 エアバッグ
12 開裂部
12a 第一部位
12b 第二部位
12c 寸断部位
14 他の縫合部位
21 第一力布
22 第二力布
31 第一連結部
32 第二連結部
Y1〜Y3 縫糸

Claims (2)

  1. シートクッションやシートバック等のシート構成部材を有するとともに、前記シート構成部材が、前記シート構成部材内のエアバッグと、前記エアバッグを被覆するシートカバーと、前記シートカバーに設けた開裂部を有し、
    前記シートカバーを、複数の表皮ピースを縫合して形成しつつ、前記開裂部を、隣り合う前記表皮ピース同士の縫合部位として形成するとともに、前記開裂部とは異なる他のシートカバー部分を力布で補強しつつ、前記力布の一端部を前記開裂部の周囲に取付け、
    前記エアバッグの膨張に伴う前記力布の張引にて、前記開裂部の縫合を分断しつつ前記開裂部を開放することにより、前記エアバッグを前記開裂部から膨出させる構成の乗物用シートにおいて、
    前記開裂部が、隣り合う前記表皮ピース同士の縫合が途切れる寸断部位にて、第一部位と、第二部位に分割される構成として、
    前記力布の一端部を、前記第一部位と前記第二部位のいずれか一方に取付けるとともに、前記力布に設けた連結部を、前記一方とは異なる前記第一部位と前記第二部位のいずれか他方に取付ける構成とした乗物用シート。
  2. 帯状の前記連結部の一部を、前記力布の一端部に取付けるとともに、前記連結部の他部を、前記一方とは異なる前記第一部位と前記第二部位のいずれか他方に取付ける構成とした請求項1に記載の乗物用シート。
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