JP6438535B1 - 車両用シート、及び力布の縫製方法 - Google Patents

車両用シート、及び力布の縫製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】力布の強度を向上させた車両用シート、及び力布の縫製方法を得る。
【解決手段】アウタ側力布54とインナ側力布56がループ状になった状態で、アウタ側力布54の両端部54A、54Bはアウタカバー80に縫製され、インナ側力布56の両端部56A、56Bはインナカバー82に縫製されている。したがってアウタ側力布54及びインナ側力布56は、二重になった状態でアウタカバー80、インナカバー82にそれぞれ縫製される。このため、アウタ側力布54及びインナ側力布56が一枚の状態でアウタカバー80、インナカバー82にそれぞれ縫製された場合と比較して、アウタ側力布54及びインナ側力布56の強度は向上することとなる。これにより、サイドエアバッグ27の展開圧が上がっても、サイドエアバッグ27の膨出方向を規制することができ、サイドエアバッグ27の展開ロスを抑制することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用シート、及び力布の縫製方法に関する。
例えば、特許文献1には、車両用シートにおいて、シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部にエアバッグが設けられた技術が開示されている。車両用シートの側部の内部には、シート骨格を成すフレームが設けられている。フレームは側部内の上下方向に沿って設けられており、当該フレームに、エアバッグ(以下、「サイドエアバッグ」という)が取付けられている。サイドエアバッグの前方側にはクッション材が設けられており、クッション材は表皮材によって覆われている。そして、表皮材とクッション材の間には、力布が設けられており、力布によりサイドエアバッグの膨張方向が規制されるようになっている。
この力布は、側部の内側と側部の外側の2枚で構成されており、それぞれの力布の一端部は、フレームに固定されたブラケットの穴部に貫通された後、ブラケットの近傍でそれぞれ縫製されるようになっている。そして、それぞれの力布の他端部は、互いに縫製されるようになっており、2枚の力布が互いに縫製された縫製部が脆弱部となって、サイドエアバッグが膨出するときに開裂するようになっている。
特開2011−121511号公報
しかしながら、近年のサイドエアバッグの大型化に伴ってサイドエアバッグを早く展開完了させるべくサイドエアバッグの展開圧は高くなる。このため、力布の強度を上げる必要がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、力布の強度を向上させた車両用シート、及び力布の縫製方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載の車両用シートは、シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部において、シート幅方向の外側の表面を覆う第1表皮と、前記側部におけるシート幅方向の内側の表面を覆い、シート幅方向の外端部が前記第1表皮のシート幅方向の内端部と第1縫製部で縫製された第2表皮と、前記側部の内部に収容され、ガスの供給を受けて前記第1縫製部へ向けて膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグモジュールと、前記側部の内部に固定された保持部材に巻き掛けられ、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる第1重なり部が前記第1縫製部で前記第1表皮と共に縫製され、かつ前記第1縫製部よりもさらに前記第1表皮のシート幅方向の内端側が前記第1重なり部と共に前記第1表皮と複数箇所縫製された複数の第2縫製部が設けられ、前記サイドエアバッグの膨張展開時に前記第1縫製部に張力を伝達する第1補強布と、前記保持部材に巻き掛けられ、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる第2重なり部が前記第1縫製部で前記第2表皮と共に縫製され、かつ前記第1縫製部よりもさらに前記第2表皮のシート幅方向の外端側が前記第2重なり部と共に前記第2表皮と複数箇所縫製された複数の第3縫製部が設けられ、前記サイドエアバッグの膨張展開時に前記第1補強布と共に前記第1縫製部に張力を伝達する第2補強布と、を有し、前記第1縫製部は、前記第1重なり部における前記第1表皮の裏面で折り返された後の部位と前記第1表皮、並びに、前記第2重なり部における前記第2表皮の裏面で折り返された後の部位と前記第2表皮を縫製し繋いでいる
請求項1に係る車両用シートでは、シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部において、シート幅方向の外側の表面は第1表皮によって覆われており、シート幅方向の内側の表面は第2表皮によって覆われている。そして、第1表皮のシート幅方向の内端部と第2表皮のシート幅方向の外端部は、第1縫製部で縫製されている。
また、側部の内部には、ガスの供給を受けて第1縫製部へ向けて膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグモジュールが収容されている。つまり、サイドエアバッグがガスの供給を受けて膨張展開するとき、第1縫製部に張力を伝達して第1縫製部を開裂させ、第1補強布及び第1表皮と、第2補強布及び第2表皮との間を通過して、サイドエアバックが車室内側へ膨張展開される。
ここで、側部の内部には保持部材が固定されており、保持部材には、サイドエアバッグの膨張展開時に第1縫製部に張力を伝達する第1補強布、第2補強布が、それぞれ巻き掛けられている。第1補強布は、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる第1重なり部が第1縫製部で第1表皮と共に縫製されており、当該第1縫製部よりもさらに第1表皮のシート幅方向の内端側が第1重なり部と共に第1表皮と複数箇所縫製された複数の第2縫製部が設けられている。一方、第2補強布は、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる第2重なり部が第1縫製部で第2表皮と共に縫製されており、当該第1縫製部よりもさらに第2表皮のシート幅方向の外端側が前記第2重なり部と共に第2表皮と複数箇所縫製された複数の第3縫製部が設けられている。
すなわち、本発明では、第1補強布と第2補強布がループ状になった状態で、第1補強布の長手方向の両端部は第1表皮に縫製され、第2補強布の長手方向の両端部は第2表皮に縫製されている。したがって、第1補強布及び第2補強布は、二重になった状態で第1表皮、第2表皮にそれぞれ縫製される。
このため、第1補強布及び第2補強布が一枚の状態で第1表皮、第2表皮にそれぞれ縫製された場合と比較して、第1補強布及び第2補強布の強度は向上することとなる。これにより、サイドエアバッグが膨張展開するとき、サイドエアバッグの膨出方向を規制することができ、サイドエアバッグの展開圧が上がっても、サイドエアバッグをガイドして、サイドエアバッグの展開ロスを抑制することができる。
また、第1補強布及び第2補強部は、長手方向の両端部が第1表皮、第2補強布にそれぞれ縫製されている。このため、例えば、第1補強布、第2補強部の一端部が第1表皮、第2補強布に縫製された場合と比較して、第2縫製部、第3縫製部の強度を向上させることができる。したがって、サイドエアバッグの展開圧が上がっても第2縫製部、第3縫製部における糸切れを抑制することができる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記第1補強布及び前記第2補強布は、側面視で前記保持部材側を開口とするU字状を成しており、矩形状を成す本体部と、前記本体部の上部から延出され、前記本体部と重なる第1延出片と、前記本体部の下部から延出され、前記本体部と重なる第2延出片と、を含んで構成されている。
請求項2に記載の車両用シートでは、第1補強布及び第2補強布は、側面視で保持部材側を開口とするU字状を成している。具体的に説明すると、第1補強布及び第2補強布は、矩形状を成す本体部を備えており、本体部の上部、下部からは、第1延出片、第2延出片が延出されている。そして、第1延出片、第2延出片は、それぞれ本体部と重なるようになっている。
このため、延出片が1つしか設けられていない場合と比較して、補強布の強度が向上すると共に、サイドエアバッグが膨張展開するとき、当該サイドエアバッグを正確にガイドすることができる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記保持部材は、前記第1補強布が巻き掛けられた第1ブラケットと、前記第2補強布が巻き掛けられた第2ブラケットと、を含んで構成され、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとは互いに結合されて一体化されている。
請求項3に記載の車両用シートでは、保持部材は、第1補強布が巻き掛けられた第1ブラケットと、第2補強布が巻き掛けられた第2ブラケットと、を含んで構成され、第1ブラケットと第2ブラケットとを互いに結合することによって一体化されるようにしている。
すなわち、第1補強布、第2補強布を第1ブラケット、第2ブラケットに巻き掛ける際は、第1ブラケットと第2ブラケットとは、それぞれ独立した状態となっている。このため、第1補強布を第1ブラケットに巻き掛け、第2補強布を第2ブラケットに巻き掛ける作業をそれぞれ行った後、第1ブラケットと第2ブラケットを結合させる。したがって、縫製の作業がしやすく、コストを削減することが可能となる。
請求項4に記載の力布の縫製方法は、シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部の内部において、シート幅方向の外側に固定される第1ブラケットに請求項1に記載の第1補強布を巻き掛ける第1工程と、前記第1補強布における請求項1に記載の第1重なり部と請求項1に記載の第1表皮とを重ね、第4縫製部で互いに縫製させる第2工程と、前記側部の内部において、シート幅方向の内側に固定される第2ブラケットに、請求項1に記載の第2補強布を巻き掛ける第3工程と、前記第2補強布における請求項1に記載の第2重なり部と請求項1に記載の第2表皮とを重ね、第5縫製部で互いに縫製させる第4工程と、を有している。
請求項4に記載の力布の縫製方法では、第1工程で、シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部の内部において、シート幅方向の外側に固定される第1ブラケットに第1補強布を巻き掛ける。そして、第2工程では、第1補強布が巻き掛けられループ状を成して重なる当該第1補強布の第1重なり部と第1表皮とを重ね、第4縫製部で互いに縫製する。
一方、第3工程では、シートバックの側部の内部において、シート幅方向の内側に固定される第2ブラケットに第2補強布を巻き掛ける。そして、第4工程では、第2補強布が巻き掛けられループ状を成して重なる当該第2補強布の第2重なり部と第2表皮とを重ね、第5縫製部で互いに縫製する。
すなわち、本発明では、第1補強布と第2補強布がループ状になった状態で、第1補強布の両端部を第1表皮と共に縫製し、第2補強布の両端部を第2表皮と共に縫製する。したがて、第1補強布及び第2補強布は、二重になった状態で第1表皮、第2表皮にそれぞれ縫製されることとなる。
このため、第1補強布及び第2補強布が一枚の状態で第1表皮、第2表皮にそれぞれ縫製された場合と比較して、第1補強布及び第2補強布の強度は向上することとなる。これにより、サイドエアバッグの展開圧が上がっても、サイドエアバッグの膨出方向を規制することができ、サイドエアバッグの展開ロスを抑制することができる。
なお、ここでは、「第1工程」の作業後に「第2工程」の作業が行われ、「第3工程」の作業後に「第4工程」の作業が行われるようになっているが、「第1工程」と「第3工程」については、特に作業の順番を示すものではなく、「第1工程」と「第3工程」の作業の順番は逆でもよいし、略同時に行われてもよい。後述する「第6工程」と「第7工程」においてもこれと同様、特に作業の順番を示すものではない。
請求項5に記載の力布の縫製方法は、請求項4に記載の力布の縫製方法において、前記第4縫製部で縫製された前記第1表皮と前記第5縫製部で縫製された前記第2表皮とを請求項1に記載の第1縫製部で互いに縫製させる第5工程をさらに有している。
請求項5に記載の力布の縫製方法では、第5工程において、第4縫製部で縫製された第1表皮と第5縫製部で縫製された第2表皮とを第1縫製部で互いに縫製させる。この第1縫製部は、サイドエアバッグがガスの供給を受けて膨張展開するとき張力が伝達されて開裂する。
請求項6に記載の力布の縫製方法は、請求項5に記載の力布の縫製方法において、前記第1縫製部と前記第4縫製部の間で、前記第1表皮と前記第1重なり部を請求項1に記載の第2縫製部で複数箇所縫製する第6工程と、前記第1縫製部と前記第5縫製部の間で、前記第2表皮と前記第2重なり部を請求項1に記載の第3縫製部で複数箇所縫製する第7工程と、をさらに有している。
請求項6に記載の力布の縫製方法では、第6工程において、第1縫製部と第4縫製部の間で、第1表皮と第1重なり部を第2縫製部で複数箇所縫製する。一方、第7工程において、第1縫製部と第5縫製部の間で、第2表皮と第2重なり部を第3縫製部で複数箇所縫製する。
このように、第1表皮と第1重なり部を第2縫製部で複数箇所縫製し、第2表皮と第2重なり部を第3縫製部で複数箇所縫製することによって、これらの部位が1回縫製された場合と比較して、縫製強度を向上させ、サイドエアバッグの展開圧が上がっても縫製部における糸切れを抑制することができる。
請求項7に記載の力布の縫製方法は、請求項4を引用する請求項6に記載の力布の縫製方法において、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを互いに結合させて一体化させる第8工程をさらに有している。
請求項7に記載の力布の縫製方法では、第8工程において、第1ブラケットと第2ブラケットを互いに結合させて一体化させることで、第1補強布及び第2補強布が適正に縫製された後に第1ブラケットと第2ブラケットを互いに結合させることで、作業性が向上する。
以上説明したように、請求項1に記載の車両用シートによれば、力布の強度を向上させることができる。
請求項2に記載の車両用シートによれば、サイドエアバッグが膨張展開するとき当該サイドエアバッグを第1補強布及び第2補強布で正確にガイドすることができる。
請求項3に記載の車両用シートによれば、縫製の作業性を上げることができ、縫製作業の手間を低減して、コストの削減を図ることができる。
請求項4に記載の力布の縫製方法によれば、第1補強布及び第2補強布が一枚の状態で第1表皮、第2表皮にそれぞれ縫製された場合と比較して、第1補強布及び第2補強布の強度を向上させることができる。
請求項5に記載の力布の縫製方法によれば、サイドエアバッグがガスの供給を受けて膨張展開するとき開裂する第1縫製部を縫製することができる。
請求項6に記載の力布の縫製方法によれば、第1表皮と第1重なり部を複数の第2縫製部で複数箇所縫製し、第2表皮と第2重なり部を複数の第3縫製部で複数箇所縫製することによって、サイドエアバッグの展開圧が上がっても縫製部における糸切れを抑制することができる。
請求項7に記載の力布の縫製方法によれば、縫製の作業性を上げることができ、縫製作業の手間を低減することができる。
本実施の形態に係る車両用シートを示す斜め前方側から見た斜視図である。 図1の2−2線に沿って切断したときの断面図である。 本実施の形態に係る車両用シートのシートサイド部をシート幅方向の外側から見た状態を示す概略側面図である。 本実施の形態に係る車両用シートのシートサイド部に縫製される力布を示す側面図である。 図3の5−5線に沿って切断したときのシートサイド部に縫製された力布を示す断面図である。 (A)、(B)は、本実施の形態に係る車両用シートのシートサイド部に縫製された力布の縫製方法の順番を示す断面図である。 (A)、(B)は、本実施の形態に係る車両用シートのシートサイド部に縫製された力布の縫製方法の順番を示す断面図である。 本実施の形態に係る車両用シートのシートサイド部に縫製された力布の作用を説明するための断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る車両用シート及び力布の縫製方法について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両用シートの前方側を示しており、矢印UPは車両用シートの上方側を示しており、矢印OUTは車両用シートの外側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両用シートの前後方向の前後、上下方向の上下、左右方向(シート幅方向)の左右を示すものとする。
(車両用シートの構成)
まず、本実施の形態に係る車両用シートの構成について説明する。
図1には、本実施形態に係る車両用シート10が適用された後席シート14を斜め前方側から見た斜視図が示されている。図1に示されるように、後席シート14は、図示しない乗員が着座するシートクッション16と、乗員の背部を支持するシートバック18と、を含んで構成されており、シートバック18の上端部には乗員の頭部を支持するヘッドレスト20が設けられている。
後席シート14のシートバック18のシート幅方向の外側には、リアサイドドア22が設けられており、リアサイドドア22とシートバック18の間には、シートサイド部24が設けられている。このシートサイド部24の内部には、図3に示されるように、上下方向に沿ってシートフレーム26が配設されている。
このシートフレーム26は、シート幅方向に沿って切断したときの断面形状が、前方側を開口させた略U字状を成しており、シートフレーム26には、サイドエアバッグ27(ハッチングで示す)を備えたサイドエアバッグモジュール28が固定されている。なお、サイドエアバッグ27は、インフレータ29によって発生するガスの供給を受けて膨張展開可能とされる。
また、シートフレーム26には、シートブラケット30が固定されており、当該シートブラケット30には、力布32が巻き掛けられる力布ブラケット34が取付けられるようになっている。この力布ブラケット34は、平面視で前方側を開口させた略U字状を成しており、シートフレーム26の後方側に位置して当該シートフレーム26と前後に重なるようにして配置されている。
ここで、力布ブラケット34は、平面視で、シートサイド部24のシート幅方向の外側を構成し略L字状を成すアウタブラケット36と、シート幅方向の内側を構成し略逆L字状を成すインナブラケット38と、を含んで構成されている。
シート幅方向に対向するアウタブラケット36の一方側36A、インナブラケット38の一方側38Aには、力布32が挿通可能な挿通穴40、42がそれぞれ形成されている。一方、アウタブラケット36の他方側36B、インナブラケット38の他方側38Bには、互いに重なるようにして配置され、締結具44が締結される締結穴46、48がそれぞれ形成されている。
また、図3に示されるように、アウタブラケット36は、上下一対で構成されており、それぞれ上部ブラケット50、下部ブラケット52とされる。なお、ここでは、アウタブラケット36が図示されているが、インナブラケット38はアウタブラケット36と略同じ構成であるため、図示を省略している。
一方、図2に示されるように、力布32は、アウタブラケット36に巻き掛けられるアウタ側力布54(第1補強布)と、インナブラケット38に巻き掛けられるインナ側力布(第2補強布)56と、で構成されている。
ここで、図4に示されるように、アウタ側力布54は、側面視で力布ブラケット34(図3参照)側を開口とするU字状を成しており、矩形状を成す本体部58を備え、前後方向に沿った長手方向の略中央部には、折り返し部60が設けられている。
さらに、アウタ側力布54は、上下方向に沿ったアウタ側力布54の幅方向の中央部に切欠き部62が形成されている。この切欠き部62は、アウタ側力布54の長手方向の一端部54Aから折り返し部60にかけて略矩形状に切り欠かれている。
これにより、アウタ側力布54は、矩形状の本体部58と、本体部58の上部58Aから延出された略矩形状を成す折り返し片(第1延出片)66Aと、本体部58の下部58Bから延出された略矩形状を成す折り返し片(第2延出片)66Bと、で構成されることとなる。なお、ここでは、アウタ側力布54が図示されているが、インナ側力布56はアウタ側力布54と略同じ構成であるため図示を省略している。
そして、図2及び図3に示されるように、アウタ側力布54の折り返し片66A、66Bは、アウタブラケット36の上部ブラケット50の挿通穴40A、下部ブラケット52の挿通穴40Bにそれぞれ挿通され、ループ状を成すようにして、シート幅方向の内側へそれぞれ折り返されている。
このため、図3〜図5に示されるように、アウタ側力布54の折り返し片66A、66Bは、それぞれ本体部58と重なり、アウタ側力布54の長手方向の一端部54A(折り返し片66側)と長手方向の他端部54B(本体部58側)が重なる。このように、アウタ側力布54の長手方向の一端部54Aと他端部54Bが重なる部位を、以下アウタ側力布54の重なり部(第1重なり部)68という。
なお、アウタ側力布54と同様に、インナ側力布56においても、その一端部56Aと他端部56Bが重なることとなる。そして、このように、インナ側力布56の長手方向の一端部56Aと他端部56Bが重なる部位を、以下インナ側力布56の重なり部(第2重なり部)70という。
一方、図2に示されるように、サイドエアバッグ27及びシートフレーム26の前方側には、パッド72が設けられている。このパッド72は、シートサイド部24のシート幅方向の外側を構成するアウタパッド74と、シート幅方向の内側を構成するインナパッド76と、を含んで構成されている。そして、アウタパッド74の表面74A及びインナパッド76の表面76Aは、トリムカバー78によって覆われている。
当該トリムカバー78は、シート幅方向の外側に配置されるアウタカバー(第1表皮)80及びシート幅方向の内側に配置されるインナカバー(第2表皮)82によって構成されており、アウタパッド74の表面74Aは、アウタカバー80によって覆われ、インナパッド76の表面76Aは、インナカバー82によって覆われるようになっている。
そして、図5に示されるように、アウタ側力布54は縫製部(第4縫製部)84、縫製部(第2縫製部)96、縫製部(第2縫製部)100でアウタカバー80に縫製され、インナ側力布56は縫製部(第5縫製部)86、縫製部(第3縫製部)98、縫製部(第3縫製部)100でインナカバー82に縫製されている。
(力布の縫製方法)
ここで、本実施の形態に係る力布の縫製方法について説明する。
まず、図6(A)に示されるように、第1工程では、アウタブラケット36に形成された挿通穴40にアウタ側力布54の折り返し片66を巻き掛ける。そして、第2工程では、アウタ側力布54の重なり部68をアウタカバー80のシート幅方向の内端部80Aと縫製する(縫製部84)。
また、第3工程では、インナブラケット38に形成された挿通穴42にインナ側力布56の折り返し片66を巻き掛ける。そして、第4工程では、インナ側力布56の重なり部70をインナカバー82のシート幅方向の外端部82Aと縫製する(縫製部86)。
これにより、縫製部84を含むアウタ側力布54の重なり部68及びアウタカバー80によって束状部85は構成され、縫製部86を含むインナ側力布56の重なり部70及びインナカバー82によって束状部87は構成される。
次に、第5工程では、図6(B)に示されるように、この束状部85と束状部87とをシート幅方向に対向させるようにして配置し、アウタカバー80の車室内88側に露出する意匠部90側及びインナカバー82の車室内88側に露出する意匠部92側にそれぞれ露出しない位置において、束状部85と束状部87を縫製する(縫製部94)。
そして、第6工程では、図7(A)に示されるように、縫製部84と縫製部94の間において、アウタ側力布54の重なり部68をさらに束状部85に重ねて縫製する(縫製部96)。さらに、第6工程では、図7(B)に示されるように、縫製部96と縫製部94の間において、アウタ側力布54の重なり部68を縫製部96と同様に束状部85に重ねて縫製する(縫製部100)。
また、第7工程では、図7(A)に示されるように、縫製部86と縫製部94の間において、インナ側力布56の重なり部70をさらに束状部87に重ねて縫製する(縫製部98)。さらに、第7工程では、図7(B)に示されるように、縫製部98と縫製部94の間において、インナ側力布56の重なり部70を縫製部98と同様に束状部87に重ねて縫製する(縫製部102)。
そして、図5及び図2に示されるように、アウタブラケット36の他方側36Bがインナブラケット38の他方側38Bの後方側に重なった状態で挿通可能となる締結穴46、48に締結具44を挿入して、シートフレーム26に対して、アウタブラケット36及びインナブラケット38を締結させる。
(車両用シートの作用及び効果)
次に、本実施の形態に係る車両用シートの作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、本実施形態では、シートバック18のシート幅方向の外側に位置するシートサイド部24において、アウタパッド74の表面74Aを覆うアウタカバー80の内端部80Aと、インナパッド76の表面76Aを覆うインナカバー82の外端部82Aは、縫製部(第1縫製部)94で縫製されている。
また、シートサイド部24の内部には、サイドエアバッグ27が収容されており、インフレータ29によるガスによりサイドエアバッグ27が膨張展開するとき、当該サイドエアバック27は、アウタ側力布54及びインナ側力布56によって縫製部94側へ案内され、縫製部94に張力を伝達して縫製部94を開裂させ(開裂部104)、車室内88側へ向けて展開される。
ここで、シートサイド部24の内部には、アウタブラケット36及びインナブラケット38が固定されており、アウタブラケット36、インナブラケット38には、アウタ側力布54、インナ側力布56が、それぞれ巻き掛けられている。
図5に示されるように、アウタ側力布54は、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる重なり部68が縫製部84でアウタカバー80と共に縫製されており、縫製部84と縫製部94の間は、複数の縫製部96、100でアウタカバー80と縫製されている。
一方、インナ側力布56は、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる重なり部70が縫製部86でインナカバー82と共に縫製されており、縫製部86と縫製部94の間は、複数の縫製部98、102でインナカバー82と縫製されている。
すなわち、本実施形態では、アウタ側力布54とインナ側力布56がループ状になった状態で、アウタ側力布54の両端部54A、54Bはアウタカバー80に縫製され、インナ側力布56の両端部56A、56Bはインナカバー82に縫製されている。したがってアウタ側力布54及びインナ側力布56は、二重になった状態でアウタカバー80、インナカバー82にそれぞれ縫製される。
このため、アウタ側力布54及びインナ側力布56が一枚の状態でアウタカバー80、インナカバー82にそれぞれ縫製された場合と比較して、アウタ側力布54及びインナ側力布56の強度は向上することとなる。
これにより、図8に示されるように、サイドエアバッグ27が膨張展開するとき、サイドエアバッグ27の膨出方向を規制することができ、サイドエアバッグ27の展開圧が上がっても、サイドエアバッグ27をガイドして、サイドエアバッグ27の展開ロスを抑制することができる。
また、図5に示されるように、アウタ側力布54は、その両端部54A、54Bがアウタカバー80に縫製され、インナ側力布56は、その両端部56A、56Bがインナカバー82に縫製されている。
このため、例えば、図示はしないが、アウタ側力布54、インナ側力布56の一端部54A、56Aがアウタカバー80、インナカバー82にそれぞれ縫製された場合と比較して、縫製部96、100、縫製部98、102の強度を向上させることができる。したがって、サイドエアバッグ27の展開圧が上がっても、縫製部96、100及び縫製部98、102における糸切れを抑制することができる。
また、本実施形態では、アウタ側力布54及びインナ側力布56は、図3及び図4に示されるように、側面視で力布ブラケット34側を開口とするU字状を成しており、矩形状を成す本体部58を備えている。そして、本体部58の上部58A、下部58Bからは、折り返し片66A、66Bがそれぞれ延出されている。
このため、図示はしないが、延出片が1つしか設けられていない場合と比較して、アウタ側力布54及びインナ側力布56の強度が向上すると共に、サイドエアバッグ27が膨張展開するとき当該サイドエアバッグ27を正確にガイドすることができる。
さらに、本実施形態では、図5に示されるように、力布ブラケット34は、アウタ側力布54が巻き掛けられたアウタブラケット36と、インナ側力布56が巻き掛けられたインナブラケット38と、を含んで構成されている。そして、アウタブラケット36とインナブラケット38とを互いに結合することによって一体化されるようにしている。
すなわち、アウタ側力布54、インナ側力布56をアウタブラケット36、インナブラケット38に巻き掛ける際は、アウタブラケット36とインナブラケット38とはそれぞれ独立した状態となっている。このため、アウタ側力布54をアウタブラケット36に巻き掛け、インナ側力布56をインナブラケット38に巻き掛ける作業をそれぞれ行った後、アウタブラケット36とインナブラケット38を結合させればよいため、縫製の作業がしやすく、コストを削減することができる。
また、本実施形態では、図6(A)、(B)に示されるように、アウタ側力布54が巻き掛けられループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる重なり部68と、アウタパッド74(図2参照)の表面74A(図2参照)を覆うアウタカバー80とを重ね、縫製部84で互いに縫製する。さらに、インナ側力布56が巻き掛けられループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる重なり部70と、インナパッド76(図2参照)の表面76A(図2参照)を覆うインナカバー82とを重ね、縫製部86で互いに縫製する。
すなわち、本実施形態では、アウタ側力布54とインナ側力布56がループ状になった状態で、アウタ側力布54の両端部54A、54Bをアウタカバー80と共に縫製し、インナ側力布56の両端部56A、56Bをインナカバー82と共に縫製する。したがって、アウタ側力布54とインナ側力布56は、二重になった状態でアウタカバー80、インナカバー82にそれぞれ縫製されることとなる。
さらに、本実施形態では、図7(A)、(B)に示されるように、縫製部84と縫製部94の間に、アウタ側力布54の重なり部68を束状部85に重ねて縫製部96、100で縫製し、縫製部86と縫製部94の間に、インナ側力布56の重なり部70を束状部87に重ねて縫製部98、102で縫製する。
このように、アウタカバー80と重なり部68を複数の縫製部96、100で複数箇所縫製し、インナカバー82と重なり部70を複数の縫製部98、102で複数箇所縫製することによって、これらの部位が1回縫製された場合と比較して、縫製強度を向上させ、サイドエアバッグ27の展開圧が上がっても、縫製部96、100及び縫製部98、102における糸切れを抑制することができる。
また、本実施形態では、図5に示されるように、アウタブラケット36とインナブラケット38を互いに結合させて一体化させることで、アウタ側力布54をアウタブラケット36に巻き掛け、インナ側力布56をインナブラケット38に巻き掛ける作業をそれぞれ行った後、アウタブラケット36とインナブラケット38を結合させればよいため、縫製の作業がしやすくなる。
さらに、本実施形態では、前述のように、インナ側力布56はアウタ側力布54と略同じ構成とされている。当該インナ側力布56とアウタ側力布54とで、略同じ大きさで形成されることにより、図2に示されるように、サイドエアバッグモジュール28を外側からシート幅方向の左右で略均等に覆うことが可能となる。さらに、インナ側力布56とアウタ側力布54とで、略同じ大きさで形成されることにより、インナ側力布56とアウタ側力布54は略同じ強度を得ることができる。これにより、図8に示されるように、サイドエアバッグ27が膨張展開するとき、シート幅方向のずれを抑制し、サイドエアバッグ27の展開ロスを小さくすることができる。
なお、本実施形態では後席シート14について説明したが、フロントシート(図示省略)側に適用されてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両用シート
14 後席シート
18 シートバック
24 シートサイド部(側部)
27 サイドエアバッグ
28 サイドエアバッグモジュール
32 力布
34 力布ブラケット(保持部材)
36 アウタブラケット(第1ブラケット、保持部材)
38 インナブラケット(第2ブラケット、保持部材)
54 アウタ側力布(第1補強布)
56 インナ側力布(第2補強布)
58 本体部
58A 上部(本体部の上部)
58B 下部(本体部の下部)
66A 折り返し片(第1延出片)
66B 折り返し片(第2延出片)
68 重なり部(第1重なり部)
70 重なり部(第2重なり部)
80 アウタカバー(第1表皮)
80A 内端部(第1表皮のシート幅方向の内端部)
82 インナカバー(第2表皮)
82A 外端部(第2表皮のシート幅方向の外端部)
84 縫製部(第2縫製部、第4縫製部)
86 縫製部(第3縫製部、第5縫製部)
94 縫製部(第1縫製部)
96 縫製部(第2縫製部)
98 縫製部(第3縫製部)
100 縫製部(第2縫製部)
102 縫製部(第3縫製部)

Claims (7)

  1. シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部において、シート幅方向の外側の表面を覆う第1表皮と、
    前記側部におけるシート幅方向の内側の表面を覆い、シート幅方向の外端部が前記第1表皮のシート幅方向の内端部と第1縫製部で縫製された第2表皮と、
    前記側部の内部に収容され、ガスの供給を受けて前記第1縫製部へ向けて膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグモジュールと、
    前記側部の内部に固定された保持部材に巻き掛けられ、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる第1重なり部が前記第1縫製部で前記第1表皮と共に縫製され、かつ前記第1縫製部よりもさらに前記第1表皮のシート幅方向の内端側が前記第1重なり部と共に前記第1表皮と複数箇所縫製された複数の第2縫製部が設けられ、前記サイドエアバッグの膨張展開時に前記第1縫製部に張力を伝達する第1補強布と、
    前記保持部材に巻き掛けられ、ループ状を成して折り返され長手方向の両端部が重なる第2重なり部が前記第1縫製部で前記第2表皮と共に縫製され、かつ前記第1縫製部よりもさらに前記第2表皮のシート幅方向の外端側が前記第2重なり部と共に前記第2表皮と複数箇所縫製された複数の第3縫製部が設けられ、前記サイドエアバッグの膨張展開時に前記第1補強布と共に前記第1縫製部に張力を伝達する第2補強布と、
    を有し、
    前記第1縫製部は、前記第1重なり部における前記第1表皮の裏面で折り返された後の部位と前記第1表皮、並びに、前記第2重なり部における前記第2表皮の裏面で折り返された後の部位と前記第2表皮を縫製し繋いでいる、車両用シート。
  2. 前記第1補強布及び前記第2補強布は、側面視で前記保持部材側を開口とするU字状を成しており、
    矩形状を成す本体部と、
    前記本体部の上部から延出され、前記本体部と重なる第1延出片と、
    前記本体部の下部から延出され、前記本体部と重なる第2延出片と、
    を含んで構成されている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記保持部材は、前記第1補強布が巻き掛けられた第1ブラケットと、前記第2補強布が巻き掛けられた第2ブラケットと、を含んで構成され、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとは互いに結合されて一体化されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. シートバックのシート幅方向の外側に位置する側部の内部において、シート幅方向の外側に固定される第1ブラケットに請求項1に記載の第1補強布を巻き掛ける第1工程と、
    前記第1補強布における請求項1に記載の第1重なり部と請求項1に記載の第1表皮とを重ね、第4縫製部で互いに縫製させる第2工程と、
    前記側部の内部において、シート幅方向の内側に固定される第2ブラケットに、請求項1に記載の第2補強布を巻き掛ける第3工程と、
    前記第2補強布における請求項1に記載の第2重なり部と請求項1に記載の第2表皮とを重ね、第5縫製部で互いに縫製させる第4工程と、
    を有する力布の縫製方法。
  5. 前記第4縫製部で縫製された前記第1表皮と前記第5縫製部で縫製された前記第2表皮とを請求項1に記載の第1縫製部で互いに縫製させる第5工程をさらに有する請求項4に記載の力布の縫製方法。
  6. 前記第1縫製部と前記第4縫製部の間で、前記第1表皮と前記第1重なり部を請求項1に記載の第2縫製部で複数箇所縫製する第6工程と、
    前記第1縫製部と前記第5縫製部の間で、前記第2表皮と前記第2重なり部を請求項1に記載の第3縫製部で複数箇所縫製する第7工程と、
    をさらに有する請求項5に記載の力布の縫製方法。
  7. 前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを互いに結合させて一体化させる第8工程をさらに有する請求項4を引用する請求項6に記載の力布の縫製方法。
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