JP2018127110A - サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】側面衝突時における乗員初期拘束性能を簡素な構成で向上させる。
【解決手段】車両用シート10では、サイドエアバッグ70が着座乗員PとドアトリムDTとの間に膨張展開すると、帯状に形成されてシートバック16内に設けられた帯状部材80が、サイドエアバッグ70に対して車両前方側から巻き掛かる。この帯状部材80は、シートバックフレーム20における車両幅方向外側の部位20Aと車両幅方向中央側の部位20Bとの間に架け渡されているため、膨張展開したサイドエアバッグ70が帯状部材80によってシートバックフレーム20に拘束される。これにより、サイドエアバッグ70が着座乗員Pとは反対側(車両幅方向外側;ドアトリムDT側)へ逃げることを抑制できるので、サイドエアバッグ70の乗員初期拘束性能を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートに関する。
下記特許文献1の図4及び図5に記載された安全装置では、車両用シートのシートバックにおける車両幅方向外側(ドア側)の側部に、エアバッグユニット(エアバッグモジュール)が搭載されている。このエアバッグモジュールは、車両の側面衝突時にエアバッグクッション(サイドエアバッグ)を膨張させる。このサイドエアバッグの前端部と、シートバックにおける車両幅方向中央側のアップライトサポートメンバ(サイドフレーム)とは、ストラップを介して連結されている。このストラップは、サイドエアバッグの膨張時に、サイドエアバッグを車両幅方向中央側へ引っ張りつつ乗員を車両幅方向中央側へ押圧する構成になっている。
米国特許第8702123号明細書
上記構成の安全装置では、膨張したサイドエアバッグがドア側(乗員とは反対側)へ逃げることを上記のストラップによって抑制しつつ、当該ストラップによって乗員を早期に車両幅方向中央側へ押圧することができる。これにより、側面衝突時における乗員初期拘束性能が向上すると考えられる。
しかしながら、上記構成の安全装置では、サイドエアバッグの前端部にストラップが直接結合(例えば縫製)された構成であるため、当該結合部がサイドエアバッグの膨張時に破断する可能性がある。このため、上記結合部を補強するなどの対策が必要になり、サイドエアバッグの構成が複雑になる。また、上記のストラップは、特許文献1の図5に示されるように、サイドエアバッグの膨張時にシートバックの車両前方側へ引き出され、車両幅方向中央側のサイドフレームとサイドエアバッグの前端部との間で直線状に伸張される構成になっている。このため、ストラップをシートバックの車両前方側へ引き出すための専用の構成(例えば車両幅方向に延びる開裂予定部(ティアライン部))を、シートバックの表皮などに設ける必要があり、シートバックの構成が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮し、側面衝突時における乗員初期拘束性能を簡素な構成で向上させることができるサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、シートバックのフレームにおける車両幅方向外側の部位に取り付けられたエアバッグモジュールを備え、当該エアバッグモジュールが着座乗員と車体側部との間へサイドエアバッグを膨張展開させるサイドエアバッグ装置と、帯状に形成されて前記シートバック内に設けられ、前記フレームにおける車両幅方向外側の部位と車両幅方向中央側の部位との間に架け渡され、前記サイドエアバッグの膨張展開時に前記サイドエアバッグに対して車両前方側から巻き掛かる帯状部材と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、サイドエアバッグ装置のエアバッグモジュールが、シートバックのフレームにおける車両幅方向外側の部位に取り付けられている。このエアバッグモジュールは、例えば車両の側面衝突が検知又は予知された際に、着座乗員と車体側部との間へサイドエアバッグを膨張展開させる。サイドエアバッグが膨張展開すると、帯状に形成されてシートバック内に設けられた帯状部材が、サイドエアバッグに対して車両前方側から巻き掛かる。この帯状部材は、シートバックのフレームにおける車両幅方向外側の部位と車両幅方向中央側の部位との間に架け渡されているため、膨張展開したサイドエアバッグが帯状部材によってフレームに拘束される。これにより、サイドエアバッグが着座乗員とは反対側(車両幅方向外側)へ逃げることを抑制できるので、サイドエアバッグの乗員初期拘束性能を向上させることができる。
しかも、帯状部材がサイドエアバッグと結合された構成ではないため、当該結合に伴ってサイドエアバッグを補強する必要がない。また、上記の帯状部材は、膨張展開したサイドエアバッグに対して車両前方側から巻き掛かるものであればよいため、帯状部材をシートバックの車両前方側へ引き出すための専用の構成(例えば車両幅方向に延びる開裂予定部)を、シートバックの表皮などに設ける必要がない。以上により、構成を簡素化することができる。
請求項2に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項1において、前記帯状部材は、前記エアバッグモジュールを車両前方側から覆っている。
請求項2に記載の発明では、帯状部材がエアバッグモジュールを車両前方側から覆っているので、膨張展開するサイドエアバッグに対して帯状部材を良好に巻き掛けることができる。
請求項3に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項1又は請求項2において、前記サイドエアバッグは、前記膨張展開時に着座乗員の肩部を拘束する肩拘束部、及び、前記膨張展開時に着座乗員の腰部を拘束する腰拘束部のうちの少なくとも一方の拘束部と、前記膨張展開時に着座乗員の胸部及び腹部を拘束する胸腹拘束部と、を備えており、前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記胸腹拘束部に対して巻き掛かるベース巻掛部を有している。
請求項3に記載の発明では、サイドエアバッグが膨張展開すると、サイドエアバッグの胸腹膨張部によって着座乗員の胸部及び腹部が拘束されると共に、サイドエアバッグの肩拘束部及び腰拘束部のうちの少なくとも一方の拘束部によって着座乗員の肩部及び腰部のうちの少なくとも一方が拘束される。上記の胸腹拘束部には、帯状部材のベース巻掛部が巻き掛かるので、当該ベース巻掛部によって胸腹拘束部の膨張を抑制することができる。これにより、着座乗員の身体のうち、肩部及び腰部と比較して相対的に荷重耐性が低い胸部及び腹部を、胸腹拘束部によって控えめに拘束することができる。
請求項4に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項3において、前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して車両幅方向外側からは巻き掛かり、車両幅方向中央側からは巻き掛からないように形成されている。
請求項4に記載の発明によれば、サイドエアバッグの膨張展開時には、帯状部材のベース巻掛部がサイドエアバッグの胸腹拘束部に巻き掛かる。また、前述した肩拘束部及び腰拘束部のうちサイドエアバッグに設けられた少なくとも一方の拘束部には、帯状部材が車両幅方向外側からは巻き掛かるが、車両幅方向中央側(着座乗員側)からは巻き掛からない。これにより、上記少なくも一方の拘束部が帯状部材によって車両幅方向中央側への膨張を抑制されないようにすることができる。その結果、上記少なくも一方の拘束部によって肩部及び腰部のうちの少なくとも一方を積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)しつつ、胸腹拘束部によって胸部及び腹部を控えめに拘束することができる。これにより、着座乗員の身体の荷重耐性に合わせて着座乗員を拘束することができる。
請求項5に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項3において、前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して巻き掛かる一又は一対のサブ巻掛部を有しており、前記帯状部材には、前記ベース巻掛部と前記サブ巻掛部とを分割した一又は一対のスリットが形成されており、前記サブ巻掛部の長さが前記ベース巻掛部の長さよりも長く設定されている。
請求項5に記載の発明によれば、サイドエアバッグの膨張展開時には、帯状部材のベース巻掛部がサイドエアバッグの胸腹拘束部に巻き掛かる。また、前述した肩拘束部及び腰拘束部のうちサイドエアバッグに設けられた少なくとも一方の拘束部には、帯状部材のサブ巻掛部が巻き掛かる。この帯状部材には、ベース巻掛部と前記サブ巻掛部とを分割した一又は一対のスリットが形成されており、サブ巻掛部の長さがベース巻掛部の長さよりも長く設定されている。これにより、ベース巻掛部によって胸腹拘束部の膨張を抑制しつつ、サブ巻掛部によって上記少なくとも一方の拘束部の膨張が抑制されないようにすることができる。その結果、上記少なくも一方の拘束部によって肩部及び腰部のうちの少なくとも一方を積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)しつつ、胸腹拘束部によって胸部及び腹部を控えめに拘束することができる。これにより、着座乗員の身体の荷重耐性に合わせて着座乗員を拘束することができる。
請求項6に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項3又は請求項5において、前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して巻き掛かる一又は一対のサブ巻掛部を有しており、前記帯状部材には、前記ベース巻掛部と前記サブ巻掛部とを分割した一又は一対のスリットが形成されており、前記ベース巻掛部は、前記フレームにおける前記車両幅方向外側の部位の車両前方側を通って前記フレームの車両幅方向外側へ延び、先端部が前記フレームに固定されており、前記サブ巻掛部は、前記フレームにおける車両幅方向外側の部位の車両前方側を通って前記フレームの車両幅方向外側へ延びると共に前記フレームの車両後方側へ延びており、先端部が前記ベース巻掛部の先端部よりも車両幅方向中央側で前記フレームに固定されている。
請求項6に記載の発明では、サイドエアバッグの膨張展開時には、帯状部材のベース巻掛部がサイドエアバッグの胸腹拘束部に巻き掛かる。また、前述した肩拘束部及び腰拘束部のうちサイドエアバッグに設けられた少なくとも一方の拘束部には、帯状部材のサブ巻掛部が巻き掛かる。この帯状部材には、ベース巻掛部と前記サブ巻掛部とを分割した一又は一対のスリットが形成されている。ベース巻掛部は、フレームにおける前記車両幅方向外側の部位の車両前方側を通ってフレームの車両幅方向外側へ延び、先端部がフレームに固定されている。サブ巻掛部は、フレームにおける前記車両幅方向外側の部位の車両前方側を通ってフレームの車両幅方向外側へ延びると共にフレームの車両後方側へ延びている。このサブ巻掛部の先端部は、ベース巻掛部の先端部よりも車両幅方向中央側でフレームに固定されてので、サブ巻掛部が巻き掛かる上記少なくとも一方の拘束部が車両幅方向中央側へ膨張し易くなる。その結果、上記少なくも一方の拘束部によって肩部及び腰部のうちの少なくとも一方を積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)しつつ、ベース巻掛部が巻き掛かる胸腹拘束部によって胸部及び腹部を控えめに拘束することができる。これにより、着座乗員の身体の荷重耐性に合わせて着座乗員を拘束することができる。
請求項7に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項3において、前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して巻き掛かる一又は一対のサブ巻掛部を有しており、前記サブ巻掛部には、前記少なくとも一方の拘束部の車両幅方向中央側への膨張を許容するための開口が形成されている。
請求項7に記載の発明では、サイドエアバッグの膨張展開時には、帯状部材のベース巻掛部がサイドエアバッグの胸腹拘束部に巻き掛かる。また、前述した肩拘束部及び腰拘束部のうちサイドエアバッグに設けられた少なくとも一方の拘束部には、帯状部材のサブ巻掛部が巻き掛かる。このサブ巻掛部には、上記少なくとも一方の拘束部が車両幅方向中央側へ膨張することを許容するための開口が形成されている。これにより、上記少なくも一方の拘束部によって肩部及び腰部のうちの少なくとも一方を積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)しつつ、胸腹拘束部によって胸部及び腹部を控えめに拘束することができる。これにより、着座乗員の身体の荷重耐性に合わせて着座乗員を拘束することができる。
請求項8に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項1〜請求項7の何れか1項において、前記シートバックの表皮には、前記サイドエアバッグの膨張圧を受けて開裂する開裂予定部が設けられており、前記帯状部材は、前記シートバック内で余長部を折り畳まれており、当該余長部の付け根部が前記開裂予定部において前記表皮と結合されている。
請求項8に記載の発明では、シートバックの表皮には、サイドエアバッグの膨張圧を受けて開裂する開裂予定部が設けられている。また、シートバック内に設けられた帯状部材は、折り畳まれた余長部の付け根部が上記の開裂予定部において上記の表皮と結合されている。これにより、サイドエアバッグの膨張展開時には、サイドエアバッグの膨張圧が帯状部材を介して開列予定部に集中するので、開裂予定部を狙いの位置から開裂させ易くなる。その結果、開裂予定部にサイドエアバッグの膨張圧を集中させるための専用の部材(所謂力布)が不要になる。
請求項9に記載の発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートは、請求項1〜請求項8の何れか1項において、前記フレームにおける前記車両幅方向外側の部位は、前記シートバックの上下方向に延在する外サイドフレームを含んで構成されており、前記エアバッグモジュールは、前記外サイドフレームに対して車両幅方向中央側に配置されている。
請求項9に記載の発明では、エアバッグモジュールがシートバックの外サイドフレームに対して車両幅方向中央側に配置されている。このため、エアバッグモジュールが外サイドフレームに対して車両幅方向外側に配置された構成と比較して、サイドエアバッグが車両幅方向中央側(着座乗員側)へ膨張展開し易くなり、サイドエアバッグの乗員初期拘束性能が向上する。
以上説明したように、本発明に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートでは、側面衝突時における乗員初期拘束性能を簡素な構成で向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートにおいてサイドエアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。 図1のF2−F2線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る車両用シートが備えるシートバックのフレームと帯状部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートが備えるシートバックの部分的な構成を示す平断面図であり、サイドエアバッグの収納状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シートにおいてサイドエアバッグが膨張展開した状態を示す側面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート10(以下、「車両用シート10」と略称する)について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、幅方向の外方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
(車両用シート10の全体構成)
図1に示されるように、車両用シート10は、シートクッション14と、シートクッション14の後端部にリクライニング可能に連結されたシートバック16と、シートバック16の上端部に連結されたヘッドレスト18とを備えている。また、この車両用シート10は、シートバック16内に設けられたサイドエアバッグ装置50及び帯状部材80を備えている。先ず車両用シート10の全体構成の概略について説明し、その後にサイドエアバッグ装置50及び帯状部材80の構成について説明する。
なお、本実施形態に係る車両用シート10は、例えば左ハンドル車の運転席、又は右ハンドル車の助手席とされており、車室内の左側に配置されている。この車両用シート10の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。この車両用シート10が車室内の右側に配置される場合、本実施形態とは左右対称の構成となる。
また、図1では、実際の乗員の代わりに衝突試験用のダミーPが車両用シート10に着座している。また、図2では、ダミーPの胸部Cが二点鎖線で概略的に図示されている。このダミーPは、例えば国際統一側面衝突ダミー(World Side Impact Dummy:WorldSID)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。このダミーPは、側面衝突試験法に規定される着座方法で車両用シート10に着座しており、車両に対するシートバック16の前後位置、及びシートクッション14に対するシートバック16の傾斜角度は、上記の着座方法に対応した基準設定位置に調整されている。
図1〜図4に示されるように、車両用シート10のシートバック16は、シートバックフレーム20と、シートバックフレーム20に被せられたシートバックパッド36(図4以外では図示省略)と、シートバックパッド36を覆ったシートバック表皮38とを備えている。シートバックフレーム20は、本発明における「シートバックのフレーム」に相当し、シートバック表皮38は、本発明における「表皮」に相当する。
シートバックフレーム20は、例えば金属によって形成されており、シートバック16の骨格を構成している。このシートバックフレーム20は、シートバック16の車両幅方向外側の側部(サイドサポート部)16A内でシートバック16の上下方向に延在する外サイドフレーム22と、シートバック16の車両幅方向中央側の側部(サイドサポート部)16B内でシートバック16の上下方向に延在する内サイドフレーム24とを備えている。外サイドフレーム22及び内サイドフレーム24は、例えば板金によって形成されている。なお、以下の説明では、上記の側部16Aを「外サイド部16A」と称する。
また、このシートバックフレーム20は、図3に示されるように、外サイドフレーム22と内サイドフレーム24との上端部間に架け渡されたアッパフレーム26と、外サイドフレーム22と内サイドフレーム24との下端部間に架け渡されたロアフレーム28とを備えている。アッパフレーム26及びロアフレーム28は、例えば金属パイプによって形成されている。アッパフレーム26は、車両前後方向視で略逆U字状に形成されており、左右の脚部26A、26Bが外サイドフレーム22及び内サイドフレーム24の上端部に結合されている。ロアフレーム28は、外サイドフレーム22及び内サイドフレーム24の下端部間に直線的に架け渡されている。さらに、このシートバックフレーム20は、アッパフレーム26の左右の脚部26A、26B間に架け渡された板金製のアッパプレート30と、ロアフレーム28の車両後方側で外サイドフレーム22及び内サイドフレーム24の下端部間に架け渡されたロアプレート32とを備えている。
図2及び図4に示されるように、外サイドフレーム22は、シートバック16の平断面視で車両前後方向に延びる側壁部22Aと、側壁部22Aの前端から車両幅方向中央側(シート幅方向内側)へ延びる前フランジ部22Bと、側壁部22Aの後端から車両幅方向中央側へ延びる後フランジ部22Cとを備えている。後フランジ部22Cは、前フランジ部22Bよりも車両幅方向の寸法が大きく設定されている。なお、内サイドフレーム24は、外サイドフレーム22と左右対称の形状に形成されており、側壁部24Aと前フランジ部24Bと後フランジ部24Cとを備えている。
外サイドフレーム22の車両幅方向中央側(シート幅方向内側)には、後述するエアバッグモジュール52を外サイドフレーム22に取り付けるためのブラケット34が配置されている。このブラケット34は、例えば板金によって形成されたものであり、シートバックフレーム20の一部を構成している。このブラケット34は、側壁部22Aの車両幅方向中央側面に重ね合わされた外壁部34Aと、外壁部34Aの前端部から車両後方側かつ車両幅方向中央側へ斜めに延びる内壁部34Bと、外壁部34Aと内壁部34Bとを車両幅方向に繋いだ図示しない接続壁とを備えている。なお、ブラケット34の構成は上記に限らず適宜変更可能である。
図4に示されるシートバックパッド36は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって形成されており、シートバック16のクッション材を構成している。このシートバックパッド36は、パッド中央部36Aと、パッド中央部36Aの左右両側に設けられた左右一対のパッドサイド部36B(車両幅方向中央側のパッドサイド部36Bは図示省略)とを一体に備えている。パッド中央部36Aは、シートバック16の幅方向中央側に配設されている。左右のパッドサイド部36Bは、シート幅方向内側に開口した略C字状に形成されており、外サイドフレーム22及び内サイドフレーム24を内側に収容している。これらのパッドサイド部36Bは、パッド中央部36Aよりもシート前方側へ膨出しており、着座乗員Pに対するサイドサポート性を確保する形状になっている。
図1、図2及び図4に示されるシートバック表皮38は、例えば布材、皮革又は合成皮革等によって形成されており、シートバック16の表皮を構成している。このシートバック表皮38は、パッド中央部36Aをシート前方側から覆ったフロント表皮40と、パッドサイド部36Bをシート前方側から覆ったフロントサイド表皮42と、パッドサイド部36Bをシート幅方向外側及びシート後方側から覆い、かつパッド中央部36Aをシート後方側から覆ったリヤサイド表皮44と、を備えている。フロントサイド表皮42は、縫製部T2においてフロント表皮40と縫製されると共に、縫製部T1においてリヤサイド表皮44と縫製されている。フロントサイド表皮42とリヤサイド表皮44との縫製部T1は、外サイド部16Aの前縁部16A1(所謂カマチ部)の付近に位置している。この縫製部T1は、本発明における「開裂予定部」に相当するものであり、後述するサイドエアバッグ70が膨張展開する際に、パッドサイド部36Bと共に開裂(破断)される構成になっている。
(サイドエアバッグ装置50の構成)
図1、図2及び図4に示されるように、サイドエアバッグ装置50は、外サイドフレーム22の車両幅方向中央側(シート幅方向内側)に配置されたエアバッグモジュール52を備えている。このエアバッグモジュール52は、単一のインフレータ56と、当該インフレータ56からガス供給を受けて膨張展開する単一のサイドエアバッグ70とを備えている。このエアバッグモジュール52は、シートバック16の上下方向を長手とする略直方体状に形成されている。
インフレータ56は、所謂シリンダータイプのインフレータであり、軸線方向(長手方向)がシートバック16の上下方向に沿う姿勢で配置されている。インフレータ56の外周部からは、シート幅方向外側(車両幅方向外側)へ向けて上下一対のスタッドボルト56A(図2及び図4参照)が突出している。これらのスタッドボルト56Aは、ブラケット34の内壁部34Bを貫通しており、各スタッドボルト56Aの先端側には、ナット60が螺合している。これにより、インフレータ56がブラケット34に締結固定されている。なお、上下一対のスタッドボルト56Aがインフレータ56に設けられた構成に限らず、インフレータ56が装着されたリテーナに上下一対のスタッドボルトが設けられた構成にしてもよい。
インフレータ56の上端部又は下端部には、ガス噴出部が設けられており、インフレータ56が起動(作動)した際には、当該ガス噴出部からガスが放射状に噴出される。このインフレータ56には、図1に示されるように、車両に搭載された側突ECU62が電気的に接続されている。この側突ECU62には、側面衝突を検出する側突センサ64が電気的に接続されている。側突ECU62は、側突センサ64の出力に基づいて側面衝突を検知した際にインフレータ56を起動させる構成になっている。上記の側突センサ64は、例えば、フロントサイドドア及びリヤサイドドア内に配設された圧力センサ又は加速度センサ(ドア内センサ)と、Bピラー内に配設された加速度センサ(ピラー内センサ)とを含んで構成されている。
なお、側突ECU62に側面衝突を予知(予測)する衝突予知センサ(プリクラッシュセンサ)が電気的に接続されている場合には、衝突予知センサからの信号に基づいて側突ECU62が側面衝突を予知した際にインフレータ56が起動される構成にしてもよい。上記の衝突予知センサとしては、例えば車両の前方及び側方を監視可能なミリ波レーダ、ステレオカメラ及び赤外線レーザのうちの少なくとも一つを適用することができる。
一方、サイドエアバッグ70は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材が切り出されて形成された2枚の基布が互いに重ね合わされて外周縁部を縫製(結合:以下同じ)されることにより長尺な袋状に形成されている。なお、サイドエアバッグ70の製造方法は上記に限らず適宜変更可能である。例えば1枚の基布が二つ折りにされて外周縁部を縫製されることによりサイドエアバッグ70が製造される構成にしてもよい。また例えば、自動織機による袋織り工法(所謂OPW工法)によってサイドエアバッグ70が製造される構成にしてもよい。以下の説明において、サイドエアバッグ70に関して記載する前後上下の方向は、サイドエアバッグ70が膨張展開した状態(膨張展開完了状態)での方向を示すものであり、車両の前後上下の方向と略一致している。
サイドエアバッグ70内の後端部における上下方向中間部には、前述したインフレータ56が収容されており、インフレータ56の上下のスタッドボルト56Aがサイドエアバッグ70の基布及びブラケット34の内壁部34Bを貫通してナット60に螺合している。これにより、サイドエアバッグ70がインフレータ56を用いてブラケット34に締結固定されている。このサイドエアバッグ70は、通常時には車両上下方向に折り畳まれると共に、蛇腹折りやロール折り等の所定の折り畳み方で車両前後方向に折り畳まれている。折り畳まれたサイドエアバッグ70は、当該サイドエアバッグ70の膨張圧で容易に破断するラップ材53(図4参照)により包まれている。これにより、エアバッグモジュール52が略直方体状に形成されている。
上記構成のサイドエアバッグ装置50では、インフレータ56が作動すると、インフレータ56から発生するガスがサイドエアバッグ70の内部に供給される。これにより、サイドエアバッグ70が、図1及び図2に示されるように着座乗員Pと車室側部(ここでは、図2に示されるフロントサイドドアSDのドアトリムDT)との間に膨張展開する構成になっている。膨張展開したサイドエアバッグ70は、車両幅方向から見て車両上下方向を長手とする略長円形状をなし、着座乗員Pの肩部Sから腰部Lまでを車両幅方向外側から拘束する構成になっている。つまり、このサイドエアバッグ70は、膨張展開時に着座乗員Pの胸部C及び腹部Bを拘束する胸腹拘束部70Mと、膨張展開時に着座乗員Pの肩部Sを拘束する肩拘束部70Uと、膨張展開時に着座乗員Pの腰部Lを拘束する腰拘束部70Lとを備えている。
(帯状部材80の構成)
帯状部材80は、図1〜図4に示されるように、帯状(可撓性を有するシート状)に形成されており、図2及び図3に示されるように、シートバックフレーム20における車両幅方向外側の部位20Aと車両幅方向中央側の部位20Bとの間に架け渡されている。この帯状部材80は、図1及び図2に示されるように、サイドエアバッグ70の膨張展開時にサイドエアバッグ70に対して車両前方側から巻き掛かる構成(サイドエアバッグ70を車両前方側から覆う構成)になっている。つまり、サイドエアバッグ70は、図2に示されるように、外サイドフレーム22と帯状部材80との間に膨張展開する構成になっている。なお、図3ではサイドエアバッグ70の図示を省略している。
この帯状部材80は、例えばサイドエアバッグ70の基布よりも伸び難い布材が略長尺矩形状に切り出されて形成されたものであり、シート幅方向を長手として配置されている。帯状部材80の一端部(車両幅方向中央側の端部)80A1は、内サイドフレーム24の側壁部24Aにおける車両幅方向外側面に固定されている。具体的には、帯状部材80の一端部84A1が巻き掛けられた金属板81がボルト83及びナット85によって側壁部24Aに締結固定されている。そして、一端部80A1における金属板81への巻き掛け前後の部分が互いに重ね合わされると共に縫製部T3において互いに縫製されている。なお、一端部80A1の固定方法としては、例えば縫製等の手段によって一端部80A1に固定したフックを、内サイドフレーム24に形成した孔に引っ掛ける方法等、種々の方法を採用することができる。
帯状部材80における他端側の部位(車両幅方向外側の部位)には、帯状部材80の長手方向に延びる上下一対のスリット82、84が形成されている。これにより、帯状部材80における他端側の部位は、上方巻掛部80Uと、中間巻掛部80Mと、下方巻掛部80Lとに分割されている。中間巻掛部80Mは、本発明における「メイン巻掛部」に相当し、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lは、本発明における「サブ巻掛部」に相当する。
帯状部材80の一端側は、上下一対のスリット82、84が形成されていない非分割部80Aとされている。この非分割部80Aにおける車両幅方向中央側の端部は、前述した帯状部材80の一端部80A1とされている。この非分割部80Aは、内サイドフレーム24から外サイドフレーム22側へ延びており、車両幅方向外側の端部である他端部80A2が、シートバック16の幅方向中央部よりも若干車幅方向外側に位置している。そして、上方巻掛部80U、中間巻掛部80M及び下方巻掛部80Lの各基端部80U2、80M2、80L2が非分割部80Aの他端部80A2に一体に繋がっている。
中間巻掛部80Mは、外サイドフレーム22の車両前方側を通って外サイドフレーム22の車両幅方向外側へ延びており、先端部80M1が外サイドフレーム22の後フランジ部22Cに固定されている。上方巻掛部80Uは、外サイドフレーム22の車両前方側を通って外サイドフレーム22の車両幅方向外側へ延びると共に、シートバックフレーム20の車両後方側へ延びている。この上方巻掛部80Uの先端部80U1は、中間巻掛部80Mの先端部80M1よりも車両幅方向中央側でアッパプレート30に固定されている。同様に、下方巻掛部80Lは、外サイドフレーム22の車両前方側を通って外サイドフレーム22の車両幅方向外側へ延びると共に、シートバックフレーム20の車両後方側へ延びている。この下方巻掛部80Lの先端部80L1は、中間巻掛部80Mの先端部80M1よりも車両幅方向中央側でロアフレーム28に固定されている。上記各先端部80M1、80U1、80L1は、帯状部材80の他端部を構成している。なお、上記各先端部80M1、80U1、80L1をシートバックフレーム20に固定する方法としては、帯状部材80の一端部80A1を内サイドフレーム24に固定する方法と同様の方法を採用することができる。
サイドエアバッグ70の膨張展開時には、上方巻掛部80Uがサイドエアバッグ70の肩拘束部70Uに対して車両前方側から巻き掛かり、中間巻掛部80Mがサイドエアバッグ70の胸腹拘束部70Mに対して車両前方側から巻き掛かり、下方巻掛部80Lがサイドエアバッグ70の腰拘束部70Lに対して車両前方側から巻き掛かる構成になっている(図1及び図2参照)。そして、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lの長さL2、L3(図3参照)が、中間巻掛部80Mの長さL1(図3参照)よりも長く設定されている。
具体的には、中間巻掛部80Mは、サイドエアバッグ70の膨張展開時に胸腹拘束部70Mの膨張を抑制するように長さL1が設定されている。一方、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lは、サイドエアバッグ70の膨張展開時に肩拘束部70U及び腰拘束部70Lの膨張を抑制しないか或いは控えめに抑制するように長さL2、L3が設定されている。
この帯状部材80は、通常時にはその全体がシートバック16内に収容されている。具体的には、帯状部材80の他端側(上方巻掛部80U、中間巻掛部80M及び下方巻掛部80L)は、図4に示されるように、通常時にはシートバック表皮38とシートバックパッド36との間に介在されると共に、車両幅方向外側のパッドサイド部36Bに形成されたスリット37に挿通されている。帯状部材80の一端側は、図示しない車両幅方向中央側のパッドサイド部36Bに形成されたスリットに挿通され、内サイドフレーム24の側壁部24A側へ延びている。この収納状態の帯状部材80が配設されたシートバック上下方向の領域は、エアバッグモジュール52が配設されたシートバック上下方向の領域と重なっており、エアバッグモジュール52の全体が帯状部材80によって車両前方側から覆われた構成になっている。
また、収納状態の帯状部材80は、外サイド部16Aの前端部内で余長部80Rを車両後方側に折り畳まれている(二つ折りにされている)。この余長部80Rは、上方巻掛部80U、中間巻掛部80M及び下方巻掛部80Lにそれぞれ設けられている。そして、この余長部80Rの付け根部が縫製部T1(開裂予定部)においてシートバック表皮38と縫製(結合)されている。このため、サイドエアバッグ70の膨張展開時には、サイドエアバッグ70の膨張圧が帯状部材80を介して縫製部T1に集中し、縫製部T1が開裂する構成になっている。これにより、サイドエアバッグ70の前部側が外サイド部16Aの車両前方側(外側)へ膨張展開すると共に、上方巻掛部80U、中間巻掛部80M及び下方巻掛部80Lの一部がサイドエアバッグ70の前部側と共に外サイド部16Aの車両前方側へ突出する構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、サイドエアバッグ装置50のエアバッグモジュール52が、シートバックフレーム20における車両幅方向外側の部位(ここでは、外サイドフレーム22の車両幅方向中央側に取り付けられたブラケット34)に取り付けられている。このエアバッグモジュール52は、側突ECU62が側突センサ64からの出力に基づいて車両の側面衝突を検知した際に、着座乗員Pの車両幅方向外側へサイドエアバッグ70を膨張展開させる。
サイドエアバッグ70が膨張展開すると、帯状に形成されてシートバック16内に設けられた帯状部材80が、サイドエアバッグ70に対して車両前方側から巻き掛かる。この帯状部材80は、シートバックフレーム20における車両幅方向外側の部位20Aと車両幅方向中央側の部位20Bとの間に架け渡されているため、膨張展開したサイドエアバッグ70が帯状部材80によってシートバックフレーム20に拘束される。これにより、サイドエアバッグ70が着座乗員Pとは反対側(車両幅方向外側)へ逃げることを抑制できる。その結果、着座乗員Pをサイドエアバッグ70によって早期に車両幅方向中央側へ押圧することができる(図2の矢印F参照)ので、サイドエアバッグ70の乗員初期拘束性能を向上させることができる。
つまり、本実施形態では、膨張展開したサイドエアバッグ70がフロントサイドドアSDのドアトリムDTと接触する前(ドアトリムDTから反力を受ける前)に、着座乗員Pをサイドエアバッグ70によって拘束することができる。また、サイドエアバッグ70を早期にドアトリムDTと接触させるために、サイドエアバッグ70を大型化する必要がないので、インフレータ56の出力を増加させずに済む。さらに、サイドエアバッグ70がドアトリムDTから反力を受けなくても着座乗員Pを拘束可能であるため、側面衝突の衝撃によって車両幅方向中央側へ侵入してくるドアトリムDT等の侵入量が、サイドエアバッグ70の乗員拘束力に及ぼす影響を少なくすることができる。また、サイドエアバッグ70が着座乗員P側(ドアトリムDTとは反対側)へ膨張展開し易くなるので、激しい側面衝突の場合や、側突センサ64によるセンシングに遅れが生じた場合でも、着座乗員PとドアトリムDTとの間にサイドエアバッグ70の展開隙を確保し易くなる。
しかも、帯状部材80がサイドエアバッグ70と結合された構成ではないため、当該結合に伴ってサイドエアバッグ70を補強する必要がない。また、帯状部材80は、膨張展開したサイドエアバッグ70に対して車両前方側から巻き掛かるものであればよいため、帯状部材80をシートバック16の車両前方側へ引き出すための専用の構成(例えば車両幅方向に延びる開裂予定部)を、シートバック表皮38などに設ける必要がない。以上により、構成を簡素化することができる。
また、背景技術の欄で説明した安全装置のように、ストラップがサイドエアバッグに結合された構成では、サイドエアバッグの展開挙動(展開方向)がストラップによって影響を受けることが考えられるが、本実施形態では、帯状部材80がサイドエアバッグ70と結合されていない。これにより、帯状部材80がサイドエアバッグ70の展開挙動(展開方向)に及ぼす影響を少なくすることができる。
また、上記のようにストラップがサイドエアバッグに結合された構成では、シートバックへのエアバッグモジュールの組付性が悪化するが、本実施形態では、帯状部材80がサイドエアバッグ70と結合されていないため、シートバック16へのエアバッグモジュール52の組付性が悪化せずに済む。
さらに、本実施形態では、シートバック16内に設けられた(収納された)帯状部材80がエアバッグモジュール52を車両前方側から覆っているので、膨張展開するサイドエアバッグ70に対して帯状部材80を良好に巻き掛けることができる。
また、本実施形態では、サイドエアバッグ70が膨張展開すると、胸腹膨張部70Mによって着座乗員Pの胸部C及び腹部Bが拘束され、肩拘束部Uによって着座乗員Pの肩部Sが拘束され、腰拘束部70Lによって着座乗員Pの腰部Lが拘束される。胸腹拘束部Mには、帯状部材80の中間巻掛部80Mが巻き掛かるので、当該中間巻掛部80Mによって胸腹拘束部70Mの膨張を抑制することができる。これにより、着座乗員Pの身体のうち、肩部S及び腰部Lと比較して相対的に荷重耐性が低い胸部C及び腹部Bを、胸腹拘束部70Mによって控えめに拘束することができる。
また、本実施形態では、サイドエアバッグの膨張展開時には、帯状部材80の上方巻掛部80Uが肩拘束部70Uに対して巻き掛かり、帯状部材80の下方巻掛部80Lが腰拘束部70Lに対して巻き掛かる。この帯状部材80には、上方巻掛部80Uと中間巻掛部80Mと下方巻掛部80Lとを分割した一対のスリット82、84が形成されており、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lの長さL2、L3が、中間巻掛部80Mの長さL1よりも長く設定されている。これにより、中間巻掛部80Mによって胸腹拘束部70Mの膨張を抑制しつつ、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lによって肩拘束部70U及び腰拘束部70Lの膨張が抑制されないようにすることができる。その結果、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lによって肩部S及び腰部Lを積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)しつつ、胸腹拘束部70Mによって胸部C及び腹部Bを控えめに拘束することができる。これにより、着座乗員Pの身体の荷重耐性に合わせて着座乗員Pを拘束することができる。
また、本実施形態では、中間巻掛部80Mは、外サイドフレーム22の車両前方側を通って外サイドフレーム22の車両幅方向外側へ延び、先端部80M1が外サイドフレーム22の後フランジ部22Cに固定されている。上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lは、外サイドフレーム22の車両前方側を通って外サイドフレーム22の車両幅方向外側へ延びると共に外サイドフレーム22の車両後方側へ延びている。そして、上方巻掛部80Uの先端部80U1が、中間巻掛部80Mの先端部80M1よりも車両幅方向中央側でアッパプレート30に固定されており、下方巻掛部80Lの先端部80L1が、中間巻掛部80Mの先端部80M1よりも車両幅方向中央側でロアフレーム28に固定されている。これにより、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lが巻き掛かる肩拘束部70U及び腰拘束部70Lが車両幅方向中央側へ膨張し易くなる。その結果、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lによって肩部S及び腰部Lを一層積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)することができる。
なお、例えば、サイドエアバッグ70を所謂上下3チャンバタイプのサイドエアバッグとすることによっても、着座乗員Pを身体の荷重耐性に合わせて拘束することが可能となる。すなわち、肩拘束部70Uと胸腹拘束部70Mと腰拘束部70Lとを仕切る仕切部(テザー等)をサイドエアバッグ70に設けると共に、サイドエアバッグ70の膨張展開時に、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lの内圧が胸腹拘束部70Mの内圧よりも高くなるように構成すればよい。しかしながらその場合、サイドエアバッグ70の構成が複雑になるので、サイドエアバッグ70の製造コストが高くなる。また、折り畳み状態のサイドエアバッグ70が大型化するので、シートバック16内におけるエアバッグモジュール52の搭載スペースが拡大してしまうが、本実施形態ではこれらの問題を回避することができる。
また、本実施形態では、シートバック表皮38には、サイドエアバッグ70の膨張圧を受けて開裂する縫製部T1が設けられている。また、シートバック16内に設けられた帯状部材80は、折り畳まれた余長部80Rの付け根部が縫製部T1においてシートバック表皮38に縫製(結合)されている。これにより、サイドエアバッグ70の膨張展開時には、サイドエアバッグ70の膨張圧が帯状部材80を介して縫製部T1に集中するので、縫製部T1を狙いの位置から確実に開裂(破断)させ易くなる。その結果、シートバッグ表皮38の縫製部T1(開裂予定部)にサイドエアバッグ70の膨張圧を集中させるための専用の部材(所謂力布)が不要になる。よって、構成を一層簡素化することができる。
また、本実施形態では、エアバッグモジュール52がシートバック16の外サイドフレーム22に対して車両幅方向中央側に配置されている。このため、エアバッグモジュール52が外サイドフレーム22に対して車両幅方向外側に配置された構成(図4に二点鎖線で示されるエアバッグモジュール52’参照)と比較して、サイドエアバッグ70が車両幅方向中央側(着座乗員P側)へ膨張展開し易くなり、サイドエアバッグ70の乗員初期拘束性能が向上する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。図5には、本発明の第2の実施形態に係るサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート90が側面図にて示されている。この実施形態では、帯状部材80に上下一対のスリット82、84が形成されていない構成になっている。また、この実施形態では、帯状部材80の上方巻掛部80U’及び下方巻掛部80L’が、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lに対して車両幅方向外側からは巻き掛かるが、車両幅方向中央側からは巻き掛からないように形成されている。つまり、上方巻掛部80U’及び下方巻掛部80L’は、着座乗員P側の部分がカットされて(切欠かれて)おり、肩部Sと肩拘束部70Uとの間及び腰部Lと腰拘束部70Lとの間に介在しないように構成されている。この実施形態では、上記以外の構成は第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lが帯状部材80によって車両幅方向中央側(着座乗員側)への膨張を抑制されないようにすることができる。その結果、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lによって肩部S及び腰部Lを積極的に拘束(車両幅方向中央側へ押圧)しつつ、中間巻掛部80Mが巻き掛かる胸腹拘束部70Mによって胸部C及び腹部Bを控えめに拘束することができる。これにより、第1実施形態と同様に、着座乗員Pの身体の荷重耐性に合わせて着座乗員Pを拘束することができる。しかも、帯状部材80に上下一対のスリット82、84が形成されていないため、帯状部材80の構成を簡素化することができる。
<実施形態の補足説明>
なお、前記第1実施形態では、帯状部材80に上下一対のスリット82、84が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、スリット82、84が省略された構成にしてもよい。その場合、上方巻掛部80U及び下方巻掛部80Lにおいて、サイドエアバッグ70の膨張展開時にサイドエアバッグ70と着座乗員Pとの間に介在される部位にそれぞれ開口を形成し、それらの開口によって肩拘束部70U及び腰拘束部70Lの車両幅方向中央側への膨張を許容する(上記各開口から肩拘束部70U及び腰拘束部70Lの一部を着座乗員P側へ膨出させる)ことが好ましい。それにより、肩拘束部70U及び腰拘束部70Lによって肩部S及び腰部Lを積極的に拘束することが可能になるので、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果が得られる。
また、前記各実施形態では、サイドエアバッグ70が肩拘束部70U及び腰拘束部70Lを備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、肩拘束部70U及び腰拘束部70のうちの一方が省略された構成にしてもよいし、肩拘束部70U及び腰拘束部70のうちの両方が省略された構成(サイドエアバッグ70が胸腹拘束部70Mのみからなる構成)にしてもよい。
また、前記各実施形態では、エアバッグモジュール52が外サイドフレーム22に対して車両幅方向中央側に配置された構成にしたが、本発明はこれに限らず、エアバッグモジュール52が外サイドフレーム22に対して車両幅方向外側に配置された構成(図4に二点鎖線で示されるエアバッグモジュール52’参照)にしてもよい。
また、前記各実施形態では、帯状部材80の余長部80Rの付け根部が縫製部T1(開裂予定部)においてシートバック表皮38と結合(縫製)された構成にしたが、本発明はこれに限らず、帯状部材80とシートバック表皮38とが結合されない構成にしてもよい。
また、前記各実施形態では、帯状部材80がエアバッグモジュール52の全体を車両前方側から覆った構成にしたが、本発明はこれに限らず、帯状部材80は、サイドエアバッグ70の膨張展開時にサイドエアバッグ70に対して車両前方側から巻き掛かるものであればよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 サイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート
16 シートバック
20 シートバックフレーム(シートバックのフレーム)
20A 車両幅方向外側の部位
20B 車両幅方向中央側の部位
22 外サイドフレーム
38 シートバック表皮(表皮)
50 サイドエアバッグ装置
52 エアバッグモジュール
70 サイドエアバッグ
70U 肩拘束部
70M 胸腹拘束部
70L 腰拘束部
80 帯状部材
80U 上方巻掛部(サブ巻掛部)
80U1 先端部
80M 中間巻掛部(ベース巻掛部)
80M1 先端部
80L 下方巻掛部(サブ巻掛部)
80L1 先端部
80R 余長部
82、84 スリット
T1 縫製部(開裂予定部)
P 着座乗員
S 肩部
C 胸部
B 腹部
L 腰部

Claims (9)

  1. シートバックのフレームにおける車両幅方向外側の部位に取り付けられたエアバッグモジュールを備え、当該エアバッグモジュールが着座乗員と車体側部との間へサイドエアバッグを膨張展開させるサイドエアバッグ装置と、
    帯状に形成されて前記シートバック内に設けられ、前記フレームにおける車両幅方向外側の部位と車両幅方向中央側の部位との間に架け渡され、前記サイドエアバッグの膨張展開時に前記サイドエアバッグに対して車両前方側から巻き掛かる帯状部材と、
    を有するサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  2. 前記帯状部材は、前記エアバッグモジュールを車両前方側から覆っている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  3. 前記サイドエアバッグは、
    前記膨張展開時に着座乗員の肩部を拘束する肩拘束部、及び、前記膨張展開時に着座乗員の腰部を拘束する腰拘束部のうちの少なくとも一方の拘束部と、
    前記膨張展開時に着座乗員の胸部及び腹部を拘束する胸腹拘束部と、
    を備えており、
    前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記胸腹拘束部に対して巻き掛かるベース巻掛部を有する請求項1又は請求項2にサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  4. 前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して車両幅方向外側からは巻き掛かり、車両幅方向中央側からは巻き掛からないように形成されている請求項3に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  5. 前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して巻き掛かる一又は一対のサブ巻掛部を有しており、
    前記帯状部材には、前記ベース巻掛部と前記サブ巻掛部とを分割した一又は一対のスリットが形成されており、
    前記サブ巻掛部の長さが前記ベース巻掛部の長さよりも長く設定されている請求項3に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  6. 前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して巻き掛かる一又は一対のサブ巻掛部を有しており、
    前記帯状部材には、前記ベース巻掛部と前記サブ巻掛部とを分割した一又は一対のスリットが形成されており、
    前記ベース巻掛部は、前記フレームにおける前記車両幅方向外側の部位の車両前方側を通って前記フレームの車両幅方向外側へ延び、先端部が前記フレームに固定されており、
    前記サブ巻掛部は、前記フレームにおける車両幅方向外側の部位の車両前方側を通って前記フレームの車両幅方向外側へ延びると共に前記フレームの車両後方側へ延びており、先端部が前記ベース巻掛部の先端部よりも車両幅方向中央側で前記フレームに固定されている請求項3又は請求項5に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  7. 前記帯状部材は、前記膨張展開時に前記少なくとも一方の拘束部に対して巻き掛かる一又は一対のサブ巻掛部を有しており、
    前記サブ巻掛部には、前記少なくとも一方の拘束部の車両幅方向中央側への膨張を許容するための開口が形成されている請求項3に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  8. 前記シートバックの表皮には、前記サイドエアバッグの膨張圧を受けて開裂する開裂予定部が設けられており、
    前記帯状部材は、前記シートバック内で余長部を折り畳まれており、当該余長部の付け根部が前記開裂予定部において前記表皮と結合されている請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
  9. 前記フレームにおける前記車両幅方向外側の部位は、前記シートバックの上下方向に延在する外サイドフレームを含んで構成されており、
    前記エアバッグモジュールは、前記外サイドフレームに対して車両幅方向中央側に配置されている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のサイドエアバッグ装置を搭載した車両用シート。
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