JP6388802B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
詳しく説明すると、車体側方から所定値以上の衝撃が加わったときに不図示の衝撃センサが感知し、インフレータに点火用電力が供給され、エアバッグが着座者の側方で膨出展開することになる。
このとき、エアバッグの膨出展開方向が表皮カバーに設けられた開裂部に集中するように、表皮カバー背面の車外側に相当する部分には力布が取り付けられている。
上記構成によって、エアバッグが車体前方側にある表皮カバーの開裂部に向けて膨出展開することになる。
そのため、エアバッグの膨出展開時にエアバッグモジュールの前方面にあるクッションパッドを飛散させることなく、好適にエアバッグを車体前方側に展開させることが可能なサイドエアバッグ装置が望まれていた。
また、上記のような、車体と後部座席との間の狭い空間に配置されるサイドエアバッグ装置にあっては、サイドエアバッグ装置の省スペース化を果たすと共に、各構成部品の組み付け作業の効率化を果たすことが望まれていた。
また、本発明の他の目的は、車体と後部座席との間の空間に配置され、省スペース化及び組み付け作業の効率化を果たしたサイドエアバッグ装置を提供することにある。
上記のように、力布はエアバッグの膨出方向を表皮開裂部側にガイドし、表皮開裂部は車体幅方向においてエアバッグに重なる位置に配置されているため、力布のガイド及び表皮開裂部の配置によって、エアバッグを車体前方側の真正面に向かって好適に膨出させることができる。
このとき、前記パッド部材には、前記力布を前記表皮材側から前記ベース部材側に向かって挿通可能なパッド開口部が形成され、該パッド開口部と、前記力布係止部とは、前記エアバッグに対して互いに車体幅方向の反対側に位置していると良い。
上記構成により、表皮開裂部に一端側が取り付けられ、他端側が力布係止部に係止されてパッド部材を覆っている力布の全長を比較的短くでき、コンパクトに配置できる。
具体的には、力布をパッド部材とエアバッグとの間に通過させて配置しようとするときに、例えば、パッド開口部と力布係止部とをエアバッグに対して車体幅方向の同一側に設けた場合と比較して、力布がパッド部材を覆う面積が大きくならず、力布の延ばし方も複雑にならなくて済む。
上記構成により、力布によって、エアバッグを車体前方側に安定して膨出させることができ、乗員が着座する後部座席側へのエアバッグ展開衝撃を抑制できる。
理由として、エアバッグを格納するベース格納部の車体幅方向において、車外側は剛性の高い車体ドアに支持されている一方で、車内側は弾性の高い後部座席に支持されている。すると、エアバッグの膨出展開方向が、一般に車体幅方向において弾性の高い後部座席側に引き寄せられる傾向となる。
そこで、後部座席側の位置に力布係止部を設けて、後部座席側を力布によって優先的にガイドすれば、エアバッグの膨出展開方向が安定するからである。
上記のように、力布係止部は、ベース格納部において第1側壁部に設けられ、インフレータを組み付けるための被組み付け部は、第1側壁部とは異なる壁部に組み付けられているため、互いに干渉することを抑制でき、力布及びインフレータの組み付け作業が効率化する。
上記構成により、ベース外壁部の車体前後方向の幅がベース内壁部の幅よりも狭いため、ベース部材においてベース外壁部周辺部分の組み付け作業が比較的容易になる。
上記構成により、力布の支持剛性が向上するため、エアバッグが膨出展開するときに力布に比較的強い力が加わったとしても、力布が外れることなくエアバッグを安定してガイドできる。
上記のように、表皮材のうち、インナ表皮材側が木目込み溝に木目込まれ、アウタ表皮材側が係止爪で係止されているため、インナ表皮材がアウタ表皮材よりも比較的支持剛性が低くなる。そこで、インナ表皮材に力布を取り付けることで、インナ表皮材を補強することができ、表皮材全体の支持剛性が向上する。
本発明によれば、表皮開裂部に一端側が取り付けられ、他端側が力布係止部に係止されてパッド部材を覆っている力布の全長を比較的短くでき、コンパクトに配置できる。
本発明によれば、力布によって、エアバッグを車体前方側に一層安定して膨出展開でき、乗員が着座する後部座席側へのエアバッグ展開衝撃を抑制できる。
本発明によれば、サイドエアバッグ装置の車体前後方向の省スペース化を果たすことができる。
そして、ベース外壁部の車体前後方向の幅がベース内壁部の幅よりも狭いため、ベース部材においてベース外壁部周辺部分の組み付け作業が比較的容易になる。そして、インフレータが組み付けられる第2側壁部が、ベース外壁部側に配置されているため、インフレータの組み付け作業が効率化する。
本発明によれば、力布の支持剛性が向上するため、エアバッグが膨出展開するときに力布に比較的強い力が加わったとしても、力布が外れることなくエアバッグを安定してガイドできる。
本実施形態は、車体と後部座席との間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、エアバッグ及びインフレータを格納するベース部材と、ベース部材の車体前方側の位置に載置されるパッド部材と、ベース部材及びパッド部材を車体前方側から覆う表皮材と、エアバッグの膨出方向をガイドする力布と、を備え、力布は、表皮材の表皮開裂部に一端が縫着され、一端から連続してパッド部材を覆うように延びて、他端がベース部材に設けられた力布係止部に係止されており、パッド部材とエアバッグとの間を通過していることを特徴とするサイドエアバッグ装置の発明に関するものである。
なお、サイドエアバッグ装置Sは、後部座席1の車体幅方向の左右外側にそれぞれ1つずつ配置されている。
また、サイドエアバッグ装置Sは、図6に示すように、ベース部材20の車体前方側の位置に載置されるパッド部材50と、ベース部材20及びパッド部材50を車体前方側から覆う表皮材60と、表皮材60に一端部が縫着され、他端部がベース部材20の力布係止部27に係止され、エアバッグ10の膨出方向をガイドする力布70と、を備えている。
詳しく言うと、エアバッグ10に連結され、ガス発生源となるインフレータ11からエアバッグ10の内部に向かってガスが供給されることで、エアバッグ10が膨出する。
インフレータ11は、図2に示すように、長尺な略円柱形状のガス発生装置からなり、上下方向に長尺となるように配置されている。
インフレータ11は、その外表面よりも車体前方側に突出してエアバッグ10内部に直接連結される不図示のエアバッグ連結部と、上端部に形成され、ハーネス40に接続される図3に示すハーネス接続部12と、外表面よりも車体側方側に突出し、ベース部材20及びリテーナ部材30に組み付けられる図4に示す組み付け軸部13と、を備えている。
エアバッグ10及びインフレータ11は、ベース部材20に設けられた後述のベース格納部24に格納されている。
ベース部材20は、車体側方から見て略逆L字形状からなり、車体幅方向においてシートバック1aと車体ドア2aの間に配置されており、上端部及び下端部がそれぞれ車体部材に着脱可能に取り付けられている。
ベース部材20は、図2又は図3に示すように、後部座席1と車体2との間に配置されるベース本体部21と、ベース本体部21の車体幅方向の両端部から連続して車体後方側に延びるベース外壁部22とベース内壁部23と、から主に構成されている。
ベース外壁部22は、略矩形状の板状部材からなり、車体2の車体ドア2aと対向する部分に配置されており、ベース外壁部22の延出端部には、上下方向に所定の間隔を空けて複数設けられ、表皮材60の一端部を係止する係止爪22aが一体的に形成されている。
ベース内壁部23は、同様に略矩形状の板状部材からなり、後部座席1のシートバック1aと対向する部分に配置されており、ベース内壁部23の延出端部には、上下方向に長尺に延びて設けられ、表皮材60の他端部を木目込む木目込み溝23aが一体的に形成されている。
ベース外壁部22の車体前後方向の幅は、ベース内壁部23の幅よりも狭くなうように形成されている。
ベース格納部24は、エアバッグ10及びインフレータ11の車体後方側に配置される後壁部24aと、後壁部24aの車体幅方向の両端部から連続して車体前方側に延びて、車体幅方向の車外側に配置される外側壁部24bと車内側に配置される内側壁部24cと、を備えている。
また、ベース格納部24の上端にあたる上壁部分には、インフレータ11の上端部分が露出するように設けられた開口部分が形成されている。
内側壁部24cには、図4に示すように、上下方向に所定の間隔を空けて2つ張り出すように形成され、力布70の他端部を係止可能な力布係止部27と、上下方向に所定の間隔を空けて2つ形成され、2つの力布係止部27の間に配置され、インフレータ11の組み付け軸部13を挿通可能なベース穴部28と、ベース穴部28から連続して車体前方側に切り欠かれ、組み付け軸部13が挿通可能なスリット部28aと、が設けられている。
なお、組み付け軸部13は、特許請求の範囲においてインフレータの被組み付け部に相当する。
リテーナ部材30は、略コ字形状からなり、ベース格納部24の車体後方側に配置される後壁部30aと、後壁部30aの車体幅方向の両端部から連続して車体前方側に延びて、車外側に配置される外側壁部30bと車内側に配置される内側壁部30cと、を備えている。
外側壁部30b、内側壁部30cは、それぞれベース格納部24の外側壁部24b、内側壁部24cに沿わせて配置されている。
内側壁部30cには、図4に示すように、上下方向に所定の間隔を空けて2つ張り出すように形成され、力布70が係止された力布係止部27を保持する力布保持部32と、上下方向に所定の間隔を空けて2つ形成され、2つの力布保持部32の間に配置され、インフレータ11の組み付け軸部13を挿通可能なリテーナ穴部33と、リテーナ穴部33から連続して車体前方側に切り欠かれ、組み付け軸部13が挿通可能なスリット部33aと、リテーナ穴部33の周縁部分においてインフレータ11側に窪むように形成され、組み付け部材35が嵌合可能な嵌合凹部34と、が設けられている。
力布保持部32には、力布70が取り付けられる側とは反対側の面に補強部に相当するビードが形成されている。そのため、力布保持部32の支持剛性が向上している。
なお、補強部としては、ビード形状のほか、段付き形状等を採用しても良い。
リテーナ穴部33とベース穴部28とは、リテーナ部材30及びベース格納部24が組み付けられた状態で互いに連通するように配置されている。
具体的には、リテーナ部材30の嵌合凹部34が、ベース穴部28の内部に嵌合することで、リテーナ部材30とベース格納部24とが組み付けられる。
そして、組み付け軸部13に組み付け部材35が組み付けられると、組み付け部材35がリテーナ部材30の嵌合凹部34内部に嵌め込まれて収容され、コンパクトな配置が可能となる。
その結果、組み付け軸部13とベース格納部24との干渉を抑制することができ、インフレータ11の格納作業が容易になる。
ハーネス40は、図3に示すように、インフレータ11の上端部にあるハーネス接続部12に上端部41が接続され、下端部42が車体上において着座者の足下側に配置される車両用バッテリーに接続されており、上下方向に長尺となるように延びている。
このとき、ハーネス40の外表面には、コルゲートチューブを巻くことで凹凸形状が形成されており、ハーネス40と切欠き部25,31とを互いに掛け止めすることで、ハーネス40を位置決めし、支持させることができる。
パッド部材50には、ベース格納部24に対向する部分において、詳しく言うと、ベース格納部24のうち、外側壁部24b側の対向する部分において、車体前後方向に貫通したパッド開口部51が形成されている。
パッド開口部51は、上下方向に長尺な開口部分であり、表皮材60側からベース部材20側に向かって力布70が挿通されている。
パッド開口部51と、力布係止部27とは、エアバッグ10に対して互いに車体幅方向の反対側に位置している。
このとき、エアバッグ10の膨出方向が力布70によってガイドされるため、ベース格納部24の車体前方にあるパッド部材50の一部が飛散することなく、好適にエアバッグ10を展開させることができる。
詳しく言うと、エアバッグ10の膨出展開後、アウタパッド部材50aは、所定位置からほぼ移動することなく設けられており、インナパッド部材50bは、その一部が力布70と共に車体前方側に展開されることになる。
表皮材60は、一端部が各々表皮開裂部61の位置で連結され、表皮開裂部61に対して車外側に配置されるアウタ表皮材62と、車内側に配置されるインナ表皮材63と、から主に構成されている。
具体的には、アウタ表皮材62の他端部62aには、係止爪22aに係止させるための係止孔が上下方向にわたって形成されており、インナ表皮材63の他端部63aには、木目込み溝23aに木目込むための樹脂製のトリムコードが縫着されている。
表皮開裂部61は、車体幅方向においてエアバッグ10に重なる位置に配置されている。
力布70は、図6に示すように、表皮材60の表皮開裂部61に一端部71が取り付けられ、一端部71から連続してパッド部材50を覆うように延びて、ベース部材20の力布係止部27に他端部72が係止されている。
そして、力布70は、パッド開口部51を通過してインナパッド部材50bの車外側面及び背面を沿うように連続して延びて、ベース格納部24の所定位置に設けられた不図示の力布挿通孔まで到達している。
このとき、力布70は、車体前後方向においてパッド部材50とエアバッグ10との間を通過するように延びている。
このとき、力布70の他端部72には、力布係止部27に係止するための樹脂製のトリムコードが縫着されている。
また、力布70の一端部71側は、インナパッド部材50b及びインナ表皮材63と共に車体前後方向の前方側に展開され、また車体幅方向の車内側に展開されることになる。
次に、サイドエアバッグ装置Sの第2実施例について、図8に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、上述したサイドエアバッグ装置Sと重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係るサイドエアバッグ装置Sでは、図8に示すように、ベース部材120のベース格納部124において、インフレータ11の組み付け軸部13が外側壁部124b側に組付けられている構成が異なっている。
また、ベース格納部124において、外側壁部124bに設けられたベース穴部128と、内側壁部124cに設けられた力布係止部127とは、上下方向において重ならない位置に形成されている。
そして、ベース格納部124の背面には、エアバッグ10及びインフレータ11を車体後方側から保持するためのリテーナ部材130が装着されている。
また、インフレータ11の組み付け軸部13が、ベース部材120背面のうち、インフレータ11に対して車外側の位置に配置されており、比較的スペースを確保し易い位置となるため、省スペース化及び力布の組み付け作業の効率化を果たすことができる。
上記実施形態において、サイドエアバッグ装置Sでは、図3又は図4に示すように、ベース部材20のベース格納部24において、ハーネス40が外側壁部24b側に配置され、力布70の他端部72、及びインフレータ11の組み付け軸部13がそれぞれ内側壁部24c側に配置されているが、それぞれの配置を適宜変更可能である。
例えば、ベース格納部24において、ハーネス40が後壁部24a側に配置され、インフレータ11の組み付け軸部13が外側壁部24b側に配置され、力布70の他端部72がそのまま内側壁部24c側に配置される構成にしても良い。このように構成すれば、互いに干渉を抑制してコンパクトに配置することができる。
このように構成することで、表皮開裂部に一端側が取り付けられ、他端側がベース部材の力布係止部に係止されてパッド部材を覆っている力布の全長を比較的短くできる。
具体的には、表皮開裂部と力布係止部とが、エアバッグに対して互いに車体幅方向の同一側に配置されるような場合と比較して、図6に示すように、力布がパッド部材を覆う面積が少なくて済むため、力布の全長を短くできる。
このように構成しても、エアバッグ10とパッド部材50との間を通過する力布70の全長を比較的短くでき、コンパクトに延ばすことができる。
すなわち、力布70は、その一端部71が表皮材60の所定位置に取り付けられ、他端部72がベース部材20の所定位置に取り付けられ、パッド部材50の一部を覆うように延びてエアバッグ10とパッド部材50との間を通過しているものであれば良い。
また、パッド部材50は、少なくともベース部材20のうち、ベース格納部24の車体前方側の位置に載置されていれば良い。このように、少なくともベース格納部24の前方位置に載置されていれば、サイドエアバッグ装置Sの車体前方面が部分的に凹むようなことがなく、略面一な外表面を形成することができる。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、サイドエアバッグ装置Sを構成するベース部材20、パッド部材50、表皮材60及び力布70の配置や構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
1 後部座席
1a シートバック
2 車体
2a 車体ドア
10 エアバッグ
11 インフレータ
12 ハーネス接続部
13 組み付け軸部
20、120 ベース部材
21 ベース本体部
22 ベース外壁部
22a 係止爪
23 ベース内壁部
23a 木目込み溝
24、124 ベース格納部
24a 後壁部
24b、124b 外側壁部
24c、124c 内側壁部
25 切欠き部
27、127 力布係止部
28、128 ベース穴部
28a スリット部
30、130 リテーナ部材
30a 後壁部
30b 外側壁部
30c 内側壁部
31 切欠き部
32 力布保持部
33 リテーナ穴部
33a スリット部
34 嵌合凹部
35 組み付け部材
40 ハーネス
41 上端部
42 下端部
50 パッド部材
50a アウタパッド部材
50b インナパッド部材
51 パッド開口部
60 表皮材
61 表皮開裂部
62 アウタ表皮材
62a 他端部
63 インナ表皮材
63a 他端部
70 力布
71 一端部
72 他端部
Claims (13)
- 車体と後部座席との間に設けられるサイドエアバッグ装置であって、
膨出可能なエアバッグと、
該エアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、
折り畳まれた状態の前記エアバッグ及び前記インフレータを格納するベース格納部を有するベース部材と、
前記ベース格納部を車体後方側から覆うリテーナ部材と、
該ベース部材のうち、少なくとも前記ベース格納部の車体前方側の位置に載置されるパッド部材と、
前記ベース部材及び前記パッド部材を車体前方側から覆う表皮材と、
該表皮材に一端側が取り付けられ、該一端側から連続して前記パッド部材を覆うように延びて、前記エアバッグの膨出方向をガイドする力布と、を備え、
該力布は、前記パッド部材と前記エアバッグとの間を通過しており、
前記インフレータには、シート幅方向に延出する組み付け軸部が設けられ、
前記リテーナ部材には、前記インフレータの前記組み付け軸部が挿通される貫通孔が形成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 前記力布は、前記表皮材に設けられた表皮開裂部に一端側が取り付けられ、前記エアバッグの膨出方向を前記表皮開裂部側にガイドし、
該表皮開裂部は、車体幅方向において前記エアバッグに重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記リテーナ部材は、車体後方側に配置される後壁部と、該後壁部から車体前方側に延びる側壁部とを有し、
前記力布の他端側が係止される力布係止部が、前記リテーナ部材の前記側壁部の内側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記パッド部材には、前記力布を前記表皮材側から前記ベース部材側に向かって挿通可能なパッド開口部が形成され、
該パッド開口部と、前記力布係止部とは、前記エアバッグに対して互いに車体幅方向の反対側に位置していることを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記力布係止部は、車体幅方向において前記エアバッグよりも前記後部座席側の位置に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記ベース格納部は、前記エアバッグ及び前記インフレータの車体後方側に配置される後壁部と、該後壁部の車体幅方向の両端部から連続して車体前方側に延びる第1側壁部及び第2側壁部と、を備え、
前記力布係止部は、前記第1側壁部に設けられ、
前記インフレータには、該インフレータを前記ベース格納部に組み付けるための前記組み付け軸部が設けられ、
該組み付け軸部は、前記第1側壁部とは異なる壁部に組み付けられていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記ベース部材には、車体幅方向の両端部から連続して車体後方側に延びるベース外壁部とベース内壁部と、が設けられ、
前記ベース外壁部の車体前後方向の幅が、前記ベース内壁部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項6に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記リテーナ部材は、前記力布係止部を車体後方側から覆い、
該リテーナ部材のうち、前記力布係止部を保持する部分には、前記力布が取り付けられる側とは反対側の面に補強部が形成されていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記表皮材は、一端側が各々前記表皮開裂部の位置で連結され、該表皮開裂部に対して前記車体側に配置されるアウタ表皮材と、前記後部座席側に配置されるインナ表皮材と、を備え、
前記ベース部材には、車体幅方向の前記車体側に設けられ、前記アウタ表皮材の他端部を係止する係止爪と、車体幅方向の前記後部座席側に設けられ、前記インナ表皮材の他端部を木目込む木目込み溝と、が形成され、
前記力布は、前記表皮材において前記インナ表皮材に一端側が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記ベース部材は、下方に突出する下方突出部を有し、
前記リテーナ部材は、前記ベース格納部を覆う部分から前記下方突出部に向かって延出し、前記下方突出部に重ね合わされた状態で前記下方突出部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記リテーナ部材は、前記ベース格納部を覆う部分の下方に、前後方向に湾曲する湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記ベース部材の後側には、開口部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記リテーナ部材の前記貫通孔は前後方向に長い孔であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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