JP5891978B2 - 後処理装置、用紙綴じ装置及び画像形成システム - Google Patents

後処理装置、用紙綴じ装置及び画像形成システム Download PDF

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本発明は、後処理装置、用紙綴じ装置及び画像形成システムに関する。
例えば特許文献1には、金属製の針を使用せずに書類を綴じ合わせることができるよう、レバーの操作により下降して紙束の端部に三方を切り込みで囲んだ舌状片を形成する第1ポンチと、その近傍に同じく三方を切り込みで囲んだ逆向きの舌状片を形成する第2ポンチとを備える書類綴じ具が開示されている。また、この書類綴じ具は、この第1ポンチの下降に連動して回転することにより第1ポンチが形成した下向きの舌状片を側方へ押して折り曲げる回転爪を設けるとともに、その回転爪が側方へ折り曲げた舌状片の先端部を下から支えた状態で上昇することによりその舌状片を持ち上げて第2ポンチが形成した舌状片を押し上げることにより生じる抜き穴へその舌状片を差し込ませて係止する引掛部を第2ポンチに設けることが開示されている。
特許第2903492号明細書
本発明は、用紙束に綴じ処理を施すことにともない形成される舌部の長さを調整することを目的とする。
請求項1記載の発明は、用紙束に対して進退可能に設けられ、当該用紙束の一部を予め定めた形状に打ち抜き、根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、前記用紙束における前記舌部が形成された位置からずれた他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当て、当該舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを伸ばす舌部伸長手段と、前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段とを備えることを特徴とする後処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記舌部伸長手段は、前記用紙束における前記舌部が形成された前記位置に対して、前記舌部折曲手段が折り曲げる前の状態における当該舌部の前記先端から前記根元に向かう向きにずれた前記他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当てることを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記用紙束の一部に切り込みを形成する切込形成手段を備え、前記舌部折曲手段は、前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該舌部の前記先端を前記切込形成手段により形成された前記切り込みに挿入しながら当該用紙束を綴じ、前記舌部伸長手段は、前記切り込みに挿入された前記舌部の前記先端から当該切り込みまでが予め定めた長さとなるよう当該舌部の当該先端から前記根元までの当該舌部の長さを調整することを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記舌部伸長手段は、前記用紙束の態様に応じて、当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当てる回数を変化させることを特徴とする請求項1記載の後処理装置である。
請求項5記載の発明は、用紙束の一部を予め定めた形状に切ることで根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、前記用紙束の態様に応じて、前記舌部形成手段により形成された前記舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを変更する舌部長変更手段と、前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段とを備えることを特徴とする後処理装置である。
請求項6記載の発明は、用紙束を挿入する挿入口と、前記挿入口に挿入された前記用紙束に対して進退可能に設けられ、当該用紙束の一部を予め定めた形状に打ち抜き、根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、前記用紙束における前記舌部が形成された位置からずれた他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当て、当該舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを伸ばす舌部伸長手段と、前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段とを備えることを特徴とする用紙綴じ装置である。
請求項7記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成された複数の前記用紙を集積し用紙束を形成する用紙束形成手段と、前記用紙束形成手段により形成された前記用紙束に対して進退可能に設けられ、当該用紙束の一部を予め定めた形状に打ち抜き、根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、前記用紙束における前記舌部が形成された位置からずれた他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当て、当該舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを伸ばす舌部伸長手段と、前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段とを備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙束に綴じ処理を施すことにともない形成される舌部の長さを調整することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、舌部折曲手段により折り曲げられた舌部の先端の向きが用紙束ごとに変化することを抑制する。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、舌部が用紙束を綴じられる力が用紙束ごとに変化することを抑制できる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、舌部の長さをより広い範囲で調整することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙束の態様が用紙束ごとに異なる場合であっても、各用紙束に良好な綴じ処理を施すことができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙束に綴じ処理を施すことにともない形成される舌部の長さを調整することができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙束に綴じ処理を施すことにともない形成される舌部の長さを調整することができる。
本発明の実施の形態が適用される画像形成システムを示す概略構成図である。 コンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。 図2のIII方向から見たコンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。 針無綴じ機構及びその周辺部材を示す概略構成図である。 針無綴じ機構によって綴じられた部分を示す説明図である。 制御部のハードウェア構成を示した説明図である。 針無綴じ機構によって形成される舌部の長さを調整する動作を示す説明図である。 針無綴じ機構によって形成される舌部の長さを調整する動作を示す説明図である。 針無綴じ機構によって舌部の長さを調整しながら綴じられる部分を示す説明図である。 他の実施の形態における針無綴じ機構及びその周辺部材を示す概略構成図である。 他の実施の形態が適用される用紙綴じ装置を示す概略構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された用紙Sに後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。
<画像形成装置2>
画像形成装置2は、画像が形成される用紙Sを供給する用紙供給部5と、用紙供給部5から供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部(画像形成手段)6とを備える。また、画像形成装置2は、この画像形成部6で画像が形成された用紙Sの面を反転させる用紙反転装置7と、画像が形成された用紙Sを排出する排出ロール8とを備える。さらに、画像形成装置2は、ユーザから綴じ処理に関する情報を受け付けるユーザ・インターフェイス9を備えている。
<用紙処理装置3>
用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力された用紙Sを更に下流側に搬送する搬送装置10と、例えば用紙Sを集めて束ねるコンパイル用積載部(用紙束形成手段)35や用紙Sの端部を綴じる針無綴じ機構50などを含む後処理装置30とを備えている。また、図示の例においては、用紙処理装置3が画像形成システム1全体を制御する制御部80を備えている。
用紙処理装置3の搬送装置10は、画像形成装置2の排出ロール8を介して出力される用紙Sを受け取る一対のロールである入口ロール11と、この入口ロール11にて受け取られた用紙Sに必要に応じて穴あけを施すパンチャ12とを備えている。また、搬送装置10は、パンチャ12のさらに下流側に、用紙Sを下流側へと搬送する一対のロールである第1搬送ロール13と、後処理装置30に向けて用紙Sを搬送する一対のロールである第2搬送ロール14とを有する。
用紙処理装置3の後処理装置30は、搬送装置10から用紙Sを受け取る一対のロールである受け取りロール31を備えている。また、後処理装置30は、受け取りロール31の下流側に設けられ用紙Sを複数枚集めて収容するコンパイル用積載部35と、コンパイル用積載部35に向けて用紙Sを排出する一対のロールであるエグジットロール34とを備えている。
また、後処理装置30は、用紙Sをコンパイル用積載部35のエンドガイド35b(後述)に向けて押し込むよう回転するパドル37と、用紙Sの端部を揃えるためのタンパ38、コンパイル用積載部35にて集積された用紙Sを押さえかつ回転することで綴じられた用紙束Bを搬送するイジェクト(eject)ロール(用紙束搬送部)39を備えている。さらにまた、後処理装置30は、コンパイル用積載部35に集積された用紙束Bの端部を綴じる針無綴じ機構50を有する。
また、後処理装置30は、上記各構成部材を内部に収容する筺体30Aを有する。この筺体30Aは、用紙束Bをイジェクトロール39によって後処理装置30の外側へ排出するための開口部69を備える。
また、後処理装置30は、筺体30Aの開口部69から排出された用紙束Bをユーザが取りやすいようにして積み重ねる積載部70を備える。
<コンパイル用積載部35周辺の構造>
次に、図2及び3を用いて、コンパイル用積載部35およびその周辺の構造を説明する。ここで、図2は、コンパイル用積載部35周辺を示す概略構成図であり、図3は、図2の矢印III方向から見たコンパイル用積載部35周辺の概略構成図である。
なお、図3においては、パドル37等の一部の構成部材は省略している。また、図3における下側は、画像形成システム1のユーザ側を示し、図1および図2における紙面手前側を示す。
まず、コンパイル用積載部(用紙束形成手段)35は、用紙Sを積載する上面を有する底部35aを備える。この底部35aは、上面に沿って用紙Sが落下するよう傾斜して設けられる。
また、コンパイル用積載部35は、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向先端側の端部を揃えるよう配置されるエンドガイド35bを有する。
なお、詳しくは後述するが、コンパイル用積載部35周辺における用紙Sの動きは、まずコンパイル用積載部35に向けて供給され(図2の第1の進行方向S1参照)、次に進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って落下する(図2の第2の進行方向S2参照)。その後、各用紙Sの端部が揃えられ、用紙束Bが形成される。そして、この用紙束Bは、進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って上昇する(図2の第3の進行方向S3参照)。
ここで、図3に示すように、本実施の形態においてはコンパイル用積載部35の底部35aの各端部を次のように定義する。まず、用紙Sがコンパイル用積載部35の底部35aの上面に沿って落下する方向を示す第2の進行方向S2の先端側の端部を先端側端部Taと呼ぶ。この先端側端部Taは、エンドガイド35bと接触する端部である。また、第2の進行方向S2の方向に沿う端部であって画像形成システム1のユーザ側(図3における下側)の端部を、側方端部Tbと呼ぶ。
次に、パドル37は、コンパイル用積載部35の上方であって、かつエグジットロール34に対して、用紙Sの第1の進行方向S1の下流側に設けられる。また、パドル37は、図示しないモータ等の駆動を受けてコンパイル用積載部35の底部35aとの距離が変化するように備えられている。具体的には、パドル37は、図2の矢印U1およびU2の方向に移動可能に備えられており、矢印U1方向に移動してコンパイル用積載部35の底部35aに接近し(実線で描かれた位置Pb)、矢印U2方向に移動することでコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(破線で描かれた位置Pa)。そして、パドル37は、図2の矢印R1方向に回転することで、図2の第1の進行方向S1方向に沿って搬送された用紙Sを、コンパイル用積載部35上にて第2の進行方向S2に押し込むよう構成されている。
図3に示すように、タンパ38は、コンパイル用積載部35を挟んで対向する第1タンパ38a及び第2タンパ38bを有する。具体的には、第1タンパ38a及び第2タンパ38bは、第2の進行方向S2と交差する方向(図3における上下方向)で互いに対向するよう配置される。そして、第1タンパ38a及び第2タンパ38bは、図示しないモータ等の駆動を受けて第1タンパ38a及び第2タンパ38bの互いの距離が変化するように備えられている。
ここで、このタンパ38は、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向に沿う端部を揃えるよう構成される。具体的には、第1タンパ38aは、コンパイル用積載部35に接近する位置(実線で描かれた位置Ta1)とコンパイル用積載部35から離間する位置(破線で描かれた位置Ta2)との間を移動する(矢印C1及びC2参照)よう配置されている。一方、第2タンパ38bは、コンパイル用積載部35に接近する位置(実線で描かれた位置Tb1)とコンパイル用積載部35から離間する位置(破線で描かれた位置Tb2)との間を移動する(矢印C3及びC4)よう配置されている。
なお、本実施の形態における第1タンパ38a及び第2タンパ38bのそれぞれの位置Ta1、Ta2、Tb1、Tb2は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの用紙サイズや向きに応じて、それぞれの位置を変化させることができる。
イジェクトロール39は、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとからなり、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとがコンパイル用積載部35の底部35aを挟んでこの底部35aの上側と下側とで対向するように配置されている。
そして、第1イジェクトロール39aは、コンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面側に設けられている。さらに、第1イジェクトロール39aは、図示しないモータ等の駆動を受けて第2イジェクトロール39bに対して進退可能に備えられている。一方、第2イジェクトロール39bはコンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面の裏面側に配置されており、固定された位置で回転運動を行うよう備えられている。
具体的には、第1イジェクトロール39aが矢印Q1方向に移動し、第1イジェクトロール39aがコンパイル用積載部35の底部35aに接近する(破線で描かれた位置P2)。一方、第1イジェクトロール39aが矢印Q2方向に移動し、第1イジェクトロール39aがコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(実線で描かれた位置P1)。
そして、第1イジェクトロール39aおよび第2イジェクトロール39bは、用紙Sに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けて、矢印R2方向に回転することで用紙束Bを上昇(第3の進行方向S3方向)させて搬送するように構成されている。
なお、第1イジェクトロール39aの位置P1、P2は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの枚数や厚みに応じて変化させることができる。
<針無綴じ機構50>
次に、図4を参照しながら針無綴じ機構50の構造について説明する。ここで、図4は、針無綴じ機構50及びその周辺部材を示す概略構成図である。
針無綴じ機構50は、ステープラ用つづり針(所謂ステープル針)を用いることなく、用紙束Bを構成する用紙Sを変形させることにより用紙束Bの端部を綴じるよう構成されている。
図4に示すように、針無綴じ機構50は、対向して配置された基台501と基部503とを有する。また、針無綴じ機構50は、制御部80に制御され針無綴じ機構50を駆動させる針無綴じモータM1と、針無綴じモータM1より駆動を受けて回転する第1カム82aおよび第2カム82bと、この第1カム82aおよび第2カム82bそれぞれにより伝達される駆動力とは反対向きの力を付与する第1スプリング84aおよび第2スプリング84bとを有する。
さらに、針無綴じ機構50は、例えば針無綴じモータM1より駆動を受けて用紙束Bに対する針無綴じ機構50の位置を変更する(図中矢印F4およびF5参照)駆動機構151を有する。この駆動機構151は、舌部伸長手段の一例として捉えることができる。
なお、詳細は後述するが、針無綴じ機構50は、基台501に用紙束Bを挟んだ状態で、針無綴じモータM1の駆動を受けた基部503が基台501に接近する(図中矢印F1参照)ことにより、用紙束Bを綴じるよう構成されている。
次に、基台501について詳細に説明をする。
図4に示すように、基台501には、基台501と略平行となるよう配置されている抑え部材502が設けられている。基台501と抑え部材502とは、コンパイル用積載部35の底部35a(図2参照)を挟んで設けられており、コンパイル用積載部35に積載された用紙束Bは、基台501と抑え部材502とに挟まれて保持される。また、図4に示すように、基台501は、基台501に保持され後述するように打ち抜き部材505を押圧する押圧部506を有する。
次に、基部503について詳細に説明をする。
図4に示す例においては、基部503は、それぞれ別部材として構成される第1基部503aおよび第2基部503bを含んで構成される。
第1基部503aは、用紙束Bに切り込みを入れるブレード504を備える。また、第1基部503aは、第2基部503bと掛かり合う部分である第1接触部503cを備える。
また、第2基部503bは、用紙束Bに舌部522(後述)を形成し折り曲げ、かつブレード504によって形成されたスリット521(後述)に舌部522を挿入する打ち抜き部材505を保持する。また、第2基部503bは、第1基部503aの第1接触部503cに対して図中矢印F1方向の下流側に配置され、第1接触部503cと掛かり合う部分である第2接触部503dを備える。
ここで、第1基部503aが図中矢印F1方向に移動するときには、第1接触部503cが第2接触部503dを押圧する。このことにより、第2基部503bが第1基部503aとともに図中矢印F1方向に移動する。一方で、第2基部503bが図中矢印F1方向に移動する際には、第2接触部503dが第1接触部503cから離間するように移動する。したがって、第2基部503bの図中矢印F1方向に移動しても、第1基部503aは移動しない。
このように、第1基部503aおよび第2基部503bにそれぞれ第1接触部503cおよび第2接触部503dを設けることで、針無綴じ機構50は、ブレード504を移動させずに打ち抜き部材505を単独で図中矢印F1方向に移動させる態様と、ブレード504と打ち抜き部材505とをともに図中矢印F1方向に移動させる態様とをとり得る。
切込形成手段の一例であるブレード504は、基台501と抑え部材502との間に挟まれた用紙束Bに向けて延伸する略長方形の板状部材からなる。具体的には、ブレード504は、略長方形状の面に目穴504aを有し、さらに用紙束Bに接近するに従いその幅が減少する先端部504bを有する。
舌部形成手段の一例である打ち抜き部材505は、屈曲部を有するL字状の部材である。打ち抜き部材505の一方の端部は主部505aであり、他方の端部が副部505bである。また、打ち抜き部材505は、屈曲部に設けられた主部回転軸505rを有する。また、打ち抜き部材505は、第2基部503bに設けられ主部回転軸505rを回転可能に支持する支持部505sを有する。
ここで、打ち抜き部材505は、主部回転軸505rを中心に回転可能である。より詳細には、主部505aがブレード504側に傾斜可能である。なお、副部505bと基部503との間には、打ち抜き部材505が回転できるよう間隙を有する。
また、主部505aは基台501に向けて延伸する。さらに、主部505aは、主部回転軸505rが設けられた側とは反対側、すなわち基台501に対向する側に刃部505cを有する。この刃部505cは、舌部522の形状を打ち抜く刃からなり、ブレード504とは反対側からブレード504側に向けて基台501から離間するように傾斜して設けられる。また、刃部505cのうちブレード504と対向する側には刃が形成されておらず、後述する根元522aによって舌部522と用紙Sとが連続するように構成されている。
さらに、主部505aは、主部505aの側部、具体的にはブレード504と対向する側に、ブレード504へ向けて延伸する突起505dを有する。
<針無綴じ機構50の動作>
ここで、図1乃至図5を参照しながら、針無綴じ機構50が、コンパイル用積載部35に積載された用紙束Bの端部を綴じる動作について具体的に説明をする。
ここで、図5は、針無綴じ機構50によって綴じられた部分を示す説明図である。より詳細には、図5(a)はスリット521及び舌部522の位置関係を示す説明図であり、図5(b)は針無綴じ機構50により綴じられる際のスリット521及び舌部522の関係を示す説明図であり、図5(c)は綴じ部分51を示す説明図である。
まず、コンパイル用積載部35に綴じ処理を施す用紙束Bが積載されると、制御部80からの信号を受けて針無綴じモータM1が駆動し、駆動機構151が用紙束Bにおける綴じ処理を施す位置に針無綴じ機構50を移動させる。
そして、針無綴じモータM1の駆動を受け第1カム82aが回転する。このことにより、第1接触部503cが第2接触部503dを押圧しながら、第1基部503aおよび第2基部503bが基台501に接近する(矢印F1参照)。そして、ブレード504の先端部504bと、打ち抜き部材505の刃部505cとが用紙束Bを貫通する。このことにより、用紙束Bを構成する用紙Sに、スリット(切り込み)521と、根元522aを残して用紙Sが打ち抜かれた舌部522とが形成される(図5(a)参照)。
そして、第1カム82aが更に回転することで、第1基部503aおよび第2基部503bが更に押下すると、打ち抜き部材505の副部505bが、基台501に保持される押圧部506に突き当たり、打ち抜き部材505が、主部回転軸505rを中心として回転する(矢印F2参照)。これにより、主部505aがブレード504側に傾斜し、打ち抜き部材505の突起505dがブレード504に接近する。そして、打ち抜き部材505の突起505dが、図5(b)に示すように、舌部522を折り曲げ、舌部522の先端522bをブレード504の目穴504aに向けて押し込む(矢印F2参照)。尚、図5(b)では打ち抜き部材505を図示していない。また、打ち抜き部材505の副部505bと押圧部506とを、舌部折曲手段として捉えることができる。
そして、図4に示すように、第1カム82aがさらに回転し下死点を通過した後は、第1スプリング84aおよび第2スプリング84bによる力を受けながら第1基部503aおよび第2基部503bが基台501から離れる方向に移動する(矢印F3参照)。第1基部503aおよび第2基部503bが図中矢印F3方向に移動すると、舌部522がブレード504の目穴504aに引っ掛かった状態で移動する。そして図5(c)に示すように、スリット521に舌部522が挿入(織り込み)されることにより、用紙束Bが綴じられる。このとき用紙束Bには、舌部522が打ち抜かれた箇所に綴じ穴523が形成されている。
なお、以下の説明では、スリット521、舌部522、及び綴じ穴523が配置されている用紙束Bの一部分であり、用紙束Bにおいて綴じ処理が施された部分を、綴じ部分51とする。
<綴じ部分51>
ここで、図5を参照しながら、綴じ部分51について説明をする。
図5(c)に示すように、綴じ部分51の舌部522は、用紙束Bの表裏面から突出する。すなわち、綴じ部分51は、用紙束Bにおける綴じ部分51以外の部分よりも厚さが厚く、用紙束Bの表裏に膨らみを形成する。
なお、図示の例においては、綴じ部分51における舌部522の長手方向に沿う方向で、針無綴じ機構50が駆動機構151の駆動を受けながらその位置を変更する(矢印F4およびF5参照)。
また、図示の例においては、綴じ部分51における舌部522の先端522bが、舌部522の根元522aよりも、用紙束Bの搬送方向(第3の進行方向S3参照)において上流側に配置されている。このことにより、用紙束Bが搬送されることにともない、綴じ部分51(特に舌部522)が損傷を受けることが抑制される。
また、綴じ部分51における舌部522の先端522bが、舌部522の根元522aよりも、用紙Sの外側に配置されている。
ここで、例えばユーザによって用紙束Bが開かれる場合、用紙束Bを構成する用紙Sの一部が摘まれた状態で徐々に捲られる。このとき、通常は、用紙Sの摘ままれる部分は用紙束Bの綴じ部分51が形成されている角部以外の用紙束Bの端部に位置する。そのため、用紙Sがこの摘ままれる部分から捲られることにともない、綴じ部分51は用紙Sの中央部側から徐々に開かれる。このとき、図示のように舌部522の先端522bが用紙Sの外側を向いて配置されていると、舌部522はスリット521に入り込む方向に力を受ける。したがって、上記のように綴じ部分51を形成することで、綴じ部分51の綴じが外れることが抑制される。
<制御部80>
次に、図6を参照しながら、画像形成システム1(図1参照)全体を制御する制御部80について説明する。なお、図6は、制御部80のハードウェア構成を示した説明図である。
図6に示すように、制御部80は、処理プログラムを実行する処理部801と、各種プログラム、各種テーブル、およびパラメータ等を記憶する記憶部802とを有する。
ここで、記憶部802には、例えば後述するように用紙束Bの厚さと舌部522の長さとの対応を規定したテーブルが格納される。さらに説明をすると、記憶部802には、用紙束Bの厚さと、打ち抜き部材505を用紙束Bに押しつける回数および打ち抜き部材505およびブレード504が移動する距離L0(後述)との対応を規定したテーブルが格納される。
処理部801は例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部802は例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)である。
<画像形成システム1の動作>
次に、図1〜図3を参照して画像形成システム1の動作について説明する。
まず、本実施の形態においては、パーソナルコンピュータ(図示せず)あるいはユーザ・インターフェイス9等を介して、用紙Sに形成する画像及び綴じ処理に関する情報を受け付ける。制御部80が、これらの情報を受け、画像形成動作情報(所謂ジョブ情報)を生成する。そして、制御部80による指示により、画像形成システム1の動作が開始される。
なお、画像形成装置2の画像形成部6によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される前の状態は、次のように各部材が配置される。すなわち、第1イジェクトロール39aは位置P1に、パドル37は位置Paに配置され、第1タンパ38aは位置Ta2に配置され、そして第2タンパ38bは位置Tb1に配置される。
そして、画像形成装置2の画像形成部6によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される。図1に示すように、トナー像が形成された1番目の用紙Sは、必要に応じて用紙反転装置7によって反転された後、排出ロール8を介して、1枚ごとに用紙処理装置3に供給される。
1番目の用紙Sが供給された用紙処理装置3の搬送装置10では、入口ロール11にて1番目の用紙Sを受け取り、この1番目の用紙Sに対して必要に応じてパンチャ12により穴あけ処理が施される。その後、第1搬送ロール13および第2搬送ロール14を介して、1番目の用紙Sが下流側の後処理装置30に向けて搬送される。
後処理装置30では、受け取りロール31により1番目の用紙Sを受け取る。受け取りロール31を経た1番目の用紙Sは、エグジットロール34によって第1の進行方向S1に搬送される。このとき、1番目の用紙Sはコンパイル用積載部35と第1イジェクトロール39aとの間を通過し、さらにコンパイル用積載部35とパドル37との間を通過する。
1番目の用紙Sの第1の進行方向S1の先端が、コンパイル用積載部35とパドル37との間を通過した後、パドル37が位置Paから下降し(図2の矢印U1方向に移動)位置Pbに配置される。このことにより、パドル37は1番目の用紙Sと接触する。そして、1番目の用紙Sは、図2に示すパドル37の矢印R1方向の回転により、図2の第2の進行方向S2方向に押し込まれ、その1番目の用紙Sのエンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bと接触する。その後、パドル37は上昇(図2の矢印U2方向に移動)し1番目の用紙Sから離れ、位置Paに再び配置される。
さらに、1番目の用紙Sがコンパイル用積載部35に受け入れられ、エンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bに到達した後に、第1タンパ38aが図3の矢印C2方向に移動することで、1番目の用紙Sを位置Tb1に配置された第2タンパ38bに接触させる。その後、第1タンパ38aが1番目の用紙Sから離間し(図3の矢印C1方向に移動)、位置Ta2に再び配置される。
この1番目の用紙Sに続く、画像形成部6によってトナー像が形成された2番目以降の用紙Sが、それぞれ順に後処理装置30に供給された際も、上述の動作と同様に、パドル37およびタンパ38によって、用紙Sの端部が揃えられる。このようにすることで、予め設定された枚数の用紙Sをコンパイル用積載部35に収容し、各用紙Sの端部を揃えて、用紙束Bを形成する。
そして、第1イジェクトロール39aは位置P1から下降(矢印Q1参照)し、位置P2に配置される。このことにより、揃えられた状態の用紙束Bは、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとによって挟まれて固定される。
次に、針無綴じ機構50は、コンパイル用積載部35に積載された用紙束Bに綴じ処理を施す。そして、針無綴じ機構50によって綴じられた用紙束Bは、第1イジェクトロール39aが回転する(矢印R2参照)ことにともない、コンパイル用積載部35の底部35aに沿って上昇し(第3の進行方向S3参照)、コンパイル用積載部35から排出される。そして、用紙束Bは開口部69を通って、積載部70へと排出される。
<舌部522の長さ調整>
さて、図4、図7−1、図7−2および図8を参照しながら、針無綴じ機構50によって形成される舌部522の長手方向の長さを調整する動作について説明をする。なお、図7−1および図7−2は、針無綴じ機構50によって形成される舌部522の長さを調整する動作を示す説明図である。また、図8は、針無綴じ機構50によって舌部522の長さを調整しながら綴じられる部分を示す説明図である。
まず、本実施の形態においては、用紙束Bの厚さ、用紙束Bを構成する用紙Sの枚数、用紙Sの種類等の用紙束Bの態様に応じて、舌部522の長さを変更可能である。具体的には、例えば、用紙束Bの厚みが厚い場合(用紙Sの枚数が多い場合)には舌部522の長さを長くし、用紙束Bの厚みが薄い場合(用紙Sの枚数が少ない場合)には舌部522の長さを短くする。
舌部522の長さを変更することにより、例えば用紙束Bの厚みが厚い場合に、舌部522の長さが不十分であり、舌部522がスリット521から抜け用紙束Bがばらけることが抑制される。あるいは、例えば用紙束Bの厚みが薄い場合に、用紙束Bを綴じるために必要な長さ必要以上に舌部522を長く形成することが抑制され、綴じ穴523が大きくなり用紙Sに形成される画像の欠損も抑制し得る。
本実施の形態においては、例えば、制御部80が、ユーザ・インターフェイス9等を介してユーザから用紙束Bを形成する指示を受けた際に、指示された用紙束Bの厚さに応じて、舌部522の長さを調整する。
具体的には、例えば制御部80の記憶部802(図6参照)に格納されたテーブルを参照しながら、制御部80が用紙束Bの厚さに応じた舌部522の長さを決定する。さらに説明をすると、制御部80の記憶部802(図6参照)が記憶している予め定めた値よりも用紙束Bの厚さが大きい場合には、舌部522を長くするよう制御部80が制御し、予め定めた値よりも用紙束Bの厚さが小さい場合には、舌部522を短くするよう制御部80が制御する。
あるいは、用紙束Bの厚みを検知する厚みセンサ(図示せず)をコンパイル用積載部35(図1参照)に対向する位置に設け、この厚みセンサが検知する用紙束Bの厚みに応じて、舌部522の長さを調整してもよい。
さて、図示の例においては、針無綴じ機構50が備える打ち抜き部材505を、用紙束Bに押しつける回数を調整することにより、舌部522の長さの調整を行う。さらに説明をすると、例えば、用紙束Bの厚さが薄い場合には、上述の図5に示すように用紙束Bに打ち抜き部材505を1回押しつけ、用紙束Bの厚さが厚い場合には、用紙束Bに打ち抜き部材505を複数回押しつけ舌部522の長さをより長くする。
用紙束Bに打ち抜き部材505を複数回押しつける動作は、具体的には次のようになる。なお、図7−1および図7−2および図8に示す用紙束Bは、図5に示す用紙束Bよりも、用紙Sの枚数が多く厚さが厚い。
まず、針無綴じモータM1(図4参照)の駆動を受け第2カム82b(図4参照)が回転する。このとき、第1基部503a(図4参照)は移動せず、第2基部503b(図4参照)が単独で下降(矢印F1参照)する。したがって、図7−1(a)に示すように、ブレード504は移動せず、打ち抜き部材505が用紙束Bに接近する(矢印F1参照)。
そして、図7−1(b)に示すように、打ち抜き部材505の刃部505cが、舌部522を切りだす。このとき、図8(a)に示すように、長さLaの舌部522が形成される。そして、第2カム82b(図4参照)がさらに回転し、打ち抜き部材505を上昇(矢印F3参照)させる。打ち抜き部材505が上昇した後に、第2カム82b(図4参照)は回転を停止する。
そして、図7−1(c)に示すように、針無綴じ機構50が舌部522の長手方向において、折りまげられる前の舌部522の先端522bから反対方向の端部に向かう向きに移動する(矢印F4参照)。このことにより、図示の例においては、打ち抜き部材505およびブレード504が図中矢印F4方向に距離L0だけ移動する。
そして、図7−1(d)に示すように、図中矢印F4方向に距離L0だけ移動した位置において、針無綴じモータM1(図4参照)の駆動を受け第1カム82a(図4参照)が回転する。第1カム82a(図4参照)の回転により、ブレード504と打ち抜き部材505とがともに下降(矢印F1参照)する。
そして、既に形成されている舌部522の根元側にさらに打ち抜き部材505を押しあてる。さらに説明をすると、既に打ち抜かれている舌部522を形成する切り込み線の端部522e(図8(a)参照)と、再度押し当てられた打ち抜き部材505により新たに形成される切り込み線とが連続する位置において、打ち抜き部材505が切り出し動作を行う。このことにより、いわば舌部522が伸びるように打ち抜き部材505が切り出し動作を行い、長さLaよりも長い長さLcの舌部522が用紙束Bに形成される(図8(b)参照)。
そして、図7−2(e)に示すように、第1カム82a(図4参照)がさらに回転することで、打ち抜き部材505の副部505bが押圧部506に突き当たり、打ち抜き部材505が、図中F2方向に回転する。このとき舌部522の先端522bがブレード504の目穴504aに押し込まれる。そして、第1カム82a(図4参照)がさらに回転することで、ブレード504と打ち抜き部材505とがともに上昇(矢印F3参照)する。
このブレード504と打ち抜き部材505との上昇により、図7−2(f)に示すように、スリット521に舌部522が挿入され、綴じ部分51が形成される(図8(c)参照)。
ここで、図8(c)に示すように打ち抜き部材505を複数回(2回)押しつけることで形成された綴じ部分51と、上述の図5(c)に示すように打ち抜き部材505を1回押しつけることで形成された綴じ部分51とを比較して説明をする。
まず、図8(c)に示す綴じ穴523における長手方向長さLcは、図5(c)に示す綴じ穴523の長手方向長さLaよりも長い。すなわち、図8(c)に示す舌部522の長手方向長さは、図5(c)に示す舌部522の長手方向長さよりも長い。
一方で、上述のように図5(c)の用紙束Bと比較して、図8(c)に示す用紙束Bは、厚さが厚い。よって、図8(c)に示す舌部522は、スリット521に織り込むことで湾曲する部分の長さも長くなる。このことから、図示の例においては、図5(c)および図8(c)それぞれに示すスリット521から舌部522の先端522bまでの距離Lbは、一致する。
さて、ここでは、図7−1(c)に示すように、針無綴じ機構50を移動する(矢印F4参照)動作を説明した。しかしながら、折りまげる前の状態における舌部522の先端522bから反対方向の端部に向かう向きに、針無綴じ機構50によって用紙束Bへ綴じ処理が施される位置がずれればよく、例えば用紙束Bが移動する構成であっても、あるいは針無綴じ機構50および用紙束Bがともに移動する構成であってももちろんよい。
また、ここでは打ち抜き部材505を2回用紙束Bに押しつけ舌部522を形成することを説明したが、3回以上であってももちろんよい。打ち抜き部材505を押しつける回数を増すことで、用紙束Bに形成される舌部522の長さを長くし得る。
また、舌部522の先端522bから反対方向の端部に向かう向きに、針無綴じ機構50が用紙束Bに綴じ処理を施す位置をずらす距離L0(図7−1(c)参照)を調整することで、舌部522の長さを変化させることができる。
さらに、上述のように刃部505cの刃面は、図示のように用紙束Bの面に対して傾斜している。したがって、図7−1(b)に示すように舌部522をスリット521に挿入せずに切り出しのみを行う際に打ち抜き部材505を下降させる距離を調整することで、舌部522の長さを変化させることもできる。
<他の実施の形態>
次に、図9を参照しながら、他の実施の形態について説明をする。ここで、図9は、他の実施の形態における針無綴じ機構150及びその周辺部材を示す概略構成図である。
上述の実施の形態においては、ブレード504と打ち抜き部材505とをそれぞれ独立に移動させる態様を説明したがこれに限定されない。
例えば、図9に示すように、ブレード504と打ち抜き部材505とを、一体として形成されている基部503に設ける。なお、基部503は、カム82とスプリング84とにより駆動する。
また、打ち抜き部材505の刃部505cが、ブレード504の刃部505cよりも用紙束B側となるように構成する(距離Ga参照)。
さらに、針無綴じ機構150は、基台501に対して固定されるセンサSr1と、基部503に設けられセンサSr1により検知される被検知部507とを備える。このセンサSr1は、刃部505cが用紙束Bと接触し、かつブレード504が用紙束Bと接触しない切り出し位置において、被検知部507を検知するように配置される。
そして、打ち抜き部材505のみを用紙束Bに押し当て舌部522の切り出しを行う際には、針無綴じモータM1によりカム82を順方向に回転させ、基部503を下降(矢印F1参照)させる。そして、センサSr1が被検知部507を検知すると、カム82を逆方向に回転させ、基部503を上昇移動させる(矢印F3参照)。
それに対して、舌部522の長さを伸ばしかつこの舌部522をスリット521に挿入する際には、センサSr1が被検知部507を検知しても、針無綴じモータM1によるカム82の回転を継続させる。
このように、基部503が下降する(矢印F1参照)距離を調整することで、打ち抜き部材505のみを用紙束Bに押し当てる態様と、用紙束Bにブレード504と打ち抜き部材505とをともに押し当てる態様とを切り替え、舌部522の長さを調整する。
次に、図10を参照しながら、さらに他の実施の形態について説明をする。ここで、図10は、他の実施の形態が適用される用紙綴じ装置100を示す概略構成図である。
画像形成システムの一部として綴じ機構50を設けることを説明したがこれに限定されない。例えば、図10に示すように用紙Sに画像形成を行う構成部材を備えない綴じ装置100として構成してもよい。
図10に示す用紙綴じ装置100は、複数枚の用紙Sを束ねてなる用紙束Bを載せるステージ110と、ステージ110に載せられた用紙束Bが挿入される挿入口120と、ユーザから綴じ処理を実行する指示を受け付けるユーザ・インターフェイス130とを有する。また、用紙綴じ装置100は、綴じ機構50(図4参照)と、挿入口120に挿入された用紙束Bの厚さを検知するセンサSr2とを有する。また、綴じ装置100の各構成部材は、筐体140の内部に収容されている。
そして、用紙綴じ装置100は、センサSr2が挿入口20から挿入される用紙束Bの厚さを検知し、検知した用紙束Bの厚さに応じて、針無綴じ機構50が備える打ち抜き部材505(図4参照)を、用紙束Bに押しつける回数を調整し舌部522の長さを変化させる。
また、ユーザ・インターフェイス130により、ユーザからの用紙束Bの厚さに関する情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて舌部522の長さを調整してもよい。
1…画像形成システム、30…後処理装置、34…エグジットロール、35…コンパイル用積載部、50…針無綴じ機構、51…綴じ部分、69…開口部、70…積載部、80…制御部、521…スリット、522…舌部、523…綴じ穴

Claims (7)

  1. 用紙束に対して進退可能に設けられ、当該用紙束の一部を予め定めた形状に打ち抜き、根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、
    前記用紙束における前記舌部が形成された位置からずれた他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当て、当該舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを伸ばす舌部伸長手段と、
    前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段と
    を備えることを特徴とする後処理装置。
  2. 前記舌部伸長手段は、前記用紙束における前記舌部が形成された前記位置に対して、前記舌部折曲手段が折り曲げる前の状態における当該舌部の前記先端から前記根元に向かう向きにずれた前記他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当てることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
  3. 前記用紙束の一部に切り込みを形成する切込形成手段を備え、
    前記舌部折曲手段は、前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該舌部の前記先端を前記切込形成手段により形成された前記切り込みに挿入しながら当該用紙束を綴じ、
    前記舌部伸長手段は、前記切り込みに挿入された前記舌部の前記先端から当該切り込みまでが予め定めた長さとなるよう当該舌部の当該先端から前記根元までの当該舌部の長さを調整することを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
  4. 前記舌部伸長手段は、前記用紙束の態様に応じて、当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当てる回数を変化させることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
  5. 用紙束の一部を予め定めた形状に切ることで根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、
    前記用紙束の態様に応じて、前記舌部形成手段により形成された前記舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを変更する舌部長変更手段と、
    前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段と
    を備えることを特徴とする後処理装置。
  6. 用紙束を挿入する挿入口と、
    前記挿入口に挿入された前記用紙束に対して進退可能に設けられ、当該用紙束の一部を予め定めた形状に打ち抜き、根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、
    前記用紙束における前記舌部が形成された位置からずれた他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当て、当該舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを伸ばす舌部伸長手段と、
    前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段と
    を備えることを特徴とする用紙綴じ装置。
  7. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成された複数の前記用紙を集積し用紙束を形成する用紙束形成手段と、
    前記用紙束形成手段により形成された前記用紙束に対して進退可能に設けられ、当該用紙束の一部を予め定めた形状に打ち抜き、根元が当該用紙束と連続する部分を残す舌部を当該用紙束に形成する舌部形成手段と、
    前記用紙束における前記舌部が形成された位置からずれた他の位置にて当該用紙束に前記舌部形成手段を押し当て、当該舌部の先端から前記根元までの当該舌部の長さを伸ばす舌部伸長手段と、
    前記用紙束に形成された前記舌部を折り曲げ当該用紙束を綴じる舌部折曲手段と
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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