JP5577908B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成システムとして、シート束に綴じ処理を行う複数の綴じ手段、例えば接着剤塗布手段、半抜き綴じ手段、ステープル綴じ手段、仮綴じ手段等を備えるものが存在する(特許文献1参照)。
また、用紙後処理システムとして、綴じ合わせることの難易度に応じて、複数の綴じ手段から綴じ手段を選択するものが存在する(特許文献2参照)。
さらに、書類綴じ装置として、シート紙の紙舌片を形成し、この紙舌片を刻み穴に挿入することにより綴じ過程を行うものが存在する。
特許第3885410号明細書 特開2004−155537号公報 特許第3546240号明細書
本発明は、綴じ処理が施された部分と形成された画像とが重なることを抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された用紙束として積載する積載手段と、前記積載手段に積載された前記用紙の束を、ステープル針を用いることなく、綴じる針無綴じ手段とを有し、前記針無綴じ手段により綴じ処理が施された綴じ部分の画像側の端部から、画像までの距離が、ステープル針を用いて前記用紙の束を綴じる綴じ手段により綴じ処理が施された場合に比べて、長くなるように、構成されたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記針無綴じ手段により綴じ処理が施された綴じ部分の前記画像側の前記端部から、画像までの距離が、当該綴じ部分の当該端部と反対側の他の端部から、用紙端部までの距離に比べて、長くなるように、構成されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、綴じ処理が施された部分と形成された画像とが重なることを抑制する画像形成装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、綴じ処理が施された部分と形成された画像とが重なることを抑制する画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態が適用される画像形成システムを示す概略構成図である。 コンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。 図2におけるIII方向から見たコンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。 エンドガイドと用紙の関係を説明する説明図である。 綴じ装置の構造を説明する説明図である。 針無綴じ機構の構成及び針無綴じ処理された部分を説明するための説明図である。 ステープラ及び針無綴じ機構によって綴じ処理を施された部分を示す概略構成図である。 用紙Sの第1端部Saと用紙Sに形成された画像の位置関係を説明するための説明図である。 綴じ部分と用紙に形成された画像の位置関係を説明するための説明図である。 他の態様のエンドガイド周辺の側面図である。 他の実施の形態により針無綴じ処理が施された用紙の束を説明するための説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された用紙Sに後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。
<画像形成装置2>
画像形成装置2は、画像が形成される用紙Sを供給する用紙供給部6と、用紙供給部6から供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部5とを備える。また、画像形成装置2は、この画像形成部5で画像が形成された用紙Sの面を反転させる用紙反転装置7と、画像が形成された用紙Sを排出する排出ロール9とを備える。さらに、画像形成装置2は、ユーザから綴じ処理に関する情報を受け付けるユーザ・インターフェイス90を備えている。
ここで画像形成手段の一例である画像形成部5は、形成する画像の用紙Sにおける位置を変更可能とするように構成されている。すなわち、用紙Sの端部から形成する画像までの距離を変更することが可能である。
用紙供給部6は、用紙Sを内部に積載しその用紙Sを画像形成部5に供給する第1の用紙供給用積載部61、および第2の用紙供給用積載部62を有する。また、用紙供給部6は、第1の用紙供給用積載部61の内部に備えられた用紙Sの有無について検知する第1の用紙供給用センサ63と、第2の用紙供給用積載部62の内部に備えられた用紙Sの有無を検知する第2の用紙供給用センサ64とを有する。
<用紙処理装置3>
用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力された用紙Sを更に下流側に搬送する搬送装置10と、例えば用紙Sを集めて束ねるコンパイル用積載部35や用紙Sの端部を綴じる綴じ装置40などを含む後処理装置30とを備えている。また、用紙処理装置3は、画像形成システム1全体を制御する制御部80を備えている。
用紙処理装置3の搬送装置10は、画像形成装置2の排出ロール9を介して出力される用紙Sを受け取る一対のロールである入口ロール11と、この入口ロール11にて受け取られた用紙Sに必要に応じて穴あけを施すパンチャ12とを備えている。また、搬送装置10は、パンチャ12のさらに下流側に、用紙Sを下流側へと搬送する一対のロールである第1搬送ロール13と、後処理装置30に向けて用紙Sを搬送する一対のロールである第2搬送ロール14とを有する。
用紙処理装置3の後処理装置30は、搬送装置10から用紙Sを受け取る一対のロールである受け取りロール31を備えている。また、後処理装置30は、受け取りロール31の下流側に設けられ用紙Sを複数枚集めて収容するコンパイル用積載部35と、コンパイル用積載部35に向けて用紙Sを排出する一対のロールであるエグジットロール34とを備えている。
また、後処理装置30は、用紙Sをコンパイル用積載部35のエンドガイド35b(後述)に向けて押し込むよう回転するパドル37を備えている。さらに、後処理装置30は、用紙Sの端部を揃えるためのタンパ38を備えている。さらにまた、後処理装置30は、コンパイル用積載部35にて集積された用紙Sを押さえ、かつ回転することにより、綴じられた用紙Sの束を搬送するイジェクト(eject)ロール39を備えている。
さらに、後処理装置30は、コンパイル用積載部35に集積された用紙Sの束の端部を綴じる綴じ装置40を有する。さらにまた、後処理装置30は、用紙Sの束をイジェクトロール39によって後処理装置30の外側へ排出するための開口部69を備える。そして、開口部69から排出された用紙Sの束をユーザが取りやすいようにして積み重ねる積載部70を備える。
<綴じ手段周辺の構造>
次に、図2乃至図4を用いて、コンパイル用積載部35、およびその周囲に設けられる綴じ装置40等を説明する。ここで、図2は、コンパイル用積載部35周辺を示す概略構成図であり、図3は、図2の矢印III方向から見たコンパイル用積載部35周辺の概略構成図である。図4は、エンドガイド35bと用紙Sの関係を説明する説明図であり、図4(a)はエンドガイド35bの動作を説明する説明図であり、図4(b)はエンドガイド35bが接近する側に配置された場合の綴じ部の位置を示す概略図であり、図4(c)はエンドガイド35bが離間する側に配置された場合の綴じ部の位置を示す概略図である。
なお、図2においては、簡略化のためエンドガイドスプリング35cなど一部の部材は図示されていない。さらに、図3における下側は、画像形成システム1のユーザ側を示し、図1および図2における紙面手前側を示す。
まず、積載手段の一例であるコンパイル用積載部35は、用紙Sを積載する上面を有する底部35aを備える。
そして、この底部35aは、上面に沿って用紙Sが落下するよう傾斜して設けられる。また、コンパイル用積載部35は、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向先端側の端部を揃えるよう配置されるエンドガイド35bを有する。
なお、詳しくは後述するが、コンパイル用積載部35周辺における用紙Sの動きは、まずコンパイル用積載部35に向けて供給され(図2の第1の進行方向S1参照)、次に進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って落下する(図2の第2の進行方向S2参照)。その後、各用紙Sの端部が揃えられ、用紙Sの束を形成する。そして、この用紙Sの束は、進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って上昇する(図2の第3の進行方向S3参照)。
ここで、図3に示すように、本実施の形態においてはコンパイル用積載部35の底部35aの各端部を次のように定義する。まず、用紙Sがコンパイル用積載部35の底部35aの上面に沿って落下する方向を示す第2の進行方向S2の先端側の端部を先端側端部Taと呼ぶ。この先端側端部Taは、エンドガイド35bと接触する端部である。また、第2の進行方向S2の方向に延伸する端部であって画像形成システム1のユーザ側(図3における下側)の端部を、側方端部Tbと呼ぶ。さらに、この先端側端部Taと側方端部Tbとに挟まれる部分を角部Teと呼ぶ。
また、図4に示すように、本実施の形態においてはコンパイル用積載部35の底部35aに配置された用紙Sの各部を、次のように定義する。まず、先端側端部Taに沿う用紙Sの端部であり、エンドガイド35bと接触する端部を第1端部Saと呼ぶ。また、第1端部Saと交差し、かつ側方端部Tbに沿う端部を第2端部Sbと呼ぶ。さらに、この第1端部Saと第2端部Sbとに挟まれる用紙Sの部分を角部Seと呼ぶ。
さらに、図4に示すように、本実施の形態において用紙Sに形成された画像の第1端部Sa側の端部を画像端部Iaと呼ぶ。
さて、図4(a)に示すように、エンドガイド35bは、コンパイル用積載部35の底部35aに対して進退可能に設けられている(矢印D1、D2参照)。具体的には、エンドガイド35bは、次のように構成されている。
まず、エンドガイド35bは、図3における上下方向において、コンパイル用積載部35の底部35aよりも長い。そして、エンドガイド35bの両端部に、エンドガイドスプリング35c及びソレノイド35dが一対ずつ接続されている。エンドガイド35bに対して、エンドガイドスプリング35cとソレノイド35dとは同一側(図3における右側)に配置されている。そして、エンドガイドスプリング35cは圧縮されており、エンドガイド35bを押圧する(矢印D2参照)よう配置されている。ソレノイド35dは、その軸部が延伸可能であり、軸部の先端が、エンドガイド35bと接続されている。
ここで、図4(a)に示すように、エンドガイド35bは底部35aに対して接近する位置Pexと、底部35aに対して遠ざかる位置Peyとの間で移動可能である。なお、位置Pexと位置Peyとの間の距離はd0となる。
そして、ソレノイド35dが作動していないときには、圧縮されたエンドガイドスプリング35cによって押圧され、エンドガイド35bは離間する位置である位置Peyに配置される。一方、ソレノイド35dが作動しているときには、ソレノイド35dがエンドガイド35bを引き寄せ、エンドガイド35bが接近する位置である位置Pexに配置される。
ここで、エンドガイド35bが移動することにより、用紙の綴じ部の位置が移動することを説明する。
まず、エンドガイド35bが位置Pexに配置される場合について説明する。エンドガイド35bが位置Pexに配置され、その後コンパイル用積載部35の底部35aに用紙Sが供給され用紙Sの第1端部Saがエンドガイド35bに接するように配置される。この状態で綴じ処理が施されると、第1端部Saから綴じ処理が施される部分までの距離は短くなる。一方、エンドガイド35bが位置Peyに配置される場合に、コンパイル用積載部35の底部35aに用紙が配置され綴じ処理が施されると、第1端部Saから綴じ処理が施される部分までの距離は長くなる。より詳細に説明すると次のようになる。
すなわち、エンドガイド35bが位置Pexに配置される場合において針無綴じ機構50によって綴じ処理がなされると、綴じ部における第1端部Saから離隔する側の端部から、この第1端部Saまでの距離は距離d1となる(図4(b)参照)。一方、エンドガイド35bが位置Peyに配置される場合において綴じ処理がなされると、綴じ部における第1端部Saから離隔する側の端部から、この第1端部Saまでの距離は距離d2となる(図4(c)参照)。この距離d2は、距離d1よりも長い。例えば、距離d2は、距離d1よりも3〜5mm程度長い。
なお、図4においては、針無綴じ機構50によって綴じ処理が施される(針無綴じ部分51を配置する。詳細は後述する。)場合を用いて説明したが、ステープラ45によって綴じ処理が施される(ステープル針41を配置する。詳細は後述する。)場合であってもよい。すなわち、エンドガイド35bは、針無綴じ機構50およびステープラ45のいずれによって綴じ処理がなされる場合であっても、用紙Sの第1端部Saから綴じ部までの距離を変更することができる構成である。
再び画像形成システム1の各部材について説明する。パドル37は、コンパイル用積載部35の上方であって、かつエグジットロール34に対して、用紙Sの第1の進行方向S1の下流側に設けられる。また、パドル37は、図示しないモータ等の駆動を受けてコンパイル用積載部35の底部35aとの距離が変化するように備えられている。具体的には、パドル37は、図2の矢印U1およびU2の方向に移動可能に備えられており、矢印U1方向に移動してコンパイル用積載部35の底部35aに接近し(実線で描かれた位置Pb)、矢印U2方向に移動することでコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(破線で描かれた位置Pa)。そして、パドル37は、図2の矢印R方向に回転することで、図2の第1の進行方向S1方向に沿って搬送された用紙Sを、コンパイル用積載部35上にて第2の進行方向S2に押し込むよう構成されている。
タンパ38(図1参照)は、コンパイル用積載部35を挟んで対向する第1タンパ38a及び第2タンパ38bとからなる。具体的には、第1タンパ38a及び第2タンパ38bは、第2の進行方向S2と交差する方向(図3における上下方向)で互いに対向するよう配置される。そして、第1タンパ38a及び第2タンパ38bは、図示しないモータ等の駆動を受けて第1タンパ38a及び第2タンパ38bの互いの距離が変化するように備えられている。
ここで、このタンパ38は、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向に沿う端部を揃えるよう構成される。具体的には、第1タンパ38aは、コンパイル用積載部35に接近する位置(実線で描かれた位置Pax)とコンパイル用積載部35から離間する位置(破線で描かれた位置Pay)との間を移動する(矢印C1及びC2)よう配置されている。一方、第2タンパ38bは、コンパイル用積載部35に接近する位置(実線で描かれた位置Pbx)とコンパイル用積載部35から離間する位置(破線で描かれた位置Pby)との間を移動する(矢印C3及びC4)よう配置されている。
なお、本実施の形態における第1タンパ38a及び第2タンパ38bのそれぞれの位置Pax、Pay、Pbx、Pbyは、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの用紙サイズや向きに応じて、それぞれの位置を変化させることができる。
イジェクトロール39は、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとからなり、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとがコンパイル用積載部35の底部35aを挟んでこの底部35aの上側と下側とで対向するように配置されている。
そして、第1イジェクトロール39aは、コンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面側に設けられている。さらに、第1イジェクトロール39aは、図示しないモータ等の駆動を受けて第2イジェクトロール39bに対して進退可能に備えられている。つまり、第1イジェクトロール39aとコンパイル用積載部35の底部35aに積載される用紙Sとの距離が変化するように構成されている。一方、第2イジェクトロール39bはコンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面の裏面側に配置されており、その位置は固定され、回転運動のみを行うよう備えられている。
具体的には、第1イジェクトロール39aが矢印Q1方向に移動し、第1イジェクトロール39aがコンパイル用積載部35の底部35aに接近する(破線で描かれた位置P2)。一方、第1イジェクトロール39aが矢印Q2方向に移動し、第1イジェクトロール39aがコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(実線で描かれた位置P1)。
そして、第1イジェクトロール39aは、用紙Sに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けて、T1方向に回転することで用紙Sの束を上昇(第3の進行方向S3方向)させて搬送するように構成されている。
なお、第1イジェクトロール39aの位置P1、P2は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの枚数や厚みに応じて変化させることができる。
<綴じ装置40>
次に、図3及び図6を参照しながら綴じ装置40について説明する。ここで、図5は、綴じ装置40の構造を説明する説明図である。図6は、針無綴じ機構50の構成及び針無綴じ処理された部分を説明するための説明図であり、図6(a)は針無綴じ機構50の構成を説明するための図であり、図6(b)は用紙Sに形成されるスリット521及び舌部522を説明するための図であり、図6(c)はスリット521へ舌部522を挿入する動作を説明するための図であり、図6(d)は針無綴じ機構50によって綴じ処理を施された部分を説明するための図である。
綴じ装置40は、第1の綴じ手段の一例であるステープラ45と、第2の綴じ手段の一例である針無綴じ機構50とを有する。ステープラ45は、ステープル針41(後述)を一つずつ用紙Sに押し込むことにより、コンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。針無綴じ機構50は、ステープル針41を用いることなく、用紙Sの一部を加工することによりコンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。ステープラ45及び針無綴じ機構50は、ジョイント48を介して連結されており、先端側端部Taに沿う方向において連続して設けられている。
そして、ステープラ45は、針無綴じ機構50よりも画像形成システム1のユーザ側(図3における下側)に配置されている。ステープラ45をユーザ側(図3における下側)に配置することにより、ステープル針41の補充等のステープラ45に対する保守作業を容易に行うことが可能となる。
ここで、ステープラ45がステープル針41を用いるのに対し、針無綴じ機構50はステープル針41のような補充を必要とする部材を用いない。つまり、ステープラ45及び針無綴じ機構50に対する保守作業の頻度としては、ステープラ45に対する作業の頻度の方がより高い。よって、ステープラ45に対する作業をより容易に行うことが好ましい。
綴じ装置40は、レール44上に配置されており、図示しないモータにより、先端側端部Taに沿う方向に移動可能である(矢印A参照)。このことにより、ステープラ45及び針無綴じ機構50は、底部35aの先端側端部Ta側のいずれの位置においても綴じ処理を施すことが可能である。
<ステープラ45>
ステープラ45は、底部35aの先端側端部Ta側に加えて、底部35aの角部Teにおいて綴じ処理が施すよう構成されている。この点において、底部35aの先端側端部Ta側のみで綴じ処理が施す針無綴じ機構50と異なる。
具体的には、ステープラ45は、次のように構成されている。
まず、ステープラ45は、針無綴じ機構50に近接する側であって、かつ先端側端部Ta側に、回転軸47を有する。この回転軸47は図示しないモータに連結されている。
そして、この図示しないモータが駆動することにより、ステープラ45は回転軸47を中心に回転可能である(矢印B参照)。いわば、ステープラ45が首を振る構成である。ここで、ステープラ45は、ジョイント48を介して針無綴じ機構50との連結を維持したまま、針無綴じ機構50から独立して回転することができ、ステープラ45の回転は針無綴じ機構50を移動させるものではない。
ステープラ45は、ステープル針41(後述)を一つずつ用紙Sに押し込むことにより、コンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。すなわち、図示しないステープラモータが駆動され、ステープラ45が一つのステープル針41(後述)を用紙Sの束に押し込む。ステープル針41が用紙Sの束に押し込まれ、用紙Sの束の反対側でステープル針41の端部が折り曲げられることによって、用紙Sの束が綴じられる。押し込まれたステープル針41は、用紙Sの第1端部Saに対して傾いた状態で、用紙Sの角部Seに配置される。
<針無綴じ機構50>
針無綴じ機構50は、ステープル針41を用いることなく、コンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。具体的には、次のように構成されている。
針無綴じ機構50は、対向して配置された基台501と基部503とを有する。そして、図6(a)に示すように基台501に用紙Sの束を挟んだ状態で、基部503を基台501に近接(図中F1方向)することにより、用紙Sの束を綴じるよう構成されている。
基台501には、基台501との間に用紙Sを挟むことができるよう、基台501と略平行となるよう配置されている底部材502が設けられている。また、基台501は、基部503に向けて延伸し、基台501と一体的に形成された突出部506を有する。
基部503は、用紙Sの束に切り込みを入れるブレード504と、用紙Sの束に舌部522(後述)を形成し折り曲げ、かつブレード504によって形成された切り込みに舌部522を挿入する打ち抜き部材505とを有する。
このブレード504は、基台501と底部材502の間に挟まれた用紙Sの束に向けて延伸する略長方形の板状部材からなる。具体的には、ブレード504は、略長方形状の面に目穴504aを有し、さらに用紙Sに近接するに従いその幅が減少する先端部504bを有する。
次に、打ち抜き部材505はL字状の屈曲部を有する部材である。そして、打ち抜き部材505の一方の端部は主部505aであり、他方の端部が副部505bである。
また、打ち抜き部材505は、L字状の屈曲部に設けられた主部回転軸505rを有する。そして、この打ち抜き部材505は、主部回転軸505rを中心に回転可能である。より詳細には、主部505aがブレード504側に傾斜可能である。なお、副部505bと基部503との間には、打ち抜き部材505が回転できるよう間隙を有する。
ここで、主部505aは基台501に向けて延伸する。さらに、主部505aは、主部回転軸505rが設けられた側とは反対側、すなわち基台501に対向する側に刃部505cを有する。この刃部505cは、舌部522の形状を打ち抜く刃からなる。なお、刃部505cは、ブレード504と対向する側には刃が形成されておらず、後述する一端部522aによって舌部522と用紙Sが連続するように構成されている。さらに、主部505aは、主部505aの側部、具体的にはブレード504と対向する側に、ブレード504へ向けて延伸する突起505dとを有する。
さて、針無綴じ機構50によって綴じ処理を行う動作は、次のようになる。
すなわち、図示しない針無綴じモータが駆動され、基部503が基台501に近接し、ブレード504の先端部504bと、打ち抜き部材505の刃部505cとが用紙Sの束を貫通する。そして、貫通された用紙Sの束には、図6(b)に示すように、用紙Sの束に切り込みの一例であるスリット521と、半抜き紙片の一例であり一端部522aを残して用紙Sの束が打ち抜かれた舌部522とがそれぞれ形成される。
そして基部503を更に押下すると、打ち抜き部材505の副部505bが、基台501に一体に形成された突出部506に突き当たり、打ち抜き部材505が、主部回転軸505rを中心に、図6(a)において時計周りに回転する。これにより、主部505aがブレード504側に傾斜し、打ち抜き部材505の突起505dがブレード504に近接する。そして、打ち抜き部材505の突起505dが、図6(c)に示すように、舌部522を折り曲げ、ブレード504の目穴504aに向けて図中F2方向に押し込む。尚、図6(c)では打ち抜き部材505を図示していない。
この状態で、基部503が基台501から離隔させる。つまり、基部503を図中F3方向に上昇させると、舌部522がブレード504の目穴504aに引っ掛けたまま上昇する。そして図6(d)に示すように、スリット521に舌部522が挿入されることにより、用紙Sの束が綴じられる。このとき用紙Sの束には、舌部522が打ち抜かれた箇所に綴じ穴523が形成される。
<綴じ部の比較>
次に、図7を参照しながら、ステープラ45及び針無綴じ機構50それぞれによって綴じられた部分について説明する。ここで、図7は、ステープラ45及び針無綴じ機構50によって綴じ処理を施された部分を示す概略構成図である。
まず、ステープラ45によって綴じられた部分には、ステープル針41が配置される。一方、針無綴じ機構50によって綴じられた部分には、針無綴じ部分51が形成される。
なお、ステープル針41及び針無綴じ部分51は、いずれも用紙Sに形成される画像と重複することがないように配置される。これは、形成された画像が視認できなくなることを回避するためである。
また、ステープル針41の幅方向長さ(長さL1X)よりも針無綴じ部分51の幅方向長さ(長さL2X)の方が長い。さらに、ステープル針41の長手方向長さ(長さL1Y)よりも針無綴じ部分51の長手方向長さ(長さL2Y)の方が長い。したがって、ステープル針41よりも針無綴じ部分51は面積が大きい。
また、本実施の形態において、ステープル針41が底部35aの角部Teにおいて綴じ処理を施すような構成を採用したのは、針無綴じ部分51よりもステープル針41の長手方向長さが短いためである。仮に、長手方向長さが長い針無綴じ部分51が、底部35aの角部Teに斜めに配置された場合、針無綴じ部分51が用紙Sの中央部側に寄った配置となるため、用紙Sに形成された画像と重複する可能性が高い。
さらにまた、針無綴じ部分51は、舌部522が打ち抜かれた箇所に綴じ穴523を含む。結果として、綴じ穴523から用紙Sの第1端部Saまでの部分が破れやすい構成となる。特に、用紙Sに形成された綴じ穴523に、ファイリングのために他の部材を通して利用する場合に用紙Sの破れが生じやすい。したがって、針無綴じ部分51を配置する場合は、用紙Sを破らないために、用紙Sの第1端部Saから一定距離だけ離間して配置することが必要である。
言い換えると、針無綴じ部分51は、ステープル針41よりも広い綴じしろを必要とする。ここで、綴じしろとは、用紙Sにおいて画像が形成されていない縁部分のことを言う。例えば、用紙Sの第1端部Sa付近における綴じしろとは、用紙Sの第1端部Saと近接する側の画像端部Iaからこの第1端部Saまでの部分をいう。
なお、用紙Sを破らないために、必要とされる針無綴じ部分51から用紙Sの第1端部Saまでの距離は、綴じられる用紙Sの材質の強度や綴じられる用紙Sの枚数によって変化する。
<画像形成システム1の動作>
次に、図1〜図4を参照して画像形成システム1の動作について説明する。ここでは、綴じ装置40のステープラ45が、先端側端部Ta側で綴じ処理を施す場合について説明する。
まず、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される前の状態は次のように各部材が配置される。すなわち、第1イジェクトロール39aは位置P1に、パドル37は位置Paに配置され、第1タンパ38aは位置Payに配置され、そして第2タンパ38bは位置Pbxに配置される。また、エンドガイド35bは、底部35aに対して離間する位置Peyに配置されている。
そして、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される。図1に示すように、トナー像が形成された1番目の用紙Sは、必要に応じて用紙反転装置7によって反転された後、排出ロール9を介して、1枚ごとに用紙処理装置3に供給される。
1番目の用紙Sが供給された用紙処理装置3の搬送装置10では、入口ロール11にて1番目の用紙Sを受け取り、この1番目の用紙Sについて、必要に応じてパンチャ12により穴あけ処理が施される。その後、第1搬送ロール13および第2搬送ロール14を介して、1番目の用紙Sが下流側の後処理装置30に向けて搬送される。
後処理装置30では、受け取りロール31により1番目の用紙Sを受け取る。受け取りロール31を経た1番目の用紙Sは、エグジットロール34によって第1の進行方向S1に沿って搬送される。このとき、1番目の用紙Sはコンパイル用積載部35と第1イジェクトロール39aとの間、およびコンパイル用積載部35とパドル37との間をそれぞれ通過するように搬送される。
1番目の用紙Sの第1の進行方向S1の先端が、コンパイル用積載部35とパドル37との間を通過した後、パドル37が位置Paから下降し(図2の矢印U1方向に移動)位置Pbに配置される。このことによりパドル37は、1番目の用紙Sと接触する。そして、1番目の用紙Sは、図2に示すパドル37の矢印R方向の回転により、図2の第2の進行方向S2方向に押し込まれ、その1番目の用紙Sのエンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bと接触する。その後、パドル37は上昇(図2の矢印U2方向に移動)し1番目の用紙S1から離れ、位置Paに再び配置される。
さらに、1番目の用紙Sがコンパイル用積載部35に受け入れられ、エンドガイド35b側の端部がエンドガイド35bに到達した後に、第1タンパ38aが、位置Payからコンパイル用積載部35に接近(図3の矢印C2方向に移動)して、位置Paxに配置される。このとき、第2タンパ38bは、位置Pbxに配置されたままである。このことにより、第1タンパ38aが1番目の用紙Sを押し、1番目の用紙Sが第2タンパ38bに接触する。その後、第1タンパ38aがコンパイル用積載部35から離間(図3の矢印C1方向に移動)することで1番目の用紙Sから離れ、位置Payに再び配置される。
この1番目の用紙Sに続く、画像形成部5によってトナー像が形成された2番目以降の用紙Sが、それぞれ順に後処理装置30に供給された際も、上述の動作と同様に、パドル37およびタンパ38によって、用紙Sの端部が揃えられる。すなわち、1枚目の用紙Sが揃えられた状態で2枚目の用紙Sが供給され、1枚目の用紙Sに対して2枚目の用紙Sが揃えられる。このことは、3枚目の以降に用紙Sが供給される場合についても同様である。このようにすることで、予め設定された枚数の用紙Sをコンパイル用積載部35に収容し、各用紙Sの端部を揃えて、用紙Sの束を形成する。
そして、第1イジェクトロール39aは位置P1から下降(図2の矢印Q1方向に移動)し、位置P2に配置される。このことにより、揃えられた状態の用紙Sの束は、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとによって挟まれて固定される。
次に、ステープラ45によって、コンパイル用積載部35に積載された用紙Sの束の端部を綴じる。具体的には、図示しないモータによって、綴じ装置40がレール44に沿って移動し(矢印A参照)、綴じ処理を施す部分にステープラ45が対向するように配置する。そして、図示しないステープラモータが駆動され、ステープル針41を用紙Sに押し込むことによって、綴じ処理を施す。このとき、ステープル針41の第1端部Saから離隔する側の端部から、この第1端部Saまでの距離は距離d2となる
ステープラ45によって綴じられた用紙Sの束は、第1イジェクトロール39aが回転する(図2の矢印T1)ことにより、コンパイル用積載部35から排出される。そして、用紙Sの束は開口部69を通って、積載部70へと排出される。
<角部Teの綴じ処理動作>
次に、ステープラ45が底部35aの角部Teにおいて綴じ処理を施す場合の動作について説明する。なお、ここでは上述の画像形成システム1の動作と異なる動作についてのみ説明をする。
まず、揃えられた状態の用紙Sの束が、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとによって挟まれて固定された後に、綴じ装置40が、図示しないモータが駆動することによって、レール44に沿って移動し底部35aの角部Teに接近する。
綴じ装置40が角部Teに接近した位置において、図示しないモータが回転し、ステープラ45を回転させる(矢印B参照)。具体的には、ステープラ45は、針無綴じ機構50と連続する位置(図5の破線で描かれたステープラ45参照)から底部35aの角部Teに対向する位置(図5の実線で描かれたステープラ45参照)に移動する。言い換えると、まず、ステープラ45と針無綴じ機構50とは、ジョイント48を介して連結されることによって一体化されている。そして、回転軸47を中心にステープラ45が回転することにより、ジョイント48を介した連結は維持したまま、ステープラ45は、針無綴じ機構50から離れる方向に移動する。
そして、角度が変更されたステープラ45は、角部Teに対向する位置において図示しないステープラモータが駆動する。このことにより、ステープル針41が用紙Sに押し込まれる。
なお、このステープラ45の回転(矢印B参照)は、針無綴じ機構50の位置を移動させる(例えば針無綴じ機構50を回転させる)ことなく行うことができる。ここで、例えばステープラ45を角部Teに対向させるため、ステープラ45とともに針無綴じ機構50を回転させた場合と、ステープラ45のみを回転させた場合とでは、後者のほうが綴じ装置40がコンパイル用積載部35の外周方向にはみ出す部分が小さい。従って、本実施の形態においては、ステープラ45のみを回転させる。このことによって、用紙処理装置3の小型化が可能である。
さて、ここでは、ステープラ45の角度を変更する手段として、モータの駆動による回転を用いて説明したがこれに限定されない。
例えば、ステープラ45側に鉤状の部材が備えられ、角部Teに近いレール44側に鉤状の部材と掛かり合う突起部とが備えられる構成であってもよい。綴じ装置40が、角部Teに接近することに伴い、鉤状の部材と突起部が掛かり合う。この掛かり合うことによる力を受けて回転軸47を中心にステープラ45が回転する構成である。
さらに、綴じ装置40を載せているレール44の一部を湾曲させる構成であってもよい。すなわち、直線で形成されるレール44の角部Teに近い部分が、角部Te側に接近するように湾曲する構成である。綴じ装置40が、角部Teに接近することに伴い、レール44の湾曲部分からステープラ45が角部Te側に押される力を受ける。この力を受けて回転軸47を中心にステープラ45が回転する構成である。
<針無綴じ機構50の綴じ処理動作>
次に、針無綴じ機構50が先端側端部Ta側で綴じ処理を施す場合の動作について説明する。
ここで、上述のように針無綴じ部分51は、ステープル針41と比較して、より面積が大きい。よって、例えば画像形成システム1内における用紙Sの搬送位置のばらつき等があった場合、面積の大きな針無綴じ部分51が画像と重複する可能性は高くなる。したがって、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合には、確実に画像との重複を回避するよう画像から綴じ部分までの距離を取る必要がある。
この確実に画像との重複を回避するよう画像から綴じ部分までの距離を取るためには、用紙Sに形成される画像の端部を移動させる態様がある。言い換えると綴じしろを広げる態様である。さらに、別の態様としては、用紙Sにおける綴じ部の位置を画像から離す方向に移動させる態様がある。
これらの二つの態様のいずれか一方を用いることで、確実に画像との重複を回避するよう画像から綴じ部分までの距離を取ることが可能である。なお、これら二つの態様を共に用いる態様であってもよい。以下、それぞれの態様について説明をする。
<画像の移動>
まず、図1及び図8を参照しながら、用紙Sに形成される画像の端部を移動させる態様について説明をする。ここでは、上述のステープラ45が先端側端部Ta側で綴じ処理を施す場合の画像形成システム1の動作と異なる動作についてのみ説明をする。
なお、図8は用紙Sの第1端部Saと用紙Sに形成された画像の位置関係を説明するための説明図であり、図8(a)はステープラ45が綴じ処理を施す場合の用紙Sと画像との位置関係を示し、図8(b)は針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合の用紙Sと画像との位置関係を示す。
針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合、画像形成部5が用紙Sに画像を形成する前に、まず、画像形成部5が形成する画像の位置を変更するよう制御部80が制御信号を画像形成部5へ送る。そして、この信号を受けた画像形成部5は、用紙Sの端部から形成する画像までの距離を、ステープラ45が綴じ処理を施す場合とは異なるように設定する。
具体的には、図8に示すようになる。すなわち、ステープラ45が綴じ処理を施す場合と針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合とで、画像の第1端部Sa側の端部である画像端部Iaからこの第1端部Saまでの距離が異なるように画像形成部5が制御される。
ステープラ45が綴じ処理を施す場合は、画像端部Iaから第1端部Saまでの距離が距離dsとなる。これに対し、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合は、画像端部Iaから第1端部Saまでの距離が距離dtとなる。そして、この距離dtは、距離dsよりも長い。例えば、距離dtは、距離dsよりも3〜5mm程度長い。
このように画像の位置を変更することによって、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合に、より広い綴じしろを形成する。このことによって、より確実に画像との重複を回避することが可能となる。
ここで、本実施の形態においては、画像形成部5が用紙Sに形成する際に画像の寸法等は変更することなく、その位置のみを変更する。いわば用紙Sに形成される画像が、用紙Sにおいて移動する態様である。
しかしながら、これに限定されるものではなく、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合に、より広い綴じしろを確保する構成であればよい。
例えば、ステープラ45が綴じ処理を施す場合と、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合とで、形成する画像の縮尺を変更する構成であってもよい。具体的には、ステープラ45が綴じ処理を施す場合における画像を基準として、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合における画像全体を画像の中心を移動させずに縮小する構成であってもよい。
さらに、画像を加工する構成であってもよい。具体的には、ステープラ45が綴じ処理を施す場合における画像を基準として、針無綴じ機構50が綴じ処理を施す場合における画像の縦横比を変更する構成であってもよい。すなわち、画像の用紙Sの第1端部Saと交差する方向のみ、この方向における中心を移動させずに縮小する構成であってもよい。
なお、上述の各態様を組み合わせてもよい。すなわち、用紙Sに形成される画像を移動させつつ画像を縮小する構成であってもよい。あるいは、用紙Sに形成される画像を移動させつつ画像の縦横比を変更する構成であってもよい。
<綴じ部の移動>
次に、図1、図4及び図9を参照しながら、用紙Sにおける綴じ部の位置を移動させる態様について説明をする。
なお、図9は、綴じ部分と用紙Sに形成された画像の位置関係を説明するための説明図であり、図9(a)は、ステープル針41と画像との位置関係を示し、図9(b)は、針無綴じ部分51と画像との位置関係を示す。
まず、比較の対象となるステープラ45によって綴じ処理が施される場合について説明する。まず、画像形成部5が用紙Sに画像を形成する前に、用紙Sがエンドガイド35bの位置を指定の位置に配置するよう、距離変更手段の一例である制御部80が制御信号をソレノイド35dへ送る。
ステープラ45によって綴じ処理を施す場合、ソレノイド35dは作動されず、エンドガイド35bは位置Peyに配置される。そして、コンパイル用積載部35の底部35aに用紙Sが配置され綴じ処理が施されると、第1端部Saから綴じ処理が施される部分(ステープル針41)の画像側の端部までの距離は距離d2となる。また、綴じ処理が施された部分の画像側の端部から画像の画像端部Iaまでの距離は距離duとなる。
一方、針無綴じ機構50によって綴じ処理を施す場合、ソレノイド35dは作動され、エンドガイド35bは位置Pexに配置される。そして、コンパイル用積載部35の底部35aに用紙Sが配置され綴じ処理を施されると、第1端部Saから綴じ処理が施される部分(針無綴じ部分51)の画像側の端部までの距離は距離d1となる。また、綴じ処理が施された部分の画像側の端部から画像の画像端部Iaまでの距離は距離dvとなる。
ここで、距離dvは距離duと等しいか、より長い。例えば、距離dvは、距離duよりも3〜5mm程度長い。
このようにエンドガイド35bの位置を変更することによって、結果として距離dvを距離duよりも長くする。このことにより確実に画像との重複を回避することが可能となる。
なお、距離d1は上述のように距離d2よりも短い。このことと関連して、針無綴じ部分51の位置は、用紙Sの第1端部Saに接近すると、用紙Sが破れやすくなるという傾向がある。すなわち、針無綴じ部分51の第1端部Sa側から用紙Sの第1端部Saまでの距離(距離dw参照)が短くなると、用紙Sが破れやすくなる。したがって、距離dwが、用紙Sを破らないために必要な幅以上であることが必要である。
<他の態様>
さて、図10を参照しながら、エンドガイド35bを動かす他の態様について説明する。ここで、図10は、他の態様のエンドガイド35b周辺の側面図である。
図10に示すように、エンドガイド35bの下方側に作動用板35eが備えられる。この作動用板35eは、底部35aと交差する向きに備えられている。そして、作動用板35eの一方の側でかつ綴じ装置40の動作を妨げない位置に、エンドガイドスプリング35cが接続される。このエンドガイドスプリング35cの作動用板35eと接続される端部とは別の端部は、例えば後処理装置30の筺体(図示せず)に固定されている。そして、このエンドガイドスプリング35cが配置される側と反対側の作動用板35eに、ソレノイド35dが設けられている。このソレノイド35dは、例えば後処理装置30の筺体(図示せず)に固定されている。そして、ソレノイド35dを作動させることによって、エンドガイド35bを引き寄せ、エンドガイド35bが接近する位置Pexに配置され、ソレノイド35dを作動させないことによって、エンドガイド35bが離間する位置Peyに配置される。
また、上述の実施形態においては、綴じ装置40の位置を、用紙Sの第1端部Saに交差する方向(第2端部Sbに沿う方向)に移動しない構成として説明したが、これに限定されない。例えば、綴じ装置40を、レール44に対して交差する方向に移動可能なステージに備える。そして、このステージをレール44に対して交差する方向に移動させるソレノイド35dを接続する。このソレノイド35dを駆動することにより、綴じ装置40を用紙Sの第1端部Saに交差する方向に移動させることが可能である。この構成を採用することにより、用紙Sの第1端部Saから綴じ部までの距離を変更してもよい。
さらに、上述の実施形態においては、針無綴じ機構50が舌部522及びスリット521によって綴じる構成を説明したが、これに限定されない。
ここで、図11を参照しながら針無綴じ機構50は別の形態であってもよいことを説明する。なお、図11は、他の実施の形態により針無綴じ処理が施された用紙の束を説明するための説明図であり、図11(a)は、矢印形の形状の切り込みを作成することにより綴じ処理を行う例を示し、図11(b)は、エンボス跡512を作成することにより綴じ処理を行う例を示す。
まず、図11(a)に示す綴じの態様では、用紙Sの束の一部に矢印形切り込み511を形成する。この矢印形切り込み511は、柄側の端部が用紙Sと連続するよう残して打ち抜かれている。そして、この矢印形切り込み511を立ち上げ、立ち上げた矢印形切り込み511と抜き穴との掛かり合うことによって用紙Sの束を保持するものである。
一方、図11(b)に示す綴じの態様では、用紙Sの束の一部に、エンボス跡512を形成することによって用紙S束を綴じる。すなわち図11(b)に示す用紙Sの束における図中上側の面から、この用紙Sの束の反対側の面に向けてエンボス跡512を形成する部材を押し当てることにより、図11(b)に示す用紙Sの束の観察できる側の面に凹部を形成する(反対側の面には凸部が形成される)ことにより、綴じ処置を施す。
さらにまた、上述の実施形態においては、図5に示すように、綴じ装置40はステープラ45及び針無綴じ機構50がそれぞれヘッドを持ち、ステープラ45のヘッドが回転する(図5の矢印B参照)構成を説明したが、これに限定されない。例えば、ステープラ45及び針無綴じ機構50のヘッドを共通として、ステープラ45のうち、ステープル針41を打込む部材のみが回転する構成であってもよい。
さらにまた、上述の実施形態においては、綴じ装置40が一つのステープラ45と針無綴じ機構50とを含む構成を説明したが、これに限定されない。例えば、綴じ装置40が2つのステープラ45を含み、この2つステープラ45の間に針無綴じ機構50を備える構成であってもよい。この構成とすることにより、用紙Sの第1端部Sa側の角部であって、角部Seとは異なる方の他の角部においてもステープル針41を斜めに配置することができる。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…用紙処理装置、10…搬送装置、30…後処理装置、34…エグジットロール、35…コンパイル用積載部、37…パドル、38…タンパ、39…イジェクトロール、45…ステープラ、50…針無綴じ機構、69…開口部、70…積載部、80…制御部

Claims (2)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像が形成された用紙束として積載する積載手段と、
    前記積載手段に積載された前記用紙の束を、ステープル針を用いることなく、綴じる針無綴じ手段と
    を有し、
    前記針無綴じ手段により綴じ処理が施された綴じ部分の画像側の端部から、画像までの距離が、ステープル針を用いて前記用紙の束を綴じる綴じ手段により綴じ処理が施された場合に比べて、長くなるように、構成されたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記針無綴じ手段により綴じ処理が施された綴じ部分の画像側の前記端部から、画像までの距離が、当該綴じ部分の当該端部と反対側の他の端部から、用紙端部までの距離に比べて、長くなるように、構成されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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