JP5692274B2 - シート処理装置および画像形成システム - Google Patents

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本発明は、シート処理装置、および画像形成システムに関する。
シート処理装置として、シートの束に綴じ処理を行う複数の綴じ手段、例えば接着剤塗布手段、半抜き綴じ手段、ステープル綴じ手段、仮綴じ手段等を備えるものが存在する(特許文献1参照)。
特開2000−318918号公報
本発明は、複数の綴じ処理が施されたシートの束に、撓みが生じるのを抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、シート束を積載する積載手段と、積載手段上のシート束における第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、前記積載手段上のシート束における前記第1端部に対向して配置される対向部材と、前記積載手段上のシート束における前記第1端部を前記対向部材に押し付ける押し付け部材と、含み、前記第2綴手段は、前記第4端部における複数の位置で綴じる際に、当該複数の位置のうち前記対向部材に近い位置から順に綴じ処理を施すことを特徴とするシート処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記積載手段に積載された前記シート束に対し、前記第1綴手段による綴じを実行させた後に、当該第1綴手段による綴じが実行された用紙に対して前記第2綴手段による綴じを実行させることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置である。
請求項3記載の発明は、シート束を積載する積載手段と、積載手段上のシート束における手前側の端部である第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、前記積載手段上のシート束における前記第1端部及び前記第2端部に対向して配置される対向部材と、前記積載手段上のシート束における前記第1端部及び前記第2端部を前記対向部材に押し付ける押し付け部材と、を含み、前記第2綴手段は、前記第3端部或いは前記第4端部の一方における複数の位置で綴じる際に、当該複数の位置のうち前記対向部材に近い位置から順に綴じ処理を施すことを特徴とするート処理装置である。
請求項4記載の発明は、シート束を積載する積載手段と、積載手段上のシート束における手前側の端部である第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、を含み、前記第2綴手段は、当該第2綴手段による綴じ処理を施す位置を案内するため前記第3端部及び前記第4端部に沿って設けられる案内部材と、当該案内部材の前記積載手段に対する位置を変更する変更手段とを備えることを特徴とするート処理装置である。
請求項5記載の発明は、シート束を積載する積載手段と、積載手段上のシート束における手前側の端部である第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、前記積載手段に積載された前記シート束を整合させる整合手段と、前記積載手段に積載された前記シート束を当該積載手段に対して固定させる固定手段と、を含み、前記制御手段は、前記積載手段に積載された前記シート束を前記整合手段にて整合させ、整合された当該シート束を前記固定手段にて前記積載手段に固定させ、固定された当該シート束に対し前記第1綴手段による綴じを行わせ、当該第1綴手段による綴じが施された当該シート束の前記固定手段による固定を解除し、解放された当該シート束に対し前記第2綴手段による綴じを行わせることを特徴とするート処理装置である。
請求項6記載の発明は請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート処理装置と、シートに画像を形成して前記シート処理装置に向けて供給する画像形成装置とを含むことを特徴とする画像形成システムである。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の綴じ処理が施されたシートの束に、撓みが生じるのを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の綴じ処理が施されたシートの束において、第1端部側の揃えの乱れを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、第2綴手段によって複数の綴じ処理が施されたシートの束に、撓みが生じるのを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、用紙の用紙サイズや向きに応じて第2綴手段の位置を変更することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の綴じ処理が施されたシートの束において、第1端部側の揃えの乱れをより抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の綴じ処理が施されたシートの束に、撓みが生じるのを抑制することができる。
本発明の実施の形態が適用される画像形成装置を示す概略構成図である。 コンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。 図2のIII方向から見たコンパイル用積載部周辺を示す概略構成図である。 用紙の各端部を説明するための概念図である。 (a)は針無綴じ装置の概略構成図であり、(b)は針無綴じ装置により形成されるエンボス痕の概念図である。 本実施の形態により処理されたシートの束の概念図である。 本実施の形態により施されるシートの処理のタイミングチャートである。 針無綴じ装置の他の構成例と針無綴じ処理がなされた用紙の束を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成されたシートの一例である用紙S(図2参照)に対して後処理を施す、シート処理装置の一例である用紙処理装置3とを備えている。
画像形成装置2は、用紙Sに画像を形成する画像形成部5と、この画像形成部5で画像が形成された用紙Sの面を反転させる用紙反転装置7と、画像が形成された用紙Sを排出する排出ローラ9とを備える。
また、用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力された用紙Sを更に下流側に搬送する搬送装置10と、例えば用紙Sを集めて束ねるコンパイル用積載部35や用紙Sの端部を綴じるステープラ40などを含む後処理装置30とを備えている。さらに、用紙処理装置3は、用紙処理装置3の全体を制御する制御部20を有する。
<用紙処理装置3>
次に、用紙処理装置3の構成をより詳細に説明すると、用紙処理装置3の搬送装置10は、画像形成装置2の排出ローラ9を介して出力される用紙Sを受け取る一対のローラである入口ローラ11と、この入口ローラ11にて受け取られた用紙Sに穴あけを施すパンチャ12とを備えている。また、搬送装置10は、パンチャ12のさらに下流側に、用紙Sを下流側へと搬送する一対のローラである第1搬送ローラ13と、後処理装置30に向けて用紙Sを搬送する一対のローラである第2搬送ローラ14とを有する。
用紙処理装置3の後処理装置30は、搬送装置10から用紙Sを受け取る一対のローラである受け取りローラ31を備えている。また、後処理装置30は、受け取りローラ31の下流側に設けられ用紙Sを検知するエグジット(exit)センサ33と、積載手段の一例であり用紙Sを複数枚集めて収容するコンパイル用積載部35と、エグジットセンサ33による用紙Sの検知部位よりも下流側に設けられコンパイル用積載部35に向けて用紙Sを排出する一対のローラであるエグジットロール34とを備えている。また、後処理装置30は、整合手段の一例であり、用紙Sをコンパイル用積載部35のエンドガイド35b(後述)に向けて押し込むよう回転するパドル37、同様に整合手段の一例であり、用紙Sをコンパイル用積載部35のサイドガイド35c(後述)に向けて押し込むためのタンパ38を備えている。更に、後処理装置30は、固定手段の一例であり、コンパイル用積載部35にて集積された用紙Sを押さえ、かつ綴じられた用紙Sの束を下流側へ搬送するイジェクト(eject)ロール39を備えている。
更に、後処理装置30は、第1の綴じ手段の一例であり、コンパイル用積載部35に集積された用紙Sの束の端部をステープル針を用いて綴じるステープラ40と、第2の綴じ手段の一例であり、ステープル針を用いることなく用紙Sの束の端部を綴じる針無綴じ装置50とを備える。また、後処理装置30は、用紙Sの束を排出するための開口部69と、後処理後の用紙束をユーザが取りやすいようにして積み重ねるスタッカ70とを備えている。
<綴じ手段周辺の構造>
次に、図2及び図3を用いて、コンパイル用積載部35、およびその周囲に設けられるステープラ40および針無綴じ装置50等を説明する。ここで、図2は、コンパイル用積載部35周辺を示す概略構成図であり、図3は、図2の矢印III方向から見たコンパイル用積載部35周辺の概略構成図である。なお、図3における下側は、画像形成システム1のユーザ側を示し、図1における紙面手前側である。
なお、図3においては、簡略化のためイジェクトロール39など一部の部材は図示されていない。
まず、コンパイル用積載部35は、用紙Sを積載する上面を有する底部35aと、この底部35aの周囲に設けられるエンドガイド35b及びサイドガイド35cとを含む。
ここで、詳しくは後述するが、コンパイル用積載部35周辺における用紙Sは、まずコンパイル用積載部35に向けて供給され(図2の第1の進行方向S1参照)、次に進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って落下し(図2の第2の進行方向S2参照)、その後さらに進行方向を反転させてコンパイル用積載部35の底部35aに沿って上昇する(図2の第3の進行方向S3参照)。
そして、エンドガイド35b及びサイドガイド35cの構成を、用紙Sとの位置関係を用いて説明すると以下のようになる。
すなわち、エンドガイド35bは、底部35aの上面に沿って落下する用紙Sの進行方向先端側(図2の第2の進行方向S2の下流側)で底部35aと略直交する面を有している。つまり、エンドガイド35bは、底部35aに沿って落下する用紙Sの進行方向先端側の端部を揃えるよう構成される。一方、サイドガイド35cは、底部35aに沿って落下する方向と略平行な方向(図2の第2の進行方向S2参照)に延伸し、かつ底部35aと略直交する面を有している。つまり、サイドガイド35cは、底部35aに沿って落下する用紙Sの落下方向と略平行である、用紙Sの一方の端部を揃えるよう構成されている。
パドル37は、コンパイル用積載部35の上方であって、かつエグジットロール34に対して、用紙Sの第1の進行方向S1の下流側に設けられる。また、パドル37は、モータ等の駆動を受けてコンパイル用積載部35の底部35aとの距離が変化するように備えられている。具体的には、パドル37は、図2の矢印U1およびU2の方向に移動可能に備えられており、矢印U1方向に移動してコンパイル用積載部35の底部35aに接近し(実線で描かれた位置Pb)、矢印U2方向に移動することでコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(破線で描かれた位置Pa)。そして、パドル37は、図2の矢印R方向に回転することで、図2の第1の進行方向S1方向に沿って搬送された用紙Sを、コンパイル用積載部35上にて第2の進行方向S2に押し込むよう構成されている。
タンパ38は、コンパイル用積載部35の2つの側面のうち、サイドガイド35cが設けられた側面と逆側の側面に設けられ、モータ等の駆動を受けてコンパイル用積載部35のサイドガイド35cとの距離が変化するように備えられている。本実施の形態においては、タンパ38はコンパイル用積載部35に対して図2の紙面の奥側、図3における上方側に設けられる。そして、タンパ38は、図3の矢印C1方向に移動され、コンパイル用積載部35に接近する(実線で描かれた位置Px)。一方、タンパ38は、図3の矢印C2方向に移動され、コンパイル用積載部35から離間する(破線で描かれた位置Py)。つまり、タンパ38は、矢印C1方向に移動することで、コンパイル用積載部35上に積載される用紙Sを矢印C1方向に押し込むよう構成されている。なお、本実施の形態におけるタンパ38の位置Px、Pyの位置は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの用紙サイズや向きに応じて変化させることができる。
イジェクトロール39は、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとからなり、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとがコンパイル用積載部35の底部35aを挟んで対向するように配置されている。そして、第1イジェクトロール39aは、コンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面側に設けられている。さらに、第1イジェクトロール39aは、モータ等の駆動を受けて第2イジェクトロール39bに対して進退可能に備えられている。つまり、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとの間に供給される用紙Sとの距離が変化するように構成されている。一方、第2イジェクトロール39bはコンパイル用積載部35の底部35aであって、用紙Sが積載される面の裏面側に配置されており、その位置は固定され、回転運動のみを行うよう備えられている。
具体的には、第1イジェクトロール39aが矢印Q1方向に移動され、第1イジェクトロール39aがコンパイル用積載部35の底部35aに接近する(破線で描かれた位置P2)。一方、第1イジェクトロール39aが矢印Q2方向に移動され、第1イジェクトロール39aがコンパイル用積載部35の底部35aから離間する(実線で描かれた位置P1)。
そして、第1イジェクトロール39aは、用紙Sに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けてT1方向に回転することで用紙Sの束を下流側(第3の進行方向S3方向)に搬送するように構成されている。
なお、第1イジェクトロール39aの位置P1、P2は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの枚数や厚みに応じて変化させることができる。
ここで、図4に示すように、本実施の形態においてはコンパイル用積載部35に供給された際の用紙Sの各端部を次のように定義する。図4は、用紙Sの各端部を説明するための概念図である。
本実施の形態における用紙Sの各端部を、用紙Sがコンパイル用積載部35の底部35aの上面に沿って落下する方向を示す第2の進行方向S2との関係において定義すると、用紙Sにおける第2の進行方向S2の先端側の端部をエンドガイド側端部Saと呼ぶ。このエンドガイド側端部Saは、エンドガイド35bと接触する。
次に、エンドガイド側端部Saと対向する端部、すなわち用紙Sにおける第2の進行方向S2の後側の端部を非エンドガイド側端部Scと呼ぶ。
また、第2の進行方向S2の方向に延伸する用紙Sの端部であってサイドガイド35cが設けられている側の端部を、サイドガイド側端部Sbと呼ぶ。このサイドガイド側端部Sbはサイドガイド35cと接触する。
さらにまた、サイド側端部Sbと対向する端部、すなわち用紙Sの落下方向に略平行に延伸する用紙Sの端部であって、サイドガイド35cが設けられている側と逆側の端部を、非サイドガイド側端部Sdと呼ぶ。
あわせて、エンドガイド側端部Saとサイドガイド側端部Sbとが交差する角部をガイド側角部Seと呼ぶ。また、非エンドガイド側端部Scと非サイドガイド側端部Sdとが交差する角部を非ガイド側角部Sfと呼ぶ。なお、本実施の形態において、略直交とは直交を含み、略平行とは平行を含む。
では、再び図2及び図3を参照しつつ説明を続ける。
<ステープラ40>
ステープラ40は、ステープル針を一つずつ用紙Sに押し込むことにより、コンパイル用積載部35に収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている。ステープラ40は、コンパイル用積載部35の周囲に移動可能に設けられている。具体的には、ステープラ40は、コンパイル用積載部35の周囲に設けられた図示しないステープラ用レール上に移動可能(図3の矢印A参照)に備えられており、図示しないステープラモータを駆動源としてステープラ用レール上を移動するよう構成されている。尚、ステープラ40は、ユーザ側(図3の下側)に配置可能であり、ステープル針の補充等ステープラ40に対する作業をより容易に行うことができる構成である。
そして、このステープラ用レールは、コンパイル用積載部35に備えられたエンドガイド35bの長手方向(図3における上下方向)と略平行に延伸する部分と、サイドガイド35cの長手方向(図3における水平方向)と略平行に延伸する部分と、これらの部分を連結する角部分とからなる。このことにより、図3に示すように、用紙Sのエンドガイド側端部Sa、用紙Sのサイドガイド側端部Sb、あるいはガイド側角部Seのいずれにおいてもステープルが可能となり、さらに各端部や角部におけるステープルの位置は任意に変更可能である(図3の40a〜40d参照)。なお、本実施の形態において、ステープラ用レールの位置はコンパイル用積載部35に対して固定されている。また、本実施の形態において、ステープラ40のホームポジションはガイド側角部Seにステープル針を押し込む位置(図3の40c参照)である。
<針無綴じ装置50>
針無綴じ装置50は、ステープル針を用いることなく、コンパイル用積載部Sに収容された用紙Sの束の端部を綴じるよう構成されている(後述)。さらに、針無綴じ装置50は、コンパイル用積載部35の周囲に移動可能に設けられている。具体的には、針無綴じ装置50は、コンパイル用積載部35の周囲に設けられた図示しない針無綴じ装置用レール上に移動可能(図3の矢印B参照)に備えられており、図示しない針無綴じ装置モータを駆動源として針無綴じ装置用レール上を移動するよう構成されている。尚、針無綴じ装置50は、ステープラ40と異なりステープル針の補充が必要ない。
そして、この針無綴じ装置用レールは、コンパイル用積載部35に備えられたエンドガイド35bと対向するコンパイル用積載部35の端部の長手方向(図3における上下方向)と略平行に延伸する部分と、サイドガイド35cと対向するコンパイル用積載部35の端部の長手方向(図3における水平方向)と略平行に延伸する部分と、これらの部分を連結する部分とからなる。このことにより、図3に示すように、用紙Sの非エンドガイド側端部Sc、用紙Sの非サイドガイド側端部Sd、あるいは非ガイド側角部Sfのいずれにおいても用紙Sの束を綴じることが可能となり、さらに各端部や角部において綴じる位置は任意に変更可能である(図3の50a〜50d参照)。なお、本実施の形態において、針無綴じ装置50のホームポジションは非ガイド側角部Sfにて用紙Sの束の端部を綴じる位置(図3の50c参照)である。この針無綴じ装置50のホームポジションは、図3の50cに限定されるものではなく、針無綴じ装置50が用紙Sの束の搬送を妨げることがない位置であればよい。例えば、針無綴じ装置50がサイドガイド35cと対向する位置(図3の50d参照)を針無綴じ装置50のホームポジションとしてもよい。
ここで、図示しない針無綴じ装置用レールの位置は、コンパイル用積載部35に供給される用紙Sの用紙サイズや向きに応じて変化させることができる。具体的には、針無綴じ装置用レールとエンドガイド35bとの距離、あるいは針無綴じ装置用レールとサイドガイド35cとの距離を変化させるよう、針無綴じ装置用レールが移動可能なように構成されている(図3の矢印B1およびB2参照)。
次に、図5を用いて針無綴じ装置50の構造をより詳細に説明する。ここで、図5(a)は針無綴じ装置50の概略を斜視図として示しており、図5(b)は、針無綴じ装置50によって端部が加工された用紙Sの束の非ガイド側角部Sfを示している。
針無綴じ装置50は、互いに接近することによって、用紙Sの端部を加工するために圧力を供給する押圧部52と、押圧部からの圧力を受けて用紙Sの束を綴じるよう用紙Sを加工するエンボス痕形成部53とを有する。
押圧部52は、上側押圧部52aと下側押圧部52bとからなる。上側押圧部52aは、図示しない上側押圧部モータによって下側押圧部52bに対して進退可能に設けられており(図5(a)の矢印D1及びD2参照)、上側押圧部52aと下側押圧部52bとの間に備えられる用紙Sに対して圧力を加えるよう構成されている。
エンボス痕形成部53は、凸部53aと受け部53bとからなる。凸部53aは上側押圧部52aに、受け部53bは下側押圧部52bにそれぞれ備えられており、凸部53aと受け部53bとは、その間に備えられる用紙Sを加工するよう構成されている。
具体的には、凸部53aは、受け部53bと対向する面に凹凸を備えており、一方の受け部53bは、凸部53aと対向する面に凹凸を備えている。さらに、凸部53aの凹凸が備えられた面と受け部53bの凹凸が備えられた面とは略平行であり、凸部53aの凸となっている箇所と、受け部53bの凹となっている箇所とが噛み合うように配置されている。そして、押圧部52によって圧力を受ける際に凸部53aと受け部53bとが噛み合うことで、用紙Sを加工するよう構成されている。図5(b)に示すように、加工された用紙Sの部分は、凸部53aと受け部53bの形状に対応し、シートの重なり方向に跨った凹凸の一例であり、ステープル針を用いることなく用紙Sの束を綴じるエンボス痕51となる。
次に、図6を用いて、本実施の形態における後処理装置30によって綴じられる用紙Sの束の態様について説明する。なお、図6は、本実施の形態により処理された用紙Sの束の例を示す概念図である。
まず、図6において、黒色の四角形で示されたステープル針411〜413は、ステープラ40によって用紙Sの束が綴じられた箇所を示し、白色の四角形で示されたエンボス痕511〜514は、針無綴じ装置50によって用紙Sの束が綴じられた箇所を示す。
さて、まず図6(a)に示された用紙Sの束について説明する。この用紙Sの束においては、3個のステープル針411〜413がサイドガイド側端部Sbに配置されており、2個のエンボス痕511・512が非サイドガイド側端部Sdに配置されている。つまり、ステープル針411〜413とエンボス痕511・512とは、それぞれ用紙Sの対向する端部に配置される。
次に、図6(b)に示された用紙Sの束について説明する。この用紙Sの束においては、2個のステープル針411・412がエンドガイド側端部Saに配置されており、2個のエンボス痕511・512が非エンドガイド側端部Scに配置されている。つまり、ステープル針411・412とエンボス痕511・512とは、それぞれ用紙Sの対向する端部に配置される。
次に、図6(c)に示された用紙Sの束について説明する。まず、1個のステープル針411がガイド側角部Seに配置されており、1個のエンボス痕511が非ガイド側角部Sfに配置されている。つまり、ステープル針411とエンボス痕511とは、用紙Sの対向する角部に配置される。
次に、図6(d)に示された用紙Sの束について説明する。この用紙Sの束においては、3個のステープル針411〜413がサイドガイド側端部Sbに配置されている。そして4個のエンボス痕511〜514が、非サイドガイド側端部Sd及び非エンドガイド側端部Scに配置されている。
次に、図6(e)に示された用紙Sの束について説明する。この用紙Sの束においては、3個のステープル針411〜413がサイドガイド側端部Sbに配置されている。そして2個のエンボス痕511・512が非エンドガイド側端部Scに配置されている。図6(e)に示された用紙Sの束は、図6(a)〜図6(d)に示された用紙Sの束と異なり、隣り合う端部において用紙Sの束が綴じられる。
なお、ここでは図6(a)〜図6(e)に示された用紙Sの束について説明をしたが、これらの用紙Sの束は例示であり、本実施の形態における後処理装置30は、これらの用紙Sの束以外の綴じる態様も可能である。例えば、用紙Sの束が綴じられた箇所の位置や個数を変更することは可能であり、さらに、ステープル針の配置のみによって用紙Sの束を綴じる態様や、エンボス加工のみによって用紙Sの束を綴じる態様等も可能である。
次に、図1〜図5および図7を参照して画像形成システム1の動作について説明する。なお、図7は3枚の用紙Sを図6(a)に示す用紙Sの束に処理する際のタイミングチャートを示している。図7に関する以下の説明では、3枚の用紙を、画像形成装置5によってトナー像が形成される順序で、それぞれ1番目の用紙S、2番目の用紙S、3番目の用紙Sと呼ぶ。
まず、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される前に、制御部20が図示しないステープラモータを駆動させて、ステープラ40をホームポジション(図3の40cの位置)に配置させる。同様に、制御部20が図示しない針無綴じ装置モータを駆動させて、針無綴じ装置50をホームポジション(図3の50cの位置)に配置させる。また、第1イジェクトロール39aは位置P1に、パドル37は位置Paに、そしてタンパ38は位置Pyにそれぞれ配置される。
そして、画像形成装置2の画像形成部5によって1番目の用紙Sにトナー像が形成される。図1に示すように、トナー像が形成された1番目の用紙Sは、必要に応じて用紙反転装置7によって反転された後、排出ローラ9を介して、1枚ごとに用紙処理装置3に供給される。
1番目の用紙Sが供給された用紙処理装置3の搬送装置10では、入口ローラ11にて1番目の用紙Sを受け取り、この1番目の用紙Sについて、必要に応じてパンチャ12により穴あけ処理が施される。その後、第1搬送ローラ13および第2搬送ローラ14を介して、1番目の用紙Sが下流側の後処理装置30に向けて搬送される。
後処理装置30では、受け取りローラ31により1番目の用紙Sを受け取る。受け取りローラ31を経た1番目の用紙Sは、図2に示すようにエグジットセンサ33により検知された後(図7の図中(1)参照)、エグジットロール34によって第1の進行方向S1に沿って搬送される。このとき、1番目の用紙Sはコンパイル用積載部35と第1イジェクトロール39aとの間、およびコンパイル用積載部35とパドル37との間をそれぞれ通過するように搬送される。
1番目の用紙Sの第1の進行方向S1の先端が、コンパイル用積載部35とパドル37との間を通過した後、パドル37が位置Paから下降(図2の矢印U1方向に移動)し位置Pbに配置される。このことによりパドル37は、1番目の用紙Sと接触する。そして、1番目の用紙Sは、図2に示すパドル37の矢印R方向の回転により、図2の第2の進行方向S2方向に押し込まれ、その1番目の用紙Sのエンドガイド側端部Saがエンドガイド35bと接触する。その後、パドル37は上昇(図2の矢印U2方向に移動)し1番目の用紙S1から離れ、位置Paに配置される。
そして、1番目の用紙Sがコンパイル用積載部35に受け入れられ、エンドガイド側端部Saがエンドガイド35bに到達した後に、制御部20がタンパ38を駆動させ、タンパ38は、位置Pyからサイドガイド35cに接近(図3の矢印C1方向に移動)して、位置Pxに配置される。このことにより、タンパ38が1番目の用紙Sの非サイドガイド側端部Sdを押し、1番目の用紙Sのサイドガイド側端部Sbがサイドガイド35cに接触する。その後、タンパ38がサイドガイド35cから離間(図3の矢印C2方向に移動)することで1番目の用紙Sから離れ、位置Pyに配置される。
この1番目の用紙Sに続く、画像形成部5によってトナー像が形成された2番目の用紙S(図7の図中(2)参照)、および3番目の用紙S(図7の図中(3)参照)が、それぞれ順に後処理装置30に供給された際も、上述の動作と同様に、パドル37およびタンパ38によって、2番目の用紙Sおよび3番目の用紙Sの端部が揃えられる。すなわち、1枚目の用紙Sが揃えられた状態で2枚目の用紙Sが供給され、1枚目の用紙Sに対して2枚目の用紙Sが揃えられる。このことは、3枚目の用紙Sについても同様である。このようにすることで、予め設定された枚数である3枚の用紙Sをコンパイル用積載部35に収容し、各用紙Sの端部を揃えて、用紙Sの束を形成する。
次に、コンパイル用積載部35に積載された用紙Sの束の端部を綴じる。
具体的には、まず第1イジェクトロール39aは位置P1から下降(図2の矢印Q1方向に移動)し、位置P2に配置される。このことにより、揃えられた状態の用紙Sの束が第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとによって挟まれて固定される。
そして、図示しないステープラモータが駆動され、ステープラ40がホームポジション(図3の40cの位置)から移動し、ステープル針411を押し込む位置に配置される。その位置において、一つのステープル針411を用紙Sの束に押し込むことで、用紙Sの束のサイドガイド側端部Sbが綴じられる。その後、ステープラモータによって、ステープル針412を供給する位置にステープラ40が移動し、その位置においてステープル針412によって用紙Sの束が綴じられる。さらに同様のことを、ステープル針413を供給する位置においても行う。つまり、用紙Sの束にステープル針411〜413が配置される順序は、エンドガイド側端部Sa側から非エンドガイド側端部Sc側の順序である。
用紙Sの束にステープル針411〜413が配置された後、第1イジェクトロール39aは位置P2から上昇(図2の矢印Q2方向に移動)し、位置P1に配置される。
なお、揃えられた状態の用紙Sの束を固定するのは、第1イジェクトロール39aと第2イジェクトロール39bとに限定されるものではなく、パドル37とコンパイル用積載部35の底部35aとによって挟むことなどであってもよい。
次に、図示しない針無綴じ装置モータが駆動され、針無綴じ装置50がホームポジション(図3の50cの位置)から移動し、エンボス痕511が形成される位置に配置される。その位置において、針無綴じ装置50の上側押圧部52aと下側押圧部52bとが接近することにより、凸部53aと受け部53bとが用紙Sの束を挟んで噛み合う。このことにより、各用紙Sにエンボス痕511が形成されて、用紙Sの束の非サイドガイド側端部Sdが綴じられる。なお、エンボス痕511は、積載された3枚の用紙S全てにわたって形成されており、積載された各用紙Sが互いに噛み込むことにより用紙Sの束が綴じられる。いわば用紙Sの束が圧着された状態となる。
その後、針無綴じ装置モータによって、針無綴じ装置50がエンボス痕512を供給する位置に移動し、その位置においてもエンボス痕512を形成することによって用紙Sの束が綴じられる。つまり、エンボス痕511・512が形成される順序は、エンドガイド側端部Sa側から非エンドガイド側端部Sc側である。
そして、ステープル針411〜413およびエンボス痕511・512によって綴じられた用紙Sの束を移動させるため、第1イジェクトロール39aが位置P1から下降(図2の矢印Q1方向に移動)し、位置P2に配置される。この位置P2において、図2に示す矢印T1の方向に第1イジェクトロール39aが回転することにより、用紙Sの束がコンパイル用積載部35から移動され、開口部69を通って、スタッカ70へと排出される。なお、この例では針無綴じ装置50がサイドガイド35cと対向する位置で停止していることから、綴じ処理が施された用紙Sの束をコンパイル用積載部35からスタッカ70へと排出する際に、針無綴じ装置50が用紙Sの束の搬送を妨げることはない。
ここで、ステープル針411〜413およびエンボス痕511・512それぞれによる綴じを解放する力を比較すると、ステープル針411〜413によって用紙Sを綴じる力の方が大きい。したがって、ステープル針411〜413およびエンボス痕511・512の両者を一つの用紙Sの束に適用する場合、例えばステープル針411〜413によって、用紙Sの束をより確実に綴じ、もう一方のエンボス痕511・512によって、用紙Sの束をより容易に綴じを解放する(用紙S同士を離間させる)ことを可能とするように綴じるという用いられ方が考えられる。ここで、綴じられた用紙Sの束を容易に解放することが好ましい場合としては、例えば冊子状に形成した試験問題など、用紙Sの束の端部が開けられることを前提とする仮止めを行う場合や、用紙Sの束が未開封であることを示すことが必要な場合などが挙げられる。
また、上述のように、ステープラ40によって用紙Sの束が綴じられた後に第1イジェクトロール39aによる挟み込みを解除することにより、仮に、ステープル針411を押し込む際にステープラ40と第1イジェクトロール39aとの間で用紙Sの束が撓んだとしても、その撓みを解放することができる。これにより、例えば用紙Sの束の一部の用紙Sに、しわが生じることを抑制できる。
さらに、上述の用紙Sの束の各端部を綴じる順序であるが、ステープル針411〜413によって綴じ処理が施された後に、エンボス痕511・512によって綴じ処理が施される。まず、このようにステープル針411〜413によって用紙Sの端部を綴じるタイミングと、エンボス痕511・512によって用紙Sの端部を綴じるタイミングとをずらすことにより、例えば複数枚の用紙Sからなる用紙Sの束の表面側に近い用紙Sが、他の用紙Sから浮いて撓んだ状態のまま綴じられることを回避し得る。
そして、ステープル針411〜413による綴じ処理を、エンボス痕511・512による綴じ処理が施される前に行うことにより、原則として綴じを解放することを想定しないステープル針411〜413によって綴じられる端部が、綴じを解放することが想定されるエンボス痕511・512によって綴じられる端部よりも、より揃えられた状態で用紙Sの束を綴じることを可能とする。
さらに、仮にエンボス痕511・512による綴じ処理が施されるときに揃えられた状態の端部が乱れて綴じられたとしても、ステープル針411〜413によって綴じられた端部が揃えられた状態を維持していることから、エンボス痕511・512による綴じを解放することで、エンボス痕511・512が形成された端部が揃う。
また、上述の用紙Sの束の各端部を綴じる位置関係であるが、サイドガイド35cに接触するサイドガイド側端部Sbに対しては、ステープラ40が綴じ処理を行い、サイドガイド35cとは逆側である非サイドガイド側端部Sdに対しては、針無綴じ装置50が綴じ処理を行う。
このことは、以下の理由による。まず、一般的に同一サイズ(A4、B5等)の用紙Sであっても製造上のばらつきなどがあることから、用紙Sの寸法は必ずしも一定ではない。そして、例えばタンパ38によって、用紙Sをサイドガイド35c側に押し込むことで用紙Sの束を揃える場合、サイドガイド35cに接触させるサイドガイド側端部Sbの方が、非サイドガイド側端部Sdよりも、より精度よく揃えられる。
一方、上述のように用紙Sの束の端部を仮止めする場合などには、エンボス痕511・512による綴じ処理を解放すること(用紙Sを一枚ずつ剥がすこと等)が想定される。この綴じ処理を解放する作業に伴い、綴じ処理を解放される端部では用紙Sが変形する場合がある。つまり、綴じ処理を解放する作業によって、その端部において端部が揃えられた状態から乱れることがある。したがって、綴じ処理を解放される端部は、綴じ処理を解放する可能性が低いステープル針411〜413によって綴じ処理を行われた端部との比較においては、端部のばらつきについての許容度が大きい場合がある。
よって、ステープル針411〜413によって綴じ処理を行われた端部をより精度よく揃えた状態で綴じることができるよう、サイドガイド35cに接触するサイドガイド側端部Sbにおいてステープル針411〜413が配置されており、逆側の非サイドガイド側端部Sdにおいては、エンボス痕511・512が配置されている。
なお、ここでは、図6(a)に示す用紙Sの束に処理を施すことを説明したが、同様の理由により、図6(a)〜図6(e)におけるエンドガイド側端部Saおよびガイド側角部Seにステープル針411〜413が配置されており、逆側の非エンドガイド側端部Scおよび非ガイド側角部Sfにエンボス痕511・512が配置されている。
また、図6(b)〜図6(e)に示す用紙Sの束にそれぞれ処理を施す場合にも、まずステープル針411〜413がこの符号の順序で配置された後に、エンボス痕511〜514がこの符号の順序で形成される。このことは上述の理由と同様の理由によるものである。すなわち、用紙Sの束の一部が、浮いて撓んだ状態で綴じられることを回避するためである。
さらに、本実施の形態の説明においては、エンドガイド35bおよびサイドガイド35cが、底部35aに対して固定されているものとして説明したが、例えば用紙Sのサイズに応じて底部35aに対して移動するよう備えられても良い。さらには、例えばタンパ38が矢印C1に沿って移動する動きに合わせて、サイドガイド35cが逆方向の矢印C2に沿って移動するように備えられても良い。
さらにまた、上述の説明ではステープラ用レールと針無綴じ装置用レールとをそれぞれ有する構成として説明をしたが、ステープラ用レールと針無綴じ装置用レールとを一体のレールとして備えてもよい。それぞれを一体のレールとすることにより、ステープラ40と針無綴じ装置50との配置に関して、自由度が増す。
さらにまた、上述の説明では、第1の綴じ手段の一例としてステープラ40を、第2の綴じ手段として針無綴じ装置50をそれぞれ用いて説明をしたが、本実施の形態に限定されない。例えば、両者が同種の綴じ手段であってもよい。すなわち、第1の綴じ手段が、第1のステープル針によって綴じる綴じ手段であり、第2の綴じ手段が、第1のステープル針よりも綴じを解放する力が小さい第2のステープル針によって綴じる綴じ手段であってもよい。同様に、両者が針無綴じ手段である綴じ手段であってもよく、さらには両者が接着剤を用いた綴じ手段など他の綴じ手段であってもよい。
さらにまた、針無綴じ装置50は次のようなものであってもよい。
図8は、針無綴じ装置の他の構成例と針無綴じ処理がなされた用紙Sの束を説明するための図である。この針無綴じ装置500は、図8(a)に示すように基台501と底部材502の間に用紙Sの束を挟んだ状態で、基部503を図中F1方向に押下することにより、以下に説明する機構で用紙Sの束を綴じる。
詳細には、まずブレード504と打ち抜き部材505が用紙Sの束を貫通することにより、図8(b)に示すように、用紙Sの束にスリット521と、一端部522aを残して用紙Sの束が打ち抜かれた舌状片522とがそれぞれ形成される。基部503を更に押下すると、打ち抜き部材505の上側端部505aが基台501に一体に形成された突出部506に突き当たり、打ち抜き部材505が図8(a)において時計周りに回転する。これにより、図8(c)に示すように、打ち抜き部材505の先端の突起505bが、舌状片522をブレード504の目穴504aに向けて図中F2方向に押し込む。尚、図8(c)では打ち抜き部材505を図示していない。この状態で基部503を図中F3方向に上昇させると、ブレード504がその目穴504aに舌状片522を引っ掛けたまま上昇する。そして図8(d)に示すように、スリット521に舌状片522が挿入されて、用紙Sの束が綴じられる。このとき用紙Sの束には、舌状片522が打ち抜かれたところに綴じ穴523が形成される。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…用紙処理装置、10…搬送装置、20…制御部、30…後処理装置、33…エグジットセンサ、34…エグジットロール、35…コンパイル用積載部、37…パドル、38…タンパ、39…イジェクトロール、40…ステープラ、50…針無綴じ装置、69…開口部、70…スタッカ、S…用紙

Claims (6)

  1. シート束を積載する積載手段と、
    積載手段上のシート束における第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、
    前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、
    第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と
    前記積載手段上のシート束における前記第1端部に対向して配置される対向部材と、
    前記積載手段上のシート束における前記第1端部を前記対向部材に押し付ける押し付け部材と、
    を含み、
    前記第2綴手段は、前記第4端部における複数の位置で綴じる際に、当該複数の位置のうち前記対向部材に近い位置から順に綴じ処理を施すことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記積載手段に積載された前記シート束に対し、前記第1綴手段による綴じを実行させた後に、当該第1綴手段による綴じが実行された用紙に対して前記第2綴手段による綴じを実行させることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. シート束を積載する積載手段と、
    積載手段上のシート束における手前側の端部である第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、
    前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、
    第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、
    前記積載手段上のシート束における前記第1端部及び前記第2端部に対向して配置される対向部材と、
    前記積載手段上のシート束における前記第1端部及び前記第2端部を前記対向部材に押し付ける押し付け部材と、
    を含み、
    前記第2綴手段は、前記第3端部或いは前記第4端部の一方における複数の位置で綴じる際に、当該複数の位置のうち前記対向部材に近い位置から順に綴じ処理を施すことを特徴とするシート処理装置。
  4. シート束を積載する積載手段と、
    積載手段上のシート束における手前側の端部である第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、
    前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、
    第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、
    を含み、
    前記第2綴手段は、当該第2綴手段による綴じ処理を施す位置を案内するため前記第3端部及び前記第4端部に沿って設けられる案内部材と、当該案内部材の前記積載手段に対する位置を変更する変更手段とを備えることを特徴とするシート処理装置。
  5. シート束を積載する積載手段と、
    積載手段上のシート束における手前側の端部である第1端部及び当該第1端部と隣接する第2端部に沿って移動し、当該第1端部及び当該第2端部の少なくとも一方をステープル針を用いて綴じる第1綴手段と、
    前記第1端部及び前記第2端部と各々対向する第3端部及び第4端部に沿って移動し、当該第3端部及び当該第4端部の少なくとも一方をステープル針を用いずに綴じる第2綴手段と、
    第1綴手段及び第2綴手段による綴じを異なる時期に実行させる制御手段と、
    前記積載手段に積載された前記シート束を整合させる整合手段と、
    前記積載手段に積載された前記シート束を当該積載手段に対して固定させる固定手段と、を含み、
    前記制御手段は、前記積載手段に積載された前記シート束を前記整合手段にて整合させ、整合された当該シート束を前記固定手段にて前記積載手段に固定させ、固定された当該シート束に対し前記第1綴手段による綴じを行わせ、当該第1綴手段による綴じが施された当該シート束の前記固定手段による固定を解除し、解放された当該シート束に対し前記第2綴手段による綴じを行わせることを特徴とするシート処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート処理装置と、
    シートに画像を形成して前記シート処理装置に向けて供給する画像形成装置とを含むことを特徴とする画像形成システム。
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