JP2013230897A - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】整合部材の退避動作による生産性の低下を抑える。
【解決手段】排出された用紙Pを積載する排紙トレイ5と、排紙トレイ5上に排出された用紙P若しくは用紙束PBを用紙Pの排出方向と直交する方向(矢印D1方向)から整合する整合・仕分け部材110a,110bと、整合・仕分け部材110a,110bを用紙P若しくは用紙束PBと接触しない退避位置に移動させる退避モータ140を含む退避機構と、前記退避位置が前記 排紙トレイ5上に排紙された用紙束PBの状態に応じて可変に設定するCPU_FR1とを備え、前記退避位置を最小限の移動距離の位置に設定した。
【選択図】図10

Description

本発明は、用紙処理装置及び画像形成システムに係り、さらに詳しくは、搬入されてきた用紙、記録紙、転写紙、OHPシートなどのシート状記録媒体(本明細書では、単に「用紙」と称す)に予め設定された用紙処理を施す用紙処理装置、この用紙処理装置と複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能のうち少なくとも2つの機能を備えたデジタル複合機などの画像形成装置と含む画像形成システムに関する。
従来から画像形成された用紙に対して、整合処理、綴じ処理、穴明け処理などの用紙処理を行う所謂用紙処理装置が広く知られ、この種の用紙処理装置を画像形成装置の後段に備えた画像形成システムが近年広く用いられている。このような既提案の画像形成システムとして、例えば特開2001−187665号公報(特許文献1)に記載された発明が公知である。
この発明は、搬送されてくるシート状媒体を排出する排出手段と、この排出手段により排出されるシート状媒体を積載するトレイと、このトレイを当該トレイ上に積載されたシート状媒体を仕分けるのに必要な所定量、前記排出の方向と直交するシフト方向に移動させて仕分け動作を行うトレイ移動手段とを備えたシート状媒体処理装置において、前記トレイに積載されるシート状媒体を揃える揃え手段を具備し、この揃え手段は、前記排出手段から排出されたシート状媒体が前記トレイ上に完全に積載される前に、当該シート状媒体の排出方向と平行な当該シート状媒体の端面に揃え部を接離させて前記端面の位置を揃える揃え動作を行う揃え部材を有していることを特徴とし、排出手段により排出されるシート状媒体を、排出の方向と直交するシフト方向に移動するトレイ上に、きれいに揃えられた状態で仕分けることができるようにしたものである。
前記特許文献1記載の発明では、排出手段から排出されたシート状媒体がトレイ上に完全に積載される前に、シート状媒体の排出方向と平行なシート状媒体の端面に揃え部を接離させて端面の位置を揃える揃え動作を行う揃え部材を有している。そして、この揃え部材によって排出手段により排出されるシート状媒体を、排出の方向と直交するシフト方向に移動するトレイ上に、きれいに揃えられた状態で仕分けることができるようにしている。その際、トレイ上に用紙が積載されている場合を考慮して、シフト動作の前にシフト動作に際して、既に積載されている用紙と揃え部材との接触を回避するため、上下モータを駆動してトレイ2を所定量下降させ、さらに、揃え部材を揃え作動位置から退避位置に移動させるようにしている(段落0097参照)。
すなわち、特許文献1記載の発明では、整合・仕分けの際の整合部材の移動時に既に排出された用紙に確実に接触しない予め設定された位置(以下、退避位置)に退避するようになっており、その退避位置に移動する時間分、生産性が低下することは否めなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、整合部材の退避動作による生産性の低下を抑えることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、排出された用紙を積載する積載トレイと、前記積載トレイ上に排出された用紙若しくは用紙束を用紙の排出方向と直交する方向から整合する整合手段と、前記整合手段を前記用紙と接触しない退避位置に移動させる移動手段と、前記退避位置が前記積載トレイ上に排紙された用紙束の状態に応じて可変に設定する設定手段と、を備えた用紙処理装置を特徴とする。
本発明によれば、整合部材の退避動作による生産性の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。 従来から実施されている整合・仕分け装置の構成を示す図で、整合・仕分け装置を用紙の搬送方向上流側から見た正面図である。 図2の斜視図である。 従来から実施されている整合・仕分け装置を用紙の搬送方向上流側から見た斜視図である。 従来から実施されている整合・仕分け装置の整合・仕分け部材の動作を示す図2の左側面から見た図である。 従来から実施されている整合・仕分け装置の整合・仕分け部材の動作を示す動作説明図である。 用紙後処理装置と画像形成装置からなる画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。 従来の一般的な整合・仕分け部材の制御手順を示すフローチャートである。 図8のステップS4の制御手順の内容を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る整合・仕分け部材の動作を示す図である。 実施例1の制御を説明するための図である。 実施例2の制御を説明するための図である。 実施例3の制御を説明するための図である。 実施例4の制御を説明するための図である。 実施例4における動作タイミングと従来例における動作タイミングを比較して示すタイミングチャートである。
本発明は、既に排出された用紙の状態に応じて整合部材の退避位置を可変とし、生産性の低下を防止することを特徴とする。以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかとなる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る画像形成システムは用紙に画像を形成する画像形成装置PRと、この画像形成装置PRの後段に連結され、画像形成済みの用紙に対して予め設定された用紙処理を実行する用紙後処理装置FRとから構成されている。
画像形成装置PRは例えば前述のような電子写真方式の作像エンジンを有し、電子写真方式で画像を形成し、後段の用紙後処理装置FRに搬送する。画像形成装置PRはこの他にインクジェット記録方式などの公知の作像エンジンを備えたものでもよい。
用紙後処理装置FRは、画像形成装置PRから排出されてきた画像形成済みの用紙Pを受け入れる導入経路1と、導入経路1から分岐する3つの経路、すなわちプルーフトレイ6へ向かう上搬送経路2、シフト処理や端綴じ処理を行うストレート搬送経路3及び中綴じ・折り処理を行う下搬送経路4とを有する。
導入経路1には入口ローラ10、入口センサ13が配置されている。入口センサ13は用紙Pが用紙後処理装置FR内へ搬入されたことを検知する。入口ローラ10の下流には用紙穿孔ユニット19が配置され、画像形成装置PRのCPUの指示に基づいて用紙Pに穿孔する。用紙穿孔ユニット19の下流には、第1の搬送ローラ11が配置され、これを経て上搬送経路2へと用紙Pは搬送される。導入経路1の終端部の分岐部に位置する分岐爪7は切り替え動作により上搬送経路2、ストレート搬送経路3、下搬送経路4へ用紙の搬送方向を仕分ける。
ストレート搬送経路3には第2の搬送ローラ12が配置され、このローラ12によりステープルトレイ21及び排紙トレイ5へと用紙Pは搬送される。ストレート搬送経路3には図示しない駆動モータ及び駆動機構によって正逆方向に駆動される排紙ローラ26、排紙センサ28が配置され、ソートモード時は、シフト機構を有する第2の搬送ローラ12が図示しない駆動モータ及び駆動機構により、搬送中に搬送方向と直角方向に一定量移動することによって用紙Pは一定量シフトし、排紙ローラ26により排紙トレイ5に排紙され順次スタックされていく。
排紙トレイ5への排出口部は、排紙ローラ26と排紙従動ローラ27とによって用紙P又は用紙束を挟持して排出する対構造となっている。これは、排紙ローラ26に対する排紙従動ローラ27を備えた排出ガイドの接離動作で、用紙P又は用紙束を挟持して排出可能な閉状態と挟持しない開状態とを選択的に取り得るようになっており、用紙Pのシフト動作が完了した後、用紙Pを挟持して排紙する。
排紙口上方付近には、フィラー40が設けられており、スタックされた用紙Pの中央付近位置の上面に先端が接触するように基端側で揺動自在に支持されている。フィラー40の根元付近には、フィラー40の先端の高さ位置を検知する図示しない上面検知センサが設けられ、これらによりスタック用紙Pの紙面高さを検知している。排紙トレイ5上の堆積枚数の増大により用紙の高さが上昇するに従って、上面検知センサがオンすると、後述の図7に示す用紙後処理装置FRの制御部のCPU_FR1は排紙トレイ5を上下動させる図示しない駆動モータを駆動制御して排紙トレイ5を下降させる。排紙トレイ5が下降し上面検知センサがオフすると、下降を停止させる。この動作を繰り返し、排紙トレイ5が規定のトレイ満杯高さまで達すると、用紙後処理装置FRのCPU_FR1から画像形成装置PRのCPUに停止信号を出し、画像形成装置PRの画像形成動作を停止させるとともに、システム全体の動作も停止させる。
ストレート搬送経路3の最下流側にはステープルトレイ21が設けられている。ステープルトレイ21の終端位置には用紙後端に沿って用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に移動し、綴じ処理を行うステープラ50が配置されている。ステープルトレイ21の上面には、用紙搬送方向と直交する方向に近接離間動作し、用紙幅方向を整合するジョガーフェンス22,23が設けられている。ステープルトレイ21の最下流側の端部には用紙の後揃えの基準となる基準フェンス24,15が配置されている。また、ステープルトレイ21の上部には、振り子運動を行って用紙に接触して用紙Pを移動させ、用紙後端を基準フェンス24,25に突き当てることによって用紙の搬送方向を整合する戻しコロ41が設けられている。
このように構成された用紙後処理装置FRでは、搬送経路2に搬送されてきた用紙はステープルトレイ21上に排出され、ジョガーフェンス22,23によって用紙の幅方向の位置が揃えられる。また、戻しコロ41によって基準フェンス24,25に用紙後端を突き当て、用紙束の縦方向位置が揃えられる。このようにして揃えられた用紙束は、端綴じモード時はステープラ50が用紙幅方向に移動して用紙束の下縁部の予め設定された位置をステープルすることにより綴じられ、排紙ローラ26,27が用紙束をニップして搬送力を付与し、排紙トレイ5上に排紙する。
下搬送経路4には第1ないし第3の下搬送ローラ61,62,63、中綴じステープラ51、紙折りプレート71、紙折りストッパ64、紙折り板72、及び排紙ローラ73が設けられている。用紙は中綴じ位置まで搬送され、用紙の中央で綴じ処理される。そして、第4及び第5の搬送ローラ62,63により紙折り部の紙折りストッパ64に搬送され、紙折りブレード71、紙折り板72により中折りされ、排紙ローラ73によって中綴じトレイ9に放出される。
下搬送経路4への用紙の搬送はストレート搬送経路3を通過し、用紙先端をセンサ33で検知し用紙後端が下搬送経路4の分岐部を通過する時間を待って、分岐爪8が切り替わる。分岐爪8が切り替わると、第2の搬送ローラ12が逆回転をし、用紙をスイッチバックさせて下搬送経路4へと搬送する。
図2ないし図6は従来から実施されている一般的な整合・仕分け装置の構成を示す図である。図2は整合・仕分け装置を用紙の搬送方向上流側から見た正面図、図3は図2の斜視図、図4は用紙の搬送方向上流側から見た斜視図、図5は整合・仕分け部材の動作を示す図2の左側面から見た図、図6は整合・仕分け部材の動作を示す動作説明図である。この種の整合・仕分け装置の機構自体、及び動作は、例えば特開2009−62149号公報、特開2007−197198号公報、あるいは特開2002−356270号公報等に開示され、公知のものである。
整合・仕分け装置100は排紙トレイ5への排出口部であって、排紙ローラ26と排紙従動ローラ27の下流側に配置されている。図2において、整合・仕分け装置100は、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの整合・仕分け方向(矢印D方向)の駆動源である第1及び第2のモータ120a,120bの駆動により第1及び第2の駆動力伝達部材130a,130bが駆動され、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bが整合・仕分け方向に移動する。
なお、第1及び第2の駆動力伝達部材130a,130bはプーリーとタイミングベルトを含み、第1及び第2のモータ120a,120bが回転駆動されると、当該モータの駆動軸に取り付けられたピーリーと端部側のプーリーとの間に張設されたタイミングベルトが回転し、この回転に伴って第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bが移動する。なお、駆動源である第1及び第2のモータ120a,120bから駆動力伝達部材130a,130b、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの機構及び動作については前記したように公知の技術であるため、詳細についての説明は省略する。
第3のモータ(退避モータ)140は第1及び第2の仕分け部材110a,110bの退避方向の駆動源である。退避モータ140が駆動されることにより、図示しない退避機構を介して第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bは退避方向(排紙トレイ5から離間する方向)に回転移動する。なお、退避モータ140の駆動を第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bに伝達する退避機構についても前記したように公知の技術であるので、機構及び動作の詳細についての説明は省略する。
図5に示す第2の整合・仕分け部材120bの第1の位置T1は、第2の整合・仕分け部材120bが用紙に接触しない退避位置であり、図示第2の位置T2が用紙の搬送方向に直交する端部に当接し、整合及び仕分けを行うときの整合・仕分け位置であり、整合・仕分け時の高さ方向の位置を示している。以下、第1の位置T1を退避位置と、第2の位置T2を整合・仕分け位置と称す。
図6に示す第3の位置R1は、第1の整合・仕分け部材110aのホームポジションであり、第1の整合・仕分け部材110aがホームポジションである第3の位置R1に位置しているときは、第1の整合・仕分け部材110aは用紙端部には接触しない。
図6に示す第4の位置R2は、第2の整合・仕分け部材110bが用紙端部に接触若しくは突き当たる位置であり、用紙Pの端部に相当する。図6では高さ位置が図5に示す第1のT1の位置に位置しているので、整合・仕分けを行う位置ではないが、第4の位置R2の位置で高さ位置が整合・仕分け位置T2になると、用紙P若しくは用紙束PBを整合し、仕分けをする用紙端部位置となる。
図6に示す第5の位置F1は、第2の整合・仕分け部材110bのホームポジションであり、第6の位置F2は第2の整合・仕分け部材110bの用紙端部に相当する位置であり、第1の整合・仕分け部材110aの第4の位置に対応する。
図7は用紙後処理装置FRと画像形成装置PRからなる画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。用紙後処理装置FRはCPU_FR1、I/OインターフェイスFR2等を有するマイクロコンピュータを搭載した制御回路を備え、CPU_FR1には、画像形成装置PRのCPUあるいは操作パネルPR1の各スイッチ等、及び図示しない各センサからの信号が通信インターフェイスPR2を介して入力され、CPU_FR1は入力された信号に基づいて所定の制御を実行する。さらに、CPU_FR1は、ドライバ、モータドライバを介してソレノイド及びモータを駆動制御し、インターフェイスから装置内のセンサ情報を取得する。また、制御対象やセンサに応じてI/0インターフェイスFR2を介してモータドライバによってモータの駆動制御を行い、センサからセンサ情報を取得する。なお、前記制御は、図示しないROMに格納されたプログラムコードをCPU_FR1が読み込んで図示しないRAMに展開し、当該RAMをワークエリア及びデータバッファとして使用しながら前記プログラムコードで定義されたプログラムに基づいて実行される。また、制御に使用するデータを記憶する不揮発性のメモリも備えている。
また、図7における用紙後処理装置FRの制御は画像形成装置PRのCPUからの指示若しくは情報に基づいて実行される。ユーザの操作指示は画像形成装置PRの操作パネルPR1から行われる。これにより、画像形成装置PRからは用紙後処理装置FRへ操作パネルPR1からの操作信号が送信され、また、用紙後処理装置FRの処理状態や機能が操作パネルPR1を介してユーザに通知される。
なお、本実施形態では、用紙後処理装置FRのCPU_FR1によって整合・仕分け部材110a,110bが制御されているが、画像形成システムとして構成したときに、画像形成装置PRのCPUによって制御するように構成することもできる。
図8は従来の一般的な整合・仕分け部材の制御手順を示すフローチャートである。この制御手順は、用紙後処理装置FRのCPU_FR1によって実行される。図8において、まず、画像形成装置PRのCPUから得られる信号等により仕分ける方向を取得する(ステップS1)。次に、前回の仕分け位置、つまり現在整合・仕分け部材110a,110bが保持している位置を確認し(ステップS2及びS7)、前回の仕分け位置と次に仕分ける方向が異なる場合は仕分け位置(=目的位置)をセットし直す(ステップS3及びS8)。
次いで、退避位置への移動動作を実行し(ステップS4)、退避位置への移動が終了したら仕分け位置への移動動作を実行する(ステップS5)。仕分け位置への移動が終了したら仕分け動作を実行し(ステップS6)、この整合・仕分け動作処理を終了する。
図9はステップS4の制御手順の内容を示すフローチャートである。ステップS4における退避位置への移動動作は、図9のステップS11に示すように第3のモータ(退避モータ)140を退避量分駆動し、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bを第4及び第6の位置R2,F2の位置で退避位置T1に移動させるという動作である。この従来例の場合、退避量は一定であり、整合・仕分け位置T2から退避位置T1に移動する量である。
このように一般的な制御としては、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの退避量は一定であるので、退避量が少なくて済む場合でも、同じ量移動して退避するので、その分、整合・仕分け動作に時間がかかることになる。
図10は、本実施形態に係る整合・仕分け部材110a,110bの動作を示す図である。同図において、排紙トレイ5上には、用紙Pが複数枚積載され、用紙束PBとして用紙枚数に対応した高さHまで積み重ねられている。図において、符号T3で示す位置は本実施形態における退避位置であり、高さHの用紙束PBの上面から距離Tβだけ離れた位置に設定されている。この距離Tβは用紙束PBの用紙が撚れたり膨れたりしたとしても接触することのない距離(間隔)である。
従来技術では図5に示したように最大限の排紙量でない場合でも、用紙束PBと接触しない(最大)退避位置T1まで退避していた。このように(最大)退避位置T1まで退避した場合には、図10に示した状態で排紙トレイ5に積載された用紙束PBの最上位の用紙Pの上面P1と、退避位置T1の整合・仕分け部材110a,110bの下端との高さ方向の差である図中のTα分の退避動作は不要な動作となる。
そこで、本実施形態では、退避位置を排紙トレイ5に積載された用紙束PBの最上位の用紙Pの上面から最小限の距離離れた最小退避位置T3とした。
実施例1は排紙束数に応じて第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの退避量を設定する例である。
図11は実施例1の制御を説明するための図である。図11(a)は退避位置移動動作の動作手順を示すフローチャート、図11(b)は当該フローチャートの処理で参照するメモリテーブルの内容を示す図である。
実施例1では、前記ステップS4の処理で、まず、排紙束数を取得する(ステップS21)。排紙束数は排紙トレイ5に排紙される束数であり、画像形成装置PRのCPUから用紙後処理装置FRのCPU_FR1に通知され、用紙後処理装置FRのCPU_FR1が画像形成装置PRのCPUから排紙束数を取得する。
取得した束数と退避量の関係は、図11(b)に示すメモリテーブルM1に格納されている。メモリテーブルM1は用紙後処理装置FRのメモリに設定されている。このメモリテーブルM1では、排紙束数と第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの整合・仕分け位置T2からの上方に回転した角度、すなわち退避モータ140の回転角(回転量)との関係が格納されている。ここでは、1束の排紙枚数は考慮することなく束数を見ている。
そこで、用紙後処理装置FRのCPU_FR1が排紙束数を取得すると、取得した排紙束数に応じた退避量をメモリテーブルM1から取得し、退避モータ140を前記第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの退避量に対応する角度を設定し(ステップS22)、当該角度に相応する分退避モータ140を駆動する(ステップS23)。
この退避モータ140の駆動により、排出束数に応じて最小退避位置T3に退避することになる。この実施例の場合、1束の排紙枚数は特に見ておらず、排紙束数だけで退避量を設定している。1束の排紙枚数は予め設定された枚数を基準としている。なお、図11(b)に示した排紙束数と退避量の関係は一例である。
実施例2は排紙枚数に応じて第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの退避量を設定する例である。
図12は実施例2の制御を説明するための図である。図12(a)は退避位置移動動作の動作手順を示すフローチャート、図12(b)は当該フローチャートの処理で参照するメモリテーブルの内容を示す図である。
実施例2では、前記ステップS4の処理で、CPU_FR1は、まず、排紙枚数を取得する(ステップS31)。排紙枚数は例えばセンサ33によって検知された用紙の枚数を制御回路の図示しないカウンタによってカウントされ、カウントされた排紙枚数がCPU_FR1に入力される。
次いで、図12(b)に示したメモリテーブルM2を参照して、取得した排紙枚数に応じた退避量を取得し(ステップS32)、その退避量に応じて実施例1と同様に退避モータ140を駆動し、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bを取得した退避量分だけ回転させ、最小退避位置T3に退避させる(ステップS33)。なお、図12(b)に示した排紙枚数と退避量の関係は一例である。
実施例3は用紙の厚さに応じて第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの退避量を設定する例である。
図13は実施例3の制御を説明するための図である。図13(a)は退避位置移動動作の動作手順を示すフローチャート、図13(b)は当該フローチャートの処理で参照するメモリテーブルの内容を示す図である。
実施例3では、前記ステップS4の処理で、CPU_FR1は、まず、排出用紙の用紙厚を取得する(ステップS41)。用紙厚は例えばユーザが画像形成装置PRの操作パネルPR1から入力される。あるいは、画像形成装置PRの給紙段について薄紙、普通紙、中厚口、厚紙をセットしたときに、紙種(用紙厚)を入力若しくは設定しておき、ユーザが給紙段(使用する用紙)を選択したときに、CPU_FR1に用紙厚が入力される。
次いで、図13(b)に示したメモリテーブルM3を参照して、取得した用紙厚に応じた退避量を取得し(ステップS42)、その退避量に応じて実施例1と同様に退避モータ140を駆動し、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bを取得した退避量分だけ回転させ、最小退避位置T3に退避させる(ステップS43)。この場合、用紙枚数として、例えば0〜10枚、11〜20枚、21〜30枚、31〜40枚、・・・というように所定枚数毎に別のメモリテーブルを備え、用紙厚を取得した後、排紙された用紙枚数に応じたメモリテーブルを参照して退避量を決定する。図13(b)に図示したテーブル部は11〜20枚の場合の例である。なお、図13(b)に示した排紙枚数と退避量の関係は一例である。
実施例4は用紙の厚さと排紙枚数に応じて第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bの退避量を設定する例である。
図14は実施例4の制御を説明するための図である。図14(a)は退避位置移動動作の動作手順を示すフローチャート、図14(b)は当該フローチャートの処理で参照するメモリテーブルの内容を示す図である。
実施例4では、前記ステップS4の処理で、CPU_FR1は、排紙用紙の用紙厚を取得し(ステップS51)、取得した用紙厚に応じた退避量X1を、メモリテーブルM4を参照して取得する(ステップS52)。次いで、排紙枚数X2を取得し(ステップS53)、ステップS52で取得した退避量X1と排紙枚数X2から、最小退避位置T3までの移動量Xを以下の算出式
退避位置までの移動量X=(退避量X1)*(排紙枚数X2) [°]
により算出する。
そして、最小退避位置T3までの移動量Xが算出されると、退避モータ140を駆動し、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bを前記最小退避位置T3までの移動量(X)分だけ移動させる(ステップS55)。なお、ステップS51及びS52の処理は、実施例3で説明した処理であり、ステップS53の処理は実施例2で説明した処理である。
この実施例の場合、用紙厚と排紙枚数を見ており、想定された用紙束PBの厚さではなく、実際に排紙された用紙束PBnの厚さを算出し、その算出された用紙束PBの厚さによって退避量を設定している。なお、図14(b)に示した用紙厚と退避量の関係は一例である。
図15は実施例4における動作タイミングと従来例における動作タイミングを比較して示すタイミングチャートである。図15(a)は従来の動作タイミングを示し、図15(b)が実施例4の動作タイミングを示す。この動作は、図8のフローチャートに示した処理手順に基づいて行われる。
図15(a)において、まず、退避位置移動動作(JT1)を行い、第1及び第2の整合・仕分け部材110a,110bを退避位置T1に移動(回転)させる(ステップS4)。退避位置T1への移動動作が完了すると、仕分け位置移動動作(JT3)に移行し、当該動作を実行する(ステップS5)。そして、仕分け位置移動動作が完了した後、再度整合・仕分け位置T2に移動(回転)する動作(JT2)を実行し、仕分け動作に入る(ステップS6)。仕分け動作に入る前までの一連の動作が完了するポイントはJP1である。
一方、実施例4の制御においても、まず、退避位置移動動作(JT4)を行うが(ステップS4)、このときに積載されている用紙P若しくは用紙束PBの状態に応じた最適な退避位置T3への移動となる。そのため、余分な移動がなくなり
JT4≦JT1
となる。
次に、仕分け位置移動動作(JT6)が実行されるが(ステップS5)、仕分け位置への移動は用紙の幅方向のサイズは図15(a)に示した従来の用紙の幅サイズと変わらないので、同じ位置に移動することになる。すなわち、
JT3=JT6
となる。
その後、整合・仕分け位置T2へと移動(JT5)するが、このときも退避位置T3への移動動作JT4と同様に最適な位置(最小退避位置)となっているので、
JT5≦JT2
となる。これらのタイミングの合計の差が、
JT7=JT1−JT2
となり、従来よりも早いタイミングで動作を完了することができる。その結果、生産性の低下を最小限に抑えることができる。
なお、図15に示したタイミングは奥側あるいは手前側の片側についてであり、実機では、奥側と手前側の両側について整合動作を行うので、移動動作の差分JT7の2倍の時間の効率化を図ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1)排出された用紙Pを積載する排紙トレイ5と、排紙トレイ5上に排出された用紙P若しくは用紙束PBを用紙Pの排出方向と直交する方向(矢印D1方向)から整合する整合・仕分け部材110a,110bと、整合・仕分け部材110a,110bを用紙P若しくは用紙束PBと接触しない退避位置に移動させる退避モータ140と、を含む整合・仕分け装置100を備えた用紙処理装置FRにおいて、退避位置が排紙トレイ5上に排紙された用紙束PBの状態に応じて可変に設定されているので、常に最大限離間した位置に退避させる必要がなくなり、整合・仕分け部材110a,110bの退避動作による生産性の低下を抑えることができる。
2)可変に設定された退避位置が、整合位置からの移動距離が最小限の位置T3に設定されているので、整合・仕分け部材110a,110bの退避動作による生産性の低下を最小限に抑えることができる。
3)用紙束PBの状態が排紙トレイ5上の用紙高さHであるので、用紙高さに応じて退避位置T3を設定することができる。
4)用紙束PBの状態が用紙束数であるので、用紙束数(排紙部数)に応じて退避位置T3を設定することができる。
5)用紙束PBの状態が用紙枚数であるので、用紙枚数に応じて退避位置T3を設定することができる。
6)用紙束PBの状態が用紙厚と用紙枚数であるので、用紙厚と用紙枚数から用紙高さを容易に得ることが可能となり、この用紙高さに応じて退避位置T3を設定することができる。
7)整合手段が仕分け手段として機能するので、整合動作のみならず、仕分け動作も行うことができる。
なお、特許請求の範囲における用紙は本実施形態では符号Pに、積載トレイは排紙トレイ5に、用紙束は符号PBに、用紙の排出方向と直交する方向は矢印D1方向に、整合手段は整合・仕分け部材110a,110bに、移動手段は退避モータ140と退避モータによって駆動される退避機構に、設定手段は用紙後処理装置FRのCPU_FR1に、整合位置からの移動距離が最小限の位置は退避位置T3に、用紙高さは符号Hに、仕分け手段は整合・仕分け部材110a,110bに、用紙処理装置は用紙後処理装置FRに、画像形成システムは用紙後処理装置FRと画像形成装置PRとを含むシステムに、それぞれ対応する。
さらに、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
5 排紙トレイ
100 整合・仕分け装置
110a 第1の整合・仕分け部材
110b 第2の整合・仕分け部材
140 退避モータ
FR 用紙後処理装置(用紙処理装置)
FR1 用紙後処理装置のCPU
H 用紙高さ
P 用紙
PB 用紙束
PR 画像形成装置
T3 退避位置
特開2001−187665号公報

Claims (8)

  1. 排出された用紙を積載する積載トレイと、
    前記積載トレイ上に排出された用紙若しくは用紙束を用紙の排出方向と直交する方向から整合する整合手段と、
    前記整合手段を前記用紙と接触しない退避位置に移動させる移動手段と、
    前記退避位置が前記積載トレイ上に排紙された用紙束の状態に応じて可変に設定する設定手段と、
    を備えた用紙処理装置。
  2. 請求項1に記載の用紙処理装置であって、
    前記可変に設定された退避位置が、整合位置からの移動距離が最小限の位置であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の用紙処理装置であって、
    前記用紙束の状態が前記積載トレイ上の用紙高さであること
    を特徴とする用紙処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の用紙処理装置であって、
    前記用紙束の状態が用紙束数であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  5. 請求項1または2に記載の用紙処理装置であって、
    前記用紙束の状態が用紙枚数であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  6. 請求項1または2に記載の用紙処理装置であって、
    前記用紙束の状態が用紙厚と用紙枚数であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の用紙処理装置であって、
    前記整合手段が仕分け手段として機能すること
    を特徴とする用紙処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017149513A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 株式会社島精機製作所 シート材積層装置

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