JP5889146B2 - 吊り具 - Google Patents
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Description
しかしながら、物体に下から力が加わり物体の自重がなくなると、一対の開閉ロッドに閉鎖方向へ拘束する力がなくなって、開閉ロッドが開きながら両爪板間が開いて、吊り具から吊り上げ対象の物体が落下するおそれが生じる。
図1〜図5は本発明の第1実施形態にかかる吊り具を示すもので、図1はその吊り具の斜視図、図2は吊り具の動作を説明する正面図、図3はその吊り具の固定機構を説明する正面図、図4はその吊り具の固定機構を説明する要部断面図、図5はその固定機構における溝部の溝と爪部との係合時に加わる力を説明する要部拡大図であり、これらの図を用いて説明する。なお、下記の説明の中で、各部の配置や姿勢等の説明に関し、上方,下方,上部,下部といった上下、及び水平等との表記をするが、これらは組み立てられた吊り具の使用時におけるものである。また、各部の配置の説明に関する右左及び表裏の表記は、図1,図2におけるものである。
図1,図2に示すように、本実施形態にかかる吊り具10は、互いに上部を枢着された一対の開閉ロッド(開閉杆)1a,1bと、これらの開閉ロッド1a,1bの上部に連結された吊上金具2と、各開閉ロッド1a,1bの下部にそれぞれ連結されたアーム部材3a,3bと、各アーム部材3a,3bの下部に固設された係止爪部材4a,4bと、各アーム部材3a,3bを同一軸心上で相対動可能に接続するガイドロッド5とを有している。そして、開閉ロッド1a,1bの開閉開度を固定するために、一対の開閉ロッド1a,1bの相互間には、本発明にかかる吊り具10に特有な固定機構6が介装されている。
結合金具7の上半部72の二股状に分岐した両分岐部72a,72bには、水平に向く軸73が装備されている。
さらに、各開閉ロッド1の中間部には、固定機構6が介装される。このため、開閉ロッド1の中間部には、固定機構6を装備するための2つの穴11,12が形成されている。
各アーム部31,32は、何れも鋼管等の金属製パイプを用いた略同径の筒状のものである。上部水平アーム部31及び鉛直アーム部32は、各開閉ロッド1のプレート面と平行な方向に延在している。
この補強プレート37は、二等辺三角形状に形成され、鉛直アーム部32及び下部水平アーム部41の各外周面の外側に、鉛直アーム部32及び下部水平アーム部41の延在方向と平行に、その底辺を下方にして配置される。また、補強プレート37は、その底辺部分を下部水平アーム部41の外周面に、その底辺から直角に頂角に延びる中心部分を鉛直アーム部32の外周面に、それぞれ溶接等によって固着されている。
図1,図2に示すように、固定機構6は、固定用ロッド61と、ロックレバー63とを有している。固定用ロッド61は、一端部(左端部)を一方の開閉ロッド1aの中間部に揺動可能に枢着され、他端部(右端部)側を他方の開閉ロッド1bの中間部に、開閉ロッド1a,1bの開閉に応じてスライド可能に係合されている。また、ロックレバー63は、他方の開閉ロッド1bに揺動可能に支持され、係止爪部材4の係止爪43が吊り上げ対象の物体8を係止する係止状態と、この物体8の係止を解放する解放位置とで、固定用ロッド61の他端部を他方の開閉ロッド1bに対して固定する。
また、固定用ロッド61の他端には、ガイド穴62eよりも下方に突出した突起部61bが形成され、突起部61bは、固定用ロッド61のガイド穴62eからの離脱を防止するストッパとして機能する。
図5(a),(b)は、図3(a)に対応するもので、係止状態のロックレバー63と溝部61Aとに着目して示す要部拡大図である。この状態では、開閉ロッド1a,1bが閉動作されて係止爪43,43は係止状態であり、係止保持用爪部63cが溝61aに係合している。開閉ロッド1a,1bが閉動作する際には、固定用ロッド61はロックレバー63及び開閉ロッド1bに対して一方向(閉方向、図2では右方向、図3,図5では左方向)にスライドする。このように係止爪43,43を係止状態とする際には、図5(a),(b)に示すように、ロックレバー63を予め一回転方向(ここでは、固定用ロッド61の閉方向に向けて倒す方向)に揺動させて、係止保持用爪部63cを溝61aに係合させておく。
M=F1×L1 (1)
L1:分力F1の作用線と揺動中心との距離
M=F2×L2 (2)
L2:分力F2の作用線と揺動中心との距離
M=F1×L1 (1)
L1:分力F1の作用線と揺動中心との距離
M=F2×L2 (2)
L2:分力F2の作用線と揺動中心との距離
本発明の第1実施形態にかかる吊り具10は、上述のように構成されているので、吊り具10を図示しないクレーンの懸吊用フック等を係止してクレーン等によって吊り上げておく。吊上げ対象の物体8を係止する際には、図2(a)に示すように、開閉ロッド1a,1bの開度を大きくしながら係止爪43,43の間隔を広げる。この開閉ロッド1a,1bの開度を拡張操作する際には、予め、図3(b),図5(c),(d)に示すように、ロックレバー63の解放保持用爪部63dを溝61aに係合させておく。この状態では、開閉ロッド1a,1bの開動作は許容されるが閉動作は許容されないので、開閉ロッド1a,1bの開度を円滑に拡張させることができる。
例えば、係止状態では、固定機構6が開閉ロッド1a,1bを開放方向に移動しないように閉鎖状態にロックしているので、物体8に下から力が加わりその自重がなくなっても物体8の係止を継続して落下を防止することができる。また、解放状態では、固定機構6が開閉ロッド1a,1bを閉鎖方向に移動しないように開放状態にロックしているので、係止爪部材4a,4bの係止爪43,43を離隔させた状態を維持でき、係止爪43,43により物体8を係合しようとする際に、係止爪43,43を物体8の上方から下方に容易に進入させることができ良好な作業性を確保することができる。
また、アーム部材3a,3bを、水平に延在するガイドロッド5を通じて開閉ロッド1a,1bの開閉に伴って互いに水平に離接動可能に接続する様式の吊り具なので、係止爪部材4a,4bを水平移動させながら係止位置や解放位置に操作でき、係止爪部材4a,4bの係止位置と解放位置との間での移動を、開閉ロッド1a,1bの少ない開閉動によって行うことができる。また、係止爪部材4a,4bの姿勢が傾かず一定なので係止位置における物体の係止を安定して行うことができる。
さらに、上記の係止爪部材4a,4bの拡張動作や縮小動作といった開閉操作の際に、開閉操作グリップ35を利用することができるので、開閉操作を容易に行える。
図6〜図10は本発明の第2実施形態にかかる吊り具を示すもので、図6はその吊り具を示す図、図7は吊り具による物体の係止状態を示す図、図8はその係止爪の解放状態及び係止状態における固定機構を示す図、図9はその固定機構における溝部の溝と爪部との係合時に加わる力を説明する要部拡大図、図10はそのロックレバーの変形例を説明する図である。これらの図を用いて説明する。なお、下記の説明の中でも、各部の配置や姿勢等の説明に関し、上方,下方,上部,下部といった上下、及び水平等との表記をするが、これらは組み立てられた吊り具の使用時におけるものである。また、各部の配置の説明に関する右左及び表裏の表記は、図6,図7におけるものである。
本実施形態にかかる吊り具100は、例えば図7(a),(b)に示すように、キャリア等の中央部に穴のあるワーク108を吊上げ対象の物体としたものである。また、以下の説明する吊り具100の各構成部品は、例えば鋼材等の金属により形成されるものとするが、必要な剛性及び強度を確保することができれば、材料は限定されない。
この固定機構106は、図8に示すように、メインシャフト部材(第1部材)121と、支持フレーム(第2部材)122との相互間に設けられ、メインシャフト部材121に前記相対移動の方向(軸方向)に並んで形成された前記の複数の溝161からなる溝部160と、支持フレーム122に基端を揺動可能に支持されたロックレバー163と、をそなえている。
M=F3×L3+F4×L4 (3)
L3:分力F3の作用線と揺動中心との距離
L4:分力F4の作用線と揺動中心との距離
M=F5×L5+F6×L6 (4)
L5:分力F5の作用線と揺動中心との距離
L6:分力F6の作用線と揺動中心との距離
M=F7×L7+F8×L8 (5)
L7:分力F7の作用線と揺動中心との距離
L8:分力F8の作用線と揺動中心との距離
M=F9×L9+F10×L10 (6)
L9:分力F9の作用線と揺動中心との距離
L10:分力F10の作用線と揺動中心との距離
本発明の第2実施形態にかかる吊り具100は、上述のように構成されているので、吊り具100を図示しないクレーンの懸吊用フック等を係止してクレーン等によって吊り上げておく。吊上げ対象の物体108を係止する際には、図6(a),図7(b)に二点鎖線で示すように、開閉ロッド101の開度を小さくしながら係止爪111を外方に突出しない状態に維持する。この開閉ロッド101の開度を縮小操作する際には、予め、図8(b),図9(c),(d)に示すように、ロックレバー163の解放保持用爪部171を溝161に係合させておく。この状態では、開閉ロッド101の閉動作は許容されるが開動作は許容されないので、開閉ロッド101の開度を円滑に縮小させることができる。
例えば、係止状態では、固定機構106が開閉ロッド101を閉鎖方向に移動しないように開放状態にロックしているので、物体108に下から力が加わりその自重がなくなっても物体108の係止を継続して落下を防止することができる。また、解放状態で固定機構106が開閉ロッド101を開放方向に移動しないように閉鎖状態にロックしているので、開閉ロッド101の係止爪111を外方に突出させない状態を維持でき、係止爪111により物体108を係合しようとする際に、係止爪111を物体108の上方から物体108の穴部109内に容易に進入させることができ良好な作業性を確保することができる。
また、把持部168の端部には、ウェイトとしての鉄球169が装着されているので、特に、係止保持用爪部170が溝部160の溝161に係合した状態では、レバー部167は略真横を向き、この鉄球169の荷重が、係止保持用爪部170の溝161への係合保持を支援するために効果的に作用する。また、解放保持用爪部171が溝部160の溝161に係合した状態でも、レバー部167は係止状態とは逆側に傾倒するので、この鉄球169の荷重が、解放保持用爪部171の溝161への係合保持を支援するために作用する。
また、上記第2実施形態の固定機構106の変形例として、図10に示すような固定機構206が考えられる。なお、図10において、図6〜図9と同符号は同様のものを示し、説明は一部省略する。
この固定機構206は、図10に示すように、メインシャフト部材121と、支持フレーム122との相互間に設けられ、メインシャフト部材121に支持フレーム122との相対移動の方向(軸方向)に並んで形成された前記の複数の溝161からなる溝部160と、支持フレーム122に基端を揺動可能に支持されたロックレバー263と、をそなえている。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記の実施形態を適宜変更して実施しうる。
例えば、特許文献2に記載されたパンタグラフ式など、各アーム部材が相対角度を変えながら開閉するタイプの吊り具に本固定機構を適用しても良い。
さらに、上記の各実施形態における開閉ロッドの数は一例でありこれに限定されるものではない。
101,101a〜101d 開閉ロッド(ワーク爪)
2,103 吊上金具
21 懸吊用リング
3,3a,3b アーム部材
31 上部水平アーム部
32 鉛直アーム部
34 結合片部
4,4a,4b 係止爪部材
41 下部水平アーム部
42 係止アーム部
43,111 係止爪
44 物体支持面
5 ガイドロッド
6,106,206 固定機構
61 固定用ロッド
61A,160 溝部
61a,161 溝(或いは歯)
611,1611 第1傾斜面
612,1612 第2傾斜面
62 ガイド部材
62e ガイド穴
63,163,263 ロックレバー
1631,1632,1633,1634 当接面
63c,170,270 係止保持用爪部(固定用爪部)
63d,171,271 解放保持用爪部(固定用爪部)
7 結合金具
71 プレート状下半部
8,108 吊上げ対象の物体
81,82,84,85,86,181 枢着ピンとして機能するボルト
10,100 吊り具
102 ロッド開閉機構
113 開閉ロッド101の傾斜面(当接面)
121 メインシャフト部材
122 ロッド支持部材(支持フレーム)
122a 軸穴部
122b 軸支部
122c 支持プレート
123 開閉操作部材
123a テーパコーン状外周面
124 連結金具
164,264 ブラケット
165,265 ピン
166,266 ロック部
167,267 レバー部
168,268 把持部
169 ウェイトとしての鉄球
269 バネ
CL 吊り具100の中心(ロッド開閉機構102の中心)
Claims (11)
- 互いに開閉する一組の開閉ロッドと、
前記開閉ロッドの開閉に応じて互いに離接し、吊上げ対象の物体を係止する係止状態と前記物体を解放する解放状態とをとる一組の係止爪と、
前記一組の開閉ロッドの上方に装備された吊上金具と、を備えた吊り具において、
前記一組の開閉ロッドの開閉開度を固定する固定機構を有し、
前記固定機構は、前記一組の開閉ロッドの開閉に応じて相対移動する第1部材及び第2部材の相互間に設けられ、前記第1部材に前記相対移動の方向に並んで形成された複数の溝からなる溝部と、前記第2部材に基端を揺動可能に支持されたロックレバーと、をそなえ、
前記ロックレバーには、前記第2部材に対して一回転方向へ揺動すると前記溝部の何れかの溝に係合して前記一組の係止爪を前記係止状態に保持する係止保持用爪部と、前記第2部材に対して他回転方向へ揺動すると前記溝部の何れかの溝に係合して前記一組の係止爪を前記解放状態に保持する解放保持用爪部と、が備えられ、
前記第1部材は、前記一組の開閉ロッドの開閉動作に応じて前記第2部材に対して一方向又は他方向にスライドし、
前記溝部の前記複数の溝は、いずれも、前記他方向へ傾斜した第1傾斜面と前記一方向へ傾斜した第2傾斜面とがV字型断面をなすように配置されて形成され、
前記係止保持用爪部は、前記一回転方向へ揺動して前記溝部に係合する際には、前記複数の溝のうち前記ロックレバーの回転中心よりも前記一方向の側に位置する溝に係合すると共に、この係合する溝の前記第1傾斜面に当接して前記第1部材の前記他方向の側への相対移動を阻止する係止保持用当接面と、前記係止保持用爪部の前記溝への係合時に前記第2傾斜面に当接し、この当接時に前記一組の開閉ロッドが開閉動すると前記第2傾斜面に沿って滑りながら前記係止保持用爪部を係合離脱方向へ揺動させる係止時離脱案内用当接面と、を有し、前記係止保持用当接面と前記係止時離脱案内用当接面とが山形形状をなすように形成され、
前記解放保持用爪部は、前記他回転方向へ揺動して前記溝部に係合する際には、前記複数の溝のうち前記ロックレバーの回転中心よりも前記他方向の側に位置する溝に係合すると共に、この係合する溝の前記第2傾斜面に当接して前記第1部材の前記一方向の側への相対移動を阻止する解放保持用当接面と、前記解放保持用爪部の前記溝への係合時に前記第1傾斜面に当接し、この当接時に前記一組の開閉ロッドが開閉動すると前記第1傾斜面に沿って滑りながら前記解放保持用爪部を係合離脱方向へ揺動させる解放時離脱案内用当接面と、を有し、前記解放保持用当接面と前記解放時離脱案内用当接面とが山形形状をなすように形成されている
ことを特徴とする、吊り具。 - 前記一組の開閉ロッドは、一対の開閉ロッドであって、
上部に前記吊上金具が連結され、下部に共通ピンを通じて各開閉ロッドの上端部を開閉方向に揺動可能に支持する支持部材を備え、
前記各開閉ロッドの下部に前記係止爪を備えた係止爪部材が連結され、
前記第1部材は、一端部を前記一対の開閉ロッドの一方の軸方向中間部に揺動可能に結合され、他端部及び中間部を前記一対の開閉ロッドの他方の軸方向中間部に前記開閉ロッドの開閉に応じてスライド可能に係合された固定用ロッドであって、前記溝部は前記固定用ロッドに形成され、
前記第2部材は、前記他方の開閉ロッドであって、前記ロックレバーは前記他方の開閉ロッドに支持されている
ことを特徴とする、請求項1記載の吊り具。 - 前記固定用ロッドは水平方向に配置され、前記溝部は前記固定用ロッドの鉛直上方側の側部に形成され、
前記ロックレバーは、その基端部が前記溝部よりも鉛直上方において前記他方の開閉ロッドに枢支され、その先端部の側が揺動可能であり、
前記ロックレバーの前記基端部と前記先端部との間の中間部の一側に前記係止保持用爪部を備え、前記中間部の他側に前記解放保持用爪部を備え、
前記ロックレバーの前記先端部には前記ロックレバーを揺動操作するための把持部が設けられている
ことを特徴とする、請求項2記載の吊り具。 - 前記他方の開閉ロッドの中間部に、前記固定用ロッドの他端部側をスライド可能に保持するガイド部材が装備され、
前記ロックレバーは、前記基端部を前記ガイド部材にピン結合されている
ことを特徴とする、請求項2又は3記載の吊り具。 - 前記各開閉ロッドの下部には、それぞれアーム部材の各端部が枢着され、
前記係止爪部材は、前記アーム部材の前記各端部の下部にそれぞれ固設されて装備され、
前記各アーム部材は、水平に延在するガイドロッドを通じて前記開閉ロッドの開閉に伴って互いに水平に離接動可能に接続されている
ことを特徴とする、請求項2〜4の何れか1項に記載の吊り具。 - 前記アーム部材は、
水平方向に延在して前記ガイドロッドが内装される筒状の上部水平アーム部と、
前記上部水平アーム部の前記各端部の上方に固設され、前記開閉ロッドの下部にピン結合される結合片部と、
前記上部水平アーム部の前記各端部に鉛直下方へ突設された鉛直アーム部とを備え、
前記係止爪部材は、
前記鉛直アーム部の下部から両端部を前記上部水平アーム部の軸方向と直行する方向に水平に延設された下部水平アーム部と、
前記各アーム部材の前記下部水平アーム部の前記両端部にそれぞれ装備され、上部を前記水平アーム部の端部に結合され鉛直下方へ突設された係止アーム部と、
前記係止アーム部の下部に、前記開閉ロッドの開閉方向内側に突出形成された前記係止爪とを備えている
ことを特徴とする、請求項5記載の吊り具。 - 前記アーム部材の前記各端部には、前記両アーム部材の前記各端部間を離接させ前記開閉ロッドの開閉を操作するための開閉操作用把持部が設けられている
ことを特徴とする、請求項5又は6記載の吊り具。 - 前記一組の開閉ロッドの各上端部を支持すると共に、各開閉ロッドを互いに連動して開閉操作するロッド開閉機構をそなえ、
前記ロッド開閉機構は、
鉛直方向に配備され上部に前記吊上金具が連結されるメインシャフト部材と、
前記メインシャフト部材の下半部に昇降可能に係止され、前記一組の開閉ロッドの各下端部側を前記メインシャフト部材に対して離接する放射方向に揺動しながら開閉動作するように、各上端部をそれぞれのピンを通じて支持するロッド支持部材と、
前記鉛直メインシャフト部材の下部に結合され、前記の各開閉ロッドの内側の当接面に当接する外周面を有し、前記ロッド支持部材の昇降に伴う前記各開閉ロッドの相対動に応じて、自重が前記メインシャフト部材に接近する方向に作用する前記各開閉ロッドを、前記メインシャフト部材から離隔する方向に排動して開閉操作する開閉操作部材と、を備え、
前記メインシャフト部材は、側面に前記溝部が形成された前記第1部材であって、
前記ロッド支持部材は、前記ロックレバーの基端を揺動可能に支持する前記第2部材であって、
前記係止爪は、前記各開閉ロッドの下端部に外向きに設けられ、前記吊上げ対象の物体には前記係止爪によって係止される環状内周面を有する穴部が備えられ、
前記各開閉ロッドの下端部が前記吊上げ対象の前記穴部に上方から差し込まれ、前記各開閉ロッドの下端部が前記メインシャフト部材から離隔する方向へ揺動し、前記各係止爪が前記環状内周面に当接すると前記係止状態となり、前記各開閉ロッドの下端部が前記メインシャフト部材に接近する方向へ揺動し、前記各係止爪が前記環状内周面から離隔すると前記解放状態となる
ことを特徴とする、請求項1記載の吊り具。 - 前記ロッド支持部材には、前記開閉ロッドの上端部を支持する前記ピンが、水平な円周軸線に沿って互いに等間隔に配置されると共に、前記ロッド支持部材の中心部分には、軸穴部が形成され、
前記軸穴部に前記メインシャフト部材がスライド可能に内挿され、前記ロッド支持部材は前記メインシャフト部材の外周面に案内されて鉛直方向に昇降可能であり、
前記各開閉ロッドの内側の前記当接面は、前記開閉ロッドに自重のみが加わる状態で上方に行くにしたがって前記メインシャフト部材に対して接近するように傾斜し、
前記ロッド支持部材が前記メインシャフト部材に対して上昇し、前記開閉操作部材の前記外周面が前記各開閉ロッドの前記当接面の下方に当接するほど前記各開閉ロッドの下端部が前記メインシャフト部材に接近する方向へ揺動し、
前記ロッド支持部材が前記メインシャフト部材に対して下降し、前記開閉操作部材の前記外周面が前記各開閉ロッドの前記当接面の上方に当接するほど前記各開閉ロッドの下端部が前記メインシャフト部材から離隔する方向へ揺動する
ことを特徴とする、請求項8記載の吊り具。 - 前記ロックレバーは、
その基端部を前記ロッド支持部材にブラケットを介して水平に装備されたピンにより前記メインシャフト部材の側面の前記溝部よりも外方において前記ロッド支持部材に枢支され、前記係止保持用爪部と前記解放保持用爪部とを備えたロック部と、
前記ロック部を揺動操作するための把持部が設けられたレバー部とを備えている
ことを特徴とする、請求項9記載の吊り具。 - 前記ロック部は、プレート状に形成され、基端を前記ロッド支持部材に固設されたブラケットに、ピン結合され、前記ピン結合箇所の一側に前記係止保持用爪部が他側に前記解放保持用爪部がそれぞれ突設され、
前記レバー部は、シャフト状に形成され、基端を前記ロック部に固設され、先端に前記把持部が設けられている
ことを特徴とする、請求項10記載の吊り具。
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