JP3206873U - 吊りクランプ - Google Patents

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俊生 若狭
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明彦 小舟
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Abstract

【課題】外したワークの一部が吊りクランプのカムピン突出部に引っ掛かることによって生ずるクレーン操作者の負傷事故を未然に防止する吊りクランプを提供する。【解決手段】クランプ本体16から側方に突出するカムピン22の突出部にワークの引っ掛かりを防止するための円錐台形状のカムピンカバー34が被着されている。カムピンカバー34の傾斜側面を径方向に貫通するピン穴をカムピン突出部のピン穴に整列させて、これらピン穴にスプリングピンを挿通させることにより、既存部材を用いて、カムピンとカムピンカバーの両方を抜け止めしつつクランプ本体に取り付けることができる。【選択図】図1

Description

本考案は吊りクランプに関する。
平鋼板や形鋼などのワークを吊り上げるために各種の吊りクランプが用いられており、その一例としての縦吊りクランプが特許文献1に示されている。このクランプは、一対の逆U字形本体板の間に所定の厚みを有するスペーサを挟んで一体化することによりクランプ本体を形成し、クランプ本体板の間に、互いに連動する吊環、リンク、カムなどの部材を配し、ワークの吊り荷重(負荷)が作用したときにカムがクランプ本体の開口部にせり出してワークに喰い込み、受け金とカムとの間でワークを締め付けて保持する。同様の機構を有してワークを略水平状態で挟んで吊り上げる横吊りクランプも公知である(特許文献2)。カムは、一方の本体板から他方の本体板に向けて挿入されてこれら本体板の間に架け渡されるカムピンを介して、本体板に対して回転自在に支持される。カムピンは、他方の本体板から突出し、この突出部に形成されるピン穴にスプリングピンを挿入することにより、抜け防止されつつクランプ本体に取り付けられる。
特開2010−001086号公報 実公昭63−026387号公報
上記したように、従来技術による吊りクランプにおいては、少なくともスプリングピンの挿入を可能にする長さ(一般に10〜15mm程度)だけ、カムピンが本体板の側方に突出している。このため、吊りクランプでワークを吊り上げて所定場所まで運搬した後に、ワークから吊りクランプを外し、クレーンを巻き上げて次の作業場所まで移動させようとするときに、外したワークの一部(特にI形鋼やH形鋼のフランジ部)が該カムピン突出部に引っ掛かって、そのまま吊り上げられてしまうことがあった。そうすると、ワークの質量がカムピンに作用することになり、少し吊り上げられた時点で吊りクランプがワークから外れ、その反動で吊りクランプが左右前後に触れたり上方に跳び上がることがあり、クレーン操作をしている作業者に衝突して、作業者を負傷させる事故が多発していた。
したがって、本考案が解決しようとする課題は、外したワークの一部が吊りクランプのカムピン突出部に引っ掛かることによって生ずるクレーン操作者の負傷事故を未然に防止することである。
この課題を達成するため、請求項1に係る本考案は、開口部を挟んで両側に脚部を有するクランプ本体と、クランプ本体に連結される吊環と、クランプ本体の一方の脚部から開口部に突出して設けられる受け金と、クランプ本体の他方の脚部から開口部にせり出すように回転可能に設けられるカムと、クランプ本体に架け渡されてカムを回転可能に支持するカムピンとを有し、クランプ本体の開口部にワークを挿入した状態で吊環を介してクランプ本体を吊り上げたときにカムを開口部にせり出すように回転させてワークを受け金とカムとの間に挟んで締め付けるように構成された吊りクランプにおいて、クランプ本体から側方に突出するカムピンの突出部にカムピンカバーが被着されていることを特徴とする。
請求項2に係る本考案は、請求項1記載の吊りクランプにおいて、カムピンカバーが、クランプ本体側を大径面とする略円錐台形状に形成されることを特徴とする。
請求項3に係る本考案は、請求項1または2記載の吊りクランプにおいて、カムピンカバーの傾斜側面を径方向に貫通する第一のピン穴が形成されており、このピン穴を、カムピンの前記突出部を貫通する第二のピン穴に整列させた位置関係において、これら第一および第二のピン穴にピンを挿通させることにより、カムピンおよびカムピンカバーが抜け防止されつつクランプ本体に取り付けられることを特徴とする。
請求項1に係る本考案によれば、カムピンの突出部がカムピンカバーで被着されているので、吊りクランプでワークを吊り上げて所定場所まで運搬した後に、ワークから吊りクランプを外し、クレーンを巻き上げて次の作業場所まで移動させようとするときに、外したワークの一部(特にI形鋼やH形鋼のフランジ部)が引っ掛かりにくい。したがって、引っ掛かったまま吊り上げられた後に吊りクランプがワークから外れ、その反動で吊りクランプが左右前後に触れたり上方に跳び上がることによって生ずるクレーン操作者の負傷事故を防止または少なくとも低減させることができる。
請求項2に係る本考案によれば、カムピンカバーが、クランプ本体側を大径とする略円錐台形状に形成されているので、クランプ本体側の大径面から突出先端側の小径面に向けて傾斜する側面を有する。したがって、上記移動の際に、外したワークの一部が引っ掛かることをより効果的に防止し、クレーン操作者の負傷事故を防止または低減させる効果がより一層顕著に発揮される。
請求項3に係る本考案によれば、カムピンカバーに形成される第一のピン穴とカムピンに形成される第二のピン穴とに挿通させたピンにより、カムピンカバーおよびカムピンを抜け防止しつつ取り付けているので、カムピンカバーを接着剤などでクランプ本体に接合させる作業が不要になる。また、カムピンをクランプ本体に対して抜け防止しつつ取り付けるために従来から使用されているピンを、カバー取付手段として兼用するので、部材点数・重量・コストの削減を図ることができる。
本考案の一実施形態による吊りクランプが無負荷状態(開放状態)にあるときの斜視図である。 この吊りクランプでワークを締め付けている状態の正面図である。 同状態の側面図である。 カバー(カムピンカバー)の正面図(a)、平面図(b)、左側面図(c)および背面図(d)である。 この吊りクランプでワークを吊り上げている使用状態斜視図である。
図1ないし図3は、本発明の一実施形態による吊りクランプを示し、より具体的には、平鋼板や型鋼などのワークWを鉛直方向にしてその左右両側からクランプする縦吊り型の吊りクランプ10を示す。この吊りクランプ10は、各々下方に延長する脚部12および13の間に下向きのワーク挿入口14を備えて略逆U字形に形成された一対のクランプ本体板11,11がスペーサ15などで所定間隔隔てられて設けられてなるクランプ本体16を有する。本体板11,11は略同一寸法を有するものとして対称的な形状を有し、これら本体板11,11を、後述する縦溝17を有する面を内側にして向かい合わせにした状態で、スペーサ15を本体板11,11の間に挟んで一体化することにより、クランプ本体16が形成される。また、クランプ本体16を構成する各本体板11の外面には、特に縦溝17(後述)による強度低下を防ぐために、該縦溝形成箇所を覆うように補強板26が添着されている。
本体板11,11の各内面上部には、鉛直方向に延長する縦溝17が形成され、これら縦溝17内を吊環ピン18が上下移動可能に設けられている。吊環ピン18は、吊環19の下端部を貫通すると共に、本体板11,11の間において吊環19の両側に配置される一対のリンクアーム20,20の上端部を貫通している。すなわち、吊環19とリンクアーム20,20は吊環ピン18により互いに回動可能に連結され、吊環19を介した吊り上げ・吊り下ろし操作に伴って吊環ピン18が縦溝17内を上下移動すると、リンクアーム20,20もこれに連動して移動する。
クランプ本体16においてワーク挿入口14の左側(図1,図2において)に位置する脚部13の下端部にはカムピン22が横架され、このカムピン22を中心として回動可能にカム23が設けられる。カム23の先端弧状面には横溝状やローレット状などの凹凸状の先端歯23aが形成されている。カム23は、リンクピン21を介してリンクアーム20,20の下端に互いに回転可能に連結されており、上記したリンクアーム20,20の移動に伴ってカム23がカムピン22を中心として回転する。吊環ピン18が縦溝17内の下方位置にあるときのカム23は、ワーク挿入口14に向けてせり出すことなく、クランプ本体16の脚部13の内部に収容されている。すなわち、このとき、吊りクランプ10は開放状態ないし無負荷状態にある。
クランプ本体16の脚部12には、ワーク挿入口14を挟んでカム23に対向する位置に受け金25が回転自在に設けられている。このクランプ10のワーク挿入口14に平鋼板や形鋼などのワークWを挿入して、吊環19を介してクレーン(図示せず)で吊り上げると、ワークWの吊り荷重(負荷)が作用して、吊環ピン18が縦溝17に沿って上昇し、これに連動するリンクアーム20,20を介してカム23がカムピン22を中心として時計方向(図1,図2において)に回転し、ワーク挿入口14にせり出してワークWの側面に喰い込み、受け金25との間でワークWに所要の締付力を与える(図5)。
このクランプ10にはラッチ式ロック機構27が設けられており、クランプ本体16に対して軸ピン28を中心として回動可能に連結されたラッチ29と、カム23との間に架けられたロックスプリング30とを有し、ラッチ29が図1,図2のロック位置に保持されている(ストッパピン31による)ときに、ロックスプリング30の張力を利用して、ワークWの質量がクランプ10に作用していない状態(無負荷状態)であっても、ワークWに初期締付力を与えてワークWを確実に保持することができるように構成されている。この状態から、ラッチ29の先端に連結された操作リング32を介してラッチ29を引き起こし、軸ピン28を中心として反時計方向(図1,図2において)回転させていくと、ロックスプリング30の軸線が軸ピン28を越えたときにラッチ29のロックが解除され、ロックスプリング30の張力がカム23に作用しなくなるので、初期締付力を解放してワークWを取り外すことができる。この構成および作用は従来の吊りクランプにおいて公知であるので、これ以上の説明を割愛する。
クランプ本体16に対してカム23を回転可能に支持するカムピン22は、本体板11,11(および補強板26,26)に形成されたピン挿通穴11a,11a(カムピン22の外径と略同一または若干大きい内径を有する)を挿通する軸部22aを有すると共に、その一端にピン挿通穴11aより大径に形成された頭部22bを有し、軸部22aは、クランプ本体16の幅より10〜15mm程度長く形成されている。したがって、カムピン22の軸部22aを、一方の本体板(図3において右側の本体板11)のカムピン挿通穴11aから他方の本体板(図3において左側の本体板11)のカムピン挿通穴11aに挿通させて、頭部22bを該一方の本体板11の外面に当接させた状態としたとき、軸部22aの先端部は、該他方の本体板11の外面から側方に10〜15mm程度突出することになる(図3参照)。このカムピン突出部22cには径方向に貫通するピン穴22dが形成されている。既述したように、従来の吊りクランプでは、このカムピン突出部22cが露出しており、ピン穴22dにスプリングピン33を挿通することにより、カムピン22を抜け止めしつつクランプ本体16に取り付けていた。
本考案による吊りクランプ10の主たる特徴は、カムピン突出部22cにカムピンカバー34が被着されていることである。カムピンカバー34の形状および構成について、図4を参照して説明すると、カムピンカバー34は略円錐台形状に形成され、カムピン突出部22cの突出長さ(10〜15mm程度)と略同一の軸方向長さを有し、カムピン突出部22cと略同径および略同形状であってカムピン突出部22cを収容可能なカムピン収容穴34cが、大径面34aから小径面34bまで軸心に沿って貫通形成されている。また、略円錐台形状の傾斜側面34dを径方向に貫通するピン穴34eが形成されている。カムピンカバー34の材質は特に限定されないが、高分子ポリエチレン、アセタール樹脂、ウレタン樹脂、ゴム、金属などを用いることができる。
カムピンカバー34は、図1,図3に示されるように、その大径面34aをクランプ本体16側に向けて本体板11の外面に略密接させ、小径面34bを突出先端側にした状態にして、カムピン突出部22cに取り付けられる。この取付に際しては、従来の吊りクランプにおいてカムピン22を抜け止めしつつクランプ本体に取り付けるために使用されているスプリングピン33を利用している。
すなわち、カムピン22を前述したようにして本体板11,11のカムピン挿通穴11a,11aに挿通させ、挿通方向前方の本体板(図3において左側の本体板11)の外面から突出させた状態とした後、このカムピン突出部22cをカムピン収容穴34cに収容させることによりカムピンカバー34をカムピン突出部22cに被着する。次いで、カムピンカバー34を回してそのピン穴34eをカムピン突出部22cのピン穴22dと整列させて、これらピン穴22d,34eにスプリングピン33を挿通させる。これにより、既存の部品(スプリングピン33)を利用して、カムピン22とカムピンカバー34の両方を抜け止めしつつクランプ本体に取り付けることができ、部品点数、作業手間およびコストの削減を図ることができる。
以上において本考案による吊りクランプを図示実施形態に基づいて詳細に説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内において様々な変更・変形が許容される。
10 吊りクランプ
11 本体板
11a カムピン挿通穴
14 ワーク挿入口(開口部)
16 クランプ本体
19 吊環
20 リンクアーム
22 カムピン
22a 軸部
22b 頭部
22c 突出部
22d ピン穴(第二のピン穴)
23 カム
33 スプリングピン(ピン)
34 カムピンカバー
34a 大径面
34b 小径面
34c カムピン収容穴
34d 傾斜側面
34e ピン穴(第一のピン穴)

Claims (3)

  1. 開口部を挟んで両側に脚部を有するクランプ本体と、クランプ本体に連結される吊環と、クランプ本体の一方の脚部から開口部に突出して設けられる受け金と、クランプ本体の他方の脚部から開口部にせり出すように回転可能に設けられるカムと、クランプ本体に架け渡されてカムを回転可能に支持するカムピンとを有し、クランプ本体の開口部にワークを挿入した状態で吊環を介してクランプ本体を吊り上げたときにカムを開口部にせり出すように回転させてワークを受け金とカムとの間に挟んで締め付けるように構成された吊りクランプにおいて、クランプ本体から側方に突出するカムピンの突出部にカムピンカバーが被着されていることを特徴とする吊りクランプ。
  2. カムピンカバーが、クランプ本体側を大径面とする略円錐台形状に形成されることを特徴とする、請求項1記載の吊りクランプ。
  3. カムピンカバーの傾斜側面を径方向に貫通する第一のピン穴が形成されており、このピン穴を、カムピンの前記突出部を貫通する第二のピン穴に整列させた位置関係において、これら第一および第二のピン穴にピンを挿通させることにより、カムピンおよびカムピンカバーが抜け防止されつつクランプ本体に取り付けられることを特徴とする、請求項1または2記載の吊りクランプ。
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