JP4089773B2 - 山形鋼吊具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、等辺山形鋼、不等辺山形鋼および不等辺不等厚山形鋼等(以下、これらを総称して山形鋼という)を、引き起こし、および吊り上げるため山形鋼吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船舶等の補剛材として山形鋼が使用される場合には、図5に示すように、山形鋼22の片方の辺の先端部がスキンプレ−ト23に接合される。
【0003】
そして、山形鋼を補剛材として使用する場合には、図6に示すような手順で山形鋼の引き起こしおよび吊り上げが行われていた。
【0004】
図6(a)に示すように、山形に積み重ねられた複数枚の山形鋼22を、クレ−ンを使って反転させ、図6(b)に示すように長辺22aが水平で、短辺22bが垂直となる状態にする。次いで、図6(c)に示すように、一番上の山形鋼22Aとその下の山形鋼22Bの短辺22b間に、一番上の山形鋼22Aの短辺22bを吊具で掴めるだけの隙間ができるように、作業者がバ−ル等を用いて一番上の山形鋼22Aを水平移動させる。
【0005】
そして、図6(d)に示すように、吊具23で一番上の山形鋼22Aの短辺22bを掴み、長辺22aがほぼ下を向くように吊り下げ、定盤まで搬送して所定の位置に配材する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の山形鋼の取り扱い方法には、山形鋼の荷山を反転させたり、山形鋼を一枚一枚水平移動させたりしなければならないので、安全上問題があるとともに、作業者に過重な労働を強いることになる。
【0007】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、山形鋼の荷山を反転させたり、山形鋼を一枚一枚水平移動させたりすることなしに、山形鋼を所定の吊り姿で吊り下げることのできる山形鋼吊具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る第一の山形鋼吊具は、互いに回動自在に連結部において連結された第一部材と第二部材とを有し、積上げられた複数枚の山形鋼のうちの最上部の山形鋼を、吊上げ手段で吊り上げる際に用いる山形鋼吊具であって、
前記第一部材は、前記連結部を挟んだ上端部側に吊上げ手段連結または係止され、前記連結部を挟んだ下端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接する当接部が形成され、
前記第二部材は、前記連結部を挟んだ一端部側に、前記連結部を挟んだ他端部側方向に向けて突設された楔状部と、前記連結部を挟んだ他端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接するガイド部と、が形成されると共に、前記連結部を境として前記係合部が形成されている側の重量(X)が、前記連結部を境として前記ガイド部が形成されている側の重量(Y)よりも重くなるように構成され(X>Y)、かつ、前記楔状部と第二部材本体との間に形成される空間が、前記最上部の山形鋼の他方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を構成するものである。
【0009】
本発明に係る第一の山形鋼吊具においては、山形鋼の一方の辺の外面を第一部材の当接部で当接させ、山形鋼の他方の辺の少なくとも端部を含む部位を第二部材に設けた係合部に係合させ、かつ第一部材を吊り上げたときに、第二部材の係合部が第一部材の当接部に向かって回動するようなウェイトバランスになっているので、山形鋼を第一部材と第二部材で把持し、かつ把持力を維持しつつ搬送することができる。したがって、山形鋼の搬送中の落下事故を防止することができる。
【0010】
また、第二部材に楔状部を有するものにおいては、例えば山形に積み重ねられた複数枚の山形鋼を、次の手順により最上部の山形鋼から順に1枚ずつ吊り上げて所定の場所に搬送することができる。すなわち、山形に積み重ねられた状態のままの最上部の山形鋼の一方の辺の下端部とその下の山形鋼の一方の辺の下端部との間に、第二部材の楔状部をあてがうとともに、第一部材の当接部を最上部の山形鋼の他方の辺の外面に当接させた状態で、第一部材を吊上げ手段に連結または係止させて吊り上げる。
【0011】
この吊り上げにより第一部材は当接部を支点として上方へ旋回し、これにともない第一部材に回動可能に接続された第二部材は上昇する。
【0012】
これにより、第二部材の下端部に設けた楔状部は、最上部の山形鋼の一方の辺とその下の山形鋼の一方の辺との間に割り込みながら上昇し、楔状部と第二部材本体間の係合部に、最上部の山形鋼の一辺の少なくとも端部を含む部位が挿入され、第一部材と第二部材で把持された状態となり、一方の辺が水平で他方の辺が垂直な状態で吊り下げられる。
【0013】
また、この発明に係る第二の山形鋼吊具は、互いに回動自在に連結部において連結された第一部材と第二部材とを有し、積上げられた複数枚の山形鋼のうちの最上部の山形鋼を、吊上げ手段で吊り上げる際に用いる山形鋼吊具であって、
前記第一部材は、前記連結部を挟んだ上端部側に吊上げ手段連結または係止され、前記連結部を挟んだ下端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接する当接部が形成され、
前記第二部材は、前記連結部を挟んだ一端部側に、前記連結部を挟んだ他端部側方向に向けて突設された楔状部と、前記連結部を挟んだ他端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接するガイド部と、が形成されると共に、前記楔状部と第二部材本体との間に形成される空間が、前記最上部の山形鋼の他方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を構成し、
前記第二部材を前記第一部材に対して任意の回転方向に回転させることができると共に、任意の回転角度に係止できる係止手段を備えているものである。
【0014】
また、前記係止手段は、外周円弧状の複数の歯を具備するラチェットと、該ラチェットの一方向の回転のみを拘束する一方向拘束歯と該一方向拘束歯とは反対方向の回転のみを拘束する他方向拘束歯とを具備するラチェット切替えレバーとから、形成され、
前記ラチェットが前記第一部材に固着されると共に、前記ラチェット切替えレバーが前記第二部材に回動可能に接続され、あるいは、前記ラチェットが前記第二部材に固着されると共に、前記ラチェット切替えレバーが前記第一部材に回動可能に接続されるものである。
【0015】
本発明に係る第二の山形鋼吊具においても、前記第二部材を前記第一部材に対して係止できるようにしているので、本発明に係る第一の山形鋼吊具と同じように、山形鋼を把持力を維持しつつ安全に搬送することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を、吊り上げる対象材が不等辺山形鋼である場合を例に、図面を参照して説明する。図1は本発明の山形鋼吊具の一実施形態を示すもので、(a)は山形鋼吊具の正面図、(b)は山形鋼吊具の側面図である。
【0017】
この山形鋼吊具は、吊上げ手段に連結または係止される第一部材1と、第一部材1の長手方向中間部に固着されたセンタ−ピン4を介して、前記第一部材1に回動可能に連結された第二部材5を有している。
【0018】
前記第一部材1の上端部側にはシャックルピン2により、シャックル3が回動可能に取付けられ、下端部側の側部には山形鋼100の長辺100aの外面に当接すべき凸弧面状の当接部1aが形成されている。
【0019】
前記第二部材5は、一端部側に略他端部側方向に向けて突設された楔状部5aを有するとともに、この楔状部5aと第二部材5の本体との間の空間(切り欠き状の凹入部)が、山形鋼100の他辺(例えば短辺100b)の少なくとも端部を含む部位を挿入させて、係合させるための係合部5bを構成している。また、第二部材5の他端部側にはガイド部5cが形成されている。このガイド部5cは、山形に積み重ねられた最上部の山形鋼100の長辺100aの外面に接触させることにより、最上部の山形鋼100の短辺100bとその下の山形鋼100の短辺100b間に、第二部材5の楔状部5aが割り入れられる状態となるようにするためのものである。
【0020】
そして、第二部材5は、第一部材1との連結部を境として係合部5bが形成されている側を部分X、ガイド部5cが形成されている側を部分Yとした場合、部分X、Yの重量がX>Yとなるようなウェイトバランス、それも部分Xのほうが部分Yよりもかなり大重量となるように構成されている。
【0021】
したがって、第二部材5は、第一部材1を吊り上げたときに、係合部5bがセンタ−ピン4の回りに、第一部材1の当接部1aに向かって回動するようなウェイトバランスになっており、第二部材の自重により、吊り上げられた山形鋼100には、第一部材1の当接部1aと第二部材5の係合部5b間で、常に把持力が作用するようになっている。
【0022】
前記第一部材1は左右一対の側板11と、左右の側板11を連結するための上部連結部材12および下部連結部材13とから構成され、上部連結部材12には貫通孔が設けられており、この貫通孔に貫通孔の内径よりも小さい外形のシャックルピン2が挿入されている。
【0023】
この第一部材1の左右の側板11の上下方向中間部分には、センタ−ピン4を通すための貫通孔が設けられており、センタ−ピン4は左右のスリ−ブ14を介して、第一部材1に回転不能に固定されている。
【0024】
前記第二部材5も左右一対の側板15と、左右の側板15を連結するための連結部材16とから構成されている。そして、左右の側板15の中央部分の対向する位置には貫通孔が設けられ、左右の側板15はこの貫通孔により、第一部材1の左右の側板11に挟まれるようにして、前記センタ−ピン4に回動可能に軸支されている。
【0025】
次に、本発明の山形鋼吊具により、山形鋼を吊るときの手順の一例を、図2(a)〜図2(c)により説明する。図2(a)に示すように、山形に積み重ねた複数枚の山形鋼100の長辺100aおよび短辺100bを、山形鋼100の長さ手方向に間隔をおいて配置した2本の角材110aおよび110b上に置き、床面120と山形鋼100との間に、第二部材5の係合部5bが、入り込める隙間を作っておく。
【0026】
山形鋼吊具を下降させて、第一部材1の当接部1aを、最上部の山形鋼100の長辺100aに当接させる。
【0027】
次いで、第二部材5のガイド部5cを最上部の山形鋼100の長辺100aの外面に接触させる。このようにすることにより、最上部の山形鋼100の短辺100bとその下の山形鋼100の短辺100b間に、第二部材5の楔状部5aが割り入れられる状態となる。
【0028】
次いで、図2(b)に示すように、吊りア−ム1が吊り下げられているシャックルピン2に装着されているシャックル3に係合されたクレ−ンフック(図示せず)で第一部材1を巻き上げる。
【0029】
第一部材1を巻き上げることにより、第一部材1は当接部1aを支点として上方へ旋回するので、第一部材1に固定されたセンタ−ピン4に回動可能に接続された第二部材5も上昇する。
【0030】
この結果、第二部材5に設けた楔状部5aは、最上部の山形鋼100の一辺100bとその下の山形鋼100の一辺100bの間に割り込みながら上昇する。そして、山形鋼100の他の辺100aが第一部材1の当接部1bで当接され、最上部の山形鋼100の一辺100bは楔状部5aよりも本体側に設けられた係合部5bに挿入され、辺100bが水平で辺100aが垂直な状態で吊り下げられる。
【0031】
そして、第一部材1の当接部1aと第二部材5の係合部5bとの間には、第二部材5の自重(部分X側の重量)により発生する把持力が作用するので、山形鋼100が落下することはない。
【0032】
なお、上記本発明の第一の実施の形態の説明においては、センタ−ピン4を第一部材1に固定し、第二部材5をセンタ−ピン4に回動可能に接続した例で説明したが、センタ−ピン4を第二部材5に固定し、第一部材1をセンタ−ピン4に回動可能に接続してもよい。
【0033】
また、第二部材5は図1においては、長手方向のはぼ中心部分で第一部材1に回動可能に接続されており、係合部5bを設けた側とは反対側端部にガイド部5cを設けている。これは、吊具を山形鋼100にセットするときに、このガイド部5cを山形鋼100の辺100aの外面に当てることにより、第二部材5の楔状部5aが山形鋼100の辺100bの先端に位置するようにするためであり、吊具がセットしやすいという利点がある。
【0034】
次に、本発明の山形鋼吊具の第二の実施形態を図3により説明する。図3は本発明の山形鋼吊具の他の実施形態を示すもので、(a)は山形鋼吊具の正面図、(b)は山形鋼吊具の側面図である。この山形鋼吊具は、第一部材1と、第二部材5と、第二部材5を前記第一部材1に対して任意の位置で係止できるようにするための係止手段とを有している。
【0035】
前記第一部材1および第二部材5は、第一の実施の形態と基本的に同じであるので詳細説明は省略し、係止手段についてのみ説明する。ただし、この実施の形態においては、係止手段により第二部材5を第一部材1に対して任意の位置で係止できるので、第二部材5のウェイトバランスは第一の実施形態のような条件とすることはない。
【0036】
前記係止手段は、ラチェット6と、ラチェット切替えレバ−7と、ラチェット切替えレバ−用ピン16と、ストッパ−用ボ−ル17、およびストッパ−用スプリング18とから構成されている。
【0037】
前記ラチェット6は、第一部材1に固定したセンタ−ピン4に固着されている。
【0038】
また、ラチェット切替えレバ−7は、第二部材5の係合部5bを設けた側とはセンタ−ピン4を挟んで反対側に、第二部材5の左右の側板15に挟まれる状態で設けられている。そして、ラチェット6の歯とラチェット切替えレバ−7の歯が噛み合うことにより、第二部材5を第一部材1に対して任意の位置で係止できるようになっている。
【0039】
ラチェット切替えレバ−用ピン16は、第二部材5に固着されており、ラチェット切替えレバ−7はラチェット切替えレバ−用ピン16に回動可能に接続されている。そして、ラチェット切替えレバ−7をラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに回動させることにより、ラチェット6とラチェット切替えレバ−7の噛み合わせ状態を、オンオフさせることができる。
【0040】
ストッパ−用ボ−ル17とストッパ−用スプリング18とは、ラチェット切替えレバ−7を所望の位置に回動させたときに、ラチェット切替えレバ−7をその状態に固定するためのストッパ−の役目をするものである。
【0041】
次に、ラチェット6とラチェット切替えレバ−7とが噛み合って、第二部材5を第一部材1に対して任意の回動位置に係止する原理を、図4により説明する。ラチェット切替えレバ−7は、第二部材5に固着されたラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに回動可能に構成され、ラチェット6の歯6aと噛み合う2つの歯7aおよび7bが間隔をおいて設けられている。
【0042】
図4(a)は、ラチェット切替えレバ−7の歯7aおよび7bのいずれもが、ラチェット6の歯6aと噛み合っていない中立状態を示すものであり、この場合第二部材5はセンタ−ピン4を中心として、把持方向および開放方向のいずれの方向にも回動可能である。
【0043】
図4(b)は、ラチェット切替えレバ−7の右ハンドル部7cを、手動でラチェット切替えレバ−用ピン16を中心として、時計回りに回動させて、ラチェット切替えレバ−7の歯7aとラチェット6の歯6aとを噛み合わせたものである。ラチェット切替えレバ−7を回転させると、ラチェット切替えレバ−7とストッパ−用ボ−ル17およびストッパ−用スプリング18を収納している収納部19との間に隙間ができるので、ストッパ−用スプリング18により、ストッパ−用ボ−ル17が収納部19から隙間分だけ突出して、ラチェット切替えレバ−7の歯7aがラチェット6の歯6aに当たるように維持される。
【0044】
図4(b)の状態では、ラチェット切替えレバ−7は、ラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、反時計回り(矢印で示す)に回動可能であるが、時計回りにはラチェット切替えレバ−7が収納部19に当たって回動できない。
【0045】
このような状態で、第二部材5、換言すればラチェット切替えレバ−用ピン16を、センタ−ピン4の回りに矢印Aの方向(把持方向)に回動させると、ラチェット切替えレバ−7の歯7aとラチェット6の歯6aが噛み合っているので、ラチェット切替えレバ−7はラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、反時計回りに回動し、その度に歯7aはラチェット6の歯6aの上を滑りながら、ラチェット6の歯6aとの噛み合いを解消し、次のラチェット6の歯6aに移動していく。
【0046】
図4(b)の状態で、ラチェット切替えレバ−用ピン16を、センタ−ピン4の回りに矢印Aとは反対の方向に回動させようとしても、ラチェット切替えレバ−7には、ラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、時計回りに回動しようとする回転モ−メントが作用するものの、ラチェット切替えレバ−7が収納部19に当たって、ラチェット切替えレバ−7を、センタ−ピン4の回りに矢印Aとは反対の方向に回動させることはできない。すなわち、図1(a)の配置において、図4(b)の状態にラチェット切替えレバ−7をセットすると、把持力が低下することはない。
【0047】
図4(c)は、ラチェット切替えレバ−7の左ハンドル部7dを、ラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、手動で反時計回りに回動させて、ラチェット切替えレバ−7の歯7bとラチェット6の歯6aとを噛み合わせたものである。この場合には、図4(b)の状態のときと反対に、ラチェット切替えレバ−7は、ラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、時計回り(矢印で示す)に回動可能であるが、反時計回りには回動できない。
【0048】
したがって、第二部材5、換言すればラチェット切替えレバ−用ピン16を、センタ−ピン4の回りに矢印Bの方向{図1(a)において開放方向}に回動させることができるが、その反対方向には回動させることができない。
【0049】
また、センタ−ピン4を第二部材5に固定し、第一部材1をセンタ−ピン4に回動可能に接続するとともに、ラチェット6をセンタ−ピン4に固着し、ラチェット切替えレバ−7を第一部材1に設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】
この発明により、山形鋼を容易にかつ安全に吊り上げて、搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の山形鋼用吊具の実施の形態の説明図であり、(a)は山形鋼吊具の正面図、(b)は山形鋼吊具の側面図である。
【図2】 (a)〜(c)は本発明の山形鋼吊具により、山形鋼を吊るときの手順を示す図である。
図3】 本発明の山形鋼用吊具の他の実施の形態の説明図であり、(a)は山形鋼吊具の正面図、(b)は山形鋼吊具の側面図である。
図4】 ラチェットとラチェット切替えレバ−の作用を説明する図であり、(a)はラチェットとラチェット切替えレバ−が噛み合っていない中立状態、(b)はラチェットとラチェット切替えレバ−が把持方向で噛み合っている状態、(c)はラチェットとラチェット切替えレバ−が開放方向で噛み合っている状態を示す。
図5】 山形鋼を補剛材としてスキンプレ−トに接合した状態を示す正面図である。
図6】 (a)〜(d)は山形鋼を材料置場から定盤まで搬送するときの従来の作業手順を示す。
【符号の説明】
1 第一部材
1a 当接部
2 シャックルピン
3 シャックル
4 センタ−ピン
5 第二部材
5a 楔状部
5b 係合部
5c ガイド部
7 ラチェット切替えレバ−
11 側板
12 上部連結部材
13 下部連結部材
14 スリ−ブ
15 側板
16 ラチェット切替えレバ−用ピン
17 ストッパ−用ボ−ル
18 ストッパ−用スプリング
19 収納部

Claims (3)

  1. 互いに回動自在に連結部において連結された第一部材と第二部材とを有し、積上げられた複数枚の山形鋼のうちの最上部の山形鋼を、吊上げ手段で吊り上げる際に用いる山形鋼吊具であって、
    前記第一部材は、前記連結部を挟んだ上端部側に吊上げ手段連結または係止され、前記連結部を挟んだ下端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接する当接部が形成され、
    前記第二部材は、前記連結部を挟んだ一端部側に、前記連結部を挟んだ他端部側方向に向けて突設された楔状部と、前記連結部を挟んだ他端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接するガイド部と、が形成されると共に、前記連結部を境として前記係合部が形成されている側の重量(X)が、前記連結部を境として前記ガイド部が形成されている側の重量(Y)よりも重くなるように構成され(X>Y)、かつ、前記楔状部と第二部材本体との間に形成される空間が、前記最上部の山形鋼の他方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を構成することを特徴とする山形鋼吊具。
  2. 互いに回動自在に連結部において連結された第一部材と第二部材とを有し、積上げられた複数枚の山形鋼のうちの最上部の山形鋼を、吊上げ手段で吊り上げる際に用いる山形鋼吊具であって、
    前記第一部材は、前記連結部を挟んだ上端部側に吊上げ手段連結または係止され、前記連結部を挟んだ下端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接する当接部が形成され、
    前記第二部材は、前記連結部を挟んだ一端部側に、前記連結部を挟んだ他端部側方向に向けて突設された楔状部と、前記連結部を挟んだ他端部側に前記最上部の山形鋼の一方の辺の外面に当接するガイド部と、が形成されると共に、前記楔状部と第二部材本体との間に形成される空間が、前記最上部の山形鋼の他方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を構成し、
    前記第二部材を前記第一部材に対して任意の回転方向に回転させることができると共に、任意の回転角度に係止できる係止手段を備えていることを特徴とする山形鋼吊具。
  3. 前記係止手段は、外周円弧状の複数の歯を具備するラチェットと、該ラチェットの一方向の回転のみを拘束する一方向拘束歯と該一方向拘束歯とは反対方向の回転のみを拘束する他方向拘束歯とを具備するラチェット切替えレバーとから、形成され、
    前記ラチェットが前記第一部材に固着されると共に、前記ラチェット切替えレバーが前記第二部材に回動可能に接続され、あるいは、前記ラチェットが前記第二部材に固着されると共に、前記ラチェット切替えレバーが前記第一部材に回動可能に接続されることを特徴とする請求項2に記載の山形鋼吊具。
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