JP2003118970A - 山形鋼吊具 - Google Patents

山形鋼吊具

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JP2003118970A JP2001318249A JP2001318249A JP2003118970A JP 2003118970 A JP2003118970 A JP 2003118970A JP 2001318249 A JP2001318249 A JP 2001318249A JP 2001318249 A JP2001318249 A JP 2001318249A JP 2003118970 A JP2003118970 A JP 2003118970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 山形鋼を容易にかつ安全に吊り上げて搬送す
ることができる。 【解決手段】 山形鋼100を吊上げ手段で吊り上げる
際に用いる吊具であって、吊上げ手段に連結または係止
される第一部材1と、該第一部材1に回動可能に連結さ
れる第二部材5とを備え、前記第一部材1は山形鋼10
0aの一方の辺の外面に当接する当接部1aを有し、前
記第二部材5は山形鋼100の他方の辺100bを係合
させる係合部5bを有するとともに、前記第一部材1の
当接部1aが山形鋼100の一方の辺100aの外面に
当接し且つ前記第二部材5の係合部5bに山形鋼100
の他方の辺100b端部を係合させた状態で、前記第一
部材1の当接部1a側への回動方向に付勢されるような
ウェイトバランスを有する山形鋼吊具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、等辺山形鋼、不
等辺山形鋼および不等辺不等厚山形鋼等(以下、これら
を総称して山形鋼という)を、引き起こし、および吊り
上げるため山形鋼吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶等の補剛材として山形鋼が使
用される場合には、図9に示すように、山形鋼22の片
方の辺の先端部がスキンプレ−ト23に接合される。
【0003】そして、山形鋼を補剛材として使用する場
合には、図10に示すような手順で山形鋼の引き起こし
および吊り上げが行われていた。
【0004】図10(a)に示すように、山形に積み重
ねられた複数枚の山形鋼22を、クレ−ンを使って反転
させ、図10(b)に示すように長辺22aが水平で、
短辺22bが垂直となる状態にする。次いで、図10
(c)に示すように、一番上の山形鋼22Aとその下の
山形鋼22Bの短辺22b間に、一番上の山形鋼22A
の短辺22bを吊具で掴めるだけの隙間ができるよう
に、作業者がバ−ル等を用いて一番上の山形鋼22Aを
水平移動させる。
【0005】そして、図10(d)に示すように、吊具
23で一番上の山形鋼22Aの短辺22bを掴み、長辺
22aがほぼ下を向くように吊り下げ、定盤まで搬送し
て所定の位置に配材する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の山形鋼の取り扱い方法には、山形鋼の荷山を反転させ
たり、山形鋼を一枚一枚水平移動させたりしなければな
らないので、安全上問題があるとともに、作業者に過重
な労働を強いることになる。
【0007】本発明は、上述のような従来技術の問題点
を解消するためになされたものであり、山形鋼の荷山を
反転させたり、山形鋼を一枚一枚水平移動させたりする
ことなしに、山形鋼を所定の吊り姿で吊り下げることの
できる山形鋼吊具を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第一の山
形鋼吊具は、山形鋼を吊上げ手段で吊り上げる際に用い
る吊具であって、吊上げ手段に連結または係止される第
一部材と、該第一部材に回動可能に連結される第二部材
とを備え、前記第一部材は山形鋼の一方の辺の外面に当
接する当接部を有し、前記第二部材は山形鋼の他方の辺
の少なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を有す
るとともに、前記第一部材の当接部が山形鋼の一方の辺
の外面に当接し且つ前記第二部材の係合部に山形鋼の他
方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させた状態
で、前記第一部材の当接部側への回動方向に付勢される
ようなウェイトバランスを有するものである。
【0009】また、前記第二部材はその一端部側に略他
端部側方向に向けて突設された楔状部を有し、該楔状部
と第二部材本体との間に形成される空間が前記係合部を
構成するものである。
【0010】本発明に係る第一の山形鋼吊具において
は、山形鋼の一方の辺の外面を第一部材の当接部で当接
させ、山形鋼の他方の辺の少なくとも端部を含む部位を
第二部材に設けた係合部に係合させ、かつ第一部材を吊
り上げたときに、第二部材の係合部が第一部材の当接部
に向かって回動するようなウェイトバランスになってい
るので、山形鋼を第一部材と第二部材で把持し、かつ把
持力を維持しつつ搬送することができる。したがって、
山形鋼の搬送中の落下事故を防止することができる。
【0011】また、第二部材に楔状部を有するものにお
いては、例えば山形に積み重ねられた複数枚の山形鋼
を、次の手順により最上部の山形鋼から順に1枚ずつ吊
り上げて所定の場所に搬送することができる。すなわ
ち、山形に積み重ねられた状態のままの最上部の山形鋼
の一方の辺の下端部とその下の山形鋼の一方の辺の下端
部との間に、第二部材の楔状部をあてがうとともに、第
一部材の当接部を最上部の山形鋼の他方の辺の外面に当
接させた状態で、第一部材を吊上げ手段に連結または係
止させて吊り上げる。
【0012】この吊り上げにより第一部材は当接部を支
点として上方へ旋回し、これにともない第一部材に回動
可能に接続された第二部材は上昇する。
【0013】これにより、第二部材の下端部に設けた楔
状部は、最上部の山形鋼の一方の辺とその下の山形鋼の
一方の辺との間に割り込みながら上昇し、楔状部と第二
部材本体間の係合部に、最上部の山形鋼の一辺の少なく
とも端部を含む部位が挿入され、第一部材と第二部材で
把持された状態となり、一方の辺が水平で他方の辺が垂
直な状態で吊り下げられる。
【0014】また、この発明に係る第二の山形鋼吊具
は、山形鋼を吊上げ手段で吊り上げる際に用いる吊具で
あって、吊上げ手段に連結または係止される第一部材
と、該第一部材に回動可能に連結される第二部材と、該
第二部材を前記第一部材に対する任意または決められた
回動位置に係止することができる係止手段とを備え、前
記第一部材は山形鋼の一方の辺の外面に当接する当接部
を有し、前記第二部材は山形鋼の他方の辺の少なくとも
端部を含む部位を係合させる係合部を有し、前記係止手
段は、前記第一部材の当接部が山形鋼の一方の辺の外面
に当接し且つ前記第二部材の係合部に山形鋼の他方の辺
の少なくとも端部を含む部位を係合させた状態で、前記
第二部材を前記第一部材に対して係止できるようにした
ものである。
【0015】また、前記第二部材はその一端部側に略他
端部側方向に向けて突設された楔状部を有し、該楔状部
と第二部材本体との間に形成される空間が前記係合部を
構成するものである。
【0016】本発明に係る第二の山形鋼吊具において
も、前記第二部材を前記第一部材に対して係止できるよ
うにしているので、本発明に係る第一の山形鋼吊具と同
じように、山形鋼を把持力を維持しつつ安全に搬送する
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を、吊
り上げる対象材が不等辺山形鋼である場合を例に、図面
を参照して説明する。図1は本発明の山形鋼吊具の一実
施形態を示すもので、(a)は山形鋼吊具の正面図、
(b)は山形鋼吊具の側面図である。
【0018】この山形鋼吊具は、吊上げ手段に連結また
は係止される第一部材1と、第一部材1の長手方向中間
部に固着されたセンタ−ピン4を介して、前記第一部材
1に回動可能に連結された第二部材5を有している。
【0019】前記第一部材1の上端部側にはシャックル
ピン2により、シャックル3が回動可能に取付けられ、
下端部側の側部には山形鋼100の長辺100aの外面
に当接すべき凸弧面状の当接部1aが形成されている。
【0020】前記第二部材5は、一端部側に略他端部側
方向に向けて突設された楔状部5aを有するとともに、
この楔状部5aと第二部材5の本体との間の空間(切り
欠き状の凹入部)が、山形鋼100の他辺(例えば短辺
100b)の少なくとも端部を含む部位を挿入させて、
係合させるための係合部5bを構成している。また、第
二部材5の他端部側にはガイド部5cが形成されてい
る。このガイド部5cは、山形に積み重ねられた最上部
の山形鋼100の長辺100aの外面に接触させること
により、最上部の山形鋼100の短辺100bとその下
の山形鋼100の短辺100b間に、第二部材5の楔状
部5aが割り入れられる状態となるようにするためのも
のである。
【0021】そして、第二部材5は、第一部材1との連
結部を境として係合部5bが形成されている側を部分
X、ガイド部5cが形成されている側を部分Yとした場
合、部分X、Yの重量がX>Yとなるようなウェイトバ
ランス、それも部分Xのほうが部分Yよりもかなり大重
量となるように構成されている。
【0022】したがって、第二部材5は、第一部材1を
吊り上げたときに、係合部5bがセンタ−ピン4の回り
に、第一部材1の当接部1aに向かって回動するような
ウェイトバランスになっており、第二部材の自重によ
り、吊り上げられた山形鋼100には、第一部材1の当
接部1aと第二部材5の係合部5b間で、常に把持力が
作用するようになっている。
【0023】前記第一部材1は左右一対の側板11と、
左右の側板11を連結するための上部連結部材12およ
び下部連結部材13とから構成され、上部連結部材12
には貫通孔が設けられており、この貫通孔に貫通孔の内
径よりも小さい外形のシャックルピン2が挿入されてい
る。
【0024】この第一部材1の左右の側板11の上下方
向中間部分には、センタ−ピン4を通すための貫通孔が
設けられており、センタ−ピン4は左右のスリ−ブ14
を介して、第一部材1に回転不能に固定されている。
【0025】前記第二部材5も左右一対の側板15と、
左右の側板15を連結するための連結部材16とから構
成されている。そして、左右の側板15の中央部分の対
向する位置には貫通孔が設けられ、左右の側板15はこ
の貫通孔により、第一部材1の左右の側板11に挟まれ
るようにして、前記センタ−ピン4に回動可能に軸支さ
れている。
【0026】次に、本発明の山形鋼吊具により、山形鋼
を吊るときの手順の一例を、図2(a)〜図2(c)に
より説明する。図2(a)に示すように、山形に積み重
ねた複数枚の山形鋼100の長辺100aおよび短辺1
00bを、山形鋼100の長さ手方向に間隔をおいて配
置した2本の角材110aおよび110b上に置き、床
面120と山形鋼100との間に、第二部材5の係合部
5bが、入り込める隙間を作っておく。
【0027】山形鋼吊具を下降させて、第一部材1の当
接部1aを、最上部の山形鋼100の長辺100aに当
接させる。
【0028】次いで、第二部材5のガイド部5cを最上
部の山形鋼100の長辺100aの外面に接触させる。
このようにすることにより、最上部の山形鋼100の短
辺100bとその下の山形鋼100の短辺100b間
に、第二部材5の楔状部5aが割り入れられる状態とな
る。
【0029】次いで、図2(b)に示すように、吊りア
−ム1が吊り下げられているシャックルピン2に装着さ
れているシャックル3に係合されたクレ−ンフック(図
示せず)で第一部材1を巻き上げる。
【0030】第一部材1を巻き上げることにより、第一
部材1は当接部1aを支点として上方へ旋回するので、
第一部材1に固定されたセンタ−ピン4に回動可能に接
続された第二部材5も上昇する。
【0031】この結果、第二部材5に設けた楔状部5a
は、最上部の山形鋼100の一辺100bとその下の山
形鋼100の一辺100bの間に割り込みながら上昇す
る。そして、山形鋼100の他の辺100aが第一部材
1の当接部1bで当接され、最上部の山形鋼100の一
辺100bは楔状部5aよりも本体側に設けられた係合
部5bに挿入され、辺100bが水平で辺100aが垂
直な状態で吊り下げられる。
【0032】そして、第一部材1の当接部1aと第二部
材5の係合部5bとの間には、第二部材5の自重(部分
X側の重量)により発生する把持力が作用するので、山
形鋼100が落下することはない。
【0033】なお、上記本発明の第一の実施の形態の説
明においては、センタ−ピン4を第一部材1に固定し、
第二部材5をセンタ−ピン4に回動可能に接続した例で
説明したが、センタ−ピン4を第二部材5に固定し、第
一部材1をセンタ−ピン4に回動可能に接続してもよ
い。
【0034】また、第二部材5の楔状部5aは、山形鋼
100の置かれている状態によっては必ずしも必要では
なく、例えば図3に示すように、支持台110cに長辺
100aが水平に、短辺100bが垂直に置かれている
1枚の山形鋼100を吊り上げる場合には、楔状部をな
くしてもよい。
【0035】また、第二部材5は図1においては、長手
方向のはぼ中心部分で第一部材1に回動可能に接続され
ており、係合部5bを設けた側とは反対側端部にガイド
部5cを設けている。これは、吊具を山形鋼100にセ
ットするときに、このガイド部5cを山形鋼100の辺
100aの外面に当てることにより、第二部材5の楔状
部5aが山形鋼100の辺100bの先端に位置するよ
うにするためであり、吊具がセットしやすいという利点
があるが、反対側の部分は必ずしも必要ではなく、図4
に示すように、第二部材5は係合部5bを設けた側だけ
にして、係合部5bを設けた側をセンタ−ピン4の回り
に回動するようにしてもよい。
【0036】また、シャックルピン2の位置も、図5や
図6に示すように、センタ−ピン4に近い位置にしても
よい。
【0037】次に、本発明の山形鋼吊具の第二の実施形
態を図7により説明する。図7は本発明の山形鋼吊具の
他の実施形態を示すもので、(a)は山形鋼吊具の正面
図、(b)は山形鋼吊具の側面図である。この山形鋼吊
具は、第一部材1と、第二部材5と、第二部材5を前記
第一部材1に対して任意の位置で係止できるようにする
ための係止手段とを有している。
【0038】前記第一部材1および第二部材5は、第一
の実施の形態と基本的に同じであるので詳細説明は省略
し、係止手段についてのみ説明する。ただし、この実施
の形態においては、係止手段により第二部材5を第一部
材1に対して任意の位置で係止できるので、第二部材5
のウェイトバランスは第一の実施形態のような条件とす
ることはない。
【0039】前記係止手段は、ラチェット6と、ラチェ
ット切替えレバ−7と、ラチェット切替えレバ−用ピン
16と、ストッパ−用ボ−ル17、およびストッパ−用
スプリング18とから構成されている。
【0040】前記ラチェット6は、第一部材1に固定し
たセンタ−ピン4に固着されている。
【0041】また、ラチェット切替えレバ−7は、第二
部材5の係合部5bを設けた側とはセンタ−ピン4を挟
んで反対側に、第二部材5の左右の側板15に挟まれる
状態で設けられている。そして、ラチェット6の歯とラ
チェット切替えレバ−7の歯が噛み合うことにより、第
二部材5を第一部材1に対して任意の位置で係止できる
ようになっている。
【0042】ラチェット切替えレバ−用ピン16は、第
二部材5に固着されており、ラチェット切替えレバ−7
はラチェット切替えレバ−用ピン16に回動可能に接続
されている。そして、ラチェット切替えレバ−7をラチ
ェット切替えレバ−用ピン16の回りに回動させること
により、ラチェット6とラチェット切替えレバ−7の噛
み合わせ状態を、オンオフさせることができる。
【0043】ストッパ−用ボ−ル17とストッパ−用ス
プリング18とは、ラチェット切替えレバ−7を所望の
位置に回動させたときに、ラチェット切替えレバ−7を
その状態に固定するためのストッパ−の役目をするもの
である。
【0044】次に、ラチェット6とラチェット切替えレ
バ−7とが噛み合って、第二部材5を第一部材1に対し
て任意の回動位置に係止する原理を、図8により説明す
る。ラチェット切替えレバ−7は、第二部材5に固着さ
れたラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに回動可
能に構成され、ラチェット6の歯6aと噛み合う2つの
歯7aおよび7bが間隔をおいて設けられている。
【0045】図8(a)は、ラチェット切替えレバ−7
の歯7aおよび7bのいずれもが、ラチェット6の歯6
aと噛み合っていない中立状態を示すものであり、この
場合第二部材5はセンタ−ピン4を中心として、把持方
向および開放方向のいずれの方向にも回動可能である。
【0046】図8(b)は、ラチェット切替えレバ−7
の右ハンドル部7cを、手動でラチェット切替えレバ−
用ピン16を中心として、時計回りに回動させて、ラチ
ェット切替えレバ−7の歯7aとラチェット6の歯6a
とを噛み合わせたものである。ラチェット切替えレバ−
7を回転させると、ラチェット切替えレバ−7とストッ
パ−用ボ−ル17およびストッパ−用スプリング18を
収納している収納部19との間に隙間ができるので、ス
トッパ−用スプリング18により、ストッパ−用ボ−ル
17が収納部19から隙間分だけ突出して、ラチェット
切替えレバ−7の歯7aがラチェット6の歯6aに当た
るように維持される。
【0047】図8(b)の状態では、ラチェット切替え
レバ−7は、ラチェット切替えレバ−用ピン16の回り
に、反時計回り(矢印で示す)に回動可能であるが、時
計回りにはラチェット切替えレバ−7が収納部19に当
たって回動できない。
【0048】このような状態で、第二部材5、換言すれ
ばラチェット切替えレバ−用ピン16を、センタ−ピン
4の回りに矢印Aの方向(把持方向)に回動させると、
ラチェット切替えレバ−7の歯7aとラチェット6の歯
6aが噛み合っているので、ラチェット切替えレバ−7
はラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、反時計
回りに回動し、その度に歯7aはラチェット6の歯6a
の上を滑りながら、ラチェット6の歯6aとの噛み合い
を解消し、次のラチェット6の歯6aに移動していく。
【0049】図8(b)の状態で、ラチェット切替えレ
バ−用ピン16を、センタ−ピン4の回りに矢印Aとは
反対の方向に回動させようとしても、ラチェット切替え
レバ−7には、ラチェット切替えレバ−用ピン16の回
りに、時計回りに回動しようとする回転モ−メントが作
用するものの、ラチェット切替えレバ−7が収納部19
に当たって、ラチェット切替えレバ−7を、センタ−ピ
ン4の回りに矢印Aとは反対の方向に回動させることは
できない。すなわち、図1(a)の配置において、図8
(b)の状態にラチェット切替えレバ−7をセットする
と、把持力が低下することはない。
【0050】図8(c)は、ラチェット切替えレバ−7
の左ハンドル部7dを、ラチェット切替えレバ−用ピン
16の回りに、手動で反時計回りに回動させて、ラチェ
ット切替えレバ−7の歯7bとラチェット6の歯6aと
を噛み合わせたものである。この場合には、図8(b)
の状態のときと反対に、ラチェット切替えレバ−7は、
ラチェット切替えレバ−用ピン16の回りに、時計回り
(矢印で示す)に回動可能であるが、反時計回りには回
動できない。
【0051】したがって、第二部材5、換言すればラチ
ェット切替えレバ−用ピン16を、センタ−ピン4の回
りに矢印Bの方向{図1(a)において開放方向}に回
動させることができるが、その反対方向には回動させる
ことができない。
【0052】この実施の形態の山形鋼吊具においても、
第二部材5の楔状部5aは、山形鋼100の置かれてい
る状態によっては必ずしも必要ではない。
【0053】また、第二の実施の形態の山形鋼吊具の場
合も、第一部材や第二部材の形状は、図4〜図6に示し
たような形状でもよい。
【0054】また、センタ−ピン4を第二部材5に固定
し、第一部材1をセンタ−ピン4に回動可能に接続する
とともに、ラチェット6をセンタ−ピン4に固着し、ラ
チェット切替えレバ−7を第一部材1に設けてもよい。
【0055】
【発明の効果】この発明により、山形鋼を容易にかつ安
全に吊り上げて、搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の山形鋼用吊具の実施の形態の説明図で
あり、(a)は山形鋼吊具の正面図、(b)は山形鋼吊
具の側面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の山形鋼吊具により、
山形鋼を吊るときの手順を示す図である。
【図3】本発明の山形鋼吊具により、山形以外の形状に
置かれた山形鋼を吊る場合の説明図である。
【図4】第二部材の他の形状を示す山形鋼吊具の正面図
である。
【図5】第二部材を第一部材の長手方向中心部よりも上
方よりの位置に接続した山形鋼吊具の正面図である。
【図6】図4に示す形状の第二部材を第一部材の長手方
向中心部よりも上方よりの位置に接続した山形鋼吊具の
正面図である。
【図7】本発明の山形鋼用吊具の他の実施の形態の説明
図であり、(a)は山形鋼吊具の正面図、(b)は山形
鋼吊具の側面図である。
【図8】ラチェットとラチェット切替えレバ−の作用を
説明する図であり、(a)はラチェットとラチェット切
替えレバ−が噛み合っていない中立状態、(b)はラチ
ェットとラチェット切替えレバ−が把持方向で噛み合っ
ている状態、(c)はラチェットとラチェット切替えレ
バ−が開放方向で噛み合っている状態を示す。
【図9】山形鋼を補剛材としてスキンプレ−トに接合し
た状態を示す正面図である。
【図10】(a)〜(d)は山形鋼を材料置場から定盤
まで搬送するときの従来の作業手順を示す。
【符号の説明】
1 第一部材 1a 当接部 2 シャックルピン 3 シャックル 4 センタ−ピン 5 第二部材 5a 楔状部 5b 係合部 6 ラチェット 7 ラチェット切替えレバ− 11 側板 12 上部連結部材 13 下部連結部材 14 スリ−ブ 15 側板 16 ラチェット切替えレバ−用ピン 17 ストッパ−用ボ−ル 18 ストッパ−用スプリング 19 収納部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山形鋼を吊上げ手段で吊り上げる際に用
    いる吊具であって、吊上げ手段に連結または係止される
    第一部材と、該第一部材に回動可能に連結される第二部
    材とを備え、前記第一部材は山形鋼の一方の辺の外面に
    当接する当接部を有し、前記第二部材は山形鋼の他方の
    辺の少なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を有
    するとともに、前記第一部材の当接部が山形鋼の一方の
    辺の外面に当接し且つ前記第二部材の係合部に山形鋼の
    他方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させた状態
    で、前記第一部材の当接部側への回動方向に付勢される
    ようなウェイトバランスを有することを特徴とする山形
    鋼吊具。
  2. 【請求項2】 前記第二部材はその一端部側に略他端部
    側方向に向けて突設された楔状部を有し、該楔状部と第
    二部材本体との間に形成される空間が前記係合部を構成
    することを特徴とする請求項1に記載の山形鋼吊具。
  3. 【請求項3】 山形鋼を吊上げ手段で吊り上げる際に用
    いる吊具であって、吊上げ手段に連結または係止される
    第一部材と、該第一部材に回動可能に連結される第二部
    材と、該第二部材を前記第一部材に対する任意または決
    められた回動位置に係止することができる係止手段とを
    備え、前記第一部材は山形鋼の一方の辺の外面に当接す
    る当接部を有し、前記第二部材は山形鋼の他方の辺の少
    なくとも端部を含む部位を係合させる係合部を有し、前
    記係止手段は、前記第一部材の当接部が山形鋼の一方の
    辺の外面に当接し且つ前記第二部材の係合部に山形鋼の
    他方の辺の少なくとも端部を含む部位を係合させた状態
    で、前記第二部材を前記第一部材に対して係止できるよ
    うにしたことを特徴とする山形鋼吊具。
  4. 【請求項4】 前記第二部材はその一端部側に略他端部
    側方向に向けて突設された楔状部を有し、該楔状部と第
    二部材本体との間に形成される空間が前記係合部を構成
    することを特徴とする請求項3に記載の山形鋼吊具。
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