JP2008273651A - 荷吊り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスト式クレーンの下端に自重式トングを吊り下げた形態を有し、下降のタイミング遅れが生じても、上記トングの破損およびこれが挟持している吊り荷の破損が生じない荷吊り装置を提供する。
【解決手段】マスト式クレーンCのマストMの下端に掛け止めされる懸垂体2と、係る懸垂体2にピン結合される吊り具本体10と、係る吊り具本体10にピン結合される自重式トング20a,20bとを備え、上記懸垂体2は、一対の水平なピン8を同軸で且つ離間させて有し、上記吊り具本体10は、前記ピン8を貫通させ且つ長軸が垂直方向に沿った長孔16を個別に有する一対の垂直板14を平行に有している、荷吊り装置1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動力源が不要な自重式トングを用い、例えば、長尺で重い鋳片を吊り上げて搬送でき、且つ所望の床上に着床できる荷吊り装置に関する。
一般に、自重式トングは、天井クレーンから吊り下げられたワイヤロープの下端で支持される滑車に取り付けられたフックに掛け止めされて用いられている。係る形態では、鋳片などの吊り荷を挟持したトングを所定の床上に着床する際に、ワイヤーロープの巻き下げを停止するタイミングが遅れて巻き下げし過ぎると、上記ワイヤーロープが緩む。このため、フックの自重のみが上記トングに負荷されるか、係るトングの重心から外れるので、当該トングを破損するおそれがない。一方、上記緩みを含むワイヤーロープの振れによって、鋳片などの吊り荷が荷揺れを生じて、トングから外れた場合、係る吊り荷が脱落するなど、極めて危険な事態を、招くおそれがあった。
前記荷揺れを防ぐため、天井クレーンから垂直に取り付けたマスト式クレーンの下端にトングを取り付けることが検討されている。例えば、マスト式クレーンの下端にトングを、調芯操作することなく、容易且つ迅速に係合できるトング付クレーンのマスト係合装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、マスト式クレーンの下端に自重式トングを吊り下げた場合、これらの下降を停止するタイミングが遅れると、マスト全体の大きな重量が上記トングに負荷されてしまう。このため、当該トングが破損すると共に、引いては係るトングが挟んでいる吊り荷も損傷してしまう、という問題があった。
特開昭63−242896号公報(第1〜7頁、図1,2)
本発明は、背景技術において説明した問題点を解決し、マスト式クレーンの下端に自重式トングを吊り下げた形態を有し、下降停止のタイミング遅れが生じても、上記トングの破損およびこれが挟持している吊り荷の破損が生じない荷吊り装置を提供する、ことを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明は、前記課題を解決するため、マスト式クレーンと自重式トングとの間に、両者が垂直方向に沿って互いに重複して相対移動する距離(逃げ)を配置する、ことに着想して成されたものである。
即ち、本発明の荷吊り装置(請求項1)は、マスト式クレーンの下端に掛け止めされる懸垂体と、係る懸垂体にピン結合される吊り具本体と、係る吊り具本体にピン結合される自重式トングとを備え、上記懸垂体および吊り具本体は、一方が水平なピンを有し、且つ他方が係るピンを貫通させ且つ長軸が垂直方向に沿った長孔を有している、ことを特徴とする。
これによれば、マスト式クレーンのマストと共に懸垂体、吊り具本体、およびトングを下降し、係るトングにその自重で挟持されている吊り荷を着床させた際、下降を停止するタイミングが遅れても、懸垂体と吊り具本体とは、一方の水平なピンが他方の垂直な長孔の範囲において、互いに重複しつつ相対的に下降(移動)する。例えば、懸垂体にピンがあり、且つ吊り具本体に長孔がある形態では、着床した吊り荷、トング、および吊り具本体に対し、上記長孔の長軸(垂直)方向の距離(高さ)分だけ、上記マストと懸垂体のみが下降する。一方、懸垂体に長孔があり、且つ吊り具本体にピンがある形態においても、上記と同様になる。
従って、自重式トングには、マスト式クレーン自体の大きな荷重がトングに負荷されないので、係るトングおよび吊り荷の損傷を確実に防ぐことが可能となる。
尚、前記長孔は、長軸が垂直方向に沿った長円形、楕円形、あるいは、各コーナーにアールを付けた長方形を含んでいる。
また、前記マスト式クレーンは、天井クレーンなどから垂直に吊り下げられた外側の旋回体と、その内側で昇降可能なマストと、係るマストの内側を昇降し且つ下端にカム部を有する昇降可能なロッドと、マストの下端から治具を介して吊られ且つ上記ロッドのカム部により接近・離間する一対の対向するフックと、を備えている。係る一対のフックは、前記懸垂体の上部に設けた一対の凸部を、個別に支持して当該懸垂体を掛け止めするか、各フックに設けた水平な透孔に上記凸部を進入させて掛け止めする。あるいは、上記フックに替えて、水平で平坦な爪片を有する一対のクロー(フォーク)を平行に取り付けた形態としても良い。
更に、前記吊り具本体は、その下部で自重式トングのうち最上位置のピンを吊り下げることで、係るトングとピン結合している。
加えて、前記自重式トングは、パンタグラフ機構を有し、側面視で上端で互いにピン結合される左右一対の上リンクと、これらの外端に個別にピン結合され且つ中央で互いにピン結合される左右一対の下リンクとを備え、係る下リンクの下部には、吊り荷を挟んで吊り上げ可能とする挟み片が左右対称に延出している。当該トングは、上記一対の下リンクおよび挟み片が自由回転し、自重で吊り荷を挟持する。
更に、前記トングの付近には、一対の下リンクが互いに離間して吊り荷を開放した姿勢を保つため、吊り荷の上面に下部が当接するごとに上記開放姿勢を保った状態と、自重により下リンクが吊り荷を挟める自由状態と、を交互に切り替えるラチェット機構が、併設されている。
また、本発明には、前記吊り具本体は、前記トングに挟持された吊り荷が着床した際に、係る吊り荷の上面に当たるストッパを下端に有する着荷片との間に隙間を介して対向する荷重支持片を有する、荷吊り装置(請求項2)も含まれる。
これによれば、吊り荷が着床し、上記ストッパが吊り荷の上面に当たってトングの下リングが開放状態となり、且つ前記ピンが前記長孔の下端に達した場合でも、上記ストッパを下端に有する着荷片と、吊り具本体に設けた荷重支持片との隙間が逃げとして残っている。このため、前記ピンが長孔の下端に達した後で更にマスト式クレーンが下降して、上記隙間が解消されると、マスト式クレーン側の荷重は、懸垂体、吊り具本体、荷重支持片、着荷片、および着床した吊り荷を介して、床側に伝達される。従って、係る事態になつても、トングの損傷を防ぐことができる。
尚、着荷片は、吊り具本体にの下側に設けるラチェット機構に吊り下げたり、あるいは、隣接する一対のトング間に、トングごとの各リンクの動きに支障ないように支持する形態としても良い。
更に、本発明には、前記懸垂体は、一対以上の前記ピンを同軸で且つ離間させて有し、前記吊り具本体は、前記長孔を有する一対以上の垂直板を平行に有している、荷吊り装置(請求項3)も含まれる。
これによれば、着床した吊り荷、トング、および吊り具本体に対し、上記長孔の長軸(垂直)方向の距離(高さ)分だけ、マスト式クレーンと懸垂体だけが下降するため、下降停止のタイミングが吊り荷の着床時よりも遅れても、トングおよび吊り荷の損傷を確実に防ぐことができる。しかも、長孔とピンとの結合部が左右一対であるため、例えば、吊り荷が大重量の鋳片であっても、一対以上のピンおよび長孔を有する一対以上の垂直板に荷重を分散でき、耐久性も確保できる。
加えて、本発明には、前記吊り具本体は、互いに平行な一対以上の前記トングを離間させてピン結合している、荷吊り装置(請求項4)も含まれる。
これによれば、例えば、吊り荷が大重量で長尺な鋳片であっても、係る鋳片の中心を上記一対またはこれ以上のトング間に位置させて、各トングにより挟み込むことで、上記鋳片を水平姿勢にして確実に吊り上げ、搬送、吊り下げ、および着床させることができ、搬送作業の安全を確実に確保することができる。
以下において、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の荷吊り装置1を示す側面図、図2は、その分解斜視図である。
荷吊り装置1は、図1,2に示すように、マスト式クレーンCにおける外側の旋回体(図示せず)の内側で昇降可能なマストMの下端に掛け止めされる懸垂体2と、係る懸垂体2にピン結合される吊り具本体10と、係る吊り具本体10にピン結合される左右一対の自重式トング20a,20bと、を備えている。
上記マスト式クレーンCは、図示しない天井クレーンから垂直にマストMを吊り下げており、その下端には、当該マストMの内側を昇降するロッド(図示せず)の下端に設けたカム部によって、マストMの下端から対向して吊り下がり且つ上記カム部により接近および離間する左右対称の一対のフックfを有する。係るフックfには、それぞれ透孔hが水平に貫通している。尚、係る一対のフックfは、図示しない治具を介してマストMの下端から吊り下げられている。
また、懸垂体2は、図1,2に示すように、水平方向に延びた梁3と、係る梁3の左右において平行に固定された一対ずつの垂直片4a,4bと、これらから垂下するほぼ逆三角形の支持片6,6間ごとの下端に取り付けられた水平なピン8とを備えている。係る一対のピン8,8は、互いに同軸である。また、隣接する垂直片4a,4a間と垂直片4b,4b間は、図示しないウェブによって接続されている。係る懸垂体2は、上記梁3において垂直片4a,4bから突出する両端の凸部が、互いに接近する一対の前記フックfの透孔hに進入して掛け止めされることで、前記クレーンCのマストMに吊り下げ可能となる。
更に、吊り具本体10は、図1,2に示すように、上面が開口する水平方向に細長い箱形部12と、その内側に離して固定した左右一対の垂直板14と、係る垂直板14ごとに形成され且つ長軸が垂直方向に沿った長円形の長孔16と、箱形部12の底面からほぼ逆三角形にして垂下する左右一対ずつの吊り片18と、を備えている。上記一対の垂直板14は、互いに平行である。
図2に示すように、懸垂体2における左右2組の支持片6,6間に水平に取り付けた一対のピン8は、図1に示すように、吊り具本体10における一対の垂直板14ごとに形成した長孔16を個別に貫通している。これにより、懸垂体2は、吊り具本体10に対し、昇降可能にピン結合している。尚、上記長孔16の垂直長さは、例えば、数10cmである。
加えて、自重式トング20a,20bは、図1,2に示すように、吊り具本体10の吊り片18,18間を貫通するピン19に上端部を回転可能に支持(以下、単に枢支という)された一対ずつで且つ互いに対称な上リンク21,22と、これらの外端においてピン23に上端部を枢支された一対ずつで且つ互い対称な下リンク24,25と、を備えている。係る下リンク24,25の下部には、後述する吊り荷を挟んで吊り上げ可能とする円弧形の挟み片26,27が左右対称に延びている。一対の下リンク24,25および挟み片26,27の中間には、これらを接近および離間可能に枢支するピン28が貫通している。係るトング20a,20bは、ピン19を介して吊り具本体10にピン結合している。
図1,2に示すように、前記挟み片26,27の内側には、硬質材料からなり且つ吊り荷の側面に食い込み可能な凸条tを有する荷受け片29が、着脱可能に固定されている。上リンク21,22および下リンク24,25は、ピン19,23,28に枢支されることで、パンタグラフ(リンク)機構を形成し、それらが開閉する方向は、吊り具本体10の箱形部12の長手方向と直交している。
尚、トング20a,20bの間には、前記一対の下リンク24,25および挟み片26,27が回転し互いに離間して吊り荷を開放した姿勢と、自由回転した下リンク24,25などが鋳片Nを挟んだ状態とを保つため、吊り荷の上面に一部が当接するごとに、上記姿勢を維持するラチェット機構(図示せず)が配置されている。
図3の左側は、荷吊り装置1のトング20a,20bによって吊り上げられた鋳片(吊り荷)Nを、所定の床F上に着床する直前の状態を示す。尚、鋳片Nは、断面角形で図3の前後方向に沿って細長い直方体を呈する重量物である。
予め、鋳片Nは、以下のようにして荷吊り装置1により吊り上げられている。
別の床F上に着床していた鋳片Nの真上に、マスト式クレーンCのマストM下端のフックfに吊り下げた荷吊り装置1を配置した後、マストMとフックfを下降させる。この際、トング20a,20bにおける一対の下リンク24,25や挟み片26,27は、ラチェット機構によって離間した開放状態に保たれて下降する。図3の左側に示すと同様の位置関係で、トング20a,20b間に位置するラチェット機構に支持された後述するストッパ(何れも図示せず)が鋳片Nの上面に当たると、上記機構の爪歯車が爪一つ分回転し、互いに離れた開放姿勢一対の下リンク24,25および挟み片26,27は、離間した姿勢での拘束を解除され、自由回転可能となる。
その結果、リンク機構を形成する上リンク21,22、下リンク24,25および挟み片26,27が、それらの自重によって、互いに接近し合うため、鋳片Nの両側面に各荷受け片29の凸条tが食い込み、鋳片Nが吊り上げ可能となる。この際、懸垂体2の各ピン8は、吊り具本体10の各長孔16の上端に位置すると共に、鋳片Nの中心(重心)は、トング20a,20b間に位置している。尚、鋳片Nが傾斜したトラックの荷台上に傾いた姿勢であっても、当該鋳片Nの中心(重心)がトング20a,20b間に位置するため、確実に吊り上げられる。
係る状態で、挟み片26,27に挟まれ且つその姿勢でラチェット機構により拘束された鋳片Nは、荷吊り装置1およびマスト式クレーンCと共に、図示しない天井クレーンにより水平方向に搬送され、所要の床Fの真上に搬送される。
そして、マストM、フックf、荷吊り装置1を下降させると、図3の左側に示す状態となる。
次に、図3の右側に示すように、鋳片Nが床Fに着床すると、着床した当該鋳片N、トング20a,20b、および吊り具本体10は、停止する。この際、マストMの停止タイミングが遅れ(ずれ)ると、同図中の矢印で示すように、マストM、フックf、および懸垂体2が、更に下降を続ける。しかし、懸垂体2の各ピン8は、吊り具本体10の各長孔16内を下降するため、マストMや懸垂体2は、トング20a,20bや吊り具本体10に対し、相対移動(下降)する。即ち、懸垂体2の支持片6,6は、吊り具本体10の箱形部12の内側に進入(重複)する。その結果、マストMの大きな荷重が、トング20a,20bに負荷される事態を防ぐことができる。
また、鋳片Nの前記着床とほぼ同時または若干遅れて、前記ラチェット機構に支持された後述するストッパが鋳片Nの上面に当たると、係る機構の爪歯車が回転し、下リンク24,25などが自由回転できる状態が解除されると共に、図4中の矢印で示すように、一対の下リンク24,25および挟み片26,27が、互いに離れて開放状態となった姿勢で、再度拘束される。
係る状態で、マストM、フックf、および懸垂体2を上昇させると、懸垂体2の各ピン8が吊り具本体10の各長孔16の上端部に当たるまで若干遅れた後、吊り具本体10および開放状態のトング20a,20bが上昇する。
以上のような荷吊り装置1によれば、マスト式クレーンCと共に懸垂体2、吊り具本体10、およびトング20a,20bを下降し、係るトング20a,20bにその自重で挟持されている鋳片Nを着床させた際、下降を停止するタイミングが遅れても、懸垂体2の各ピン8は、吊り具本体10の垂直な長孔16の範囲において、相対的に下降(移動)する。即ち、着床して停止した鋳片N、トング20a,20b、および吊り具本体10に対し、上記長孔16の長軸(垂直)方向の距離(高さ)の範囲内で、上記クレーンCおよび懸垂体2だけが下降する。
従って、荷吊り装置1の自重式トング20a,20bには、マスト式クレーンC自体の大きな荷重が負荷されないので、係るトング20a,20bおよび吊り荷である鋳片Nの損傷を確実に防ぐことができる。しかも、前記クレーンCは、吊り荷である鋳片Nの掴み力を必要としないので、安定した搬送が可能となる。
図5は、前記マストMの下端に、前記フックfに替えて水平で平坦な爪片を有する一対のクロー(フォーク)kを平行に取り付け、係るクローkに懸垂体2の梁3における垂直片4a,4bから突出する両端部を掛け止めする状態を示す。
図6は、前記装置1の応用形態たる荷吊り装置1aの概略を示す正面図である。
荷吊り装置1aは、前記荷吊り装置1の各部に加えて、図6に示すように、吊り具本体10の箱形部12の底面に設けたラチェット機構Rと、その両側に設けた一対の荷重支持片34と、上記機構Rから吊り下げた水平なストッパ(底面)30およびその両端から立設する一対の着荷片32と、を更に備えている。
図7に示すように、前記同様に鋳片Nが着床し、ストッパ30が鋳片Nの上面に当たってトング20a(20b)の下リング26,27が開放状態となり、且つ懸垂体2のピン8が吊り具本体10の長孔16の下端に達した場合でも、ストッパ30を有する着荷片32と、吊り具本体10に設けた荷重支持片34との隙間sが残っている。
このため、図8に示すように、上記ピン8が長孔16の下端に達した後、更にマストMが下降して、上記隙間sが解消されると、マストM側の荷重は、懸垂体2、吊り具本体10、荷重支持片34、着荷片32、および、着床した鋳片Nを介して、床F側に伝達される。従って、荷吊り装置1aによれば、前記荷吊り装置1ピンにおける8の長孔16内での下降による場合に加えて、上記事態になっても、自重式トング20a,20bの損傷を防ぐことができる。
尚、着荷片32は、一対のトング20a,20bの各下リング26,27間に、係るリンク26,27の動きに支障ないように支持する形態としても良い。
図9は、異なる形態の荷吊り装置1bの要部を示す部分側面図である。
荷吊り装置1bも、前記荷吊り装置1,1aと同様に、マスト式クレーンCにおける昇降可能なマストMの下端に掛け止めされる懸垂体2と、係る懸垂体2にピン結合される吊り具本体10と、係る吊り具本体10にピン結合される左右一対のトング20a,20bとを備えている。
係る荷吊り装置1bが、前記荷吊り装置1,1aと相違しているのは、図9に示すように、懸垂体2の支持片6,6に長孔16が形成され、係る長孔16に吊り具本体10の各垂直板14に水平に固定したピン8が貫通している点である。
係る荷吊り装置1bでは、懸垂体2の支持片6を比較的厚肉とすると共に、吊り具本体10における箱形部12の内側に互いに接近する2枚一組の垂直板14を、箱形部12の長手方向の両端寄りに2組形成し、各組ごと隣接するの垂直板14,14間に、水平なピン8の両端を固定することが望ましい。
以上のような荷吊り装置1bも、前記同様に、前記クレーンCと共に懸垂体2、吊り具本体10、およびトング20a,20bが下降し、係るトング20a,20bにその自重で挟持されている鋳片Nを着床させた際、下降を停止するタイミングが遅れても、懸垂体2は、その垂直な各長孔16範囲において、吊り具本体10のピン8に対し相対的に下降する。更に、前記ストッパ30を有する着荷片32および荷重支持片34を追加することで、吊り荷Nの着床した後、更に前記マストMが下降しても、トング20a,20bを保護することができる。
従って、荷吊り装置1のトング20a,20bには、マスト式クレーンC自体の大きな荷重が負荷されないので、係るトング20a,20bおよび吊り荷である鋳片Nの損傷を確実に防ぐことができる。
本発明は、以上において説明した各形態に限定されるものではない。
例えば、懸垂体2は、その上部にリングまたは鈎部を突設し、これらを介して前記マストM側のフックfやクローkに掛け止めする形態としても良い。
また、吊り荷が縦長の吊り荷、例えば鋳塊である場合、懸垂体2および吊り具本体10の一方ごとに設ける前記ピン8と長孔16とは、一つずつとしても良く、且つ係る吊り具本体10にピン結合するトングも1個としても良い。
更に、前記マスト式クレーンCは、建屋内を走行する前記天井クレーンに限らず、例えば、屋外のストックヤードの上方を走行する門型クレーンから吊り下げた形態としても良い。
また、本発明に用いる自重式トングは、左右一対の上リンクと下リンクとの間に、中間で互いにピン結合し且つ上・下端部で上・下リンクとピン結合して枢支する左右対称な一対以上の中リンクを更に有する形態としても良い。
加えて、自重式トングは、吊り荷を挟む前記形態に限らず、一対の下リンクにほぼL字形の鈎片を左右対称に延出させ、これらが交差することで、吊り荷をその底面から抱え込んで支持する形態としても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
本発明の荷吊り装置を示す側面図。 上記荷吊り装置の分解斜視図 上記荷吊り装置を用いて吊り荷を着床する直後の状態を示す側面図。 着床後における上記荷吊り装置の要部を示す部分側面図。 上記荷吊り装置の懸垂体の異なる掛け止め形態を示す斜視図。 上記荷吊り装置の応用形態の概略を示す正面図。 着床後における上記荷吊り装置の要部を示す部分側面図。 図7に続く状態における上記荷吊り装置の要部を示す部分側面図。 異なる形態の荷吊り装置の要部を示す部分側面図。
符号の説明
1,1a,1b…荷吊り装置
2…………………懸垂体
8…………………ピン
14………………垂直板
16………………長孔
20a,20b…自重式トング
30………………ストッパ
32………………着荷片
34………………荷重支持片
C…………………マスト式クレーン
M…………………マスト

Claims (4)

  1. マスト式クレーンの下端に掛け止めされる懸垂体と、係る懸垂体にピン結合される吊り具本体と、係る吊り具本体にピン結合される自重式トングとを備え、
    上記懸垂体および吊り具本体は、一方が水平なピンを有し、且つ他方が係るピンを貫通させ且つ長軸が垂直方向に沿った長孔を有している、
    ことを特徴とする荷吊り装置。
  2. 前記吊り具本体は、前記トングに挟持された吊り荷が着床した際に、係る吊り荷の上面に当たるストッパを下端に有する着荷片との間に隙間を介して対向する荷重支持片を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷吊り装置。
  3. 前記懸垂体は、一対以上の前記ピンを同軸で且つ離間させて有し、前記吊り具本体は、前記長孔を有する一対以上の垂直板を平行に有している、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷吊り装置。
  4. 前記吊り具本体は、互いに平行な一対以上の前記トングを離間させてピン結合している、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の荷吊り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108571174A (zh) * 2018-07-09 2018-09-25 中国五冶集团有限公司 一种建筑用便携式转运工具
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