JPH05338985A - コンテナー多段積用スプレッダー - Google Patents

コンテナー多段積用スプレッダー

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JPH05338985A
JPH05338985A JP17379592A JP17379592A JPH05338985A JP H05338985 A JPH05338985 A JP H05338985A JP 17379592 A JP17379592 A JP 17379592A JP 17379592 A JP17379592 A JP 17379592A JP H05338985 A JPH05338985 A JP H05338985A
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Yoshiaki Okubo
欣昭 大久保
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正道 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多段積コンテナーの位置合わせが物理的に確
認できるとともに、安定して迅速にできるコンテナー多
段積用スプレッダーを図る。 【構成】 スプレッダー14の長手方向の両端横梁06
の外端面央部にそれぞれ水平支点ピン3で枢支された中
空鉛直ガイド1と、鉛直ガイド1の下部に鉛直部が摺動
可能に嵌挿された倒立T字状の中空昇降横梁4と、一端
が両端横梁06上に突設されたブラケットに水平ピン1
1でそれぞれ枢支され他端が鉛直ガイド1の上端に固着
された水平ピン12に枢支された鉛直ガイド傾動用の傾
動シリンダー9とを具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンテナー多段積用スプ
レッダーに関する。
【0002】
【従来の技術】コンテナーヤード等で使用するコンテナ
ー多段積用スプレッダー01としては、従来、例えば、
図9側面図に示すように、図示省略のクレーンから巻上
索02で吊った水平長方形のスプレッダー本体部03
と、これへクレーンから接続された給電及び信号ケーブ
ル04と、本体部03の駆動手段で前後方向にそれぞれ
対称的に伸縮される伸縮部05とスプレッダー01の長
手方向の両端を形成する横梁(以下両端横梁という)0
6と、これの左右隅にそれぞれ内蔵したツイストロック
ピン07と、両端梁06の左右側部上に水平ピンを介し
てそれぞれ枢着されたコンテナー吊上用コーナーフリッ
パー08aとから形成されたものが知られている。同図
で08はツイストロックピン07でスプレッダー01に
結合された上段コンテナー、09は地面GLに置かれ上
段コンテナー08が積重ねられた下段コンテナーであ
る。
【0003】しかしながら、このような装置では、下段
コンテナー09の上に上段コンテナー08を目測で位置
合わせして順次積重ねているので、数段に重ねた上段コ
ンテナー08は巾方向や長さ方向にずれることが多く、
下記のような欠点がある。 (1) 上段コンテナー08の隅金具が下段コンテナー09
の天板に載ってしまい、したがってこれが損傷する惧れ
がある。 (2) コンテナーの多段積みが不安定となり、したがって
安全対策上十分とはいえない。 (3) コンテナー列の間隔が不揃で、したがってスプレッ
ダー01を使っての吊上げの際の作業能率が低下する。 (4) 上記(1) 〜(3) の対策として、スプレッダー01に
従来のコーナーフリッパー08aのほかに、腕の長い下
段コンテナー用のコーナーフリッパーを追加する手段も
あるが、これではコーナーフリッパー08aと下段コン
テナー用フリッパーとが互いに干渉したり、吊上げ又は
吊下ろし時に下段コンテナー用フリッパーが隣接する多
段積コンテナーと干渉する等操作上の問題点があり、実
用化されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、多段積用コンテナーの
位置合わせが物理的に確認できる、したがって保全性,
安全性に優れたコンテナー多段積用スプレッダーを提供
することを目的とする。また、多段積コンテナーの位置
合わせが安定して迅速にできる、したがって作業能率に
優れたコンテナー多段積用スプレッダーを提供すること
を目的とする。さらに、多段積コンテナーの位置合わせ
が吊上用コーナーフリッパーとの干渉が全く生ぜずに可
能な、したがって作業能率に優れたコンテナー多段積用
スプレッダーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、請求項1の
発明はスプレッダーの長手方向の両端横梁にそれぞれ付
設され上記スプレッダーが吊下げたコンテナーの端面に
沿って上下方向移動が可能な中空昇降横梁と、上記中空
昇降横梁に支持され上記端面に沿って互いに左右方向に
摺動可能の可動梁と、上記可動梁の左右端部内面に上部
が固着され上記コンテナーの下隅金具の嵌合孔へ嵌入可
能の位置合わせ用凸部を有するコーナーフリッパーとを
具えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2の発明はスプレッダーの長
手方向の両端横梁の外端面央部にそれぞれ水平ピンで枢
支された中空鉛直ガイドと、上記中空鉛直ガイドの下部
に鉛直部が摺動可能に嵌挿された倒立T字状の中空昇降
横梁と、一端が両端横梁上に突設されたブラケットに水
平ピンでそれぞれ枢支され他端が上記中空鉛直ガイドの
上端に固着された水平ピンに枢支された上記中空鉛直ガ
イド傾動用の駆動シリンダーとを具えたことを特徴とす
る。
【0007】さらに、請求項3の発明はスプレッダーの
長手方向の両端横梁の上面央部にそれぞれ突設され内方
へ向かって延びる倒立L字状のフレームの横腕部の先端
部にその長手方向に摺動自在に支持された可動スプロケ
ット及び上記横腕部の基端に固着された固定スプロケッ
トと、一端が上記フレームの下部に係止され中間部が上
記可動スプロケット,上記固定スプロケットに順次鎖合
してかけ回わされ他端が上記両端横梁の外端側からそれ
ぞれ垂れ下がるチエーンと、上記1対のチエーンの下端
に央部が支持された中空昇降横梁と、上記チエーンのリ
ンクに沿ってそれぞれ支持され内部に上記チエーンに沿
って延びる給電及び信号ケーブルが挿通された複数の中
空ブロックとを具えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】このような構成によれば、下記の作用が行われ
る。請求項1の発明によれば、スプレッダーの長手方向
の両端横梁にそれぞれ付設され上記スプレッダーが吊下
げたコンテナーの端面に沿って上下方向移動が可能な中
空昇降横梁と、上記中空昇降横梁に支持され上記端面に
沿って互いに左右方向に摺動可能の可動梁と、上記可動
梁の左右端部内面に上部が固着され上記コンテナーの下
隅金具の嵌合孔へ嵌入可能の位置合わせ用凸部を有する
コーナーフリッパーとを設けているので、多段積コンテ
ナーの位置合わせが物理的に確認できる。請求項2の発
明によれば、スプレッダーの長手方向の両端横梁の外端
面央部にそれぞれ水平ピンで枢支された中空鉛直ガイド
と、上記中空鉛直ガイドの下部に鉛直部が摺動可能に嵌
挿された倒立T字状の中空昇降横梁と、一端が両端横梁
上に突設されたブラケットに水平ピンでそれぞれ枢支さ
れ他端が上記中空鉛直ガイドの上端に固着された水平ピ
ンに枢支された上記中空鉛直ガイド傾動用の駆動シリン
ダーとを設けているので、多段積コンテナーの位置合わ
せが安定して迅速にできる。請求項3の発明によれば、
スプレッダーの長手方向の両端横梁の上面央部にそれぞ
れ突設され内方へ向かって延びる倒立L字状のフレーム
の横腕部の先端部にその長手方向に摺動自在に支持され
た可動スプロケット及び上記横腕部の基端に固着された
固定スプロケットと、一端が上記フレームの下部に係止
され中間部が上記可動スプロケット,上記固定スプロケ
ットに順次鎖合してかけ回わされ他端が上記両端横梁の
外端側からそれぞれ垂れ下がるチエーンと、上記1対の
チエーンの下端に央部が支持された中空昇降横梁と、上
記チエーンのリンクに沿ってそれぞれ支持され内部に上
記チエーンに沿って延びる給電及び信号ケーブルが挿通
された複数の中空ブロックとを設けているので、多段積
コンテナーの位置合わせが吊上用コーナーフリッパーと
の干渉が全くなしに行える。
【0009】
【実施例】本発明を図9に示す公知のスプレッダーに適
用した第1実施例を図面について説明すると、図9と同
一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示し、まず、図
1斜視図において、1は両端横梁06のそれぞれ外端面
中央にそれぞれ突設されたブラケット2に水平支点ピン
3で上端に近い部分にて枢支された長方形断面を有する
鉛直方向の中空鉛直ガイド、4は倒立T字状をなす水平
部及び鉛直部よりなり、鉛直部を鉛直ガイド1の下端に
テレスコピックに嵌挿し、鉛直ガイド1の水平支点ピン
3と上記鉛直部内に固着された水平ピン5を鉛直方向駆
動シリンダー6で連結した長方形断面を有する中空の倒
立T字状昇降横梁、7は各昇降横梁4の水平部の両端内
にテレスコピックに嵌挿され、昇降横梁4上の左右1対
の水平方向駆動シリンダー8と連結され、昇降横梁4の
両端からそれぞれ延長方向へ摺動可能に支持された可動
片持梁、9は両端横梁06の中央にそれぞれ立設された
ブラケット10上の水平ピン11と対向する鉛直ガイド
1の上端の水平ピン12との間に連結され、それぞれ鉛
直ガイド1をその支点ピン3の周りに傾動する傾動シリ
ンダーである。続いて、図2部分拡大正面図において、
13は可動片持梁7の先端寄り側面に固定して取付けら
れ、スプレッダー14で吊った上段コンテナー08の下
隅金具010の側面嵌合孔011内に嵌合可能の凸部1
5を設けた下段コンテナー09を対象とした下段用コー
ナーフリッパーである。
【0010】このような装置において、スプレッダー1
4を空荷で移動するときには、図1において、水平方向
駆動シリンダー8により可動片持梁7を伸び位置に移動
して下段用コーナーフリッパー13,13の間隔を広
げ、鉛直方向駆動シリンダー6の縮め駆動で昇降横梁4
を上限まで上昇し、かつ傾動シリンダー9の縮め駆動で
鉛直ガイド1の下部を水平支点ピン3の周りに外側へ傾
斜するとともに、吊上用コーナーフリッパー08aは鎖
線に示すように上方へ立てた状態とする。この状態は、
また同時に吊下げた上段コンテナー08を下段コンテナ
ー09(図9)上に置き、上段コンテナー08を離して
スプレッダー14を上昇させるときの状態でもある。
【0011】この状態のスプレッダー14をコンテナー
吊上位置に移動し、吊上げるべき上段コンテナー08上
に降下するときには、吊上用コーナーフリッパー08a
を鎖線矢印方向に振下ろし位置へ回動して上段コンテナ
ー08上へ降下させる。スプレッダー14の降下ととも
に、まず下段用コーナーフリッパー13が最初の案内と
なって上段コンテナー08まわりに入り、次いで吊上用
コーナーフリッパー08aが上段コンテナー08の上隅
に係合して、上段コンテナー08上面とスプレッダー1
4下面の外画線が一致して接する。このとき、下段用コ
ーナーフリッパー13は鉛直方向駆動シリンダー6によ
る昇降横梁4の引上げで、上段コンテナー08の底面よ
りも上方に位置しているので、床面等との衝突は生じな
い。ここでツイストロックピン07を上段コンテナー0
8に結合させたのち、スプレッダー14を上昇して、上
段コンテナー08をその移動先へ移動する。
【0012】このようにして移送した上段コンテナー0
8を床面上に下ろすときには、吊上用コーナーフリッパ
ー08aを振上げ位置へ回動しただけで、スプレッダー
14を下ろし、上段コンテナー08を接地してツイスト
ロックピン07を上段コンテナー08から解放し、スプ
レッダー14を上昇させる。また、搬送した上段コンテ
ナー08を他の下段コンテナー09上に下ろすときに
は、吊上用コーナーフリッパー08aを振上げ位置へ回
動させるとともに、傾動シリンダー9で鉛直ガイド1を
鉛直位置に、鉛直方向駆動シリンダー6で昇降横梁4を
所定の下降位置に、また水平方向駆動シリンダー8で可
動片持梁7を所定の縮め位置に移動してスプレッダー1
4を下降する。このとき、下段用コーナーフリッパー1
3は内向き面に突設された凸部15が上段コンテナー0
8の下隅金具010の側面嵌合孔011内に嵌合して上
段コンテナー08に拘束され、下段コンテナー09に対
し正規のコーナーフリッパーとして作用する位置にセッ
トされる。
【0013】この状態で下段用コーナーフリッパー13
が下段コンテナー09の上隅に係合することにより、下
段コンテナー09上面と降下する上段コンテナー08の
下面外画が一致して着床する。次いで、水平方向駆動シ
リンダー8により可動片持梁7を伸ばし位置に移動して
下段用コーナーフリッパー13を上段コンテナー08の
下隅金具010から外し、鉛直方向駆動シリンダー6で
昇降横梁4を上限位置へ上昇し、傾動シリンダー9で鉛
直ガイド1の下部を外側へ傾斜させ、ツイストロックピ
ン07を上段コンテナー08から解放してスプレッダー
14を上昇させると、空荷移動状態へ戻る。
【0014】上述した構成によると、スプレッダー14
の両端横梁06の上で吊上用コーナーフリッパー08a
と下段用コーナーフリッパー13及び鉛直ガイド1の動
作は相互に干渉することなく、それぞれ独立して作動で
きる。また、上段コンテナー08の離し上昇、上段コン
テナー08の掴み吊上げ、上段コンテナー08の床面へ
の下ろし、他の下段コンテナー09の上への段積み下ろ
しは、それぞれ各駆動系を一定の順序パターンで操作す
れば良いから、各操作の駆動パターンを自動化し、クレ
ーンの運転室からの遠隔制御で下段用コーナーフリッパ
ー13を操作できる。
【0015】次に、図3斜視図以下は第2実施例を示
し、16は両端横梁06上に固着された倒立L字状のフ
レーム、17はフレーム16上に装備した固定スプロケ
ット18,可動スプロケット19及び後述する移動駆動
手段37(図6)からなるチエーン巻上手段、20は一
端をフレーム16の下部の係止金具21に取付け、中間
部が可動スプロケット19,固定スプロケット18に鎖
合して両端横梁06の外側へ垂れ下がるように導いた一
対のチエーン、22はチエーン20,20の垂れ下り端
に連結して両端横梁06外側部に支持した中空構造の昇
降横梁、23は各昇降横梁22の水平部の両端内にテレ
スコピックに嵌挿され、昇降横梁22上の左右1対の水
平方向駆動シリンダー8と連結され、昇降横梁22の両
端からそれぞれ延長方向へ摺動可能に支持された可動片
持梁である。24は可動片持梁23の先端寄りの側面部
に一体的に支持したコーナーフリッパー、26は昇降横
梁22の中央立上り部断面と同一断面形で連続する配列
に並べてチエーン20のリンクに支持され、内部に給電
及び信号ケーブル27を挿通させた中空ブロック、28
はスプレッダー25の両端横梁06の一定サイズの嵌合
孔、29はコンテナー下隅金具の一定サイズの嵌合孔で
コーナーフリッパー24のセット用に使用する。
【0016】図5横断面図,図6縦断面図はそれぞれチ
エーン巻上手段17の横断面,縦断面を示し、同図にお
いて一対の可動スプロケット19,19は、フレーム1
6の長手方向に設けた長孔ガイド30に係合する摺動片
31,31に掛け渡した水平軸32上に回転自由に装着
され、水平軸32中央部に設けたナット部33をモータ
ー34駆動のねじ軸35と係合して矢印36の範囲を往
復移動し、それによってチエーン20を繰出し,引き上
げ、図3の鎖線,実線で示す高さ位置に昇降横梁22を
昇降移動させるようにしている。移動駆動手段37は、
長孔ガイド30,摺動片31,モーター34,ねじ軸3
5とからなる。
【0017】コーナーフリッパー24は、図7部分横断
面図に示すように、コンテナー08の下隅金具又はスプ
レッダー25の両端横梁06の嵌合孔29又は28内へ
ゆるく嵌入する凸部15を備え、水平方向駆動シリンダ
ー8の伸縮操作により図3にそれぞれ実線,鎖線で示す
高さ位置で吊上げコンテナー08のガイド用,下段コン
テナー09のガイド用としてスプレッダー25又はコン
テナー下隅に結合してセットされる。中空ブロック26
は図8部分正面図で示すように、対向する相互の端に凸
形,凹形の重合部を形成してチエーン20,20のリン
ク片に両側部で支持し、内部に通した給電及び信号用ケ
ーブル27を送り誘導し、かつ保護し、また昇降横梁2
2が昇降する際のそれの振れ動きを減少させる。
【0018】このような装置において、スプレッダー2
5が空荷のとき、コーナーフリッパー24は、図3の実
線位置で凸部15をスプレッダー25の両端横梁06の
嵌合孔28へ嵌入した状態に保持し、従来、スプレッダ
ー01(図9)上に設けられて来た起伏型吊上用コーナ
ーフリッパー08aの代わりを果す。スプレッダー25
は伸縮部05の伸縮により上段コンテナー08の長さに
合わせ伸縮移動して用いられる。コンテナー08の吊上
げは、図3において、実線で示すように、スプレッダー
25をコンテナー08上へ下ろしコーナーフリッパー2
4とコンテナー08の係合案内でスプレッダー25をコ
ンテナー08上に着床しツイストロックピン07をコン
テナー上隅金具に結合させる。コンテナー08を搬送先
の平坦な地上に下ろす場合は、上記のまま吊上げ搬送し
地上に下ろしてツイストロックピン07を解放する。
【0019】また、他の下段コンテナー09上へ積重ね
る場合には、コンテナー08へのツイストロックピン0
7の結合とともに、水平方向駆動シリンダー8の伸び駆
動,チエーン巻上手段17の巻出し駆動、水平方向駆動
シリンダー8の縮め駆動の順でコーナーフリッパー24
を図4のコンテナー下隅金具位置へ付け替えたのち、コ
ンテナー08を吊上げ搬送して他の下段コンテナー09
上へ降下し着床させる。次いで、ツイストロックピン0
7を解放し、コーナーフリッパー24を図3の破線位置
から実線の位置へ移動付け替えしたのち、スプレッダー
25を空上昇させ、次の搬送コンテナー受取りに向か
う。コーナーフリッパー24の上下移動,付け替えは、
段積み搬送の時だけ、ツイストロックピン07の結合、
又は解放に組合わせて行い、リミットスイッチ又はセン
サー等で上下動距離を検出し、あるいは嵌合孔28,2
9の位置を検出し、クレーン運転室からの遠隔制御で行
うことができる。
【0020】上記の構成によると、コーナーフリッパー
24をスプレッダー25の高さでの上段コンテナー08
掴み用ガイドとして、またスプレッダー25に結合した
上段コンテナー08の下隅金具高さでの下段コンテナー
09との位置合わせガイドとして兼用することができ、
コンテナー掴み用,下段コンテナー合わせ用のコーナー
フリッパーを別個に設ける必要がなくなる。
【0021】これら、実施例の装置によれば、下記効果
が奏せられる。 (1) 第1実施例によれば、スプレッダーの長手方向の両
端横梁にそれぞれ付設され上記スプレッダーが吊下げた
コンテナーの端面に沿って上下方向移動が可能な中空昇
降横梁と、上記中空昇降横梁に支持され上記端面に沿っ
て互いに左右方向に摺動可能の可動梁と、上記可動梁の
左右端部内面に上部が固着され上記コンテナーの下隅金
具の嵌合孔へ嵌入可能の位置合わせ用凸部を有するコー
ナーフリッパーとを設けているとともに、左右側部上に
それぞれ吊上用コーナーフリッパーが枢着された両端横
梁の外面央部にそれぞれ上部が枢支された中空鉛直ガイ
ドと、これの下部に摺動可能に支持された中空倒立T字
状昇降横梁と、これの水平部の左右端に摺動可能に挿入
支持された可動片持梁と、これの左右端部内面に付設さ
れコンテナーの下隅金具に嵌合可能の凸部を有する位置
合わせ用コーナーフリッパーを設けているので、多段積
コンテナーの位置合わせが物理的に確認できるととも
に、位置合わせが安定して迅速にでき、したがってコン
テナー多段積の保全性,安全性及び作業能率が向上す
る。
【0022】(2) 第2実施例によれば、スプレッダーの
長手方向の両端横梁にそれぞれ付設され上記スプレッダ
ーが吊下げたコンテナーの端面に沿って上下方向移動が
可能な中空昇降横梁と、上記中空昇降横梁に支持され上
記端面に沿って互いに左右方向に摺動可能の可動梁と、
上記可動梁の左右端部内面に上部が固着され上記コンテ
ナーの下隅金具の嵌合孔へ嵌入可能の位置合わせ用凸部
を有するコーナーフリッパーとを設けているとともに、
公知のスプレッダーから吊上用コーナーフリッパーを除
いたものの両端横梁の上面央部にそれぞれ突設され内方
へ向かって延びる倒立L字状のフレームの先端部,基端
にそれぞれ支持された可動スプロケット,固定スプロケ
ットと、一端が上記フレームの下部に係止され中間部が
上記可動スプロケット,上記固定スプロケットに順次鎖
合して他端部が上記両端横梁の外端側へ垂れ下がるよう
に導かれた左右1対のチエーンと、上記1対のチエーン
の垂れ下り端に連結された中空昇降横梁と、上記中空昇
降横梁の中央立上り部断面と同一断面形状で連続的に並
べられ上記チエーンのリンクに支持され内部に給電及び
信号ケーブルが挿通された複数の中空ブロックとを設け
ているので、多段積コンテナーの位置合わせが物理的に
確認できるとともに、吊上用コーナーフリッパーとの干
渉が全く生ぜず、したがってコンテナー多段積の保全
性,安全性及び作業能率が向上する。
【0023】
【発明の効果】要するに、請求項1の発明によれば、ス
プレッダーの長手方向の両端横梁にそれぞれ付設され上
記スプレッダーが吊下げたコンテナーの端面に沿って上
下方向移動が可能な中空昇降横梁と、上記中空昇降横梁
に支持され上記端面に沿って互いに左右方向に摺動可能
の可動梁と、上記可動梁の左右端部内面に上部が固着さ
れ上記コンテナーの下隅金具の嵌合孔へ嵌入可能の位置
合わせ用凸部を有するコーナーフリッパーとを具えたこ
とにより、多段積用コンテナーの位置合わせが物理的に
確認でき、したがって保全性,安全性に優れたコンテナ
ー多段積用スプレッダーを得るから、本発明は産業上極
めて有益なものである。
【0024】また、請求項2の発明によれば、スプレッ
ダーの長手方向の両端横梁の外端面央部にそれぞれ水平
ピンで枢支された中空鉛直ガイドと、上記中空鉛直ガイ
ドの下部に鉛直部が摺動可能に嵌挿された倒立T字状の
中空昇降横梁と、一端が両端横梁上に突設されたブラケ
ットに水平ピンでそれぞれ枢支され他端が上記中空鉛直
ガイドの上端に固着された水平ピンに枢支された上記中
空鉛直ガイド傾動用の駆動シリンダーとを具えたことに
より、多段積コンテナーの位置合わせが安定して迅速に
でき、したがって作業能率に優れたコンテナー多段積用
スプレッダーを得るから、本発明は産業上極めて有益な
ものである。
【0025】さらに、請求項3の発明によれば、スプレ
ッダーの長手方向の両端横梁の上面央部にそれぞれ突設
され内方へ向かって延びる倒立L字状のフレームの横腕
部の先端部にその長手方向に摺動自在に支持された可動
スプロケット及び上記横腕部の基端に固着された固定ス
プロケットと、一端が上記フレームの下部に係止され中
間部が上記可動スプロケット,上記固定スプロケットに
順次鎖合してかけ回わされ他端が上記両端横梁の外端側
からそれぞれ垂れ下がるチエーンと、上記1対のチエー
ンの下端に央部が支持された中空昇降横梁と上記チエー
ンのリンクに沿ってそれぞれ支持され内部に上記チエー
ンに沿って延びる給電及び信号ケーブルが挿通された複
数の中空ブロックとを具えたことにより多段積コンテナ
ーの位置合わせが吊上用コーナーフリッパーとの干渉が
全く生ぜずに可能な、したがって作業能率に優れたコン
テナー多段積用スプレッダーを得るから、本発明は産業
上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を図9に示す公知のスプレッダーに適用
した第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−IIに沿った横断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図4のV−Vに沿った横断面図である。
【図6】図5のVI−VIに沿った縦断面図である。
【図7】図3のVII −VII に沿った横断面図である。
【図8】図4のVIII−VIIIに沿った正面図である。
【図9】公知のコンテナー多段積用スプレッダーを示す
側面図である。
【符号の説明】
1 鉛直ガイド 2 ブラケット 3 水平支点ピン 4 倒立T字状昇降横梁 5 水平ピン 6 鉛直方向駆動シリンダー 7 可動片持梁 8 水平方向駆動シリンダー 9 傾動シリンダー 10 ブラケット 11 水平ピン 12 水平ピン 13 下段用コーナーフリッパー 14 スプレッダー 15 凸部 16 フレーム 17 チエーン巻上手段 18 固定スプロケット 19 可動スプロケット 20 チエーン 21 係止金具 22 昇降横梁 23 可動片持梁 24 コーナーフリッパー 25 スプレッダー 26 中空ブロック 27 給電及び信号ケーブル 28 嵌合孔 29 嵌合孔 30 長孔ガイド 31 摺動片 32 水平軸 33 ナット部 34 モーター 35 ねじ軸 36 矢印 37 移動駆動手段 02 巻上索 03 本体部 04 給電及び信号ケーブル 05 伸縮部 06 両端横梁 07 ツイストロックピン 08 上段コンテナー 09 下段コンテナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレッダーの長手方向の両端横梁にそ
    れぞれ付設され上記スプレッダーが吊下げたコンテナー
    の端面に沿って上下方向移動が可能な中空昇降横梁と、
    上記中空昇降横梁に支持され上記端面に沿って互いに左
    右方向に摺動可能の可動梁と、上記可動梁の左右端部内
    面に上部が固着され上記コンテナーの下隅金具の嵌合孔
    へ嵌入可能の位置合わせ用凸部を有するコーナーフリッ
    パーとを具えたことを特徴とするコンテナー多段積用ス
    プレッダー。
  2. 【請求項2】 スプレッダーの長手方向の両端横梁の外
    端面央部にそれぞれ水平ピンで枢支された中空鉛直ガイ
    ドと、上記中空鉛直ガイドの下部に鉛直部が摺動可能に
    嵌挿された倒立T字状の中空昇降横梁と、一端が両端横
    梁上に突設されたブラケットに水平ピンでそれぞれ枢支
    され他端が上記中空鉛直ガイドの上端に固着された水平
    ピンに枢支された上記中空鉛直ガイド傾動用の駆動シリ
    ンダーとを具えたことを特徴とする請求項1記載のコン
    テナー多段積用スプレッダー。
  3. 【請求項3】 スプレッダーの長手方向の両端横梁の上
    面央部にそれぞれ突設され内方へ向かって延びる倒立L
    字状のフレームの横腕部の先端部にその長手方向に摺動
    自在に支持された可動スプロケット及び上記横腕部の基
    端に固着された固定スプロケットと、一端が上記フレー
    ムの下部に係止され中間部が上記可動スプロケット,上
    記固定スプロケットに順次鎖合してかけ回わされ他端が
    上記両端横梁の外端側からそれぞれ垂れ下がるチエーン
    と、上記1対のチエーンの下端に央部が支持された中空
    昇降横梁と、上記チエーンのリンクに沿ってそれぞれ支
    持され内部に上記チエーンに沿って延びる給電及び信号
    ケーブルが挿通された複数の中空ブロックとを具えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のコンテナー多段積用スプ
    レッダー。
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