JP2017145097A - 吊りクランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】クランプ本体から外方への突出量が小さく且つ操作容易な締付/開放状態切替装置を備えた吊りクランプを提供する。
【解決手段】引きバネの張力による初期締付力および吊り荷重に応じた締付力を与える締付可能状態と、カムをワーク挿入口に突出させない開放ロック状態との間で切替操作するための切替装置が、円筒ハウジング31と、ロックピン32と、押しバネと、円筒ハウジングに固定のロック規制板34と、回転可能なロックレバー35とを有する。ロックレバーがロック規制板と整列してロックレバーピン36が係止穴37に入り込んでいるとき、ロックピンは押しバネの付勢力に抗して後退位置に止まり、リンク機構の動きを阻害しないので、締付可能状態を維持する。そうでないときは、ロックピンがクランプ本体の内部に突出してリンク機構の動きを阻止し、開放ロック状態を維持する。
【選択図】図6

Description

本発明は吊りクランプに関し、特に、クランプ本体から後方への突出を小さくして組み込み可能であり且つ省スペースで操作可能な締付可能状態/開放ロック状態切替装置を備えた吊りクランプに関する。
鋼板や形鋼などのワークを吊り上げるために用いられる各種の吊りクランプは、カムと受け部(旋回顎など)との間にセットしたワークに対して、スプリングの張力で初期の締付力を与え、さらに、ワークを吊り上げていくときに作用する荷重に応じてリンク機構を介してカムをワーク挿入口に突出させて、受け部との間で挟持することにより、ワークを確実に掴んで吊り上げ・運搬する。このような構造の吊りクランプにおいて、ワークがセットされているときにはスプリング張力をカムに伝えてワークに初期締付力を与えるようにすると共に、ワークがセットされていないときには該初期締付力が作用しないようにするための切替装置が採用される。
たとえば、特許文献1に開示される切替装置(ロック装置30)は、カム18の基端延長部26に通したピン32にロックスプリング(引きバネ)31の一端を連結すると共に、その他端をクランプ本体11の後方にラッチボルト33を介して回動自在に取り付けたラッチ34の先端近くに通したピン35に連結して設けて構成されており、ラッチの先端に取り付けた丸環40が上方に引き上げられた状態では、ロックスプリングの張力が作用しないためカムがワーク挿入口に突出せずクランプ本体に埋没している開放ロック状態を維持し(図1〜図3)、これを引き下げたときには、ロックスプリングの張力をカムに伝えて初期締付力を与える締付可能状態が得られる(図5)。
特許文献1に開示される切替装置は縦吊りクランプに組み込まれたものであるが、これをシートパイル吊りクランプに適用した場合の構成例を図8および図9に示す。シートパイルは鋼矢板とも呼ばれ、該してハット形ないし字形の断面形状を有すると共にその長手方向両端には継手部が形成され、この継手部を介して上下反転状態などでシートパイル同士を連結させて、土中に埋設して護岸や防波堤、岸壁などを作る工事に際して仮説の土留として使用するなどの用途に多用されている(図7)。
図8および図9に示すシートパイル吊りクランプ10は、2枚の本体板がそれらの間に所定間隔を隔てて本体ボルト12で連結固定され、吊り上げようとするワーク(シートパイル)1の継手部2が挿入されるワーク挿入口13を有するクランプ本体11を形成している。ワーク挿入口13の上方にはカム14がカムボルト15を中心として回動自在に設けられ、ワーク挿入口13の下方にはシートパイル継手部2の先端を係止する係止爪16aを備えた受け部16がクランプ本体11に固定されている。ワーク挿入口13の奥側にはワーク当板17が固定されている。
本体ボルト12を中心として回動自在にLリンク18が設けられ、その一端は吊環カシメピン19を介して吊環20の下端に回動自在に連結され、他端はリンクピン21を介してリンク22の一端に回動自在に連結されている。リンク22の他端はリンクカシメピン23を介してカム14に回動自在に連結されている。このリンク機構により、吊環20を引き上げたときに、Lリンク18が本体ボルト12を中心に図示反時計方向に回転し、これによりリンク22が下方に移動するので、カム14がカムボルト15を中心に図示反時計方向に回転して、ワーク挿入口13に向けてせり出す。
このような構成を有するシートパイル吊りクランプ10に、特許文献1記載の切替装置を適用すると、ワークに初期締付力を与えるための引きバネ24の上端がリンク22の先端にピン25を介して連結されると共に、その下端は、クランプ本体11にラッチボルト28で回転自在に連結されているラッチ27の先端近くにピン26を介して連結され、ラッチ27の先端に連結した操作リング29の操作により、引きバネ24の張力をカム14に作用させない開放状態と、カム14に作用させて初期締付力を与える締付可能状態との間で切替操作するように構成されることになる。すなわち、操作リング29が図8に示す位置にあるときは、引きバネ24の張力によりLリンク18およびリンク22を介してカム14をワーク挿入口13にせり出す方向に回転させてワーク1に初期締付力を与え(締付状態)、一方、ラッチ操作リング29が図9に示す位置にあるときは、引きバネ24が完全に縮んだ状態にあるためその張力がカム14に伝わらず、ワークに初期締付力を与えない状態に維持される(開放状態)。開放状態においては、図9ではカム14がワーク1の継手部2の上面に当接しているが、カム14やリンク22などの自重で当接しているにすぎず、操作リング29の操作によるラッチ27の回転や吊環20の引き上げ/引き下げに応じて、カム14をクランプ本体11に対して自由に出没させることができる。
特開2010−001086号公報
特許文献1に開示される切替装置は、同文献に図示されるようにクランプ本体の後方に大きく突出し、これをシートパイル吊りクランプに適用した図8および図9においても同様である。特に図9から明らかなように、この切替装置によりクランプが開放状態とされているとき、ラッチ27はクランプ本体11の後方に大きく突出した位置にあるため、このラッチ27が外力を受けやすい。
たとえば、ワークを吊り上げて運搬して所定場所に吊り降ろし、操作リング28を引き上げて開放状態(図9)とした後に、ワークからクランプを外す際に、クランプを静かに扱ってラッチ27に外力が作用しないようにすれば良いが、ときにはワークから外したクランプ10を地面に放り投げることがあり、クランプ本体11の後方に大きく突出しているラッチ27を破損させる恐れがある。また、開放状態にあるクランプのみを(ワークを把持しない状態で)クレーンで吊り上げ・運搬する場合において、クランプ本体11の外側に突出しているラッチ27が鋼材などの近隣の構造物に衝突して、ラッチ27を破損させる恐れがある。さらには、このようにしてラッチ27が外力を受けることにより引きバネ24を変形ないし破損させてしまうと、その後のワーク吊り上げ・運搬において引きバネ24の張力による初期締付力を規定通りにワークに与えることができなくなる。
特に、図8および図9に示すシートパイル吊りクランプや横吊りクランプなどでは、クランプ本体11においてワーク挿入口の奥方に十分なスペースを確保することが困難であるため、開放状態においてラッチがクランプ本体の後方に大きく突出して、上記不利欠点が顕著に現れる。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、従来の吊りクランプに採用されていた締付可能状態/開放ロック状態の切替装置を改良し、クランプ本体から後方への突出量を小さくして組み込み可能であり且つ省スペースで操作可能な切替装置を備えた吊りクランプを提供することである。
この課題を達成するため、請求項1に係る本発明は、ワーク挿入口を有するクランプ本体と、ワーク挿入口に出没可能なカムと、ワーク挿入口を挟んでカムと対向する受け部と、吊環と、吊環の動きをカムに伝えるリンク機構と、クランプ本体とリンク機構との間に架け渡される引きバネとを備え、引きバネの張力をリンク機構を介してカムに伝えてカムをワーク挿入口から突出させることによりワークに対して初期締付力を与えると共に、クレーンなどにより吊環が引き上げられたときにリンク機構を介してカムをワーク挿入口から突出させることにより吊り荷重に応じた締付力でワークを把持するように構成された吊りクランプにおいて、引きバネの張力による初期締付力および吊り荷重に応じた締付力でカムをワーク挿入口に突出させてワークを把持可能にする締付可能状態と引きバネの張力による初期締付力および吊り荷重に応じた締付力を与えないようにリンク機構をロックしてカムをクランプ本体内に埋没させる開放ロック状態との間で切替操作するための切替装置が組み込まれ、該切替装置は、その先端がクランプ本体の外側面から内部に突出してリンク機構の動きを規制する突出位置とクランプ本体の外側面から内部に突出しない後退位置との間で移動可能なロックピンと、ロックピンを突出位置に向けて移動付勢する押しバネと、ロックピンの外端に連結されて本体クランプに対して第一の位置と第二の位置との間で移動可能であるロックレバーとを備え、ロックレバーが第一の位置にあるときに押しバネの付勢力に抗してロックピンを後退位置に位置させて前記締付可能状態を維持し、ロックレバーが第二の位置にあるときに押しバネの付勢力によりロックピンを突出位置に位置させて前記開放ロック状態を維持することを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1記載の吊りクランプにおいて、前記切替装置は、さらに、クランプ本体の外側面に固定されたハウジングと、ハウジングの外側に所定の回転角度位置で固着されたレバー規制板とを備え、ロックレバーがレバー規制板と同じ回転角度位置を取るときに前記第一の位置となって前記締付可能状態を維持し、ロックレバーがレバー規制板と異なる回転角度位置を取るときに前記第二の位置となって前記開放ロック状態を維持することを特徴とする。
請求項3に係る本発明は、請求項2記載の吊りクランプにおいて、ロックレバーにロックピンが設けられると共に、レバー規制板に該ロックピンを係止可能な係止穴が設けられ、前記第一の位置においてロックピンが係止穴に係止されることを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、特許文献1に記載の切替装置のようにラッチを使用しないので、クランプが締付可能状態/開放ロック状態のいずれにあるときでも、切替装置を構成する各部材はクランプ本体から後方にほとんど突出しない。したがって、地面や構造物などに衝突して破損しにくく、切替操作の際にもクランプ本体の後方に大きなスペースを必要としない。また、この切替装置は、初期締付力を与える引きバネに対して直接的に関連しないので、クランプ本体から側方に突出する切替装置が破損した場合であっても、引きバネを変形ないし破損させることがない。
請求項2に係る本発明によれば、切替装置についてのより具体的且つ好適な構成が提供される。ロックレバーがレバー規制板と同じ回転角度位置を取るときに締付可能状態とし、ロックレバーがレバー規制板と異なる回転角度位置を取るときに開放ロック状態を維持するので、ロックレバーを回転させるわずかな操作で締付可能状態/開放ロック状態の切替操作を行うことができる。
請求項3に係る本発明によれば、切替装置についてのさらに具体的且つ好適な構成が提供される。ロックレバーがレバー規制板と同じ回転角度位置を取るときにロックレバーピンが係止穴に入り込んで係止され、これによりロックレバーの回転および押しバネの付勢力による移動が阻止されるので、ロックピンを後退位置に止め、クランプを確実に締付可能状態に維持することができ、且つ、切替操作も容易である。
本発明の一実施形態による吊りクランプ(シートパイル吊りクランプ)を締付可能状態で示す側面図である。 この吊りクランプの正面図である。 図1から手前側の本体板などを省略して締付状態における各部の位置および状態を示す側面図である。 この吊りクランプの締付可能状態を示す要部斜視図である。 この吊りクランプの開放ロック状態における各部の位置および状態を示す側面図である。 この吊りクランプの開放ロック状態を示す要部斜視図である。 この吊りクランプを用いてシートパイルを吊り上げる使用状態説明図であり、(a)は全体斜視図、(b)はその短手方向端面図、(c)はその長手方向部分側面図である。 この吊りクランプに特許文献1の切替装置を適用した場合の締付可能状態側面図である。 この吊りクランプに特許文献1の切替装置を適用した場合の開放ロック状態側面図である。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による吊りクランプについて説明する。この実施形態による吊りクランプは、図7を参照して後述するように、一対または複数対で用いてシートパイル(鋼矢板)を吊り上げ・運搬するために用いられるシートパイル吊りクランプ10として実施されている。
このシートパイル吊りクランプ10の基本的な構成は、図8および図9に示す構成と実質的に同一である。すなわち、ワーク(シートパイル)1の継手部2が挿入されるワーク挿入口13を有するクランプ本体11に、Lリンク18およびリンク22を有するリンク機構が設けられ、吊環20を引き上げたときに、Lリンク18が本体ボルト12を中心に図示反時計方向に回転し、これによりリンク22が下方に移動するので、カム14がカムボルト15を中心に図示反時計方向に回転して、ワーク挿入口13に向けてせり出す。
シートパイル吊りクランプ10は、引きバネ24による張力をカム14に伝え、カム14をワーク挿入口13に突出させてワークに初期締付力を与える締付可能状態(図1〜図4)と、引きバネ24による張力をカム14に伝えず、カム14をワーク挿入口13に突出させずにクランプ本体11に実質的に埋没させた位置に維持する開放ロック状態(図5、図6)との間で切り替える切替装置30の構成および作用において、図8および図9に示す既述のシートパイル吊りクランプ10と相違する。
この切替装置30は、一方(図2左側)の本体板11aの外面に固定された円筒ハウジング31と、この円筒ハウジング31より大きい軸方向長さを有して円筒ハウジング31内に軸方向移動可能に収容されたロックピン32と、このロックピン32を本体板11aの内方(クランプ本体11の内部)に突出させる方向に付勢する押しバネ33と、円筒ハウジング31の外面から所定の回転角度位置で突出するように固定されたレバー規制板34と、円筒ハウジング31の外側端から突出するロックピン32の先端に固定されたロックレバー35とを有する。ロックレバー35は両端にロックレバーピン36を備え、ロックレバーピン36の先端はレバー規制板34の両端に開口する係止穴37に係止可能である(図4)。
シートパイル吊りクランプ10が締付可能状態(図1〜図4)にあるとき、ロックレバー35はレバー規制板34と同じ回転角度位置にあり、且つ、ロックレバーピン36がレバー規制板34の係止穴37に係止された状態で、ロックレバー35は押しバネ33のバネ力に抗して本体板11aから離れて位置している(図4)。このとき、円筒ハウジング31に収容されているロックピン32の内側端は本体板11aの厚さ範囲内に止まり、他方の本体板11bとの間の空間には突出しておらず、したがってLリンク21やリンク22の動きを妨げない。この締付可能状態においては、引きバネ24の張力を受けてLリンク18が本体ボルト12を中心に図1反時計方向に回転し、リンク22を介してカム14をカムボルト15を中心に同方向に回転させるので、ワーク挿入口13に挿入したワークに対して初期締付力を与える。また、この状態で吊環20を介してクレーンで吊り上げることにより、ワーク1およびクランプ10の荷重に応じた締付力でカム14をワーク面に食い込ませ、カム14と受け部16との間で把持して安全にワーク1を吊り上げることができる。
このときの吊り上げ状態が図7に示されている。同図に示すように、シートパイル吊りクランプ10を対で使用し、各々を吊り上げようとするシートパイル1の継手部2にセットし、既述した締付可能状態で引きバネ24の張力による初期締付力を与えた上で、各シートパイル吊りクランプ10の吊環20にスリング3を通してクレーン(図示せず)で吊り上げ・運搬を行う。このシートパイル吊りクランプ10の受け部16は、シートパイル1の継手部2の先端を係止する係止爪16aを備えているので、図3に示すようにして、シートパイル1を安定した姿勢でカム14との間で把持することができ、落下の危険を無くしている。
カム14をワーク挿入口13に突出させずにクランプ本体11に実質的に埋没した位置を維持する開放ロック状態が、図5および図6に示されている。この状態では、ロックレバー35がレバー規制板34と異なる回転角度位置にあり、したがって、ロックレバー35のロックレバーピン36はレバー規制板34の係止穴37に入り込むことができない。このため、ロックピン32が押しバネ33の付勢力を受けて図2右方向に移動し、その先端が本体板11aを超えてクランプ本体11の内部に突出するので、リンク22の下縁に当接してその反時計方向回転を規制する(図5)。したがって、引きバネ24の張力を受けてリンク22が下方に移動しようとしてもその動きがロックピン32によって阻止され、カム14はワーク挿入口13に突出することなくクランプ本体11内に実質的に収容された位置(開放ロック状態)に止まる。
シートパイル吊りクランプ10を締付可能状態(図3、図4)から開放ロック状態(図5、図6)に切り替えるときは、図4の状態にあるロックレバー35を押しバネ33のバネ力に抗して本体板11aからさらに引き離す方向に一旦移動させ、これによりロックレバーピン36をレバー規制板34の係止穴37から離脱させた後に、いずれかの方向に若干回転させてレバー規制板34とは異なる回転角度位置として、ロックレバー35から手を離す。これによりロックレバー35は押しバネ33のバネ力により本体板11aに近付く方向に移動し、ロックピン32の先端をクランプ本体11の内部に突出させるが、締付可能状態においては、ロックピン32にリンク22が干渉する位置にある(図3)ので、ロックピン32の先端がリンク22の上端側面に押し付けられた状態となってその位置に止まる。この状態から、吊環20を押し下げてLリンク18を介してリンク22を上方に移動させることにより、リンク22の上端側面による位置規制が無くなり、ロックピン32が押しバネ33のバネ力によりさらにクランプ本体11の内部に突出して、リンク22の下縁を係止するので、その下方移動が阻止され、開放ロック状態に維持される。
開放ロック状態から締付可能状態に切り替えるときは、図6の状態にあるロックレバー35を押しバネ33のバネ力に抗して本体板11aから引き離す方向に大きく移動させて、ロックレバーピン36の先端がレバー規制板34を超える位置とした後、いずれかの方向に回転させてその回転角度位置をレバー規制板34と一致させた状態で、ロックレバー35から手を離せば良い。これによりロックレバー35は押しバネ33のバネ力により本体板11aに近付く方向に移動し、ロックレバーピン36の先端がレバー規制板34の係止穴37に入り込んで、締付可能状態が得られる。
以上に本発明の実施形態について詳細に記述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に規定される発明の範囲内において種々多様な変形態様を取り得る。
1 ワーク(シートパイル)
2 継手部
3 スリング
10 吊りクランプ(シートパイル吊りクランプ)
11 クランプ本体
11a,11b 本体板
12 本体ボルト
13 ワーク挿入口
14 カム
15 カムボルト
16 受け部
16a 係止爪
17 ワーク当板
18 Lリンク
19 吊環カシメピン
20 吊環
21 リンクピン
22 リンク
23 リンクカシメピン
24 引きバネ
25 ピン
26 ピン
27 ラッチ
28 ラッチボルト
29 操作リング
30 切替装置
31 円筒ハウジング
32 ロックピン
33 押しバネ
34 レバー規制板
35 ロックレバー
36 ロックレバーピン
37 係止穴

Claims (3)

  1. ワーク挿入口を有するクランプ本体と、ワーク挿入口に出没可能なカムと、ワーク挿入口を挟んでカムと対向する受け部と、吊環と、吊環の動きをカムに伝えるリンク機構と、クランプ本体とリンク機構との間に架け渡される引きバネとを備え、引きバネの張力をリンク機構を介してカムに伝えてカムをワーク挿入口から突出させることによりワークに対して初期締付力を与えると共に、クレーンなどにより吊環が引き上げられたときにリンク機構を介してカムをワーク挿入口から突出させることにより吊り荷重に応じた締付力でワークを把持するように構成された吊りクランプにおいて、、引きバネの張力による初期締付力および吊り荷重に応じた締付力でカムをワーク挿入口に突出させてワークを把持可能にする締付可能状態と引きバネの張力による初期締付力および吊り荷重に応じた締付力を与えないようにリンク機構をロックしてカムをクランプ本体内に埋没させる開放ロック状態との間で切替操作するための切替装置が組み込まれ、該切替装置は、その先端がクランプ本体の外側面から内部に突出してリンク機構の動きを規制する突出位置とクランプ本体の外側面から内部に突出しない後退位置との間で移動可能なロックピンと、ロックピンを突出位置に向けて移動付勢する押しバネと、ロックピンの外端に連結されて本体クランプに対して第一の位置と第二の位置との間で移動可能であるロックレバーとを備え、ロックレバーが第一の位置にあるときに押しバネの付勢力に抗してロックピンを後退位置に位置させて前記締付可能状態を維持し、ロックレバーが第二の位置にあるときに押しバネの付勢力によりロックピンを突出位置に位置させて前記開放ロック状態を維持することを特徴とする吊りクランプ。
  2. 前記切替装置は、さらに、クランプ本体の外側面に固定されたハウジングと、ハウジングの外側に所定の回転角度位置で固着されたレバー規制板とを備え、ロックレバーがレバー規制板と同じ回転角度位置を取るときに前記第一の位置となって前記締付可能状態を維持し、ロックレバーがレバー規制板と異なる回転角度位置を取るときに前記第二の位置となって前記開放ロック状態を維持することを特徴とする、請求項1記載の吊りクランプ。
  3. ロックレバーにロックピンが設けられると共に、レバー規制板に該ロックピンを係止可能な係止穴が設けられ、前記第一の位置においてロックピンが係止穴に係止されることを特徴とする、請求項2記載の吊りクランプ。
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