JP5880529B2 - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、弾性表面波フィルタに関し、特に、下層配線と上層配線とが立体的に交差した構造を備えている弾性表面波フィルタに関する。
従来、弾性表面波フィルタは、たとえば特開2004−282707号公報(特許文献1)に開示されている。上記文献には、互いに電位の異なる下層配線と上層配線とが、層間絶縁膜を間に挟むことにより、互いに導通することなく交差している構成が開示されている。
特開2004−282707号公報
上記文献の図9および図17(b)には、上層配線の線幅に対して層間絶縁膜の幅を大きくした構成が記載されている。上記文献の図9を本願の図10として示すように、層間絶縁膜の領域を広くすると、下層配線と上層配線との立体交差部の上下配線間に発生する寄生容量が大きくなる。この寄生容量を経由して上層配線から下層配線へ不要な信号が漏洩すると、弾性表面波フィルタの特性が悪化するという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、下層配線と上層配線との間に発生する寄生容量を低減できる、弾性表面波フィルタを提供することである。
本発明に係る弾性表面波フィルタは、圧電基板と、下層配線と、上層配線と、層間絶縁膜とを備えている。下層配線は、圧電基板上に設けられている。上層配線は、下層配線に交差している。上層配線は、下層配線とは電位が異なっている。層間絶縁膜は、下層配線および上層配線の間に設けられている。下層配線の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜は、上層配線の幅以下の幅を有する部分を有している。
上記弾性表面波フィルタにおいて好ましくは、下層配線の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜の全体が、上層配線の幅以下の幅を有している。
上記弾性表面波フィルタにおいて好ましくは、層間絶縁膜は、上層配線に接触する上面と、下層配線に接触する下面とを有している。下層配線の延びる方向に沿う断面視において、上面は、上層配線の幅よりも小さい幅を有している。
上記弾性表面波フィルタにおいて好ましくは、下層配線の延びる方向に沿う断面視において、下面は、上面よりも大きい幅を有している。
上記弾性表面波フィルタにおいて好ましくは、下層配線の延びる方向に沿う断面視において、下面は、上層配線の幅よりも小さい幅を有している。
上記弾性表面波フィルタにおいて好ましくは、層間絶縁膜は、上層配線に接触する上面と、下層配線に接触する下面とを有している。下層配線の延びる方向に沿う断面視において、上面は、下面よりも大きい幅を有している。
本発明の弾性表面波フィルタによると、下層配線と上層配線との間に発生する寄生容量を低減することができる。
実施の形態1の弾性表面波フィルタを示す平面図である。 図1に示す弾性表面波フィルタにおける立体交差部の、下層配線の延びる方向に沿う断面図である。 図1に示す弾性表面波フィルタにおける立体交差部の、上層配線の延びる方向に沿う断面図である。 実施の形態2の弾性表面波フィルタにおける立体交差部の、下層配線の延びる方向に沿う断面図である。 図4に示す立体交差部の平面図である。 実施の形態3の弾性表面波フィルタにおける立体交差部の、下層配線の延びる方向に沿う断面図である。 実施の形態4の弾性表面波フィルタにおける立体交差部の、下層配線の延びる方向に沿う断面図である。 実施の形態5の弾性表面波フィルタにおける立体交差部の、下層配線の延びる方向に沿う断面図である。 実施の形態6の弾性表面波フィルタにおける、立体交差部の分解斜視図である。 従来の弾性表面波フィルタにおける立体交差部の断面図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の弾性表面波フィルタ11を示す平面図である。図1を参照して、弾性表面波フィルタ11は、圧電基板20を備えている。圧電基板20は、矩形板状であり、主表面である表面20aと、対向する2つの端辺20A,20Bとを有している。圧電基板20は、たとえば、LiTaO基板、LiNbO基板、水晶基板などにより構成することができる。以下の実施の形態では、圧電基板20がLiTaO基板により構成されている例について説明する。
圧電基板20の表面20a上には、第1の弾性波フィルタ部21と、第2の弾性波フィルタ部22とが形成されている。第1の弾性波フィルタ部21は、圧電基板20の端辺20A側に配置されている。第2の弾性波フィルタ部22は、圧電基板20の端辺20B側に配置されている。圧電基板20の表面20a上にはまた、入力パッド電極31と、出力パッド電極32と、グラウンド電極51,52とが形成されている。
第1の弾性波フィルタ部21は、IDT(InterDigital Transducer)群210と、反射器214,215とを含んでいる。IDT群210は、複数のIDT211,212,213を有している。IDT211、IDT212およびIDT213は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられている。IDT211〜213は、互いの電極指がそれぞれ隣り合うように対向配置された、一対の櫛歯電極を有している。
反射器214は、IDT群210の弾性表面波の伝播方向の一方に配置されている。反射器215は、IDT群210の弾性表面波の伝播方向の他方に配置されている。第1の弾性波フィルタ部21は、弾性表面波の伝播方向に沿って、反射器214、IDT211、IDT212、IDT213および反射器215を順に並べて配置することにより、形成されている。第1の弾性波フィルタ部21は、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
第2の弾性波フィルタ部22は、IDT群220と、反射器224,225とを含んでいる。IDT群220は、複数のIDT221,222,223を有している。IDT221、IDT222およびIDT223は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられている。IDT221〜223は、互いの電極指がそれぞれ隣り合うように対向配置された、一対の櫛歯電極を有している。
反射器224は、IDT群220の弾性表面波の伝播方向の一方に配置されている。反射器225は、IDT群220の弾性表面波の伝播方向の他方に配置されている。第2の弾性波フィルタ部22は、弾性表面波の伝播方向に沿って、反射器224、IDT221、IDT222、IDT223および反射器225を順に並べて配置することにより、形成されている。第2の弾性波フィルタ部22は、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
入力パッド電極31と第1の弾性波フィルタ部21とは、入力信号配線71により接続されている。入力信号配線71は、入力パッド電極31と、IDT212の端辺20A側の櫛歯電極とを電気的に接続している。出力パッド電極32と第2の弾性波フィルタ部22とは、出力信号配線72により接続されている。出力信号配線72は、出力パッド電極32と、IDT222の端辺20B側の櫛歯電極とを電気的に接続している。
グラウンド電極51と第1の弾性波フィルタ部21とは、接地配線61により接続されている。接地配線61は、グラウンド電極51と、IDT211,213の端辺20A側の櫛歯電極とを電気的に接続している。グラウンド電極51と第2の弾性波フィルタ部22とは、接地配線62により接続されている。接地配線62は、グラウンド電極51と、IDT221,223の端辺20B側の櫛歯電極とを電気的に接続している。
グラウンド電極52と第1の弾性波フィルタ部21とは、接地配線73により接続されている。接地配線73は、グラウンド電極52と、IDT212の端辺20B側の櫛歯電極とを電気的に接続している。グラウンド電極52と第2の弾性波フィルタ部22とは、接地配線74により接続されている。接地配線74は、グラウンド電極52と、IDT222の端辺20A側の櫛歯電極とを電気的に接続している。
第1の弾性波フィルタ部21と第2の弾性波フィルタ部22とは、段間接続配線75,76により、縦続接続されている。段間接続配線75は、IDT211の端辺20B側の櫛歯電極と、IDT221の端辺20A側の櫛歯電極とを電気的に接続している。段間接続配線76は、IDT213の端辺20B側の櫛歯電極と、IDT223の端辺20A側の櫛歯電極とを電気的に接続している。
接地配線61,62は、下層配線60を構成している。下層配線60は、圧電基板20の表面上に設けられている。入力信号配線71、出力信号配線72、接地配線73,74、および段間接続配線75,76は、上層配線70を構成している。上層配線70は、その一部が下層配線60と交差し、層間絶縁膜80を介在させて下層配線60上に載置されている。上層配線70のうち、層間絶縁膜80の上に載った部分では、圧電基板20と上層配線70とが互いに直接接触していない、つまり互いに離隔していることになる。
図1に示す例では、弾性表面波フィルタ11は、2つの立体交差部90を含んでいる。第1の立体交差部91において、グラウンド電極51に接続された接地配線61と、入力パッド電極31に接続された入力信号配線71とが、立体的に交差している。第2の立体交差部92において、グラウンド電極51に接続された接地配線62と、出力パッド電極32に接続された出力信号配線72とが、立体的に交差している。
第1の立体交差部91において、接地配線61は圧電基板20の端辺20Aに沿って延びており、入力信号配線71は端辺20Aに直交する方向に沿って延びている。第1の立体交差部91では、圧電基板20の表面20a上に設けられた接地配線61と、接地配線61とは電位の異なる入力信号配線71とが、互いに直交している。圧電基板20の厚み方向における、接地配線61と入力信号配線71との間には、層間絶縁膜81が設けられている。
第2の立体交差部92において、接地配線62は圧電基板20の端辺20Bに沿って延びており、出力信号配線72は端辺20Bに直交する方向に沿って延びている。第2の立体交差部92では、圧電基板20の表面20a上に設けられた接地配線62と、接地配線62とは電位の異なる出力信号配線72とが、互いに直交している。圧電基板20の厚み方向における、接地配線62と出力信号配線72との間には、層間絶縁膜82が設けられている。
図2は、図1に示す弾性表面波フィルタ11における立体交差部90の、下層配線60の延びる方向に沿う断面図である。図2における下層配線60の断面図は、下層配線60の延びる方向と、圧電基板20の表面20aの法線方向とを含む面により切断された下層配線60の断面から得られる。図3は、図1に示す弾性表面波フィルタ11における立体交差部90の、上層配線70の延びる方向に沿う断面図である。
図3に示す、上層配線70の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜80は下層配線60を覆って設けられており、略台形状の外形を有している。層間絶縁膜80は、上層配線70の断線を抑制するために、テーパ状の斜面を有している。
一方、図2に示すように、層間絶縁膜80は、紙面垂直方向に延びる上層配線70の線幅方向(図2中の左右方向)において、一部がくびれた形状を有している。このくびれ形状の最深部83の幅W2は、上層配線70の幅W1と比較して、より小さくなっている。
図2に示す下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜80は、上層配線70の幅W1よりも小さい幅W2を有する部分と、上層配線70の幅W1よりも大きい幅を有する部分とを有している。層間絶縁膜80のうち、上層配線70の幅W1よりも大きい幅を有する部分は、立体交差部90を平面視した場合に、上層配線70からはみ出る。図2に示すように、平面視において上層配線70からはみ出る層間絶縁膜80の一部は、圧電基板20の厚み方向において、上層配線70と下層配線60との距離よりも小さい厚みを有している。
立体交差部90の近傍において、層間絶縁膜80の幅が減少しており、その結果、層間絶縁膜80の一部が空気に置き換えられている。上層配線70の幅W1の領域内において、下層配線60と上層配線70との間に、層間絶縁膜80よりも誘電率の小さい空気の層が設けられており、下層配線60と上層配線70とは空気の層を介して互いに対向して交差している。これにより、下層配線60と上層配線70との間に層間絶縁膜80が充満している構成と比較して、下層配線60と上層配線70との間の寄生容量値を小さくすることができる。
一方、立体交差部90において、下層配線60の上方に配置されている上層配線70は、層間絶縁膜80によって下方から支持されている。層間絶縁膜80は、立体交差部90において上層配線70を支持する、支持体としての機能を発揮している。
したがって、本実施の形態の弾性表面波フィルタ11は、立体交差部90における構造体としての強度を損ねることなく、寄生容量値を小さくすることにより通過帯域外の減衰特性の悪化を抑制することができる。立体交差部90を平面視した場合に上層配線70と重なる領域の全てに層間絶縁膜80が存在する構成とすることにより、立体交差部90の強度をより向上でき、立体交差部90の形状をより安定させることができる。
次に、本実施の形態の弾性表面波フィルタ11の製造工程について、立体交差部90の形成に焦点を当てて説明する。
まず、圧電基板20として、42°YカットLiTaO基板を準備する。圧電基板20の表面20aは、予め鏡面研磨しておく。
圧電基板20の表面20a上に、レジストを塗布、露光、現像してマスクパターンを形成し、Al、Cuの順に成膜した後、マスクパターンとマスクパターン上のAl/Cu膜とを除去するリフトオフ法により、第1の弾性波フィルタ部21、第2の弾性波フィルタ部22、および下層配線60を形成する。または、圧電基板20の表面20a上に成膜したAl/Cu膜上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンに従ってAl/Cu膜を加工した後に、不要となったレジストパターンを除去する、ドライエッチング法を用いてもよい。
次に、下層配線60のうち、下層配線60と上層配線70とを立体交差させたい箇所に、ポリイミドを主成分とする層間絶縁膜80を形成する。層間絶縁膜80は、感光性ポリイミドを用い、フォトリソグラフィーを行なうことで形成する。
続いて、上述したリフトオフ法を用いて、Ti/Alの積層膜からなる上層配線70を形成する。レジストとしてノボラック系の樹脂が用いられ、TiおよびAlは蒸着によって成膜される。このとき、上層配線70の一部が、層間絶縁膜80上に延びて下層配線60と交差するように形成される。この場合の上層配線70の線幅は、層間絶縁膜80の幅よりも小さく設定されている。
次いで、ポリイミドの有機現像液に浸漬させて、層間絶縁膜80であるポリイミド膜をある一定量膜減りさせる。このとき、上層配線70がマスクの役割を果たし、ウェットエッチング工法と同様のメカニズムにより、露出しているポリイミド膜のみが膜減りすることになる。その後、300℃1時間の条件で熱処理し、ポリイミド膜を硬化させる。
これにより、図2,3に示す、下層配線60と上層配線70とが層間絶縁膜80を介して立体的に交差する立体交差部90が形成される。層間絶縁膜80を膜減りさせる処理により、図2に示すように層間絶縁膜80にくびれ形状が形成され、くびれ形状の最深部83の幅W2が上層配線70の幅W1よりも小さい形状を、形成することができる。ウェットエッチングによりくびれ形状が形成されるので、層間絶縁膜80の幅W2が上層配線70の幅W1よりも小さい形状を、低コストで製造することができる。上層配線70を形成した後に層間絶縁膜80の一部を除去することにより、層間絶縁膜80に対して上層配線70が位置ずれする不具合を回避でき、安定して所望の構造を得ることができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2の弾性表面波フィルタ11における立体交差部90の、下層配線60の延びる方向に沿う断面図である。図5は、図4に示す立体交差部90の平面図である。実施の形態2の層間絶縁膜80は、下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、一定の幅W2を有している。層間絶縁膜80の幅W2は、上層配線70の幅W1と、等しくなっている。
実施の形態2の層間絶縁膜80は、下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、上層配線70の幅W1よりも大きい幅を有する部分を有していない。層間絶縁膜80は、その全体が、上層配線70の幅W1と等しい幅W2を有している。
図4に示すように、層間絶縁膜80は、上層配線70に接触する上面84と下層配線60に接触する下面85とを有している。上層配線70と下層配線60とが交差する立体交差部90において、上面84と下面85とは、共に平坦な形状を有している。立体交差部90において、上面84と下面85とは、同じ形状に形成されており、したがって等しい面積を有している。上層配線70の下面、すなわち圧電基板20の表面20aに対向する側の面は、立体交差部90において、その全面が層間絶縁膜80の上面84に面接触している。
以上説明した実施の形態2の弾性表面波フィルタ11では、層間絶縁膜80の全体が、上層配線70の幅W1以下の幅W2を有している。その結果、図5に示すように、平面視において、層間絶縁膜80は上層配線70からはみ出しておらず、層間絶縁膜80は視認できなくなっている。これにより、下層配線60を覆って設けられる層間絶縁膜80の量をより低減できるので、下層配線60と上層配線70との間の寄生容量値をより低減することができる。また、上層配線70の下面全体が層間絶縁膜80に接触しているため、上層配線70と層間絶縁膜80との接着強度を向上でき、上層配線70と層間絶縁膜80との剥離の発生を抑制することができる。
次に、実施の形態2の弾性表面波フィルタ11の製造工程について、立体交差部90の形成に焦点を当てて説明する。
圧電基板20として、42°YカットLiTaO基板を準備する。圧電基板20の表面20a上に、接着層としてのTiおよび主電極としてのAl/Cuで構成される第1の弾性波フィルタ部21、第2の弾性波フィルタ部22、および下層配線60を形成する。形成方法には、実施の形態1と同様のリフトオフ法またはドライエッチング法を用いる。
次に、層間絶縁膜80としてSiOをスパッタリングで成膜する。下層配線60のうち、下層配線60と上層配線70とを立体交差させたい箇所以外の部分から、SiO膜をドライエッチングでエッチング除去する。
続いて、リフトオフ法を用いて、Ti/Alの積層膜からなる上層配線70を形成する。このとき、上層配線70の一部が、層間絶縁膜80上に延びて下層配線60と交差するように形成される。この場合の上層配線70の線幅は、層間絶縁膜80の幅よりも小さく設定されている。
その後、CFガスを用いてドライエッチングを行ない、上層配線70をマスクとして層間絶縁膜80をエッチング除去する。
これにより、図4,5に示す、下層配線60と上層配線70とが層間絶縁膜80を介して立体的に交差する立体交差部90が形成される。層間絶縁膜80をドライエッチングする処理により、図4に示すように、下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜80の幅W2が上層配線70の幅W1と等しい形状を、形成することができる。ドライエッチングにより層間絶縁膜80が成形されるので、層間絶縁膜80の形状を安定させることができ、したがって、寄生容量値のばらつき、および弾性表面波フィルタ11の特性のばらつきを、小さくすることができる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3の弾性表面波フィルタ11における立体交差部90の、下層配線60の延びる方向に沿う断面図である。実施の形態3では、図6に示す下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜80の上面84は、上層配線70の幅W1よりも小さい幅W2を有している。層間絶縁膜80の下面85もまた、上層配線70の幅W1よりも小さい幅を有している。このため、層間絶縁膜80の全体が、上層配線の幅W1よりも小さい幅を有している。
立体交差部90において、層間絶縁膜80の下面85は、上面84よりも大きい幅を有している。図6に示す層間絶縁膜80の断面は、上底が下底よりも小さい台形形状を有している。
実施の形態3の弾性表面波フィルタ11では、図4に示す実施の形態2と比較して、下層配線60と上層配線70との間の層間絶縁膜80がより低減されており、層間絶縁膜80のうち空気に置き換えられた部分が増大している。これにより、実施の形態2と比較して、下層配線60と上層配線70との間の寄生容量値をより小さくすることができる。
(実施の形態4)
図7は、実施の形態4の弾性表面波フィルタ11における立体交差部90の、下層配線60の延びる方向に沿う断面図である。実施の形態4では、図7に示す下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜80の下面85は、上層配線70の幅W1よりも小さい幅W2を有している。層間絶縁膜80の上面84は、上層配線70と幅W1と等しい幅を有している。このため、層間絶縁膜80の全体が、上層配線の70幅W1以下の幅を有している。
立体交差部90において、層間絶縁膜80の上面84は、下面85よりも大きい幅を有している。図7に示す層間絶縁膜80の断面は、下底が上底よりも小さい台形形状を有している。
実施の形態4の弾性表面波フィルタ11では、図4に示す実施の形態2と比較して、下層配線60と上層配線70との間の層間絶縁膜80がより低減されており、層間絶縁膜80のうち空気に置き換えられた部分が増大している。これにより、実施の形態2と比較して、下層配線60と上層配線70との間の寄生容量値をより小さくすることができる。
また、実施の形態4の弾性表面波フィルタ11では、図6に示す実施の形態3と比較して、上層配線70の下面のうち、より大きい面積が層間絶縁膜80に接触している。これにより、上層配線70と層間絶縁膜80との接着面積が確保できるので、上層配線70と層間絶縁膜80との接着強度を向上でき、上層配線70と層間絶縁膜80との剥離の発生を抑制することができる。
(実施の形態5)
図8は、実施の形態5の弾性表面波フィルタ11における立体交差部90の、下層配線60の延びる方向に沿う断面図である。実施の形態5では、図8に示す下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、層間絶縁膜80の上面84は、上層配線70の幅W1よりも小さい幅W2を有している。層間絶縁膜80の下面85もまた、上層配線70の幅W1よりも小さい幅を有している。
実施の形態5の層間絶縁膜80は、下層配線60の延びる方向に沿う断面視において、一定の幅W2を有している。層間絶縁膜80の幅W2は、上層配線70の幅W1よりも小さくなっている。このため、層間絶縁膜80の全体が、上層配線の幅W1よりも小さい幅を有している。
実施の形態5の弾性表面波フィルタ11では、図6に示す実施の形態3、および図7に示す実施の形態4と比較して、下層配線60と上層配線70との間の層間絶縁膜80がさらに低減されており、層間絶縁膜80のうち空気に置き換えられた部分が増大している。これにより、実施の形態3,4と比較して、下層配線60と上層配線70との間の寄生容量値をさらに小さくすることができる。
(実施の形態6)
図9は、実施の形態6の弾性表面波フィルタ11における、立体交差部90の分解斜視図である。これまでの実施の形態においては、下層配線60の延びる方向に沿う断面視を参照して、層間絶縁膜80の断面形状について説明した。層間絶縁膜80の断面形状は、下層配線60の線幅方向、すなわち上層配線70の延びる方向において、一様である必要はなく、形状を変化させてもよい。
図9に示す例では、層間絶縁膜80は、矩形状の上面84を有している。一方、層間絶縁膜80の下面85は、台形形状に形成されている。そのため、下層配線60の延びる方向に沿う層間絶縁膜80の断面形状は、図9中の手前側から奥側へ向かうにつれて、徐々にその面積を縮小している。層間絶縁膜80は、下層配線60を覆う領域内で、実施の形態1〜5の断面形状が三次元的に組み合わされた形状を有していてもよい。
このような形状に層間絶縁膜80を成形しても、下層配線60の延びる方向に沿ういずれかの断面において、層間絶縁膜80が上層配線70の幅W1以下の幅を有する部分を有していれば、上述した寄生容量値を小さくできる効果を、同様に得ることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せてもよい。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 弾性表面波フィルタ、20 圧電基板、20A,20B 端辺、20a 表面、21 第1の弾性波フィルタ部、22 第2の弾性波フィルタ部、31 入力パッド電極、32 出力パッド電極、51,52 グラウンド電極、60 下層配線、61,62,73,74 接地配線、70 上層配線、71 入力信号配線、72 出力信号配線、75,76 段間接続配線、80,81,82 層間絶縁膜、83 最深部、84 上面、85 下面、90 立体交差部、91 第1の立体交差部、92 第2の立体交差部、210,220 IDT群、211〜213,221〜223 IDT、214,215,224,225 反射器、W1,W2 幅。

Claims (5)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に設けられた下層配線と、
    前記下層配線に交差する、前記下層配線と電位の異なる上層配線と、
    前記下層配線および前記上層配線の間に設けられた層間絶縁膜とを備え、
    前記下層配線の延びる方向に沿う断面視において、前記層間絶縁膜は、前記上層配線の幅以下の幅を有する部分を有しており、
    前記層間絶縁膜は、前記上層配線に接触する上面と、前記下層配線に接触する下面とを有し、
    前記下層配線の延びる方向に沿う断面視において、前記上面は、前記上層配線の幅よりも小さい幅を有している、弾性表面波フィルタ。
  2. 前記下層配線の延びる方向に沿う断面視において、前記層間絶縁膜の全体が、前記上層配線の幅以下の幅を有している、請求項1に記載の弾性表面波フィルタ。
  3. 前記下層配線の延びる方向に沿う断面視において、前記下面は、前記上面よりも大きい幅を有している、請求項1または2に記載の弾性表面波フィルタ。
  4. 前記下層配線の延びる方向に沿う断面視において、前記下面は、前記上層配線の幅よりも小さい幅を有している、請求項1から3のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ。
  5. 記下層配線の延びる方向に沿う断面視において、前記上面は、前記下面よりも大きい幅を有している、請求項1または2に記載の弾性表面波フィルタ。
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