JP6756722B2 - 弾性波素子および弾性波装置 - Google Patents

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Description

本開示は、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)素子等の弾性波素子および
それを用いた弾性波装置に関する。
弾性波素子として、薄い圧電基板と、圧電基板の主面上に設けられたIDT(InterDigital Transducer)と、圧電基板の反対側の面に貼り合わされた、圧電基板よりも線膨張係数の小さい材料からなる基板と、を有するものが知られている(例えば、特許文献1)。このような弾性波素子は、例えば、分波器の送信フィルタ、受信フィルタなどに利用されている。IDT電極は、例えば、対向する一対のバスバーと、それぞれのバスバーから他方のバスバー側へ交互に延出された複数の電極指と、この電極指の延伸方向に他方のバスバーから延出したダミー電極と、を備えている。
このような弾性波素子は、圧電基板が薄くなったため、厚み方向に発生するバルク波に依存するスプリアスが発生してロスが生じてしまうことが知られている。
特開2005−252550号公報
このような状況の中、ロスを抑制した弾性波素子の提供が望まれている。そこで、本発明の目的は、ロスを抑制した弾性波素子を提供することとする。
本開示の一態様に係る弾性波素子は、圧電結晶からなる基板と、IDT電極と、支持基板とを含む。IDT電極は、基板の上面に位置する第1バスバーと、第2バスバーと、複数の第1電極指と、複数の第2電極指と、第1ダミー電極指と、第2ダミー電極指とを備える。ここで、第1バスバーは、第1電位に接続される。第2バスバーは、第2電位に接続され、前記第1バスバーと第1方向に間隔を開けて位置する。複数の第1電極指は、前記第1バスバーに接続され、前記第2バスバーの側に向けて伸びている。複数の第2電極指は、前記第2バスバーに接続され、前記第1バスバーの側に向けて伸びている。第1ダミー電極指は、前記第1バスバーに接続され、前記第2電極指の先端にギャップを介して対向する。第2ダミー電極指は、前記第2バスバーに接続され、前記第1電極指の先端にギャップを介して対向する。支持基板は、前記基板の下面に接合されており、前記基板よりも厚みは厚く、前記基板よりも線膨張係数の小さい材料からなる。そして、前記第1電極指、前記第2電極指、前記第1ダミー電極指および前記第2ダミー電極指の少なくとも1つは、複数の前記第1電極指の前記先端を結ぶ第1仮想線と複数の前記第2電極指の前記先端を結ぶ第2仮想線とで囲まれる交差領域の外側において、前記交差領域の前記第1電極指および前記第2電極指の太さよりも太いものである。
本開示の一態様に係る弾性波装置は、上記弾性波素子と、この弾性波素子が実装される回路基板と、を備えるものである。
上記の構成によれば、ロスの発生を抑制した弾性波素子および弾性波装置を提供できる。
本発明の弾性波素子の平面図である。 図2(a)は図1のIIa−IIa線における要部断面図である。図2(b)は図1の破線で囲む領域の要部拡大図である。 図3(a)は、貼り合せ基板を用いたときのギャップと共振子の位相特性との関係を示す線図であり、図3(b)は、単一基板を用いたときのギャップと共振子の位相特性の関係を示す線図である。 図1のSAW素子の変形例を示す平面図である。 図1のSAW素子の変形例を示す平面図である。 本発明の弾性波装置の概略断面図である。 図7(a)〜図7(e)は、電極指形状のモデルを示す略図である。 実施例および比較例に係るSAW素子の周波数特性を示す線図である。 実施例および比較例に係るSAW素子の周波数特性を示す線図である。 実施例および比較例に係るSAW素子の周波数特性を示す線図である。 参考例に係るSAW素子の周波数特性を示す線図である。 参考例に係るSAW素子の周波数特性を示す線図である。 参考例に係るSAW素子の周波数特性を示す線図である。
以下、本開示の一実施形態に係る弾性波素子とそれを用いた弾性波装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
弾性波素子は、いずれの方向が上方または下方とされてもよいものであるが、以下では、便宜的に、直交座標系xyzを定義するとともに、z方向の正側を上方として、上面、下面等の用語を用いるものとする。また、以下の例では弾性波のうち弾性表面波を励振する素子を例に説明し、弾性波素子をSAW素子と略することがある。
<弾性波素子の構成の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るSAW素子1の構成を示す平面図である。図2(a)は図1のIIa−IIa線における要部拡大断面図であり、図2(b)は、図1の破線で囲む領域を拡大した図である。
SAW素子1は、図1,図2に示すように、基板2、基板2の上面2aに設けられた励振電極3(IDT電極3)および反射器4、基板2の下面2bに設けられた支持基板6を有している。
基板2は、圧電性を有する材料からなり、ニオブ酸リチウム(LiNbO)結晶またはタンタル酸リチウム(LiTaO)結晶からなる圧電性を有する単結晶の基板によって構成されている。具体的には、例えば、基板2は、36°〜48°Y−XカットのLiTaO基板によって構成されている。基板2の平面形状および各種寸法は適宜に設定されてよい。一例として、基板2の厚み(z方向)は、1μm以上30μm以下である。
基板2の下面2bには支持基板6が配置されている。支持基板6は、例えば、基板2の材料よりも熱膨張係数が小さい材料によって形成されている。このような構成とすることにより、基板2と支持基板6とで構成される素子基板によれば、温度変化が生じると基板2に熱応力が生じ、この際、弾性定数の温度依存性と応力依存性とが打ち消し合い、ひいては、SAW素子1の電気特性の温度変化が補償される。このような材料としては、例えば、サファイア等の単結晶、シリコン等の半導体および酸化アルミニウム焼結体等のセラミック、水晶等を挙げることができる。なお、支持基板6は、互いに異なる材料からなる複数の層が積層されて構成されていてもよい。
支持基板6の厚さは、例えば、一定であり、その厚さは、基板2の厚さと同様に適宜に設定されてよい。ただし、支持基板6の厚さは、温度補償が好適に行われるように、基板2の厚さを考慮して設定される。一例として、基板2の厚さ5〜30μmに対して、支持基板6の厚さは75〜300μmである。
基板2および支持基板6は、例えば、不図示の接着層を介して互いに貼り合わされている。接着層の材料は、有機材料であってもよいし、無機材料であってもよい。有機材料としては、例えば、熱硬化性樹脂等の樹脂が挙げられる。無機材料としては、例えば、SiOが挙げられる。また、両基板は、接着面をプラズマやイオンガン,中性子ガンなどで活性化処理した後に接着層無しに貼り合わせる、いわゆる直接接合によって貼り合わされていてもよい。
IDT電極3は、図1に示すように、第1櫛歯電極30aおよび第2櫛歯電極30bを有している。なお、以下の説明では、第1櫛歯電極30aおよび第2櫛歯電極30bを単に櫛歯電極30といい、これらを区別しないことがある。
櫛歯電極30は、図1に示すように、互いに対向する2本のバスバー31(第1バスバー31a,第2バスバー31b)と、各バスバー31から他のバスバー31側へ延びる複数の電極指32とを有している。そして、1対の櫛歯電極30は、第1電極指32aと第2電極指32bとが、弾性波の伝搬方向に互いに噛み合うように(交差するように)配置されている。
また、櫛歯電極30は、それぞれの電極指32と対向するダミー電極指33を有している。第1ダミー電極指33aは、第1バスバー31aから第2電極指32bに向かって延びている。第2ダミー電極指33bは、第2バスバー31bから第1電極指32aに向かって延びている。
より詳細には、第1バスバー31aと第2バスバー31bとが第1方向(y方向)に間隔を開けて配置されている。第1バスバー31aは第1電位に、第2バスバー31bは第2電位にそれぞれ接続されており、異なる電位に接続されている。第1電極指32aは第1バスバー31aに接続され、第1バスバー31aから第2バスバー31bの側に向かって伸びている。第2電極指32bは第2バスバー31bに接続され、第2バスバー31bから第1バスバー31aの側に向かって伸びている。第1ダミー電極指33aは、第1バスバー31aに接続され、第2電極指32bの先端とギャップを介して対向するように配置されている。第2ダミー電極指33bは、第2バスバー31bに接続され、第1電極指32aの先端とギャップを介して対向するように配置されている。
バスバー31は、互いに対向する側の縁部が直線状の形状となっている。この例では、バスバー31は概ね一定の幅で直線状に延びる長尺状に形成されている。複数の電極指32は、例えば、概ね一定の幅で直線状に延びる長尺状に形成されており、弾性波の伝搬方向に概ね一定の間隔で配列されている。なお、バスバー31は一定の幅でなくてもよい。例えば、バスバー31のうち互いに対向する側の縁部を底辺とする台形状であってもよい。
IDT電極3を構成する一対の櫛歯電極30の複数の電極指32は、ピッチPt1となるように設定されている。ピッチPt1は、例えば、共振させたい周波数での弾性波の波長λの半波長と同等となるように設けられている。波長λ(2×Pt1)は、例えば、1.4μm以上6μm以下である。IDT電極3は、ほとんどの複数の電極指32がピッチPt1となるように配置することにより、複数の電極指32が一定の周期となるような配置となるため、弾性波を効率よく発生させることができる。
ここでピッチPt1は、伝搬方向(x方向)において、第1電極指32aの中心から、当該第1電極指32aに隣接する第2電極指32bの中心までの間隔を指すものである。各電極指32は、弾性波の伝搬方向における幅w1が、SAW素子1に要求される電気特性等に応じて適宜に設定される。電極指32の幅w1は、例えば、ピッチPt1に対して0.3倍以上0.7倍以下である。ここで、電極指32の幅w1とは、複数の電極指32が交差する交差領域AR1における幅をさすものとする。言い換えると、交差領域AR1とは、第1電極指32aの先端を結ぶ第1仮想線L1と、第2電極指32bの先端を結ぶ第2仮想線L2とを定義すると、この第1仮想線L1と第2仮想線L2との間の領域となる。
このように電極指32を配置することで、複数の電極指32に直交する方向に伝搬する弾性波が発生する。従って、基板2の結晶方位を考慮したうえで、2本のバスバー31は、弾性波を伝搬させたい方向に交差する方向において互いに対向するように配置される。複数の電極指32は、弾性波を伝搬させたい方向に対して直交する方向に延びるように形成される。なお、弾性波の伝搬方向は複数の電極指32の向き等によって規定されるが、本実施形態では、便宜的に、弾性波の伝搬方向を基準として、複数の電極指32の向き等を説明することがある。
各電極指32(第1電極指32a,第2電極指32b)の本数は片側あたり50〜350本である。
複数の電極指32の長さ(バスバーから先端までの長さ)は、例えば、概ね同じに設定される。対向する電極指32同士の噛み合う長さ(交差幅)は10〜300μmである。なお、各電極指32の長さや交差幅を変えてもよく、例えば伝搬方向に進むにつれて長くしたり、短くなるようにしたりしてもよい。具体的には、各電極指32の長さを伝搬方向に対して変化させることにより、アポダイズ型のIDT電極3を構成してもよく、この場合、横モードのスプリアスを低減させたり、耐電力性を向上させたりすることができる。
IDT電極3は、例えば、金属の導電層15によって構成されている。この金属としては、例えば、AlまたはAlを主成分とする合金(Al合金)が挙げられる。Al合金は、例えば、Al−Cu合金である。なお、IDT電極3は、複数の金属層から構成されてもよい。IDT電極3の各種寸法は、SAW素子1に要求される電気特性等に応じて適宜に設定される。IDT電極3の厚みS(z方向)は、例えば、50nm以上600nm以下である。
IDT電極3は、基板2の上面2aに直接配置されていてもよいし、別の部材からなる下地層を介して基板2の上面2aに配置されていてもよい。別の部材は、例えば、Ti、Cr、あるいはこれらの合金等からなる。下地層を介してIDT電極3を基板2の上面2aに配置する場合は、別の部材の厚みはIDT電極3の電気特性に殆ど影響を与えない程度の厚み(例えば、Tiの場合はIDT電極3の厚みSの5%の厚み)に設定される。
また、IDT電極3を構成する電極指32上には、SAW素子1の温度特性を向上させるために、質量付加膜を積層してもよい。質量付加膜としては、例えばSiO等を用いることができる。
IDT電極3は、電圧が印加されると、基板2の上面2a付近においてx方向に伝搬する弾性波を励起する。励起された弾性波は、電極指32の非配置領域(隣接する電極指32間の長尺状の領域)との境界において反射する。そして、電極指32のピッチPt1を半波長とする定在波が形成される。定在波は、当該定在波と同一周波数の電気信号に変換され、電極指32によって取り出される。このようにして、SAW素子1は、1ポート共振子として機能する。
2つの反射器4は、弾性波の伝搬方向においてIDT電極3を挟むように配置されている。反射器4は、概ねスリット状に形成されている。すなわち、反射器4は、弾性波の伝搬方向に交差する方向において互いに対向する反射器バスバー41と、これらバスバー41間において弾性波の伝搬方向に直交する方向に延びる複数の反射電極指42とを有している。
複数の反射電極指42は、IDT電極3で励起される弾性波を反射させるピッチPt2に配置されている。ピッチPt2は、IDT電極3のピッチPt1を弾性波の波長λの半波長に設定した場合、ピッチPt1と同じ程度に設定すればよい。波長λ(2×Pt2)は、例えば、1.4μm以上6μm以下である。ここでピッチPt2は、伝搬方向において、反射電極指42の中心から、隣接する反射電極指42の中心までの間隔を指すものである。
反射器4は、IDT電極3に対して間隔を空けて配置されている。ここで間隔は、IDT電極32の反射器4側の端部に位置する電極指32の中心から反射器4のIDT電極32側の端部に位置する反射電極指42の中心までの間隔を指すものである。この間隔は、通常、IDT電極3の電極指32のピッチPt1と同じとなるように設定されている。
保護層5は、図2に示すように、IDT電極3および反射器4上を覆うように、基板2上に設けられている。具体的には、保護層5は、IDT電極3および反射器4の表面を覆うとともに、基板2の上面2aのうちIDT電極3および反射器4から露出する部分を覆っている。保護層5の厚みは、例えば、1nm以上800nm以下である。
保護層5は、絶縁性を有する材料からなり、腐食等から保護することに寄与する。好適には、保護層5は、温度が上昇すると弾性波の伝搬速度が速くなるSiOなどの材料によって形成されており、これによって弾性波素子1の温度の変化による電気特性の変化を小さく抑えることもできる。
ここで、SAW素子1における、バルク波スプリアスを抑制する構成及びそのメカニズムについて詳述する。
バルク波スプリアスは、SAWの伝搬方向(x方向)における電極指周期、基板2の厚み、材料等によって、その強度、発生周波数が影響を受けるものと考えられる。
これに対して、発明者が鋭意遂行を重ねた結果、バルク波スプリアスはSAWの伝搬方向と交差する方向(y方向)における弾性波の漏れにも依存して、その強度を異ならせることを見出した。
このようなy方向における弾性波の漏れは、主に電極指32とダミー電極指33との間のギャップGpにより生じる。ギャップGpで発生した漏洩波は、基板2の上面2aから支持基板6側へと厚み方向(z方向)へ放射状に広がりながら進む。すなわち、厚み方向において支持基板6側に近づくにつれて、xy平面でみたときの漏洩波の広がりが大きくなり、交差領域AR1の電極指32の直下およびダミー電極指33の直下にまで広がっている。このような漏洩波が、支持基板6との接合界面にて反射され、交差領域AR1の電極指32やダミー電極指33に到達し、共振子としての特性をみたときにインピーダンス特性波形上にスプリアス波形として現れる。
ここで、ギャップGpにおける漏洩波の量を変化させたときのバルク波スプリアスの強度の変化を確認するために、ギャップの大きさを変化させてインピーダンスの位相特性をシミュレーションにより確認した。
シミュレーションには有限要素法を用いた。このシミュレーションにおいては、電極指が無限周期構造を計算しており、その電極指1本分のインピーダンス特性を計算した。
図3(a)に、ギャップGpにおける漏洩波の量を変化させたときの共振周波数近傍のインピーダンスの位相特性を示す。具体的には、ギャップGpにおける漏洩波の量を変化させるために、ギャップを異ならせたシミュレーションモデルを作成し、各モデルにおいて共振周波数近傍のインピーダンス特性を計算した。図3(a)において、実線はギャップを0.2μmとした場合の位相特性を示し、破線はギャップを0.3μmとした場合の位相特性を示す。この図から、ギャップが大きくなりy方向の漏洩波が多くなると、バルクスプリアスの強度が大きくなることが確認できる。この例からも分かるように、バルク波スプリアスの強度はギャップGpにおける漏洩波に依存する。言い換えると、貼り合せ基板を用いた場合には、その位相特性がギャップGpに対して敏感なSAW素子となることが分かった。
なお、貼り合せ基板ではなく、基板2が単独で素子基板として機能するような十分な厚みを有する場合には、厚み方向に漏洩した漏洩波(バルク波)は厚み方向を進む間に減衰し、裏面で反射されてインピーダンス特性に影響することはないことを確認している(図3(b)参照)。
ここで、特筆すべきは、貼り合せ基板でない場合には、図3(b)のようにギャップGpの変化によりロスが大きくなるのに対して、貼り合せ基板を用いる場合には、図3(a)のように全体のロスの低下はなくスプリアス特性が顕著になることである。このことからも、貼り合せ基板と通常の単一材料からなる、厚みのある基板とでは、漏洩波が共振子としての特性に与える影響やそのメカニズムが異なることを示している。
なお、図3(a),(b)のシミュレーションでは、電極指およびダミー電極指の幅は一定としている。
本実施形態のSAW素子1は、IDT電極3の電極指32の幅(x方向における幅)が、交差領域AR1の内側と外側とで異なっている。具体的には、第1電極指32aは、第1バスバー31aから第2仮想線L2までの太さが、第2仮想線L2から第2バスバー31bの側(交差領域AR1)の太さよりも太くなっている。同様に、第2電極指32bは、第2バスバー31bから第1仮想線L1までの太さが、第1仮想線L1から第1バスバー31aの側(交差領域AR1)の太さよりも太くなっている。
このように、交差領域AR1の外側であって、ダミー電極指33が形成される領域において電極指32の電極指幅が太いことで、弾性波の漏洩の原因であるギャップの領域を実効的に小さくできる。その結果、基板2の上面のうちダミー電極指33の側や、基板2の内部(z方向)への弾性波の漏洩を抑制することができる。
さらに、第2電極指32bに着目すると、図2(b)に示すように、第2電極指32bは、隣接する第1電極指32aとその先端と対向する第2ダミー電極指33bとのギャップGpが形成された領域においても、電極指幅が交差領域AR1よりも太くなっている。言い換えると、第2電極指32bは、第2ダミー電極指33bの先端をつなぐ仮想線LD2と、LD1との間に挟まれる領域(ギャップ領域AR2)においても電極指太さが交差領域AR1における太さよりも太くなっている。
このようにギャップ領域AR2においても、第2電極指32bの電極指幅を太くすることで、電極指32と第2ダミー電極指33bとの間における弾性波の漏洩を抑制したSAW素子1を提供することができる。具体的には、電極指32の太さの異なる交差領域AR1とダミー領域AR3とを滑らかに接続する中間構造の役割を果たし、弾性波の漏洩を効果的に抑制することができる。また、弾性波の伝搬方向においてギャップ領域AR2は電極指の不連続部分となっているが、この領域において電極指の太さを交差領域AR1よりも太くすることで、弾性波の漏洩を防ぐことができる。
なお、ギャップ領域AR2・ダミー領域AR3は、それぞれ、交差領域AR1をはさんで2つあり、交差領域AR1よりも第1バスバー31aよりの領域に「第1」を付し、第2バスバー31bよりの領域に「第2」を付すことがある。
ここで、電極指32は、交差領域AR1の外側の全領域において、交差領域AR1における電極指幅よりも太くなっている。具体的には、交差領域AR1における電極指幅の105%〜160%の電極指幅とすればよい。
この例のように、第1電極指32aにおいても同様の電極指幅とする場合には、電極指と第1ダミー電極指33aとの間における弾性波の漏洩を抑制し、バルク波スプリアスを低減したSAW素子1を提供することができる。
また、基板2の上面2aに導電層15を形成し、複数の電極指32およびダミー電極指33をマスクを用いて所望のパターンにパターニングする場合について検討する。この場合には、マスクパターンに依存するマスクの光の透過量が多いと、導電層15は所望のパターンよりも内側の形状にパターニングされてしまう。これに対して、SAW素子1によれば、一方の電位に接続される電極指32を、隣接する他方の電位に接続される電極指32の先端を結ぶ仮想線と、一方の電位に接続されるダミー電極指33の先端を結ぶ仮想線と、の間の領域においてその電極指幅を太くしている。このような構成により、ギャップGp近傍におけるマスクの光透過量を抑制することができ、その結果、隣接する他方の電極指32の先端と、これに対向する一方の電位に接続されるダミー電極指33の先端とがマスクパターン(所望のパターン)よりも内側に後退することを抑制することができる。この場合には、ギャップGpが所望の値より広がることを抑制することができるので、ギャップGpからの弾性波の漏洩を抑制することができる。
このような、マスクパターンからのパターニングでギャップGpが所望の値より広がる現象は、電極指幅が細くなることでマスクの光の回折角度が大きくなり、その結果光透過量が多くなる場合に顕著となる。具体的には、IDT電極3により励振される弾性波が2.4GHzを超える場合には顕著となる。このような周波数の弾性波を励振させるためには、電極指ピッチは0.82μm以下となる。
また、本実施形態のSAW素子1によれば、電極指32は接続されるバスバー31側から見たときに凸部を有していない。言い換えると、電極指32はバスバー31に接続される位置が最も太くなっている。
上述の通り、SAW素子1は、非常に狭いピッチで電極指32が形成される場合を想定している。この場合に電極指32がx方向に張り出す凸部を有していないことから、他方の電位に接続される電極指32との意図せぬ接触による短絡を抑制することができる。これに対して、SAW素子1によれば、ギャップGp近傍における弾性波の漏洩を抑制しつつ、異なる電位に接続される電極指32との短絡も抑制することができる。
さらに、本実施形態のSAW素子1によれば、ダミー電極指33の電極指幅が、電極指32の交差領域AR1における電極指幅よりも太くなっている。この場合には、弾性波の漏洩を抑制することができるとともに、導電層15からダミー電極指33をパターニングするときに、光の回折角度を大きくするマスクの光の透過量を抑制し、ギャップGpが広がることを抑制できる。なお、ダミー電極指33は全ての領域において、交差領域の内側の電極指32の幅よりも太くなっている。具体的には、交差領域AR1における電極指幅の105%〜160%の電極指幅とすればよい。
このように、貼り合せ基板を用いるSAW素子1において、交差領域の外側における電極指32,ダミー電極指33の幅を大きくすることで、同一の大きさのギャップGpにおいても漏洩波を抑制することができる。さらに、このような構成により、共振周波数が高いときであっても、ギャップGpの大きさ自体を小さくすることを可能とした。特に、電極指32,ダミー電極指33の双方が、バスバー31側の根本から交差領域AR1まで全ての領域で交差領域AR1の電極指幅よりも太くなっていることで、露光の際のギャップ付近への光の透過量を抑えて、ギャップの広がりを抑制できる。以上より、SAW素子1によれば、バルク波スプリアスを抑制した弾性波素子を提供することができる。
なお、上述の例では、IDT電極3は、交差領域AR1の電極指32幅よりも大きい幅となっている拡幅部を有する第1,第2電極指32a,32b、第1,第2ダミー電極指33a,33bのみを含むものとしたが、この例に限定されない。例えば、全体にわたって交差領域AR1と同じ線幅となる電極指やダミー電極指を含んでいてもよい。この場合には、IDT電極3のうち中央よりも反射器4に近い側にあると好ましい。
<SAW素子の変形例1>
図4にSAW素子1の変形例に係るSAW素子1Aの要部拡大平面図を示す。図4は、図1の点線で囲う領域に相当する要部拡大図である。
SAW素子1Aは、IDT電極3が第3電極指32cと第3ダミー電極指33cとを備える点でSAW素子1と異なる。以下、異なる部分のみ説明し、同様の構成についての重複する説明を省略する。
SAW素子1Aにおいて、第3電極指32cは、IDT電極3の複数の電極指のうち、反射器4に最も近い電極指であり、第3ダミー電極指33cは、第3電極指32cとは異なる電位に接続されており、この第3電極指32cの先端に対向するように配置されている。より詳細には、この例では、第3電極指32cは第1バスバー31aに接続されており、第3ダミー電極指33cは、第2バスバー31bに接続されている。なお第3電極指32cは隣接する電極指32と異なる電位に接続されている。
ここで、第3電極指32cおよび第3ダミー電極指33cのうち少なくとも一方は、交差領域AR1の外側での電極指幅が、第1電極指32aおよび第2電極指32bの交差領域AR1の外側における電極指幅よりも狭くなっている。このような電極指幅として、例えば、交差領域AR1における電極指幅と同等とすればよい。
第3電極指32cや第3ダミー電極指33cの電極指幅が太い場合には、反射器4を接地した場合に、第3ダミー電極指33cと反射器4との間が静電破壊の起点となりやすくなり、ESD耐性を劣化させる虞がある。これに対して、SAW素子1Aによれば、反射器4との間にも十分な距離を設けることができるので、ESD耐性に優れたものとなる。
また、導電層15をパターニングする際に、反射器4に最も近いIDT電極3の電極指32c,33cは電極指32a,32bが交互に配置されているIDT電極3の中央部付近に比べて太いパターンとなることがある。これは、通常、反射器4近傍にはパターンがなく、電極指32c,33cは、隣接する電極指32,33,反射器4のマスクパターンからの光回折量が少なくなり、その結果、光回折量の多い電極指32a,32bが交互に配置されているIDT電極3の中央部付近に比べて線幅が太くなるものと考えられる。このような場合には、十分なギャップGpが形成できず、電極指とダミー電極指とが短絡する虞がある。これに対して、SAW素子1Aによれば、第3電極指32cおよび第3ダミー電極指33cを備えていることから、マスクの光透過量を増加させて確実にギャップGpを形成することができる。
なお、このように、IDT電極3のうち、最も反射器4側において電極指幅を一定とした場合であっても、通常、IDT電極3の弾性波の振幅分布は反射器4に近付くほど小さいくなるため、弾性波の放射損失への影響は少ないので問題ない。
<SAW素子の変形例2>
図5にSAW素子1の変形例に係るSAW素子1Bの要部拡大平面図を示す。図5は、図1の点線で囲う領域に相当する要部拡大図である。
SAW素子1Bは、反射器4にもっとも近いIDT電極3の電極指とダミー電極指とのギャップGPの大きさがSAW素子1と異なる。以下、異なる部分のみ説明し、同様の構成についての重複する説明を省略する。
SAW素子1Bにおいて、IDT電極3の複数の電極指のうち、反射器4に最も近い電極指として第1電極指32aと、この第1電極指32aの先端に対向するように配置された第2ダミー電極指33bとの組み合わせに着目するSAW素子1Bでは、この電極指の組み合わせのギャップGpの大きさR1は、その他のギャップGpの大きさR2に比べて大きくしている。このようなギャップGpとして、R1をR2の1.5倍としてもよい。
また、導電層15をパターニングする際に、反射器4に最も近いIDT電極3の電極指は太く長いパターンとなる傾向がある。この場合には、十分なギャップGpが形成できず、電極指とダミー電極指とが短絡する虞がある。これに対して、SAW素子1Bによれば、反射器4に最も近いIDT電極3の電極指とそれに対向するダミー電極指とのギャップを大きくしているので、マスクの光透過量を増加させて確実にギャップGpを形成することができる。
なお、このように、IDT電極3のうち、最も反射器4側においてギャップを大きくした場合であっても通常、IDT電極3の弾性波の振幅分布は反射器4に近付くほど小さいくなるため、弾性波の放射損失への影響は少ないので問題ない。
<弾性波装置>
図6は、上述したSAW素子1を適用した弾性波装置51(本例ではSAW装置51と言う)の断面図である。
SAW装置51は、例えばフィルタもしくはデュプレクサを構成しており、アンテナ端子とともに通信装置として機能するものである。SAW装置51は、SAW素子1CとSAW素子1Cが実装される回路基板53とを有している。
SAW素子1Cは、例えば、いわゆるウェハレベルパッケージのSAW素子として構成されている。SAW素子1Cは上述したSAW素子1と基板2のSAW素子1側を覆うカバー16と、IDT電極3に電気的に接続され、カバー16の外側に引き出された端子17とを備える。なお、端子17は、IDT電極3に電気的に接続されたパッド7上に設けられている。
カバー16は樹脂等によって構成されており、SAWの伝搬を容易化するための振動空間16aをIDT電極3および反射器4の上方に構成している。
回路基板53は、例えば、いわゆるリジッド式のプリント配線基板によって構成されている。回路基板53の実装面53aには実装用パッド55が形成されている。
SAW素子1Cはカバー16側を実装面53aに対向させて配置させている。そして、端子17と実装用パッド55とは半田57によって接着される。その後、SAW素子1Cは封止樹脂50によって封止される。
このようにして、SAW素子1Dと回路基板53とを含むSAW装置51を得ることができる。
このようなSAW装置51は、挿入損失やロスの抑制されたSAW素子1Cを用いていることから、通話品質の高いものとすることができる。
なお、上述のSAW素子、SAW装置は一実施形態を示すものであり、本発明の要旨の範囲内において種々の変更を加えることができる。例えば、電極指32の形状を変更してもよい。図7に、第2電極指32bを例に、その形状のバリエーションを示す。
例えば、本発明は、交差領域AR1以外の領域に位置する電極指32,33の少なくとも1つの電極指で幅を拡幅すればよいので、ダミー電極指33を拡幅していれば、電極指32は、図7(a)に示すように、y方向(第1方向)において電極指幅は一定であって、その幅は交差領域AR1と同等であってもよい。
また、図7(b)に示すように、交差領域AR1およびギャップ領域AR2において電極指幅が一定であり、ダミー領域AR3においてその幅が拡幅していてもよい。更に、図7(c)に示すように、交差領域AR1とダミー領域AR3とは一定の幅であり、ギャップ領域AR2において拡幅していてもよい。図7(d)に示すように、ギャップ領域AR2とダミー領域AR3とで一定の電極指幅を有し、その幅は交差領域AR1に比べ太くなっていてもよい。
さらに、図7(e)に示すように、ギャップ領域AR2とダミー領域AR3との電極指幅は、共に交差領域AR1の電極指幅よりも太く、かつ、ギャップ領域AR2においてダミー領域AR3に比べ電極指幅が小さくなっていてもよい。この場合には、ギャップ領域AR2の線幅が交差領域AR1の線幅まで連続的に変化していくため、中間構造として最適であり、交差領域AR1内外のミスマッチを抑制することができる。
<実施例>
IDT電極3を構成する電極指32およびダミー電極指33の非交差領域(ギャップ領域AR2,ダミー領域AR3)における形状および寸法を種々に設定して、シミュレーションモデルを作成した。そして、シミュレーションによりSAWの伝搬損失を評価した。シミュレーションには有限要素法を用いた。シミュレーションにおいては、電極指が無限周期構造を計算しており、その電極指1本分のインピーダンス特性を計算した。
まず、電極指32の形状を異ならせた比較例1,実施例1,2のシミュレーションモデルを作成した。
(比較例1および実施例1,2に共通する条件)
電極指32のピッチPt1:0.77μm(共振周波数 約2.58GHz)
交差領域AR1における電極指32の電極指幅:0.385μm
ギャップGpの長さ:0.2μm
電極指の厚み(z方向):123nm
基板2の材料:42°Y−XカットのLiTaO
基板2の厚み:7μm
支持基板6の材料:シリコン
支持基板6の厚み:230μm
比較例1は、図7(a)に示すように、電極指幅(電極指32、ダミー電極指33)が交差領域AR1〜ダミー領域AR3まで一定である。実施例1は、図7(b)に示すように、交差領域AR1およびギャップ領域AR2において電極指幅が一定であり、ダミー領域AR3において電極指幅が拡幅(幅0.539um)している。実施例2は、図7(d)に示すように、交差領域AR1において電極指幅が一定であり、ギャップ領域AR2およびダミー領域AR3において電極指幅が拡幅(幅0.539um)している。なお、いずれの場合もダミー電極指33は、ダミー領域AR3における電極指32の幅と同等としている。
実施例1,2の位相特性の比較を図8に示す。図8において、横軸は周波数f(MHz)を示し、縦軸は、インピーダンスZの位相特性(deg.;文章では「°」で示す。)を示している。位相特性が−90゜から+90°側に向けて変化する際の0°での周波数が共振周波数である。また、位相特性が+90゜から−90°側に向けて変化する際の0°での周波数が反共振周波数である。位相特性は共振子のロスの指標として使える。共振周波数より低い周波数域と、反共振周波数より高い周波数域では−90°に近いほうがロスが小さく、共振周波数と反共振周波数の間の周波数域では+90°に近いほうがロスが小さいことを示す。
図8(b)は図8(a)において破線で囲む領域を拡大したものである。図8において、実線で実施例1、点線で実施例2の位相特性をそれぞれ示すものとする。
比較例1に対して、実施例1,2のSAW素子は、全体的な位相特性に大きな違いはなかった。また、実施例の電極指形状により共振周波数よりも少し高い周波数域に発現しているスバルク波スプリアスが低減されていることが分かった。すなわち、図8より、ダミー領域AR3のみ(実施例1)ではなくギャップ領域AR2まで電極指幅を拡幅したとき(実施例2)に、このバルク波スプリアスがさらに低減されていることが分かった。
なお、上述のシミュレーションでは、ギャップ0.2μmという極めて狭い数値で計算を行なった。この値は、上述の例ではおよそ0.12λに相当し、実現に多少の困難を伴う数値である。実際のギャップとして求められる0.15λ〜0.2λは0.23〜0.3μmとなり、図3を参照すると、さらにバルク波スプリアスの影響が大きくなる。このため、実施例1,2のように電極指の工夫を施すことが求められる。
また、このような細かい線幅およびギャップの場合には、マスクの寸法から実際の電極指形状が後退し、出来栄えではギャップが拡大する傾向がある。この点からも、実施例1,2のように電極指の工夫を施すことで、ギャップの拡大を抑制し、そもそものバルク波スプリアスが大きくなることを防ぎつつ、さらに電極指形状によるバルク波スプリアスの抑制を行なうことで、より高精度なSAW素子を提供することができることを確認した。
<他の実施例>
次に、SAW素子1に対する本発明の別の効果について説明する。比較例2および実施例3のSAW素子1を実際に作製し、インピーダンスの位相特性を測定した。
(比較例2および実施例3に共通する条件)
電極指32のピッチPt1:0.791μm(共振周波数 約2.467GHz)
交差領域AR1における電極指32の電極指幅:0.447μm
電極指の厚み(z方向):123nm
交差領域AR1の幅:38μm
マスク上のギャップGpの長さ:0.20μm
電極指32の本数:230本(115対)
基板2の材料:46°Y−XカットのLiTaO
基板2の厚み:10μm
支持基板6の材料:シリコン
支持基板6の厚み:230μm
比較例2は、図7(a)に示すように、y方向(第1方向)において電極指幅(電極指32、ダミー電極指33)は一定であって、その幅は交差領域AR1と同等である。実施例3は、図7(b)に示すように、交差領域AR1およびギャップ領域AR2において電極指幅が一定であり、ダミー領域AR3において電極指幅が拡幅(幅0.512um)している。
比較例2では、マスク上のギャップGpの長さを0.20μmとしていても、作製したSAW素子の出来栄えのギャップGpの長さは0.28μmと広がってしまった。一方、実施例3では、マスク上のギャップGpの長さを0.20μmとした場合には、出来栄えのギャップGpの長さは0.21μmとなり、マスク上のギャップGpに対して、ほとんど広がっておらず、比較例2のギャップGpの長さよりも小さくなった。このように、IDT電極3により励振される弾性波の周波数が2.4GHzを超える場合、マスクパターンからのパターニングでギャップGpが所望の値より広がる現象が顕著となることが確認できた。
このような比較例2と実施例3の位相特性の比較を図9に示す。図9において、横軸は周波数、縦軸はインピーダンスの位相特性である。図9(b)は図9(a)の破線で囲う領域を拡大した図である。この図が示すように、実施例3は比較例2に比べ、バルク波スクリアを抑制するとともに、ロスも抑制していることが確認できる。以上より、実施例3は、2.4GHzを超えるSAW素子を作製する場合に発生するギャップGpの広がりによるSAWの伝搬損失の低減と、ギャップ領域AR2に起因するバルク波スプリアスを低減する効果の双方を発現していることを確認した。
<他の実施例>
次に、SAW素子1に対する本発明の別の効果について説明する。比較例3〜5および実施例4のSAW素子1を作製し、インピーダンスの位相特性を測定した。
(比較例および実施例に共通する条件)
電極指32のピッチPt1:0.77μm(共振周波数 約2.53GHz)
交差領域AR1における電極指32の電極指幅:0.39μm
電極指の厚み(z方向):121nm
交差領域AR1の幅:31μm
電極指32の本数:300本(150対)
基板2の材料:42°Y−XカットのLiTaO
基板2の厚み:7μm
支持基板6の材料:シリコン
支持基板6の厚み:230μm
比較例3〜5は、図7(a)に示すように、y方向(第1方向)において電極指幅(電極指32、ダミー電極指33)は一定であって、その幅は交差領域AR1と同等である。実施例4は、図7(d)に示すように、非交差領域に位置する電極指32,33の電極指幅が拡幅するよう、マスク上ではDutyを0.63とした。
また、比較例3〜5は、マスク上のギャップGpの大きさを順に、0.15μm、0.2μm、0.25μmとした。実施例4はマスク上のギャップGpの大きさを0.2μmとした。
このようなマスクを用いて各比較例に係るSAW素子を作製したところ、比較例3はギャップ領域AR2で電極指32とダミー電極指33とがショートしてしまい、共振子を作製することができなかった。比較例4,5は、ショートは発生しなかったが、出来栄えでのギャップの大きさはそれぞれ、0.356μm、0.431μmとなっており、ギャップが広がってしまった。比較例2の結果と比較した結果、このマスク寸法に対する広がりの割合は、周波数が高くなる(電極指32の線幅が細くなる)ほど顕著となっていることが確認できた。なお、比較例3〜5のDutyはマスク上では0.43としたが、出来栄えのDutyは0.507であった。
これに対して、実施例4は、出来栄えでのギャップの大きさは0.219μmであり、比較例に対して十分にギャップの広がりを抑制できることを確認した。さらに、周波数が高くなると、マスク上のギャップ寸法では実際の出来栄えのギャップの大きさを制御できず、ギャップ周辺の電極指32,33の幅を拡幅することで、初めて所望のギャップを有するSAW素子を製造できることを確認した。
なお、実施例4の出来栄えのDutyは0.507であり、ダミー領域AR3における出来栄えのDutyは0.707であった。
このような、比較例3〜5の位相特性の比較を図10(a)に、比較例4と実施例4との位相特性の比較を図10(b)にそれぞれ示した。図10は共振周波数近傍の位相特性を示す図である。
このように、比較例3〜5はバルク波スプリアスも大きくなっているのに対して、実施例4ではバルク波スプリアスが抑制できていることを確認できた。
実施例3のように、ギャップ領域AR2の電極指幅も拡幅し、ダミー電極指33も拡幅すれば、設計した所望の構成を得ることができ、ギャップ領域AR2に起因するバルク波スプリアスが更に低減することが分かった。
(参考例)
次に、電極指32の形状によるギャップGpにおける弾性波の漏洩を確認するために、電極指32のモデルを作成しシミュレーションを行なった。なお、バルク波スプリアスを排除し純粋な弾性波の漏洩の影響を確認するために、支持基板6のない、厚い基板2を用いてシミュレーションした。
(基本条件)
以下の参考例において、共通する構成は以下の通りである。
電極指32のピッチPt1:0.77μm(共振周波数 約2.58GHz)
交差領域AR1における電極指32の電極指幅:0.385μm
ギャップGpの長さ:0.2um
電極指の厚み(z方向):123nm
基板2の材料:42°Y−XカットのLiTaO
図7(a)〜(d)に示す形状の電極指32を備える参考例1〜4のSAW素子モデルを設定した。なお、図7(b)〜図7(d)における電極指の拡幅部の幅は0.539μmとした。
このような参考例1〜4について、シミュレーションでインピーダンス特性を計算した結果を図11〜13に示す。
まず、参考例1と参考例2の位相特性の比較を図11に示す。参考例2の方が、共振周波数より低い周波数域では−90°に近づき、共振周波数より高い周波数域では+90°に近づいていることがわかる。参考例2のようにダミー領域AR3において電極指幅を拡幅することにより、弾性波の漏洩の原因であるギャップGpの領域を実効的に小さくでき、基板2の上面のうちダミー電極指33の側や、基板2の内部(z方向)への弾性波の漏洩が抑制され、共振周波数付近の周波数域において、SAWの伝搬損失(ロス)が低減されたと考えられる。
次に、参考例1と参考例3の位相特性の比較を図12に示す。図12に示すように、参考例3は参考例1に対して共振周波数付近の周波数域におけるSAWの伝搬損失の低減がみられる。なお、参考例2,3共に参考例1に対してSAWの伝搬損失の低減がみられるが、参考例2と参考例3とを比較すると、参考例3よりも参考例2の方が、SAWの伝搬損失の低減が大きいということがわかる。
次に、参考例2と参考例4の位相特性の比較を図13に示す。参考例4は、参考例3よりもはるかに効果の高い参考例2に比べても、共振周波数より高い周波数域では+90°に近づいていることがわかる。このことから、ダミー領域AR3の拡幅に加えてギャップ領域AR2の電極指幅が拡幅していることにより、さらに弾性波の漏洩の原因であるギャップGpの領域を実効的に小さくでき、SAWの伝搬損失が低減されたと考えられる。
以上より、ギャップの大きさによらずに、交差領域AR1の外側において電極指32の電極指幅を少なくとも1部で拡幅することで、弾性波の漏洩自体を抑制できていることを確認した。このことから、貼り合せ基板を用いるSAW素子1においても、交差領域AR1の外側において電極指32の電極指幅を少なくとも1部で拡幅することで、漏洩波自体を抑制し、バルク波スプリアスの影響を抑制することが有用であることを確認した。
なお、本明細書から以下の別概念の発明を抽出可能である。
(別発明1)
圧電結晶からなる基板と、
該基板の上面に位置し、第1電位に接続された第1バスバーと、第2電位に接続され、前記第1バスバーと第1方向に間隔を開けて配置された第2バスバーと、前記第2バスバーの側に向けて伸びる前記第1バスバーに接続された複数の第1電極指と、前記第1バスバーの側に向けて伸びる前記第2バスバーに接続された複数の第2電極指と、前記第2バスバーに接続され、前記第1電極指の先端にギャップを介して対向する第2ダミー電極指と、を含むIDT電極と、
備える弾性波素子であって、
前記第2電極指は、複数の前記第1電極指の前記先端を結ぶ第1仮想線よりも前記第2バスバーの側の領域の太さが、前記第1仮想線よりも前記第1バスバーの側の領域の太さよりも太い、弾性波素子。
(別発明2)
前記IDT電極は、前記第1バスバーに接続され、前記第2電極指の先端にギャップを介して対向する第1ダミー電極指をさらに含み、
前記第1電極指は、複数の前記第2電極指の前記先端を結ぶ第2仮想線よりも前記第1バスバーの側の領域の太さが、前記第2仮想線よりも前記第2バスバーの側の領域の太さよりも太い、別発明1にl記載の弾性波素子。
(別発明3)
前記第2ダミー電極指は、前記第2電極指のうち前記第1仮想線よりも前記第1バスバーの側の領域の太さよりも太い、別発明1または2に記載の弾性波素子。
SAW素子が貼り合せ基板を用いない場合であっても、図11〜13に示すように、交差領域の外側において電極指の幅に拡幅部を設けることで、弾性波の漏洩を抑制できる。
1:SAW素子(弾性波素子),2:基板,3:IDT電極,31…バスバー電極,32:電極指,32a:第1電極指,32b:第2電極指,33:ダミー電極指,33a:第1ダミー電極指,33b:第2ダミー電極指,4:反射器,L1:第1仮想線,L2:第2仮想線,LD1:第1ダミー仮想線,LD2:第2ダミー仮想線,AR1:交差領域,AR2:ギャップ領域,AR3:ダミー領域

Claims (9)

  1. 圧電結晶からなる基板と、
    該基板の上面に位置し、第1電位に接続された第1バスバーと、第2電位に接続され、前記第1バスバーと第1方向に間隔を開けて配置された第2バスバーと、前記第2バスバーの側に向けて伸びる前記第1バスバーに接続された複数の第1電極指と、前記第1バスバーの側に向けて伸びる前記第2バスバーに接続された複数の第2電極指と、前記第1バスバーに接続され、前記第2電極指の先端にギャップを介して対向する第1ダミー電極指と、前記第2バスバーに接続され、前記第1電極指の先端にギャップを介して対向する第2ダミー電極指と、を含み、前記第1電極指と前記第2電極指とが一定のピッチで配列されているIDT電極と、
    前記基板の下面に接合された、前記基板よりも厚みは厚く、前記基板よりも線膨張係数の小さい材料からなる支持基板と、
    備える弾性波素子であって、
    前記第1電極指、前記第2電極指、前記第1ダミー電極指および前記第2ダミー電極指の少なくとも1つは、複数の前記第1電極指の前記先端を結ぶ第1仮想線と複数の前記第2電極指の前記先端を結ぶ第2仮想線とで囲まれる交差領域の外側において、前記交差領域の前記第1電極指および前記第2電極指の太さよりも太く、
    前記第2電極指は、
    前記第2バスバーに接続される側における太さを超える太さとなる部分がなく、
    前記交差領域よりも前記第2バスバー側の全領域における太さが、前記交差領域における太さよりも太く、
    前記第2バスバーの根本から前記第1バスバー側をみたときに、前記第1電極指と前記第2電極指の配列方向に張り出す凸部を備えない、
    弾性波素子。
  2. 前記第1電極指と前記第2電極指とのピッチが0.82μm以下である、請求項1に記載の弾性波素子。
  3. 前記第2ダミー電極指は、前記第2電極指のうち前記第1仮想線よりも前記第1バスバーの側の領域の太さよりも太い、請求項1または2に記載の弾性波素子。
  4. 前記第1電極指は、電極指幅が、前記交差領域における太さよりも、前記第2仮想線と複数の前記第1ダミー電極指の先端を結ぶ第1ダミー仮想線との間の第1ダミー領域において太く、前記第1ダミー領域における太さよりも、前記第1ダミー仮想線よりも前記第1バスバー側の領域において太い、請求項1乃至3のいずれかに記載の弾性波素子。
  5. 前記IDT電極の前記第1方向と直交する第2方向の両側に配置された反射器を備え、前記IDT電極は、前記第2方向において最も前記反射器の側に配置された、前記第2バスバーの側に向けて伸びる前記第1バスバーに接続された第3電極指と、前記第2バスバーに接続され、前記第3電極指の先端にギャップを介して対向する第3ダミー電極指とを備え、
    前記第3電極指および前記第3ダミー電極指のうち少なくとも一方は、前記交差領域の外側での電極指幅が、前記第2電極指のうち、前記第1仮想線よりも前記第バスバーの側の領域の太さよりも細い、請求項1乃至4のいずれかに記載の弾性波素子。
  6. 圧電結晶からなる基板と、
    該基板の上面に位置し、第1電位に接続された第1バスバーと、第2電位に接続され、前記第1バスバーと第1方向に間隔を開けて配置された第2バスバーと、前記第2バスバーの側に向けて伸びる前記第1バスバーに接続された複数の第1電極指と、前記第1バスバーの側に向けて伸びる前記第2バスバーに接続された複数の第2電極指と、前記第1バスバーに接続され、前記第2電極指の先端にギャップを介して対向する第1ダミー電極指と、前記第2バスバーに接続され、前記第1電極指の先端にギャップを介して対向する第2ダミー電極指と、を含むIDT電極と、
    前記基板の下面に接合された、前記基板よりも厚みは厚く、前記基板よりも線膨張係数の小さい材料からなる支持基板と、
    備える弾性波素子であって、
    前記第1電極指、前記第2電極指、前記第1ダミー電極指および前記第2ダミー電極指の少なくとも1つは、複数の前記第1電極指の前記先端を結ぶ第1仮想線と複数の前記第2電極指の前記先端を結ぶ第2仮想線とで囲まれる交差領域の外側において、前記交差領域の前記第1電極指および前記第2電極指の太さよりも太く、
    前記IDT電極の前記第1方向と直交する第2方向の両側に配置された反射器を備え、複数の前記第1電極指のうち、前記第2方向において前記反射器と隣合う電極指とそれに対向する、前記第2ダミー電極指との前記第1方向におけるギャップは、他の電極指とダミー電極指とのギャップに比べて大きい、弾性波素子。
  7. 前記第2電極指は、電極指幅が、前記交差領域における太さよりも、前記第1仮想線と複数の前記第2ダミー電極指の先端を結ぶ第2ダミー仮想線との間のダミー領域において太い、請求項6に記載の弾性波素子。
  8. 前記第2電極指は、電極指幅が、前記ダミー領域における太さよりも、前記第2ダミー仮想線よりも前記第2バスバー側の領域において太い、請求項7に記載の弾性波素子。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の弾性波素子と、前記弾性波素子を実装する回路基板と、を備える弾性波装置。
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