JP2012109671A - 弾性波素子及びラダー型フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】共振特性やフィルタ特性の劣化を招くことなく、サージ耐性を高めることができる弾性波素子を提供する。
【解決手段】圧電基板2上にIDT電極3が形成されており、IDT電極3が、ホット側電位に接続される複数本の第1の電極指8と、複数本の第1の電極指8の先端とギャップG1を隔てて対向された複数本の第1のダミー電極指10と、第2の電極指9と、第2の電極指9の先端とギャップG2を隔てて対向された第2のダミー電極指11とを有し、ギャップのうち最も狭いギャップにおいて、グラウンド電位に接続される電極指9,11の先端に電極指側縁から弾性波伝搬方向に突出する凸部13が形成されており、ホット側電位に接続される電極指8,10に該凸部が形成されていない、弾性波素子1。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振子や帯域フィルタとして用いられる弾性波素子に関し、異なる電位に接続される電極指が隣接する部分におけるサージ耐圧を高める構造が設けられている弾性波素子及び該弾性波素子を有するラダー型フィルタに関する。
共振子や帯域フィルタなどに、弾性波素子が広く用いられている。例えば、下記の特許文献1には、図9に示す電極構造を示す弾性波素子が開示されている。
弾性波素子1001では、IDT電極1002の両側に反射器1003,1004が配置されている。IDT電極1002は、第1のバスバー1005と、第2のバスバー1006とを有する。第1のバスバー1005に複数本の第1の電極指1007が接続されている。第2のバスバー1006に、複数本の第2の電極指1008が接続されている。
第1の電極指1007の先端とギャップを隔てて対向するように複数本の第1のダミー電極指1009が設けられている。第1のダミー電極指1009の基端部は第2のバスバー1006に接続されている。同様に、第2の電極指1008の先端と先端がギャップ隔てつつ対向するように複数本の第2のダミー電極指1010が設けられている。第2のダミー電極指1010の基端は第1のバスバー1005に接続されている。
弾性波素子1001では、ギャップを横切る弾性波と、ギャップを通過しない弾性波の実効伝搬距離が等しくなるように、ギャップ近傍において、電極指の側縁から弾性波伝搬方向に突出するように凸部1011が設けられている。従って、一つのギャップを隔てて対向している電極指1007と、第1のダミー電極指1009の各先端に凸部が形成されており、該凸部の側方に位置している第2のダミー電極指の側縁にも凸部1011が形成されている。
WO2008/126614
特許文献1に記載の弾性波素子1001では、上記凸部1011を設けることにより、ギャップを通過する弾性波の実効伝搬距離と、ギャップが設けられていない部分において電極指を横断して伝搬する弾性波の実効伝搬距離とが等しくされている。それによって、共振周波数付近の共振特性を改善することができるとされている。また、電極指間の短絡不良が生じ難いとされている。
しかしながら、弾性波素子が搭載される電子機器では、外部から高電圧のサージ電圧が印加されることがある。そのような場合、異なる電位に接続される電極指が隣接している部分において電極指が破壊されることがある。このような破壊を防止するために、弾性波素子では、サージ耐性を高めることが強く求められている。
特許文献1に記載の弾性波素子1001では、共振特性は高められるものの、外部からのサージ電圧に対する耐性が十分でないという問題があった。
本発明の目的は、サージ耐性が高められた弾性波素子及び該弾性波素子を有するラダー型フィルタを提供することにある。
本発明の広い局面によれば、圧電基板と圧電基板上に形成されたIDT電極とを備え、前記IDT電極が、第1のバスバーと、前記第1のバスバーと隔てられて配置された第2のバスバーと、前記第1及び第2のバスバーにそれぞれ接続されている第1,第2の端子と、前記第1のバスバーに一端が接続されており、先端が前記第2のバスバー側に向かって延ばされている複数本の第1の電極指と、前記第2のバスバーに一端が接続されており、先端が前記第1のバスバー側に延ばされている複数本の第2の電極指と、前記第2のバスバーに一端が接続されており、前記第1のバスバー側に延ばされており、先端が前記複数本の第1の電極指の先端とギャップを隔てて電極指長さ方向において対向されている複数本の第1のダミー電極指と、前記第1のバスバーに一端が接続されており、前記第2のバスバー側に延ばされており、先端が前記複数本の第2の電極指の先端とギャップを隔てて電極指長さ方向において対向されている複数本の第2のダミー電極指とを有し、前記複数本の第1の電極指、前記複数本の第1のダミー電極指、前記複数本の第2の電極指及び前記複数本の第2のダミー電極指において、前記第1の端子に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部においては、電極指の先端に、電極指側縁から弾性波伝搬方向に突出している凸部が設けられておらず、前記第2の端子に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部においては、電極指の先端には上記凸部が設けられている、弾性波素子が提供される。
本発明にかかる弾性波素子のある特定の局面では、前記第1の端子はホット側電位であり、前記第2の端子はグラウンド電位である。
本発明にかかる弾性波素子のある特定の局面では、複数本の第1の電極指、複数本の第1のダミー電極指、複数本の第2の電極指及び複数本の第2のダミー電極指において、グラウンド電位に接続されるバスバー側の電極指ギャップ部における電極指の先端以外の全ての電極指の先端に前記凸部が設けられていない。
本発明にかかる弾性波素子の他の特定の局面では、複数本の第1の電極指及び複数本の第2のダミー電極指の先端に前記凸部が設けられており、複数本の第2の電極指及び複数本の第1のダミー電極指の先端に凸部が設けられていない。
本発明にかかる弾性波素子のさらに他の特定の局面では、前記ギャップ近傍において、第1の電極指及び第1のダミー電極指のうち少なくとも一方において、少なくとも一方の電極指の側縁から弾性波伝搬方向において突出する突出部が形成されている。
本発明にかかる弾性波素子のさらに他の特定の局面では、前記IDT電極に交差幅重み付けが施されている。
本発明にかかるラダー型フィルタは、直列腕共振子と、並列腕共振子とを備えるラダー型フィルタであって、前記直列腕共振子及び並列腕共振子のうち少なくとも1つの共振子が、本発明にしたがって構成された弾性波素子である。
本発明にかかるラダー型フィルタによれば、第1の端子に接続される電極指と、第2の端子に接続される電極指との間のギャップが最も狭い部分において、第2の端子側の電極指ギャップ部には凸部が形成されているが、第1の端子側の電極指ギャップ部には凸部が形成されていないため、前記サージ電圧が加えられる側を第1の端子とすることにより、サージ耐性を効果的に高めることができる。従って、外部からのサージ電圧による電極指の破壊が生じ難い、信頼性に優れた弾性波素子を提供することが可能となる。
(a)は本発明の第1の実施形態にかかる弾性波素子の電極構造を示す模式的平面図であり、(b)はその要部を拡大して示す平面図である。 本発明の弾性波素子がパッケージに収納されている弾性波装置を示す平面図である。 第2の比較例の弾性波素子の電極構造を示す模式的平面図である。 本発明の第1の実施形態、第1の比較例及び第2の比較例の各弾性波素子のインピーダンス特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態、第1の比較例及び第2の比較例の各弾性波素子の位相特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態、第1の比較例及び第2の比較例の各弾性波素子のインピーダンススミスチャートを示す図である。 本発明の第1の実施形態、第1の比較例及び第2の比較例の各弾性波素子のリターンロス特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態としてのラダー型フィルタの回路構成を示す図である。 従来の弾性波素子の電極構造を示す模式的平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)は、本発明の一実施形態の弾性波素子の模式的平面図である。本実施形態の弾性波素子1は、圧電基板2を有する。圧電基板2は、本実施形態では、ニオブ酸リチウムからなる。もっとも、圧電基板2を構成する圧電材料は特に限定されない。ニオブ酸リチウム以外の圧電単結晶や圧電セラミックス層を用いることができる。
圧電基板2上に、IDT電極3が形成されている。圧電基板2上には、IDT電極3の弾性表面波伝搬方向両側に反射器4,5が形成されている。従って、弾性波素子1は、一ポート型弾性表面波共振子である。
IDT電極3は、第1,第2のバスバー6,7を有する。第1及び第2のバスバー6,7がそれぞれ、第1,第2の端子6A,7Aに接続されている。第1及び第2の端子6A,7Aは、弾性波素子1を外部と接続する端子である。第1のバスバー6から第2のバスバー7に向かって延びるように、複数本の第1の電極指8が設けられている。すなわち、第1の電極指8の一端が第1のバスバー6に接続されており、先端が第2のバスバー7側に位置している。また、第2のバスバー7に、複数本の第2の電極指9の一端が接続されており、第2の電極指9の他端は、第1のバスバー6側に位置している。
さらに、第1の電極指8の先端とギャップを隔てて、第1のダミー電極指10が設けられている。第1のダミー電極指10の基端は第2のバスバー7に接続されている。同様に、第2の電極指9の先端と先端がギャップを隔てて対向するように、複数本の第2のダミー電極指11が設けられている。第2のダミー電極指11の基端は第1のバスバー6に接続されている。
第1の電極指8、第2の電極指9、第1のダミー電極指10及び第2のダミー電極指11は、弾性表面波伝搬方向と直交する方向に延びている。
第1,第2のバスバー6,7間に交流電界を印加することにより、弾性表面波が励振される。
上記IDT電極3は、適宜の金属もしくは合金により形成することができる。本実施形態では、Pt膜上にAl膜を積層してなる積層金属膜により上記IDT電極3及び反射器4,5が形成されている。また、上記IDT電極3及び反射器4,5を覆うように、SiOなどからなる誘電体膜を形成してもよい。
本実施形態の弾性波素子1の電極構造の要部を、図1(b)の部分拡大図を参照して説明する。図1(b)に示すように、第1の電極指8と、第1のダミー電極指10の先端との間にギャップG1が形成されている。同様に、第2の電極指9の先端と、第2のダミー電極指11の先端との間にギャップG2が形成されている。特許文献1に記載の弾性波素子1001と同様に、ギャップG1を通過する弾性表面波の実効伝搬距離と、ギャップが存在しない電極指部分を通過する弾性表面波の実功伝搬距離とを等しくするように、ギャップG1の弾性表面波伝搬方向両側に隣接する電極指に、ギャップG1側に側縁から突出する凸部12が形成されている。それによって、共振特性の向上が図られている。
本実施形態の弾性波素子1の特徴を、以下において詳細に説明する。弾性波素子1では、第1の端子6Aに接続された第1のバスバー6が、ホット側電位に接続されるように用いられ、第2の端子7Aに接続された第2のバスバー7がグラウンド電位に接続される。第1の電極指8の先端は、第1のダミー電極指10の先端とギャップG1を隔てて対向しており、この対向部分において、第1の電極指8の先端およびグラウンド電位に接続される第1のダミー電極指10の先端には、凸部13が設けられている。凸部13は、第1のダミー電極指10の先端部分において、第1のダミー電極指10の側縁から弾性表面波方向外側に突出するように設けられている。
一方、第2の電極指9の先端は、ギャップG2を介して第2のダミー電極指11の先端と対向されている。この対向部分において、第2の電極指9の先端および第2のダミー電極指11の先端には該凸部は設けられていない。従って、本実施形態の弾性波素子1では、凸部13が第1の電極指8及び第1のダミー電極指10の先端に設けられており、第2の電極指9及び第2のダミー電極指11の先端には設けられていない。
すなわち、グラウンド電位に接続されているバスバー7側の電極指ギャップ部においては、電極指の先端に電極指側縁から弾性波伝搬方向に突出している凸部が設けられており、ホット側電位に接続されているバスバー6側の電極指ギャップ部においては、電極指の先端には上記凸部が設けられていない。ここで、グランド電位に接続されているバスバー7側の電極指ギャップとは、第1,第2のバスバー6,7の中心よりも第2のバスバー7側に位置している電極指ギャップを意味する。同様に、ホット側電位に接続されているバスバー6側の電極指ギャップとは、第1,第2のバスバー6,7間の中心よりも第1のバスバー6側に位置している電極指ギャップを意味する。
それによって、後述する実験例から明らかなように、サージ耐圧を効果的に高めることができる。これは、図2〜図7を参照して説明する。
図2は、本実施形態の弾性波素子1がパッケージに収納されている弾性波装置を示す略図的平面図である。弾性波装置14はパッケージ本体15を有する。パッケージ本体15は、両方に開いた開口を有し、該開口内に、上記弾性波素子1が収納されている。パッケージ本体15は、本実施形態では、絶縁性セラミックスからなる。また、図2では図示を省略しているが、上記パッケージ本体15の開口を閉成するように適宜の蓋材が取り付けられる。パッケージ本体15の開口内には配線電極10a,10bが形成されている。バスバー6に接続された配線電極10aに、Auからなるボンディングワイヤー16の一端が接続されている。ボンディングワイヤー16の他端は、パッケージ本体15内に設けられた電極ランド17に接続されている。他方、バスバー7に接続されている配線電極10bに、ボンディングワイヤー18の一端が接続されている。ボンディングワイヤー18の他端は電極ランド19に接続されている。
上記弾性波素子1を、以下の仕様で作成した。
IDT電極3及び反射器4,5:30nmの厚みのPt膜上に、130nmの厚みのAl膜を積層してなる積層金属膜を用いた。なお、本実施形態では、図1(a)に示すように、横モードのリップルを抑制するために、交差幅重み付けを施した。この交差幅重み付けは必ずしも設けられなくてもよい。電極指の対数は180対とした。
また、ギャップG1,G2の電極指長さ方向に延びる寸法は、0.25μmとした。
反射器4,5の電極指の本数は20本とした。
上記弾性波素子1のインピーダンス特性、位相特性、インピーダンススミスチャート及びリターンロス特性を図4〜図7に実線で示す。
比較のために、図9に示したように、全ての電極指及びダミー電極指の先端に凸部を設けたことを除いては、すなわち第1の電極指及び第2のダミー電極指の先端にも凸部を設けたことを除いては、上記実施形態と同様にして第1の比較例の弾性波素子を作成した。
さらに、第2の比較例として、図3に示す電極構造を有する弾性波素子1011を用意した。弾性波素子1011では、全ての電極指の先端に凸部13を設けなかったことを除いては、上記実施形態と同様とした。
上記第1の実施形態の弾性波素子1を用い、図2に示した弾性波装置14を構成した。この弾性波装置14において、電極ランド19をグラウンド電位に接続し、電極ランド17からJESD22A−114に準拠した条件でサージ発生器によりサージ電圧を印加した。
第1の比較例及び第2の比較例の弾性波素子についても、上記弾性波装置14と同様にして弾性波装置を構成し、第1の実施形態の場合と同様にしてサージ電圧を印加した。
第1の実施形態、第1及び第2の比較例において、上記サージ電圧を印加した場合に電極指が破壊するに至った電圧すなわち破壊電圧を求めた。その結果、第1の比較例の弾性波素子の破壊電圧は206Vであったのに対し、上記実施形態及び第2の比較例の弾性波素子では、破壊電圧は246Vであった。すなわち、図9に示した電極構造を有する第1の比較例では、全ての電極指の先端に凸部が設けられていたため、サージ耐性が低かった。これに対して、実施形態及び図3に示した凸部を全く有しない第2の比較例では、破壊電圧が246Vであり、サージ耐性が高められることがわかる。
これは以下の理由によると考えられる。サージ電圧を印加した側に接続されている電極指により形成されている電極指ギャップ部、すなわちグラウンド側電位に接続されているバスバー側のギャップG1では、サージ電圧が当該電極指を通ってくる。そのため、サージ電圧を印加した側に接続されている電極指である第1の電極指8の長さの分、電圧降下が生じ、電圧が低くなる。しかし、グラウンド電位側に接続されている電極指により形成されている電極指ギャップ部、すなわちサージ電圧を印加した電極に接続されているバスバー側のギャップG2では、サージ電圧を印加した側に接続されている電極指である第2のダミー電極指11の長さが短い分、サージ電圧の電圧降下は小さく、電圧がギャップG1よりも高い。従って、ギャップG1においては、凸部を設けてもサージ耐性が劣化しない。
上記第2の比較例の弾性波素子のインピーダンス特性、位相特性、インピーダンススミスチャート及びリターンロス特性を図4〜図7に、それぞれ破線で示す。また、上記第2の弾性波素子のインピーダンス特性、位相特性、インピーダンススミスチャート及びリターンロス特性を図4〜図7に一点鎖線で示す。
図4〜図7から明らかなように、特に図7のリターンロス特性において顕著に現れているように、共振特性においては、第1の実施形態及び第1の比較例の弾性波素子が、第2の比較例の弾性波素子に比べて優れていることがわかる。また、第1の実施形態と第1の比較例とでは、共振特性にさほど差のないことがわかる。
従って、上記サージ耐圧試験及び共振特性から明らかなように、上記実施形態の弾性波素子1では、第1の比較例と同様の良好な特性を有しつつ、サージ耐性を効果的に高め得ることがわかる。
上記実施形態では、全てのギャップG1,G2を挟んでダミー電極指と電極指とが対向している部分において、ホット側電位に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部における電極指の先端に凸部13を設けず、グラウンド電位に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部における電極指の先端の全ての凸部13を設けたが、必ずしもこのように設定する必要はない。
例えば、複数のギャップG2の寸法が異なる場合、すなわちIDT電極3において、弾性表面波伝搬方向と直交する方向に沿うギャップの寸法が異なる場合、該ギャップの寸法が最も狭い部分において、ホット側電位に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部における電極指の先端に凸部13を設けなければよい。
最も狭いギャップにおいてサージ耐性が最も低くなる。従って、このような場合には、最も狭いギャップにおいて、電極指の先端に凸部を設けない構造とすればよい。すなわち、本発明においては、グラウンド電位に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部における電極指の全ての先端に凸部13を設ける必要は必ずしもない。
また、弾性波素子では、複数のホット側電位に接続される電極指が設けられている場合がある。このような複数のホット側電位に接続される電極指を有する弾性波装置にも本発明を適用することができる。
さらに、一ポート型弾性表面波共振子に限らず、弾性表面波共振子フィルタ、縦結合共振子型フィルタなどの各種弾性表面波フィルタにも本発明を適用することができる。
また、図8は、本発明の第2の実施形態として、上記弾性波素子1を用いたラダー型フィルタの回路図を示す。図8において、直列腕に複数の直列腕共振子S1〜S4が互いに直列に接続されている。また、直列腕とグラウンド電位との間に、並列腕共振子P1〜P3が接続されている。このような直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P3の少なくとも一つの共振子を、上記弾性波素子1を用いて構成することができる。ここで、並列共振子P1〜P3は、グラウンド電位に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部において、電極指の先端に上記凸部を設けない構造を有する。この理由は、ラダー型フィルタにおいては、並列共振子にかかるサージ電圧は、グラウンド側から印加されることによる。つまり、サージ電圧が印加される側に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部において、電極指先端に凸部を設けない構造とすればよい。それによって、ラダー型フィルタのフィルタ特性を高めつつ、サージ耐性を効果的に高めることができる。
また、本発明は、弾性表面波を利用した弾性波素子に限らず、弾性境界波を利用した弾性境界波素子にも適用することができる。
さらに、上記弾性波素子1の実験で言えば、誘電体層を圧電基板2上に形成したが、誘電体層は必ずしも形成されずともよい。
1…弾性波素子
2…圧電基板
3…IDT電極
4,5…反射器
6…第1のバスバー
6A…第1の端子
7…第2のバスバー
7A…第2の端子
8…第1の電極指
9…第2の電極指
10…第1のダミー電極指
10a,10b…配線電極
11…第2のダミー電極指
12,13…凸部
14…弾性波装置
15…パッケージ本体
16…ボンディングワイヤー
17…電極ランド
18…ボンディングワイヤー
19…電極ランド
G1,G2…ギャップ
P1〜P3…並列腕共振子
S1〜S4…直列腕共振子

Claims (7)

  1. 圧電基板と、圧電基板上に形成されたIDT電極とを備え、
    前記IDT電極が、第1のバスバーと、前記第1のバスバーと隔てられて配置された第2のバスバーと、
    前記第1及び第2のバスバーにそれぞれ接続されている第1,第2の端子と、
    前記第1のバスバーに一端が接続されており、先端が前記第2のバスバー側に向かって延ばされている複数本の第1の電極指と、
    前記第2のバスバーに一端が接続されており、先端が前記第1のバスバー側に延ばされている複数本の第2の電極指と、
    前記第2のバスバーに一端が接続されており、前記第1のバスバー側に延ばされており、先端が前記複数本の第1の電極指の先端とギャップを隔てて電極指長さ方向において対向されている複数本の第1のダミー電極指と、
    前記第1のバスバーに一端が接続されており、前記第2のバスバー側に延ばされており、先端が前記複数本の第2の電極指の先端とギャップを隔てて電極指長さ方向において対向されている複数本の第2のダミー電極指とを有し、
    前記複数本の第1の電極指、前記複数本の第1のダミー電極指、前記複数本の第2の電極指及び前記複数本の第2のダミー電極指において、前記第1の端子に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部においては、電極指の先端に、電極指側縁から弾性波伝搬方向に突出している凸部が設けられておらず、前記第2の端子に接続されているバスバー側の電極指ギャップ部においては、電極指の先端には上記凸部が設けられている、弾性波素子。
  2. 前記第1の端子はホット側電位であり、前記第2の端子はグラウンド電位である、請求項1に記載の弾性波素子。
  3. 複数本の第1の電極指、複数本の前記第1のダミー電極指、複数本の第2の電極指及び複数本の前記第2のダミー電極指において、グラウンド電位に接続されるバスバー側の電極指ギャップ部における電極指の先端以外の全ての電極指の先端に前記凸部が設けられていない、請求項2に記載の弾性波素子。
  4. 前記複数本の第1の電極指及び前記複数本の第2のダミー電極指の先端に前記凸部が設けられており、前記複数本の第2の電極指及び前記複数本の第1のダミー電極指の先端に凸部が設けられていない、請求項2に記載の弾性波素子。
  5. 前記ギャップ近傍において、第1の電極指及び第1のダミー電極指のうち少なくとも一方において、少なくとも一方の電極指の側縁から弾性波伝搬方向において突出する突出部が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性波素子。
  6. 前記IDT電極に交差幅重み付けが施されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性波素子。
  7. 直列腕共振子と、並列腕共振子とを備えるラダー型フィルタであって、
    前記直列腕共振子及び並列腕共振子のうち少なくとも1つの共振子が、請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性波素子からなる、ラダー型フィルタ。
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