JP5878666B1 - 綴じ部を有するシート及び該シートの綴じ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の用具に頼ることなく、シート自らでシートを綴じることができ簡単にシートをまとめ綴じることが可能で破損しにくくレポート用紙や素材の異なるシートにも使用可能で使い勝手がよく多くのシートを綴じることが可能なシートを提供する。【解決手段】綴じ部Jがシート1の所定位置に設けられた突出片形成手段2と突出片を差し込むための保持部形成手段3からなりシートの突出片の先端部に曲線形状の段差部2bが設けられ、突出片形成方向に対し保持部の形状は曲線形状3bで矩形段差部を持つ。【選択図】図1

Description

本発明は、シートを綴じ込むとき、シート自らまとめ綴じることができる綴じ部を設けたシートに関するものである。
従来のシートを綴じることに関しては、糊、紐、クリップ、綴じ具等を使うものの他に、シート等に設けられた突出片を保持部に貫通させる方法がある。
従って、綴じるための用具がない場合にはシートを綴じることが難しく不便であった。
用具を使用しないでシート自らでシートを綴じることができる綴じ部を設けたシートの既出願(特許文献1、特許文献2、特許文献3)がある。
上記特許文献1は、保持部の形成方向に対して形成方向が傾斜している突出片を、表面側に重ねて折り曲げ、シート縦方向端縁に垂下させるように折り返し、先端部を保持部に貫通させて差し込み、シート縦方向の端縁を迂回してシート上端縁と略平行に折り曲げ、先端を差し込み部へ差し込む方法をとっている。上記文献2は、保持部の形成方向に対して形成方向が傾斜している突出片先端部に形成方向と鋭角となる下線を有するかえし部を表面側に重ねて折り曲げ、シート縦方向端縁に略平行に垂下させて折り返し、先端部を保持部に貫通させて差し込み、かえし部をひっかけるものである。上記文献3は、書類を綴じる装置として開発されたものであり、この装置により作りだされているスリットは、コ形状になっていて対向する位置に保持部の穴が設けられている。
文献1は突出片を差し込み迂回させるため、突出部の長さが長いとよくとまるが、少々綴じる手間もかかる。文献2については、突出片先端にかえし部を有し、かえし部を変形三角形の形状にすることで、差し込みやすく工夫してあって突出片先端部にかえし部が設けられており、突出片形成方向と、かえし部の下線の方向とが作る角度が鋭角状になっているため、「綴じる」「外す」を繰り返すと、前記かえし部が摩耗する場合もありシート枚数が多くなると差し込みにくくなることもあった。文献3については、綴じ片の折り返し角度は180度のみとなる。また、綴じ片と保持部の組み合わせが円形状と矩形状の組み合わせに限らず、穴部形状も円形であってもよいと記されてはいるが、抜けにくいことに加えて、その安定性を考えると、その形状は円形という明確なものが必要と思われる。
特許第53686475号公報 特許第53686075号公報 特開2004−122329号公報
本願発明は上記特許文献1に記載の発明のような、突出部の長さが長いために生じる手間を少なくしたものであり、さらに特許文献2に記載の発明は、保持部に差し込みやすくするための工夫である。変形三角形の角(かえし)が「綴じる」「外す」の繰り返しに対して前記かえし部が摩耗しシート枚数が多くなると差し込みにくくなるということがあり、この点を改良したものである。また特許文献3に記載の発明のように折り返し角度が180度に限定されることや、抜けやすく安定性に欠ける事もあり、それらの点を考慮し改良したものである。本願発明は他の用具に頼ることなく、シート自らで枚数の多いシートを綴じることができるものである。本願発明は、綴じ部を有し、簡単に枚数の多いシートを綴じることや外したりすることができるとともに枚数の多い一般の印刷用紙やコピー用紙やレポート用紙等にも使用可能で、使い勝手がよく多くのシートをしっかりと綴じることが可能な綴じ部を有するシートを提供することを目的としている。
上記課題を解決するためになされた本願発明の請求項1は綴じ部(J)を設けたシート(1)であって、前記綴じ部(J)がシート(1)の所定位置に設けられた突出片形成手段(2)と、突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)を備え、前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に抜け止め部形成手段(R1)が設けられ、前記抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)が前記保持部形成手段(3)の幅(W44)以上であり、前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)が突出片形成手段の曲線部(2b)で囲まれた形状からなり、抜け止め部形成手段の幅(W33)が前記突出片形成手段(2)の幅(W11)よりも大きく、前記突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段の直線部(2a)とが連続しており繋がり部を構成し、該繋がり部に突出片の段差部(K1)が設けられており、前記突出片形成手段(2)の突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)は1個又は複数個備えており、前記保持部形成手段(3)の中心点(P2)が保持部形成手段(3)の形成方向(L2)上に設けられ、保持部形成手段(3)の曲線部(3b)によって囲まれた形状からなり、保持部形成手段(3)の形成方向(L2)に沿って突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と保持部形成手段(3)の形成方向(L2)との交点(E2)にむかってアプローチ部(T)が設けられることを特徴とする。
本願発明の請求項2は請求項1に記載の綴じ部(J)を設けたシート(1)において、前記突出片形成手段の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)が突出片形成手段の曲線部(2b)で囲まれた形状からなり、抜け止め部形成手段の幅(W33)が前記突出片形成手段の幅(W11)よりも大きく、前記突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段の直線部(2a)とが連続しており繋がり部を構成し、該繋がり部に突出片の段差部(K1)が設けられていることを特徴とする。
係る構成によれば特に突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段の直線部(2a)とが連続しておりその繋がり部に突出片の段差部(K1)を設けたことにより突出片(4)を差し込む際に多くの抜け止め部(R2)が複数のシートの上層と下層部の間に於いて横ずれが生じる。そのことより抜け止め部(R2)の全体としての幅が広くなり、突出片(4)を保持部(5)に差し込むと突出片形成手段の直線部(2a)が厚み方向でねじれて複数のシート(1)により上層と下層で広がり、より一層抜けずにしっかり綴じることが可能になるという効果がある。さらに突出片(4)の先端が突出片形成手段の曲線部(2b)となっているため破損しにくいという効果がある。
本願発明の請求項3は請求項1又は請求項2に記載の綴じ部(J)を設けたシート(1)において、前記突出片形成手段(2)の突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)は1個又は複数個備えていることを特徴とする。
係る構成によれば同一紙面上に前記突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)を1個又は複数個設けられることにより多様な使い方ができるという効果がある。
本願発明の請求項4は請求項1〜3のいずれかに記載の綴じ部(J)を設けたシート(1)において、前記保持部形成手段(3)の中心点(P2)が保持部形成手段(3)の形成方向(L2)上に設けられ、保持部形成手段(3)の曲線部(3b)によって囲まれた形状からなり、保持部形成手段(3)の形成方向(L2)に沿って突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と保持部形成手段(3)の形成方向(L2)との交点(E2)にむかってアプローチ部(T)が設けられることを特徴とする。
係わる構成によればアプローチ部(T)が設けられることにより突出片(4)の先端の抜け止め部(R2)が明確に入れ易く又保持部(5)の先端が曲線によって囲まれた形状ということもあり破損しにくいという効果がある。更に突出片(4)と保持部(5)が曲線形状であることから抜けにくいという効果がある。
本願発明の請求項5は請求項1〜4のいずれかに記載の綴じ部(J)を設けたシート(1)において、前記アプローチ部(T)は矩形からなり、前記保持部形成手段(3)の直線部(3a)と曲線部(3b)が連続しており、繋がり部を構成し、該繋がり部に保持部の段差部(K2)が設けられていることを特徴とする。
係る構成によれば、特にアプローチ部(T)が矩形からなり、また該繋がり部に保持部の段差部(K2)が設けられていることにより、突出片の先端部(4b)が極めて入り易く抜けにくいという効果がある。
本願発明の請求項6は請求項1〜5のいずれかに記載の綴じ部(J)を設けたシート(1)において、前記アプローチ部(T)の底部(M)に、保持部形成手段(3)の形成方向(L2)と直行する方向で保持部形成手段(3)のかえしの形成方向(L3)に沿って左右方向にスリット(S)が設けられて、その箇所にかえし部(C)が形成されていることを特徴とする。
係る構成によれば、突出片の先端部(4b)がより入れ易く、突出片(4)と保持部(5)がともに曲線であることから、互いに弧の部分が交差してひっかかるため、すれにくく抜けにくい。そのうえ保持部(5)のアプローチ部(T)における底部(M)に左右方向にスリット(S)が設けられ、さらにかえし部(C)も形成されることからアプローチ部(T)とあいまって、枚数が多くなっても左右方向に横ずれし、広がりひっかかって入れ易く極めて抜けにくいという効果がある。
本願発明の請求項7は請求項1〜6のいずれかに記載の綴じ部(J)を設けたシートにおいて、前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)の略中央部分に、突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と同方向に、抜け止め部形成手段(R1)の折り込み部(H)が設けられていることを特徴とする。
係る構成によれば、立ち上げた突出片(4)の抜け止め部(R2)を弾性変形を利用して抜け止め部形成手段の折り込み部(H)が設けられているため略半分ほどに複数枚のシート(1)を曲げる時、曲げやすいという効果がある。
本願発明の請求項8は請求項1〜7のいずれかに記載の綴じ部を設けたシート(1)において、前記突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と前記保持部形成手段(3)の形成方向(L2)の交点(E2)と保持部形成手段の中心点(P2)を結ぶ直線を半径とした保持円(U)の同一円周上に形成された円弧(F)に前記保持部形成手段(3)の中心点(P2)があり、綴じ適正の好適な範囲を示す部分が前記同一円周上に形成された円弧(F)であることを特徴とする。
係る構成によれば前記突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と前記保持部形成手段(3)の形成方向(L2)の位置の角度(α1)と、突出片(4)の折り返し角度(α2)を変えることもでき、紙面の有効利用も考えられて適正な角度で設定できるという効果がある。
突出片の折り返し角度(α2)が、シート孔(6)を除いたほとんどの位置で可能であるが有効活用となると好適角度は、45度〜315度であるという効果がある。
前記請求項1〜8のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート(1)の綴じ部を用いて綴じる際に下記の手順、
(イ)前記シート(1)の前記突出片形成手段(2)から突出片(4)を形成する手順と、
(ロ)前記保持部形成手段(3)を切り抜いて保持部(5)を形成する手順と、
(ハ)前記シート(1)の前記突出片(4)をシート(1)の表面側に折り曲げる手順と、
(ニ)前記突出片(4)を同時に重ねて所定の折り返し角度(α2)で折り返す手順と、
(ホ)前記突出片(4)の先端部(4b)に設けられている抜け止め部(R2)を保持部(5)に設けたシートの孔(6)に貫通させ、シート(1)の裏面側に抜け止め部(R2)を突出させる手順と、
(ヘ)シート(1)の裏面側で保持部(5)に設けたシートの孔(6)に、突出片(4)の先端に設けられている抜け止め部(R2)を引っ掛けてシート(1)を綴じる手順、
とすることを特徴とする。
係る綴じ方法によれば確実に少ないシート枚数や多くのシート枚数を綴じ易くなりしっかり綴じることが可能となり、極めて入れ易く抜けづらいという効果がある。
本願発明の1によれば本体にシート綴じ部(J)を有しているためシート(1)自らで綴じることができ、突出片形成手段(2)の先端に抜け止め部形成手段(R1)を設けていることもあり突出片(4)を形成した時にその先端に抜け止め部(R2)が設けられるので、抜けにくく枚数も多く綴じることができて、器具がなくても手もとで簡単に使用できるため便利で使い勝手がよいという効果がある。また、突出片(4)を下方へ折り返し紙の弾性変形を利用して保持部(5)へ入れることにより抜け止め部形成手段の幅(W33)が保持部形成手段の幅(W44)よりも大きいことで突出片(4)を保持部(5)に差し込むと厚みのずれもでき、ねじれがでてしかも上に抜けにくく、さらに引っ張られても保持部形成手段の幅(W44)の幅が抜け止め部形成手段の幅(W33)により小さいので抜けにくいという効果がある。
本願発明の2によれば、特に突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段(2)の直線部(2a)とが連続しておりその繋がり部に突出片の段差部(K1)を設けたことにより突出片(4)を差し込む際に多くの抜け止め部(R2)が複数のシートの上層と下層部の間に於いて、横ずれが生じる。そのことより抜け止め部(R2)の全体としての幅が広くなり、突出片(4)を保持部(5)に差し込むと突出片形成手段の直線部(2a)が厚み方向でねじれて複数のシート(1)により上層と下層で広がりより一層抜けずにしっかり綴じることが可能という効果がある。さらに先端の突出片(4)が突出片形成手段の曲線部(2b)となっているため破損しにくいという効果がある。
本願発明の3によれば、同一紙面上に前記突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)を1個又は複数個設けられることにより、多様な使い方ができるという効果がある。
本願発明の4によればアプローチ部(T)が設けられることにより突出片(4)の先端の抜け止め部(R2)が明確に入れ易く又保持部(5)の先端が曲線によって囲まれた形状ということもあり破損しにくく抜けにくいという効果がある。更に突出片(4)と保持部(5)が曲線形状であることから抜けにくいという効果がある。
本願発明の5によれば、特にアプローチ部(T)が矩形からなり、また該繋がり部に保持部の段差部(K2)が設けられていることにより、突出片の先端部(4b)がより入り易く抜けにくいという効果がある。
本願発明の6によれば、突出片(4)の先端部(4b)がより入れ易く、突出片(4)と保持部(5)がともに曲線であることから、互いに弧の部分が交差してひっかかるため、すれにくく抜けにくい。そのうえ保持部(5)のアプローチ部(T)における底部(M)に左右方向にスリット(S)が設けられ、さらにかえし部(C)も形成されることからアプローチ部(T)とあいまって、枚数が多くなっても左右方向に横ずれし、広がりひっかかって極めて抜けにくいという効果がある。
本願発明の7によれば、立ち上げた突出片(4)の抜け止め部(R2)を弾性変形を利用して略半分ほどに複数枚のシート(1)を曲げる時、曲げやすいという効果がある。
本願発明の8によれば、突出片形成手段の形成方向(L1)と保持部形成手段の形成方向(L2)の位置の角度(α1)と、突出片の折り返し角度(α2)を変えることもでき、紙面の有効利用も考えられて適正な角度で設定できるという効果がある。
突出片の折り返し角度(α2)が、シート孔(6)を除いたほとんどの位置で可能であるが有効活用となると好適角度は、45度〜315度であるという効果がある。
本願発明の9によれば確実に少ないシート枚数や多くのシート枚数を綴じ易くなりしっかり綴じることが可能となり、極めて抜けづらいという効果がある。
図1は本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)を示す平面図である。 図2は本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)を示す平面図の拡大図である。 図3は突出片形成手段(2)の拡大図である。 図4は保持部形成手段(3)を複数個備えた綴じ部(J)を有するシート(1)の平面図である。 図5は保持部形成手段(3)の拡大図である。 図6は保持部形成手段(3)に於けるアプローチ部(T)の説明図である。 図7は保持円(U)の綴じ適正の好適な部分を示す円弧(F)の説明図である。 図8は綴じ部(J)を一枚の紙の端部の複数箇所B1〜B8に設けている図面である。 図9は突出片(4)を保持部(5)に差し込もうとしている説明図である。 図10は本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)の閉じた状態を示す斜視図である。 図11の(a)(b)(c)(d)は本発明の綴じ部を有するシート(1)の綴じ方法の手順を示す説明図である。 図12の(a)(b)は本発明の綴じ部(J)を有するシート(1)が厚みでずれを生じた状態を示す平面図(a)と背面図(b)である。
以下、本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)及び綴じ方法について、図面に従って詳細に説明する。
本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)は、シート(1)にミシン目打ちされた突出片形成手段(2)と、同じくミシン目打ちされた保持部形成手段(3)より成り立つ。図中に於いて黒くぬりつぶした箇所は、シートの孔(6)である。
初めミシン目打ちされた三角形のかえし部を持つ突出片形成手段(2)とミシン目打ちされたコ形状の保持部形成手段(3)を、シート(1)の上部位置におよそ180度方向に設けて、突出片(4)を立ち上げ、およそ180度折り返して保持部(5)に差し込んだが、安定せず破れ易いことがわかった。
そこで突出片(4)の折り返す角度を変えることで、ずれを少なくできるのではないかと考え、突出片形成手段(2)の形成方向(L1)に対して前記保持部形成手段(3)の形成方向(L2)が傾斜するよう角度を変えて折り返し、突出片(4)を差し込んだ。これによって力の加わる方向が変わり、横にずれにくく破れにくいことがわかった。
角度を変えて折り返すことにより、横にずれにくくなることがわかったので、さらにずれにくくするため、突出片(4)の先端を右下がりおよそ45度の変形矢印とし、保持部(5)を突出片(4)の折り返し線と平行の右下がりおよそ45度とし、また保持部(5)の端は、折り返し垂下した突出片(4)の矢印の部分が引っ掛かり止まるように設けた。これによってさらに横にずれにくく入れやすくなったが、変形矢印の先端は鋭角状になっているため「とめ」「はずし」を繰り返ししすぎると、鋭角の形状が安定しづらい場合もあった。
変形矢印の先端が鋭角状になっていることから、形状をより一層安定させるために、横ずれしにくく、入りやすさを保ったまま形状を変える必要がある。そこで変形矢印のかえし部の形状を、変形半円状の形状のかえし部に変えてみた。これによって変形矢印のかえし部より安定したが、さらに安定させるために、突出片形成手段(2)の先端部(4b)を所定形状の抜け止め部形成手段(R1)に変えた。前記抜け止め部形成手段(R1)は、円形、楕円形、又はその他の曲線形状又は、その他の矩形、三角形等であってもよいものとする。これによってシート(1)を綴じる際、曲線形状の突出片(4)が徐々に保持部(5)により入り込むため、入れやすく、保持部(5)の左側端部と右側端部の幅より狭い保持部水平方向の幅により、十分保持部(5)の差し込み部にひっかかる。また形状が曲線形状であるため突出片(4)を差し込む際に多くの抜け止め部が複数のシートの上層と下部の間に更に横ずれが生じることで抜け止め部(R2)の全体としての幅が広くなり、形状が安定した。
また、前記保持部形成手段(3)の形状は円形、楕円形、又はその他の曲線形状又は、その他の矩形、三角形等であってもよいものとする。
一方突出片(4)を重ねて折り返すことによって生じる厚みのずれで、突出片(4)を垂下すると、突出片の直線部(4a)が厚みでねじれるため、突出片(4)を保持部(5)に差し込んだ後複数のシート(1)により上下左右で広がりより一層抜けずにしっかりとまり、抜けにくくなることがわかった。
しかし突出片(4)を重ねて折り返すことによる厚みで、突出片(4)の長さが下積みの紙ほど短くなるため、保持部(5)の位置をより決め易くしたいと考えた。
そこで直線形状の差し込み窓を持つ保持部(5)の代わりに、突出片(4)の抜け止め部の幅(W3)よりやや小さい保持部の幅(W4)を持つ保持部形成手段の曲線部(3b)に囲まれた曲線形状の保持部(5)にしてみた。
保持部(5)の縁が曲線形状になっていることから、突出片(4)と保持部(5)の縁円の弧の部分が、互いに交差して引っかかり、保持部(5)の位置が決めやすくなった。またこれによって保持部(5)の位置は、突出片形成手段(2)の部分を除いたほとんどの位置で可能となった。
突出片(4)の抜け止め部の幅(W3)が保持部の幅(W4)より大きいので、突出片(4)を折り返した後、抜け止め部(R2)を弾性変形を利用して、略半分ほど曲げて保持部(5)に貫通させてみると、保持部(5)が曲線形状であるためより貫通しやすく、また抜け止め部の幅(W3)が保持部の幅(W4)より大きいので、さらに抜けにくくなった。
しかし抜け止め部(R2)を弾性変形を利用して略半分ほど曲げて保持部(5)に貫通させるとき、重ねるシートの数が多くなり厚みが増すと、曲げにくい場合もあった。そこで突出片形成手段の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)の略中央部分に突出片形成手段の形成方向(L1)と同方向に抜け止め部形成手段の折り込み部(H)を設けてみた。これによって抜け止め部(R2)を非常に曲げやすくなり保持部(5)が曲線形状であるので直線形状で成り立っているものも好適ではあったが本願発明は、更に有効になった。
さらに抜け止め部の幅(W3)が保持部の幅(W4)より大きいため、重ねるシートが多くなり厚みが増すと、保持部形成方向の逆方向にずれが生じ、保持部(5)に貫通しにくくなることがわかった。そこで保持部形成手段の形成方向(L2)に沿って突出片形成手段の形成方向(L1)と保持部形成手段の形成方向(L2)の交点(E2)にむかってアプローチ部(T)を設けた。更にアプローチ部(T)は矩形からなり、保持部形成手段の直線部(3a)と曲線部(3b)を連続しており繋がり部を構成し、保持部の段差部(K2)を設け、また矩形の幅は保持部形成手段の幅(W44)より小さく、突出片形成手段の幅(W11)より大きくした。これにより突出片の直線部(4a)と抜け止め部(R2)が矩形の保持部の段差部(K2)に入り込み引っかかるので、一層ずれにくく抜けにくくなった。
突出片形成手段の形成方向(L1)と保持部形成手段のかえしの形成方向(L3)との交点を(E1)とし、前記突出片形成手段の形成方向(L1)と保持部形成手段のかえしの形成方向(L3)とが傾斜角度(α1)を持って交又しており、突出片形成手段の形成方向(L1)と保持部形成手段の形成方向(L2)との交点を(E2)とし、前記突出片形成手段の形成方向(L1)と前記保持部形成手段の形成方向(L2)とが傾斜角度(α2)を持って交又し、保持部形成手段の形成方向(L2)と保持部形成手段のかえしの形成方向(L3)との交点を(E3)とし、前記交点(E2)と保持部形成手段の中心点(P2)を結ぶ直線を半径とする保持円(U)の同一円周上に形成された円弧(F)上に前記保持部形成手段の中心点(P2)がある。このようにすることにより突出片の折り返し角度(α2)が有効活用となる好適な角度は約45度〜約315度の範囲で綴じ適正の効果が発揮できるということがわかった。保持円の中心(U1)と前記交点(E2)とは同一点上にある。
また前記保持部形成手段(3)を1個又は複数個備えることにより有効活用できる。
同一紙面上に綴じる位置や枚数等に考慮しながらも、紙面上のいろいろな箇所に突出片形成手段(2)及び保持部形成手段(3)を1箇所のみだけでなく複数個又は複数箇所備えることにより紙等を綴じる際、しっかりと綴じることができる効果がある。同一紙面に於いてシート(1)の4辺の端部(B)の少なくともいずれか1箇所に綴じ部(J)が設けられている。綴じ部(J)は、1箇所でも2箇所以上でもよいこととする。図8には8箇所の位置を示してあるが、これらに限定するものではない。また、上部、下部、左部、右部の位置で綴じる個数は、1個としているが複数個で綴じることも可能である。このようにすることにより、綴じ適正がより向上する。綴じ易くしっかりと綴じることができる。更に袋綴じとすることもできる。図8に複数のシート端部B1〜B8の例を示すが綴じ部(J)の位置はこれらの位置に限定されるものではない。
また矩形のアプローチ部(T)も突出片の先端部(4b)が入り易く、保持部(5)のアプローチ部の底部(M)の左右方向にスリット(S)を設けることにより更に枚数が多くなっても左右方向に横ずれし広がりひっかかることで、入れ易く極めて抜けにくい効果がでた。
これで本願発明が完成した。本願発明の綴じ具を有するシート(1)は、綴じ部(J)を設けたシート(1)であって、綴じ部(J)がシートの所定位置に設けられた突出片形成手段(2)と、突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)からなり、突出片(4)の形成方向に対して、保持部(5)の形成方向が傾斜しており、突出片の折り返し角度(α2)は、シート孔(6)を除いたほとんどの位置で可能である。突出片形成手段(2)及び保持部形成手段(3)は、例えば前記したミシン目打ちの他、片押し等によって切り目をつけることが好適である。保持部(5)のアプローチ部の底部(M)を点線で折り目の表示(V)としているが、この部分は印刷をしておくのみで切り目は入れないこととする。そのことによりアプローチ部(T)を残しておくことで、は突出片(4)を保持部(5)に入り易く抜けにくいという効果がある。また突出片(4)を保持部(5)に綴じる際の使用方法であるが二通りの方法がある。A方式として綴じる紙の枚数が少ない場合はスリット(S)は切り目を抜きとらずに使用する。B方式として紙の枚数が多い場合はスリット(S)の切り目を抜きとって使用すると有効である。又、これらに限定されるものではない。
次に本願発明の綴じ部を有するシート(1)の使い方を順序だてて説明する。
図10の(a)に示すように本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)は、初めの状態において抜け止め部形成手段(R1)を有する突出片形成手段(2)と保持部形成手段の曲線部(3b)を有する保持部形成手段(3)を持つ平坦なシート(1)である。(b)は綴じ部(J)を設けたシート(1)の綴じ部(J)を用いて綴じる際、曲線形状の突出片(4)をシート(1)の表面側に重ねて折り曲げ、保持部(5)に差し込む前の手順の説明図である。(c)は綴じ部を設けたシート(1)の綴じ部(J)を用いて綴じる際、突出片(4)を折り曲げ、さらに抜け止め部(R2)を弾性変形を利用して略半分ほど曲げた手順の説明図である。(d)は突出片(4)を保持部(5)に差し込んだ手順の説明図である。
まず本願発明のシート(1)の突出片形成手段(2)を突出片形成手段の幅(W11)、ならびに抜け止め部形成手段の幅(W33)とで作る突出片の段差部(K1)の部分に注意しながら、全体をていねいに切り抜き、裏面より表面方向に立ち上げる。次に保持部形成手段(3)を切り抜き開口し、突出片(4)と保持部(5)を設ける。次に綴じようとするシート(1)すべての突出片(4)をきちんと重ねた後、該突出片(4)を方向を変えて折り返し、弾性変形を利用して保持部(5)に差し込む。
本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)は、シート枚数約20枚程度を綴じ込むことは可能であったが、突出片(4)の厚さが厚くなるので、およそ約5〜10枚程度をめやすにすることが望ましい。
また本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)は実施例に記載しただけでなく、突出片形成手段(2)、保持部形成手段(3)を、ミシン目打ちのみでなく、他の方法で何箇所かを留めることも可能である。また容易に指で押せば切り抜ける、切り込み線を設けること等も可能である。シート(1)を綴じる場合は左上、右上を利用することが多いので突出片(4)が裏の紙面の中に収まり整理もしやすい。
さらに突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)は、実施例にあげたシート(1)の左上の箇所だけに限るものではなく、又、突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の数も同様である。例えば同一紙面上に突出片(4)を1個とし、保持部(5)を1箇所という使い方であってもよいが、突出片(4)と保持部(5)を複数設けておき、それぞれの使い方により工夫することもできる。これらに限定するものではない。実施例ではコピー用紙を使用したが、シート(1)においては印刷用紙、新聞紙、レポート用紙、ノート紙、便箋等、その他のシート(1)や紙以外のシート(1)を用いることも可能であり、これらに限定するものではない。
次に紙綴じ適性試験について詳しく述べる。
実施例サンプルと比較例サンプルを作成して、それぞれの綴じ易さと綴じ部の耐久性について試験し、その結果を表1に示した。また、突出片(4)の曲げ易さと抜け止め部(R2)のシートの孔(6)への入れ易さ及び綴じ部の耐久性について試験し、その結果を表2に示した。
表1に記載の実施例1〜実施例8及び比較例1、比較例2の詳細は下記のとおりである。
[実施例1]
実施例1のサンプルについて説明する。図1に示すような綴じ部(J)を有する形状のシートを作成し、試験サンプルの試験方法は手で差し込み抜いたりする等して試験した。実施にあたり使用する材料として、A4コピー用紙、鉛筆、定規、コンパス、カッター、トレッシングペーパー、下敷等を使用し、1枚1枚時間をかけて正確に作成した。
作る手順として左上方向に綴じ部(J)に於ける突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の下書きを行った。突出片形成手段(2)の大きさは、突出片形成手段(2)の直線部(2a)の長さの上部が20mm、下部が15mmで、幅は5mmとした。突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径すなわち抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)は8mmとしコンパスで円形状に描き、その中央部にわずかな抜け止め部形成手段の折り込み部(H)を付与した。又、保持部形成手段(3)の円形の直径すなわち保持部成手段(3)の幅(W44)は6mmとし、スリット(S)は保持部形成手段(3)の形成方向(L2)と直行する方向で保持部形成手段(3)のかえしの形成方向(L3)に沿って左右方向に4mmとして下書きした。そしてそれぞれ鉛筆で描いた部分にカッターでミシン目を入れ切り抜けるようにした。突出片の形成方向(L1)と保持部の形成手段(3)のかえしの形成方向(L3)が作る傾斜角度(α1)は45度とし、突出片(4)の折り返し角度(α2)は45度とした。
[実施例2]
異なる点はα1の角度は30度、α2の角度は60度として、その他は実施例1と同様とした。
[実施例3]
異なる点はα1の角度は20度、α2の角度は70度として、その他は実施例1と同様とした。
[実施例4]
異なる点はα1の角度は30度、α2の角度は120度として、その他は実施例1と同様とした。
[実施例5]
異なる点はα1の角度は70度、α2の角度は160度として、その他は実施例1と同様とした。
[実施例6]
異なる点はα1の角度は50度、α2の角度は220度として、その他は実施例1と同様とした。
[実施例7]
異なる点はα1の角度は10度、α2の角度は260度として、その他は実施例1と同様とした。
[実施例8]
異なる点はα1の角度は30度、α2の角度は300度として、その他は実施例1と同様とした。
[比較例1]
異なる点はα1の角度は50度、α2の角度は40度として、その他は実施例1と同様とした。
[比較例2]
異なる点はα1の角度は70度、α2の角度は340度として、その他は実施例1と同様とした。
下記に示す表2に記載の実施例9〜実施例12及び比較例3、比較例4の詳細は下記のとおりである。
[実施例9]
実施例9のサンプルについて説明する。作成、試験方法、材料は実施例1と同様とした。作る手順としては、左上方向に綴じ部(J)における突出片形成手段(2)と保持部形成手段(3)の下書きを行った。保持部形成手段(3)の円形の直径はJIS規格に合わせて6mm、スリット(S)は保持部形成手段(3)の形成方向(L2)と直行する方向で、保持部形成手段(3)のかえしの形成方向(L3)に沿って左右方向に4mmとして、突出片形成手段(2)の大きさは直線部(2a)の長さを上部20mm下部15mmで幅は5mmとした。突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径すなわちは抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)は8mmとして、コンパスで円形状に描き、その中央部分にわずかな抜け止め部形成手段(R1)の折り込み部(H)を付与した。また突出片(4)の折り返し角度(α2)は90度とした。そしてそれぞれ描いた部分にカッターでミシン目を入れて切り抜いた。
[実施例10]
異なる点は突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径は10mmとして、その他は実施例9と同様とした。
[実施例11]
異なる点は突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径は12mmとして、その他は実施例9と同様とした。
[実施例12]
異なる点は突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径は14mmとして、その他は実施例9と同様とした。
[比較例3]
異なる点は突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径は16mmとして、その他は実施例9と同様とした。
[比較例4]
異なる点は突出片形成手段(2)の曲線部(2b)の直径は18mmとして、その他は実施例9と同様とした。
次に紙綴じ適性試験方法と試験結果の評価について説明する。各実施例サンプルについてシート枚数10枚をワンセットとして用意した。
用意したシート(1)の突出片(4)を所定の直径で形成し、シート(1)の表面側にして折り曲げ、シート(1)の所定角度で折り返し、保持部(5)に突出片(4)先端の抜け止め部(R2)を弾性変形を利用して貫通させ、シート(1)裏面側に抜け止め部(R2)を突出させて10枚のシート(1)を閉じる。試験項目として表1はシート(1)の綴じやすさと綴じ部(J)の耐久性について、表2は突出片(4)曲線部の曲げやすさ、保持部(5)への抜け止め部(R2)の入れやすさ、綴じ部(J)の耐久性について確認し、◎、○、△、の3段階評価で試験し、試験結果を表1、表2にまとめた。
試験実行者は通常の手の感覚の持ち主を10人用意した。試験実行者10人のうち一番高い評価をする人と、一番低い評価をする人を除いた8人の平均をもってその試験を評価した。
次に、試験結果の評価の基準と、その評価を数値化する方法について詳しく述べる。
先ず、試験結果の評価の基準を下記に示す。
◎ 極めて良好を示す
○ 良好を示す
△ やや不良を示す
× 不良を示す
次に、評価を数値化する方法について述べる。
(1)最高評価者と最低評価者各1人を除く。
(2)残った8人の評価を数値化する。
(3)◎○△×を評価数値に置き替える基準は、それぞれの中央値とする。
◎を9とする
○を7とする
△を5とする
×を2.5とする
(4)8人の評価数値の平均値を算出する。
(5)評価点の平均値を◎○△×に置き替える。
(6)置き替える場合の基準は、下記の通りとする。
8以上〜10未満は◎とする。
6以上〜8未満は○とする。
4以上〜6未満は△とする。
1以上〜4未満は×とする。
Figure 0005878666
紙綴じ適性試験結果を表1に示す。
Figure 0005878666
紙綴じ適性試験結果を表2に示す。
次に考察について述べる。紙綴じ適性試験結果の考察は下記のとおりとする。
紙という特質上、柔軟性がある為に多様な角度が可能になるので、表1は綴じやすさ、綴じ部(J)の耐久性及びそれぞれの比較例を、表2は突出片(4)の曲げやすさ、抜け止め部(R2)の入れやすさ、綴じ部(J)の耐久性及びそれぞれの比較例を考察することとした。
[実施例1]
突出片を折り返しやすく差し込みやすい。綴じ部の耐久性はよい。またシートを使用するときの無駄や障害になりにくい。
[実施例2]
突出片を折り返しやすく差し込みやすい。綴じ部の耐久性はよい。またシートを使用するときの無駄や障害になりにくい。
[実施例3]
突出片を折り返しやすく差し込みやすい。綴じ部の耐久性はよい。またシートを使用するときの無駄や障害になりにくい。
[実施例4]
突出片が極めて折り返しやすく、差し込みやすい。綴じ部の耐久性は極めてよい。またシートを使用するときの無駄や障害にならない。
[実施例5]
突出片が極めて折り返しやすく、差し込みやすい。綴じ部の耐久性は極めてよい。またシートを使用するときの無駄や障害とならない。
[実施例6]
突出片が極めて折り返しやすく、差し込みやすい。綴じ部の耐久性は極めてよい。またシートを使用するときの無駄や障害とならない。
[実施例7]
突出片が極めて折り返しやすく、差し込みやすい。綴じ部の耐久性は極めてよい。またシートを使用するときの無駄や障害とならない。
[実施例8]
突出片を折り返しやすく差し込みやすい。綴じ部の耐久性はよい。またシートを使用するときの無駄や障害になりにくい。
[比較例1]
突出片の折り返し部分が長くなり、多少折り返しにくく差し込みにくい。綴じ部の耐久性はあまりよくない。また切り抜く部分が大きくなることや、保持部と突出部の作る角度による形状から、設ける位置に配慮が必要である。
[比較例2]
突出片の折り返し部分が長くなり、多少折り返しにくく差し込みにくい。綴じ部の耐久性はあまりよくない。また切り抜く部分が大きくなることや、保持部と突出部の作る角度による形状から、設ける位置に配慮が必要である。
[実施例9]
突出片は極めて曲げやすく、保持部へも極めて入れやすい。綴じ部の耐久性も極めてよい。
[実施例10]
突出片は極めて曲げやすく、保持部へも極めて入れやすい。綴じ部の耐久性も極めてよい。
[実施例11]
突出片は曲げやすく、保持部へも極めて入れやすい。また突出片の直径が12mmとなるため、抜けにくくはなるがシート孔が大きくなるため、設ける位置等に多少の配慮が必要であるが、問題はない。綴じ部の耐久性はよい。
[実施例12]
突出片半径が保持部の直径と同寸であるので、突出片を曲げることで、保持部へも入れやすくなる。また突出片の直径が14mmとなるため、抜けにくくはなるがシート孔が大きくなるため、設ける位置等に配慮が必要である。綴じ部の耐久性はよい。
[比較例3]
突出片半径が保持部の直径より大きくなるため、突出片を曲げ矩形段差部を利用することで、保持部へ入れることができる。シートの重ねによる厚みのため、多少差し込みは難しい。また突出片の直径が16mmとなるため、抜けにくくはなるがシート孔が大きくなるため、設ける位置等に配慮が必要である。綴じ部の耐久性はあまりよくない。
[比較例4]
突出片半径が保持部の直径より大きくなるため、突出片を曲げ矩形段差部を利用することで、保持部へ入れることができる。シートの重ねによる厚みのため差し込みは難しい。また突出片の直径が18mmとなるため、抜けにくくはなるがシート孔が大きくなるため、設ける位置等に配慮が必要である。綴じ部の耐久性はあまりよくない。
本願発明の綴じ部(J)を有するシート(1)は、綴じ用治具を用いることなく、コピー用紙、便箋、印刷用紙、新聞紙、スクラップ紙、各種報告書、レポート用紙、メモ用紙、プラスチック等と極めて簡単に綴じることが可能となり、産業上の利用価値は大きい。
1 シート
J 綴じ部
B シートの端部
B1 左上部
B2 右上部
B3 左下部
B4 右下部
B5 中上部
B6 中下部
B7 左中部
B8 右中部
2 突出片形成手段
2a 突出片形成手段の直線部
2b 突出片形成手段の曲線部
W1 突出片の幅
W11突出片形成手段の幅
3 保持部形成手段
3a 保持部形成手段の直線部
3b 保持部形成手段の曲線部
W4 保持部の幅
W44保持部形成手段の幅
4 突出片
4a 突出片の直線部
4b 突出片の先端部
5 保持部
6 シートの孔
L1 突出片形成手段の形成方向
L2 保持部形成手段の形成方向
L3 保持部形成手段のかえしの形成方向
E1 突出片形成手段の形成方向と保持部形成手段のかえしの形成方向との交点
E2 突出片形成手段の形成方向と保持部形成手段の形成方向との交点
E3 保持部形成手段の形成方向と保持部形成手段のかえしの形成方向との交点
α1 突出片の形成方向と保持部のかえしの形成方向が作る傾斜角度
α2 突出片の折り返し角度
D 突出片形成手段の先端部
R1 抜け止め部形成手段
W3 抜け止め部の幅
W33抜け止め部形成手段の幅
R2 抜け止め部
K 段差部
K1 突出片の段差部
K2 保持部の段差部
C 保持部のかえし部
S スリット
T アプローチ部
H 抜け止め部形成手段の折り込み部
P1 抜け止め部形成手段の中心点
P2 保持部形成手段の中心点
Q 突出片形成手段の端部
M アプローチ部の底部
U 保持円
U1 保持円の中心
F 同一円周上に形成された円弧
V 折り目の表示
Y1 円弧上のP2の位置
Y2 円弧上のP2の位置
Y3 円弧上のP2の位置
Y4 円弧上のP2の位置
Y5 円弧上のP2の位置

Claims (6)

  1. 綴じ部(J)を設けたシート(1)であって、前記綴じ部(J)がシート(1)の所定位置に設けられた突出片形成手段(2)と、突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)を備え、前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に抜け止め部形成手段(R1)が設けられ、前記抜け止め部形成手段(R1)の幅(W33)が前記保持部形成手段(3)の幅(W44)以上であり、
    前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)が突出片形成手段の曲線部(2b)で囲まれた形状からなり、抜け止め部形成手段の幅(W33)が前記突出片形成手段(2)の幅(W11)よりも大きく、前記突出片形成手段(2)の先端の抜け止め部形成手段(R1)の曲線部(2b)と突出片形成手段の直線部(2a)とが連続しており繋がり部を構成し、該繋がり部に突出片の段差部(K1)が設けられており、
    前記突出片形成手段(2)の突出片(4)を差し込むための保持部形成手段(3)は1個又は複数個備えており、
    前記保持部形成手段(3)の中心点(P2)が保持部形成手段(3)の形成方向(L2)上に設けられ、保持部形成手段(3)の曲線部(3b)によって囲まれた形状からなり、保持部形成手段(3)の形成方向(L2)に沿って突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と保持部形成手段(3)の形成方向(L2)との交点(E2)にむかってアプローチ部(T)が設けられることを特徴とする綴じ部(J)を有するシート。
  2. 前記アプローチ部(T)は矩形からなり、前記保持部形成手段(3)の直線部(3a)と曲線部(3b)が連続しており、繋がり部を構成し、該繋がり部に保持部の段差部(K2)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の綴じ部(J)を有するシート。
  3. 前記アプローチ部(T)の底部(M)に、保持部形成手段(3)の形成方向(L2)と直行する方向で保持部形成手段(3)のかえしの形成方向(L3)に沿って左右方向にスリット(S)が設けられて、その箇所にかえし部(C)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の綴じ部(J)を有するシート。
  4. 前記突出片形成手段(2)の先端部(D)に設けられた抜け止め部形成手段(R1)の略中央部分に、突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と同方向に、抜け止め部形成手段(R1)の折り込み部(H)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の綴じ部を有するシート。
  5. 前記突出片形成手段(2)の形成方向(L1)と前記保持部形成手段(3)の形成方向(L2)の交点(E2)と保持部形成手段の中心点(P2)を結ぶ直線を半径とした保持円(U)の同一円周上に形成された円弧(F)に前記保持部形成手段(3)の中心点(P2)があり、綴じ適正の好適な範囲を示す部分が前記同一円周上に形成された円弧(F)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート。
  6. 前記請求項1〜5のいずれかに記載の綴じ部(J)を有するシート(1)の綴じ部を用いて綴じる際に下記の手順、
    (イ)前記シート(1)の前記突出片形成手段(2)から突出片(4)を形成する手順と、
    (ロ)前記保持部形成手段(3)を切り抜いて保持部(5)を形成する手順と、
    (ハ)前記シートの前記突出片(4)をシート(1)の表面側に折り曲げる手順と、
    (ニ)前記突出片(4)を同時に重ねて所定の折り返し角度(α2)で折り返す手順と、
    (ホ)前記突出片(4)の先端部(4b)に設けられている抜け止め部(R2)を保持部(5)に設けたシートの孔(6)に貫通させ、シート(1)の裏面側に抜け止め部(R2)を突出させる手順と、
    (ヘ)シート(1)の裏面側で保持部(5)に設けたシートの孔(6)に突出片(4)の先端に設けられている抜け止め部(R2)を引っ掛けてシート(1)を綴じる手順、
    とすることを特徴とするシートの綴じ方法。
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