JP5876920B1 - 徘徊防止システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、前記情報端末は、該情報端末を保持している保護対象者に関する保護対象者情報及び各位置情報発信器が発信する位置情報毎に施設の領域を示すエリア情報を対応付けた位置情報テーブルを記憶していると共に、前記位置情報発信器から発信される位置情報を受信して前記位置情報テーブルを参照して施設のエリア情報を特定し、顔認証照合装置に特定したエリア情報及び前記記憶している保護対象者情報を送信し、前記カメラは、予め設定された撮像範囲を通る人物を撮像し、前記顔認証照合装置に、該撮像した人物の撮像画像及び該カメラを識別するカメラ識別情報を送信し、
前記顔認証照合装置は、前記保護対象者情報毎に、該保護対象者の画像を対応付けて記憶した保護対象者情報データベースと、保護対象者の施設における移動履歴を記憶する移動履歴データベースと、前記カメラを識別するカメラ識別情報毎に、該カメラにより監視するエリアを示すエリア情報を対応付けて記憶したカメラ情報データベースと、前記情報端末からのエリア情報及び保護対象者情報を受信すると、その受信した情報を前記移動履歴データベースに記憶させ、前記カメラから送信された撮像画像及びカメラ識別情報を受信すると、カメラ情報データベースを参照して該受信したカメラ識別情報に対応付けられたエリア情報を特定し、前記移動履歴データベースを参照して該特定したエリア情報に対応付けられた保護対象者情報を特定し、該保護対象者情報データベースから該特定した保護対象者情報に対応付けられている保護対象者の画像を抽出し、該抽出した保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致するか否かを顔認証照合により判定する顔認証照合部とを有し、さらに、前記顔認証照合部は、前記判定により保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致する場合、前記サーバ装置に保護対象者が施設の出入口を通過している旨の判定結果、一致した保護対象者の保護対象者情報及び前記撮像画像を送信するようになっており、
前記サーバ装置は、前記顔認証照合装置が送信した前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を受信すると、予め登録された携帯端末に対して、前記ネットワークを介して、前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を送信することを特徴とする。
また、上記の徘徊防止システムでは、保護対象者が保持する情報端末が、位置情報発信器からの位置情報を受信し、その位置情報及び位置情報テーブルを用いて施設の領域を示すエリア情報を特定し、顔認証照合装置に特定したエリア情報及び保護対象者情報を送信するようになっている。また、顔認証照合装置が、情報端末からの「エリア情報及び保護対象者情報」を受信し、移動履歴データベースに記憶させるようになっている。この構成により、顔認証照合装置が、施設内における保護対象者の移動履歴を保持でき、保護対象者の施設内での行動が把握できる。
また、顔認証照合装置は、カメラから送信された撮像画像及びカメラ識別情報を受信すると、カメラ情報データベースを参照して該受信したカメラ識別情報に対応付けられたエリア情報を特定し、移動履歴データベース及び保護対象者情報データベースを用いて、該特定したエリア情報に対応付けられた保護対象者情報を特定し、その特定した保護対象者情報に対応付けられている保護対象者の画像を抽出し、抽出した保護対象者の画像と、撮像画像とが一致するか否かを顔認証照合により判定している。この構成により、各カメラの撮像範囲を通る際に、通過する必要がある施設の各領域(カメラが監視するエリア(監視対象エリア))にビーコンを設置しておけば、顔認証照合処理の対象を、監視対象エリアを通過した保護対象者の画像だけに絞り込め、顔認証照合処理の時間が短縮されると共に、顔認証照合処理の精度を向上させることができる。すなわち、本発明によれば、顔認証照合処理の対象となる認知症患者等の保護対象者の人数が多い施設においても、従来技術と比べて短時間で、施設の職員や警備員に保護対象者が施設の出入口等を通過した旨が通知されるため、保護対象者の徘徊を効果的の防止できる。
上記の構成により、カメラの撮像画像との顔認証照合処理の対象を、現在日時から所定時間内にカメラの監視するエリア(監視対象エリア)を通過した保護対象者の画像に絞り込むことができるため、顔認証照合処理の時間がさらに短縮される。
この構成により、施設の職員の携帯端末に、保護対象者が施設の出入り口を通過したことが通知される際に、保護対象者の氏名、要介護度、保護対象者の疾病情報が提示される。そのため、例えば、要介護度が高い(或いは病状が重い)保護対象者が施設の出入口等を通過したことが通知された場合に、施設の職員に対してより迅速な対応をとるように促すことができる。
また、前記情報端末は、該情報端末を保持している保護対象者に関する保護対象者情報を記憶していると共に、前記位置情報発信器から発信される位置情報を受信して前記顔認証照合装置に該位置情報の受信日時及び前記保護対象者情報を送信するようになっており、前記カメラは、予め設定された撮像範囲を通る人物を撮像し、前記顔認証照合装置に、該撮像した人物の撮像画像を送信し、
前記顔認証照合装置は、前記保護対象者情報毎に、該保護対象者の画像を対応付けて記憶した保護対象者情報データベースと、保護対象者の施設における移動履歴を記憶する移動履歴データベースと、前記情報端末から送信される該位置情報の受信日時及び前記保護対象者情報を受信し、前記移動履歴データベースに、該受信した受信日時及び保護対象者情報を記憶させると共に、前記カメラからの撮像画像を受信すると、前記移動履歴データベースを参照して、現在日時から所定範囲内の受信日時が対応付けられている保護対象者情報を特定し、前記保護対象者情報データベースから該特定した保護対象者情報に対応付けられている保護対象者の画像を抽出し、抽出した保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致するか否かを顔認証照合により判定する顔認証照合部とを有し、さらに、前記顔認証照合部は、前記判定により保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致する場合、前記サーバ装置に保護対象者が施設の出入口を通過している旨の判定結果、一致した保護対象者の保護対象者情報及び前記撮像画像を送信し、
前記サーバ装置は、前記顔認証照合装置が送信した前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を受信すると、予め登録された携帯端末に対して、前記ネットワークを介して、前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を送信することを特徴とする。
また、上記の構成により、情報端末を保持している保護対象者が通過した施設のエリアを監視対象にしているカメラの近傍に設置されたスピーカから音が出力されるため、対応するカメラに保護対象者を振り向かせる効果が期待される。その結果、カメラが保護対象者の顔を正面から撮像できる可能性を高めることができる(顔認証照合装置による顔認証処理の精度が高まる)。
なお、本実施形態では、各カメラC1・・・Cnが担当する監視エリアが定められている。
なお、各ビーコンB1・・・Bnは、各カメラC1・・・Cnの撮像範囲を通る場合に、通過する必要がある施設の領域に設置されている。例えば、カメラC1の撮像範囲を通るために、通過する必要がある領域E11、E12にビーコンB1、B2、B3、B4が設置されている。
また、本実施形態では、顔認証照合処理の対象を、カメラC1・・・Cnの監視対象エリアを通過した保護対象者の画像だけに絞り込むようにしているため、顔認証照合処理の時間が短縮されると共に、顔認証照合処理の精度を向上させることができる。すなわち、本実施形態によれば、顔認証照合処理の対象となる認知症患者等の保護対象者の人数が多い施設においても、従来技術と比べて短時間で、施設の職員や警備員に保護対象者が施設の出入口等を通過した旨が通知されるため、保護対象者の徘徊を効果的の防止できる。
以下、本実施形態の徘徊システムを構成する各装置について詳細に説明する。
ウェアラブル端末1は、位置情報取得部10と、エリア情報生成部11と、顔認証照合装置2との間で各種情報の授受を行う通信処理部12と、保護対象者情報データベース15と、位置情報テーブル16とを備えている。また、ウェアラブル端末1には、時計機能(図示せず)が搭載されている。
そして、ウェアラブル端末1の各部(位置情報取得部10、エリア情報生成部11、通信処理部12)の機能は、前記中央処理装置が前記補助記憶装置に格納された前記プログラムを主記憶装置にロードして実行することにより実現される。
保護対象者情報データベース15は、ウェアラブル端末1を保持している保護対象者に関する情報を記憶するためのデータベースであり、ウェアラブル端末1を保持している保護対象者を識別する「保護対象者識別情報(保護対象者ID)」に対応付けて、「性別」、「年齢」、「氏名」及び「備考情報(親族の氏名や連絡先、要介護度、疾病情報等の情報)」が登録されている。
例えば、図3に示すように、保護対象者情報データベース15は、保護対象者IDを登録するためのフィールド15aと、性別を登録するためのフィールド15bと、年齢を登録するためのフィールド15cと、氏名を登録するためのフィールド15dと、備考情報を登録するためのフィールド15eとを備えたレコ-ドにより構成されている(1つのレコードにより構成されている)。
例えば、図4に示すように、位置情報テーブル16は、各ビーコンB1・・・Bnが発信する位置情報を登録するためのフィールド16aと、フィールド16aに登録された位置情報が示す位置が含まれる施設のエリアを示すエリア情報を登録するためのフィールド16bとを備えたレコードで構成されている(ビーコンB1・・・Bnが発信する位置情報毎に設けられた、複数のレコードで構成されている)。
図示する最上段のレコードには、フィールド16aに「***0001」が登録され、フィールド16bに「E11(1階エントランスホール)」が登録されている。この例は、図2に示すビーコンB1から発信される位置情報(ビーコンB1の設置位置)と、位置情報(ビーコンB1の設置位置が示す位置が含む施設のエリア(1Fエントランスホール)とを登録したレコードを示している。
エリア情報生成部11は、位置情報取得部10が受信した位置情報と、位置情報テーブル16とを用いてエリア情報を特定する。エリア情報生成部11は、例えば、位置情報として「***0001」を受信した場合、位置情報テーブル16からエリア情報として「E11(1Fエントランスホール)」を特定する。
なお、通信処理部12が顔認証照合装置2と行う通信手段は、特に限定しないが、例えば、無線(ワイヤレスLAN等の無線)により、通信処理部12と、顔認証照合装置2が通信を行うようになっている。
顔認証照合装置2は、図1に示すように、制御部20と、通信処理部21と、顔認証照合部22と、保護対象者情報データベース25と、カメラ情報データベース26と、移動履歴データベース27とを備えている。
尚、顔認証照合装置1のハードウェア構成は、特に限定されるものではないが、例えば、中央処理装置(CPU)、主記憶装置、補助記憶装置、入出力I/F及び通信I/Fを備えるコンピュータ(1台或いは複数台のコンピュータ)により構成される。
また、前記補助記憶装置には、顔認証照合装置2を設置した施設を識別するための施設情報が記憶されている。なお、以下では、施設情報が、施設を識別する施設ID(英数字などで構成される一意のデータ)である場合を例にする。
なお、施設IDは、本実施形態の徘徊防止システムのサービスを提供する事業者により割り当てられているものとする。
保護対象者情報データベース25は、図5に示すように、保護対象者IDを登録するためのフィールド25aと、保護対象者の性別を登録するためのフィール25bと、保護対象者の年齢を登録するためのフィールド25cと、保護対象者の氏名を登録するためのフィールド25dと、保護対象者を撮像した画像(顔画像)を登録するめのフィールド25eと、備考情報を登録するためのフィールド25fとを備えたレコ-ドにより構成されている(保護対象者毎に設けた、複数のレコードにより構成されている)。なお、フィールド25fには、備考情報として、例えば、保護対象者の親族の氏名及びその連絡先、要介護度、疾病情報等の情報が登録される。
尚、本実施形態では、カメラC1…Cnは、施設の出入口を撮像できる位置に設置されているため、カメラの設置位置として、施設の出入口を示す情報(1階正面出入口、1階東出入口、B1階夜間出入口、B1階駐車場出入口等の情報)が登録される。
例えば、図7の最上段のレコードでは、「P001」により特定される保護対象者が、「1階エントランスホール」を「2014年10月11日10時14分」に通過しことが登録されており、2段目のレコードでは、「P002」により特定される保護対象者が、「地下1階駐車場」を「2014年10月11日10時15分」に通過しことが登録されている。
また、顔認証照合部22は、後述する図11において説明するように、保護対象者情報データベース25に登録された保護対象者の画像と、カメラC1…Cnの撮像画像とが一致するか否かを判定する。
情報提供サーバ3は、制御部30と、情報提供部31と、端末データベース35とを有している。
尚、情報提供サーバ3のハードウェア構成は、特に限定されるものではないが、例えば、中央処理装置(CPU)、主記憶装置、補助記憶装置、入出力I/F及び通信I/Fを備えるコンピュータ(1台或いは複数台のコンピュータ)により構成される。
端末データベース35は、ユーザ(施設の職員や警備員等)のユーザ情報(ユーザID、ログインパスワード)に対応付けて、ユーザ(職員や警備員等)が保持しているスマートフォンSPを識別する識別子を含むデバイストークン(端末識別情報)と、施設情報(施設ID)とを対応付けて登録するためのデータベースである。
また、情報提供部31は、顔認証照合装置1が送信した「判定結果(保護対象者が施設の出入口を通過している旨の判定結果)、撮像画像及び保護対象者情報」及び「施設情報」を受信すると、端末データベース35を参照し、施設情報に対応付けられたスマートフォンSPを特定する。また、情報提供部31は、プッシュ通知サーバ7を介して、特定したスマートフォンSPに「保護対象者が施設の出入口を通過している旨」を通知すると共に(図14(a)参照)、顔認証照合装置2から送信された「カメラC1…Cnの撮像画像」及び「保護対象者情報」を提供する(図14(b)に示す、保護対象者情報提供サイト120を送信する)。
先ず、本実施形態の徘徊防止システムを利用するためのスマートフォンSPの設定処理について、図9、図13を用いて説明する。
なお、図9は、本実施形態の徘徊防止システムで用いられるスマートフォンの設定処理の手順を示したフローチャートである。また、図13は、本実施形態で用いられるスマートフォンのログイン画面を示した模式図である。
そして、スマートフォンSPに徘徊防止システム連携アプリ20をインストールして初期設定を行い、徘徊防止システム連携アプリ20を起動させた状態にすると、スマートフォンSPは、情報提供サーバ3からのプッシュ通知が受信されるようになると共に、情報提供サーバ3が提供する保護対象者情報提供サイト(図14(b)参照)にアクセスし、スマートフォンSPの表示部に保護対象者情報提供サイトを表示できるようになる。
なお、スマートフォンSPのユーザは、この初期設定に先だって、本実施形態の徘徊防止システムのサービスを提供する事業者から、初期設定で入力する必要がある施設情報(施設ID)を取得しているものとする。
一方、情報提供部31は、照合の結果、受信した「ユーザID及びパスワード」が端末データベース35に登録されているものと一致しなければ、スマートフォンSPに図13に示すログイン失敗画面102を送信して、スマートフォンSPにログイン失敗画面102を表示して、S3の処理に戻り、ユーザに、「ユーザID及びパスワード」の再入力を促す。
また、情報提供サーバ3の情報提供部31は、スマートフォンSPから送信されたデバイストークンを受信すると、端末データベース35のなかの、S3で入力された「ユーザID及びパスワード」を登録したレコードに、受信したデバイストークンを登録する(S6)。
なお、図10は、本実施形態の徘徊防止システムが保護対象者の移動履歴を取得する処理の手順を示したフローチャートである。なお、各保護対象者(老人ホームの入居者等)は、自分の情報(保護対象者ID、性別、年齢、氏名、親族の連絡先、要介護度、疾病情報等)が登録されたウェアラブル端末1を装着している。
S13では、エリア情報生成部11は、保護対象者情報データベース15から保護対象者情報(「保護対象者ID」、「性別」、「年齢」、「氏名」及び「備考情報」)を読み出す。また、エリア情報生成部11は、通信処理部12を介して、顔認証照合装置2に、特定した「エリア情報」、「位置情報の受信日時」及び「保護対象者情報」を送信する。なお、本実施形態では、エリア情報生成部11は、保護対象者情報のうち「保護対象者ID」だけを顔認証照合装置2に出力する。
このように、本実施形態では、保護対象者が、ビーコンB1…Bnの設置位置・近傍を通過する度に、ウェアラブル端末1から「保護対象者が通過した施設のエリア情報、及び位置情報の受信日時(通過日時)」が顔認証照合装置2に送られ、顔認証照合装置2が、ウェアラブル端末1からの「エリア情報及び受信日時(通過日時)」を登録するようになっている。そのため、本実施形態では、顔認証照合装置2に、保護対象者の移動履歴が登録されていく。
尚、図11は、本実施形態の徘徊防止システムを構成する顔認証照合装置が行う顔認証照合処理の手順を示したフローチャートである。
例えば、顔認証照合部22は、受信したカメラIDが「C0001」の場合、カメラ情報データベース25(図6参照)を参照して、フィールド25aに「C0001」が登録されたレコードを読み出し、カメラIDが「C0001」により特定されるカメラC1の監視対象エリアが「E11(1階エントランスホール)」及び「E12(1階廊下A)」であり、カメラC1の設置位置が「1階正面出入口」であると特定する。
一方、顔認証照合部22は、移動履歴データベース27に、S32で特定した監視対象エリアを示すエリア情報が登録されたレコードがあれば、特定した監視対象エリアを通過した保護対象者がいたと認定して、S35の処理に進む。
尚、上記の保護対象者IDを読み出す処理において、現在日時から所定範囲内の受信日時(通過日時)が登録されているレコードの保護対象者IDだけを読み出すようにしても良い。このようにすることで、以下で行う顔認証照合処理の対象を、現在日時から所定時間内にカメラの監視対象エリアを通過した保護対象者の画像に絞り込むことができる。
尚、情報提供サーバ3に送信する「施設の出入口(カメラの施設位置)」は、S32で特定した情報を用いる。
尚、図12は、本実施形態の徘徊防止システムを構成する情報提供サーバが、スマートフォンに保護対象者に関する情報を提供する処理の手順を示したフローチャートである。また、図14は、本実施形態の徘徊防止システムがスマートフォンに提供する保護対象者に関する情報を表示する画面を示した模式図である。
また、情報提供部31は、「保護対象者情報」を用いて、スプッシュ通知で提示するプッシュ通知情報(「保護対象者が施設の出入口(カメラの設置位置)を通過している旨」及び「保護対象者情報提供サイトへのアクセス情報」)と、デバイストークンとが含まれる通知パッケージを生成し、その通知パッケージをプッシュ通知サーバ7に送信する。
この構成により、保護対象者が施設の出入口(カメラの設置位置)を通過する度に、施設の職員や警備員に、保護対象者が施設の出入口(カメラの設置位置)を通過していることが通知される。
情報提供サーバ3の情報提供部31は、スマートフォンSPからの保護対象者情報提供サイトの送信要求を受けると、要求してきたスマートフォンSPに対して、S42で生成した保護対象者情報提供サイト情報を送信する(S43)。
そして、本実施形態では、顔認証照合処理の対象を、各カメラC1…Cnの監視対象エリアを通過した保護対象者の画像だけに絞り込めるため、顔認証照合処理の時間が短縮されると共に、顔認証照合処理の精度を向上させることができる。そのため、顔認証照合処理の対象となる認知症患者等の保護対象者の人数が多い施設においても、従来技術と比べて短時間で、施設の職員や警備員に保護対象者が施設の出入口等を通過した旨が通知され、保護対象者の徘徊を効果的の防止できる。
ここで、図15は、本実施形態の変形例の徘徊防止システムの機器構成を示した模式図である。また、図16は、本実施形態の変形例の機器情報データベースを示した模式図である。また、図17は、本実施形態の変形例の保護対象者対応情報データベースを示した模式図である。
また、本変形例では、各カメラCの近傍にスピーカSPを設置しておき、保護対象者が所定エリア(例えば、1階エントランスホール)を通過した際に、そのエリアを監視する対象のカメラCの近傍に設けたスピーカSPから音(音声や、音楽)を流して(出力して)、カメラCのレンズに保護対象者の顔を向かせて(注意をひかせて)、カメラCが保護対象者の顔を正面から撮像できるようにしている。
本変形例では、保護対象者が所定エリア(例えば、1階エントランスホール)を通過した際に、そのエリアに設置された液晶ディスプレイ等の表示装置Tから、保護対象者に向けた専用メッセージを流したり、表示装置Tからテレビ番組を流したり、表示装置Tの音量を大きくしたりして、保護対象者の注意をひいておき、施設の職員や警備員が当該エリアに到着するまでの時間を稼ぐようしている。
図15に示すように、本変形例は、上述した実施形態の徘徊防止システムに、機器制御システムDS(図中の破線で囲んだシステム)を追加したものである。機器制御システムDSは、実施形態の徘徊防止システムの顔認証照合装置2に、施設内のLAN等を介して接続されている。
尚、集中コントローラ9は、例えば、中央処理装置(CPU)、主記憶装置、補助記憶装置、入出力I/F及び通信I/Fを備えたコンピュータにより構成されている。また、前記補助記憶装置には、各部(通信処理部、制御部)の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また、前記補助記憶装置には、機器情報データベース40、及び保護対象者対応情報50が記憶されている。そして、集中コントローラ9の各部(通信処理部、制御部)の機能は、前記中央処理装置が前記補助記憶装置に格納された前記プログラムを主記憶装置にロードして実行することにより実現される。
本変形例では、顔認証照合装置2は、上述した図10のS21において、ウェアラブル端末1からの「エリア情報」、「位置情報の受信日時」及び「保護対象者ID」を受信すると、S22の処理に加えて、さらに、集中コントローラ9の通信処理部に、受信した「エリア情報及び保護対象者ID」を送信する。上記の送信された「エリア情報及び保護対象者ID」は、集中コントローラ9の通信処理部が受信する。
この機能により、保護対象者が通過するエリアが照明機器Lにより明るくなるため、カメラCが保護対象者を鮮明に撮像できるようになる。その結果、本変形例によれば、顔認証照合装置2による顔認証処理の精度を高めることができる。
この機能により、そのエリアに設置された表示装置Tが表示する専用動画メッセージやテレビ番組の画像により、保護対象者をそのエリアに足留めさせる効果が期待でき、施設の職員や警備員が当該エリアに到着するまでの時間を稼ぐことができる。
この機能により、保護対象者がカメラCに顔を向ける効果が期待でき、保護対象者を正面から撮像できる可能性が高まる(その結果、顔認証照合装置2による顔認証処理の精度を高めることができる)。
具体的には、カメラC1の撮像範囲を通過するために、必ず通る必要がある領域にビーコンB1…Bnを設置しておく。また、保護対象者に、上述したウェアラブル端末1を保持させ、ビーコンB1…Bnの近傍を通過すると、ウェアラブル端末1がビーコンB1…Bnからの位置情報を受信し、顔認証装置2に、位置情報を受信した旨、位置情報の受信日時及び保護対象者IDを送信するようにしておく。
顔認証装置2は、ウェアラブル端末1からの「位置情報を受信した旨及、受信日時及び保護対象者ID」を受信すると、その受信した情報を移動履歴データベース27に登録していく。そして、顔認証照合装置2は、カメラCから撮像画像を取得すると、移動履歴データベース27に登録された保護対象者IDを読み出し、保護対象者情報データベースに登録されたレコードのなかから、読み出した保護対象者IDが登録されたレコードを抽出し、抽出したレコードに登録された保護対象者の画像データと、カメラCの撮像画像とを顔認証照合処理をする。なお、上記の保護対象者IDを読み出す処理において、現在日時から所定範囲内の受信日時(通過日時)が登録されているレコードの保護対象者IDを読み出すようにしても良い。
この構成においても、顔認証照合処理の対象を、そのビーコンの設置エリアを通過した保護対象者の画像だけに絞り込めるため、顔認証照合処理の時間が短縮されると共に、顔認証照合処理の精度を向上させることができる。
また、「保護対象者が施設の出入口を通過している旨」の通知が、プッシュ通知ではなく、例えば、電子メールで行うようになっていてもよい。この場合、情報提供サーバ3にスマートフォンSPのメールアドレスを登録しておき、スマートフォンSPのメールアドレス宛に、「保護対象者が施設の出入口を通過している旨」及び「保護対象者情報提供サイトへのアクセス情報(サイトのアドレス)」が記載された電子メールを送信する。
B1・・・Bn…ビーコン
1…ウェアラブル端末(情報端末)
10…位置情報取得部
11…エリア情報生成部
12…通信処理部
15…保護対象者情報データベース
16…位置情報テーブル
2…顔認証照合装置
20…制御部
21…通信処理部
22…顔認証照合部
25…保護対象者情報データベース
26…カメラ情報データベース
27…移動履歴データベース
3…情報提供サーバ
30…制御部
31…情報提供部
35…端末データベース
7…プッシュ通知サーバ
SP…スマートフォン
20…徘徊防止システム連携アプリ
DS…機器制御システム
T(T1・・・Tn)…テレビ
L(L1・・・Ln)…明機器
AS…音響システム
SP(SP1・・・SPn)…スピーカ
9…集中コントローラ
40…機器情報データベース
50…保護対象者対応情報データベース
Claims (6)
- 施設の出入口に設置された複数のカメラと、顔認証照合処理を行う顔認証照合装置と、施設に設置された複数の位置情報発信器と、保護対象者がそれぞれ保持する情報端末と、該顔認証照合装置にネットワークを介して接続されているサーバ装置とを備える徘徊防止システムであって、
前記情報端末は、該情報端末を保持している保護対象者に関する保護対象者情報及び各位置情報発信器が発信する位置情報毎に施設の領域を示すエリア情報を対応付けた位置情報テーブルを記憶していると共に、前記位置情報発信器から発信される位置情報を受信して前記位置情報テーブルを参照して施設のエリア情報を特定し、顔認証照合装置に特定したエリア情報及び前記記憶している保護対象者情報を送信し、
前記カメラは、予め設定された撮像範囲を通る人物を撮像し、前記顔認証照合装置に、該撮像した人物の撮像画像及び該カメラを識別するカメラ識別情報を送信し、
前記顔認証照合装置は、
前記保護対象者情報毎に、該保護対象者の画像を対応付けて記憶した保護対象者情報データベースと、
保護対象者の施設における移動履歴を記憶する移動履歴データベースと、
前記カメラを識別するカメラ識別情報毎に、該カメラにより監視するエリアを示すエリア情報を対応付けて記憶したカメラ情報データベースと、
前記情報端末からのエリア情報及び保護対象者情報を受信すると、その受信した情報を前記移動履歴データベースに記憶させ、前記カメラから送信された撮像画像及びカメラ識別情報を受信すると、カメラ情報データベースを参照して該受信したカメラ識別情報に対応付けられたエリア情報を特定し、前記移動履歴データベースを参照して該特定したエリア情報に対応付けられた保護対象者情報を特定し、該保護対象者情報データベースから該特定した保護対象者情報に対応付けられている保護対象者の画像を抽出し、該抽出した保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致するか否かを顔認証照合により判定する顔認証照合部とを有し、
さらに、前記顔認証照合部は、前記判定により保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致する場合、前記サーバ装置に保護対象者が施設の出入口を通過している旨の判定結果、一致した保護対象者の保護対象者情報及び前記撮像画像を送信するようになっており、
前記サーバ装置は、前記顔認証照合装置が送信した前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を受信すると、予め登録された携帯端末に対して、前記ネットワークを介して、前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を送信することを特徴とする徘徊防止システム。 - 前記情報端末は、前記顔認証照合装置に前記エリア情報及び前記保護対象者情報を送信する際に、前記位置情報の受信日時を共に送信するようになっており、
前記顔認証照合部は、前記情報端末からのエリア情報及び保護対象者情報に対応付けて、前記エリア情報及び前記保護対象者情報と共に送信されてきた受信日時を前記移動履歴データベースに記憶させると共に、前記移動履歴データベースを参照して前記特定したエリア情報に対応付けられた保護対象者情報を特定する際に、現在日時から所定範囲内の受信日時が対応付けられている保護対象者情報を特定することを特徴とする請求項1記載の徘徊防止システム。 - 前記顔認証照合部が送信する前記保護対象者情報には、保護対象者の氏名、要介護度、保護対象者の疾病情報が含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載の徘徊防止システム。
- 前記施設に設置された各照明機器及び音響装置を制御可能に構成され且つ前記顔認証照合装置と通信可能に構成されたコントローラを備え、
前記施設に設置された各カメラの近傍には、それぞれ、前記音響装置に接続されたスピーカが設けられ、
前記コントローラは、前記エリア情報毎に、該エリア情報により特定されるエリアに設置された照明機器を識別する機器IDと、該特定されるエリアを監視対象にしているカメラの近傍に設置されたスピーカを識別するスピーカIDとを対応付けて記憶している機器情報データベースを有し、
前記顔認証照合装置は、前記情報端末からのエリア情報及び保護対象者情報を受信すると、その受信したエリア情報を前記コントローラに送信し、
前記コントローラは、前記顔認証照合装置からのエリア情報を受信すると、該受信したエリア情報及び前記機器情報データベースを用いて、受信したエリア情報により特定されるエリアに設置された照明機器及び該エリアを監視対象としているカメラの近傍に設置されたスピーカを特定し、該特定した照明機器に所定以上の照度の光を出力させると共に、前記音響装置を制御して、該特定したスピーカから音を出力させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の徘徊防止システム。 - 前記施設の各エリアには、前記コントローラにより制御されて動画情報を表示する表示装置が設置されており、
前記コントローラは、前記保護対象者情報毎に、その保護対象者情報により特定される保護対者を呼びかける動画情報を対応付けて記憶した保護対象者対応情報データベースを備え、
前記機器情報データベースに登録される前記機器IDには、前記エリア情報により特定されるエリアに設置された表示装置を識別する情報も含まれており、
前記顔認証照合装置は、前記情報端末からのエリア情報及び保護対象者情報を受信すると、受信したエリア情報と共に保護対象者情報も送信するようになっており、
前記コントローラは、
前記顔認証照合装置からのエリア情報及び保護対象者情報を受信すると、前記保護対象者情報及び前記保護対象者対応情報データベースを用いて、受信した保護対象者情報により特定される保護対象者を呼びかける動画情報を読み出し、
さらに、前記受信したエリア情報及び前記機器情報データベースを用いて、受信したエリア情報により特定されるエリアに設置された表示装置を特定し、該特定した表示装置に読み出した動画情報を送信し、該表示装置に該動画情報を表示させることを特徴とする請求項4に記載の徘徊防止システム。 - 施設の出入口に設置されたカメラと、顔認証照合処理を行う顔認証照合装置と、施設に設置された位置情報発信器と、保護対象者がそれぞれ保持する情報端末と、該顔認証照合装置にネットワークを介して接続されているサーバ装置とを備える徘徊防止システムであって、
前記情報端末は、該情報端末を保持している保護対象者に関する保護対象者情報を記憶していると共に、前記位置情報発信器から発信される位置情報を受信して前記顔認証照合装置に該位置情報の受信日時及び前記保護対象者情報を送信するようになっており、
前記カメラは、予め設定された撮像範囲を通る人物を撮像し、前記顔認証照合装置に、該撮像した人物の撮像画像を送信し、
前記顔認証照合装置は、
前記保護対象者情報毎に、該保護対象者の画像を対応付けて記憶した保護対象者情報データベースと、
保護対象者の施設における移動履歴を記憶する移動履歴データベースと、
前記情報端末から送信される該位置情報の受信日時及び前記保護対象者情報を受信し、前記移動履歴データベースに、該受信した受信日時及び保護対象者情報を記憶させると共に、前記カメラからの撮像画像を受信すると、前記移動履歴データベースを参照して、現在日時から所定範囲内の受信日時が対応付けられている保護対象者情報を特定し、前記保護対象者情報データベースから該特定した保護対象者情報に対応付けられている保護対象者の画像を抽出し、抽出した保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致するか否かを顔認証照合により判定する顔認証照合部とを有し、
さらに、前記顔認証照合部は、前記判定により保護対象者の画像と、前記撮像画像とが一致する場合、前記サーバ装置に保護対象者が施設の出入口を通過している旨の判定結果、一致した保護対象者の保護対象者情報及び前記撮像画像を送信し、
前記サーバ装置は、前記顔認証照合装置が送信した前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を受信すると、予め登録された携帯端末に対して、前記ネットワークを介して、前記判定結果、前記保護対象者情報及び前記撮像画像を送信することを特徴とする徘徊防止システム。
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