JP2015140619A - 退出管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被管理者が管理エリアから外へ出て徘徊することを防止。【解決手段】被管理者が所持している識別情報送信手段と、識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、識別情報受信手段が受信した識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が識別情報と登録情報が一致するものである又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、ゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する禁止部材を制御する退出制御部とを備える退出管理システム。【選択図】図1

Description

本発明は退出管理システムに関し、特に、管理対象物(建物に設けたゲート、敷地に設けたゲートなど)の退出管理システムに関し、例えば多数の老人を介護する介護施設等に居住している被管理者(例えば認知症老人)が、管理エリア(例えば建物)の出入り口から勝手に外へ出て敷地外の場所等を徘徊するのを防止するための退出管理システムに関する。
特許文献1は、非接触式のカードからの送信電波をID読取装置が受信し、その電波に含まれる識別情報(個人情報又はID情報)が予め記録している情報と一致する場合にドアロックを解錠するようにしたものである。現在、ICカードをICリーダに挿入する或いはかざす形式、電波の照射範囲内での呼答形式等の如何を問わず、非接触式のカード(応答器)とID読取装置(質問器)の通信技術を利用した先行技術は、特許文献2、特許文献3、特許文献4等にみられるように周知事項である。
そこで、特許文献2等の発明の課題を見ると、「カードリーダや電気錠等の寿命を設置環境の違いに応じて予見することができる入出退管理装置を提供すること」である。また、特許文献3の発明の課題は、「リーダライタ装置が隣接して多数配置されるようなシステムに適用した場合にも、ICカード型の情報記録装置との間で確実に通信ができる非接触型の施解錠制御装置を提供すること」である。さらに、特許文献4の発明の課題は、「セキュリティの信頼性を向上すると共に、入居者に数度の手間を取らせることなく複数個所でのセキュリティロックの解除が行える入場管理システムを提供すること」である。このように、各特許文献の発明の課題はそれぞれ相違する。
ところで、現在、高齢化社会であり、人は高齢になればなるほど、病院や介護施設にお世話になるのが社会的な現実である。また人は高齢になればなるほど、認知症のレベルが高くなりやすい。例えば多数の老人を介護する介護施設では、被管理者(認知症老人)が、知らない間に外出し、大騒ぎになる場合がある。そこで、介護施設等では、被管理者が操作することができないような場所に操作ボタンを設け、該操作ボタンを管理者が操作すると、自動ドアが開く装置が採用されている。しかしながら、このような操作ボタンの操作に基づく自動ドア開ゲート装置は、管理者が常にその場にいなければならない点で、人的な負担がかかる。
現在、管理者に負担を掛けずに、個人住宅や集合住宅も含め、住宅、病院、介護施設等の介護人や管理者が、単数又は複数の被管理者を管理エリアの出入り口から勝手に外へ出てしまう(例えば外出する)のを防止するのが望まれる。
特開平3−228988号公報 特開平10−49767号公報 特開2003−27789号公報 特開2012−87462号公報
本発明の主たる課題は、個人住宅や集合住宅、或いは、多数の老人を介護する介護施設、病院等に居住している認知症老人(被管理者)が、管理エリアの出入り口から勝手に外へ出てしまうことを確実に防止することである。なお、被管理者を視覚によって正確に確かめること、被管理者に応答器以外の物を特別に持たせる必要がないこと、被管理者以外の人は通常通りの出入り(錠前、電気錠等の施錠装置の使用)が可能であること、管理者の都合に合わせて外出制限をすること、家族が被管理者の特定情報を知ること等の他の目的は、独立請求項の構成要素となる場合には本発明の主たる課題となる。
本発明の退出管理システムは、被管理者が所持している識別情報送信手段と、この識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、この識別情報受信手段が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が前記識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、ゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する禁止部材を制御する退出制御部とを備えることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明の退出管理システムは被管理者が所持している識別情報送信手段と、この識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、この識別情報受信手段が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が前記識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、該操作部分の操作力がデッドボルトに伝達しないように禁止部材を制御する退出制御部とを備えることを特徴とする(請求項4)。
さらに、本発明の退出管理システムは、被管理者が所持している識別情報送信手段と、この識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、この識別情報受信手段が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が前記識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、電動式のゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、解錠信号が制御部に流れないように禁止部材を制御してスイッチ回路を開状態にする退出制御部とを備えることを特徴とする(請求項6)。
なお、請求項1、請求項4、請求項6の各独立請求項は、被管理者(例えば老人、徘徊者等)がタグを持つ、「パターンA」であり、これに対して、被管理者がタグを持たない、「パターンB(逆パターン)」もあり得るので、本発明の退出管理システムは、請求項1、請求項4、請求項6のいずれかに於いて、被管理者は識別情報送信手段を所持しない一方、前記被管理者以外の使用者、管理人、従業員、家族等の通行許可者が前記識別情報送信手段を所持し、判定手段が前記識別情報送信手段の識別情報と登録情報が一致するものであると判定すると、退出制御部は、ゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する禁止部材の禁止状態を解くように制御し、一方、前記登録情報が一致しないものであると判定しても、或いは前記被管理者が識別情報受信手段に接触或いは接近しても、前記識別情報受信手段は動作せず、前記禁止部材はゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する状態、或いは前記ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、該操作部分の操作力がデッドボルトに伝達しないように禁止部材を制御する状態、或いは又前記ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、解錠信号が制御部に流れないように禁止部材を制御する状態をそのまま維持し続けるようにしても良い。
また、請求項1、請求項5、請求項76の各独立請求項では、禁止部材がロック状態(施錠)か、それとも非ロック状態(解錠)という前提条件を限定していないが、禁止部材の態様はいずれであっても良い。
また、請求項1等の「識別情報」「識別情報送信手段」、「識別情報受信手段」、「判定手段」は、「生体認証データ」、「生体認証データ送信手段」、「生体認証読取手段」、「生体認証の判定手段」であっても良い。同様に、いわゆるテンキー(0〜9の数字表示盤に暗証番号を押すことにより、ダクやキーがなくても、電気錠を解錠できる装置)であっても良い(暗証番号、暗証番号送信手段、暗証番号受信手段、暗証番号判定手段)。
さらに、ここでの「ゲート用ロック手段」は、サムターン摘みを指でもって解錠方向へ操作する普通一般のサムターン装置、操作釦の操作に基づいて解錠する電動サムターン、いわゆるテンキーと称される操作盤の複数の操作釦の操作(暗証コードの入力)信号に基づき、いわゆる電気錠制御盤の制御信号により解錠する電気錠が含まれる。加えて、「管理エリア」の概念は明細書で定義しているとおりである。またゲートは、望ましくは建物の扉である。
(a)本発明は、独立請求項に記載の構成により、個人住宅や集合住宅、或いは、多数の老人を介護する介護施設、病院等に居住している被管理者(例えば認知症老人)が、管理エリアの出入り口から勝手に外へ出てしまうことを確実に防止することができる。
(b)本発明の従属項は、被管理者を視覚によって正確に確かめることができる。また捜査の際の判断資料になる利点もある。特に、退出制御部のゲート用ロック手段が電動サムターンである場合には、素早くロック状態にすると共に、該電動サムターンのロックが解かれないように禁止部材を制御することができる。それ故に、該電動サムターンを、単独で、或いは既設の錠前と共に、或いは又電気錠等の施錠装置と共に使用することが可能なので、被管理者以外の人は通常通りの出入りが可能となる。
(c)特に、請求項11に記載の姿態情報取得手段の姿態情報を利用した姿態認証手段と、独立請求項に記載の非接触式のID情報を利用したID情報認証手段の両方を有機的に利用(結合発明)すると、認証精度が高まる。
(d)また請求項12に記載の発明は、退出制御部、管理端末、上位のサーバのいずれかは、被管理者の特定情報を取得した場合にインターネットを介して家族端末に該特定情報を送信する送信手段を有するので、いわゆるビジネスモデル特許が成立し、家族端末で特定情報を取得した家族は、管理者の徘徊防止対策に協力することができる。
本発明の退出管理システムXの全体構成を示すブロック図。 識別情報送信手段11と識別情報受信手段21を示すブロック図。 退出制御部1を示すブロック図。 第1実施形態のゲート用ロック手段31及び禁止部材41の概略説明図。 第1実施形態の禁止部材の一例を示す説明図。 同禁止部材の動作(サムターン軸を係止)の説明図。 退出制御部1の動作を示すフローチャート。 第2実施形態の禁止部材とサムターン装置の概略説明図。 同禁止部材の動作(サムターン軸を空転)の説明図。 第3実施形態のゲート用ロック手段31の概略説明図。 退出制御部1Aを示すブロック図。 同禁止部材の動作の説明図。 第4実施形態の概略説明図(ゲート用ロック手段は操作部材の操作を禁止)。 図13に於いて、ロック片の施錠が解かれ、操作部材の操作が可能になった説明図(操作軸が回動可能)。
(1)本発明の基本的な考え方
本発明は、例えば建物に設けられたゲート(扉)又はゲート(扉)付近に設けられた識別情報受信手段としてのID読取装置が、被管理者が所持或いは装着している識別情報送信手段としての非接触式のID記憶媒体(IDタグ、IDカード、IDネックレス等)からの送信電波を受信した時、退出制御部が受信情報を判定し、その判定結果が外出不可である場合には、ゲートに設けられたゲート用ロック手段(例えば錠前とは別個のサムターン装置)を直ちにロック状態にすると共に、該ゲート用ロック手段が前記被管理者によって解かれないようにゲート用ロック手段の操作部分(操作軸も含む)を操作させないようにしたものである。
したがって、被管理者は、少なくとも退出制御部が外出不可の判定した時点から一定時間以内は、管理者に無断で(管理者が知らない内に)、例えば管理エリアの一例としての建物の専有部の出入り口から外出することができない。それ故に、本発明では、独立請求項の限定要件ではないが、ID読取装置とは別個に被管理者の姿態を特定するための適宜な姿態情報取得手段(撮影装置)をゲートの内壁面やその近傍(壁や天井)に配設する他、他の適宜な人体検知手段(フットスイッチ、遠赤外線検出器)をゲートの内壁面付近の床面に配設し、姿態情報取得手段(撮影装置)と他の適宜な人体検知手段をそれぞれ有線又は無線で退出制御部に接続することもできる。
なお、本明細書での「管理エリア」とは、管理者が通行許可権限を有しない被管理人を、例えば建物や敷地の所定空間内に留めておきたい場所をいい、該場所の出入り口には、通行許可権限を有する者を通過させ、一方、前記被管理人を専有部から外へ通過させないゲート(扉)が設けられている。
したがって、具体例を列挙すると、次の(a)〜(d)のとおりであり、専有部のゲート(扉)は、これらに限定されず、発明の目的、管理主体、建物の用途等の総合的に判断して決定される。
(a)「個人住宅の場合の専有部」とは、家族が外出の際に使用する錠前付玄関ゲートを基準として、該錠前付玄関ゲートの内壁面を含む建物の内部空間(壁、物等も含む)をいい、各部屋、リビングルーム、談話スペースとしての居間、トイレ、浴室等が含まれる。したがって、「個人住宅の場合の共有部」という概念が存在しないものの、「マンションの合の共用部」や「介護施設の共用部」に準ずると、前記錠前付玄関ゲートの外壁面を含む敷地内(壁、物等も含む)をいい、具体的には、塀の中や門ゲートまでの敷地内を言う。
(b)「マンションの場合の専有部」とは、平成16年1月国土交通省策定のマンション標準管理規約第2章第7条に規定する専有部の範囲をいい、区分所有権の対象となる錠前付玄関ゲートを基準として、該玄関ゲートの内壁面を含む建物の内部空間(壁、物等も含む)をいい、個人住宅の場合の専有部の具体例と同様である。したがって、「マンションの合の共用部」とは、同標準管理規約に基づく別表第2の共用部分の範囲をいい、具体的には、建物のエントランスホール、建物の廊下、建物のエレベータホール、共用トイレ等が含まれる。
(c)サービスを提供する介護施設においては、「専有部」及び「共用部」の区分けは、明確ではなく、その施設の運用態様によって、パターンは多岐にわたる。
「介護施設の専有部」として、施設で生活する高齢者が生活する部屋「居室」を指す場合、該部屋ゲートの内壁面を含む部屋の内部空間をいい、また外出の際に多数の人が利用する玄関ゲートを基準として、該玄関ゲートの内壁面を含む建物の内部空間を指す場合は、各部屋のみならず、各施設(機能訓練室、多目的ホール、新聞や雑誌を読める居間的フロア、健康管理室、診断室、風呂場、浴室、談話スペース、ロビーラウンジ等)が含まれる。
前者の場合、「介護施設の共用部」とは、部屋から出るゲートを基準として、該ゲートの外壁面及びその他「各施設」を含んだ管理対象の敷地内をいい、後者の場合、それ以外の前記玄関ゲートを基準として、該玄関ゲートの外壁面を含む管理対象の敷地内をいう。
(d)管理対象物に敷地がある場合には、敷地内をいう。この場合には、ゲート用ロック手段は門扉等に設けられている。
(2)第1実施形態
図1乃至図7を参照にして第1実施形態を説明する。まず、図1は本発明の退出管理システムXの全体構成を示すブロック図である。この図1に於いて、例えば建物の専有部の退出管理システムXは、判定手段1a、タイマー1b等の機能を有する退出制御部1と、被管理者Hが所持している識別情報送信手段11と、少なくとも前記専有部の内壁又は専有部の玄関ゲート(以下「ゲートD」という)の内壁のいずれかに設けられ、前記識別情報送信手段11から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段21と、この識別情報受信手段21が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段1aと、この判定手段1aが前記識別情報と登録情報が一致するものである(実施形態)又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、前記退出制御部1は、前記ゲートDに設けられたゲート用ロック手段31のロックが解かれないように該ゲート用ロック手段(実施形態ではサムターン装置)31の操作部分(実施形態ではサムターン摘み)32の操作を禁止する禁止部材41を制御する。この第1実施形態の禁止部材41はサムターン31のサムターン摘み32をロックする。なお、51は管理人室、事務室等の管理人が存在する場所に配設された管理端末である。
(3)識別情報送信手段11と識別情報受信手段21との呼答
図2は識別情報送信手段11と識別情報受信手段21の構成を示すブロック図である。識別情報送信手段11は、例えば識別情報受信手段21からの狭い範囲(例えば2メートル以内)の送信電波を、送受信アンテナ(受信の場合にはLF受信部)を介して受信すると、該送信電波による誘導電磁界によって誘起する起電力により動作電源を作り、その電源により動作して予めメモリ(記憶部)に記憶している識別情報を送受信アンテナ(送信の場合にはRF送信部)から送信する。一方、識別情報受信手段21は識別情報送信手段11を動作させるための電波を送信すると共に、識別情報送信手段11から送信される識別情報を受信して、図3で示す退出制御部1へ出力する。
(4)識別情報送信手段11
識別情報送信手段11の形状は、被管理者Hの手に持たせる大きさの形態(例えば携帯端末)ではなく、肌着、上着、ズボン等の衣類、又はネックレス、ベルト、バンド類等の装着具に固定的に取付けることができる扁平形状のもの(例えばカード)である。実施形態のカード状の識別情報送信手段11は、上着に外れないように取付けられている。
(5)識別情報送信手段11の構成
図2の上側の識別情報送信手段11の構成を説明する。識別情報送信手段11には、送受信アンテナ12、カード電源部13、変復調部14、制御部15、記憶部16及びI/O変換部17が設けられている。送受信アンテナ12には、アンテナを含むRF送信部とコイルを含むLF受信部から成り、電波の送受信に使用される。カード電源部13は送受信アンテナ12にて受信されたFSK(周波数シフトキーイング)信号を整流して、各部を動作させる電源電圧を作り出す。また変復調部14は、送受信アンテナ12にて受信されたFSK信号から直列データを復調するとともに、記憶部(ROM)16から読み出されたデータ(識別情報)をFSK信号に変調する。I/O変換部17は、変復調部14からの直列データを並列データに変換して制御部15に出力するとともに、制御部15からの並列データを直列データに変換して変復調部14に出力する。制御部15は、データ変換された受信信号からコマンドを解読し、記憶部16に対するデータの書き込みまたは読み出しを行なう。この場合、識別情報送信手段11には少なくとも被管理者(例えば認知症のご老人、徘徊癖の人など)の識別情報を書き込むことから、通常の使用におけるコマンドはリードコマンドであり、このリードコマンドに基づいて記憶部16から識別情報の読み出しが行なわれる。
(6)識別情報受信手段21の構成
図2の下側の識別情報受信手段21は簡単な構成となっているが、もちろん、該識別情報受信手段21に判定手段(認証機能)を持たせても良い。後述する退出制御部1が判定手段(認証機能)1aを有しているので、本実施形態の識別情報受信手段21は、被管理者の認知症に関する識別情報を、退出制御部1に送信する仲介装置の役割を果たしている。識別情報受信手段21は退出制御部1と別体又は一体的に設けても良いことから、本実施形態のように退出制御部1で識別情報を判定するのではなく、識別情報受信手段21で識別情報を判定しても実質的には同一である。
さて、識別情報受信手段21には、送受信アンテナ22、増幅・検波部23、信号出力用I/O変換部24、信号入力用I/O変換部28、変調部25、発振部26及び電力増幅部27が設けられている。送受信アンテナ22はアンテナを含むRF受信部とコイルを含むLF送信部から成り、電波の送受信に使用される。増幅・検波部23は、送受信アンテナ12にて受信されたFSK信号を増幅して直列データを復調する。I/O変換部24は、増幅・検波部23からの直列データを並列データに変換して退出制御部1へ出力する。I/O変換部28は、退出制御部1からの並列データを直列データに変換して変調部25に出力する。変調部25は、I/O変換部28からの直列データを発振部26からの周波数f1、f2の2つの信号に基づいてFSK変調し、電力増幅部27に出力する。この場合、変調部25はデータビット「0」に対して周波数f1の信号を、データビット「1」に対して周波数f2の信号をそれぞれ定めており、データビット毎に周波数f1、f2の信号に変換するFSK変調を行なう。電源部29と電線を介して接続する電力増幅部27は変調部25からのFSK信号を電力増幅して送受信アンテナ22に出力する。なお、説明の便宜上、電源部29を識別情報受信手段21に示したが、実施形態では、前記電力増幅部27にて使用される電源電圧は退出制御部1より供給される。
(7)退出制御部1の構成・作用
図3に示した退出制御部1の構成を説明する。退出制御部1は、識別情報受信手段21に示した電源部29、入出力制御部2、制御部3、ロック手段制御部4、データバッファ5、メモリ6、伝送IF部7を備え、例えば図1で示した管理端末51と姿態情報所得手段(監視カメラ)61にそれぞれ接続している。その他、特に図示しないが、警報音発生部が設けられている。
前述したように電源部29は、識別情報受信手段21の電力増幅部27で使用する電源電圧を出力する。入出力制御部2は、電源部29からの電源電圧のレベルを制御して電力増幅部27の出力を制御する。データバッファ5には識別情報送信手段11を利用する全ての被管理者に割り当てられた識別情報がそれぞれ記憶されている。メモリ6には、退出制御部1が複数ある場合には、退出制御部1の各々を識別するためのIDコードが記憶されている。伝送IF部7は制御部3と管理端末51とを回線で接続するものである。
退出制御部1の制御部3は、I/O変換部24からのデータを取り込み、判定手段1aがそのデータが識別情報であると判断すると、データバッファ5を参照し、その識別情報と同一の情報が登録されているか否かを判定する。本実施形態では、同一の情報が登録(記録)されていると判断すると、禁止部材41を制御する。付言すると、前記判定手段1aが前記識別情報と登録情報が一致するものである(実施形態)又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、制御部(CPU)3は、ゲートDに設けられたゲート用ロック手段31のロックが解かれないように該ゲート用ロック手段(実施形態ではサムターン装置)31の操作部分(実施形態ではサムターン摘み)32の操作を禁止する禁止部材41を制御する。この第1実施形態の禁止部材41はサムターン31のサムターン摘み32をロックする。そして、退出制御部1の制御部3は、前記禁止部材41を制御すると同時にタイマー1bをスタートさせて一定時間カウントを行ない、禁止部材41の防御状態を維持する。一方、制御部3は、一定時間経過後、禁止部材41の防御状態を解除してタイマーをリセットする。その際、望ましくは、この防御状況と姿態情報所得手段(監視カメラ)61で得た姿態情報を、伝送IF部7を介して管理端末51へ送る。
ところで、制御部3はタイマーをリセットした後又はその前のいずれの適宜時点で、図示しない警報音発生部を制御して警報音を発生させると共に、警報情報を管理端末51へ送る。また実施形態では、退出制御部1、管理端末51、上位のサーバ9のいずれかは、被管理者Hの特定情報を取得した場合にインターネット8を介して家族端末10に該特定情報を送信する送信手段を有するので、いわゆるビジネスモデル特許が成立し、前記家族端末10で特定情報を取得した家族等は、管理者の徘徊防止対策に協力することができる(図1、図3を参照)。
(8)ゲート用ロック手段31等の構成
図4乃至図6は、第1実施形態のゲート用ロック手段31及び禁止部材41の概略説明図である。図4を参照にすると、ゲート用ロック手段31は手動式のサムターン装置、一方、禁止部材41は駆動モータ、ソレノイド等のアクチュエーターである。図5は第1実施形態の禁止部材41の一例として「ソレノイド」を示しているが、もちろん駆動モータを適宜に採用しても良い。周知のように、ソレノイド41を通電又は非通電状態にすると、その作動杆42は伸長する。そこで、実施形態ではソレノイド41の作動杆42の先端部を、例えば弾丸形状或いは先細り形状に形成し、一方、前記作動杆42の先細り形状先端部に対面するサムターン軸33の外周面に楔形状或いは略V字、略U字等の係合溝34を形成する。図6は、例えばソレノイド41の作動杆42が通電時に伸長し、その先細り形状先端部42aがサムターン軸33の係合溝34に係止状態に係合し、その結果、サムターン軸33の外端部に一体的に設けられた操作部分32の回転を阻止した旨を示す概略説明図である。操作部分32の回転が禁止部材41の作動によって阻止されると、当然に非真円形状或いは多角形状の嵌合部33aは回転しないので、カム(サムターンダルマ)35は解錠方向へ回動しない。したがって、図4で示したデッドボルト36は動かない(施錠状態のまま)。
(9)退出制御部1の動作を示すフローチャート
図7は退出制御部1の動作を示すフローチャートである。実施形態のゲート用ロック手段31は、手動式のサムターン装置なので、図示しない管理者は、予めサムターン装置の操作部分32を操作してデッドボルトを施錠状態にする。もちろん、電動サムターンの場合には、操作ボタンを操作してデッドホルトを施錠状態にする。
なお、ゲート用ロック手段は31が電気錠の場合には、「解錠状態」であっても良く、このような場合には、退出制御部は、ゲート用ロック手段(電気錠31)をロック状態にすると共に、該ゲート用ロック手段のロックが解かれないように禁止部材を制御する。
そこで、まず、ステップS10で、制御部3の判定手段1aは、識別情報受信手段21が識別情報送信手段11の識別情報を受信したか否かを判定する。この判定において、識別情報を受信していないと判断するとこのステップを繰り返し、識別情報を受信したときはステップS12に進み、その識別情報が登録済みのものと一致するか否かを判定する。なお、識別情報と登録情報が一致する場合は本実施形態で、両情報が一致しない場合(例えば家族の皆が持っているID情報と家族を構成する認知証の親のID情報が合わないとき)は、設計変更例である。
上記判定において、登録済みのものでないと判断すると後述するステップS32に進む。これに対して、登録済みのものであると判断するとステップS14でタイマーをスタートさせる。タイマーをスタートさせた後、ステップS16で禁止部材41を作動させる。実施形態のゲート用ロック手段31は電動式又は手動式(本実施形態)のいずれかのサムターン装置なので、退出制御部1の制御部3は、アクチュエーターの一例としてソレノイドを通電又は非通電状態にして、その作動杆を伸長させる。ソレノイドの作動杆の先端部は、例えば弾丸形状或いは先細り形状に形成されているので、例えばサムターン装置を構成するサムターン軸の外周面の適宜箇所に形成された楔形状或いは略V字、略U字等の係合溝に弾丸形状の先端部が係合し、サムターン軸の外端部に設けられた操作部分(サムターン摘み)32の解錠方向への回転が阻止される。
次にステップS16に於いて、禁止部材41によりサムターン装置31の作動が阻止された後、ステップS18で姿態情報取得手段61が作動したか否かを判定する。この判定において、姿態情報取得手段61が作動していないと判断すると、ステップS20でタイマーをスタートさせたときから一定時間が経過したか否かを判定し、一定時間が経過していないと判断するとステップS18に戻り、一定時間が経過したと判断するとステップS30に進む。この場合本実施形態では、一定時間(例えば2分、3分間など)経過したことを条件として、禁止部材を初期状態に戻すか、或いは禁止部材が初期状態であれば、そのまま非阻止状態を維持する。
一方、判定手段1aが姿態情報取得手段61の作動を確認すると、ステップS22で姿態情報を制御部3に送り、制御部3は姿態情報をデータバッファ5に登録する。その際、例えば特許第4460265号公報、特許第4981700号公報等に記載されているように、顔認証装置を利用するのが望ましい。もちろん、一般に普及しているデジタルカメラの如く、写真データそのものを図示しないフアイル装置に格納しても良い。そして、望ましくは、判定手段1aは姿態情報をデータバッファ5や前記フアイル装置に記憶した後、図1で示した管理端末51に被管理者の姿態情報を、伝送手段を介して伝送し、次いでステップS24でタイマーをリセットする。
判定手段1aは、ステップS24でタイマーをリセットした後、ステップS26で、再度、禁止部材41が作動したか否か確認し、この判定において、禁止部材41が作動していないと判断すると、このステップを繰り返し、一方、禁止部材41が作動したと判断するとステップS28で警報を出力するとともにその旨を管理端末51に知らせる。その後、ステップS10に戻る。ステップ30に戻り、ロック手段解錠状態、すなわち、禁止部材41が初期状態のときは、被管理者Hは、電波の照射範囲から離れたもの推定し、判定手段1aは、ステップ32でゲートの内壁面から離れた情報を出力し、ステップS34でタイマーをリセットしてステップS10に戻る。なお、前記各ステップに於いて、発明の課題を達成することができる範囲で順番が入れ替わっても良い。
このように、この第1実施形態では、識別情報受信手段(ID読取装置)21が識別情報送信手段(被管理者が所持している非接触式のカード)11からの送信電波を受信した時点で、登録情報の一致又は不一致を判定し、ゲート用ロック手段31用の操作部分(操作軸や動力伝達手段を含む操作部材)の作動を阻止し、さらに、その時点から一定時間以内に被管理者が誰であるかの顔画像情報を含む姿態情報を姿態情報取得手段61で取得し、被管理者が建物の専有部から外に出て、いわゆる徘徊することを未然に防止することができる。付言すると、姿態情報取得手段61を加味するとことにより、被管理者をより一層正確に視覚で判別することができ、仮に被管理者が、例えば建物の専有部の人に出て徘徊した場合には、姿態情報取得手段61で得た顔画像情報を含む姿態情報を資料して近辺を素早く捜索することができる。
ところで、姿態情報取得手段61は、被管理者の「顔」や「姿」を図示しないカメラで写真を撮り、例えば特許第4460265号公報に記載の如く、記憶部に記憶してある被管理者の「顔」や「姿」の特徴点に関する辞書画像と姿態情報取得手段61で取得した「姿態情報」とを突き合わせて照合する姿態認証手段を発明の特定要件とする(いわば「顔」や「姿」の特徴をIDのような識別情報ととらえる)ものである。
ここで、本実施形態では、必ずしも姿態認証手段は、発明の限定要件ではないが、仮に識別情報受信手段21の構成に姿態認証手段(姿態情報取得手段)の構成も加味するならば、次の通りである。
姿態情報取得手段は、例えば管理エリアの一例としての専有部の所定領域で被管理者Hを検知するように該専有部に設けられた人検知手段と、該人検知手段の検出信号に基づき、前記被管理者の「顔」や「姿」の写真を撮るデジタルカメラとを含み、姿態情報取得手段で取得した姿態情報(画像情報)は退出制御部1に送信される。退出制御部1の判定(照合)手段1aは、姿態情報取得手段で取得した姿態情報(画像情報)と、顔や姿の特徴をIDの如く識別情報として予め姿態データベース(画像記憶部)5に記録した登録情報とが一致するか否かを判断する。前記姿態情報と登録情報が一致するものである(Aパターン)、又は一致しないものである(Bパターン)、のいずれかを判定すると、図7で示したように情報を処理する。そして、具体的な実施形態では、姿態情報取得手段は、図示しない顔・姿の領域抽出部を有し、該顔・姿の領域抽出部は、画像入出力部に取り込まれた生の静止画像(実施形態)や動画から、徘徊する被管理者Hの「顔」及び「姿」を切り出した姿態の抽出情報を生成し、退出制御部1の一つの機能である特徴点抽出部は、前記姿態の抽出情報から、例えば顔部分上での目や鼻の位置、身長、体格、衣服などの特徴点情報(画像情報)を生成して判定(照合)手段1aに渡す。判定(照合)手段1aは記憶部5の中の画像記憶部に登録された被管理者Hの登録情報と前記特徴点情報とを比較(照合)し、仮に姿態情報が登録情報と一致するならば(識別子が登録されているAパターン)、直ちに禁止部材32をロック状態等に制御する。なお、この場合に於いて、逆パターン(識別子が登録されていないBパターン)であっても良い。また、望ましくは、被管理者Hを特定することができる特定情報(被管理者Hの「ID」・「顔」・「姿」)を判定情報として送信手段を介して管理端末51等に送信する。
他の実施形態
他の実施形態を説明するにあたって、第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
(10)第2実施形態
図8及び図9は第2実施形態の禁止部材41とサムターン装置31の概略説明図である。この第2実施形態が前記第1実施形態と主に異なる点は、退出制御部1は、ゲート用ロック手段31の操作部分32を操作しても、該操作部分32の操作力がデッドボルト36に伝達しないように禁止部材41を制御することである。実施形態の詳細は割愛するが、図8で示すように、サムターン軸33には不番の付勢バネが巻装され、該付勢バネはサムターン軸33の先端側の嵌合部がカム(サムターンダルマ)35の角軸嵌合孔33aに嵌合するように常時付勢している。また前記サムターン軸33には禁止部材(ソレノイド)41の作動杆(押圧部材)42に押されるすい台形状のカム部分が周設されている。したがって、図9で示すように、禁止部材41の作動杆42が矢印で示すように伸長すると、サムターン軸33は矢印方向に位置変位して角軸嵌合孔33aから外れる。それ故に、被管理者が操作部分32を操作しても、サムターン軸33が空転状態になる。
(11)第3実施形態
図10乃至及び図12は第3実施形態の禁止部材とサムターン装置の概略説明図。この第3実施形態が前記第1実施形態と主に異なる点は、退出制御部1Aは、サムターン装置31が、いわゆる電動サムターンであり、ゲート用ロック手段(電動サムターン)31の操作部分(操作ボタン)32を操作しても、解錠信号が制御部3に流れないように禁止部材41を制御してスイッチ回路45を開状態にすることである。この実施形態の場合、例えばソレノイド41の作動杆42の先端部に永久磁石43を一体的に固定し、一方、電動サムターン31と前記制御部3とを結ぶ信号線44の経路中に、例えば接点を閉状態又は開状態にすることができるリードスイッチ45が配設されている。図12は禁止部材41の動作(伸長)した結果、リードスイッチ45が開状態になった旨の概略説明図である。
ところで、この第3実施形態の場合、サムターン装置31が発明の特定要件となるので、制御部3の判定手段は、電動サムターン31から信号線44を介して流れてくる解錠信号の有無を判定する。したがって、スイッチ回路(例えばリードスイッチ)45が開状態になっても、デッドボルト36に伝達しないように禁止部材41によって制御されたことになる。
なお、この第3実施形態では、ゲート用ロック手段の一例として電動サムターン31を示したが、もちろん、ゲート用ロック手段は該電動サムターン31に限定されるものではない。またリードスイッチ45に代えてAND回路等の論理回路を用いることもできる。付言すると、室内からサムターンでも施・解錠することができるが、その状態を遠隔操作により電気的で操作し得る「いわゆる電気錠」と称されるものも含まれる。
(12)第4実施形態
図13は、第4実施形態(操作部材の操作を禁止)の概略説明図である。また図14はロック片78の施錠(ロック)が解かれ、操作部材の操作が可能になった説明図(操作軸が回動可能)である。図13では操作部材を図示していないが、この操作部材の操作軸73には、例えばサムターン軸、ハンドル軸等が含まれる。
さて、図13に於いて、71は錠箱、72がデッドラッチ、73が操作部材と共働する角軸状の操作軸、74は前記操作軸に嵌合すると共に、該操作軸の動力(操作部材の操作力)によって回動する駆動カム、75は前記駆動カム74及び前記デッドラッチ72の後端部に係合するリトラクター、一方、76は図示しない退出制御部と電気的に接続する駆動源としてのソレノイド、77は前記ソレノイド76の駆動力を受けて所定角度回動する回動体、78は前記回動体と係合するロック片である。
さらに、詳しく説明すると、デッドラッチ72は、ラッチボルト本体72aと、該ラッチボルト本体72aの後端部に接続する杆状部分72bと、該杆状部分72bの後端部に設けられた係合端部72cとから成り、錠箱71に固定された案内支持板80に支持されている。そして、デッドラッチ72は前記案内支持板80と前記ラッチボルト本体72aの間に存在するラッチバネ81のバネ力により、常時突出する方向に付勢されている。
また前記リトラクター75は、一端部(下端部)が支軸82に回転自在に軸支され、該一端部からコ字形状に形成された連設部分から前記杆状部分72b方向に延在する他端部(上端部)は前記係合端部72cに係合している。
また前記駆動カム74は環状部から半径外方向に突出する2つの係合部分を有し、図面右側の幅広状第1係合部分74aは前記リトラクター75のコ字形状連設部分の内側に面接触状態で係合し、一方、図面左側の二股状第2係合部分74bは、施錠時、前記ロック片78と係合している。
また前記回動体77は、水平軸に回動可能に軸支され、その筒状軸部77aから半径外方向に突出する2つの係合部分を有し、図面右側の二股状第1係合部分77bは前記ロック片78の不番の係合ピンに余裕を持って係合し、一方、図面左側のへの字状に折れ曲がった指状第2係合部分77cは、ソレノイド76の作動杆76aと連係する揺動アーム84の係合端と係合している。前記揺動アーム84の中間部は支軸85に軸支さされている。
したがって、第4実施形態に於いて、操作部材の操作を禁止する構成要素は、駆動源76と、該駆動源76の駆動力によって揺動する揺動部材84と、該揺動部材84と連係するように軸支された回動部材77と、該回動部材77と連係して操作軸73と共働する駆動カム74に係脱するロック片78とから成る。
(13)特定要件に関するその他の事項
実施形態では、ゲート用ロック手段31がサムターン装置であることを説明したが、例えばゲート用ロック手段は空錠用であり、ロック時、禁止部材は、操作部分としてのハンドルを操作することができないようにラッチ部材をロック状態に係止するように構成しても良い。この実施形態の場合にも、例えば図4乃至図6で示した実施形態を利用し、サムターン軸33が「ハンドル軸」と成る。また実施形態の退出制御部は、夜の時間帯の単位時間(例えばPM9時〜AM6時)を設定してゲート用ロック手段のロックが解かれないように制御することも可能である。
なお、特に図示しないが、本発明の実施形態を回避するために、例えば被管理者は識別情報送信手段を所持しない一方、前記被管理者以外の使用者、管理人、従業員、家族等の通行許可者が前記識別情報送信手段を所持し、判定手段が前記識別情報送信手段の識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、退出制御部は、ゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する禁止部材の禁止状態を解くように制御し、一方、前記被管理者が識別情報受信手段に接触或いは接近しても、前記識別情報受信手段は動作せず、前記禁止部材はゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する状態、或いは前記ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、該操作部分の操作力がデッドボルトに伝達しないように禁止部材を制御する状態、或いは又前記ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、解錠信号が制御部に流れないように禁止部材を制御する状態をそのまま維持し続けるようにしても、発明の目的・効果を達成することができる(実質的同一性)。
(14)特定要件に関しない事項
本発明の本質的事項ではないものの、念のため付言すると、特定要件の識別情報送信手段11、識別情報受信手段12、退出制御部等は、各々別個のユニットで構成され(例えば識別情報受信手段12と退出制御部が物理的に別体)、又は単一のユニットであっても良い。
また退出制御が夜の時間帯の単位時間を設定してゲート用ロック手段のロックが解かれないように制御する事項に関して、その外出制限の入力条件は、手動スイッチ、自動スイッチ、認証式スイッチ等のいずれであっても良い。ここで「自動スイッチ」を例にして説明を多少加えると、例えば22時に動作フラグが立ちあがり(要となり)、それによりゲート用ロック手段のロックが解かれない状態となり、一方、6時になると、動作フラグが「否」となって、ゲート用ロック手段のロックを解くことが可能な初期状態に戻るように構成する。
さらに、上記外出制限条件の解除について付言すると、火災、地震等の緊急時、手動、自動、管理端末51、上位のサーバ9等の解除コマンド(ゲート用ロック手段のロックを解く信号)のいずれかによって、退出制御部1が前記解除コマンドを受信したとき、管理エリアのゲートの「開」を自由にしても良い。
加えて、判定(認証)手段が、被管理者を特定することができる場合に於いて、退出制御部1、管理端末51等の記憶部は、被管理者の退出履歴を保存しても良い。
(15)その他の補足的事項
「課題を解決するための手段」の項で、識別情報は生体認証情報であっても良い旨を説明したが、該生体認証情報について補足的説明をする。生体認証読み取り手段は、図1等で示した識別情報受信手段21と共に(AND)に用いても良いが、識別情報受信手段21に代えて単独(OR)で用いる場合には、例えば指紋リーダ、掌紋リーダ、光彩模様リーダ、顔の輪郭リーダ、声紋リーダ、静脈リーダ等のいずれか、あるいはこれらを2個以上任意に組み合わせたものが使用されている。この実施形態に於いて、生体認証読み取り手段21で使用される指紋リーダ、掌紋リーダ、光彩模様リーダ、顔の輪郭リーダ、声紋リーダ、静脈リーダはいずれも既存のものが使用される。
したがって、例えば指紋リーダを一例にして説明すると、被管理者Hの生体認証情報は指紋パターン(遺伝子情報)である。それ故に、被管理者Hや管理者は、指紋リーダに指先を押付けるようにすると、該指紋リーダは指紋パターンを読み取り、判定手段(照合手段)1aは登録されている生体データと一致するか否かを判定し、仮に指紋パターンが登録済み生体データと一致するならば(識別子が登録されているAパターン)、直ちに禁止部材32をロック状態等に制御する。なお、この場合に於いて、逆パターン(識別子が登録されていないBパターン)であっても良い。また、禁止部材の実施形態1、2において、禁止部材は、サムターン装置側にあっても、錠前側にあっても良い。さらに操作軸とデッドボルトを駆動する駆動カムとは、基本的に直接または間接的に操作力が伝わる関係であっても良い。
本発明は、徘徊する被管理者が存在する住宅、集合住宅、介護施設、病院等で利用することができる。
X…退出管理システム、
1…退出制御部(退出制御装置)、H…被管理者、
1a…判定手段、1b…タイマー、
3…退出制御部(退出制御装置)の制御部、
8…インターネット、
9…上位のサーバ、
10…家族端末、
11…識別情報送信手段、
21…識別情報受信手段、
31…ゲート用ロック手段、
32…操作部分(操作部材)、
41…禁止部材、
51…管理端末、
61…姿態情報取得手段。

Claims (13)

  1. 被管理者が所持している識別情報送信手段と、この識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、この識別情報受信手段が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が前記識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、ゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する禁止部材を制御する退出制御部とを備える退出管理システム。
  2. 請求項1に於いて、ゲート用ロック手段は、サムターン装置であると共に、その操作部分はサムターン摘みであり、禁止部材は前記サムターン装置のサムターン軸が回転しないように阻止すること特徴とする退出管理システム。
  3. 請求項1に於いて、ゲート用ロック手段は操作部材の操作を禁止する構成要素であり、該構成要素は、駆動源(76)と、該駆動源の駆動力によって揺動する揺動部材(84)と、該揺動部材と連係するように軸支された回動部材(77)と、該回動部材と連係して操作軸(73)と共働する駆動カム(74)に係脱するロック片(78)とから成ること特徴とする退出管理システム。
  4. 請求項1に於いて、ゲート用ロック手段は空錠用であり、ロック時、禁止部材は、操作部分としてのハンドルを操作することができないようにラッチ部材をロック状態に係止することを特徴とする退出管理システム。
  5. 被管理者が所持している識別情報送信手段と、この識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、この識別情報受信手段が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が前記識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、該操作部分の操作力がデッドボルトに伝達しないように禁止部材を制御する退出制御部とを備える退出管理システム。
  6. 請求項5に於いて、ゲート用ロック手段はサムターン装置であると共に、その操作部分はサムターン摘みであり、退出制御部は、禁止部材が前記サムターン装置のサムターン軸が空転状態になるように制御すること特徴とする退出管理システム
  7. 被管理者が所持している識別情報送信手段と、この識別情報送信手段から送信された識別情報を受信する識別情報受信手段と、この識別情報受信手段が受信した前記識別情報と予め記憶部に記録した登録情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が前記識別情報と登録情報が一致するものである、又は一致しないものである、のいずれかを判定すると、電動式のゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、解錠信号が制御部に流れないように禁止部材を制御してスイッチ回路を開状態にする退出制御部とを備える退出管理システム。
  8. 請求項7に於いて、退出制御部は、電動式のゲート用ロック手段をロック状態にすると共に、該電動式の内側ロック手段のロックが解かれないように禁止部材を制御することを特徴とする退出管理システム。
  9. 請求項1、請求項5、請求項7のいずれかに於いて、ゲート用ロック手段は、ゲートに設置されている錠前、電気錠等の施錠装置とは相違し、ゲートの外から合鍵により施・解錠することができない別個のものであることを特徴とする退出管理システム。
  10. 請求項1、請求項5、請求項7のいずれかに於いて、退出制御部は、夜の時間帯の単位時間を設定してゲート用ロック手段のロックが解かれないように制御することを特徴とする退出管理システム。
  11. 請求項1、請求項5、請求項7のいずれかに於いて、退出制御部には被管理者の姿態を特定するための姿態情報取得手段が接続していることを特徴とする退出管理システム。
  12. 請求項1、請求項5、請求項7のいずれかに於いて、退出制御部、管理端末、上位のサーバのいずれかは、被管理者の特定情報を取得した場合にインターネットを介して家族端末に該特定情報を送信する送信手段を有することを特徴とする退出管理システム。
  13. 請求項1、請求項5、請求項7のいずれかに於いて、被管理者は識別情報送信手段を所持しない一方、前記被管理者以外の使用者、管理人、従業員、家族等の通行許可者が前記識別情報送信手段を所持し、判定手段が前記識別情報送信手段の識別情報と登録情報が一致するものであると判定すると、退出制御部は、ゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する禁止部材の禁止状態を解くように制御し、一方、前記登録情報が一致しないものであると判定しても、或いは前記被管理者が識別情報受信手段に接触或いは接近しても、前記識別情報受信手段は動作せず、前記禁止部材はゲート用ロック手段の操作部分の操作を禁止する状態、或いは前記ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、該操作部分の操作力がデッドボルトに伝達しないように禁止部材を制御する状態、或いは又前記ゲート用ロック手段の操作部分を操作しても、解錠信号が制御部に流れないように禁止部材を制御する状態をそのまま維持し続ける退出管理システム。
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