JP2007205132A - カードロックシステム - Google Patents

カードロックシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2007205132A
JP2007205132A JP2006028348A JP2006028348A JP2007205132A JP 2007205132 A JP2007205132 A JP 2007205132A JP 2006028348 A JP2006028348 A JP 2006028348A JP 2006028348 A JP2006028348 A JP 2006028348A JP 2007205132 A JP2007205132 A JP 2007205132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
information
unlocking
locking
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006028348A
Other languages
English (en)
Inventor
Michio Kamo
実知生 加茂
Katsuyuki Takahashi
克征 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Original Assignee
Miwa Lock KK
Miwa Lock Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miwa Lock KK, Miwa Lock Co Ltd filed Critical Miwa Lock KK
Priority to JP2006028348A priority Critical patent/JP2007205132A/ja
Publication of JP2007205132A publication Critical patent/JP2007205132A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】施解錠カードを紛失した場合の不正利用を防止し、防犯性の向上を図る。
【解決手段】カード発行制御装置20は、正しい鍵か否かを照合するためのキーデータと利用者の静脈情報とを含む施解錠情報を記憶した施解錠カード10を発行する。カード式電気錠30は、錠前の施解錠時に施解錠カード10の施解錠情報を非接触通信により取得し、施解錠情報に含まれる静脈情報を認証用のキーデータとともに記憶手段32に記憶しており、キーデータと認証用のキーデータとの照合による正当性の判別、施解錠情報取得後の扉の開閉操作時に読み取った利用者の静脈情報と記憶手段32の認証用の静脈情報との照合による正当性の判別を行い、キーデータと静脈情報の両方を正常に認証したときのみ錠前を電気的に施解錠制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、錠前の施解錠に必要な施解錠情報を記憶させた施解錠カードを発行し、この施解錠カードを用いて錠前を施解錠する際に、施解錠カード内の施解錠情報の正当性を判別して正常に認証したときのみ錠前を電気的に施解錠制御するカードロックシステムに係り、特に施解錠情報を記憶した施解錠カードを紛失した場合であっても他人による不正使用を防止することができるカードロックシステムに関するものである。
近年、ホテルやオフィスビル等の商業施設や公共施設の入出口、集合住宅や一般住宅のエントランスや玄関等にはカード式電気錠が広く普及している。このカード式電気錠は、各所の電気錠毎に予め割り当てられた特定の暗号や施解錠情報等の各種カード情報が記憶されたカード状記憶媒体を鍵カードとして用い、この鍵カードに記憶された各種データ(例えば特定の暗号による施解錠データ)を読み取り、読み取った各種カード情報を予め登録された情報と照合して正当性を判別し、正常に認証した場合のみ、そのときの錠前の状態(扉の開閉状態、錠前の施解錠状態)に応じて錠前を電気的に施解錠制御するものである。
このようなカード式電気錠は、ピッキング等の不正な施解錠行為を防止し、且つ、鍵の複製が非常に困難なため、セキュリティー面において信頼されている。また、各鍵カード毎の各種データをホストコンピューターで管理しているため、データ破損等の心配がなく、鍵カードを紛失した場合においても鍵カードを再発行することが可能である。そして、このようなカード式電気錠を用いたカードロックシステムとしては、例えば下記特許文献1に開示される出入管理システムが知られている。
特許文献1に開示される出入管理システム101は、図3に示すように、出入管理ゲートとしてのドア102と、ドア102に取り付けられた電気錠103と、ドア102を通過しようとする人の個人情報を識別する複数の個人識別装置として作用する複数の磁気カードリーダ104および105と、これら複数の磁気カードリーダ104および105に接続され、電気錠103を制御するカードコントローラ106とを備えて概略構成される。
カードコントローラ106は、電気錠103に接続された唯一の電気錠駆動部K(104,105)と、複数の磁気カードリーダ104および105のうち何れかが識別した個人情報が、ドア103の通過を許可されている人の情報か否かを判定し、通過を許可されている人の情報であれば、電気錠駆動部K(104,105)に電気錠103を駆動する信号を発生させ、ドア103を開にする判定部107とを有している。また、カードコントローラ106には、管理ソフトウエアを搭載したコンピュータ108が通信ケーブル109で接続されている。
特開2001−241226号公報
ところで、この種のカードロックシステムを例えばホテルに採用した場合には、フロント等に設置された例えばパソコン等の管理用端末の操作により、正しい鍵か否かを照合するための施解錠情報として例えばホテル情報、チェックイン・チェックアウトの日付、宿泊者名、部屋番号、シーケンス番号等のキーデータを磁気カードやICカード等に記憶させ、このキーデータが記憶された施解錠カードをチェックイン時に宿泊者に発行している。宿泊者が宿泊部屋に入室する場合には、チェックイン時に発行された施解錠カードのキーデータを宿泊部屋のカード式電気錠の接触式のカードリーダ/ライタに読み込ませる。カード式電気錠では、施解錠カードから読み込んだキーデータと、予め登録された認証用キーデータとを照合して正当性を判別し、正常に認証したときのみ錠前を電気的に解錠制御する。これにより、その宿泊部屋への入室が行えるようになっている。
また、ホテル滞在中に宿泊者が施解錠カードを紛失した場合は、例えばフロントに出向き、施解錠カードを紛失した旨をホテル従業員に伝えると、ホテル従業員が管理用端末を操作して新たな施解錠カードを再発行する。そして、この再発行された施解錠カードのキーデータを対象となるカード式電気錠のカードリーダ/ライタに読み込ませて認識させると、紛失した施解錠カードの情報が無効となり、そのカードが使用できないようになっている。
このように、従来のカードロックシステムでは、カード式電気錠の錠前を解錠する際の認証をチェックイン時に発行される施解錠カードのキーデータ(施解錠情報)のみで行っていた。そして、施解錠カードを紛失してしまった場合には、宿泊者からホテル従業員に対して施解錠カードの紛失の旨が伝えられた時点で施解錠カードの再発行が行われ、この再発行された施解錠カードのキーデータを対象となるカード式電気錠のカードリーダ/ライタに読み込ませて認識させなければ、紛失した施解錠カードを使用不可にすることができなかった。
従って、従来のカードロックシステムでは、施解錠カードを紛失した場合、再発行された施解錠カードのキーデータを対象となるカード式電気錠のカードリーダ/ライタに読み込ませて認識させるまでの間は紛失した施解錠カードの使用が可能となっている。このため、再発行された施解錠カードをカード式電気錠に認識させるまでの間に紛失した施解錠カードが拾われて不正使用されると、カード式電気錠側では施解錠カードの正規利用者と不正利用者との区別をすることができず、その施解錠カードのキーデータが正常に認証されて錠前が解錠してしまい、紛失した施解錠カードが不正利用される恐れがあった。
また、従来のカードロックシステムでは、施解錠カードをカード式電気錠のカードリーダ/ライタのカード挿入口に挿入し、施解錠カードからキーデータを接触式で読み込んでいるので、カードリーダ/ライタの接点磨耗の他、カード挿入口への異物(砂、埃、汗等)の混入、振動等によってデータ読み取りの信頼性の低下を招いていた。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、鍵に代わる施解錠カードを紛失した場合であっても不正に施解錠することができず、防犯性に優れたカードロックシステムを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載されたカードロックシステムは、正しい鍵か否かを照合するためのキーデータと利用者の静脈情報とを含む施解錠情報を記憶した施解錠カードを発行するカード発行制御装置と、
前記施解錠カードを用いた錠前の施解錠時に、該施解錠カードから取得した前記キーデータと前記利用者の静脈情報の両方の正当性を判別し、何れも正常に認証したときに前記錠前を電気的に施解錠制御するカード式電気錠とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載されたカードロックシステムは、請求項1記載のカードロックシステムにおいて、
前記カード式電気錠は、前記錠前の施解錠操作時に前記施解錠カードに記憶された施解錠情報を非接触通信により取得するカード情報取得手段と、
扉の開閉操作時に前記利用者の静脈情報を読み取る静脈情報読取手段と、
前記キーデータの正当性を判別するための認証用キーデータを記憶するとともに、前記カード情報取得手段が取得した前記施解錠カード内の静脈情報を認証用の静脈情報として一時的に記憶する記憶手段と、
前記カード情報取得手段が取得したキーデータと予め前記記憶手段に記憶された認証用キーデータとを照合するとともに、前記記憶手段が一時的に記憶する認証用の静脈情報と前記静脈情報読取手段が読み取った静脈情報とを照合してこれらの正当性を判別し、何れも正常に認証したときのみ前記錠前を電気的に施解錠制御する電気錠制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載されたカードロックシステムは、請求項2記載のカードロックシステムにおいて、
前記電気錠制御手段は、前記カード情報取得手段が取得する施解錠情報のキーデータを正常に認証したときに該施解錠情報の静脈情報を認証用の静脈情報として前記記憶手段に一時的に記憶し、前記利用者の静脈情報の照合による正当性の判別後に、前記記憶手段が一時的に記憶している認証用の静脈情報を抹消することを特徴とする。
請求項4に記載されたカードロックシステムは、請求項1〜3の何れかに記載のカードロックシステムにおいて、
前記静脈情報読取手段は、前記扉の開閉操作部位に設けられることを特徴とする。
本発明のカードロックシステムによれば、キーデータと静脈情報との二重認証を行うので、錠前を施解錠するために必要不可欠なカードを紛失した場合であっても、本人で無い限り紛失したカードが使用不可となり、紛失したカードを他人に悪用されることがなく、防犯性の向上を図ることができる。また、非接触通信によってカード式電気錠がカードの情報を取得するので、情報を取得する上での指向性が無くなり、データの通信エラーを防ぐことができる。しかも、従来のようなカードリーダ/ライタのカード挿入口にカードを差し込む必要がなく、接点磨耗、異物、振動等による信頼性の低下を抑制することができる。
以下、本発明の最良の形態について、添付した図面を参照しながらそれぞれ説明する。図1は本発明に係るカードロックシステムのブロック構成図、図2は同システムの処理動作を説明するためのフローチャート図である。
本例のカードロックシステムは、例えばホテル客室、住宅玄関扉、事務出入り口等に採用される。ここでは、ホテル客室に採用した場合のカードロックシステムを例にとって説明する。このカードロックシステムでは、例えばホテル情報、チェックイン・チェックアウトの日付、宿泊者名、部屋番号、カードの有効・無効を示すシーケンス情報等のキーデータ(正しい鍵か否かを照合するための各種情報)とともに利用者の静脈情報(カード利用者本人か否かを照合するための情報)を施解錠情報として記憶した施解錠カードを発行している。錠前の施解錠時には、施解錠カードから非接触通信により取得したキーデータと予めカード式電気錠に登録される認証用のキーデータとを照合して正当性を判別する。その際、施解錠カードから取得した利用者の静脈情報をカード式電気錠の記憶手段に一時的に記憶して登録しておく。そして、施解錠カードからの施解錠情報の取得後の扉の開閉操作(例えばハンドル操作)に伴って取得した利用者の静脈情報と既に記憶手段に登録されている認証用の静脈情報とを照合して正当性を判別し、キーデータと静脈情報の両方を正常に認証したときのみ錠前を電気的に施解錠制御している。
以下、本例のカードロックシステムの構成について説明する。図1に示すように、本例のカードロックシステム1は、キーデータと利用者の静脈情報を含む施解錠情報を記憶した施解錠カード10を発行するために例えばホテルのフロントや管理室等に設置されたカード発行制御装置20と、客室毎に設置されたカード式電気錠30とを備えて概略構成される。
本例で錠前を施解錠する鍵として使用する施解錠カード10は、CPU、ROM、RAM、フラッシュRAM等を含むICチップを搭載し、非接触通信によるリード/ライトが可能なスマートカードと称するカード状記憶媒体で構成される。施解錠カード10は、客室毎に配設されたカード式電気錠30の所定箇所(通信可能範囲)に近接させてカード式電気錠30との間で非接触通信により情報の送受が行えるようになっている。
カード発行制御装置20は、チェックイン時に宿泊者に発行される施解錠カード10に関する管理、施解錠カード10の発行に関する各種処理制御等を行っており、静脈情報取得装置21、情報制御端末22、カード発行器23を備えている。以下、各構成について説明する。
静脈情報取得装置21は、例えば掌や指先等の静脈パターンにより人体の特徴を利用するバイオメトリクス認証(生体認証)の一つである静脈認証に必要な静脈パターンを読み取る装置で構成される。静脈情報取得装置21では、宿泊者の掌や指先に近赤外線を照射して掌や指先の静脈パターンを読み取り、この読み取った静脈パターンのソフトウェア解析を行い、この解析した静脈パターンを利用者の静脈情報として情報制御端末22に出力している。
情報制御端末22は、例えばパソコン等の端末装置で構成され、情報作成制御手段22a、情報記憶手段22b、操作手段22c、表示手段22dを備えている。情報制御装置22は、静脈情報取得装置21とカード発行器23に対して、それぞれ通信ケーブルを介してデータ通信可能に接続されている。
情報作成制御手段22aは、例えばCPUやROM、RAM等のマイクロコンピュータで構成され、施解錠カード10の発行時に書き込まれる各種情報の作成や処理制御を行っている。さらに説明すると、情報作成制御手段22aは、各客室毎に設置されるカード式電気錠30の錠前を施解錠する際に必要な情報として、例えばホテル情報、チェックイン・チェックアウトの日付、宿泊者名、部屋番号、シーケンス情報等のキーデータ(正しい鍵か否かを照合するための情報)、カード式電気錠30の設定情報、カード式電気錠30の管理に必要な情報(例えば発行日時、使用期限日時や利用者情報等)を含む各種カード情報を作成している。情報作成制御手段22aは、作成した各種カード情報と静脈情報取得装置21からの静脈情報とを、情報記憶手段22bとカード発行器23のそれぞれに出力している。
情報記憶手段22bは、例えば磁気的、光学的記憶媒体や半導体メモリ等で構成され、情報作成制御手段22aで作成されたキーデータを含む各種カード情報、静脈情報取得装置21からの静脈情報の他、カード発行制御装置20全体の駆動制御や出力制御に関する様々な情報を記憶している。
操作手段22cは、例えばテンキーや操作ボタン等で構成され、各種カード情報を作成する際の情報入力、カード発行制御装置20を構成する各機器の操作情報等の各種情報の入力、施解錠カード10への施解錠情報の書き込み等を行う際に操作される。
表示手段22dは、例えばCRTや液晶ディスプレイ等の表示機器で構成され、情報作成制御手段22aが作成したキーデータを含む各種カード情報や静脈情報等の施解錠カード10に書き込まれる情報、操作手段22cから入力された情報や設定画面等のカード発行制御装置20に関する各種情報を表示している。
カード発行器23は、情報制御端末22からの各種情報を入出力するための入出力機能と、情報制御端末22で作成されたキーデータを含む各種カード情報、静脈情報取得装置21が取得した利用者の静脈情報を含む施解錠情報を施解錠カード10に書き込むためのデータ書込機能とを備えたカードリーダ/ライタで構成される。
カード式電気錠30は、各客室の扉や扉付近に設置され、カード情報取得手段31、記憶手段32、静脈情報読取手段33、電気錠制御手段34、駆動機構35、電源部36を備えて構成される。以下、各構成について説明する。
カード情報取得手段31は、カード発行制御装置20により発行され宿泊者に手渡される施解錠カード10のカード情報(キーデータ、利用者の静脈情報を含む)を非接触通信によって取得し、この取得したカード情報を記憶手段32と電気錠制御手段34のそれぞれに出力している。
記憶手段32は、例えば磁気的、光学的記憶媒体若しくはROM、RAM等の半導体メモリで構成され、カード情報取得手段31が取得したキーデータが正当な情報であるか否かを判別するための認証用キーデータ、モニタ情報としての状態信号(扉の開閉状態信号や錠前の施解錠状態信号)等のカード式電気錠30の施解錠制御に必要な各種データを記憶している。また、記憶手段32は、カード情報取得手段31がキーデータとともに取得した利用者の静脈情報を認証用の静脈情報として一時的に記憶している。
尚、記憶手段32が一時的に記憶する利用者の静脈情報は、利用者による扉の開閉操作時の静脈情報の照合による正当性の判別が終了すると抹消されるようになっている。そして、新たにカード情報取得手段31が施解錠カード10から静脈情報を取得すると、その取得された静脈情報が最新の認証用の静脈情報として記憶手段32に記憶される。この静脈情報の記憶は、カード情報取得手段31が施解錠カード10から取得したキーデータが正常に認証されたときに行うのが好ましい。
静脈情報読取手段33は、例えば各客室の扉に設けられたハンドルやドアノブ等の扉の開閉操作部位に設けられる。静脈情報読取手段33は、開扉する際に利用者の掌や指先に近赤外線を照射し、掌や指先の静脈パターンを読み取る読取装置で構成される。静脈情報読取手段33は、利用者が扉開閉操作部位であるハンドルやドアノブを把持して扉を開閉操作した際に、掌や指先の静脈パターンを読み取ってソフトウェア解析を行い、この解析した静脈パターンを利用者の静脈情報として電気錠制御手段34に出力している。
電気錠制御手段34は、例えばCPU、ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータで構成される。電気錠制御手段34は、カード情報取得手段31からのキーデータと記憶手段32に予め記憶された認証用キーデータとを照合して正当性を判別するとともに、施解錠カード10から施解錠情報を取得した際に記憶手段32に一時的に記憶した認証用の静脈情報と静脈情報読取手段33が扉の開閉操作時に取得した利用者の静脈情報とを照合して正当性を判別し、キーデータ及び静脈情報の両方が正常であると認証された場合にのみ、現在の錠前の施解錠状態、扉の開閉状態に応じて錠前を電気的に施解錠制御している。尚、記憶手段32に対する静脈情報の一時的な記憶は、カード情報取得手段31が取得したキーデータが正常に認証されたときに行うのが好ましい。
また、電気錠制御手段34は、錠前の施解錠制御時に、駆動機構35を駆動させるための駆動制御信号の出力、電源部36から駆動機構35への電源供給の制御、錠前からモニタ情報として入力される状態信号(例えば扉の開閉状態信号、錠前の施解錠状態信号)の判別処理等を行っている。
さらに、電気錠制御手段34は、施解錠カード10からの施解錠情報の取得後で利用者の静脈情報の照合による正当性が判別されると、記憶手段32が一時的に記憶している認証用の静脈情報を抹消している。尚、電気錠制御手段34は、上述したキーデータ及び静脈情報の照合による正当性を判別を行い、キーデータと静脈情報の何れか一方の情報が正常に認証されなけれないときに、異常の旨を知らせる表示や警報を行うようにすることもできる。
駆動機構35は、例えばモータやソレノイド等の駆動装置と錠前で構成され、電気錠制御手段34から入力される駆動制御信号により錠前を施錠または解錠するべく駆動し、扉枠の係止穴に対してデッドボルトを突出(施錠時)又は引き込む(解錠時)ことにより錠前が施解錠される。
電源部36は、例えば商用電源(AC100V)である外部電源で構成され通電金具を介してカード式電気錠30を構成する各部に電源を供給する。また、電源部36は、錠前やエスカチオン(化粧板)の内部に着脱可能に設けられる電池で構成し、この電池からカード式電気錠30を構成する各部に電源を供給することもできる。
次に、上述したカードロックシステム1の一連の処理動作について具体的事例を挙げて説明する。以下の説明では、カードロックシステム1をホテルに採用し、ホテルのフロントで発行された非接触型の施解錠カードを用いて利用者が宿泊部屋に入室する例である。尚、静脈情報読取手段33は、施解錠カード10とカード式電気錠30との間の非接触通信後の利用者の静脈情報を読み取るもので、宿泊部屋のドアノブに設けられたものとして説明する。
ホテル従業員は、フロントでの宿泊客のチェックイン時に、情報制御端末22で各種カード情報(キーデータを含む)を作成すると共に、静脈情報取得装置21により宿泊客の静脈情報を取得し、これらの情報を施解錠情報として記憶させた施解錠カード10をカード発行器23によって発行する(ST1)。宿泊客が宿泊部屋に入室する場合には、発行された施解錠カード10を持って宿泊部屋に出向き、施解錠カード10をカード式電気錠30のカード情報取得手段31に近接させ、施解錠カード10とカード情報取得手段31との間で非接触通信を行う(ST2)。これにより、カード情報取得手段31が施解錠カード10に記憶された施解錠情報を取得し、この取得した施解錠情報に含まれる静脈情報が認証用の静脈情報として記憶手段32に一時的に記憶される(ST3)。その後、宿泊客がフロントで静脈パターンを登録した側の手でドアノブを操作し、静脈情報読取手段33によって静脈情報を読み取らせる(ST4)。
これにより、カード式電気錠30は、施解錠カード10に記憶されたキーデータと予め記憶した認証用キーデータとを照合するとともに、記憶手段32に一時的に記憶された静脈情報とドアノブの操作時に読み取った静脈情報とをそれぞれ照合して正当性を判別する(ST5)。そして、キーデータ及び静脈情報が共に正常に認証されると(ST5−Yes)、現在の錠前が施錠状態で閉扉状態であれば錠前を解錠制御する。これにより、その宿泊部屋への入室が可能となる。これに対し、キーデータ及び静脈情報の少なくとも一方が異常であると判別されると(ST5−No)、錠前は解錠制御されず、錠前及び扉は現在の状態(施錠状態、閉扉状態)を維持する。そして、上記キーデータ及び静脈情報の照合による正当性の判別が終了すると、記憶手段32に一時的に記憶されている静脈情報が抹消される。
尚、上述した動作において、記憶手段32に一時的に記憶される静脈情報は、施解錠カード10から取得したキーデータを正常に認証した後に行うのが好ましい。この場合、カード式電気錠30は、施解錠カード10から取得したキーデータを正常に認証した後、扉の開閉操作時に静脈情報読取手段33が取得した静脈情報を、記憶手段32に一時的に記憶された静脈情報と照合し、その正当性を判別する。そして、キーデータ及び静脈情報の両方が正常に認証されたときのみ、現在の錠前の施解錠情報及び扉の開閉状態に応じて錠前を施解錠制御する。
ここで、チェックイン時に発行された施解錠カード10を紛失した場合には、宿泊者がフロントへ出向いて施解錠カード10の再発行が申請されると、新たな施解錠カード10がカード発行制御装置20によって発行される。その後、再発行された施解錠カード10を宿泊部屋のカード式電気錠30のカード情報取得手段31に近接させると、図2のST2以降の処理が実行される。そして、ST3において、電気錠制御手段34は、カード情報取得手段31が施解錠カード10から取得した施解錠情報のキーデータに含まれるシーケンス情報(カードの有効・無効を示す情報)により、紛失した施解錠カード10が使用できないようにしている。
このように、本例のカードロックシステム1では、キーデータ(正しい鍵か否かを照合するための各種情報)とともに利用者の静脈情報(カード利用者本人か否かを照合するための情報)を施解錠情報としてカードに記憶させて施解錠カード10を発行する。そして、錠前の施解錠時には、発行された施解錠カード10から非接触通信により取得したキーデータと予めカード式電気錠30に登録される認証用のキーデータとを照合して正当性を判別し、その際に施解錠カード10から取得した利用者の静脈情報をカード式電気錠30の記憶手段32に登録しておく。そして、施解錠カード10からの施解錠情報の取得後の扉の開閉操作(例えばハンドル操作)に伴って取得した利用者の静脈情報と既に記憶手段32に登録されている認証用の静脈情報とを照合して正当性を判別する。そして、キーデータと静脈情報の両方が正常に認証されたときのみ現在の錠前の施解錠状態及び扉の開閉状態に応じて錠前を電気的に施解錠制御している。
これにより、利用者が施解錠カード10を紛失し、その紛失したカードを他人が拾得して不正利用しようとしても、キーデータの認証に加えて他人許容率の極めて少ない静脈認証も採用して二重に認証を行うので、利用者本人以外が錠前を不正に施解錠することができず、防犯性能の向上を図ることができる。
また、非接触通信によってカード式電気錠30が施解錠カード10の施解錠情報を取得するので、情報を取得する上での指向性が無くなり、データの通信エラーを防ぐことができる。しかも、従来のようなカードリーダ/ライタのカード挿入口にカードを差し込む必要がないので、接点磨耗、異物、振動等による信頼性の低下を抑制することができる。
さらに、施解錠カード10から取得したキーデータを正常に認証したときに、その施解錠カード10から取得した静脈情報を認証用の静脈情報として記憶手段32に一時的に記憶し、利用者の扉の開閉操作時の静脈情報の照合による正当性の判別後に記憶手段32が記憶している静脈情報を抹消する構成とすれば、常に正常なキーデータによる最新の静脈情報に基づく認証を行うことができ、施解錠不用意に有効な施解錠カード10を増やすことなく、カード式電気錠30の施解錠制御を行うことができる。
本発明に係るカードロックシステムを説明するためのブロック構成図である。 本発明に係るカードロックシステムの処理動作を説明するためのフローチャート図である。 従来のカードロックシステムの概略を説明するための説明図である。
符号の説明
1 カードロックシステム
10 施解錠カード
20 カード発行制御装置
21 静脈情報取得装置
22 情報制御端末
22a 情報作成制御手段
22b 情報記憶手段
22c 操作手段
22d 表示手段
23 カード発行器
30 カード式電気錠
31 カード情報取得手段
32 記憶手段
33 静脈情報読取手段
34 電気錠制御手段
35 駆動機構
36 電源部

Claims (4)

  1. 正しい鍵か否かを照合するためのキーデータと利用者の静脈情報とを含む施解錠情報を記憶した施解錠カードを発行するカード発行制御装置と、
    前記施解錠カードを用いた錠前の施解錠時に、該施解錠カードから取得した前記キーデータと前記利用者の静脈情報の両方の正当性を判別し、何れも正常に認証したときに前記錠前を電気的に施解錠制御するカード式電気錠とを備えたことを特徴とするカードロックシステム。
  2. 前記カード式電気錠は、前記錠前の施解錠操作時に前記施解錠カードに記憶された施解錠情報を非接触通信により取得するカード情報取得手段と、
    扉の開閉操作時に前記利用者の静脈情報を読み取る静脈情報読取手段と、
    前記キーデータの正当性を判別するための認証用キーデータを記憶するとともに、前記カード情報取得手段が取得した前記施解錠カード内の静脈情報を認証用の静脈情報として一時的に記憶する記憶手段と、
    前記カード情報取得手段が取得したキーデータと予め前記記憶手段に記憶された認証用キーデータとを照合するとともに、前記記憶手段が一時的に記憶する認証用の静脈情報と前記静脈情報読取手段が読み取った静脈情報とを照合してこれらの正当性を判別し、何れも正常に認証したときのみ前記錠前を電気的に施解錠制御する電気錠制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のカードロックシステム。
  3. 前記電気錠制御手段は、前記カード情報取得手段が取得する施解錠情報のキーデータを正常に認証したときに該施解錠情報の静脈情報を認証用の静脈情報として前記記憶手段に一時的に記憶し、前記利用者の静脈情報の照合による正当性の判別後に、前記記憶手段が一時的に記憶している認証用の静脈情報を抹消することを特徴とする請求項2記載のカードロックシステム。
  4. 前記静脈情報読取手段は、前記扉の開閉操作部位に設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のカードロックシステム。
JP2006028348A 2006-02-06 2006-02-06 カードロックシステム Pending JP2007205132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006028348A JP2007205132A (ja) 2006-02-06 2006-02-06 カードロックシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006028348A JP2007205132A (ja) 2006-02-06 2006-02-06 カードロックシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007205132A true JP2007205132A (ja) 2007-08-16

Family

ID=38484826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006028348A Pending JP2007205132A (ja) 2006-02-06 2006-02-06 カードロックシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007205132A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174477A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Miwa Lock Co Ltd カードロックシステム
JP2022135182A (ja) * 2021-03-04 2022-09-15 株式会社日立ビルシステム 来訪者管理システム及び来訪者管理方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001184507A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Hitachi Ltd 個人認証装置
JP2004278166A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Seiko Epson Corp 扉開閉管理システムとこのシステムに使用される制御端末と扉開閉コントローラと扉開閉管理プログラム
JP2005350960A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Mitsubishi Electric Corp Icカードゲート装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001184507A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Hitachi Ltd 個人認証装置
JP2004278166A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Seiko Epson Corp 扉開閉管理システムとこのシステムに使用される制御端末と扉開閉コントローラと扉開閉管理プログラム
JP2005350960A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Mitsubishi Electric Corp Icカードゲート装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174477A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Miwa Lock Co Ltd カードロックシステム
JP2022135182A (ja) * 2021-03-04 2022-09-15 株式会社日立ビルシステム 来訪者管理システム及び来訪者管理方法
JP7450569B2 (ja) 2021-03-04 2024-03-15 株式会社日立ビルシステム 来訪者管理システム及び来訪者管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007515576A (ja) ユニバーサルキーセキュリティ方法およびシステム
US20070033415A1 (en) Locking device and key
JP2008075424A (ja) 指紋錠システム
JP2007327253A (ja) 生体特徴認証機能付貴重品収納ボックス
CN208834370U (zh) 门禁控制装置及门禁设备系统
KR100564996B1 (ko) 다중 인증을 지원하는 도어락
JP5285889B2 (ja) 保管庫管理システム
JP2007205132A (ja) カードロックシステム
KR20090041619A (ko) 출입 통제 시스템
JP2008127869A (ja) 電気錠システム
JP5018110B2 (ja) 情報記憶媒体に記憶された認証用情報書換システム
JP4546292B2 (ja) カードロックシステム
JP2008248651A (ja) ロッカー装置
JP2005155236A (ja) 鍵開閉管理システム
JP4787028B2 (ja) カードロックシステム
JP2008138467A (ja) 電気錠システム
JP2008297804A (ja) 入退室管理システム
JP2001342760A (ja) 指紋を用いた電子保安システム
JP4701082B2 (ja) セキュリティ強化自動施錠装置
JP2008282060A (ja) 情報記憶媒体管理システム
JP2009203630A (ja) 施解錠カード及びそれを用いたカードロックシステム
JP4884935B2 (ja) 電気錠システム
JP2004084306A (ja) 機器制御システム
Singh et al. Smart Door Lock Using Esp8266 Using IOT
JP2007011716A (ja) 個人認証システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110427

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110517

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110830