JP2015176220A - 掲示板装置及び掲示板システム - Google Patents

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眞一 中原
Shinichi Nakahara
眞一 中原
上田 孝治
Koji Ueda
孝治 上田
正紀 中尾
Masanori Nakao
正紀 中尾
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Abstract

【課題】老人が徘徊した場合等の捜索をより一層確実に行う。
【解決手段】画面2及びカメラ11を備える掲示板装置1と、それに接続されたサーバ装置3とが設けられ、サーバ装置に、カメラで撮影された画像から顔を認識するための撮影画像処理部3eと、捜索対象となる特定人物の顔画像を含む登録情報を登録する被捜索者登録情報部3dと、掲示板装置に表示させる画像を保存する画像保存部3bと、撮影された顔画像と登録情報の顔画像とを照合し、認識率を算出する顔認識エンジンを設ける。検出された人物が認識率により特定人物の可能性があるとされた場合に、登録情報から趣味嗜好に合わせた画像を表示させることにより、特定人物を掲示板装置の前に引き留めることができ、その間に家族等が迎えに行くことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば迷子になる虞のある幼児や徘徊する虞のある老人等の特定人物を検出するための掲示板装置及び掲示板システムに関するものである。
従来、迷子や徘徊老人等を捜索するシステムとして、例えばGPS(Global Positioning System)装置やGPSを搭載した携帯電話等の無線通信装置を迷子や徘徊の虞のある特定人物に予め携帯させておき、捜索する必要が生じた場合に無線基地局等を介して無線通信装置(被捜索人)の位置を検出するようにしたものがある。しかしながら、無線基地局間の距離が長いため位置精度が低いばかりでなく、GPS機能を備えた無線通信装置が高価である等の問題があった。
そこで、GPS装置に比べて消費電力が小さいことから安価なBluetooth(登録商標)等の無線通信装置を子供や老人等に携帯させ、その家族の携帯電話や通信装置付きのガスメータ等と通信可能にし、その電波到達範囲外に出たことを検出したら迷子や徘徊状態になったと判定し得るようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献1は、無線通信装置の携帯者が家族(保護者)の管轄エリア(例えば居所)の内か外かの判定を可能にするものであるが、気付かずに遠くまで移動してしまった場合には位置を特定することができないという問題がある。
一方、発信器を携帯させて位置の特定範囲を狭めるようにしたものがある(例えば特許文献2)。しかしながら、捜索者が被捜索人の顔を知らない場合であって、被捜索者が複数人の中にいるような場合には特定に至るまでに時間がかかり、その間に人混みの中に紛れ込んでしまう虞がある。
特開2002−271835号公報 特開2000−76559号公報
上記各特許文献1,2のように、何等かの通信装置を携帯させることにより、その携帯者の追跡がある程度可能になるが、上記したように居所から離れて街中等の人混みの所に行ってしまった場合には、検出が困難であるという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、児童が迷子になったり、老人が徘徊したりした場合の捜索をより一層確実に行うことができる掲示板装置及び掲示板システムを提供することにある。
本発明の掲示板装置は、電子データを画像で表示する画像表示部と、人物を検出する人物検出手段と、サーバ装置と送受信する送受信手段と、前記検出された人物の検出結果を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置により、前記サーバ装置に登録されている特定人物を認識する認識情報と前記検出結果とを照合して前記検出された人物が当該特定人物であるとされた場合に、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有する構成とする。
本発明によれば、屋外や公共施設に設置された掲示板に人物検出手段として例えばカメラや人感センサを設け、掲示板の前方を通る人物を、画像の場合には顔認証により、人感センサの場合には携帯しているICタグ等により検出したら、サーバ装置に登録されている認識情報である本人の顔画像やICタグ等の登録番号と照合し、検出された人物が特定人物であるとされた場合には、掲示板の画像表示部に、登録情報に基づいて特定人物のための画像として例えば家族の写真等を表示する。これにより、検出された人物が登録されている特定人物であった場合には、その人物を掲示板の前に引き留めておくことができ、掲示板の位置は予め地図などにより容易に把握できるため、迷子や徘徊老人を捜している捜索者は掲示板の設置場所に向かうことにより被捜索者(特定人物)を速やかに見つけることができる。
本発明の適用例を示す模式的説明図 本発明に基づく構成図 本発明の制御要領の一例を示すフロー図 図3のフローの変形例を示す要部フロー図 (a)は特定人物の興味を示す画像表示状態図、(b)は声掛けを示す状態図、(c)は会話を示す状態図 端末装置の画面の表示例を示す図 第2の実施形態を示す図2に対応する図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、電子データを画像で表示する画像表示部と、人物画像を取得する人物画像取得手段と、サーバ装置と送受信する送受信手段と、前記取得された人物画像を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置により、前記人物画像から検出された人物と、前記サーバ装置に登録されている特定人物を認識する認識情報とを照合して当該検出された人物が当該特定人物であるとされた場合に、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有する構成とする。
これによると、屋外や公共施設に設置された掲示板に例えばカメラを設け、掲示板の前方を通る人物を撮影した撮影画像をサーバ装置に送信し、例えばサーバ装置側で画像処理して、撮影画像から人物を取得するという人物画像取得手段を設けることができる。サーバ装置に特定人物の認識情報として本人の顔画像が登録されていることにより、顔認証により照合し、検出された人物が特定人物であるとされた場合には、掲示板の画像表示部に、登録情報に基づいて特定人物のための画像として例えば家族の写真等を表示する。これにより、検出された人物が登録されている特定人物であった場合には、その人物を掲示板の前に引き留めておくことができ、掲示板の位置は予め地図などにより容易に把握できるため、迷子や徘徊老人を捜している捜索者は掲示板の設置場所に向かうことにより被捜索者(特定人物)を速やかに見つけることができる。
また、第2の発明は、電子データを画像で表示する画像表示部と、人物を検出する人物検出手段と、サーバ装置と送受信する送受信手段と、前記検出された人物の検出結果を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置により、前記サーバ装置に登録されている特定人物を認識する認識情報と前記検出結果とを照合して前記検出された人物が当該特定人物であるとされた場合に、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有する構成とする。
これによると、屋外や公共施設に設置された掲示板に人物検出手段として例えばカメラや人感センサを設け、掲示板の前方を通る人物を、画像の場合には顔認証により、人感センサの場合には携帯しているICタグ等により検出したら、サーバ装置に登録されている認識情報である本人の顔画像やICタグ等の登録番号と照合し、検出された人物が特定人物であるか否かを識別し得る。このように人物検出処理を掲示板装置側で行うことにより、その後の照合処理等を速やかに行うことができる。
また、第3の発明は、電子データを画像で表示する画像表示部と、人物を検出する人物検出手段と、特定人物を認識する認識情報を少なくとも含む登録情報を保存する登録情報保存手段と、前記人物検出手段による検出結果と前記認識情報とを照合する照合手段と、サーバ装置と送受信する送受信手段と、前記検出された人物が前記照合手段により前記特定人物であるとされた場合には前記照合の結果を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有する構成とする。
これによると、屋外や公共施設に設置された掲示板に人物検出手段として例えばカメラや人感センサを設け、掲示板の前方を通る人物を、画像の場合には顔認証により、人感センサの場合には携帯しているICタグ等により検出したら、掲示板に設けられている登録情報保存手段により、登録されている認識情報である本人の顔画像やICタグ等の登録番号と照合し、検出された人物が特定人物であるとされた場合には、掲示板の画像表示部に、登録情報に基づいて特定人物のための画像として例えば家族の写真等を表示する。このように人物検出処理や照合処理等を掲示板装置側で行うことにより、サーバ装置との間で処理を分散できると共に、掲示板装置での照合処理等を速やかに行うことができる。
また、第4の発明は、電子データを画像で表示する画像表示部と、人物を検出する人物検出手段と、特定人物を認識する認識情報と当該特定人物のための画像とを少なくとも含む登録情報を保存する登録情報保存手段と、前記人物検出手段による検出結果と前記認識情報とを照合する照合手段と、前記検出された人物が前記照合手段により前記特定人物であるとされた場合には前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有する構成とする。
これによると、屋外や公共施設に設置された掲示板に人物検出手段として例えばカメラや人感センサを設け、掲示板の前方を通る人物を、画像の場合には顔認証により、人感センサの場合には携帯しているICタグ等により検出したら、掲示板に設けられている登録情報保存手段により、登録されている認識情報である本人の顔画像やICタグ等の登録番号と照合し、検出された人物が特定人物であるとされた場合には、掲示板の画像表示部に、登録情報に基づいて特定人物のための画像として例えば家族の写真等を表示する。これにより、検出された人物が登録されている特定人物であった場合に、その人物を掲示板の前に引き留めておくことができ、掲示板の位置は予め地図などにより容易に把握できるため、迷子や徘徊老人を捜している捜索者は掲示板の設置場所に向かうことにより被捜索者(特定人物)を速やかに見つけることができる。さらに、サーバ装置との間に送受信を行う必要が無いため、回線故障等に影響されずに照合を行うことができる。
また、第5の発明は、前記第1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記画像表示部には、前記照合により、前記検出された人物が前記特定人物である可能性を示す認識率が所定の閾値未満であるとされた場合には通常の掲示情報が表示される構成とする。
これによると、検出された人物が特定人物である可能性が高くなるまでは通常の掲示情報として例えば自治体や町内会からのお知らせを表示させることから、特定人物以外の人達に対して通常の掲示板として機能させることができる。
また、第6の発明は、前記第1乃至第5のいずれかの発明において、前記画像表示部には、前記照合により、前記検出された人物が前記特定人物である可能性を示す認識率が第1閾値以上であるとされた場合には第1画像が表示され、当該認識率が前記第1閾値未満かつ前記第1閾値より低い第2閾値以上であるとされた場合には第2画像が表示される構成とする。
これによると、検出された人物が特定人物である可能性が高い場合に画像表示部に表示させる第1画像が例えば家族の写真のような特定の個人に関するものであった場合に、特定人物の可能性はあるが高い認識率とまでは至らない場合には、第2画像として、特定人物が興味を示すような本人の趣味嗜好に関する画像を用意しておくことにより、興味を示した場合には掲示板の前に検出された人物を引き留めておくことができる。さらに、特定人物であるとされた場合には第1画像を表示することにより、より一層引き留めておくことができる。
また、第7の発明は、前記第1乃至第5のいずれかの発明において、前前記画像表示部には、前記検出された人物が複数人であり、前記複数人の中の1人が前記照合により前記特定人物であるとされた場合には第3画像が表示される構成とする。
これによると、検出された人物が特定人物である可能性が高い場合でも、検出された人物が複数人いる場合には、例えば家族の写真等となる画像を直ぐには表示させず、そのような画像とは異なる第3画像として本人のみが興味を示す画像を登録情報に基づいて表示させることにより、不特定多数の他人に個人情報に該当する画像を表示することなく、特定人物の可能性が高い人物を引き留めることができる。本人のみが興味を示す画像としては、一般的な趣味よりは愛好者が少ないと考えられるものであるとよく、例えば本人愛用の置物やぬいぐるみ等がある。
また、第8の発明は、前記第1乃至第7のいずれかの発明において、前記画像は、前記特定人物毎に異なる特有の画像である構成とする。
これによると、特定人物毎に特有の画像(例えば本人が最も興味を示す画像)を登録しておくことにより、特定人物である可能性が高い場合にその画像を表示することにより、掲示板の前に引き留めておく効果が増大し得る。
また、第9の発明は、前記第1乃至第8のいずれかの発明において、前記特定人物の顔の画像を含む構成とする。
これによると、迷子になる虞のある児童や徘徊する虞のある老人等に予めICタグ等の無線通信装置を持たせておかなくても、捜索対象の児童や老人である特定人物の顔写真を登録しておくことにより、公知の顔認証システムを用いた認証により本人であることを認識することができる。これにより、無線通信装置の携帯を嫌ったり、忘れたりした場合でも何等問題無く捜索することができる。
また、第10の発明は、前記第1乃至第9のいずれかの発明において、前記検出された人物と会話をするための音声授受手段を有し、前記認識情報が、前記特定人物を認識するための会話の内容を含み、前記照合には、前記会話の内容が含まれる構成とする。
これによると、認識情報として特定人物を認識できる会話の内容(例えば趣味嗜好等の本人が興味を引く内容)を登録しておき、その内容に基づいた会話を行うことにより、会話内容の照合により特定人物として認識することができる。
また、第11の発明は、電子データを画像で表示する画像表示部と人物を検出する人物検出手段とを備える掲示板装置と、前記掲示板装置とネットワークで接続されたサーバ装置とを有し、前記掲示板装置と前記サーバ装置との一方に、特定人物を認識する認識情報と当該特定人物のための画像とを少なくとも含む登録情報を保存する登録情報保存手段と、前記人物検出手段による検出結果と前記認識情報とを照合する照合手段と、前記検出された人物が前記照合手段により前記特定人物であるとされた場合には前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部との少なくとも一部が設けられ、他方に残りが設けられている構成とする。
これによると、掲示板装置とサーバ装置とをネットワーク接続した構成において、特定人物の登録情報を保存する登録情報保存手段や、検出された人物と登録されている特定人物とを照合する照合手段や、特定人物のための画像を画像表示部に表示させる制御を行う制御部を、掲示板装置またはサーバ装置に分けて設けることにより、コンピュータの処理における各負荷の大きさに応じて適切な振り分けを行うことができ、システム全体の効率化を促進することができる。例えば高価な回路を必要とする処理はサーバ装置で行うようにすることにより、掲示板側の負担を軽くすることにより、多数の掲示板の配置が可能になるため、徘徊老人等の捜索をより速やかに行うことができる。
また、第12発明は、前記第11の発明において、前記サーバ装置とネットワークで接続された端末装置を有し、前記サーバ装置は、前記検出された人物が前記特定人物である可能性が高いと前記照合手段により判定された場合には、前記端末装置に前記特定人物が検出されたことを連絡する構成とする。
これによると、掲示板装置で検出された人物が捜索対象である特定人物である可能性が高い場合には、サーバ装置から家族や警備会社等の捜索者の端末装置に連絡することにより、捜索者が安心して迎えに行くことができる。
また、第13の発明は、第12の発明において、前記掲示板装置は、前記検出された人物と会話をするための音声授受手段を有し、前記端末装置は、音声授受手段を有し、前記サーバ装置を介して前記掲示板との間で音声の送受信を行う構成とする。
これによると、特定人物が検出された場合に、家族や警備会社等が操作する端末装置と掲示板装置とを接続し、特定人物と家族や警備会社等とが会話することができ、特定人物をより一層長く掲示板装置の前に引き留めておくことができるため、その間に家族や警備会社の人間が特定人物の元に向かうことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の適用例を示す模式的説明図である。図1に示されるように、屋外や公共施設には自治体や町内会による住民のための掲示板となる掲示板装置1が複数箇所に設置されている。掲示板装置1は、ほぼ全面が例えば液晶画面からなる画面2の画像表示部であっても、紙等を貼り付ける板面の一部に、画像表示部として画面2を設けたものであってよい。画面2には、テレビジョンやパーソナルコンピュータのモニタに表示されるものと同様の画像が表示される。
また、各掲示板装置1は、例えば自治体や警備会社等のセンター(施設)に設置されているサーバ装置3と、例えばインターネットによるネットワークで接続されている。サーバ装置3には、登録した住民や警備会社の所有する携帯電話等の端末装置4が同様にネットワークで接続されている。
掲示板装置1には、図2に示されるように、掲示板装置1の前方(正面)を例えば広角で撮影するカメラ11と、音声授受手段を構成するスピーカ12a及びマイク12bと、それらを制御する制御部13とが設けられている。カメラ11により人物画像取得手段が構成される。
サーバ装置3には、公知のサーバ機能を有するホスト・コンピュータであってよく、主制御を行うサーバ制御部3aと、掲示板装置1の画面2に表示させる画像データを保存する画像保存部3bと、画像保存部3bに保存する種々の画像データや掲示板装置1の位置情報等を保存しておく掲示板情報部3cと、個別に入力または端末装置4から送信された捜索願や被捜索人の登録情報(顔写真や趣味・嗜好のデータ)を保存しておく被捜索者登録情報部3dと、カメラ11からの撮影画像データが入力する撮影画像処理部3eと、掲示板装置1により実行する各種アプリケーション等を保存しておく記憶装置3fとが設けられている。なお、この構成は一例であり、必ずしも各要素がそれぞれ独立して設けられている必要は無く、プログラムでの処理と記憶装置に保存されたデータとの組合せであってもよい。
なお、図2における矢印の向きは主な信号の流れを示したものであり、各ブロック間の入出力信号を全て示すものではない。また、画像データは、画面2に表示させる画像を構成する電子データからなり、単に画像と表現する場合がある。
上記サーバ制御部3aは、撮影画像処理部3eで処理された顔画像データと被捜索者登録情報部3dの登録情報データに含まれる特定人物の顔画像データとを照合する照合手段として、公知の顔認証システムに用いられる顔認識エンジンと、スピーカ12a及びマイク12bを介して掲示板装置1の前にいる人物と会話を行うための音声会話エンジンと、画面2に動画や写真を表示させる制御を行う画像表示エンジンとを有する。
画像保存部3bには、例えば、自治体や町内会のお知らせ等の通常の掲示情報(文字)を含む画像の他、後述のエージェント等の呼び掛け画像や、被捜索者登録情報部3dに登録されている捜索対象となる特定人物5の登録情報に含まれる趣味嗜好に対応した画像が保存される。さらに、後述する複数人の中に特定人物5が検出された場合に本人(特定人物5)のみが興味を示すような特有の画像(例えば出身地や居所の近所の風景)が保存される。
掲示板情報部3cには、掲示板装置1の番号や住所、地図上での位置、ネットワーク接続におけるIPアドレス等が登録されている。
被捜索者登録情報部3dには、例えば端末装置4から送られた登録者情報データが保存される。登録者情報データとしては、例えば、被捜索人(特定人物5)となる本人や家族の住所・連絡先等の被捜索者属性、特定人物5の性別や体型の情報、特定人物5の顔写真データ及び識別を可能にする動作(歩き方)等の情報、家族の声や呼び掛け用の画像情報、家族や警備会社や施設の管理人等の連絡先情報、特定人物5を発見した時のシステム動作の設定等であってよい。なお、連絡先情報が複数ある場合には、未接続時の順番を設定しておくとよい。上記登録者情報データに含まれる特定人物5の顔写真データ、性別や体型、動作等は、特定人物5を認識する認識情報となる。また認識情報は、それらに限られるものではなく、特定人物5を識別可能にするものであればよく、例えば方言を含む話し方等も含まれる。
撮影画像処理部3eは、カメラ11から入力される撮影画像データに基づいて顔の抽出を行い、サーバ制御部3aに出力する。これにより、掲示板装置1の前を撮影するカメラ11と、その撮影された画像から顔画像を抽出する撮影画像処理部3eとにより人物検出手段を構成することができるが、掲示板装置1に、カメラ11に加えてICタグ・リーダー等の検知装置を設けて、それにより人物検出手段を構成してもよい。
記憶装置3fには、上記した自治体や町内会のお知らせ等の通常の掲示情報を含む通常コンテンツを画像保存部3bに保存する代わりに、それらの通常コンテンツを保存してもよい。また、記憶装置3fには、通常時にお知らせ等の通常の掲示情報を表示させるためや、被捜索者を発見した時に趣味画像等を表示させたり呼び掛けたりするための複数のアプリケーションが保存される。アプリケーションを実行することにより画像を生成してもよく、その画像は掲示板装置1に適宜送信される。
サーバ制御部3aの顔認識エンジンは、公知の顔認証システムによる顔画像における照合を行うものであってよく、撮影画像処理部3eから送られてくる撮影された顔画像と、被捜索者登録情報部3dに登録されている特定人物5の顔画像とを照合し、特定人物5である可能性の程度を認識率として算出する。例えば、他人であるとみなせる上限(第2閾値)を30%の認識率とし、略本人であるとする下限(第1閾値)を70%の認識率とし、本人の可能性があるとする認識率を30〜70%とし、低認識率(〜30%)、中認識率(30〜70%)、高認識率(70%〜)の三段階に分けた処理を行う。この場合の低認識率の上限(30%)を、通常の掲示情報を表示させる所定の閾値とすることができる。この三段階も一例であり、二段階あるいは四段階以上としてもよい。なお、認識率の算出方法は、任意であり、例えば特徴となる各部分(輪郭・目・鼻・口等)の一致するポイント数から求める等してよい。また、認識率の上記した各数値は、目安であり、任意の数値としてよい。なお、ここでは人物照合を、顔認識を例にして記載しているが、これに限るものではなく、身長や歩き方等を照合してもよいし、ICタグ等の認識結果と組み合わせてもよい。
サーバ制御部3aの音声会話エンジンは、掲示板装置1のスピーカ12a及びマイク12bを介して、掲示板装置1の前にいる人物と会話を行うためのものであり、公知の音声認識技術を用いたり、会話を行う人工知能アプリケーションを用いたりしたものであってよい。また、予め録音されている音声を掲示板装置1に送信してもよい。
サーバ制御部3aの画像表示エンジンは、記憶装置3fに保存されている画像データ等を掲示板装置1の画面2に表示させる制御を行う。記憶装置3fには、呼び掛ける形で予め撮影された人物の画像や、例えば画像ソフトで描かれたキャラクター(以下、エージェントと称す)を保存しておくとよい。なお、エージェントは、アプリケーションにより動作させるものであってもよい。
これら画像表示エンジン及び音声会話エンジンを用いて、検出された人物が、被捜索者情報登録部に登録されている特定人物5との照合により特定人物5である可能性が高い場合には登録されている名前で呼び掛け、反応があった場合には、音声会話エンジンにより登録されている日常会話のパターンによる会話を行ったり、登録情報から興味を示すコンテンツ(昔の写真や故郷の写真及びその地方の方言等)に基づいた映像を流したりすることができる。これにより、検出された人物が特定人物5である可能性が高い場合には、その場に居続けるような映像及び会話を続けることができる。また、画像表示エンジン及び音声会話エンジンは、掲示板装置1と端末装置4等との間で会話ができるよう、映像伝送も可能な公知のテレビ会議機能を備える。
以上、掲示板装置1及びサーバ装置3の構成を説明したが、本発明による掲示板装置及びサーバ装置にあっては、上記各構成内容に限定されるものではなく、各構成要素(画像保存部3b、掲示板情報部3c、被捜索者登録情報部3d、撮影画像処理部3e、記憶装置3f)は、それぞれ個別に掲示板装置1またはサーバ装置3のいずれかに設けられていてもよい。例えば高価な回路やプログラムを必要とする処理はサーバ装置3で行うようにすることにより、掲示板装置1側の負担を軽くすることができ、多数の掲示板装置1を配置する場合の費用低減が可能になり、普及を促進し得る。
端末装置4は、例として携帯電話としたが、携帯電話に限られるものではなく、ネットワークに接続され、サーバ装置3と送受信可能で、画像を表示できるものであればよく、例えばスマートフォンやカーナビゲーション、パーソナルコンピュータ等が適用される。特にスピーカ及びマイクの他にカメラ付きであるとよく、その場合には、掲示板装置1との間でテレビ電話と同様の会話を行うことができる。
次に、このようにして構成された掲示板装置及び掲示板システムの動作要領について図3のフロー図を参照して以下に説明する。なお、被捜索者(特定人物5)の登録情報によっては、常時捜索状態であってもよいし、家族等からの連絡をもって捜索開始としても良い。
図3のステップST1では、掲示板装置1の画面2には通常表示を行わせる。通常表示は、上述したように記憶装置3fに保存されている通常の掲示情報(自治体や町内会からのお知らせ等)であってよい。一定時間、人物検出がなされない場合には、表示自体をオフにして、省電力を図っても良い。

次のステップST2では、カメラ11の撮影画像を画像処理して人物の検出を行う。この人物検出処理は公知の画像処理であってよく、その説明を省略する。なお、図示例では画像処理により人物の検出を行うとしたが、カメラ11を用いた画像処理に限られず、例えば人感センサであってもよい。また、特定人物5に予めICタグ等の無線通信装置を携帯させることができる場合には、その無線通信装置との通信が確立されたことをもって人物検出としてもよい。ステップST2で人物が検出されたと判定された場合にはステップST3に進み、人物が検出されない場合にはステップST1に戻る。
ステップST3では、カメラ11で撮影された撮影画像を録画する。録画は、例えば所定の時間長分を記憶装置3fに保存するものであってよい。撮影画像を長時間録画したり、人物検出によらず常時録画したりすることにより、監視カメラの機能を持たせることができる。
次のステップST4では、撮影画像処理部3eにより、録画された撮影画像から顔の抽出を行う。なお、図示例ではサーバ装置3にその処理機能を持たせた構成としているが、掲示板装置1にその機能を持たせて画像処理してもよい。次のステップST5では、サーバ制御部3aの顔認識エンジンにより、抽出された顔画像と、被捜索者登録情報部3dに登録されている特定人物5の顔画像との照合を行い、上述した認識率の算出を行う。
次に、本図示例ではステップST7a〜7cの3通りに場合分けする。ステップST7aの認識率が小レベル(例えば30%以下)の場合には、検出された人物が捜索願の出ている特定人物5である可能性が無いとして、ステップST8aで、ステップST1と同様の通常表示を行ってステップST2に戻り、引き続き人物検出を行う。また、画面2に表示させる画像として、登録情報に基づいた特定人物5のための画像を用いるが、さらに認識率の違いに応じて変えた第1画像及び第2画像を用いるとよい。
ステップST7bの認識率が中レベル(30〜70%)の場合には、検出された人物が特定人物5である可能性があるとして、ステップST8bで、興味を引かせるために特定人物5の登録情報に基づき、第2画像として、例えば趣味嗜好に合わせた興味画像(図5(a)参照)を表示や、エージェントを画面2に表示させ、エージェントにより、「こんにちは!」や「お出かけですか?」等の呼び掛け等を行う(図5(b)参照)。この場合、特定人物5でない場合には、通常のお知らせ情報に興味があるだけかもしれないので、表示部の一部に通常のお知らせ情報表示を残しておいても良い。興味画像としては、釣り,囲碁,将棋,盆栽,景色等がある。このような、興味画像表示等により、掲示板装置1に対して正面を向いてもらえれば、より認識精度を高めることができる。また、正面を向いているということは、掲示板装置1の表示に興味を持ってくれていると考えられる。次のステップST9bでは、抽出された顔が正面を向いているか否かを判別し、横向き等の場合にはステップST2に戻り、正面である場合にはステップST10bに進む。この場合、認識率が中レベルの人物を含む複数人が正面を向いている場合も含む。
ステップST10bでは、改めてエージェントを画面2に表示させると共に、呼び掛けに対する応答があったり、「Aさん!」と名前を呼んで返事があったり、例えば趣味嗜好に合わせた会話を続行する。また、故郷の方言を用いて会話したりするとよい。次のステップST11bでは認識率を再度算出し、会話の内容(本人特有の内容に肯定的な返事がある等)から本人である可能性が大きく認識率大(70%以上)を超えたと判定されたらステップST12bに進み、認識率中(30〜70%)の場合にはステップST10bに戻り、認識率小(30%未満)の場合にはステップST2に戻る。このように会話の内容から照合を行うことができる。
ステップST12bでは、捜索願を出した家族や施設の管理人、または依頼された警備会社等に、特定人物5が見つかったことを通知し、ステップST13bに進む。ステップST13bでは、通知を受けた家族等が操作する端末装置4がサーバ装置3を介して掲示板装置1と接続されたか否かを判別し、接続されない場合にはステップST10bに戻り、接続されている場合にはステップST14bに進む。
ステップST14bでは、掲示板装置1のスピーカ12a及びマイク12bを用いて端末装置4との間で会話を行うことができるように回線を接続する。これにより、例えば家族等が端末装置4を介して掲示板装置1の前にいる特定人物5と会話をすることができ、特定人物5をより一層その場に居続けさせることができる。各掲示板装置1の位置情報(住所等)はサーバ装置3の掲示板情報部3cに保存されており、サーバ装置3から端末装置4に、特定人物5が発見された掲示板装置1の位置情報が送信されることにより、家族等は特定人物5の位置を正確に知ることができる。例えば端末装置4として携帯電話等を用いた場合には、特定人物5と会話を続行しながら、発見された掲示板装置1の所まで特定人物5を迎えに行くことができる。
さらに、ステップST14bにおける会話において、端末装置4が操作者を撮影しながら会話するTV電話の機能を有する場合には、後述するように、撮影された操作者の画像を第1画像として掲示板装置1の画面2に映し出すことができると共に、掲示板装置1のカメラ11で撮影された特定人物5を端末装置4に映し出すことができる。これにより、家族等が特定人物5を目視により確認することができると共に、特定人物5は家族等と実際に話をする感覚になるため会話を続け易くなり、家族等が掲示板装置1の所にたどり着くまで掲示板装置1の前に特定人物5を引き留め易くなる。
なお、端末装置4の接続を切断するまではステップST13b〜ST14bを繰り返すようにしてよい。また、ステップST13bで端末装置4と接続されていないと判別された場合にはステップST10bに戻る。その場合には、ステップST10b〜ST13bを繰り返す(会話を続行する)ことにより、捜索願の出ている人物である可能性の高い特定人物5を掲示板装置1の前に引き留めておくことができる。
捜索者から家族の画像が提供された場合には、その家族の画像を上記ステップST10bにおけるエージェントの代わりに表示させるとよい。これにより、特定人物5をより一層引き留めることができる。なお、ここでは、本人である可能性が高まった場合に通知を行っているが、特定人物5の認知症等のレベルによっては緊急度も異なることから、その登録情報によって、認識率中と判断された段階で通知を行ってもよい。
ステップST7cの認識率が大レベル(70%以上)の場合には、検出された人物が特定人物5であるとみなして、ステップST8cで上記ステップST12bと同様に、捜索願を出した家族や施設の管理人、または依頼された警備会社等に、特定人物5が見つかったことを通知する。これにより、速やかな対応が可能となる。次のステップST9cでは、上述したように興味画像の表示やエージェントによる声掛けを行う。これにより、例えば掲示板装置1の前を通り過ぎるような場合でも掲示板装置1の方に興味を引かせることができる。次のステップST10cでは、認識率大レベルの特定人物5を引き留めておくために、例えばエージェントを表示させると共に会話を行う。この場合、捜索者から家族の画像が提供されていたらその家族の画像を第1画像として表示させるとよい。これにより、より確実に引き留めることができる。
次のステップST11cでは、通知を受けた家族等が操作する端末装置4がサーバ装置3を介して掲示板装置1と接続されたか否かを判別し、接続されない場合にはステップST10cに戻り、接続されている場合にはステップST12cに進み、上記ステップST14bと同様に会話や端末操作者の画像の表示を可能にする。また、ステップST11c〜ST12cの繰り返しは上記ステップST13b〜ST14bと同様である。
なお、上記フローでは、特定人物5が1人でいる場合について説明したが、複数人が検出された場合でも同様の処理を行うことができる。また、掲示板装置1の前にいるのが、特定人物5が1人のみなのか、特定人物5を含む複数人なのかによって、その登録情報によって表示画像や声かけ内容を異ならせてもよい。表示画像がプライバシーに関わるものである場合等に、安易に他人に知らせる必要はないからである。例えば、確実に特定人物5であると判断できるまでは、第1画像の例となる家族等の写真の表示を行わないようにして、個人情報の流出を抑制するとよい。その場合に画面2に表示させる画像は、上記第1画像や第2画像とは異なる第3画像とするとよい。第3画像は、家族の写真のように確実に本人が意識し得るものではないが、趣味嗜好のように大勢の人が対象となる一般的なものよりは特定人物5に合わせた画像であるとよい。この第3画像の例としては、例えば、本人愛用の置物や愛用品等がある。複数人いる場合でも、検出された人物が特定人物5であることが確実な場合には、引き留めることを優先し、掲示板装置1に興味を示した後には家族等の写真を表示したり、特定人物5の名前を呼んだり、趣味嗜好に合わせて話したり、故郷の方言を用いて会話したりするとよい。
なお、ステップST9cで、声を掛けた後に特定人物5が掲示板装置1の前から離れていくことがカメラ11の撮影画像の画像処理により検出されたら、このステップST8cに進んできた場合には特定人物5であるとみなせる場合であることから、引き留めるべく再度呼び掛けを行う。この場合には、例えば離れて行き始めた時に音量を増大させるばかりでなく、距離に応じて音量を増大し、また撮影画像から消失するまで呼び掛けを続行してもよいし、呼び戻し用の声掛けをしてもよい。呼び続けることにより、特定人物5が戻ってくる可能性が高くなる(図5(c)参照)。なお、ステップST10bの後も同様に処理するとよい。
また図4のフローに示すように、上述したステップST5とST7a(ST7b、ST7c)との間にステップST6a、ST6bを設けてもよい。このステップST6aでは、掲示板装置1への注意を喚起する。例えば、上記した興味画像(この段階では特定人物5である確かさは不明のため、捜索願の出ている年齢に合わせた画像等)や音を例えば旋律で流し、掲示板装置1に興味を示させる。この年齢に合わせた画像は第2画像の例となる。
次のステップST6bでは検出された人物が掲示板装置1に対して正面を向いたか接近してきたかを判別し、掲示板装置1の前をそのまま通り過ぎるような場合にはステップST2に戻り、正面を向いた、または接近したと判別された場合には上記ステップST7a〜7cの場合分けの処理を行う。
図6は、端末装置4としてスマートフォンを適用した場合の画面表示の例を示す図である。スマートフォンである端末装置4の画面には、上部に相手の画像を表示するメイン画面部4aと、その下に、掲示板装置1の住所を表示する掲示板住所表示部4bと、掲示板装置1の位置を示す地図をメイン画面部4aに表示させるための地図表示ボタン部4cと、掲示板装置1の画面2に表示されている画像を表示する掲示画面表示部4dと、端末装置4により撮影されている自分の画像を表示する自分画像表示部4eと、その自分画像を掲示板装置1の画面2に表示させるための自分画像表示ボタン部4fと、通信を切断するための切断ボタン部4gと、掲示板装置1により録画された画像をメイン画面部4aに再表示させるための録画再生ボタン部4hと、が設けられている。
サーバ装置3から、捜索願を出した特定人物5が検出されたことが通知されてきたら、メイン画面部4aで捜索対象の特定人物5であるか否かを確認することができることから、通常の電話のように会話できるようにしてもよい。始めは、図に示されるように、掲示板装置1の画面2には端末装置4により撮影された自分の画像は表示されず、メイン画面部4aで捜索対象の特定人物5であることを確認したり、掲示板装置1の前にいるのが特定人物5の1人だけなのかを確認したりする。そのようにして掲示板装置1の前の状況を確認した後に、自分画像表示ボタン部4fを操作することにより、自分の画像を画面2に表示させることができる。また、サーバ装置3からの通知により掲示板装置1と接続状態になったにもかかわらず、その時にはメイン画面部4aに相手(特定人物5)が表示されていない(掲示板装置1の前からいなくなった)場合には録画再生ボタン部4hを操作することにより、掲示板装置1に録画されかつ認識された特定人物5の画像をメイン画面部4aに表示させることができる。これにより、特定人物5の確認を行うことができる。
なお、端末装置4の上記操作を警備会社が行う場合には、端末装置4を操作する者(警備会社の人間)を表示させる自分画像表示部4e及び自分画像表示ボタン部4fを設けなくてもよい。
このようして構成された掲示板装置1が複数配置されることにより、徘徊老人や迷子になり易い児童等の特定人物5を検出する確率が高くなる。さらに、掲示板装置1に電子データの画像を表示し得る画面2を設けたことから、多種多様の画像を適宜表示させることができる。通常は自治体や町内会からのお知らせ等を表示し、登録情報に応じて特定人物5が検出されたら、特定人物5に合わせた興味を示す画像を選択して表示することができ、特定人物5を掲示板装置1の前に引き留めておくことができる。
また、上記図示例では、上述したようにサーバ装置3に各種エンジンを設け、顔認識や登録情報の保存機能を持たせたが、それらの機能を掲示板装置1に持たせてもよい。その一例として図7に第2の実施形態を示す。なお上記と同様の部分については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図7において掲示板装置1には、カメラ11からの撮影画像データが入力する顔抽出部14と、特定人物5の登録情報を保存する登録情報保存手段としての被捜索者登録情報部15と、顔抽出部14からの顔画像データと被捜索者登録情報部15からの登録情報データとが入力する人物照合部16と、掲示板装置1の全体の制御を行う制御部13と、掲示板装置1の画面2に表示させる画像データを保存する画像保存部18と、画像保存部18からの保存画像データを画面2に表示させる制御を行う画像表示制御部19とが設けられている。この例では、カメラ11と顔抽出部14と人物照合部16とにより人物検出手段が構成される。
サーバ装置3は、公知のサーバ機能を有するホスト・コンピュータとなるサーバ制御部3aと、画像保存部18に保存する種々の画像データや掲示板装置1の位置情報等を保存しておく掲示板情報部3cと、端末装置4から送信された捜索願や被捜索人の登録情報(顔写真や趣味・嗜好のデータ)や掲示板装置1により実行する各種アプリケーション等を保存しておく記憶装置3fとを有する。
このような構成においても上述した制御を行うことができる。この場合には、例えばネットワーク回線が一時的に不通になった場合でも、各掲示板装置1に登録情報が登録されていることにより、上述した引き留め処理を個々に行うことができ、掲示板装置1の前に特定人物5を引き留めておくことができ、回線が復活した時に家族等が通知を受けることにより、迎えに行くことができる。
なお、特定人物5の検出要領としては、上述した実施の形態ではICタグによる検出や顔認証システムを用いた顔の認識の例を示したが、特定人物5の歩き方の癖を登録情報として登録し、撮影された動画の中の歩き方と照合することもできる。これにより、顔認識が難しい例えば離れた所を通り過ぎてしまうような場合でも特定人物5を検出することが可能となる。
以上、本発明を、その好適実施形態の実施例について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、掲示板装置1に記憶装置が示されていないが、記憶装置を設け、予め特定人物5の対象となる得る人物の登録情報等を登録人数分保存しておくことにより、捜索願が出された時にサーバ装置3から特定人物5の登録番号のみを各掲示板装置1に送信するだけで、速やかに検出状態にすることができる。また、家族等に通知する状態になった後に特定人物5が立ち去った場合には、撮影画像から立ち去った方向を推定し、特定人物5が立ち去った方向を通知する項目に加えることができる。これにより、特定人物5が掲示板装置1から離れて行った場合でもその特定人物5を探し易くなる。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。さらに、本実施例では、町内会や自治会の掲示板を想定したが、大規模商業施設やテーマパーク等における迷子捜索に用いてもよい。この場合、施設の案内表示板や、公告の表示部を用いると同時に、入場時に監視カメラ等で撮影していた画像を用い、捜索を申し出た家族からの申告で登録情報としての属性情報等を入力すれば足りる。
本発明にかかる掲示板装置及び掲示板システムは、徘徊老人や迷子になった児童等を街中に配置された掲示板により検出し、その場に引き留めておく効果を有し、捜索徘徊老人等の捜索の他に、カメラを用いた場合には監視カメラの用途にも適用できる。
1 掲示板
2 画面
3 サーバ装置
3a サーバ
3b 掲示板情報部
3c 被捜索者情報登録部
3d 記憶装置
4 端末装置
5 特定人物
11 カメラ
12a スピーカ
12b マイク
14 顔抽出部
15 登録情報保存部
16 人物照合部
18 画像保存部

Claims (13)

  1. 電子データを画像で表示する画像表示部と、
    人物画像を取得する人物画像取得手段と、
    サーバ装置と送受信する送受信手段と、
    前記取得された人物画像を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置により、前記人物画像から検出された人物と、前記サーバ装置に登録されている特定人物を認識する認識情報とを照合して当該検出された人物が当該特定人物であるとされた場合に、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有することを特徴とする掲示板装置。
  2. 電子データを画像で表示する画像表示部と、
    人物を検出する人物検出手段と、
    サーバ装置と送受信する送受信手段と、
    前記検出された人物の検出結果を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置により、前記サーバ装置に登録されている特定人物を認識する認識情報と前記検出結果とを照合して前記検出された人物が当該特定人物であるとされた場合に、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有することを特徴とする掲示板装置。
  3. 電子データを画像で表示する画像表示部と、
    人物を検出する人物検出手段と、
    特定人物を認識する認識情報を少なくとも含む登録情報を保存する登録情報保存手段と、
    前記人物検出手段による検出結果と前記認識情報とを照合する照合手段と、
    サーバ装置と送受信する送受信手段と、
    前記検出された人物が前記照合手段により前記特定人物であるとされた場合には前記照合の結果を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置から送信されてきた前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有することを特徴とする掲示板装置。
  4. 電子データを画像で表示する画像表示部と、
    人物を検出する人物検出手段と、
    特定人物を認識する認識情報と当該特定人物のための画像とを少なくとも含む登録情報を保存する登録情報保存手段と、
    前記人物検出手段による検出結果と前記認識情報とを照合する照合手段と、
    前記検出された人物が前記照合手段により前記特定人物であるとされた場合には前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部とを有することを特徴とする掲示板装置。
  5. 前記画像表示部には、前記照合により、前記検出された人物が前記特定人物である可能性を示す認識率が所定の閾値未満であるとされた場合には通常の掲示情報が表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の掲示板装置。
  6. 前記画像表示部には、前記照合により、前記検出された人物が前記特定人物である可能性を示す認識率が第1閾値以上であるとされた場合には第1画像が表示され、当該認識率が前記第1閾値未満かつ前記第1閾値より低い第2閾値以上であるとされた場合には第2画像が表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の掲示板装置。
  7. 前記画像表示部には、前記検出された人物が複数人であり、前記複数人の中の1人が前記照合により前記特定人物であるとされた場合には第3画像が表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の掲示板装置。
  8. 前記画像は、前記特定人物毎に異なる特有の画像であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の掲示板装置。
  9. 前記認識情報は、前記特定人物の顔の画像を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の掲示板装置。
  10. 前記検出された人物と会話をするための音声授受手段を有し、
    前記認識情報が、前記特定人物を認識するための会話の内容を含み、
    前記照合には、前記会話の内容が含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の掲示板装置。
  11. 電子データを画像で表示する画像表示部と人物を検出する人物検出手段とを備える掲示板装置と、
    前記掲示板装置とネットワークで接続されたサーバ装置とを有し、
    前記掲示板装置と前記サーバ装置との一方に、
    特定人物を認識する認識情報と当該特定人物のための画像とを少なくとも含む登録情報を保存する登録情報保存手段と、前記人物検出手段による検出結果と前記認識情報とを照合する照合手段と、前記検出された人物が前記照合手段により前記特定人物であるとされた場合には前記特定人物のための画像を前記画像表示部に表示させる制御部との少なくとも一部が設けられ、他方に残りが設けられていることを特徴とする掲示板システム。
  12. 前記サーバ装置とネットワークで接続された端末装置を有し、
    前記サーバ装置は、前記検出された人物が前記特定人物である可能性が高いと前記照合手段により判定された場合には、前記端末装置に前記特定人物が検出されたことを連絡することを特徴とする請求項11に記載の掲示板システム。
  13. 前記掲示板装置は、前記検出された人物と会話をするための音声授受手段を有し、
    前記端末装置は、音声授受手段を有し、前記サーバ装置を介して前記掲示板との間で音声の送受信を行うことを特徴とする請求項12に記載の掲示板システム。
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