JP5873763B2 - スクータ型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、給油口を開閉自在に覆うフューエルリッドが設けられているスクータ型車両の改良に関する。
ボデイカバーに、給油口を開閉自在に覆うフューエルリッドが設けられているスクータ型車両が知られている(例えば、特許文献1(図2、図3、図6)参照。)。
特許文献1の図2に示すように、スクータ型車両において、乗員が足を載せるステップフロワ(3)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)の車幅方向中心に燃料タンク(2)が配置され、この燃料タンク(2)の上方に給油口(6)が設けられ、燃料タンク(2)の上方を乗員が跨ぐボデイカバー(4)で覆い、給油口(6)の対応する位置にてボデイカバー(4)の給油口(6)をフューエルリッド(8)で揺動自在に覆った。
同文献の図3及び図6に示すように、ステップフロワ(3)(以下、「ステップフロア」と言う。)の車幅方向中心にトンネル状の跨ぎ部を有する。この跨ぎ部に車幅方向水平に延びるヒンジ軸16を介してフューエルリッド(8)が上下に揺動可能に支持される。
以下、このように上下に揺動するフューエルリッド(8)を、ステップフロアの車幅方向中心に跨ぎ部を有さない、いわゆる、フルフラット状のステップフロアをもつスクータ型車両に適用する場合について検討する。
フルフラット状のステップフロアをもつスクータ型車両では、ステップフロアの前端又は後端から上方に延びるカバー部材の壁面に、給油口に臨むフューエルリッドでヒンジ軸を支持軸として揺動自在に覆う場合がある。このような構造では、フューエルリッドを開けたときに、フューエルリッドが上下に揺動し、ステップフロア側に張り出すため、フューエルリッドの下方スペースがデッドスペースになり易いという問題があった。
乗員が座るシートの前方に給油口及びこの給油口を覆うフューエルリッドが配置され、フルフラット状のステップフロアを有するスクータ型車両において、フューエルリッドの開閉により、フューエルリッドの下方がデッドスペースになり難くなれば好適である。
特許第4145614号公報
本発明は、シートの前方に給油口及びこの給油口を覆うフューエルリッドが配置されるスクータ型車両において、フューエルリッドの下方空間がデッドスペースになり難くすることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに設けられ乗員が座るシートと、このシートの前方にて車体フレームに取付けられる燃料タンクと、シートの前方にて燃料タンクから上方に延びる筒状部材と、この筒状部材の上端に形成される給油口と、燃料タンクの上方を平坦に覆い乗員が足を置くステップと、車体フレームを覆うボデイカバーと、が備えられているスクータ型車両において、給油口が臨む位置にてボデイカバーに、開口が開けられ、この開口の近傍にてボデイカバーに、スライド機構が取付けられ、このスライド機構に、上下又は左右にスライドして開口を開閉するフューエルリッドが取付けられ、スライド機構は、ベース側に設けた第1支点及び第2支点と、第1支点から延びる第1揺動メンバーと、第2支点から延びる第2揺動メンバーと、この第2揺動メンバーの先に設けた第3支点と、この第3支点に揺動可能に支持されると共にフューエルリッドが取付けられる第3揺動メンバーと、第2支点と第3支点の間にて第2揺動メンバーに設けた第4支点と、この第4支点から延びる第4揺動メンバーと、この第4揺動メンバーの先と第1揺動メンバーの先とに同軸に設ける第5支点と、第3揺動メンバーに開けられ第5支点をスライド可能に支持する長孔部とからなり、ベース側に対して第4揺動メンバーが平行に維持された状態で移動する平行リンクであって、第1揺動メンバーは、第2揺動メンバーの側にボデイカバーを迂回するように折れ曲がった屈曲部を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、フューエルリッドは、1つのスライド機構によって片持支持されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、フューエルリッドは、第3支点に3点で締結されることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、フューエルリッドは、略平板状を呈し、このフューエルリッドが開閉する際に、フューエルリッドの表面の向きが変わらないで、ボデイカバーの表面に沿って開閉することを特徴とする。
請求項5に係る発明では、フューエルリッドは、乗員の足を車幅方向に移動可能な空間を臨む位置にてボデイカバーに配置されることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、ステップは、乗員の足が車幅方向に移動可能なステップフロアであり、ボデイカバーは、ステップフロアの前方に配置され車両前方から乗員の足に当たる風を防ぐレッグシールドであり、フューエルリッドは、レッグシールドの後面に配置され、フューエルリッドは、車幅方向に移動して開口を開閉するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ボデイカバーに、スライド機構を介してフューエルリッドが取付けられている。フューエルリッドは、スライド可能とされ、ボデイカバーの開口を開閉自在に覆っている。
従来、ボデイカバーに、車両前後に揺動するフューエルリッドが設けられている場合には、フューエルリッドの開閉時に、フューエルリッドがボデイカバーの手前側に大きく揺動するため、フューエルリッドの手前側のデッドスペースが大きなものになり易い。
この点、本発明では、フューエルリッドにスライド機構を介してフューエルリッドが取付けられている。フューエルリッドの開閉時に、フューエルリッドが上下又は左右にスライドすることで、フューエルリッドの下方で、且つ、ステップの上方の空間を確保することができる。結果、フューエルリッドの下方のデッドスペースを小さく抑えることが可能となる。
特に本発明では、第1揺動メンバーは、ボデイカバーを迂回するように折れ曲がった屈曲部を有する。
仮に、第1揺動メンバーが屈曲部をもたない直線状の部材にすると、フューエルリッドを開けたときに、開口が十分に開かないうちに、第1揺動メンバーがボデイカバーに干渉する。すると、開口の面積が十分に確保できない可能性がある。
この点、本発明では、第1揺動メンバーは、屈曲部を有する。フューエルリッドを開けたときに、第1揺動メンバーは、ボデイカバーに干渉し難くなるので、その分、フューエルリッドを十分に揺動させ、スライドさせることができる。結果、フューエルリッドの開口を十分に開くことが可能となる。
請求項2に係る発明では、フューエルリッドは、1つのスライド機構によって片持支持されている。このスライド機構をフューエルリッドの上部に配置すれば、給油ノズルを給油口に差し込んだときに、スライド機構が給油ノズルの邪魔になることはない。加えて、フューエルリッドの両側2箇所が各々スライド機構によって支持される場合に比べて、部品点数を減らすことができる。
請求項3に係る発明では、フューエルリッドは、第3揺動メンバーに3点で締結される。フューエルリッドが第3揺動メンバーに2点で締結される場合に比べて、フューエルリッドに位置ずれが生じ難くできる。加えて、4点で締結される場合に比べて締結要素数を減らすことができる。
請求項4に係る発明では、フューエルリッドは、略平板状を呈し、フューエルリッドが開閉する際に、フューエルリッドの表面の向きが変わらないで、ボデイカバーの表面に沿って開閉するようにした。
仮に、フューエルリッドが凸状の曲面状を呈すると、フューエルリッドが開閉時に揺動するときに、張り出した部分だけ、揺動スペースが余分に必要になる。
この点、本発明では、フューエルリッドは、略平板状を呈し、このフューエルリッドが開閉する際に、ボデイカバーの表面に沿って開閉するようにしたので、ボデイカバー後方のデッドスペースを最小限に抑えることができる。
請求項5に係る発明では、フューエルリッドは、乗員の足を車幅方向に移動可能な空間を臨む位置にてボデイカバーに配置される。すなわち、フューエルリッドは、乗員が足を載せるステップの前上方に位置するボデイカバーに配置される。ステップの前上方位置にフューエルリッドを設けた場合であっても、フューエルリッドを開けたときに、フューエルリッドが乗員の足に当たり難くできる。結果、ステップ前上方のデッドスペースを小さく抑えることが可能となる。
請求項6に係る発明では、レッグシールドの後面に、車幅方向に移動して開口を開閉するフューエルリッドが設けられている。フューエルリッドは、車幅方向に移動するので、平坦なステップフロアの前部上方がデッドスペースになり難くなる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2の3矢視図である。 図3の4−4線断面図及びスライド機構の作用説明図(フューエルリッドが全閉したとき)である。 スライド機構の分解斜視図である。 スライド機構の作用説明図(フューエルリッドが半開きしたとき)である。 スライド機構の作用説明図(フューエルリッドが全開したとき)である。 スライド機構の正面図(フューエルリッドが全開したとき)である。 9(a)は、図3の9(a)−9(a)断面図である。図9(b)は、給油ノズルが燃料注入穴に差込可能なことを説明する作用説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に取付けられる燃料タンク13と、車体フレーム11の前部に操向可能に設けられ上部にハンドル23が取付けられ下部に前輪24が取付けられる前輪操向部21と、車体フレーム11に後方に延びるように揺動可能に取付けられ駆動源としてのパワーユニット25及びこのパワーユニット25により駆動される後輪26を有する後輪駆動部22と、この後輪駆動部22と車体フレーム11の間に介在されるクッションユニット27と、前輪操向部21の後方にてハンドル23に臨むように配置され乗員Rが座るシート28と、を主要素とするスクータ型車両である。スクータ型車両は、前輪24と後輪26の間にて車体フレーム11に設けられるシート28を備え、このシート28に乗員Rが跨って乗車する鞍乗り型車両の一形態である。
車体フレーム11は、車体カバー30(ボデイカバー30)で覆われている。ボデイカバー30は、車体フレーム11の前部を囲うフロントカバー31と、このフロントカバー31に連続して後方に延び燃料タンク本体(図2、符号12)の上方及び側方を覆うアンダカバー32と、このアンダカバー32の後部から連続するように上方且つ車両後方へ延びてシート28の側方を覆うサイドカバー33と、ハンドル23の上部を囲うハンドルカバー34と、を有する。
ここで、アンダカバー32は、車両の下部を覆う部材であって、フロントカバー31に連続すると共に後述するセンターカバー35に連続するようにして、パワーユニット25の直前まで車両後方へ水平に延びている部材である。また、サイドカバー33は、車両の後上部を覆う部材であって、アンダカバー32の後部上端に連続するようにして、シート28の下方且つパワーユニット25の上方を車両後端近傍まで車両後方へ水平に延びている部材である。
フロントカバー31の乗員が座るシート28に臨む面に、センターカバー35が備えられている。アンダカバー32に乗員が足を置くステップ36が形成されている。ステップ36は、シート28の前方にてハンドル23の後方に配置され、燃料タンク13の上方を平坦に覆い乗員が足を置く部分である。フロントカバー31とセンターカバー35は、いずれも、ステップ36の前方且つ上方に位置し乗員Rの脚部を覆うことから、これらの2部品をまとめてレッグシールド37と言う。
図2に示すように、車体フレーム11の前部は、前輪操向部21を回動自在に支えるヘッドパイプ14と、このヘッドパイプ14から下方に延びるダウンフレーム15と、このダウンフレーム15の下部から車両後方へ延びるアンダフレーム16とを有する。
アンダフレーム16に、燃料タンク13が支持される。この燃料タンク13は、燃料を貯留する燃料タンク本体12と、この燃料タンク本体12から上方に延びる筒状の燃料注入管41とを有し、この燃料注入管41の先に給油口44を開口させた。
給油口44に給油キャップ45が着脱可能に取付けられ、給油口44及び給油キャップ45を臨む位置にて、レッグシールド37に開口(給油口開口46)が開けられ、この給油口開口46の近傍にてセンターカバー35に、スライド機構50が取付けられ、このスライド機構50に、左右にスライドして給油口開口46を開閉するフューエルリッド47が取付けられている。
なお、本実施例では、フューエルリッドは、センターカバーに取付けられているが、アンダカバーやサイドカバー等の他のボデイカバーに取付けることは差し支えない。
次に、レッグシールドの構成要素であるセンターカバーを乗員が座るシートから見たときの構造について説明する。
図3に示すように、センターカバー35の車幅方向中心で、高さ方向略中心に、給油口開口46が開けられている。この給油口開口46は、フューエルリッド47で塞がれている。フューエルリッド47は、スライド機構50を介してスライドし、給油口開口46を開閉可能に覆うものである。センターカバー35の車両前方に臨む面である図裏面側から、スライド機構50が取付けられ、このスライド機構50にフューエルリッド47が取付けられる。
図2にて、フューエルリッド47は、乗員の足を車幅方向に移動可能な空間を臨む位置にてボデイカバー(車体カバー30)の構成要素であるセンターカバー35に配置される。アンダカバー32の上面に形成されるステップ36は、乗員の足が車幅方向に移動可能なステップフロア36である。センターカバー35は、ステップフロア36の前方に配置され車両前方から乗員の足に当たる風を防ぐレッグシールド37の構成要素である。レッグシールドの後面37bに、フューエルリッド47が配置される。
次の図4〜5では、フューエルリッドを開閉するスライド機構について説明する。
図4〜5に示すように、スライド機構50のベース側に、ベース部材51が設けられ、このベース部材51の第1支点61及び第2支点62から、各々、第1揺動メンバー71及び第2揺動メンバー72が延びており、これらの第1揺動メンバー71及び第2揺動メンバー72の先に、第3揺動メンバー73が取付けられている。ボデイカバーの前面側に設けられるボデイカバー側ボス52に、ベース側を構成するベース部材51がねじ53で締結されている。
ベース部材51は、上下に延びく字状を呈するく字部56と、このく字部56の上下端部から水平に延びて、軸方向が上下に延びる第1支点61を支持する上下の支持部57、58とを有する。く字部の一側56aがボデイカバー側ボス52に締結され、く字部の他側56bから上下の支持部57、58が延びている。
これらの上下の支持部57、58のうちの上の支持部57から、車幅方向中心側へフューエルリッド47を吊り下げるように取付ける延設腕部81が延びている。延設腕部81の先81aに軸方向が上下に延びる第2支点62が設けられている。
ベース部材51に設けられている第1支点61から第1揺動メンバー71が延び、同じく、ベース部材51に設けられている第2支点62から第2揺動メンバー72が延び、第2揺動メンバー72の先に第3支点63を設け、この第3支点63に揺動可能に第3揺動メンバー73が延びている。
第1揺動メンバー71は、フューエルリッド47が給油口開口46を塞いでいるときに、車幅方向中心へ水平に延びている第1腕部83と、この第1腕部83の根元にコ字状で前記上下の支持部57、58の間にて第1支点61によって揺動自在に保持されるコ字部84と、このコ字部84に付設され前記第1支点に挿嵌されるコイル状の弾発部材86の一端86aを掛けるフック部87とからなる。なお、弾発部材の他端86bは、く字部56に掛けられる。また、第1揺動メンバー71の第1腕部83は、屈曲部105を有する。
第2揺動メンバー72には、一端及び他端に第2支点62及び第3支点63が設けられ、これらの第2支点62と第3支点63の間に第4支点64が設けられ、第3支点63の近傍に、ボデイカバー30側に設けられフューエルリッド47を閉じた状態にする保持ピン91が挿入される保持孔92が開けられている。
第1揺動メンバー71の先(上の支持部57から延びた側)と第4揺動メンバー74の先(一側)とに同軸に第5支点65が設けられている。この第5支点65は、フューエルリッド47を支持する第3揺動メンバー73に開けた長孔部94にスライド可能に支持されている。
第3揺動メンバー73は、水平に延びて一側に第3支点63を有し、他側に第1揺動メンバー71の先及び第4揺動メンバー74の先とに同軸に設けた第5支点65をスライド可能に支持する長孔部94を有する第3腕部103と、この第3腕部103の端部から下方に延びてフューエルリッド47が締結されるリッド締結部104とからなる。
第4揺動メンバー74は、この他側である第2揺動メンバー72の側に設けた第4支点64と、その一側である第1揺動メンバー71の側に設けた第5支点65の間に渡される部材であり、この第4揺動メンバー74と延設腕部81との間に平行関係が維持されるようにした。
弾発部材86は、第1支点61となる軸部材107に挿嵌され、給油口開口46がフューエルリッド47で覆われ閉じているときに、フューエルリッド47を開放側に付勢する部材である。
以上に述べたフューエルリッドが備えられているスクータ型車両の作用を次に述べる。
図4において、フューエルリッドが閉じているとき、給油口開口46を閉じているフューエルリッド47を規制する保持ピン91が保持孔92に入っている。このとき、ベース部材51と第1揺動メンバー71の間に介在させた弾発部材86は、第1支点61(軸部材107)を軸として、第1揺動メンバー71を時計方向に回動するように付勢する。
次の図6〜7では、保持ピン91が保持孔92から抜かれたときの作用を説明する。
図6に示すように、保持ピン91が保持孔92から抜かれ、フューエルリッド47が半開き状態のとき、スライド機構50により、フューエルリッド47が車幅方向左側にスライドする。このとき、センターカバー35からのフューエルリッド47の突出量は最大でDとなる。
図7に示すように、フューエルリッド47が全開した状態のとき、スライド機構50により、フューエルリッド47が図6よりも更に車幅方向左側にスライドする。このとき、給油口開口46は、給油ノズル110が給油口44に入れることができる程度まで開放される。
第1揺動メンバー71は、フューエルリッド47が開いている状態で、ボデイカバー(センターカバー35)を迂回するように第2揺動メンバー72の側に折れ曲がった屈曲部105を有している。
仮に、第1揺動メンバーが屈曲部をもたない直線状の部材にすると、フューエルリッドを開けるときに、第1揺動メンバー71がセンターカバー35に干渉し、給油口開口46の一部を塞ぎ給油口開口46が十分に開かない可能性がある。
この点、本発明では、第1揺動メンバー71は、ボデイカバー(センターカバー35)を迂回するように折れ曲がった屈曲部105を有する。フューエルリッド47を開けたときに、第1揺動メンバー71がボデイカバー30に干渉し難くなり、フューエルリッド47が開口(給油口開口46)にかかり難くなる。結果、フューエルリッドの給油口開口46を十分に開くことができる。
フューエルリッド47が開き、給油ノズル110を給油口44に差し込むことができる程度に給油口開口46が見える状態のとき、第1揺動メンバー71に屈曲部105を設けたので、その分、フューエルリッド47のスライド量を大きくでき、給油口開口46を広く開けることができる。
図6〜7を併せて参照し、ボデイカバー30に、スライド機構50を介してフューエルリッド47がスライドして開閉自在に取付けられている。フューエルリッド47は、車幅方向に移動して給油口開口46を開閉するようにした。
従来、ボデイカバーに、車両前後に揺動するフューエルリッドが設けられている場合には、フューエルリッドの開閉時に、フューエルリッドが手前側に大きく揺動するため、フューエルリッドの手前側のデッドスペースが大きなものになり易い。
この点、本発明では、フューエルリッド47にスライド機構50を介してフューエルリッド47が取付けられている。フューエルリッド47の開閉時に、フューエルリッド47が左右にスライドすることで、フューエルリッド47の下方、且つ、ステップ36の上方の空間を確保することが可能となる。結果、フューエルリッド47の下方のデッドスペースを小さなものにすることができる。
スライド機構50は、ベース部材51(より具体的には、延設腕部81)と第4揺動メンバー74とが平行に維持された状態で移動する平行リンクである。
なお、本実施例では、フューエルリッド47は、左右にスライドする部材であるが、上下にスライドするように構成することは差し支えない。
次に、第3揺動メンバー73のリッド締結部104等について説明する。
図8に示すように、フューエルリッド47は、第3揺動メンバー73のリッド締結部104に3点で締結可能とされる。フューエルリッド47が2点で締結される場合に比べて、フューエルリッド47に位置ずれが生じ難くできる。加えて、4点で締結される場合に比べて締結要素数を減らすことができる。
図9(a)及び9(b)に示すように、フューエルリッド47は、給油口開口46の上縁46a側に沿うようにして各揺動メンバーの腕部が配置される。なお、給油口開口46の下縁46b側に各揺動メンバーの腕部は配置されていない。すなわち、フューエルリッド47は、給油口開口46の上縁46a側に沿うように設けられる1つのスライド機構によって片持支持されている。
このようなスライド機構50をフューエルリッド47の上部に配置すれば、給油ノズル110を給油口44に差し込んだときに、スライド機構50が邪魔になることはない。加えて、フューエルリッド47を支持するスライド機構50のリッド締結部104の上端及び下端の両側2箇所が各々スライド機構50によって支持される場合に比べて、部品点数を減らすことができる。
フューエルリッド47は、略平板状を呈し、このフューエルリッド47が開閉する際に、フューエルリッド47の表面47aの向きが変わらないで、ボデイカバー30の表面30aに沿って開閉するようにした。
仮に、フューエルリッドが凸状の曲面状を呈すると、フューエルリッドが開閉時に揺動するときに、張り出した部分だけ、揺動スペースが余分に必要になる。
この点、本発明では、フューエルリッド47は、略平板状を呈し、このフューエルリッド47が開閉する際に、ボデイカバーの表面30aに沿って開閉するようにしたので、ボデイカバーの表面30aの近傍に生ずるデッドスペースを最小限に抑えることができる。
図2を併せて参照して、フューエルリッド47は、乗員の足を車幅方向に移動可能な空間を臨む位置にてボデイカバー30に配置される。すなわち、フューエルリッド47は、乗員が足を載せるステップ36の前上方に位置するボデイカバー30に配置される。ステップ36の前上方位置にフューエルリッド47を設けた場合であっても、フューエルリッド47を開けたときに、フューエルリッド47が乗員の足に当たり難くできる。結果、ステップ前上方のデッドスペースを小さく抑えることができる。
レッグシールド37の後面37bに、車幅方向に移動して給油口開口46を開閉するフューエルリッド47が設けられている。フューエルリッド47は、車幅方向に移動するので、平坦なステップフロア36の前部上方がデッドスペースになり難くなる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、フューエルリッドが備えられているスクータ型車両に好適である。
10…スクータ型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、13…燃料タンク、30…ボデイカバー、36…ステップ、37…レッグシールド、41…筒状部材(燃料注入管)、44…給油口、46…開口、47…フューエルリッド、50…スライド機構、61…第1支点、62…第2支点、63…第3支点、64…第4支点、65…第5支点、71…第1揺動メンバー、72…第2揺動メンバー、73…第3揺動メンバー、74…第4揺動メンバー、94…長孔部、105…屈曲部。

Claims (6)

  1. 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に設けられ乗員が座るシートと、このシートの前方にて前記車体フレーム(11)に取付けられる燃料タンク(13)と、前記シートの前方にて前記燃料タンク(13)から上方に延びる筒状部材(41)と、この筒状部材(41)の上端に形成される給油口(44)と、前記燃料タンク(13)の上方を平坦に覆い乗員が足を置くステップ(36)と、前記車体フレーム(11)を覆うボデイカバー(30)と、が備えられているスクータ型車両において、
    前記給油口(44)が臨む位置にて前記ボデイカバー(30)に、開口(46)が開けられ、この開口(46)の近傍にて前記ボデイカバー(30)に、スライド機構(50)が取付けられ、このスライド機構(50)に、上下又は左右にスライドして前記開口(46)を開閉するフューエルリッド(47)が取付けられ、
    前記スライド機構(50)は、ベース側に設けた第1支点(61)及び第2支点(62)と、前記第1支点(61)から延びる第1揺動メンバー(71)と、前記第2支点(62)から延びる第2揺動メンバー(72)と、この第2揺動メンバー(72)の先に設けた第3支点(63)と、この第3支点(63)に揺動可能に支持されると共に前記フューエルリッド(47)が取付けられる第3揺動メンバー(73)と、前記第2支点(62)と前記第3支点(63)の間にて前記第2揺動メンバー(72)に設けた第4支点(64)と、この第4支点(64)から延びる第4揺動メンバー(74)と、この第4揺動メンバー(74)の先と前記第1揺動メンバー(71)の先とに同軸に設ける第5支点(65)と、前記第3揺動メンバー(73)に開けられ前記第5支点(65)をスライド可能に支持する長孔部(94)とからなり、前記ベース側に対して前記第4揺動メンバー(74)が平行に維持された状態で移動する平行リンクであって、
    前記第1揺動メンバー(71)は、前記第2揺動メンバー(72)の側に前記ボデイカバー(30)を迂回するように折れ曲がった屈曲部(105)を有する、
    ことを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記フューエルリッド(47)は、前記1つのスライド機構(50)によって片持支持されていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 前記フューエルリッド(47)は、前記第3揺動メンバー(73)に3点で締結されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクータ型車両。
  4. 前記フューエルリッド(47)は略平板状を呈し、このフューエルリッド(47)が開閉する際に、フューエルリッド(47)の表面の向きが変わらないで、前記ボデイカバー(30)の表面に沿って開閉することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のスクータ型車両。
  5. 前記フューエルリッド(47)は、前記乗員の足を車幅方向に移動可能な空間を臨む位置にて前記ボデイカバー(30)に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のスクータ型車両。
  6. 前記ステップ(36)は、前記乗員の足が車幅方向に移動可能なステップフロアであり、
    前記ボデイカバー(30)は、前記ステップフロアの前方に配置され車両前方から前記乗員の足に当たる風を防ぐレッグシールド(37)であり、
    前記フューエルリッド(47)は、前記レッグシールド(37)の後面に配置され、
    前記フューエルリッド(47)は、車幅方向に移動して前記開口(46)を開閉するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のスクータ型車両。
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