JP5101224B2 - 子供乗せバスケット及び二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、子供が着席可能な子供乗せバスケット、及びこの子供乗せバスケットが取り付けられた二輪車に関するものである。
従来から、サドルの前方のハンドル付近に子供が着座可能なチャイルドシートを備えた二輪車が提案されている。
チャイルドシートの前方側の両側面には、自転車用風防が取り付けられている。自転車用風防は、上方側に突出するU字状の主フレームと、主フレームの両下端に回動可能に軸支される1対の下部フレームと、主フレームの両側途中に連接される屋根用フレームと、を備えている。さらに自転車用風防には、主フレームにわたって前面透明カバーが取り付けられ、主フレームと屋根用フレームにわたって屋根透明カバーが取り付けられている。
このチャイルドシートでは、風防を必要としない場合は、下部フレームに対して主フレームを前面透明カバー及び屋根透明カバー等と一体として前側に折り曲げることができる(特許文献1を参照)。
実用新案登録第3124965号公報
しかし、上記のようなチャイルドシートでは、主フレームに前面透明カバーを取り付けると共に、主フレームと屋根用フレームに屋根透明カバーを取り付けるため、主フレームと下部フレームと屋根用フレームに十分な強度が必要となり、自転車用風防の剛性を確保することが難しい。また、自転車用風防の部品点数が多く、組み立て効率が低下すると共に、コストアップにつながる。
さらに、上方に大きく突出した主フレームに前面透明カバーを取り付けると共に、主フレームと屋根用フレームに屋根透明カバーを取り付けるため、前面透明カバーや屋根透明カバーが軟らかくシワが入りやすい。このため、子供の前方視界を確保しにくい。また、主フレームが上方に大きく突出し、自転車用風防が上方に大きく張り出しているため、二輪車の運転者の前方視界を確保しにくく、運転時に邪魔になりやすい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、風防部にシワが入ることがなく、前方視界を確保できる子供乗せバスケット及び二輪車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、二輪車本体の前方側に取り付けられ、子供乗せとバスケットを兼用する子供乗せバスケットであって、子供が着席可能な子供乗せバスケット本体と、二輪車の進行方向における前記子供乗せバスケット本体の前方に設けられ、剛性を有する透過性の樹脂からなる風防部と、を有すると共に、前記子供乗せバスケット本体は、子供が着席する座部と、前記座部の後方側に設けられた背凭れ部と、前記座部の両サイドに設けられ、かつ前記背凭れ部から両サイドへ延設された側面部と、前記側面部の前方に前記側面部の高さよりも低い高さに形成され、前記風防部が上部に取付けられた前面部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、二輪車本体の前方側に、子供が着席可能でバスケット(荷物籠)として兼用可能な子供乗せバスケット本体を備えており、子供乗せバスケット本体に子供が着席することができる。二輪車の進行方向における子供乗せバスケット本体の前方には、剛性を有する透過性の樹脂からなる風防部が設けられているので、透過性の樹脂からなる風防部の剛性により、風防部にシワが入ることがない。このため、子供乗せバスケット本体に着席した子供への風防が可能である共に、子供の前方視界が良い。さらに、二輪車の運転者の前方視界が良い。また、子供乗せバスケットに直接風紡部が設けられているので、子供の前方視界を確保しつつ、子供に対し周囲を囲まれているという安心感を与えることが可能となる。更には剛性のある風防部により子供乗せバスケット自体の強度も確保できる。
また、座部の後方側に背凭れ部が設けられると共に、座部の両サイドに背凭れ部から両サイドへ延設された側面部が設けられており、座部に子供が着席することができる。側面部の前方には、側面部の高さよりも低い高さに形成された前面部が設けられており、前面部の上部に剛性を有する透過性の樹脂からなる風防部が取付けられている。すなわち、子供乗せバスケット本体は、座部の周囲に背凭れ部と側面部と前面部が設けられており、前面部及び風防部の剛性が高い。このため、座部に着席した子供と、二輪車の運転者の前方視界が良い。また、風防部の取付け構造が複雑でなく、組み立て効率が向上すると共に、低コスト化が可能である。また、前方視界を確保する為に風防部無しで側面部の高さより低い高さに前面部を形成した場合、雨風が子供に当たりやすく子供の乗り心地が悪いものとなってしまうので、視界確保の為に透過性の風防部を設置することで前面部を低くすることが可能となる。また、視界確保の為に前面部が単に低く風防部が無いと、バスケットとして使用した場合、荷物が前面部からこぼれ落ちる危険があるので、風防部が荷室の壁面としても有効に作用する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の子供乗せバスケットにおいて、前記前面部の前面と前記風防部の前面とが面一であることを特徴としている。
請求項に記載の発明では、子供乗せバスケット本体の前面部の前面と風防部の前面とが面一であるので、風防部が子供乗せバスケット本体の前面側に突出する場合に比べて、子供乗せバスケット本体の見栄えが良い。本発明では子供乗せバスケットに直接風防部が設けられているので、一体感をだすことが容易である。
請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載の子供乗せバスケットにおいて、前記前面部の前面と前記風防部の前面とが流線形状であることを特徴としている。
請求項に記載の発明では、前面部の前面と風防部の前面とが流線形状であるので、二輪車の走行時に風の抵抗を受けにくい。
請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載の子供乗せバスケットにおいて、前記前面部の上部に形成された凹状部と、前記凹状部の縁部と対向する前記風防部に設けられ、後方側へ窪んだ取付部と、を備え、前記凹状部の縁部の後方側に前記取付部が接合されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明では、前面部の上部に凹状部が形成されており、凹状部の縁部と対向する風防部に後方側へ窪んだ取付部が設けられており、取付部が凹状部の縁部の後方側に接合されている。これにより、簡単な構成で前面部の前面と風防部の前面とが面一となる。また、前面部に形成された凹状部の縁部に風防部を取付けるので、風防部の剛性をより一層確保できる。また、風防部の組み立て効率が良く、低コスト化が可能である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の子供乗せバスケットにおいて、 前記取付部に形成された凹部が前記凹状部の端部に係止されることを特徴としている。
請求項に記載の発明では、取付部に形成された凹部が凹状部の端部に係止されるので、風防部を前面部の凹状部に取付ける際の作業性がよい。また、風防部の取付け後に前面部からの外れを抑制できる。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の子供乗せバスケットにおいて、前記前面部と前記座部との間に設けられ、前記座部に着席した子供の脚部が挿通される開口部と、前記子供乗せバスケット本体の前方下部から斜め下方側に延びたベース部材と、前記ベース部材に沿って上下方向にスライド可能に設けられ、荷物籠として用いるときは最上部で前記開口部を塞ぎ、前記座部に子供が着席するときは下方側へスライドさせて子供の足が載置される足載せ部と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の発明では、前面部と座部との間に開口部が設けられており、座部に子供が着席したときに、子供の脚部を開口部に挿通させることができる。また、子供乗せバスケット本体の前方下部から斜め下方側にベース部材が延びており、ベース部材に沿って足載せ部がスライド可能に設けられている。そして、座部に子供が着席するときは、ベース部材に沿って足載せ部を下方側へスライドさせることで、座部に着席した子供の足が足載せ部に載置される。また、子供乗せバスケット本体を荷物籠として用いるときは、ベース部材に沿って足載せ部を最上部へスライドさせることで、開口部が塞がれ、子供乗せバスケット本体に荷物を入れることができる。このため、簡単な構成により、子供が着席可能な椅子機能と、荷物を入れる荷物籠としての機能を兼用した子供乗せバスケットを実現できる。
請求項に記載の発明に係る二輪車は、二輪車本体の前方側に請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の子供乗せバスケットが取り付けられていることを特徴としている。
請求項に記載の発明に係る二輪車では、二輪車本体に請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の子供乗せバスケットが取り付けられているので、透過性の樹脂からなる風防部の剛性により、風防部にシワが入ることがない。このため、子供乗せバスケット本体に着席した子供への風防が可能である共に、子供の前方視界が良い。さらに、二輪車の運転者の前方視界が良い。
請求項1の発明に係る子供乗せバスケットでは、子供乗せバスケット本体に着席した子供への風防が可能であると共に、風防部の剛性が強く、子供と二輪車の運転者の前方視界を確保することができる。
また、風防部の取付け構造が複雑でなく、組み立て効率が向上すると共に、低コスト化を実現できる。
請求項の発明に係る子供乗せバスケットでは、風防部が子供乗せバスケット本体の前面側に突出する場合と比べて、子供乗せバスケット本体の見栄えが良い。
請求項の発明に係る子供乗せバスケットでは、二輪車の走行時に風の抵抗を受けにくく、二輪車の走行性を阻害しにくい。
請求項の発明に係る子供乗せバスケットでは、風防部の剛性をより一層確保できる。また、風防部の組み立て効率が良く、低コスト化を実現できる。
請求項の発明に係る子供乗せバスケットでは、風防部を前面部の凹状部に取付ける際の作業性がよい。また、風防部が前面部から外れることを抑制できる。
請求項の発明に係る子供乗せバスケットでは、簡単な構成により、子供が着席可能な椅子機能と、荷物を入れる荷物籠としての機能を兼用させることができる。
請求項の発明に係る二輪車では、子供乗せバスケット本体に着席した子供への風防が可能であると共に、風防部の剛性が強く、子供と二輪車の運転者の前方視界を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態である子供乗せバスケット10が取り付けられた二輪車100が示されている。
二輪車100には、前輪103側にヘッドパイプ102が配設されている。ヘッドパイプ102の上部には、子供乗せバスケット10に設けられた子供乗せバスケット本体12の下部が取付金具104によって固定支持されている。ヘッドパイプ102の上部にはハンドルバー106が取り付けられており、ハンドルバー106は、子供乗せバスケット本体12の両サイドに沿って略逆L字状に後方側へ延びている。ヘッドパイプ102の後方側には、ヘッドパイプ102から斜め下方側に延びるメインパイプA108が配設され、メインパイプA108の下端部には略水平方向に連結されたメインパイプB110が配設されている。メインパイプB110の後端部には、上下方向にやや傾斜するようにシートパイプ112が配設されており、シートパイプ112の上部には、サドル114が取付けられている。シートパイプ112の後方には後輪116が配設されている。
図2〜図9に示されるように、子供乗せバスケット本体12は、子供が着席可能な座部12Aと、この座部12Aの後方から斜め上方側に起立するように延びた背凭れ部12Bと、この背凭れ部12Bから座部12Aの両サイドを囲むように連続して立設された側面部12Cと、両サイドの側面部12Cの前方側に掛け渡された前面部12Eと、を備えている。座部12Aと背凭れ部12Bと側面部12Cと前面部12Eは連続した湾曲面を形成するように一体的に設けられている。前面部12Eと座部12Aとの間には、座部12Aに子供が着席したときに脚部が挿通される開口部12F(図9等を参照)が設けられている。
座部12Aの前方側には、開口部12Fと対向する位置に、子供の足が置載される足載せ部14が設けられている。座部12Aの前方下部には斜め下方側に傾斜するようにベース部材16が配設されており、ベース部材16に沿って足載せ部14がスライド可能となっている。足載せ部14の後方側の両サイドには、足載せ部14の高さを調整するための調整ツマミ18が設けられている。調整ツマミ18は、ロック位置とロック解除位置に回動可能となっており、調整ツマミ18をロック位置に回動させることで足載せ部14が所定の位置でベース部材16に固定され、調整ツマミ18をロック解除位置に回動させることで足載せ部14をベース部材16に沿ってスライドさせることができる。図6及び図9に示されるように、座部12Aの前端部の中央部と前面部12Eの下部の中央部との間には、開口部12Fに跨るように補強用の連結部材50が設けられている。
子供乗せバスケット本体12の背凭れ部12Bの内側面(前方側の面)の上方部には、子供乗せバスケット本体12の内側面と一部が重なり合うようにヘッドガード20が配設されている。このヘッドガード20は、子供乗せバスケット本体12に着席した子供の頭部を保護するものであり、上下方向にスライド可能となっている。また、側面部12Cの前方側の上部には、前面部12Eの後方側に、子供が握ることができ、また子供の前方側をガードする握り部材22が掛け渡されている。握り部材22を設けることで、子供が着座したときに握り部材22を握って自身の身体を支えることができ、子供に安心感を与えることができる。なお、図示を省略するが、握り部材22は両端部の軸部を支点として前後方向に回動可能に構成されている。
子供乗せバスケット10は、子供乗せバスケット本体12に子供が着席することができる椅子としての機能と、子供乗せバスケット本体12に荷物を入れることができる荷物籠としての機能とを兼用した構成となっている。すなわち、ベース部材16に沿って足載せ部14を下方側へスライドさせて所定位置で固定することにより、子供が子供乗せバスケット本体12の座部12Aに着席し、子供乗せバスケット本体12の開口部12Fに脚部を挿通させて足載せ部14に足を載置することができる。また、足載せ部14をベース部材16の最上部へスライドさせて固定することにより、開口部12Fが塞がり、子供乗せバスケット本体12内に荷物を入れることができる。
子供乗せバスケット本体12は、背凭れ部12Bの高さよりも側面部12Cの中間部後方側の高さが最も高く、側面部12Cの前方側の高さが徐々に低くなるように形成されている。また、側面部12Cよりも前面部12Eの高さが低くなるように形成されており、前面部12Eの上部には、凹状の湾曲面を有する凹状部13が形成されている。前面部12Eの上部における凹状部13の縁部には、剛性を有する透過性の樹脂で形成された風防部としてのカウリング24が取り付けられている。カウリング24は、前面部12Eの上方側に突出するように設けられている。
カウリング24は、流線形状の板状体からなり、折り曲げ変形しないように所定の厚みを有している。図10に示されるように、カウリング24は、前方に流線形状の面が形成された壁部24Aを備えており、壁部24Aの下側縁部が凹状部13に対応した形状となっている。さらにカウリング24は、壁部24Aの下側縁部に、後方側へ窪んだ取付部24Bを備えている。また、図8等に示されるように、子供乗せバスケット本体12の前面部12Eは、前方に流線形状の面を備えており、カウリング24の壁部24Aは前面部12Eと面一となるように形成されている。カウリング24の壁部24Aは、上部に凸状の湾曲面が形成されており、壁部24Aが前面部12Eから上方側に突出している。
また、図10に示されるように、前面部12Eの凹状部13の端部には、断面が尖形の凸部26Aが形成されており、前面部12Eの凹状部13の縁部には複数のボルト挿通孔26Bが形成されている。本実施形態ではボルト挿通孔26Bは中央部と両端部の3箇所に形成されている。カウリング24の壁部24Aと取付部24Bとの段差部には、凸部26Aに係止される凹部24Cが形成されている。取付部24Bには複数のボルト挿通孔26Bと合致するように複数のボルト挿通孔24Dが形成されている。本実施形態ではボルト挿通孔24Dは中央部と両端部の3箇所に形成されている。そして、前面部12Eの凹状部13の縁部の後方面とカウリング24の取付部24Bの前方面とを面接触させ、凸部26Aにカウリング24の凹部24Cを係止させた状態で、前面部12E側からボルト挿通孔26B及びボルト挿通孔24Dにボルト27を挿入し、取付部24B側からナット28を螺合されることで、カウリング24の取付部24Bが子供乗せバスケット本体12の前面部12Eに固定されている。また、取付部24B側にはナット28を覆うようにカバー29Aが取付けられている。なお、前面部12E側にもボルト27の頭部を覆うようにカバー29Bが取付けられる。
また、図2〜図9に示されるように、ヘッドガード20は、着席した子供の後頭部と対向する後方部20Aと、後方部20Aから子供の側頭部に沿って両サイド側に湾曲するように延びた翼部20Bと、後方部20Aの中央部から下方側に延びた下方延設部20Cと、を備えている。また、子供乗せバスケット10には、ヘッドガード20を子供乗せバスケット本体12の内側面に沿って上下方向にスライドさせて所定の位置で固定する高さ調整装置30が設けられている。高さ調整装置30は、子供乗せバスケット本体12の背凭れ部12Bの中央部に上下方向に沿って形成された凹状のレール部12Dを備えている。また高さ調整装置30は、ヘッドガード20の背面側に、子供乗せバスケット本体12のレール部12Dに挿入される凸状の摺動部20Dを備えている。そして、レール部12Dに沿って摺動部20Dが移動することで、ヘッドガード20が子供乗せバスケット本体12に対して上下方向にスライド可能となっている。
また、図3に示されるように、高さ調整装置30は、ヘッドガード20の摺動部20Dの内側面(子供乗せバスケット本体12と反対側の面)に上下方向に複数形成された係合凹部32と、ヘッドガード20の前方側に配置され、係合凹部32と係合される係合部(図示省略)が形成された押し当て部材34と、子供乗せバスケット本体12の背面側に回転可能に設けられた調整ノブ36と、を備えている。ヘッドガード20の摺動部20Dの中央部には、上下方向に沿って長孔20Eが形成されており、調整ノブ36と押し当て部材34とが、長孔20Eに挿通される回転軸(図示省略)によって連結されている。また、調整ノブ36の表面(子供乗せバスケット本体12と反対側)には、操作者が把持するためのツマミ36Aが直径方向に突設けられている。調整ノブ36は、ロック位置とロック解除位置に回動可能となっており、調整ノブ36をロック位置に回動させることで、押し当て部材34がヘッドガード20に近づく方向に移動して押し当て部材34の係合部(図示省略)と係合凹部32が係合され、ヘッドガード20が所定の位置で子供乗せバスケット本体12に固定されるようになっている。また、調整ノブ36をロック解除位置に回動させることで、押し当て部材34がヘッドガード20から離れる方向に移動して押し当て部材34の係合部(図示省略)と係合凹部32との係合が外れ、ヘッドガード20を子供乗せバスケット本体12に対してスライドさせることができる。
図2及び図6に示されるように、子供乗せバスケット本体12のレール部12Dの両側部には、ヘッドガード20のスライド方向に沿ってスライド孔52が形成されている(図2及び図6では手前側のみ図示)。このスライド孔52には、摺動部20Dに設けられたガイドピン54が上下方向にスライド可能に係止されている。これにより、ヘッドガード20は、ガイドピン54によってレール部12Dの2箇所でスライド孔52に案内されながら、上下方向にスライドする。これにより、ヘッドガード20を子供乗せバスケット本体12に対してスムーズにスライドさせてヘッドガード20のガタツキを抑制することが可能である。
次に、上記のような構成の子供乗せバスケット10の作用について説明する。
図1に示されるように、子供乗せバスケット10では、子供乗せバスケット本体12の座部12Aに子供が着席することができ、座部12Aの後方側に設けられた背凭れ部12Bに子供が寄りかかることができる。また、足載せ部14をベース部材16に沿って下方側の所定の位置にスライドさせることで、子供乗せバスケット本体12の開口部12Fに子供が脚部を挿通し、足載せ部14に足を載せることができる。
また、子供乗せバスケット10は、高さ調整装置30によってヘッドガード20が子供乗せバスケット本体12に対して上下方向にスライド可能に設けられており、子供の成長や異なる身長の子供の体格に合わせてヘッドガード20を適切な高さに調整することができる。このヘッドガード20により子供の頭部を適切に保護することができる。
子供乗せバスケット本体12の座部12Aに着席した子供の前方側には、前面部12Eの上部に、剛性を有する透過性の樹脂からなるカウリング24が設けられている。子供乗せバスケット本体12は、座部12Aの周囲に背凭れ部12Bと側面部12Cと前面部12Eが一体的に設けられており、箱状になっているので剛性が大きい。また、カウリング24は、このような前面部12Eに形成された凹状部13の縁部に取付けられているので、カウリング24の剛性も大きくなる。このため、カウリング24にて、座部12Aに着席した子供への風防が可能である共に、子供の前方視界が良い。さらに、二輪車100のサドル114に座った運転者は、運転時にカウリング24が邪魔になることが防止又は抑制され、運転者の前方視界が良い。
また、図1、図5及び図7に示されるように、子供乗せバスケット本体12に対してヘッドガード20を所定の高さにスライドさせても、二輪車100のサドル114に座った運転者の前方視界を確保することができる。
また、カウリング24の取付部24Bが前面部12Eに形成された凹状部13の縁部に、ボルト27とナット28により取付けられているため、カウリング24の取付構造が簡単であり、低コスト化を実現できる。また、カウリング24の取付時にカウリング24の凹部24Cを前面部12Eの凸部26Aに係止させることができるので、カウリング24の取付時の作業性がよい。また、カウリング24の取付け後もカウリング24の凹部24Cが前面部12Eの凸部26Aに係止されることで、カウリング24の前面部12Eからの外れを抑制できる。
また、子供乗せバスケット本体12の前面部12Eの前面とカウリング24の前面とが面一であるので、カウリング24が前面部12Eから前方に突出する場合に比べて、子供乗せバスケット本体12の見栄えが良い。また、子供乗せバスケット本体12の前面部12Eの前面とカウリング24の前面とが流線形状であるので、二輪車100の走行時に風の抵抗を受けにくく、走行性を妨げることを低減できる。
また、子供乗せバスケット本体12を荷物籠として用いるときは、ベース部材16に沿って足載せ部14を最上部へスライドさせることで、開口部12Fが塞がれ、子供乗せバスケット本体12に荷物を入れることができる。このため、簡単な構成により、子供が着席可能な椅子機能と、荷物を入れる荷物籠としての機能とを兼用した子供乗せバスケット10を実現できる。
なお、上記実施形態では、子供乗せバスケット本体12の前面部12Eに凹状部13を設け、凹状部13の縁部に上部に突出するようにカウリング24を設けたが、カウリング24の形状や取付け構造はこれに限定されず、他の構成でもよい。例えば、子供乗せバスケット本体12の両サイドの側面部にカウリングを掛け渡した構成でもよい。
本発明の一実施形態である子供乗せバスケットが取り付けられた二輪車を示す側面図であって、子供乗せバスケットに子供が着席し、サドルに運転者が座った状態を示す図である。 本発明の一実施形態である子供乗せバスケットのヘッドガードを下方側にスライドさせ、足載せ部を上方側へスライドさせた状態を示す側面図である。 図2に示す子供乗せバスケットを前方側上方から見た斜視図である。 図2に示す子供乗せバスケットを示す正面図である。 図2に示す子供乗せバスケットを後方側上方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態である子供乗せバスケットのヘッドガードを上方側にスライドさせ、足載せ部を下方側へスライドさせた状態を示す側面図である。 図6に示す子供乗せバスケットを後方側上方から見た斜視図である。 図6に示す子供乗せバスケットを前方側下方から見た斜視図である。 図6に示す子供乗せバスケットを示す正面図である。 子供乗せバスケットの前面部にヘッドガードを取付けた状態を示す断面図である。
符号の説明
10 子供乗せバスケット
12 子供乗せバスケット本体
12A 座部
12B 背凭れ部
12C 側面部
12E 前面部
12F 開口部
13 凹状部
14 足載せ部
16 ベース部材
24 カウリング(風防部)
24B 取付部
100 二輪車

Claims (7)

  1. 二輪車本体の前方側に取り付けられ、子供乗せとバスケットを兼用する子供乗せバスケットであって、
    子供が着席可能な子供乗せバスケット本体と、
    二輪車の進行方向における前記子供乗せバスケット本体の前方に設けられ、剛性を有する透過性の樹脂からなる風防部と、
    を有すると共に、
    前記子供乗せバスケット本体は、
    子供が着席する座部と、
    前記座部の後方側に設けられた背凭れ部と、
    前記座部の両サイドに設けられ、かつ前記背凭れ部から両サイドへ延設された側面部と、
    前記側面部の前方に前記側面部の高さよりも低い高さに形成され、前記風防部が上部に取付けられた前面部と、
    を有することを特徴とする子供乗せバスケット。
  2. 前記前面部の前面と前記風防部の前面とが面一であることを特徴とする請求項1に記載の子供乗せバスケット。
  3. 前記前面部の前面と前記風防部の前面とが流線形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の子供乗せバスケット。
  4. 前記前面部の上部に形成された凹状部と、
    前記凹状部の縁部と対向する前記風防部に設けられ、後方側へ窪んだ取付部と、を備え、
    前記凹状部の縁部の後方側に前記取付部が接合されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の子供乗せバスケット。
  5. 前記取付部に形成された凹部が前記凹状部の端部に係止されることを特徴とする請求項に記載の子供乗せバスケット。
  6. 前記前面部と前記座部との間に設けられ、前記座部に着席した子供の脚部が挿通される開口部と、
    前記子供乗せバスケット本体の前方下部から斜め下方側に延びたベース部材と、
    前記ベース部材に沿って上下方向にスライド可能に設けられ、荷物籠として用いるときは最上部で前記開口部を塞ぎ、前記座部に子供が着席するときは下方側へスライドさせて子供の足が載置される足載せ部と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の子供乗せバスケット。
  7. 二輪車本体の前方側に請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の子供乗せバスケットが取り付けられていることを特徴とする二輪車。
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