JP4206257B2 - 軽車両用風防及び自転車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車などの軽車両に装着することのできる風防と、この風防を装着した自転車とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軽車両の代表格として挙げることのできる自転車には、今日、様々な装着備品が提案されている。
例えば、ハンドルに対して装着する子供用の補助座席は周知である(特許文献1及び2等参照)。
一方、自転車の前部に取り付けて、必要に応じてコウモリ傘状に折り畳み開閉することのできる前方膜体が知られている(特許文献3参照)。この前方膜体は柔軟な膜を用いたもので、ミニスカート等を履いた女性の脚を隠したり、ハンドルを握る手や乗車者の身体(せいぜい腰回り前面程度と考えられる)などを風雨から保護したりできるようになっている。
【0003】
更にこれらとは別に、自転車の前カゴに対して取り付けるものとして、前カゴ入れた荷物を雨から保護できるようにした着脱自在な箱形カバー(特許文献4参照)や、ひったくりを防止するための線材による網蓋構造の盗難防止蓋装置(特許文献5参照)なども知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−114181号公報
【特許文献2】
特開2002−284059号公報
【特許文献3】
特開2000−38178号公報
【特許文献4】
特開平11−99976号公報
【特許文献5】
特開2002−127966号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記したように自転車用装着部品として各種のものは知られている。
しかしながら、これらのものはいずれも単機能であり、複数の異なった使い方ができるような、多機能のものは無かった。
そのため、自転車に対して複数の機能を持たせるためには、それぞれに対応した複数の装着部品を各種取り混ぜて取り付ける必要があるが、この場合、取付位置が干渉するなどして取り付けが不可能であったり、取り付けできるとしても自転車が重くなりすぎて運転し難くなったり、或いは費用的な負担が大きくなったりするといった不具合があった。
【0006】
また、殊に子供用補助座席に乗車させる子供を日差し(紫外線)から保護するようなものも無かった。
もとより、柔軟な膜を用いた前方膜体のようなもの(特許文献3参照)は知られていたが、自転車などの軽車両に装着させるものとして、形状的に安定した(即ち、硬質の樹脂製とされた)風防というものは、そもそも無かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、自転車などの軽車両に装着することのできる風防を提供するものであって、この風防により、多機能化を図り、もって装着の簡便性向上、運転阻害性の防止、低廉化などが得られるようにすることを目的とする。
【0007】
また本発明は、子供用補助座席に乗車させる子供を対象として、日差し(紫外線)や風雨などからの保護ができるようにした軽車両用風防を提供することを目的とする。
本発明は、このような風防を装着した自転車を提供することも、その目的の一つとする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る軽車両用風防2は、ハンドル3を有する軽車両に対する装着部60、61が設けられた風防支持体8と、この風防支持体8の上部に設けられた風防本体9とを有し、前記風防本体9は、風防支持体8の上部へ起立した姿勢と風防支持体8の前方へ向けて倒れた姿勢との間で屈曲動作自在とされ、且つ前方へ倒したときに起立姿勢時の前面が上向きになるように風防支持体8に対して起立した姿勢で前後反転自在になっており、前記風防本体9が形状的に安定した樹脂材により形成され、及び/又は紫外線カット作用が付加された透明素材により形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、前記風防本体9の下部に左右方向に延びる枢軸22を設け、前記枢軸22を回動自在に支持し且つ下部に上下方向に延びる旋回軸26を有する中間コマ部材19で、前記中間コマ部材19の旋回軸26を旋回自在に収容支持したヒンジボックス17を上部に設けた前記風防支持体8に、前記風防本体9を連結していることを特徴とする。
さらに、前記風防本体9の下部から下方へ突出するヒンジ片18の両側面に前記枢軸22を設け、前記風防本体9の前記ヒンジ片18が前方へ倒せるように、前記中間コマ部材19にはその上部から前部側にかけて二方向を開放した凹部25を形成し、前記風防本体9の前記ヒンジ片18が前方へ倒れたときには、前記風防支持体8の前記ヒンジボックス17の内部に収納支持された前記中間コマ部材19の旋回を規制するように、前記ヒンジボックス17は、前記ヒンジ片18の両側壁と当接し且つ前記ヒンジボックス17の上部から前部側にかけて二方向を開放した凹部30を備えていることを特徴とする。
【0010】
そして、形状的に安定した樹脂材により形成されている。
ここにおいて「形状的に安定した樹脂材」とは、特許文献3に記載されているような柔軟な膜とは異なり、支持骨のようなものが無くても所定の形状を自ら保持できる程度の剛性や強度を具備したものを言う。例えばポリカーボネイトなどを使用すればよい。
このように、形状的に安定した樹脂材によって形成されたものとすることで、風雨に対して変形などせずに耐えるものとなり、実質的且つ十分に風防としての作用が得られることになる。
【0011】
この風防2は、透明素材により形成され、且つ紫外線カット作用が付加されている。
このようにすることで、視認性を確保させながらも日差し(紫外線)からの保護ができることになる。
なお、この場合、紫外線カット作用を得る方法としては、風防2の形成素材中へ紫外線吸収材を混入させたり、着色透明やハーフミラーとしたり、紫外線カットフィルムを貼り付けたりすればよい。また対象とする日差しとしては、太陽から直接届くものだけとしてもよいし、路面などに反射したものだけとしてもよいし、更にこれら双方を対象としてもよく、これらによって風防の大きさや形状、装着位置を適宜変更すればよいものである。
【0012】
このような本発明に係る風防2は、装着の対象とされる軽車両を自転車1とすればよいものである。
殊に、この風防2は、自転車1に子供用補助座席4が装着されているものとしてこの子供用補助座席4に乗車する子供を保護対象とすればよい。
例えば、子供用補助座席4が自転車1のハンドル3近傍へ装着されている場合は、この子供用補助座席4の前面を覆う位置に風防2を装着すればよいことになる。
【0013】
このような場合にあって、風防2は、自転車1に直接装着してもよいし、子供用補助座席4を介して間接に装着してもよい。
この風防2は、軽車両(ここでは自転車1に限定されないとする)に対する装着部60,61が設けられた風防支持体8と、この風防支持体8の上部に設けられる風防本体9とを有したものとすることができる。
この場合、風防本体9は、風防支持体8の上部へ起立した姿勢と風防支持体8の前方へ向けて倒れた姿勢との間で、屈曲動作が自在に行える構造にすることができる。
【0014】
このようにすると、風防2として使用するときとそれ以外のときとで姿勢変換ができるので、風防2として使用しないときに軽車両の使用に邪魔にならないようにできることになる。
また軽車両が自転車1であって且つハンドル3の前部に前カゴ5が装着されている場合において、風防支持体8が自転車1のハンドル3に装着され、この風防本体9が前方へ倒れた姿勢で前カゴ5上部を覆蓋可能なものとすることができる。
【0015】
このようにすることで、風防2として使用しないとき、この風防2が自転車1の運転に邪魔とならないようにできるだけでなく、この風防2を前カゴ5に入れた荷物の雨カバーやひったくり防止蓋として兼用できることになる。
従って、頗る便利である。
この場合、風防本体9は、風防支持体8に対して起立した姿勢で前後反転自在にしておくのが好適である。
このようにすると、風防本体9を前方へ倒し、前カゴ5上部を覆蓋させるときに、起立姿勢時に前面となっていた面(この面は風抵抗を小さくするために凸面(流面形)とするのが好適である)を上方へ向けた姿勢にできることになる。
【0016】
従って、この前方へ倒した状態でも風抵抗を小さく抑えることができ、また降雨時等には付着した雨滴の排水性にも好都合となる利点がある。
一方、本発明に係る自転車1は、上記した本発明に係る風防2を装着した構成となされたものである。
この自転車1としては、電動アシスト自転車や電動自転車、三輪又はそれ以上の車輪数とされた自転車などを含むものとする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1は本発明に係る自転車1の第1実施形態を示しており、図2乃至図8は、この第1実施形態の自転車1に装着されている風防2を示している。
図1から明らかなように、この第1実施形態の自転車1では、ハンドル3の後側となるように子供用補助座席4が装着されてあり、この子供用補助座席4の前面を覆う配置で風防2が装着されている。
【0018】
また、この風防2よりも更に前方には、前カゴ5が装着されている。
図2及び図3に示すように、この風防2は、風防支持体8と風防本体9とを有している。
風防支持体8は、自転車1のハンドル3に対して、このハンドル3の下方へ垂れるようなかたちで装着されている。この風防支持体8の下端中央部には、自転車1のハンドルステム10との干渉を避けるため、下方へ向けて開放する切欠状の凹み11が設けられている。
【0019】
これに対し、風防本体9は、風防支持体8の上部で起立する状態で設けられている。そのためこの風防本体9は、子供用補助座席4に対して乗車する子供の前面で起立するかたちとなる。
この風防本体9は、その上部形状が、風抵抗を可及的に小さく抑えることのできるような形状に形成されている。
図例の風防本体9は、正面から見て上縁がアールとなる半円形を呈し、また側面から見て後方へ滑らかにのけぞらせたカーブを呈するような、いわゆる流面形(部分球面を含んだ形状)としてある。
【0020】
これら風防支持体8及び風防本体9は、いずれも樹脂材によって形成されている。
このうち、少なくとも風防本体9の形成に用いられている樹脂材は透明素材とされており、且つ、その素材中に紫外線吸収材が混入されたものとなっている。
そのため、この風防本体9は、子供用補助座席4に対して乗車する子供はもとより、自転車1を運転する者に対しても進行方向先方への視認性が確保され、そのうえで紫外線カット作用が得られ、日差し(紫外線)から保護されるようになっている。
【0021】
また、少なくともこの風防本体9の形成に用いられている樹脂材は、形状的に安定したものとされており、これによって風雨等に対して変形することがないものとされている。
これらの条件を満足させる樹脂材としては、例えばポリカーボネイトなどが好適である。
風防支持体8と風防本体9との上下間は、それらの幅方向(図2の左右方向)中央部に設けられた1カ所のジョイント部15と、幅方向両側に設けられた2カ所の可動ロック部16との計3カ所で繋ぎ止められている。
【0022】
図4に示すように、ジョイント部15は、風防支持体8側に設けられたヒンジボックス17と、風防本体9側に設けられたヒンジ片18と、これらヒンジボックス17とヒンジ片18との両者間に設けられる中間コマ部材19とを有している。
なお、この図4は、ジョイント部15における各部材形状を理解しやすくするために、風防本体9については図4中の右手前側を後面(図3右側の面)で左奥側を前面(同、左側の面)として描いてあるのに対し、風防支持体8については図4中の右手前側を前面(図3左側の面)で左奥側を後面(同、右側の面)として描いてある。
【0023】
すなわち、この図4中において、これら風防支持体8と風防本体9とは前後逆向きにした状態で描いたものである。
ヒンジ片18は、風防本体9の下端部に後向きに突出して設けられたフランジ20に対し、その下面から突出する軸支持台21と、風防本体9としての幅方向に沿ってこの軸支持台21の両側へ互いに同軸関係で突出した一対の枢軸22とを有したものである。
中間コマ部材19は軸心を縦向きにした円柱形をしており、その上側の端面19aから外周面にかけて二方向へ開放する凹部25が設けられ、また下側の端面19bにはその中心に旋回軸26が突設されたものとなっている。
【0024】
この中間コマ部材19の凹部25内には、ヒンジ片18において両側の枢軸22を対向方向へ圧縮させるようにしつつ軸支持台21を無理矢理押し込んだときに、この軸支持台21の部分を嵌め込み可能な大きさになっており、またこの嵌め込み状態にしたときに、それぞれの枢軸22が嵌るヒンジ孔27が、対向二側面に設けられている。
従って、ヒンジ片18と中間コマ部材19とは、枢軸22を中心としつつ凹部25の開放領域内で互いに屈曲自在な状態で連結されることになる。
【0025】
旋回軸26には、その下端部に径大化された抜け止め部29が設けられている。なお、この旋回軸26は、恰も割りピンのように軸方向に沿って二つ割りにされており、軸径を圧縮する方向へ押圧させたときには弾性変形によって抜け止め部29を若干、小さく(径小に)変形させることができるようになっている。勿論、この軸方向圧縮を解消すれば、抜け止め部29はその弾性によって元の大きさに復元する(径大化する)ものである。
ヒンジボックス17は、中間コマ部材19を旋回自在な状態で収納可能な円柱状の凹部30を有したもので、この凹部30を囲むようにして形成されるボックス壁31が、風防支持体8の上端部で前向きに突出して設けられたフランジ32に対してその下面からぶら下がるようになっている。
【0026】
このヒンジボックス17において、凹部30の上部はフランジ32を貫通することで円形開口を保持して開放されており、これによって中間コマ部材19を上下方向へまっすぐ出し入れできるようになっている。また、この凹部30の上部開口は、ボックス壁31の前部側へわたって二方開放状態となるように連続開口形成されており、これにより、中間コマ部材19の凹部25内に嵌められたヒンジ片18の屈曲動作をボックス壁31が邪魔しないようになっている。
ヒンジボックス17の下部は底板33によって塞がれており、この底板33の中心部には、中間コマ部材19の旋回軸26を嵌め付けるための軸孔34が設けられている。
【0027】
この軸孔34は、旋回軸26に設けられた抜け止め部29よりも径小とされており、上記したようにこの旋回軸26の軸径を圧縮する方向へ押圧させたときには、抜け止め部29を無理矢理押し込んで貫通させることができるようになっている。上記したように、旋回軸26の軸方向圧縮を解消すれば抜け止め部29は元の大きさに復元するので、軸孔34から抜け止め部29が突き抜けた状態で旋回軸26は抜けなくなり、結果、ヒンジボックス17に嵌め入れた中間コマ部材19は、抜けない状態になる。
【0028】
このような構成から明らかなように、このジョイント部15では、ヒンジボックス17に対しては中間コマ部材19が旋回自在であり、この中間コマ部材19に対してはヒンジ片18が屈曲動作自在であるので、結果、風防本体9は、図2及び図3に示したように風防支持体8の上部へ起立した姿勢と、図8中に二点鎖線で示すようにこの姿勢のまま風防本体9を前後逆向きに反転させた姿勢と、この姿勢から、同、図8中に実線で示すように風防支持体8の前方へ向けて倒した姿勢との三姿勢を行わせることが自在にできるものである。
【0029】
なお、このようなジョイント部15において、ヒンジボックス17とヒンジ片18との上下関係を置換することは可能であり、従って風防支持体8側にヒンジ片18を設け、風防本体9側にヒンジボックス17を設けるようにしてもよい。
図5に示すように、上記可動ロック部16は、風防支持体8側に設けられたシリンダ部36と、このシリンダ部36に組み込まれるスライダ部材37と、風防本体9側に設けられた突起部材38とを有している。
シリンダ部36は、風防支持体8のフランジ32を天蓋とするように利用して形成された横長の角筒であり、風防支持体8における幅方向外方側が開放されている。このシリンダ部36には、長手方向(風防支持体8の幅方向に同じ)の奥方にストローク設定窓40が設けられ、長手方向の開放端寄りにストッパ窓41が設けられている。
【0030】
これらストローク設定窓40やストッパ窓41は、シリンダ部36の筒壁を貫通する開口として形成されており、またそれぞれ、対向壁に一対ずつ設けられている。
ストローク設定窓40はスライダ部材37がスライドするストロークに対応した長さを有した長孔となっており、ストッパ窓41は一義的な位置決めのできる小口孔として形成されている。
スライダ部材37は、シリンダ部36内に嵌め入れられる摺動本体43と、この摺動本体43の一端部に設けられたロックリング44と、このロックリング44の下部に設けられたアンロック操作部45とを有している。
【0031】
摺動本体43はシリンダ部36内にガタツキなく挿入可能な角棒状をしており、このシリンダ部36の奥方へ差し込まれる部分には、ストローク設定窓40に嵌る制限爪47が設けられている。
この制限爪47は、上記したようにシリンダ部36においてストローク設定窓40が対向位置関係で一対(2カ所)設けられていることに対応して、図6(B)に示すように摺動本体43の両側へ相反して突出するようになっている。
そして、摺動本体43において、これら制限爪47が設けられる部分は弾性変形自在なバネ片48として形成されており、これによって両制限爪47は、相互近接方向へしぼめることができるようになっている。このように両制限爪47をしぼめることができるので、摺動本体43をシリンダ部36内へ挿入させることができ、また挿入後には制限爪47をストローク設定窓40内で弾性復帰により張り出させて、その制限端(開口端)での係合を可能とさせるものである。
【0032】
アンロック操作部45は、摺動本体43をシリンダ部36へ挿入したときにその開放端寄りとなる部分でストッパ窓41に嵌るように設けられたストッパ爪50と、このストッパ爪50の形成部分を摺動本体43に対して弾性変形自在に支持させるバネ片51と、このバネ片51の先端部でロックリング44を超えてそのリング側方へ張り出すように設けられた押し玉52とを有している。
上記したようにシリンダ部36においてストッパ窓41が対向位置関係で一対(2カ所)設けられていることに対応して、このアンロック操作部45は、図6(B)に示すように摺動本体43の両脇を挟んで対を成す状態で二組、設けられている。
【0033】
これら両アンロック操作部45は、押し玉52を相互近接方向へ押圧したときに両側のストッパ爪50の相互間隔をしぼめることができるので、この状態で摺動本体43をシリンダ部36内の奥方まで挿入させることができる。
また両ストッパ爪50が両ストッパ窓41に一致する位置では、押し玉52を相互近接方向へ押圧するのを止めることで両ストッパ爪50が両ストッパ窓41内で弾性復帰により張り出して係合状態となる。
このように両ストッパ爪50が両ストッパ窓41へ係合した状態は、摺動本体43がシリンダ部36の最奥まで差し込まれた状態であって、且つ制限爪47がストローク設定窓40の奥側の制限端(開口端)に達した状態である。
【0034】
従って、この状態から両アンロック操作部45を操作しない限り(両押し玉52を押圧しない限り)、摺動本体43はシリンダ部36内をスライドすることはない。また両アンロック操作部45を操作すれば(両押し玉52を押圧すれば)、両ストッパ爪50が両ストッパ窓41から脱出し、係合が外れるので、ストローク設定窓40内を制限爪47が移動し得る範囲で摺動本体43はシリンダ部36内をスライド自在となる。
ロックリング44は、上記のようにアンロック操作部45においてストッパ爪50がストッパ窓41へ係合した状態にあるとき、即ち、摺動本体43がシリンダ部36の最奥まで差し込まれた状態にあるときに、シリンダ部36の開放端に沿って立ち上がるような位置付けで摺動本体43に設けられており、このシリンダ部36の開放端の上側に長方形状のロック孔54を形成させるようになっている。
【0035】
一方、風防本体9側に設けられた突起部材38は、風防本体9の下端部(フランジ20)からその幅方向両側へ突出する状態で設けられた断面長方形状の突起である。この突起部材38の断面形状は、ロックリング44のロック孔54にガタツキなく係合可能とすべく設定されたものである。
これら突起部材38は、ジョイント部15を中心として風防本体9を風防支持体8上で旋回させるときに、風防本体9が前面を前方へ向けたときも且つ前面を後方へ向けたときも、ロックリング44のロック孔54と合致可能(係合離脱可能)な位置付けとなっている。
【0036】
このような構成から明らかなように、この可動ロック部16では、アンロック操作部45を操作して両ストッパ爪50を両ストッパ窓41から脱出させ、このままスライダ部材37(摺動本体43)をシリンダ部36から引き抜き方向へスライドさせた状態にすると、ロックリング44のロック孔54が突起部材38から脱出して突起部材38がフリーにされるため、風防本体9はジョイント部15を中心とする旋回が許容される。
そして、風防本体9を前向き又は後向きに旋回させた後、突起部材38をシリンダ部36の上部へ位置合わせし、シリンダ部36に沿ってスライダ部材37(摺動本体43)を押し込み方向へスライドさせることで、ロックリング44のロック孔54を突起部材38へ係合させることができる。
【0037】
このとき、アンロック操作部45のストッパ爪50がストッパ窓41に係合して、それ以後のスライダ部材37(摺動本体43)のスライドが阻止される。
そのため、風防支持体8に対する風防本体9の旋回後姿勢が固定されることになる。
なお、このような可動ロック部16において、シリンダ部36と突起部材38との上下関係を置換することは可能であり、従って風防支持体8側に突起部材38を設け、風防本体9側にシリンダ部36を設けるようにしてもよい。
【0038】
図7は、この風防2を自転車1に装着するための構造の一例を示している。
この図例のものは、結束バンド56を使用する場合のもので、風防支持体8には縦方向に2個以上のバンド孔57が並んで設けられている。各バンド孔57は、結束バンド56のバンド部分56aは通すが一端部のバンド通し部56bは通さない大きさになっている。
なお、このようなバンド孔57が縦に並んで設けられた箇所はハンドル用装着部60とされ、図2に示したように、風防支持体8の幅方向両側に設けられた各可動ロック部16に対する各下部位置に相当したものとされている。
【0039】
このようなハンドル用装着部60では、いずれかのバンド孔57に対し、その前面側から後方へ向けて結束バンド56のバンド部分56aを通し、このバンド部分56aを自転車1のハンドル3に巻き掛けた後、続けて別のバンド孔57へと逆向きに通し、更にバンド通し部56bへと差し通せば、このバンド通し部56b内に設けられたカエリ(図示略)によってバンド部分56aの戻りが阻止される状態になる。そこで、このバンド部分56aをバンド通し部56bから強く引っ張り出せば、風防支持体8と自転車1のハンドル3とを強く結合させることができる。
【0040】
この場合、各ハンドル用装着部60においてバンド孔57を2個以上設けておくことにより、ハンドル3に対する風防支持体8の装着高さを適宜変更したり、サイズの異なる自転車に対する汎用性を持たせたりできることになる。
なお、バンド通し部56bへ差し通したバンド部分56aは切断してしまってもよいが、このようにすると切り口が鋭角に残り、衣服などに対して引っ掛かりを起こすおそれも出てくる。
そこで、最も下位となるバンド孔57より更に下部に、バンド部分56aを差し通し可能にしたバンドホルダー部62を設けておくようにすれば、このバンドホルダー部62を通したバンド部分56aが風防支持体8の前面に張り付いた状態に維持されることになり、結果、バンド部分56aを切断する手間は不要となり、また引っ掛かりの問題も解消されることになり、好ましい。
【0041】
また、図2に示したように、これら両側のハンドル用装着部60とは別に、ハンドルステム10との干渉を避ける凹み11の上部にも、2個のバンド孔57によるハンドルステム用装着部61を設けておくと、このハンドルステム用装着部61で結束バンド56を用いたハンドルステム10との結束固定を行うことができ、自転車1に対する風防支持体8の装着が一層、堅牢となる。
以上、詳説したところから明らかなように、本発明に係る風防2及びこの風防2が装着された自転車1では、図1に示したように、風防支持体8上に風防本体9を起立姿勢とさせることで、子供用補助座席4に乗車した子供をはじめ、自転車1を運転する者にとっても、風除け、日よけ、雨除け、防寒、虫除けなど、様々な恩恵を受けることができるものである。
【0042】
また、この起立姿勢から、可動ロック部16を解除操作したうえで図8に示すように風防本体9を前後逆向きに反転させ、その後、前方へ倒した姿勢とすれば、この風防本体9で前カゴ5の上部を覆蓋させることができる。
このようにすると、風防本体9による風抵抗がなくなるため、この風防2が自転車1の運転に邪魔とならないようにできるだけでなく、この風防2を前カゴ5に入れた荷物の雨カバーやひったくり防止蓋として兼用できることになる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0043】
例えば、本発明に係る風防2は、図9に示すように、ハンドル3の上部を前後方向に跨ぐように装着される子供用補助座席4に対しても、その前面を覆うように装着することができる。
自転車1に対する装着構造は、上記した実施形態に限定されるものではない。また、風防支持体8と風防本体9とを有している点も、特に限定されるものではない。
本発明に係る風防2は、自転車1への装着が限定されるものではなく、ベビーカーなどの他の軽車両に装着することも可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明に係る軽車両用風防は、自転車などの軽車両に装着することができ、この風防の装着によって風除けや日よけ、雨除け、寒さ対策、或いは前カゴに入れた荷物に対するひったくり防止や雨除けなど、多機能化が図られるものとなり、もって様々な装着備品を複合的に装着する場合に比して装着の簡便性向上、運転阻害性の防止、低廉化などが得られるようになる。
【0045】
殊に、子供用補助座席に乗車させる子供を対象として風雨などからの保護や、日差し(紫外線)からの保護ができる画期的なものとなる。
また、本発明に係る自転車では、このような風防を装着していることで上記したような所期の目的を達成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自転車の一実施形態を示す側面図である。
【図2】 本発明に係る風防(図1に示したもの)を示す正面図である。
【図3】 図2に対応する側面図である。
【図4】 図2及び図3に示した風防における風防支持体と風防本体とを繋ぐジョイント部を示した分解斜視図である。
【図5】 図2及び図3に示した風防における風防支持体と風防本体とを繋ぐ可動ロック部を示した分解斜視図である。
【図6】 可動ロック部に用いられたスライダ部材(摺動本体及びロックリング及びアンロック操作部)の側面図(A)及び底面図(B)である。
【図7】 図2及び図3に示した風防を自転車へ装着する構造例を示した斜視図である。
【図8】 図2及び図3に示した風防の姿勢変換動作を説明した側面図である。
【図9】 子供用補助座席の別例に対して風防を装着した状況を示した側面図である。
【符号の説明】
1 自転車
2 風防
3 ハンドル
4 子供用補助座席
5 前カゴ
8 風防支持体
9 風防本体
60 ハンドル用装着部
61 ハンドルステム用装着部

Claims (7)

  1. ハンドル(3)を有する軽車両に対する装着部(60)(61)が設けられた風防支持体(8)と、この風防支持体(8)の上部に設けられた風防本体(9)とを有し、
    前記風防本体(9)は、風防支持体(8)の上部へ起立した姿勢と風防支持体(8)の前方へ向けて倒れた姿勢との間で屈曲動作自在とされ、且つ前方へ倒したときに起立姿勢時の前面が上向きになるように風防支持体(8)に対して起立した姿勢で前後反転自在になっており、
    前記風防本体(9)が形状的に安定した樹脂材により形成され、及び/又は紫外線カット作用が付加された透明素材により形成されていることを特徴とする軽車両用風防。
  2. 前記風防本体(9)の下部に左右方向に延びる枢軸(22)を設け、
    前記枢軸(22)を回動自在に支持し且つ下部に上下方向に延びる旋回軸(26)を有する中間コマ部材(19)で、
    前記中間コマ部材(19)の旋回軸(26)を旋回自在に収容支持したヒンジボックス(17)を上部に設けた前記風防支持体(8)に、前記風防本体(9)を連結していることを特徴とする請求項1に記載の軽車両用風防。
  3. 前記風防本体(9)の下部から下方へ突出するヒンジ片(18)の両側面に前記枢軸(22)を設け、
    前記風防本体(9)の前記ヒンジ片(18)が前方へ倒せるように、前記中間コマ部材(19)にはその上部から前部側にかけて二方向を開放した凹部(25)を形成し、
    前記風防本体(9)の前記ヒンジ片(18)が前方へ倒れたときには、前記風防支持体(8)の前記ヒンジボックス(17)の内部に収納支持された前記中間コマ部材(19)の旋回を規制するように、前記ヒンジボックス(17)は、前記ヒンジ片(18)の両側壁と当接し且つ前記ヒンジボックス(17)の上部から前部側にかけて二方向を開放した凹部(30)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の軽車両用風防。
  4. 装着の対象とされる軽車両が自転車(1)であり、
    自転車(1)に子供用補助座席(4)が装着されており、
    前記風防支持体(8)が自転車(1)に直接又は子供用補助座席(4)を介して間接に装着可能となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の軽車両用風防。
  5. 前記子供用補助座席(4)は、自転車(1)のハンドル(3)近傍に装着され、
    前記風防本体(9)は、前記子供用補助座席(4)の前面を覆う位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載の軽車両用風防。
  6. 前記風防支持体(8)が軽車両のハンドル(3)に装着可能とされ、この軽車両にはハンドル(3)の前部に前カゴ(5)が装着されており、前記風防本体(9)は前方へ倒した姿勢で前カゴ(5)上部を覆蓋可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の軽車両用風防。
  7. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の軽車両用風防(2)が装着されていることを特徴とする自転車。
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