JP5870734B2 - クーラント穴付きエンドミル - Google Patents

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Description

本発明は、エンドミル本体の先端部に複数の底刃が形成されるとともに、エンドミル本体内には複数のクーラント穴が形成されて先端部に開口させられたクーラント穴付きエンドミルに関するものである。
このような複数の底刃と複数のクーラント穴を備えたクーラント穴付きエンドミルとして、例えば特許文献1には、4枚刃のボールエンドミルの4枚の底刃(先端切れ刃)のうち2枚の底刃の先端逃げ面にクーラント穴(流体供給穴)が開口させられているものに対して、すべての底刃に均等にクーラント(流体)を供給するために、3本または4本の切屑排出溝(ねじれ溝)に沿って先端部に底刃が形成されているとともに、これらの切屑排出溝と同じ数のクーラント穴が底刃の先端逃げ面にそれぞれ開口させられているものが提案されている。
登録実用新案第3025383号公報
ところが、この特許文献1に記載されているように、切屑排出溝と同数のクーラント穴を切屑排出溝先端の底刃の先端逃げ面にそれぞれ形成したものでは、先端逃げ面の耐摩耗性を向上させるには有効であるが、軸線方向切り込み量を大きくした場合、切屑排出溝までクーラントが到達せずに切屑排出性が損なわれて切屑詰まりや溶着が発生するおそれがある。また、4枚の底刃のうち2枚の底刃の先端逃げ面にクーラント穴が開口させられたものでは、クーラントを十分に供給することができなくなるおそれもある。
一方、複数の切屑排出溝の先端部にギャッシュを形成して、このギャッシュのエンドミル回転方向側を向く壁面と先端逃げ面との交差稜線部に底刃を形成したエンドミルにおいては、切屑排出性を確保するためにこれらのギャッシュにそれぞれクーラント穴を開口させることが考えられるが、その場合には底刃による切削部位に流体が到達し難くなって、耐摩耗性が損なわれるおそれがある。また、ギャッシュの底部にクーラント穴が開口させられた場合には、このようなギャッシュ底部は切削負荷による応力が最も集中する部分であるため、底刃の強度が低下して欠損等が生じ易くなってしまう。
さらに、切屑排出性と耐摩耗性とを両立させるために、各底刃に対してそのギャッシュと先端逃げ面との双方にそれぞれクーラント穴を開口させることも考えられるが、その場合にはクーラント穴の数が底刃の数の倍になるため、エンドミル本体の断面積が減少してその強度が著しく低下してしまい、耐折損性や耐欠損性が極端に低下してしまう結果となる。
また、最近では、複数の底刃のうち1枚がエンドミル本体先端においてエンドミル本体の軸線を越えて延びる長刃とされたものも提案されており、そのようなものでは、長刃によってより多くの切屑が生成されるために長刃の切屑排出溝に詰まり易く、その一方で切削時の負荷も長刃において最も大きくなって摩耗や欠損が生じ易くなるため、クーラント穴をどのような位置に開口させるかが重要な問題となる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のように複数の底刃のうち1枚が長刃とされたエンドミルにおいて、この長刃やエンドミル本体自体の強度の低下を防ぎつつ、良好な切屑排出性と耐摩耗性とを確保することが可能なエンドミルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、後端側に向かうに従い上記軸線回りにエンドミル回転方向後方側に捩れる3条の切屑排出溝が形成されるとともに、これらの切屑排出溝の先端部にはそれぞれギャッシュが形成されていて、これらのギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面と上記エンドミル本体の先端逃げ面との交差稜線部には3枚の底刃が形成され、これら3枚の底刃のうち1枚の底刃は外周側から上記エンドミル本体先端において上記軸線を越えて延びる長刃とされるとともに、残りの2枚の底刃はその内終端が上記エンドミル本体先端において上記軸線から間隔をあけて配置されており、上記エンドミル本体内には上記軸線方向先端側に向けて2つのクーラント穴が、上記軸線方向後端側に向かうに従い上記切屑排出溝のリードと等しいリードでエンドミル回転方向後方側に向けて捩れるように穿設されていて、このうち一方のクーラント穴は上記長刃の先端逃げ面に開口させられるとともに、他方のクーラント穴は上記残りの2枚の底刃のうち1枚の底刃のギャッシュに開口させられていることを特徴とする。
従って、このように構成されたエンドミルにおいては、まず底刃が3枚であるのに対してクーラント穴は2つであって、底刃の数よりもクーラント穴の数が1つ少なくされているので、エンドミル本体の強度を十分に確保することができる。また、底刃のうち最も切削時の負荷が大きくなる長刃に対し、2つのクーラント穴のうち一方のクーラント穴は、この長刃のギャッシュには開口することなく、長刃の先端逃げ面に開口させられているので、長刃の強度と耐摩耗性を確保することができる。
その一方で、2つのクーラント穴のうちの他方のクーラント穴は、長刃ではない底刃、すなわちエンドミル本体先端において上記軸線に達することがなく内終端がエンドミル本体先端において上記軸線から間隔をあけて配置された残りの2枚の底刃のうち1枚の底刃のギャッシュに開口させられており、このような底刃は切削時の負荷が長刃よりも小さいので、そのギャッシュに他方のクーラント穴が開口していても、この底刃の摩耗が著しく促進されるようなことはなく、またたとえギャッシュの底部に他方のクーラント穴が開口していても、該底刃に欠損等が生じるおそれも少ない。
そして、このように残りの底刃がエンドミル本体先端において上記軸線に達することがなく内終端がエンドミル本体先端において上記軸線から間隔をあけて配置された底刃とされることにより、これらの底刃の内周側には軸線との間に底刃が存在しない間隙部が形成されることになり、他方のクーラント穴から供給されたクーラントを、この間隙部を介してこれら残りの底刃や長刃の切屑排出溝に十分に到達させて、切屑排出性を確保することができる。従って、軸線に達することのない底刃は勿論、長刃においても、その切屑排出溝における切屑詰まりや溶着を確実に防止することができる。
また、上記他方のクーラント穴を、上記長刃のエンドミル回転方向に隣接する1枚の底刃のギャッシュに開口するように形成することにより、この1枚の底刃の内周側に形成される上記間隙部を介して、その直ぐエンドミル回転方向後方側の長刃の切屑排出溝に、他方のクーラント穴から供給されたクーラントを効率的かつ十分に流し込むことができ、長刃の切屑排出溝における切屑詰まりや溶着を一層確実に防止することができる。
さらに、上記長刃のギャッシュを、この長刃のエンドミル回転方向に隣接する1枚の底刃のギャッシュに連通させるとともに、該長刃のエンドミル回転方向に隣接する1枚の底刃のギャッシュは、この1枚の底刃のさらにエンドミル回転方向に隣接する残りの1枚の底刃のギャッシュに連通させて、長刃のギャッシュからエンドミル回転方向に向けて残りの底刃のギャッシュが順次連通するように形成することにより、これら残りの底刃の内周側に形成される上記間隙部を大きくして、より多くのクーラントを長刃の切屑排出溝に供給することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、3枚の底刃のうち1枚が長刃とされたエンドミルにおいて、エンドミル本体の強度の向上を図ることができるのは勿論、切削時の負荷が大きくなるとともに多量の切屑を生成する長刃についても強度の低下を防ぎつつ、残りの底刃とともに良好な切屑排出性と耐摩耗性とを確保することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の拡大正面図である。 図2における矢線A方向視の側面図である。 図2における矢線B方向視の側面図である。
図1ないし図4は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は、超硬合金等の硬質材料により軸線Oを中心とした概略円柱軸状に一体に形成されていて、その後端部(図1における右上側部分。図3、図4における右側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端部(図1における左下側部分。図3、図4における左側部分)は切刃部3とされている。このようなエンドミルは、シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて、軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ通常は軸線Oに交差する方向に送り出され、切刃部3により被削材を切削加工する。
エンドミル本体1先端部の切刃部3の外周には、切刃部3の先端から後端側に向かうに従い軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に捩れる3条の切屑排出溝4が、本実施形態では周方向に等間隔に形成されている。これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向Tを向く壁面の外周側辺稜部には、各切屑排出溝4と同様に切刃部3の先端から後端側に向かうに従い軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に捩れるとともに、軸線O回りの回転軌跡が該軸線Oを中心とする1つの円筒面をなす外周刃5が、やはり周方向に等間隔に形成されている。
また、各切屑排出溝4の先端部には、そのエンドミル回転方向T側を向く上記壁面をエンドミル本体1の内周側に向けて切り欠くようにして凹溝状のギャッシュ6が形成されている。そして、これらのギャッシュ6のエンドミル回転方向T側を向く壁面と、切刃部3先端の先端逃げ面7との交差稜線部に、このギャッシュ6の壁面をすくい面8として外周刃5の先端から内周側に延びる3枚の底刃9が、やはり周方向に等間隔にそれぞれ形成されている。
ここで、本実施形態のエンドミルは、これら3枚の底刃9が軸線O回りの回転軌跡において該軸線Oに垂直な1つの平面上に略位置し、従って外周刃5と底刃9とが回転軌跡において直交するスクエアエンドミルとされている。また、本実施形態におけるギャッシュ6は、図3および図4に示すように、上記エンドミル回転方向T側を向いてすくい面8とされる壁面とこれに対向してエンドミル回転方向T後方側を向く壁面とがギャッシュ6の底部において凹曲面を介して結ばれた断面略V字状をなしている。
さらに、3条の切屑排出溝4の先端部に形成された3つのギャッシュ6のうち、2つのギャッシュ6A、6Bは、そのエンドミル回転方向T側に隣接するギャッシュ6B、6Cに連通するように、これらのギャッシュ6B、6Cの底刃9のすくい面8とされる上記壁面と該底刃9の先端逃げ面7とを切り欠いて延びるように形成されている。一方、残りの1つのギャッシュ6Cは、そのエンドミル回転方向T側に隣接するギャッシュ6Aには連通せず、このギャッシュ6Aの上記壁面をすくい面8とする底刃9との間に該底刃9の先端逃げ面7が残されるように形成されている。
従って、エンドミル回転方向T後方側に隣接するギャッシュ6Cが連通していない上記ギャッシュ6Aの底刃9は、外周刃5の先端から内周側に向けて、このギャッシュ6Aのエンドミル回転方向T側に隣接するギャッシュ6Bが該底刃9のすくい面8および先端逃げ面7を切り欠く位置まで延びることになり、エンドミル本体1先端において軸線Oを越えて延びる長刃9Aとされる。
また、この長刃9A以外の残りの2枚の底刃9は、その内周端がエンドミル本体1先端において軸線Oから間隔をあけて外周側に位置することになり、本実施形態では、このうち長刃9Aのエンドミル回転方向T側に隣接する底刃9は、長刃9Aより刃長が短く、長刃9Aのエンドミル回転方向T後方側に隣接する底刃9よりは僅かに刃長が長くされた中刃9Bとされている。さらに、長刃9Aのエンドミル回転方向T後方側に隣接する底刃9は3枚の底刃9のうちで刃長が最も短い短刃9Cとされている。
さらに、エンドミル本体1内には、シャンク部2の後端面から先端側に向けて2つのクーラント穴10が穿設されている。これらのクーラント穴10は、本実施形態では互いに同径の断面円形をなしていて、軸線Oから一定の半径離れた位置にあって軸線Oに関して180°対称位置にあり、図1に破線で示すように軸線O方向後端側に向かうに従い軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に向けて捩れるように螺旋状に穿設されており、そのリードは切屑排出溝4の捩れのリードと等しくされている。
そして、これらのクーラント穴10は、エンドミル本体1先端において、一方のクーラント穴10Aが上記長刃9Aの先端逃げ面7に開口させられるとともに、他方のクーラント穴10Bは残りの2枚の底刃9のうち1枚の底刃9のギャッシュ6に開口させられている。特に本実施形態では、この他方のクーラント穴10Bは、長刃9Aのエンドミル回転方向Tに隣接する上記中刃9Bのギャッシュ6Bの凹曲面状をなす上記底部に開口させられている。
このように構成されたクーラント付きエンドミルにおいては、底刃9の数は3枚であるのに対してクーラント穴10は2つであって、底刃9の数よりもクーラント穴10の数が1つ少なくされており、従ってエンドミル本体1の断面積がクーラント穴10によって減少することが少ない。このため、十分な強度をエンドミル本体1に確保して折損等が生じるのを防止することができる。
また、2つのクーラント穴10のうち一方のクーラント穴10Aはこの長刃9Aの先端逃げ面7に開口させられているとともに、他方のクーラント穴10Bは中刃9Bのギャッシュ6Bに開口させられており、長刃9Aのギャッシュ6Aにはクーラント穴10が開口することがない。このため、エンドミル本体1先端において軸線Oを越えて延びる長刃9Aには最も大きな切削負荷が作用するのに対して、長刃9Aにも十分な強度を確保して欠損等を防止することができ、また長刃9Aの耐摩耗性の向上を図ることができる。
その一方で、こうして他方のクーラント穴10Bがギャッシュ6Bの底面に開口する中刃9Bは、長刃9Aのようにエンドミル本体1先端において軸線Oを越えて延びることはなく、長刃9Aよりも短くされており、従って切削時に作用する負荷も小さくなる。このため、上述のようにこの中刃9Bのギャッシュ6Bのたとえ底部に他方のクーラント穴10Bが開口していても、切削負荷による応力の集中によって他方のクーラント穴10Bの開口部から中刃9Bに向けて亀裂や欠損が生じるような事態は防ぐことができ、また中刃9Bの先端逃げ面7にクーラント穴10が開口していなくても、中刃9Bの摩耗を抑制することができる。
そして、この中刃9Bと、中刃9Bよりさらに僅かに短い短刃9Cとが、長刃9Aのようにエンドミル本体1先端において軸線Oを越えて延びることがなく、その内周端が軸線Oから間隔をあけて外周側に配置されることにより、これら中刃9Bおよび短刃9Cの内周端と軸線Oとの間には切削に関与する底刃9が形成されずに、長刃9Aが軸線O回りになす回転軌跡に対してエンドミル本体1の後端側に後退した間隙部が形成されることになる。
このため、上記他方のクーラント穴10Bから供給されたクーラントにより、中刃9Bの冷却、潤滑を図ることができるのは勿論、この中刃9Bの内周端と軸線Oとの間の間隙部からクーラントを長刃9Aのギャッシュ6Aに送り込んで、この長刃9Aの冷却、潤滑を図り、さらには長刃9Aの切屑排出溝4にも該クーラントを十分に到達させて切屑排出性を向上させることができる。従って、刃長が長いために幅広でより多くの切屑が生成される長刃9Aの切屑排出溝4において、切屑詰まりや溶着などが発生するのを確実に防ぐことができる。
また、この他方のクーラント穴10Bから供給されたクーラントは、短刃9Cの内周端と軸線Oとの間隙部を介して短刃9Cのギャッシュ6Cにも流れ込んで、その切屑排出溝4を通って排出されるため、ギャッシュ6Cや先端逃げ面7にクーラント穴10が開口しない短刃9Cについても、その安定した冷却、潤滑や切屑排出性の向上を図ることもできる。なお、この短刃9Cの冷却、潤滑や切屑排出性には、そのエンドミル回転方向T側に隣接する長刃9Aの先端逃げ面7に開口した一方のクーラント穴10Aから供給されたクーラントも寄与する。
特に、本実施形態では、上記他方のクーラント穴10Bが、長刃9Aのエンドミル回転方向T側に隣接する底刃9である中刃9Bのギャッシュ6Bに開口させられており、この他方のクーラント穴10Bから供給されたクーラントを、エンドミル本体1の回転によって上記間隙部からより効率的かつ十分に長刃9Aのギャッシュ6Aや切屑排出溝4に送り込むことができる。従って、本実施形態によれば、長刃9Aの摩耗やその切屑排出溝4における切屑詰まり、溶着を一層確実に抑制、防止することができる。
また、本実施形態では、上述のように中刃9Bおよび短刃9Cの内周端と軸線Oとの間に上述のような間隙部を形成するのに、長刃9Aのギャッシュ6Aを、そのエンドミル回転方向T側に隣接する1枚の底刃9である中刃9Bのギャッシュ6Bに連通させるとともに、この中刃9Bのギャッシュ6Bは、そのエンドミル回転方向T側に隣接する残りの1枚の底刃9である短刃9Cのギャッシュ6Cに連通させるようにしている。
従って、凹溝状のギャッシュ6Aとギャッシュ6Bおよびギャッシュ6Bとギャッシュ6Cがこうして連通することにより、中刃9Bと短刃9Cの内周側に形成される上記間隙部をより大きくエンドミル本体1の後端側に凹んで後退させるようにすることができる。このため、本実施形態によれば、他方のクーラント穴10Bから供給されたクーラントをより大量に長刃9Aや短刃9Cのギャッシュ6A、6Cおよび切屑排出溝4に送り込んでさらに確実な冷却や潤滑、切屑排出性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、上述のように2つのクーラント穴10が同径とされているが、他方のクーラント穴10Bから供給されるクーラント量を増大させるために、この他方のクーラント穴10Bの内径を一方のクーラント穴10Aよりも大きくしたり、内径は同径のままでも、シャンク部2の後端面における他方のクーラント穴10Bの開口部に工作機械側から供給されるクーラントの供給圧を、一方のクーラント穴10Aより高くしたりするようにしてもよい。
また、本実施形態では、他方のクーラント穴10Bが、長刃9Aのエンドミル回転方向T側に隣接する底刃9である中刃9Bのギャッシュ6Bに開口しているが、長刃9A以外の残りの2枚の底刃9の内周側にはクーラントが流れ込む上記間隙部が形成されるので、他方のクーラント穴10Bは長刃9Aのエンドミル回転方向T後方側に隣接する底刃9である短刃9Cのギャッシュ6Cに開口させられていてもよい。
ただし、本実施形態のように、長刃9Aのエンドミル回転方向T側に隣接する底刃9である中刃9Bのギャッシュ6Bに他方のクーラント穴10Bを開口させた場合には、長刃9Aの先端逃げ面7に開口する一方のクーラント穴10Aとの間で、2つのクーラント穴10を上述のように軸線Oに関して対称位置に配置することができ、エンドミル本体1の回転バランスを維持することができるので、中刃9Aに効率的にクーラントを送り込むことができるのと相俟って、より望ましい。
さらに、本実施形態では、他方のクーラント穴10Bが中刃9Bのギャッシュ6Bの底部に開口しているが、例えばこのギャッシュ6Bのエンドミル回転方向T後方側を向く壁面に、中刃9Bに向けて開口するようにされていてもよい。また、ギャッシュ6も、本実施形態ではエンドミル回転方向T側とその後方側を向く壁面とが凹曲面状の底部を介して結ばれた断面略V字状をなしているが、この底部が上記両壁面に鈍角に交差する平面状とされた断面台形状をなすものとされていてもよい。
さらにまた、本実施形態では、底刃9の再研磨を考慮して、クーラント穴10が切屑排出溝4のリードと等しいリードの螺旋状とされている
さらに、本実施形態では、3枚の底刃9が長刃9Aと、この長刃Aからエンドミル回転方向Tに向けて順に刃長が短くなる中刃9Bおよび短刃9Cにより構成されているが、長刃9A以外の残りの2枚の底刃9は刃長が互いに等しくされていてもよい。また、長刃9Aからエンドミル回転方向Tに向けて、短刃9C、中刃9Bの順に配置されていてもよい。さらに、3枚の底刃9や外周刃5は不等間隔であったり、不等リードであったりしてもよく、また底刃9には内周側に向けてエンドミル本体1後端側に向かうようにすかし角が与えられていたりしてもよく、さらにスクエアエンドミル以外に、例えばラジアスエンドミルに本発明を適用したりしてもよい。
1 エンドミル本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 切屑排出溝
5 外周刃
6(6A〜6C) ギャッシュ
7 先端逃げ面
8 すくい面
9 底刃
9A 長刃
9B 中刃
9C 短刃
10(10A、10B) クーラント穴
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、後端側に向かうに従い上記軸線回りにエンドミル回転方向後方側に捩れる3条の切屑排出溝が形成されるとともに、これらの切屑排出溝の先端部にはそれぞれギャッシュが形成されていて、これらのギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面と上記エンドミル本体の先端逃げ面との交差稜線部には3枚の底刃が形成され、これら3枚の底刃のうち1枚の底刃は外周側から上記エンドミル本体先端において上記軸線を越えて延びる長刃とされるとともに、残りの2枚の底刃はその内終端が上記エンドミル本体先端において上記軸線から間隔をあけて配置されており、上記エンドミル本体内には上記軸線方向先端側に向けて2つのクーラント穴が、上記軸線方向後端側に向かうに従い上記切屑排出溝のリードと等しいリードでエンドミル回転方向後方側に向けて捩れるように穿設されていて、このうち一方のクーラント穴は上記長刃の先端逃げ面に開口させられるとともに、他方のクーラント穴は上記残りの2枚の底刃のうち1枚の底刃のギャッシュに開口させられていることを特徴とするクーラント穴付きエンドミル。
  2. 上記他方のクーラント穴は、上記長刃のエンドミル回転方向に隣接する1枚の底刃のギャッシュに開口させられていることを特徴とする請求項1に記載のクーラント穴付きエンドミル。
  3. 上記長刃のギャッシュは、この長刃のエンドミル回転方向に隣接する1枚の底刃のギャッシュに連通させられるとともに、該長刃のエンドミル回転方向に隣接する1枚の底刃のギャッシュは、この1枚の底刃のさらにエンドミル回転方向に隣接する残りの1枚の底刃のギャッシュに連通させられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクーラント穴付きエンドミル。
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