JP2019162698A - ドリル - Google Patents

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竜勢 濱田
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伸哉 中田
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Abstract

【課題】切刃の損傷を抑制可能なドリルを提供する。【解決手段】ドリルは、軸線の周りを回転可能なドリルであって、すくい面と、逃げ面と、外周面とを有している。逃げ面は、すくい面と連なる。外周面は、すくい面および逃げ面の双方に連なる。すくい面と逃げ面との稜線は、切刃を構成する。外周面には、外周溝が螺旋状に設けられている。外周溝は、第1側面と、第1側面と連なりかつ第1側面に対して回転方向後方に位置する第2側面とで構成されている。軸線に対して垂直な断面において、第1側面と外周面との第1境界における外周面の第1接線と、第1側面とがなす第1角度は、第2側面と外周面との第2境界における外周面の第2接線と、第2側面とがなす第2角度よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、ドリルに関する。
特開平5−220611号公報(特許文献1)には、マージンを有するツイストドリルが記載されている。当該ツイストドリルには、マージンに沿うランドの部分に小溝が設けられている。
特開平5−220611号公報
たとえばステンレスなどの熱伝導率の低い被削材をドリルで切削加工する場合、被削材に熱が蓄積されるため、ドリルの刃先が高温になりやすい。ドリルの刃先が高温になると、被削材の切屑が刃先に溶着する。また加工硬化のため溶着した切屑が硬くなり、切刃に強く固着する。そのため、切屑は、切刃のコーティングと共に剥離しやすくなる。コーティングが剥離した切刃には、切屑がさらに溶着しやすくなる。切屑が剥がれる際には、切刃の母材が脱落することで切刃が損傷する場合がある。
特開平5−220611号公報(特許文献1)に記載されているツイストドリルにおいては、切刃に対して十分なクーラントを供給することができないため、切刃が高温になりやすい。結果として、切刃の損傷を抑制することができなかった。
本発明の一態様の目的は、切刃の損傷を抑制可能なドリルを提供することである。
本発明の一態様に係るドリルは、軸線の周りを回転可能なドリルであって、すくい面と、逃げ面と、外周面とを備えている。逃げ面は、すくい面と連なる。外周面は、すくい面および逃げ面の双方に連なる。すくい面と逃げ面との稜線は、切刃を構成する。外周面には、外周溝が螺旋状に設けられている。外周溝は、第1側面と、第1側面と連なりかつ第1側面に対して回転方向後方に位置する第2側面とで構成されている。軸線に対して垂直な断面において、第1側面と外周面との第1境界における外周面の第1接線と、第1側面とがなす第1角度は、第2側面と外周面との第2境界における外周面の第2接線と、第2側面とがなす第2角度よりも小さい。
本発明の一態様によれば、切刃の損傷を抑制可能なドリルを提供することができる。
第1実施形態に係るドリルの構成を示す側面模式図である。 第1実施形態に係るドリルの構成を示す斜視模式図である。 第1実施形態に係るドリルの構成を示す正面模式図である。 図3の領域IVの拡大模式図である。 図4のV−V線に沿った断面模式図である。 図1のVI−VI線に沿った断面模式図である。 図4のVII−VII線に沿った断面模式図である。 図4のVIII−VIII線に沿った断面模式図である。 図1のIX−IX線に沿った断面模式図である。 第2実施形態に係るドリルの構成を示す断面模式図である。 第3実施形態に係るドリルの構成を示す正面模式図である。 第3実施形態に係るドリルの構成を示す斜視模式図である。
[本発明の実施形態の概要]
まず、本発明の実施形態の概要について説明する。
(1)本発明の一態様に係るドリル100は、軸線Aの周りを回転可能なドリル100であって、すくい面30と、逃げ面20と、外周面10とを備えている。逃げ面20は、すくい面30と連なる。外周面10は、すくい面30および逃げ面20の双方に連なる。すくい面30と逃げ面20との稜線は、切刃7を構成する。外周面10には、外周溝1が螺旋状に設けられている。外周溝1は、第1側面1aと、第1側面1aと連なりかつ第1側面1aに対して回転方向後方に位置する第2側面1bとで構成されている。軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aと外周面10との第1境界41における外周面10の第1接線71と、第1側面1aとがなす第1角度θ1は、第2側面1bと外周面10との第2境界42における外周面10の第2接線72と、第2側面1bとがなす第2角度θ2よりも小さい。
上記(1)に係るドリル100によれば、軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aと外周面10との第1境界41における外周面10の第1接線71と、第1側面1aとがなす第1角度θ1は、第2側面1bと外周面10との第2境界42における外周面10の第2接線72と、第2側面1bとがなす第2角度θ2よりも小さい。ドリル100から見た場合、クーラントは回転方向後方に流れる。第1角度θ1を小さくすることにより、クーラントが外周溝1に流れ込みやすくなる。第2角度θ2を大きくすることにより、外周溝1に多量のクーラントを溜めることができる。結果として、切刃7に対して、多量のクーラントを供給することができる。そのため、切刃7を効果的に冷却することができる。従って、切刃7の損傷を抑制することができる。
(2)上記(1)に係るドリル100において、第1側面1aは、ドリル100の外周に向かって凸であってもよい。これにより、回転方向後方R2の外周溝1の部分が深くなる。結果として、外周溝1により多量のクーラントを溜めることができる。
(3)上記(1)または(2)に係るドリル100において、第2側面1bは、回転方向後方R2に向かって凹であってもよい。これにより、回転方向後方R2の外周溝1の部分においてクーラントを溜めるポケットが形成される。結果として、クーラントが遠心力を受けた場合においても、多量のクーラントを外周溝1に溜めることができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係るドリル100において、周方向における外周溝1の長さは、ドリル100の周長の0.1倍以上0.35倍以下であってもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに係るドリル100において、径方向における外周溝1の深さは、ドリル100の直径の0.03倍以上0.2倍以下であってもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに係るドリル100において、ドリル100には、外周溝1から見て回転方向後方R2に位置する切屑排出溝3が設けられていてもよい。逃げ面20には、外周溝1と切屑排出溝3とを繋ぐガイド溝2が設けられていてもよい。これにより、外周溝1に供給されたクーラントが、ガイド溝2を通って切屑排出溝3の方向へ導かれる。そのため、クーラントを切刃7に対してより供給しやすくなる。結果として、切刃7の冷却効果を高めることができる。
(7)上記(6)に係るドリル100において、ガイド溝2は、第3側面2aと、第3側面2aに連なる底面2cと、底面2cに連なりかつ底面2cに対して回転方向後方R2に位置する第4側面2bとで構成されていてもよい。軸線Aに沿った方向から見て、第3側面2aと逃げ面20との第1境界線43および第4側面2bと逃げ面20との第2境界線44の各々は、切刃7に交差する方向に延在していてもよい。これにより、クーラントを切刃7に向けて供給することができる。結果として、切刃7の冷却効果を高めることができる。
(8)上記(7)に係るドリル100において、軸線Aに対して垂直な方向から見て、底面2cは、軸線Aに対して傾斜していてもよい。これにより、クーラントを効果的にドリル100の先端側に供給することができる。
(9)上記(7)または(8)に係るドリル100において、第3側面2aは、第1側面1aに連なっており、かつ第4側面2bは、第2側面1bに連なっていてもよい。これにより、クーラントが溜まっている第2側面1bから第4側面2bに沿って、クーラントを供給することができる。結果として、多量のクーラントをガイド溝2に送ることができる。そのため、切刃7の冷却効果をさらに高めることができる。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに係るドリル100において、第2角度θ2は、90°以上であってもよい。これにより、第2角度θ2が90°未満の場合と比較して、多くのクーラントを外周溝1に溜めることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るドリル100の構成について説明する。
図1、図2および図3に示されるように、第1実施形態に係るドリル100は、すくい面30と、逃げ面20と、外周面10と、シンニング面50と、外周溝1と、切屑排出溝3と、ガイド溝2と、先端部8と、後端部9と、シャンク5とを主に有している。逃げ面20は、すくい面30と連なる。すくい面30と逃げ面20との稜線は、切刃7を構成する。外周面10は、すくい面30および逃げ面20の双方に連なる。シンニング面50は、逃げ面20に対して外周面10と反対側に設けられている。シンニング面50は、逃げ面20に連なる。逃げ面20は、シンニング面50と切刃7の間に位置している。第1実施形態に係るドリル100においては、切刃7、すくい面30、逃げ面20、外周面10、シンニング面50、外周溝1、切屑排出溝3およびガイド溝2の各々は、回転対称の位置に一対配置されている。
ドリル100は、回転方向前方R1に向かって軸線Aの周りを回転可能に構成されている。切屑排出溝3は、軸線Aの周りに螺旋状に設けられている。切屑排出溝3は、すくい面30に連なっている。逃げ面20は、たとえば刃先処理面21と、第1逃げ面部22と、第2逃げ面部23とを有している。刃先処理面21は、切刃7を構成する。第1逃げ面部22は、刃先処理面21と連なる。第1逃げ面部22は、刃先処理面21に対して傾斜している。第1逃げ面部22は、刃先処理面21に対して回転方向後方R2に位置する。回転方向後方R2は、回転方向前方R1とは反対の回転方向である。第2逃げ面部23は、第1逃げ面部22と連なる。第1逃げ面部22は、刃先処理面21に対して回転方向後方R2に位置する。
第2逃げ面部23は、たとえば第1領域23aと、第2領域23bとを有している。第2領域23bは、第1領域23aに対して回転方向後方R2に位置する。第1領域23aは、ガイド溝2によって、第2領域23bから隔てられている。第1領域23aは、第1逃げ面部22およびシンニング面50の双方に連なる。第2領域23bは、切屑排出溝3に連なる。第1領域23aは、第1逃げ面部22に対して傾斜している。第1領域23aは、たとえば第1逃げ面部22と第1領域23aとの境界から後端部9に向かって延在している。
図2および図3に示されるように、外周面10には、外周溝1が螺旋状に設けられている。図1および図2に示されるように、外周面10は、第1外周部10aと、第2外周部10bと、第3外周部10cと、第4外周部10dとを有している。第1外周部10aは、すくい面30に連なる。第2外周部10bは、第1外周部10aに連なる。第2外周部10bは、第1外周部10aに対して回転方向後方R2に位置する。第2外周部10bは、第1外周部10aに対して傾斜する方向に延在している。第1外周部10aと第2外周部10bとが、たとえばマージン11を構成する。
第3外周部10cは、第2外周部10bに連なる。第3外周部10cは、第2外周部10bに対して回転方向後方R2に位置する。第4外周部10dは、外周溝1によって第3外周部10cから隔てられている。第4外周部10dは、第3外周部10cに対して回転方向後方R2に位置している。第4外周部10dは、第3外周部10cとは反対側において切屑排出溝3に連なる。なお、外周面10は、第1外周部10aと、第2外周部10bとを有していなくてもよい。この場合、第3外周部10cは、すくい面30に連なる。軸線Aに対して垂直な断面において、第3外周部10cおよび第4外周部10dの各々は、たとえば円弧状である。
外周溝1に効果的にクーラントを供給するためには、外周溝1の長さは、被削材に形成する穴の深さよりも大きいことが望ましい。図3に示されるように、軸線Aに沿った方向における外周溝1の長さL1は、たとえば軸線Aに沿った方向における切屑排出溝3の長さL2の0.5倍以上である。軸線Aに沿った方向における外周溝1の長さL1は、たとえば軸線Aに沿った方向における切屑排出溝3の長さL2の0.2倍以上であってもよい。
図5は、図4のV−V線に沿った断面模式図である。図5に示されるように、外周溝1は、たとえば第1側面1aと、第2側面1bとで構成されている。第2側面1bは、第1側面1aと連なっている。第2側面1bは、第1側面1aに対して回転方向後方R2に位置している。図5に示されるように、軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aと外周面10との第1境界41における外周面10の第1接線71と、第1側面1aとがなす第1角度θ1は、第2側面1bと外周面10との第2境界42における外周面10の第2接線72と、第2側面1bとがなす第2角度θ2よりも小さい。具体的には、軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aと第3外周部10cとの第1境界41における第3外周部10cの第1接線71と、第1側面1aとがなす第1角度θ1は、第2側面1bと第4外周部10dとの第2境界42における第4外周部10dの第2接線72と、第2側面1bとがなす第2角度θ2よりも小さい。
第1角度θ1は、たとえば5°以上であってもよいし、10°以上であってもよい。第1角度θ1は、たとえば90°以下であってもよいし、70°以下であってもよい。第2角度θ2は、90°以上であってもよいし、95°以上であってもよい。第2角度θ2は、150°以下であってもよいし、130°以下であってもよい。
なお、第1側面1aと第3外周部10cとの第1境界41における第3外周部10cの第1接線71とは、第3外周部10cを円弧として含む仮想円の第1境界41における接線のことである。同様に、第2側面1bと第4外周部10dとの第2境界42における第4外周部10dの第2接線72とは、第4外周部10dを円弧として含む仮想円の第2境界42における接線のことである。第3外周部10cの仮想円は、第4外周部10dの仮想円と同一であってもよい。図5に示されるように、軸線Aに対して垂直な断面において、軸線Aから第3外周部10cまでの距離は、軸線Aから第1外周部10aまでの距離よりも短くてもよい。同様に、軸線Aに対して垂直な断面において、軸線Aから第4外周部10dまでの距離は、軸線Aから第1外周部10aまでの距離よりも短くてもよい。
図5に示されるように、第1側面1aは、ドリル100の外周に向かって凸であってもよい。別の観点から言えば、第1側面1aは、径方向の外側に向かって凸であってもよい。外周溝1の深さは、回転方向後方R2に向かうにつれて深くなっていってもよい。別の観点から言えば、回転方向後方R2に向かうにつれて、第1側面1a、軸線Aとの距離が長くなるように、第1側面1aが湾曲していてもよい。軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aは、たとえば円弧状である。軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aの曲率半径は、たとえばドリル100の直径B2の0.3倍以上1倍以下である。
図5に示されるように、第2側面1bは、回転方向後方R2に向かって凹であってもよい。第2側面1bは、冷却液を溜めることができるように凹んでいてもよい。この場合、第2角度θ2は、90°以上となる。軸線Aに対して垂直な断面において、第2側面1bは、たとえば円弧状である。軸線Aに対して垂直な断面において、第2側面1bの曲率半径は、たとえばドリル100の直径B2の0.05倍以上0.5倍以下である。軸線Aに対して垂直な断面において、第2側面1bの沿面距離は、第1側面1aの沿面距離よりも短くてもよい。
図5に示されるように、ドリル100の周方向における外周溝1の長さは、たとえばドリル100の周長の0.1倍以上0.35倍以下である。ドリル100の周方向における外周溝1の長さは、ドリル100の周長の0.12倍以上であってもよいし、0.15倍以上であってもよい。ドリル100の周方向における外周溝1の長さは、ドリル100の周長の0.32倍以下であってもよいし、0.3倍以下であってもよい。ドリル100の周方向は、ドリル100の回転方向である。ドリル100の周方向における外周溝1の長さは、第1側面1aと第3外周部10cとの第1境界41から第2側面1bと第4外周部10dとの第2境界42までの周方向の長さである。図5に示されるように、軸線Aと第1境界41とを通る第1直線61と、軸線Aと第2境界42とを通る第2直線62とがなす第3角度θ3は、たとえば36°以上126°以下である。なお、ドリル100の周長は、ドリル100のπ×直径B2(図5参照)として求められる。
図5に示されるように、ドリル100の径方向における外周溝1の深さDは、たとえばドリル100の直径B2の0.03倍以上0.2倍以下である。ドリル100の径方向における外周溝1の深さDは、ドリル100の直径B2の0.05倍以上であってもよいし、0.07倍以上であってもよい。ドリル100の径方向における外周溝1の深さDは、ドリル100の直径B2の0.18倍以下であってもよいし、0.16倍以下であってもよい。ドリル100の径方向における外周溝1の深さDは、外周溝1の底1cにおける外周溝1の深さである。外周溝1の底1cは、たとえば第1側面1aと第2側面1bとの境界である。
図5に示されるように、外周溝1の一方の底1cから外周溝1の他方の底1cまでの距離B1を、ドリル100の直径B2で除した値は、たとえば0.5以上である。外周溝1の一方の底1cから外周溝1の他方の底1cまでの距離B1を、ドリル100の直径B2で除した値は、たとえば0.6以上であってもよいし、0.7以上であってもよい。なお、ドリル100の直径B2は、一方の第1外周部10aから他方の第1外周部10aまでの距離である。
図1および図2に示されるように、逃げ面20には、ガイド溝2が設けられていてもよい。ガイド溝2は、外周溝1と切屑排出溝3とを繋いでいる。具体的には、第2逃げ面部23にガイド溝2が設けられている。図6に示されるように、ガイド溝2は、たとえば第3側面2aと、底面2cと、第4側面2bとで構成されている。第3側面2aは、第1領域23aに連なる。第3側面2aは、第1領域23aに対して回転方向後方R2に位置している。底面2cは、第3側面2aに連なる。底面2cは、第3側面2aに対して回転方向後方R2に位置している。第4側面2bは、底面2cに連なる。第4側面2bは、底面2cに対して回転方向後方R2に位置している。ドリル100の回転方向において、底面2cは、第3側面2aと第4側面2bとの間に位置している。第4側面2bは、第2領域23bに連なる。
図1に示されるように、軸線Aに沿った方向から見て、第3側面2aと逃げ面20との第1境界線43および第4側面2bと逃げ面20との第2境界線44の各々は、切刃7に交差する方向に延在していてもよい。軸線Aに沿った方向から見て、第1境界線43と、第2境界線44との間の距離は、外周溝1から切屑排出溝3に向かうにつれて、短くなってもよい。第3側面2aは、シンニング面50に連なっていてもよい。底面2cおよび第4側面2bは、切屑排出溝3に連なっていてもよい。
図7および図8は、それぞれ図4のVII−VII線およびVIII−VIII線に沿った断面模式図である。図7に示されるように、ガイド溝2は、第1側面1aに設けられていてもよい。具体的には、第3側面2aは、第1側面1aに連なっていてもよい。同様に、第4側面2bは、第1側面1aに連なっていてもよい。図7に示されるように、軸線Aに対して垂直な断面において、ガイド溝2は、軸線Aに向かって凹むように形成されていてもよい。
図8に示されるように、第3側面2aは、第1側面1aに連なっており、かつ第4側面2bは、第2側面1bに連なっていてもよい。具体的には、図7に示される第1断面においては、第3側面2aおよび第4側面2bの双方が第1側面1aに連なっており、図8に示される第2断面(第2断面は、第1断面よりも先端部側に位置している)においては、第3側面2aが第1側面1aに連なっており、かつ第4側面2bが第2側面1bに連なっていてもよい。別の観点から言えば、後端部から先端部に向かうにつれて、第4側面2bが第2側面1bに近づいている。
図9は、図1のIX−IX線に沿った断面模式図である。図9に示されるように、軸線Aに対して垂直な方向から見て、ガイド溝2の底面2cは、軸線Aに対して傾斜していてもよい。軸線Aに対する底面2cに沿った直線Cの傾斜角度φは、たとえば30°以上90°以下である。軸線Aに対して垂直な方向から見て、底面2cに沿った直線Cは、切刃7に交差するように延在していてもよい。軸線Aに対して垂直な方向から見て、外周面10から軸線Aに向かうにつれて、軸線Aに沿った方向における底面2cと先端部8との距離が短くなるように底面2cが軸線Aに対して傾斜していてもよい。
次に、第1実施形態に係るドリル100の作用効果について説明する。
第1実施形態に係るドリル100によれば、軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aと外周面10との第1境界41における外周面10の第1接線71と、第1側面1aとがなす第1角度θ1は、第2側面1bと外周面10との第2境界42における外周面10の第2接線72と、第2側面1bとがなす第2角度θ2よりも小さい。ドリル100から見た場合、クーラントは回転方向後方R2に流れる。第1角度θ1を小さくすることにより、クーラントが外周溝1に流れ込みやすくなる。第2角度θ2を大きくすることにより、外周溝1に多量のクーラントを溜めることができる。結果として、切刃7に対して、多量のクーラントを供給することができる。そのため、切刃7を効果的に冷却することができる。従って、切刃7の損傷を抑制することができる。
また第1実施形態に係るドリル100によれば、第1側面1aは、ドリル100の外周に向かって凸である。これにより、回転方向後方R2の外周溝1の部分が深くなる。結果として、外周溝1により多量のクーラントを溜めることができる。
さらに第1実施形態に係るドリル100によれば、第2側面1bは、回転方向後方R2に向かって凹である。これにより、回転方向後方R2の外周溝1の部分においてクーラントを溜めるポケットが形成される。結果として、クーラントが遠心力を受けた場合においても、多量のクーラントを外周溝1に溜めることができる。
さらに第1実施形態に係るドリル100によれば、ドリル100には、外周溝1から見て回転方向後方R2に位置する切屑排出溝3が設けられている。逃げ面20には、外周溝1と切屑排出溝3とを繋ぐガイド溝2が設けられている。これにより、外周溝1に供給されたクーラントが、ガイド溝2を通って切屑排出溝3の方向へ導かれる(図2の矢印参照)。そのため、クーラントを切刃7に対してより供給しやすくなる。結果として、切刃7の冷却効果を高めることができる。
さらに第1実施形態に係るドリル100によれば、ガイド溝2は、第3側面2aと、第3側面2aに連なる底面2cと、底面2cに連なりかつ底面2cに対して回転方向後方R2に位置する第4側面2bとで構成されている。軸線Aに沿った方向から見て、第3側面2aと逃げ面20との第1境界線43および第4側面2bと逃げ面20との第2境界線44の各々は、切刃7に交差する方向に延在している。これにより、クーラントを切刃7に向けて供給することができる(図2の矢印参照)。結果として、切刃7の冷却効果を高めることができる。
さらに第1実施形態に係るドリル100によれば、軸線Aに対して垂直な方向から見て、底面2cは、軸線Aに対して傾斜している。これにより、クーラントを効果的にドリル100の先端側に供給することができる。
さらに第1実施形態に係るドリル100によれば、第3側面2aは、第1側面1aに連なっており、かつ第4側面2bは、第2側面1bに連なっている。これにより、クーラントが溜まっている第2側面1bから第4側面2bに沿って、クーラントを供給することができる。結果として、多量のクーラントをガイド溝2に送ることができる。そのため、切刃7の冷却効果をさらに高めることができる。
さらに第1実施形態に係るドリル100によれば、第2角度θ2は、90°以上である。これにより、第2角度θ2が90°未満の場合と比較して、多くのクーラントを外周溝1に溜めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るドリル100の構成について説明する。
第2実施形態に係るドリル100は、軸線Aに対して垂直な断面において、外周溝1を構成する第1側面1aおよび第2側面1bの各々が直線状である構成において第1実施形態に係るドリル100と異なっており、その他の構成については第1実施形態に係るドリル100と同様である。以下、第1実施形態に係るドリル100の構成と異なる構成を中心に説明する。
図10に示されるように、軸線Aに対して垂直な断面において、外周溝1を構成する第1側面1aおよび第2側面1bの各々は、直線状であってもよい。第1側面1aの長さは、第2側面1bの長さよりも長くてもよい。図10に示されるように、ドリル100の径方向における外周溝1の深さDは、第2側面1bの長さと同じであってもよい。第2側面1bと外周面10との第2境界42における外周面10の第2接線72と、第2側面1bとがなす第2角度θ2は、たとえば90°である。第2角度θ2は、90°以上であってもよいし、90°未満であってもよい。
軸線Aに対して垂直な断面において、第1側面1aおよび第2側面1bの一方が直線であり、他方が曲線であってもよい。具体的には、第1側面1aが直線であり、かつ第2側面1bが図5に示すような曲線であってもよい。反対に、第1側面1aが図5に示すような曲線であり、かつ第2側面1bが直線であってもよい。第2実施形態に係るドリル100は、第1実施形態に係るドリル100と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るドリル100の構成について説明する。
第3実施形態に係るドリル100は、逃げ面20にガイド溝2が設けられていない構成において第1実施形態に係るドリル100と異なっており、その他の構成については第1実施形態に係るドリル100と同様である。以下、第1実施形態に係るドリル100の構成と異なる構成を中心に説明する。
図11および図12に示されるように、第3実施形態に係るドリル100においては、逃げ面20にガイド溝2が設けられていなくてもよい。この場合、図12の矢印で示されるように、外周溝1に沿って流れてきたクーラントは、逃げ面20上を通過し、切刃7に向かって流れる。図11に示されるように、外周溝1の底1cは、逃げ面20に連なっていてもよい。同様に、外周溝1の第1側面1aおよび第2側面1bの各々は、逃げ面20に連なっていてもよい。
具体的には、外周溝1の底1cは、第2逃げ面部23に連なっていてもよい。この場合、クーラントは、外周溝1の底1c付近から第2逃げ面部23の前方に流れ出す。これにより、クーラントは切刃7に向かって流れるため、切刃7を効果的に冷却することができる。つまり、第3実施形態に係るドリル100は、第1実施形態に係るドリル100と同様の作用効果を奏する。
なお上記各実施形態においては、切刃7の数が2である場合について説明したが、切刃7の数は2に限定されない。切刃7の数は、2以上であればよく、たとえば4であってもよい。切刃7の数は、通常、すくい面30、逃げ面20、外周面10、シンニング面50、外周溝1、切屑排出溝3およびガイド溝2の各々の数と同じである。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 外周溝
1a 第1側面
1b 第2側面
1c 底
2 ガイド溝
2a 第3側面
2b 第4側面
2c 底面
3 切屑排出溝
5 シャンク
7 切刃
8 先端部
9 後端部
10 外周面
10a 第1外周部
10b 第2外周部
10c 第3外周部
10d 第4外周部
11 マージン
20 逃げ面
21 刃先処理面
22 第1逃げ面部
23 第2逃げ面部
23a 第1領域
23b 第2領域
30 すくい面
41 第1境界
42 第2境界
43 第1境界線
44 第2境界線
50 シンニング面
61 第1直線
62 第2直線
71 第1接線
72 第2接線
100 ドリル
A 軸線
B1 距離
B2 直径
C 直線
D 深さ
L1,L2 長さ
R1 回転方向前方
R2 回転方向後方
θ1 第1角度
θ2 第2角度
θ3 第3角度
φ 傾斜角度

Claims (10)

  1. 軸線の周りを回転可能なドリルであって、
    すくい面と、前記すくい面と連なる逃げ面と、前記すくい面および前記逃げ面の双方に連なる外周面とを備え、
    前記すくい面と前記逃げ面との稜線は、切刃を構成し、
    前記外周面には、外周溝が螺旋状に設けられており、
    前記外周溝は、第1側面と、前記第1側面と連なりかつ前記第1側面に対して回転方向後方に位置する第2側面とで構成され、
    前記軸線に対して垂直な断面において、前記第1側面と前記外周面との第1境界における前記外周面の第1接線と、前記第1側面とがなす第1角度は、前記第2側面と前記外周面との第2境界における前記外周面の第2接線と、前記第2側面とがなす第2角度よりも小さい、ドリル。
  2. 前記第1側面は、前記ドリルの外周に向かって凸である、請求項1に記載のドリル。
  3. 前記第2側面は、前記回転方向後方に向かって凹である、請求項1または請求項2に記載のドリル。
  4. 周方向における前記外周溝の長さは、ドリルの周長の0.1倍以上0.35倍以下である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のドリル。
  5. 径方向における前記外周溝の深さは、ドリルの直径の0.03倍以上0.2倍以下である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のドリル。
  6. 前記ドリルには、前記外周溝から見て前記回転方向後方に位置する切屑排出溝が設けられており、
    前記逃げ面には、前記外周溝と前記切屑排出溝とを繋ぐガイド溝が設けられている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のドリル。
  7. 前記ガイド溝は、第3側面と、前記第3側面に連なる底面と、前記底面に連なりかつ前記底面に対して前記回転方向後方に位置する第4側面とで構成されており、
    前記軸線に沿った方向から見て、前記第3側面と前記逃げ面との第1境界線および前記第4側面と前記逃げ面との第2境界線の各々は、前記切刃に交差する方向に延在している、請求項6に記載のドリル。
  8. 前記軸線に対して垂直な方向から見て、前記底面は、前記軸線に対して傾斜している、請求項7に記載のドリル。
  9. 前記第3側面は、前記第1側面に連なっており、かつ前記第4側面は、前記第2側面に連なっている、請求項7または請求項8に記載のドリル。
  10. 前記第2角度は、90°以上である、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のドリル。
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