JP7200463B2 - ドリル用切削インサートおよびドリル - Google Patents

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Description

本開示は、ドリル用切削インサートおよびドリルに関する。本出願は、2018年5月16日に出願した日本特許出願である特願2018-094621号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
特開2008-213124号公報(特許文献1)には、ドリル用のスローアウェイチップが開示されている。当該スローアウェイチップの上面には、切れ刃に沿ってチップブレーカが設けられている。
特開2008-213124号公報
本開示の一態様に係るドリル用切削インサートは、頂面と、座面と、外周面と、取付孔とを備えている。座面は、頂面の反対側にある。外周面は、頂面および座面の各々に連なる。取付孔は、頂面から座面に貫通する。頂面と外周面との稜線は、切れ刃を構成する。座面に対して垂直な方向から見て、切れ刃は、第1切刃部、第2切刃部、第3切刃部および第4切刃部を有する平行四辺形状である。第1切刃部は第3切刃部に対向する。第3切刃部と第2切刃部とのなす角度は90°より小さい。第2切刃部は第4切刃部に対向する。第2切刃部21の長さは、第1切刃部11の長さよりも大きい。頂面は、第1切刃部に連なる第1すくい面と、第1すくい面に連なる第1側面と、第2切刃部に連なる第2すくい面と、第2すくい面に連なる第2側面と、第1側面および第2側面の双方に連なる平面部と、第1すくい面と第1側面とで構成される第1溝と、第2すくい面と第2側面とで構成される第2溝と、第1側面と平面部との稜線であり直線状の第1境界線と、第2側面と平面部との稜線である第2境界線とを含んでいる。座面に対して垂直な方向から見て、第2境界線は、第2切刃部に対して反時計回りの方向の傾きを有し、取付孔の中心を通りかつ第2切刃部に対して垂直な直線と第2境界線との交点と第1境界線との間にある第1部分と、交点に対して第1部分とは反対にあり第2切刃部に対して時計回りの方向の傾きを有する第2部分とを有する。
本開示の一態様に係るドリル用切削インサートは、頂面と、座面と、外周面と、取付孔とを備えている。座面は、頂面の反対側にある。外周面は、頂面および座面の各々に連なる。取付孔は、頂面から座面に貫通する。頂面と外周面との稜線は、切れ刃を構成する。座面に対して垂直な方向から見て、切れ刃は、第1切刃部、第2切刃部、第3切刃部および第4切刃部を有する平行四辺形状である。第1切刃部は第3切刃部に対向する。第3切刃部と第2切刃部とのなす角度は90°より小さい。第2切刃部は第4切刃部に対向する。第2切刃部の長さは、第1切刃部の長さよりも大きい。頂面は、第1切刃部に連なる第1すくい面と、第1すくい面に連なる第1側面と、第2切刃部に連なる第2すくい面と、第2すくい面に連なる第2側面と、第3切刃部に連なる第3すくい面と、第3すくい面に連なる第3側面と、第1側面と第2側面と第3側面とに連なる平面部と、第1すくい面と第1側面とで構成される第1溝と、第2すくい面と第2側面とで構成される第2溝と、第3すくい面と第3側面とで構成される第3溝と、第1側面と平面部との稜線であり直線状の第1境界線と、第2側面と平面部との稜線である第2境界線と、第3側面と平面部との稜線であり直線状の第3境界線とを含んでいる。第2境界線は、第1部分と、第2部分と、第3部分と、第4部分とを有している。第1部分は、取付孔の中心を通りかつ第2切刃部に対して垂直な直線と第2境界線との交点と、第1境界線との間にある。第2部分は、交点に対して第1部分とは反対にある。第3部分は、第2部分と第3境界線との間において第2部分と連なっている。第4部分は、第1部分と第1境界線との間において第1部分と連なっている。座面に対して垂直な方向から見て、第1部分および第3部分は、第2切刃部に対して反時計回りの方向の傾きを有している。座面に対して垂直な方向から見て、第2部分および第4部分は、第2切刃部に対して時計回りの方向の傾きを有している。座面に対して垂直な方向から見て、第3境界線と第3部分との接続部は、第2切刃部と第3切刃部とがなす角度の2等分線と、第3切刃部との間にある。座面に対して垂直な方向から見て、直線に平行な方向において、接続部と第2切刃部との距離は、交点と第2切刃部との距離よりも長い。第2切刃部に対して垂直な断面における第2すくい面のすくい角は、第1切刃部に対して垂直な断面における第1すくい面のすくい角よりも大きい。座面に対して垂直な方向から見て、第2境界線は、取付孔の同心円に沿って延在する部分を有する。第1境界線は、第1切刃部に平行である。第3部分および前記第4部分は、直線状である。
図1は、実施の形態1に係るドリル用切削インサートの構成を示す斜視模式図である。 図2は、実施の形態1に係るドリル用切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図3は、図2のIII-III線矢視断面模式図である。 図4は、図3の領域IVの拡大図である。 図5は、図2のV-V線矢視断面模式図である。 図6は、図3の領域VIの拡大図である。 図7は、図2のVII-VII線矢視断面模式図である。 図8は、図2のVIII-VIII線矢視断面模式図である。 図9は、第1部分および第2部分の第1の例を説明するための平面模式図である。 図10は、時計回りおよび反時計回りの定義を説明するための図である。 図11は、第1部分および第2部分の第2の例を説明するための平面模式図である。 図12は、実施の形態2に係るドリル用切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図13は、実施の形態3に係るドリル用切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図14は、実施の形態4に係るドリルの構成を示す平面模式図である。 図15は、実施の形態4に係るドリルの構成を示す側面模式図である。 図16は、内刃および外刃の位置関係を説明するための第1図である。 図17は、内刃および外刃の位置関係を説明するための第2図である。
[本開示が解決しようとする課題]
しかしながら、特開2008-213124号公報に記載されているスローアウェイチップを用いてドリル加工を行った場合、切屑が加工済みの穴の側壁面に当接して当該側壁面に傷が形成されることで、穴の側壁面の品位が劣化する場合があった。
本開示の一態様の目的は、穴の側壁面の品位が劣化することを抑制可能なドリル用切削インサートおよびドリルを提供することである。
[本開示の効果]
本開示の一態様によれば、穴の側壁面の品位が劣化することを抑制可能なドリル用切削インサートおよびドリルを提供することができる。
[本開示の実施形態の概要]
まず、本開示の実施の形態の概要について説明する。
(1)本開示の一態様に係るドリル用切削インサート100は、頂面1と、座面2と、外周面3と、取付孔4とを備えている。座面2は、頂面1の反対側にある。外周面3は、頂面1および座面2の各々に連なる。取付孔4は、頂面1から座面2に貫通する。頂面1と外周面3との稜線は、切れ刃5を構成する。座面2に対して垂直な方向から見て、切れ刃5は、第1切刃部11、第2切刃部21、第3切刃部31および第4切刃部41を有する平行四辺形状である。第1切刃部11は第3切刃部31に対向する。第3切刃部31と第2切刃部21とのなす角度θ2は90°より小さい。第2切刃部21は第4切刃部41に対向する。第2切刃部21の長さW2は、第1切刃部11の長さW1よりも大きい。頂面1は、第1切刃部11に連なる第1すくい面14と、第1すくい面14に連なる第1側面15と、第2切刃部21に連なる第2すくい面24と、第2すくい面24に連なる第2側面25と、第1側面15および第2側面25の双方に連なる平面部50と、第1すくい面14と第1側面15とで構成される第1溝10と、第2すくい面24と第2側面25とで構成される第2溝20と、第1側面15と平面部50との稜線であり直線状の第1境界線16と、第2側面25と平面部50との稜線である第2境界線26とを含んでいる。座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線26は、第2切刃部21に対して反時計回りの方向の傾きを有し、取付孔4の中心を通りかつ第2切刃部21に対して垂直な直線と第2境界線26との交点と第1境界線16との間にある第1部分61と、交点に対して第1部分61とは反対にあり第2切刃部21に対して時計回りの方向の傾きを有する第2部分62とを有する。
上記(1)に係るドリル用切削インサート100は、第2境界線26は、第2切刃部21に対して反時計回りの方向の傾きを有する第1部分61を有している。これにより、第2境界線26が第2切刃部21に平行に延在している場合と比較して、第2切刃部21によって切削された切屑が、第2境界線26に当たるまでの距離が長くなる。相対的に切削速度の遅いドリルの内周側に第2切刃部21を用いても、第2側面25が切屑の流出を妨げることがなくなる。そのため、切屑が被削材に形成された穴の側壁面に当接して、当該側壁面に傷が形成されることを抑制することができる。そのため、穴の側壁面の品位が劣化することを抑制することができる。
(2)上記(1)に係るドリル用切削インサート100において、頂面1は、第3切刃部31に連なる第3すくい面34と、第3すくい面34および平面部50の双方に連なる第3側面35と、第3すくい面34と第3側面35とで構成される第3溝30と、第3側面35と平面部50との稜線であり直線状の第3境界線36とを含んでいてもよい。第2境界線26は、第2部分62と第3境界線36との間において第2部分62と連なる第3部分63を有していてもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第3部分63は、第2切刃部21に対して反時計回りの方向の傾きを有していてもよい。このような第3部分63を相対的な切削速度が速いドリルの外周側の切れ刃として用いた場合、切屑を効果的に丸めることができる。これにより、穴の側壁面の品位が劣化することをさらに抑制することができる。
(3)上記(2)に係るドリル用切削インサート100において、座面2に対して垂直な方向から見て、第3境界線36と第3部分63との接続部Cは、第2切刃部21と第3切刃部31とがなす角度の2等分線L6と、第3切刃部31との間にあってもよい。
(4)上記(3)に係るドリル用切削インサート100において、座面2に対して垂直な方向から見て、第3直線L3に平行な方向において、接続部Cと第2切刃部21との距離D2は、交点Bと第2切刃部21との距離D1よりも長くてもよい。
(5)上記(1)~(4)のいずれかに係るドリル用切削インサート100において、第2境界線26は、第1部分61と第1境界線16との間において第1部分61と連なる第4部分64を有していてもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第4部分64は、第2切刃部21に対して時計回りの方向の傾きを有していてもよい。これにより、穴の側壁面の品位が劣化することをさらに抑制することができる。
(6)上記(1)~(5)のいずれかに係るドリル用切削インサート100において、第2切刃部21に対して垂直な断面における第2すくい面24のすくい角φ2は、第1切刃部11に対して垂直な断面における第1すくい面14のすくい角φ1よりも大きくてもよい。
(7)上記(1)~(6)のいずれかに係るドリル用切削インサート100において、第1すくい面14は、第1切刃部11に連なる第1平坦部12と、第1平坦部12に連なる第1傾斜面部13とを有していてもよい。第1傾斜面部13には、第1切刃部11に平行な方向に沿って間隔を隔てて配置されている複数の溝部18が設けられていてもよい。
(8)本開示の一態様に係るドリル用切削インサート100は、頂面1と、座面2と、外周面3と、取付孔4とを備えている。座面2は、頂面1の反対側にある。外周面3は、頂面1および座面2の各々に連なる。取付孔4は、頂面1から座面2に貫通する。頂面1と外周面3との稜線は、切れ刃5を構成する。座面2に対して垂直な方向から見て、切れ刃5は、第1切刃部11、第2切刃部21、第3切刃部31および第4切刃部41を有する平行四辺形状である。第1切刃部11は第3切刃部31に対向する。第3切刃部31と第2切刃部21とのなす角度θ2は90°より小さい。第2切刃部21は第4切刃部41に対向する。第2切刃部21の長さW2は、第1切刃部11の長さW1よりも大きい。頂面1は、第1切刃部11に連なる第1すくい面14と、第1すくい面14に連なる第1側面15と、第2切刃部21に連なる第2すくい面24と、第2すくい面24に連なる第2側面25と、第3切刃部31に連なる第3すくい面34と、第3すくい面34に連なる第3側面35と、第1側面15と第2側面25と第3側面35とに連なる平面部50と、第1すくい面14と第1側面15とで構成される第1溝10と、第2すくい面24と第2側面25とで構成される第2溝20と、第3すくい面34と第3側面35とで構成される第3溝30と、第1側面15と平面部50との稜線であり直線状の第1境界線16と、第2側面25と平面部50との稜線である第2境界線26と、第3側面35と平面部50との稜線であり直線状の第3境界線36とを含んでいる。第2境界線26は、第1部分61と、第2部分62と、第3部分63と、第4部分64とを有している。第1部分61は、取付孔4の中心Aを通りかつ第2切刃部21に対して垂直な直線L3と第2境界線26との交点Bと、第1境界線16との間にある。第2部分62は、交点Bに対して第1部分61とは反対にある。第3部分63は、第2部分62と第3境界線36との間において第2部分62と連なっている。第4部分64は、第1部分61と第1境界線16との間において第1部分61と連なっている。座面2に対して垂直な方向から見て、第1部分61および第3部分63は、第2切刃部21に対して反時計回りの方向の傾きを有している。座面2に対して垂直な方向から見て、第2部分62および第4部分64は、第2切刃部21に対して時計回りの方向の傾きを有している。座面2に対して垂直な方向から見て、第3境界線36と第3部分63との接続部Cは、第2切刃部21と第3切刃部31とがなす角度の2等分線L6と、第3切刃部31との間にある。座面2に対して垂直な方向から見て、直線L3に平行な方向において、接続部Cと第2切刃部21との距離D2は、交点Bと第2切刃部21との距離D1よりも長い。第2切刃部21に対して垂直な断面における第2すくい面24のすくい角φ2は、第1切刃部11に対して垂直な断面における第1すくい面14のすくい角φ1よりも大きい。座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線26は、取付孔4の同心円に沿って延在する部分を有する。第1境界線16は、第1切刃部11に平行である。第3部分63および前記第4部分64は、直線状である。
(9)本開示の一態様に係るドリルは、上記(1)~(8)のいずれか1項に記載のドリル用切削インサート100と、ドリル用切削インサート100を支持するホルダ70とを備えている。第1切刃部11は外刃であり、かつ第2切刃部21は内刃である。
[本開示の実施形態の詳細]
次に、図面に基づいて本開示の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係るドリル用切削インサートの構成を示す斜視模式図である。図1に示されるように、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100は、頂面1と、座面2と、外周面3と、取付孔4とを有している。座面2は、ホルダ70(図14参照)に設置される面である。座面2は、頂面1の反対側にある。外周面3は、頂面1および座面2の各々に連なっている。外周面3は、頂面1および座面2の各々の外周を取り囲んでいる。ドリル用切削インサート100には、頂面1から座面2に貫通する取付孔4が設けられている。取付孔4は、外周面3により取り囲まれている。頂面1と外周面3との稜線は、切れ刃5を構成する。切れ刃5は、第1切刃部11と、第2切刃部21と、第3切刃部31と、第4切刃部41と、第1コーナ刃部81と、第2コーナ刃部82と、第3コーナ刃部83と、第4コーナ刃部84とを有している。頂面1には、第1溝10と、第2溝20と、第3溝30と、第4溝40とが設けられている。
図2は、実施の形態1に係るドリル用切削インサートの構成を示す平面模式図である。図2に示されるように、座面2に対して垂直な方向から見て、第1切刃部11、第2切刃部21、第3切刃部31および第4切刃部41の各々は、たとえば直線状である。第1切刃部11は、第1直線L1に沿って延在する。第2切刃部21は、第2直線L2に沿って延在する。第2直線L2は、第1直線L1に対して交差する。第1直線L1に沿って延在する第1切刃部11と第2直線L2に沿って延在する第2切刃部21とがなす角度θ1は、90°より大きく、180°よりも小さい。第2切刃部21の長さW2は、第1切刃部11の長さW1よりも大きい。第3切刃部31は、第1切刃部11の反対側にある。第3切刃部31は、第1直線L1と平行な第4直線L4に沿って延在する。第2直線L2に沿って延在する第2切刃部21と第4直線L4に沿って延在する第3切刃部31とがなす角度θ2は、0°よりも大きく、90°より小さい。第4切刃部41は、第2切刃部21の反対側にある。第4切刃部41は、第2直線L2と平行な第7直線L7に沿って延在する。図2に示されるように、第1切刃部11と第3切刃部31との間には、取付孔4がある。同様に、第2切刃部21と第4切刃部41との間には、取付孔4がある。第1切刃部11は第3切刃部31に対向している。第2切刃部21は第4切刃部41に対向している。
図2に示されるように、座面2に対して垂直な方向から見て、第1コーナ刃部81、第2コーナ刃部82、第3コーナ刃部83および第4コーナ刃部84の各々は、たとえば円弧状である。第1コーナ刃部81は、第1切刃部11および第2切刃部21の各々に連なる。第2コーナ刃部82は、第2切刃部21および第3切刃部31の各々に連なる。第3コーナ刃部83は、第3切刃部31および第4切刃部41の各々に連なる。第4コーナ刃部84は、第4切刃部41および第1切刃部11の各々に連なる。図2に示されるように、座面2に対して垂直な方向から見て、切れ刃5は、平行四辺形状である。切れ刃5が平行四辺形状であるとは、切れ刃5が平行四辺形の各辺に沿って延在する部分を有していればよく、切れ刃5のコーナ部が丸まっていてもよい。図2に示されるように、第1直線L1と、第2直線L2と、第4直線L4と、第7直線L7とに囲まれた領域は、平行四辺形である。
第1溝10は、たとえば第1すくい面14と、第1側面15とで構成されている。第1すくい面14は、取付孔4に向かうにつれて高さが低くなるように平坦面50に対して傾斜している部分を含む。一方、第1側面15は、取付孔4に向かうにつれて高さが高くなるように平坦面50に対して傾斜している。第1すくい面14は、第1切刃部11に連なる。第1側面15は、第1すくい面14に連なる。第1すくい面14は、たとえば第1平坦部12と、第1傾斜面部13とを有している。第1平坦部12は、第1切刃部11に連なる。第1傾斜面部13は、第1平坦部12に連なる。第1側面15は、第1切刃部11に平行であってもよい。第2溝20は、たとえば第2すくい面24と、第2側面25とで構成されている。第2すくい面24は、取付孔4に向かうにつれて高さが低くなるように平坦面50に対して傾斜している部分を含む。一方、第2側面25は、取付孔4に向かうにつれて高さが高くなるように平坦面50に対して傾斜している。第2すくい面24は、第2切刃部21に連なる。第2側面25は、第2すくい面24に連なる。第2すくい面24は、たとえば第2平坦部22と、第2傾斜面部23とを有している。第2平坦部22は、第2切刃部21に連なる。第2傾斜面部23は、第2平坦部22に連なる。
同様に、第3溝30は、たとえば第3すくい面34と、第3側面35とで構成されている。第3すくい面34は、取付孔4に向かうにつれて高さが低くなるように平坦面50に対して傾斜している部分を含む。一方、第3側面35は、取付孔4に向かうにつれて高さが高くなるように平坦面50に対して傾斜している。第3すくい面34は、第3切刃部31に連なる。第3側面35は、第3すくい面34に連なる。第3すくい面34は、たとえば第3平坦部32と、第3傾斜面部33とを有している。第3平坦部32は、第3切刃部31に連なる。第3傾斜面部33は、第3平坦部32に連なる。第3側面35は、第3切刃部31に平行であってもよい。第4溝40は、たとえば第4すくい面44と、第4側面45とで構成されている。第4すくい面44は、取付孔4に向かうにつれて高さが低くなるように平坦面50に対して傾斜している部分を含む。一方、第4側面45は、取付孔4に向かうにつれて高さが高くなるように平坦面50に対して傾斜している。第4すくい面44は、第4切刃部41に連なる。第4側面45は、第4すくい面44に連なる。第4すくい面44は、たとえば第4平坦部42と、第4傾斜面部43とを有している。第4平坦部42は、第4切刃部41に連なる。第4傾斜面部43は、第4平坦部42に連なる。
図2に示されるように、頂面1は、平面部50を有している。平面部50は、第1側面15と第2側面25と第3側面35と第4側面45とに連なる。平面部50は、第1側面15と第3側面35との間にある。平面部50は、第2側面25と第4側面45との間にある。座面2に対して垂直な方向から見て、平面部50は、取付孔4を取り囲んでいる。
図3は、図2のIII-III線矢視断面模式図である。図3に示されるように、第1直線L1に対して垂直な断面において、外周面3は、たとえばテーパー形状を有している。外周面3は、たとえば頂面1から座面2に向かって外周面3の幅が小さくなるように傾斜している。取付孔4は、頂面1および座面2の各々に開口している。取付孔4は、貫通孔である。取付孔4は、頂面1から座面2に向かうにつれて取付孔4の幅が小さくなる第1孔部分4aと、頂面1から座面2に向かうにつれて取付孔4の幅が大きくなる第2孔部分4bとを有していてもよい。
図4は、図3の領域IVの拡大図である。図4に示されるように、第1切刃部11(第1直線L1)に対して垂直な断面において、第1傾斜面部13と第1側面15とが、第1溝10を構成していてもよい。第1傾斜面部13は、たとえば第1平坦部12に対して座面2側に傾斜している。第1傾斜面部13の第1すくい角φ1は、たとえば0°以上15°以下である。第1すくい角φ1は、座面2に平行な平面に対する第1傾斜面部13の傾斜角であってもよい。第1底部17は、第1溝10において、座面2に垂直な方向における高さが最も低い部分である。第1側面15は、第1溝10の第1底部17から、平面部50に向かって立ち上がっている。第1側面15は、平面部50に対して座面2側に傾斜している。座面2に対して垂直な方向Zにおいて、第1切刃部11は、たとえば第1底部17と平面部50との間に位置している。
図5は、図2のV-V線矢視断面模式図である。図5に示されるように、第2切刃部21(第2直線L2)に対して垂直な断面において、第2傾斜面部23と第2側面25とが、第2溝20を構成していてもよい。第2傾斜面部23は、たとえば第2平坦部22に対して座面2側に傾斜している。第2傾斜面部23の第2すくい角φ2は、たとえば5°以上20°以下である。第2すくい角φ2は、座面2に平行な平面に対する第2傾斜面部23の傾斜角であってもよい。第2底部27は、第2溝20において、座面2に垂直な方向における高さが最も低い部分である。第2側面25は、第2溝20の第2底部27から、平面部50に向かって立ち上がっている。第2側面25は、平面部50に対して座面2側に傾斜している。座面2に対して垂直な方向Zにおいて、第2切刃部21は、たとえば第2底部27と平面部50との間に位置している。第2直線L2に対して垂直な断面における第2傾斜面部23の第2すくい角φ2(図5参照)は、第1直線L1に対して垂直な断面における第1傾斜面部13の第1すくい角φ1(図4参照)よりも大きい。
図6は、図3の領域VIの拡大図である。図6に示されるように、第3切刃部31(第4直線L4)に対して垂直な断面において、第3傾斜面部33と第3側面35とが、第3溝30を構成していてもよい。第3傾斜面部33は、たとえば第3平坦部32に対して座面2側に傾斜している。第3傾斜面部33の第3すくい角φ3は、第1傾斜面部13の第1すくい角φ1と同じであってもよい。第3底部37は、第3溝30において、座面2に垂直な方向における高さが最も低い部分である。第3側面35は、第3溝30の第3底部37から、平面部50に向かって立ち上がっている。第3側面35は、平面部50に対して座面2側に傾斜している。座面2に対して垂直な方向Zにおいて、第3切刃部31は、たとえば第3底部37と平面部50との間に位置している。
図7は、図2のVII-VII線矢視断面模式図である。図7に示されるように、第4切刃部41(第7直線L7)に対して垂直な断面において、第4傾斜面部43と第4側面45とが、第4溝40を構成していてもよい。第4傾斜面部43は、たとえば第4平坦部42に対して座面2側に傾斜している。第4傾斜面部43の第4すくい角φ4は、第2傾斜面部23の第2すくい角φ2と同じであってもよい。第4底部47は、第4溝40において、座面2に垂直な方向における高さが最も低い部分である。第4側面45は、第4溝40の第4底部47から、平面部50に向かって立ち上がっている。第4側面45は、平面部50に対して座面2側に傾斜している。座面2に対して垂直な方向Zにおいて、第4切刃部41は、たとえば第4底部47と平面部50との間に位置している。
図8は、図2のVIII-VIII線矢視断面模式図である。図8に示されるように、第1切刃部11(第1直線L1)に平行であって、かつ座面2に垂直な断面において、第1傾斜面部13には、複数の溝部18が設けられていてもよい。図2に示されるように、座面2に対して垂直な方向から見て、複数の溝部18は、第1直線L1に平行な方向に沿って間隔を隔てて配置されている。複数の溝部18の各々は、第1傾斜面部13から第1側面15にかけて延在している。別の観点から言えば、座面2に対して垂直な方向から見て、複数の溝部18の各々は、第1直線L1に対して垂直な方向に延在している。複数の溝部18の各々は、第1直線L1に平行な方向の幅が、中央部から第1切刃部11に向かうにつれて大きくなる部分を有してもよい。同様に、複数の溝部18の各々は、第1直線L1に平行な方向の幅が、中央部から平面部50に向かうにつれて大きくなる部分を有してもよい。複数の溝部18の数は、特に限定されないが、たとえば8個である。図2に示されるように、複数の溝部18と同様の構成を有する複数の溝部38は、第3溝30に設けられていてもよい。
図2に示されるように、頂面1は、たとえば、第1側面15と平面部50との稜線である第1境界線16と、第2側面25と平面部50との稜線である第2境界線26と、第3側面35と平面部50との稜線である第3境界線36と、第4側面45と平面部50との稜線である第4境界線46とを有している。座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線26は、たとえば第1部分61と、第2部分62と、第3部分63と、第4部分64とを有している。第1部分61は、取付孔4の中心Aを通りかつ第2切刃部21に対して垂直な第3直線L3と第2境界線26との交点Bと、第1境界線16との間にある。第1部分61は、たとえば交点Bから第1切刃部11に向かって延在している。第2部分62は、交点Bに対して第1部分61とは反対にある。別の観点から言えば、第2部分62は、交点Bと第3境界線36との間にある。第2部分62は、たとえば交点Bから第3切刃部31に向かって延在している。
図9は、第1部分および第2部分の第1の例を説明するための平面模式図である。図10は、時計回りおよび反時計回りの定義を説明するための図である。図9に示されるように、座面2に対して垂直な方向から見て、第1部分61は、第2切刃部21(第2直線L2)に対して反時計回りの方向の傾きを有している(図10参照)。別の観点から言えば、第1部分61の接線は、第2切刃部21(第2直線L2)と平行であってかつ交点Bを通る第5直線L5に対して90°未満の角度で反時計回りに回転した直線となる。第1部分61は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第2部分62は、第2切刃部21(第2直線L2)に対して時計回りの方向の傾きを有している(図10参照)。別の観点から言えば、第2部分62の接線は、第2切刃部21(第2直線L2)と平行であってかつ交点Bを通る第5直線L5に対して90°未満の角度で時計回りに回転した直線となる。第2部分62は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線26は、取付孔4の同心円に沿って延在する部分を有していてもよい。第1部分61は、取付孔4の同心円に沿って延在していてもよい。同様に、第2部分62は、取付孔4の同心円に沿って延在していてもよい。なお、図10に示す通り、時計回り、あるいは反時計回りとは、第1部分61と第2部分62との交点Bを通り、第2直線L2と平行な第5直線L5から、90°未満の角度で回転させたときの回転方向のことである。
図11は、第1部分および第2部分の第2の例を説明するための平面模式図である。図11に示されるように、第1部分61は、第1線分61aと、第1曲率部61bとを有していてもよい。第1線分61aは、交点Bから第5直線L5に沿って延在している。第1曲率部61bは、第1線分61aと連なっている。第1曲率部61bは、第2切刃部21(第2直線L2)に対して反時計回りの方向の傾きを有している。第2部分62は、第2線分62aと、第2曲率部62bとを有していてもよい。第2線分62aは、交点Bから第2直線L2に沿って延在している。第2曲率部62bは、第2線分62aと連なっている。第2曲率部62bは、第2切刃部21(第2直線L2)に対して時計回りの方向の傾きを有している。
図2に示されるように、第3部分63は、第2部分62と第3境界線36との間において第2部分62と連なっている。第3部分63は、第2部分62と第3切刃部31との間にある。座面2に対して垂直な方向から見て、第3部分63は、第2切刃部21(第2直線L2)に対して反時計回りの方向の傾きを有している(図10参照)。別の観点から言えば、第3部分63の接線は、第2切刃部21(第2直線L2)に対して90°未満の角度で反時計回りに回転した直線となる。第3部分63は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。第4部分64は、第1部分61と第1境界線16との間において第1部分61と連なっている。第4部分64は、第1部分61と第1切刃部11との間にある。座面2に対して垂直な方向から見て、第4部分64は、第2切刃部21(第2直線L2)に対して時計回りの方向の傾きを有している(図10参照)。別の観点から言えば、第4部分64の接線は、第2切刃部21(第2直線L2)に対して90°未満の角度で時計回りに回転した直線となる。第3部分63は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
図2に示されるように、第2境界線26は、第3境界線36と接続部Cにおいて連なる。具体的には、第2境界線26の第3部分63は、第3境界線36と接続部Cにおいて連なる。座面2に対して垂直な方向から見て、第3境界線36と第3部分63との接続部Cは、第2切刃部21(第2直線L2)と第3切刃部31(第4直線L4)とがなす角度θ2の2等分線L6と、第3切刃部31との間にある。別の観点から言えば、接続部Cは、第2直線L2と第4直線L4とがなす角度の2等分線L6に対して、第3切刃部31側に位置している。座面2に対して垂直な方向から見て、第3直線L3に平行な方向において、接続部Cと第2切刃部21との距離D2は、交点Bと第2切刃部21との距離D1よりも長くてもよい。
図2に示されるように、第4境界線46は、第2境界線26と点対称の形状を有していてもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線26および第4境界線46の各々は、たとえばM字型を有していてもよい。第1境界線16および第3境界線36の各々は、たとえば直線状である。第1境界線16は、たとえば第3境界線36と平行である。第1境界線16は、第1切刃部11(第1直線L1)と平行であってもよい。第3境界線36は、第3切刃部31(第4直線L4)と平行であってもよい。
なお上記においては、第1すくい面14は、第1平坦部12と、第1傾斜面部13とを有している場合について説明したが、第1すくい面14は、第1平坦部12を有しておらず、第1切刃部11に直接連なっていてもよい。同様に、第2すくい面24は、第2平坦部22を有しておらず、第2切刃部21に直接連なっていてもよい。第3すくい面34は、第3平坦部32を有しておらず、第3切刃部31に直接連なっていてもよい。第4すくい面44は、第4平坦部42を有しておらず、第4切刃部41に直接連なっていてもよい。
次に、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100の作用効果について説明する。
実施の形態1に係るドリル用切削インサート100によれば、第2境界線26は、第2切刃部21に対して反時計回りの方向の傾きを有する第1部分61を有している。これにより、第2境界線26が第2切刃部21に平行に延在している場合と比較して、第2切刃部21によって切削された切屑が、第2境界線26に当たるまでの距離が長くなる。相対的に切削速度の遅いドリルの内周側に第2切刃部21を用いても、第2側面25が切屑の流出を妨げることがなくなる。そのため、切屑が被削材に形成された穴の側壁面に当接して、当該側壁面に傷が形成されることを抑制することができる。そのため、穴の側壁面の品位が劣化することを抑制することができる。
また実施の形態1に係るドリル用切削インサート100によれば、第2境界線26は、交点Bに対して第1部分61とは反対にある第2部分62を有していてもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第2部分62は、第2切刃部21に対して時計回りの方向の傾きを有していてもよい。これにより、穴の側壁面の品位が劣化することをさらに抑制することができる。
さらに実施の形態1に係るドリル用切削インサート100によれば、頂面1は、第3切刃部31に連なる第3すくい面34と、第3すくい面34および平面部50の双方に連なる第3側面35と、第3すくい面34と第3側面35とで構成される第3溝30と、第3側面35と平面部50との稜線であり直線状の第3境界線36とを含んでいてもよい。第2境界線26は、交点Bと第3境界線36との間において第2部分62と連なる第3部分63を有していてもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第3部分63は、第2切刃部21に対して反時計回りの方向の傾きを有していてもよい。このような第3部分63を有すると第3境界線36の長さを長くできる。第3切刃部31を相対的な切削速度が速いドリルの外周側の切れ刃として用いた場合、切屑を効果的に丸めることができる。これにより、穴の側壁面の品位が劣化することをさらに抑制することができる。
さらに実施の形態1に係るドリル用切削インサート100によれば、第2境界線26は、交点Bと第1境界線16との間において第1部分61と連なる第4部分64を有していてもよい。座面2に対して垂直な方向から見て、第4部分64は、第2切刃部21に対して時計回りの方向の傾きを有していてもよい。これにより、穴の側壁面の品位が劣化することをさらに抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るドリル用切削インサート100の構成について説明する。なお、以下においては、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100と異なる構成について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図12は、実施の形態2に係るドリル用切削インサートの構成を示す平面模式図である。図12に示されるように、第2境界線26は、第1部分61と、第2部分62と、第3部分63とにより構成されていてもよい。別の観点から言えば、第2境界線26は、第4部分64を有していなくてもよい。第1部分61は、交点Bから第1切刃部11に向かって延在し、第1境界線16に連なっている。第1部分61は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。実施の形態2に係るドリル用切削インサート100においても、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100と同様の効果を奏する。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係るドリル用切削インサート100の構成について説明する。なお、以下においては、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100と異なる構成について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図13は、実施の形態3に係るドリル用切削インサートの構成を示す平面模式図である。図13に示されるように、第2境界線26は、第1部分61と、第2部分62とにより構成されていてもよい。別の観点から言えば、第2境界線26は、第3部分63および第4部分64を有していなくてもよい。第1部分61は、交点Bから第1切刃部11に向かって延在し、第1境界線16に連なっている。第1部分61は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。第2部分62は、交点Bから第3切刃部31に向かって延在し、第3境界線36に連なっている。第2部分62は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。実施の形態3に係るドリル用切削インサート100においても、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100と同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係るドリルの構成について説明する。
図14は、実施の形態4に係るドリルの構成を示す平面模式図である。図14に示されるように、実施の形態4に係るドリル200は、刃先交換式のドリルであり、ドリル用切削インサート100と、ホルダ70とを主に有している。ドリル200は、回転軸Xの周りを回転可能に構成されている。ホルダ70は、ドリル用切削インサート100を支持している。図14および図15に示されるように、ホルダ70は、先端面78と、フルート部71と、外側面72と、拡張部75と、内側取付溝77と、外側取付溝74と、シャンク部73とを主に有している。フルート部71は、内側取付溝77および外側取付溝74の各々から拡張部75に向かって延在している。フルート部71は、回転軸Xの周りを螺旋状に延在している。外側面72は、先端面78から拡張部75に向かって延在している。拡張部75は、先端面78からシャンク部73に向かう方向において、ドリルの径方向の幅が大きくなる部分である。拡張部75は、フルート部71とシャンク部73との間に位置している。シャンク部73は、拡張部75に連なっている。
図15は、実施の形態4に係るドリルの構成を示す側面模式図である。図15に示されるように、ドリル用切削インサート100は、ホルダ70に取り付けられている。具体的には、第1切削インサート101が、外側取付溝74に配置される。第2切削インサート102が、内側取付溝77に配置される。第1切削インサート101および第2切削インサート102の各々は、たとえば締結部(図示せず)よってホルダ70に取り付けられている。締結部は、取付孔4に配置される。先端面78には、クーラント供給孔76が設けられていてもよい。クーラント供給孔76は、先端面78に開口している。
図14に示されるように、第1切削インサート101は、第3切刃部31がホルダ70の先端面78よりも前方側に位置するように配置される。第2切削インサート102は、第2切刃部21がホルダ70の先端面78よりも前方側に位置するように配置される。第2切刃部21によって穴の中心部を掘削することができる。第3切刃部31によって、中心部の周りを掘削することができる。つまり、第3切刃部31は外刃であり、かつ第2切刃部21は内刃である。
図16および図17は、内刃および外刃の位置関係を説明するための図である。図16においては、第1切削インサート101は実線で記載され、第2切削インサート102は破線で記載されている。図17においては、第1切削インサート101は破線で記載され、第2切削インサート102は実線で記載されている。
図16および図17に示されるように、ドリルが回転する際、第1切削インサート101の一部が第2切削インサート102の軌跡と重なるように、第1切削インサート101および第2切削インサート102の各々は配置されている。図16に示されるように、第1切刃部11は、回転軸Xに対して垂直な直線に対して角度θ3だけ傾いている。角度θ3は、たとえば0°以上15°以下である。図17に示されるように、第2切刃部21は、回転軸Xに対して垂直な直線に対して角度θ4だけ傾いている。角度θ4は、たとえば5°以上20°以下である。以上のように、第1切削インサート101および第2切削インサート102は、ホルダ70に取り付けられる。
第2切刃部21は切削速度が遅い内刃であるために切屑の流れが遅い。実施の形態4に係るドリルは第2境界線26が第2切刃部21に対して傾きを有しているため第2切刃部21から第2境界線26までの距離が離れている。それにより切屑の流れが妨げられず切屑の流出方向を制御でき排出性が向上する。第3切刃部31は外刃であり、内刃よりも切削速度が速い。第3境界線36が直線状であることにより、適切に切屑が分断され切屑の排出性が向上する。
(サンプル準備)
まず、サンプル1および2に係るドリル用切削インサート100を準備した。サンプル1は、実施の形態1に係るドリル用切削インサート100(図1参照)とした。具体的には、サンプル1は、座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線26がM字型であった。つまり、第2境界線26は、第1部分61と、第2部分62と、第3部分63と、第4部分64とを有していた。一方、サンプル2は、比較例のドリル用切削インサート100とした。具体的には、サンプル2は、座面2に対して垂直な方向から見て、第2境界線が直線状であった。第2境界線は、第2切刃部の延在方向に平行な方向に延在していた。
(評価方法)
サンプル1および2に係るドリル用切削インサート100を用いて、穴あけ加工を行った。被削材はSUS316Lとした。ドリルの径は20mmとした。切削速度(Vc)は、150m/分とした。送り量(f)は、0.08mm/回転とした。穴の深さ(H)は、40mmとした。穴あけ加工中の重低音の加工音および穴の側壁面の品位を評価した。加工音の判断基準は以下のようにした。加工機の真横にいる作業者が通常聞き取ることができない程度の重低音の音量を評価Aとした。加工機の真横にいる作業者が通常聞き取ることができる程度の重低音の音量を評価Bとした。穴の側壁面の品位の判断基準は以下のようにした。穴の側壁面において、周方向に延びる筋が1本も形成されておらず、壁面がこすれていない場合を評価Aとした。穴の側壁面において、周方向に延びる筋が1~2本形成されている場合を評価Bとした。穴の側壁面において、周方向に延びる筋が3本以上形成されており、側壁面に明らかな段差が形成されている場合を評価Cとした。
(評価結果)
Figure 0007200463000001
表1に示されるように、穴あけ加工中の重低音の加工音については、サンプル1および2は、それぞれ評価Aおよび評価Bであった。サンプル1に係るドリル用切削インサート100を使用して穴あけ加工を行った場合の重低音の音量は、サンプル2に係るドリル用切削インサート100を使用して穴あけ加工を行った場合の重低音の音量よりも小さかった。また穴の側壁面の品位については、サンプル1および2は、それぞれ評価Aおよび評価Cであった。サンプル1に係るドリル用切削インサート100を使用して形成した穴の側壁面の品位は、サンプル2に係るドリル用切削インサート100を使用して形成した穴の側壁面の品位よりも良好であった。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 頂面、2 座面、3 外周面、4 取付孔、4a 第1孔部分、4b 第2孔部分、5 切れ刃、10 第1溝、11 第1切刃部、12 第1平坦部、13 第1傾斜面部、14 第1すくい面、15 第1側面、16 第1境界線、17 第1底部、18 溝部、20 第2溝、21 第2切刃部、22 第2平坦部、23 第2傾斜面部、24 第2すくい面、25 第2側面、26 境界線、26 第2境界線、27 第2底部、30 第3溝、31 第3切刃部、32 第3平坦部、33 第3傾斜面部、34 第3すくい面、35 第3側面、36 第3境界線、37 第3底部、40 第4溝、41 第4切刃部、42 第4平坦部、43 第4傾斜面部、44 第4すくい面、45 第4側面、46 第4境界線、47 第4底部、50 平面部、61 第1部分、61a 第1線分、61b 第1曲率部、62 第2部分、62a 第2線分、62b 第2曲率部、63 第3部分、64 第4部分、70 ホルダ、71 フルート部、72 外側面、73 シャンク部、74 外側取付溝、75 拡張部、76 クーラント供給孔、77 内側取付溝、78 先端面、81 第1コーナ刃部、82 第2コーナ刃部、83 第3コーナ刃部、84 第4コーナ刃部、100 ドリル用切削インサート、101 第1切削インサート、102 第2切削インサート、200 ドリル、A 中心、B 交点、C 接続部、D1,D2 距離、IV,VI 領域、L1 第1直線、L2 第2直線、L3 第3直線、L4 第4直線、L5 第5直線、L6 等分線、L7 第7直線、W1,W2 長さ、X 回転軸、Z 方向。

Claims (8)

  1. 頂面と、
    前記頂面の反対側にある座面と、
    前記頂面および前記座面の各々に連なる外周面と、
    前記頂面から前記座面に貫通する取付孔とを備え、
    前記頂面と前記外周面との稜線は、切れ刃を構成し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記切れ刃は、第1切刃部、第2切刃部、第3切刃部および第4切刃部を有する平行四辺形状であり、
    前記第1切刃部は前記第3切刃部に対向し、前記第3切刃部と前記第2切刃部とのなす角度は90°より小さく、
    前記第2切刃部は前記第4切刃部に対向し、前記第2切刃部の長さは前記第1切刃部の長さよりも大きく、
    前記頂面は、前記第1切刃部に連なる第1すくい面と、
    前記第1すくい面に連なる第1側面と、
    前記第2切刃部に連なる第2すくい面と、
    前記第2すくい面に連なる第2側面と、
    前記第1側面および前記第2側面の双方に連なる平面部と、
    前記第1すくい面と前記第1側面とで構成される第1溝と、
    前記第2すくい面と前記第2側面とで構成される第2溝と、
    前記第1側面と前記平面部との稜線であり直線状の第1境界線と、
    前記第2側面と前記平面部との稜線である第2境界線とを含み、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第2境界線は、前記第2切刃部に対して反時計回りの方向の傾きを有し、前記取付孔の中心を通りかつ前記第2切刃部に対して垂直な直線と前記第2境界線との交点と前記第1境界線との間にある第1部分と、前記交点に対して前記第1部分とは反対にあり前記第2切刃部に対して時計回りの方向の傾きを有する第2部分とを有し、
    前記頂面は、前記第3切刃部に連なる第3すくい面と、
    前記第3すくい面および前記平面部の双方に連なる第3側面と、
    前記第3すくい面と前記第3側面とで構成される第3溝と、
    前記第3側面と前記平面部との稜線であり直線状の第3境界線とを含み、
    前記第2境界線は、前記第2部分と前記第3境界線との間において前記第2部分と連なる第3部分を有し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第3部分は、前記第2切刃部に対して反時計回りの方向の傾きを有し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第3部分と前記第3境界線との接続部は、前記第2切刃部と前記第3切刃部とがなす角度の2等分線と、前記第3切刃部との間にある、ドリル用切削インサート。
  2. 前記座面に対して垂直な方向から見て、前記直線に平行な方向において、前記接続部と前記第2切刃部との距離は、前記交点と前記第2切刃部との距離よりも長い、請求項1に記載のドリル用切削インサート。
  3. 前記第2境界線は、前記第1部分と前記第1境界線の間において前記第1部分と連なる第4部分を有し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第4部分は、前記第2切刃部に対して時計回りの方向の傾きを有する、請求項1または請求項2に記載のドリル用切削インサート。
  4. 前記第2切刃部に対して垂直な断面における前記第2すくい面のすくい角は、前記第1切刃部に対して垂直な断面における前記第1すくい面のすくい角よりも大きい、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドリル用切削インサート。
  5. 前記第1すくい面は、前記第1切刃部に連なる第1平坦部と、前記第1平坦部に連なる第1傾斜面部とを有し、
    前記第1傾斜面部には、前記第1切刃部に平行な方向に沿って間隔を隔てて配置されている複数の溝部が設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のドリル用切削インサート。
  6. 頂面と、
    前記頂面の反対側にある座面と、
    前記頂面および前記座面の各々に連なる外周面と、
    前記頂面から前記座面に貫通する取付孔とを備え、
    前記頂面と前記外周面との稜線は、切れ刃を構成し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記切れ刃は、第1切刃部、第2切刃部、第3切刃部および第4切刃部を有する平行四辺形状であり、
    前記第1切刃部は前記第3切刃部に対向し、前記第3切刃部と前記第2切刃部とのなす角度は90°より小さく、
    前記第2切刃部は前記第4切刃部に対向し、前記第2切刃部の長さは、前記第1切刃部の長さよりも大きく、
    前記頂面は、前記第1切刃部に連なる第1すくい面と、
    前記第1すくい面に連なる第1側面と、
    前記第2切刃部に連なる第2すくい面と、
    前記第2すくい面に連なる第2側面と、
    前記第3切刃部に連なる第3すくい面と、
    前記第3すくい面に連なる第3側面と、
    前記第1側面と前記第2側面と前記第3側面とに連なる平面部と、
    前記第1すくい面と前記第1側面とで構成される第1溝と、
    前記第2すくい面と前記第2側面とで構成される第2溝と、
    前記第3すくい面と前記第3側面とで構成される第3溝と、
    前記第1側面と前記平面部との稜線であり直線状の第1境界線と、
    前記第2側面と前記平面部との稜線である第2境界線と、
    前記第3側面と前記平面部との稜線であり直線状の第3境界線とを含み、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第2境界線は、第1部分と、第2部分と、第3部分と、第4部分とを有し、
    前記第1部分は、前記取付孔の中心を通りかつ前記第2切刃部に対して垂直な直線と前記第2境界線との交点と、前記第1境界線との間にあり、
    前記第2部分は、前記交点に対して前記第1部分とは反対にあり、
    前記第3部分は、前記第2部分と前記第3境界線との間において前記第2部分と連なり、
    前記第4部分は、前記第1部分と前記第1境界線との間において前記第1部分と連なり、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第1部分および前記第3部分は、前記第2切刃部に対して反時計回りの方向の傾きを有し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第2部分および前記第4部分は、前記第2切刃部に対して時計回りの方向の傾きを有し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第3境界線と前記第3部分との接続部は、前記第2切刃部と前記第3切刃部とがなす角度の2等分線と、前記第3切刃部との間にあり、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記直線に平行な方向において、前記接続部と前記第2切刃部との距離は、前記交点と前記第2切刃部との距離よりも長く、
    前記第2切刃部に対して垂直な断面における前記第2すくい面のすくい角は、前記第1切刃部に対して垂直な断面における前記第1すくい面のすくい角よりも大きく、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第2境界線は、前記取付孔の同心円に沿って延在する部分を有し、
    前記第1境界線は、前記第1切刃部に平行であり、
    前記第3部分および前記第4部分は、直線状である、ドリル用切削インサート。
  7. 頂面と、
    前記頂面の反対側にある座面と、
    前記頂面および前記座面の各々に連なる外周面と、
    前記頂面から前記座面に貫通する取付孔とを備え、
    前記頂面と前記外周面との稜線は、切れ刃を構成し、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記切れ刃は、第1切刃部、第2切刃部、第3切刃部および第4切刃部を有する平行四辺形状であり、
    前記第1切刃部は前記第3切刃部に対向し、前記第3切刃部と前記第2切刃部とのなす角度は90°より小さく、
    前記第2切刃部は前記第4切刃部に対向し、前記第2切刃部の長さは前記第1切刃部の長さよりも大きく、
    前記頂面は、前記第1切刃部に連なる第1すくい面と、
    前記第1すくい面に連なる第1側面と、
    前記第2切刃部に連なる第2すくい面と、
    前記第2すくい面に連なる第2側面と、
    前記第1側面および前記第2側面の双方に連なる平面部と、
    前記第1すくい面と前記第1側面とで構成される第1溝と、
    前記第2すくい面と前記第2側面とで構成される第2溝と、
    前記第1側面と前記平面部との稜線であり直線状の第1境界線と、
    前記第2側面と前記平面部との稜線である第2境界線とを含み、
    前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第2境界線は、前記第2切刃部に対して反時計回りの方向の傾きを有し、前記取付孔の中心を通りかつ前記第2切刃部に対して垂直な直線と前記第2境界線との交点と前記第1境界線との間にある第1部分と、前記交点に対して前記第1部分とは反対にあり前記第2切刃部に対して時計回りの方向の傾きを有する第2部分とを有し、
    前記第2切刃部に対して垂直な断面における前記第2すくい面のすくい角は、前記第1切刃部に対して垂直な断面における前記第1すくい面のすくい角よりも大きい、ドリル用切削インサート。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のドリル用切削インサートと、
    前記ドリル用切削インサートを支持するホルダとを備え、
    前記第1切刃部は外刃であり、かつ前記第2切刃部は内刃である、ドリル。
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