JP5447130B2 - クーラント穴付きドリル - Google Patents

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Description

本発明は、穴明け加工を行うドリル本体先端部の切刃部に、切削油剤等のクーラントを供給するクーラント穴が形成されたクーラント穴付きドリルに関するものである。
このようなクーラント穴付きドリルにおいて、例えば特許文献1〜3には、上記切刃部の外周面における一対の切屑排出溝同士の間のランド部の外周面に第1〜第3の3つのマージン部を形成したものが提案されている。このような、いわゆるトリプルマージンタイプのドリルでは、これら3つのマージン部によって切刃部を安定して加工穴にガイドして高精度の穴明け加工を行うことができる。
実開昭59−171010号公報 実開平2−117811号公報 特開2005−177891号公報
ところで、このようなクーラント穴付きドリルにおいてクーラント穴から供給された切削油剤等のクーラントは、切刃部先端の切刃や該切刃による加工穴底の切削部位を冷却、潤滑して切屑排出溝に流れ込み、この切屑排出溝内の切屑を加工穴からドリル本体後端側に押し出すとともに、先端逃げ面から外周側の上記ランド部外周面における第1〜第3のマージン部間の二番取り面と加工穴の内周面との間にも流れ込んで、各マージン部と、該マージン部が摺接する加工穴内周面とを冷却、潤滑することになる。
ところが、上記特許文献1〜3のうち特許文献1、3に記載されたドリルでは、切刃の内周部にシンニングが施されていて、切刃部の先端面のうちドリル回転方向後方側の部分が、ドリル回転中心部から上記ランド部のヒールにかけて、このシンニングによるシンニング面によって切り欠かれるようにして先端逃げ面に対しドリル本体の後端側に後退させられている。そして、上記第1〜第3のマージン部のうちランド部外周面において最もドリル回転方向後方側に位置する第3のマージン部は、その先端がこの後退したシンニング面に交差するようにされている。
このため、クーラント穴から噴出して供給されたクーラントは、第2、第3のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間に流れ込む前に、その殆どが加工穴の穴底と後退したシンニング面との間の空間から切屑排出溝内に流れ込んでしまい、この第2、第3のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間にクーラントを十分に供給することができなくなる。従って、これにより、特に第3のマージン部の摩耗が著しく促進されてしまい、切刃部のガイド性が損なわれて加工穴の拡大代に変化が生じるなど、穴加工精度が低下するおそれがある。また、こうして第3のマージン部の先端がドリル本体後端側に後退したシンニング面上に位置していると、この後退した第3のマージン部の先端が加工穴内周面に摺接するまでは十分なガイド性が得られず、切刃部の食い付き時の振れを防ぐことも困難となる。
一方、特許文献2に記載のドリルは、鋼シャンクの先端部に超硬合金よりなるチップが設けられて切刃が形成されたものであって、クーラント穴はドリルの中心軸線に沿って鋼シャンクに形成されており、超硬チップにおいて分岐してその先端逃げ面に開口するようにされているため、特に切屑排出溝が螺旋状に捩れたツイストドリルにおいては、先端逃げ面におけるクーラント穴の開口位置が制限されざるを得ない。
そして、このように制限されたクーラント穴の先端逃げ面における開口位置に対して、切刃側の第1のマージン部とヒール側の第3のマージン部との間の第2のマージン部の位置が周方向に偏って配置されていると、クーラント穴から噴出したクーラントは、第1〜第3のマージン部のうち第1、第2のマージン部間か、あるいは第2、第3のマージン部間のいずれか一方の二番取り面と加工穴内周面との間に偏って供給されることになって、他方の二番取り面と加工穴内周面との間にはクーラントが十分に行き渡らなくなるおそれがある。このため、やはり第2、第3のマージン部のうちこの他方の二番取り面のドリル回転方向後方側に位置するマージン部では摩耗が促進されてしまい、穴加工精度の低下を招くことは避けられない。
本発明は、このような背景の下になされたもので、上述のようにクーラント穴付きドリルにおいて第1〜第3のマージン部を形成した場合に、切刃部の食い付き時の振れを抑えるとともに、穴明け加工中の第1、第2のマージン部間と第2、第3のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間に十分な量のクーラントを偏り無く確実に供給して、第1のマージン部は勿論、第2、第3のマージン部においても摩耗を抑制し、これらによって切刃部のガイド性を安定的に確保して拡大代の変化を防ぐなど高精度の穴明け加工を行うことが可能なクーラント穴付きドリルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転させられるドリル本体の先端側の切刃部外周に複数条の切屑排出溝が形成されて、これらの切屑排出溝のドリル回転方向前方側を向く前溝壁面と上記切刃部の先端逃げ面との交差稜線部に、内周部にシンニングが施された切刃が形成されており、上記先端逃げ面のドリル回転方向後方側には、上記シンニングによるシンニング面が該先端逃げ面に対して上記ドリル本体の後端側に後退するように形成されていて、上記切刃部には上記先端逃げ面に開口するクーラント穴が穿設されるとともに、周方向において隣接する上記切屑排出溝同士の間のランド部の外周壁面には、上記切刃側の第1のマージン部と、この第1のマージン部のドリル回転方向後方側の第2のマージン部と、この第2のマージン部のさらにドリル回転方向後方のヒール側の第3のマージン部とが周方向に間隔をあけて形成されており、このうち上記第2のマージン部は、上記軸線方向先端側から見て該軸線を通り上記クーラント穴の開口部を周方向に挟み込むように該開口部に外接する2つの直線の間において上記先端逃げ面に交差させられるとともに、上記第3のマージン部は、その少なくともドリル回転方向側の部分が上記シンニング面よりもドリル回転方向側の上記先端逃げ面に交差させられていることを特徴とする。
このように構成されたクーラント穴付きドリルでは、切刃にシンニングが施されて先端逃げ面のドリル回転方向後方側にこのシンニングによるシンニング面が形成されていても、第3のマージン部はその少なくともドリル回転方向前方側の部分が、シンニング面よりもドリル回転方向前方側の第2のマージン部が交差する先端逃げ面に交差するようにされているので、この先端逃げ面に開口したクーラント穴から供給されたクーラントが、後退したシンニング面から切屑排出溝に流れ込む前に、第2、第3のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間にも確実かつ十分に流し込むことができる。勿論、クーラントはこれよりもドリル回転方向側の第1、第2のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間にも流し込まれる。
また、こうして第3のマージン部が、シンニング面によってドリル本体後端側に後退する前の先端逃げ面に交差させられることにより、切刃部が被削材に食い付いてから第3のマージン部が加工穴の内周面に摺接するまでの距離を短くすることができ、これによって切刃部の食い付き時の振れも抑制することができる。
そして、さらに上記第2のマージン部は、ドリル本体の上記軸線方向先端側から見て、この軸線を通り上記クーラント穴の開口部を周方向に挟み込むように該開口部に外接する2つの直線の間において先端逃げ面に交差させられており、従ってこのクーラント穴の開口部から噴出して外周側に流れるクーラントを、第2のマージン部を間にして第1、第2のマージン部間と第2、第3のマージン部間とに偏り無く分散させて流し込むことが可能となる。
従って、上記構成のクーラント穴付きドリルによれば、クーラントが、上述のように第2、第3のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間に確実かつ十分に流し込まれることと、この第2、第3のマージン部間と均等にクーラントが第1、第2のマージン部間の二番取り面と加工穴内周面との間に供給されることにより、これら第1〜第3のマージン部の摩耗を抑えて切刃部のガイド性を長期に亙って安定して確保することができる。このため、加工穴の拡大代が変化したりするのを防いで、加工精度の高い穴明け加工を安定的に行うことが可能となる。
ここで、上記第1〜第3のマージン部の周方向の幅については、第3のマージン部の幅が最も大きくされるのが望ましい。これにより、第3のマージン部のドリル回転方向後方側の部分がシンニング面に交差していても、少なくともドリル回転方向前方側の部分は確実に第2のマージン部と同じ先端逃げ面に交差するように形成することができる。
また、第2のマージン部の周方向の幅は、必要なガイド性が確保される幅であれば、これら第1〜第3のマージン部のうちで最も小さくされていてもよい。第2のマージン部の幅が大きすぎると、この第2のマージン部の先端逃げ面への交差部の幅も大きくなり、クーラント穴の開口部から先端逃げ面の外周側に流れたクーラントがこの交差部に阻まれて第2のマージン部と第1、第3のマージン部それぞれとの間の二番取り面側に円滑にクーラントを供給することが困難となるおそれが生じる。
一方、上記クーラント穴は、ドリル本体の軸線に直交する断面において円形をなすような、特許文献1〜3に記載された一般的な丸穴であってもよいが、この軸線に直交する断面において、ドリル回転方向前方側に位置する前穴壁面と、ドリル回転方向後方側に位置する後穴壁面と、ドリル本体の外周側に位置する外周穴壁面とを備えて、このうち上記前穴壁面と後穴壁面とは、外周側に向かうに従い互いの周方向の間隙が漸次増大し、しかもこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるように形成されたものとすることにより、クーラント流量の増大を図って一層確実なマージン部の摩耗抑制を促すことが可能となる。
また、上記クーラント穴は、やはり上記軸線に直交する断面において、ドリル回転方向前方側に位置して切屑排出溝の上記前溝壁面との間隔が一定とされた前穴壁面と、ドリル回転方向後方側に位置して切屑排出溝のドリル回転方向後方側を向く後溝壁面との間隔が一定とされた後穴壁面と、ドリル本体の外周側に位置してランド部の第1〜第3のマージン部を除いた外周壁面(二番取り面)との間隔が一定とされた外周穴壁面とを備えたものとされていてもよく、これにより、クーラント穴の各穴壁面と切屑排出溝および二番取り面との間に肉厚の薄い部分が形成されるのを避けることができて、切刃部におけるドリル本体の強度を確保することができ、ドリル本体に折損が生じたりするのを防いで、安定した穴明け加工を促すことができる。
なお、このようにクーラント穴の前後穴壁面を切屑排出溝の前後溝壁面との間隔が一定のものとする場合に、上記軸線に直交する断面において、二番取り面が外周側に凸となる凸曲線をなすとともに切屑排出溝の前後溝壁面がドリル回転方向後方側とドリル回転方向前方側とに凹となる凹曲線をなしていれば、これら前穴壁面と後穴壁面とは、上述のように外周側に向かうに従い互いの周方向の間隙が漸次増大し、しかもこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるように形成されたものにもなり、従ってクーラント流量の増大と切刃部におけるドリル強度の確保との両方の効果を得ることが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、食い付き時の切刃部の振れを防止することができるとともに、マージン部の摩耗を抑えて安定したガイド性を確保することができ、これらによって穴加工精度の向上を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態の切刃部3先端側の拡大側面図である。 図1に示す実施形態を軸線O方向先端側から見た拡大正面図である。 図1に示す実施形態の軸線Oに直交する断面図である。 図1に示す実施形態の軸線Oに直交する断面におけるクーラント穴10の拡大図である。 図1に示す実施形態の変形例を示す正面図である。 図6に示す変形例の軸線Oに直交する断面図である。
図1ないし図5は、本発明のクーラント穴付きドリルの一実施形態を示すものである。本実施形態において、ドリル本体1は、超硬合金等の硬質材料により一体に形成されて、外形が軸線Oを中心とした概略円柱状をなし、その後端側部分(図1において右側部分)が円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端側部分(図1において左側部分)には切刃部3が形成されている。このようなクーラント穴付きドリルは、シャンク部2が工作機械に把持されて軸線O回りにドリル回転方向Tに回転されつつ、軸線O方向先端側に送り出されて被削材に穴明け加工を行う。
切刃部3の外周には、本実施形態では一対の切屑排出溝4が、軸線Oに関して互いに対称に、ドリル本体1の先端面5に開口して、軸線O方向後端側に向かうに従い軸線O回りに例えば40°以下の捩れ角でドリル回転方向T後方側に捩れつつ延び、シャンク部2の手前で切れ上がるように形成されている。これらの切屑排出溝4は、軸線Oに直交する断面においてその溝壁面6が図4に示すように概ね滑らかな凹曲線状をなすように形成されており、ただしこの溝壁面6のうちドリル回転方向T前方側を向く前溝壁面6Aの外周側部分は、この凹曲線に滑らかに接する凸曲線をなすように形成される一方、ドリル回転方向T後方側を向く後溝壁面6Bの外周側部分(ヒール部)には面取り部6Cが形成されている。
このように一対の切屑排出溝4が形成されることにより、切刃部3には周方向に隣接する切屑排出溝4の間に、該切屑排出溝4と同じく軸線O回りにドリル回転方向T後方側に捩れる一対のランド部7が形成される。そして、このランド部7の外周壁面8には、ドリル回転方向T前方側に位置して外周面が軸線Oを中心とした円筒面上に延び、上記前溝壁面6Aと交差することによりリーディングエッジを形成する第1のマージン部8Aと、このマージン部8Aのドリル回転方向T後方側に間隔をあけて配置されて第1のマージン部8Aと同じ円筒面上に外周面が延びる第2のマージン部8Bと、この第2のマージン部8Bのさらにドリル回転方向T後方側に間隔をあけて配置されて第1、第2のマージン部8A、8Bとやはり同じ円筒面上に外周面が延びる第3のマージン部8Cとが形成されている。
ここで、これら第1〜第3のマージン部8A〜8Cの周方向の幅は、第3のマージン部8Cが最も大きく、次いで第1のマージン部8Aの幅が大きくされて、第2のマージン部8Bの幅が最も小さくされている。また、これら第1、第2のマージン部8A、8Bの間と、第2、第3のマージン部8B、8Cとの間の部分には、これら第1〜第3のマージン部8A〜8Cの外周面が延びる上記円筒面よりも僅かに径の小さな円筒面上に延びる第1、第2の二番取り面8D、8Eがそれぞれ形成されている。なお、これら第1〜第3のマージン部8A〜8Cの外周面から第1、第2の二番取り面8D、8Eにかけては、第1、第2の二番取り面8D、8Eに滑らかに接する凹曲面とされている。
一方、切刃部3の上記先端面5には、本実施形態ではドリル回転方向T後方側に向けて逃げ角が段階的に大きくなる第1、第2の2つの逃げ面部5A、5Bがドリル回転方向T前方側に形成されており、このうちドリル回転方向T前方側の第1逃げ面部5Aと切屑排出溝4の上記前溝壁面6Aの先端側部分との交差稜線部に、切刃9が形成されている。また、この切刃9の内周部にはシンニングが施されて内周側に向かうに従い上記軸線O側に向かうシンニング刃9Aが形成されている。
このシンニングにより、上記前溝壁面6Aの先端側部分の内周部には、上記第1の逃げ面部5Aとの交差稜線部に上記シンニング刃9Aが形成される第1のシンニング面6Dが形成されるとともに、上記先端面5には、上記第2の逃げ面部5Bのドリル回転方向T後方側に、この第1のシンニング面6Dと凹V字状をなすように交差し、上記第2の逃げ面部5Bに対してドリル回転方向T後方側に向かうに従いこの第2の逃げ面部5Bの逃げ角よりも大きな傾斜角で軸線O方向後端側に後退するように傾斜する第2のシンニング面5Cが形成されている。
さらに、ドリル本体1には、図1に破線で示すようにそのシャンク部2の後端面から切屑排出溝4の捩れと等しいリードで軸線O回りに捩れつつ先端側に向かう一対のクーラント穴10が軸線Oに関して対称に穿設されており、これらのクーラント穴10は、切刃部3においては上記ランド部7内を切屑排出溝4に並行して螺旋状に延び、先端面5のうち第2逃げ面部5Bにそれぞれ開口させられている。
これらのクーラント穴10は、軸線Oに直交する断面における形状、寸法がドリル本体1の全長に亙って一定とされて、この軸線Oに直交する断面において図4に示すように、ドリル回転方向T前方側に位置する前穴壁面10Aと、ドリル回転方向T後方側に位置する後穴壁面10Bと、ドリル本体1の外周側に位置する外周穴壁面10Cとを備えた形状とされている。また、このうち前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとは、ドリル本体1の外周側に向かうに従い互いの周方向の間隙が漸次増大し、しかもこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるように形成されている。
ここで、本実施形態では、前穴壁面10Aは切屑排出溝4の上記前溝壁面6Aとの間隔Aが一定とされるとともに、後穴壁面10Bは切屑排出溝4の上記後溝壁面6Bとの間隔Bが一定とされている。さらに、外周穴壁面10Cは、ランド部7の外周壁面8のうち上記第1、第2の二番取り面8D、8Eとの間隔Cが一定となるようにされている。従って、切屑排出溝4の溝壁面6が上述のように断面凹曲線状をなすように形成された本実施形態のクーラント穴付きドリルでは、前穴壁面10Aと後穴壁面10Bはクーラント穴10の内周側に凸となるような断面凸曲線状をなすとともに、外周穴壁面10Cはクーラント穴10の外周側に凹となるような断面凹曲線状をなすことになる。
すなわち、クーラント穴10自体は軸線Oに直交する断面において「銀杏の葉」形を呈することになり、これによって前後穴壁面10A、10Bの周方向の間隙が、図5に符号W1、W2、W3で示すように単位長さLずつ径方向外周側に向かうに従いW1<W2<W3と漸次増大し、かつその増大する割合もW2−W1<W3−W2となるように外周側に向けて漸次大きくなることになる。ただし、これら前穴壁面10A、後穴壁面10B、および外周穴壁面10Cがそれぞれ互いに交差する3つの交差稜線部は、該穴壁面10A〜10Cや切屑排出溝4の溝壁面6および二番取り面8D、8Eが軸線Oに直交する断面においてなす凹凸曲線よりも小さな曲率半径の凹曲面部10Dによって滑らかに接続されており、前後穴壁面10A、10Bの間隙はこれらの凹曲面部10Dを除いた部分で、外周側に向けて漸次増大し、かつその増大する割合も漸次大きくなるようにされている。
ここで、本実施形態では、これら前穴壁面10Aと前溝壁面6Aとの間隔A、後穴壁面10Bと後溝壁面6Bとの間隔B、および外周穴壁面10Cと外周壁面8の二番取り面8D、8Eとの間隔Cの大きさは、間隔Cが最も大きくされるとともに間隔A、Bは互いに等しくされている。なお、これらの間隔A〜Cが一定であるとは、各穴壁面10A〜10Cが形成された部分における溝壁面6A、6Bおよび二番取り面8D、8Eとの間隔A〜Cが一定となる正規寸法に対して寸法差がそれぞれ±10%の範囲にあればよく、また間隔A、Bが等しいとは、これらの間隔A、Bが等しくなる位置を基準としてクーラント穴10が軸線Oを中心に±5°の範囲内に形成されていればよい。また、間隔A、Bは、切刃9の外径(切刃9の外周端が軸線O回りになす円の直径)Dの3〜15%の範囲内とされており、間隔Cは外径Dの5〜20%の範囲内とされており、さらに上記凹曲面部10Dの曲率半径は外径Dの15%以下とされている。
また、ドリル本体1の軸線Oとクーラント穴10との間隔E、すなわちクーラント穴10の前後穴壁面10A、10Bの交差稜線部に形成された上記凹曲面部10Dに接する軸線Oを中心とした円の半径は、上記切刃9の外径Dの5〜25%の範囲内とされており、特に本実施形態では軸線Oを中心として切屑排出溝4の溝壁面6に接する心厚円の半径よりも大きくされている。さらに、このクーラント穴10の軸線Oに対する径方向の幅Fは切刃9の外径Dの10〜30%の範囲内とされ、クーラント穴10の周方向の最大幅Gも同様に切刃9の外径Dの10〜30%の範囲内とされている。
一方、これら穴壁面10A〜10Cのうち前穴壁面10Aと後穴壁面10Bは、ドリル本体1の内周側に向かうに従い互いに接近するように延びることになるが、軸線Oに直交する断面において、これら前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとがなす挟角αは、切屑排出溝4の前溝壁面6Aとランド部7の外周壁面8との交点(マージン部8Aとの交点)Pと軸線Oを結ぶ直線Mと、後溝壁面6Bと外周壁面8との交点(面取り部6Cと外周逃げ面8Cとの交点)Qと軸線Oを結ぶ直線Nとがなす挟角βの50〜80%の範囲内とされている。
なお、本実施形態では上記前穴壁面10Aと後穴壁面10Bは上述のようにクーラント穴10の内周側に凸となるような断面凸曲線状をなし、その両端部で、互いの交差稜線部に形成された凹曲面部10Dと、それぞれの外周穴壁面10Cとの交差稜線部に形成された凹曲面部10Dとに滑らかに連なるように接続されているので、図4に示すように上記挟角αは、これら前穴壁面10Aと後穴壁面10Bの両端部にそれぞれ接する接線同士がなす交差角とすればよい。
そして、上記第1〜第3のマージン部8A〜8Cのうち、第2のマージン部8Bは切刃部3の先端面5における先端逃げ面のうち上記第2の逃げ面部5Bに交差するようにされていて、しかも軸線O方向先端側から見たときに、図3に示すように軸線Oを通りクーラント穴10の開口部を周方向に挟み込むように該開口部に外接する2つの直線Sの間において第2の逃げ面部5Bに交差させられている。なお、本実施形態ではこの第2のマージン部8Bは、周方向において上記2つの直線Sの略中央に位置させられている。
一方、周方向に最も幅広とされた第3のマージン部8Cは、その少なくともドリル回転方向T前方側の部分が、この第2の逃げ面部5Bに交差させられている。ここで、本実施形態では、この第3のマージン部8Cは、図3に示されるようにその先端が第2の逃げ面部5Bと第2のシンニング面5Cとの交差稜線に跨って先端面5に交差するようにされており、しかもその周方向の幅のうち第2のシンニング面5Cに交差する部分の幅が第2の逃げ面部5Bに交差する部分の幅よりも大きくなるようにされている。なお、こうして先端面5に交差するヒール側の第3のマージン部8Cは、切刃9側の第1のマージン部8Aに対して軸線O回りに略90°ドリル回転方向T後方側に位置するようにされている。
このような構成のクーラント穴付きドリルでは、まずランド部7の外周壁面8に形成された第1〜第3のマージン部8A〜8Cが、いずれも切刃9の先端逃げ面(第1、第2の逃げ面部5A、5B)に交差するようにされていて、これら第1〜第3のマージン部8A〜8Cの先端の位置が切刃9から軸線O方向後端側に近い範囲に配置されているので、切刃9が被削材に食い付いてから第1〜第3のマージン部8A〜8Cのすべてが加工穴の内周面に摺接するまでの距離を短くすることができる。このため、これら第1〜第3のマージン部8A〜8Cによって速やかに切刃部3をガイドすることができて、食い付き時の切刃部3の振れを防止することが可能となる。
そして、このように第1〜第3のマージン部8A〜8Cのうちドリル回転方向T後方のヒール側の第3のマージン部8Cまでもが先端逃げ面(第2の逃げ面部5B)に交差するようにされていることにより、上述のように切刃9にシンニングが施されていて、切刃部3の先端面5における先端逃げ面のドリル回転方向T後方側にこのシンニングによるシンニング面(第2のシンニング面5C)がドリル本体1の軸線O方向後端側に後退するように形成されていても、この第2の逃げ面部5Bに開口したクーラント穴10から噴出したクーラントを確実にランド7の外周壁面8側に供給することができる。
すなわち、第2の逃げ面部5Bに対してドリル本体1の後端側に後退するように傾斜した第2のシンニング面5Cからクーラントの殆どが切屑排出溝4に流れ込む前に、この第2のシンニング面5Cよりも緩やかな傾斜(逃げ角)の第2の逃げ面部5B上をより多くのクーラントが流れて外周壁面8の第1、第2の二番取り面8D、8E側に供給されるのである。従って、こうして第1、第2の二番取り面8D、8E側に供給されたクーラントが加工穴内周面との間を流れることにより、第1〜第3のマージン部8A〜8Cと加工穴内周面とを効果的に冷却、潤滑して第1〜第3のマージン部8A〜8Cの摩耗を抑制することができ、長期に亙って安定したガイド性を確保して拡大代の変化などを防止し、穴加工精度の向上を図ることが可能となる。
しかも、上記構成のクーラント穴付きドリルでは、上記第1〜第3のマージン部8A〜8Cのうち第1、第3のマージン部8A、8Cの間の第2のマージン部8Bが、軸線O方向先端視において該軸線Oを通りクーラント穴10の開口部を周方向に挟み込むように該開口部に外接する2つの直線Sの間に位置させられている。このため、クーラント穴10の開口部から噴出したクーラントは、この第2のマージン部8Bによって略均等に分けられて第1、第2の二番取り面8D、8E側にそれぞれ供給されることになる。従って、クーラントがこのうちいずれか一方の側に偏って供給されて他方の側では十分な冷却や潤滑がなされなくなるような事態を防止することができ、一層確実な第1〜第3のマージン部8A〜8Cの摩耗防止を図ることができる。
また、本実施形態では、上記第1〜第3のマージン部8A〜8Cのうち第3のマージン部8Cの周方向の幅が最も大きくされており、これにより、第1〜第3のマージン部8A〜8Cによるガイド性のバランスをとるため上述のように第3のマージン部8Cを第1のマージン部8Aに対して軸線O回りに略90°ドリル回転方向T後方側に位置させても、この第3のマージン部8Cの先端を確実に先端逃げ面(第2の逃げ面部5B)に交差させて第1〜第3のマージン部8A〜8Cの摩耗防止を図ることが可能となる。
一方、これに対して、第1〜第3のマージン部8A〜8Cのうち周方向の幅が最も小さいのは、本実施形態では第2のマージン部8Bとされている。しかるに、この第2のマージン部8Bは上述のように先端逃げ面(第2の逃げ面部5B)上を流れたクーラントを第1、第2の二番取り面8D、8E側にそれぞれ略均等に供給するようにコントロールするものであることから、その幅が大きすぎるとこのようなクーラントのコントロールを阻害するおそれが生じるが、本実施形態のようにこの第2のマージン部8Bの幅を小さくすることにより、一層確実に偏り無くクーラントを第1、第2の二番取り面8D、8E側に略均等に供給することが可能となる。
さらに、本実施形態では、クーラント穴10の前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとの周方向の間隙W1〜W3が、単位長さLごとに外周側に向かうに従いW1<W2<W3となるように漸次増大し、しかもこの間隙が増大する割合もW2−W1<W3−W2となるように外周側に向けて漸次大きくなるようにされている。このため、これら前後穴壁面10A、10Bの間隙が外周側に向けてW2−W1=W3−W2となるように一定の割合で大きくなるのに比べて、外周側における間隙をより大きなものとすることができ、これに伴いクーラントの供給量もクーラント穴10の外周側でより多くすることができる。
その一方で、こうしてクーラント穴10を通って供給されるクーラントには、穴明け加工時にドリル本体1が高速で軸線O回りに回転されることにより、外周側に向けて遠心力が作用する。従って、こうして外周側で供給量を増大させることが可能となったクーラントを遠心力によって加速して、より高速で先端逃げ面5における開口部から吐出させることができ、特に軸線Oからの回転径が大きいために切屑生成量や切削負荷、切削熱の発生が大きくなる切刃9の外周側部位や、この切刃9の外周側部位によって切削される被削材の加工穴底の外周側の切削部位により多くのクーラントを効率的に供給することが可能となる。このため、例えばステンレスのような熱伝導率の低い難削材に対しても、また、切削温度が高くなるミスト加工に対しても、効果的な冷却、潤滑を図るとともに切屑の円滑な排出を促して、安定的かつ効率的な穴明け加工を行うことができる。
そして、このようにクーラント穴10の開口部の外周側(外周穴壁面10C側)で外周側に向けて加速された多量のクーラントは、上述のように第2の逃げ面部5B上を流れて偏り無く第1、第2の二番取り面8D、8E側に供給されるので、本実施形態によれば、さらに確実に第1〜第3のマージン部8A〜8Cの摩耗防止を図って、より安定的に穴加工精度の向上を促すことができる。
また、本実施形態では、こうしてクーラント穴10の前後穴壁面10A、10Bの周方向の間隙を外周側に向かうに従い漸次増大させ、かつこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるようにするのに、これら前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとを、軸線Oに直交する断面において、ともにクーラント穴10の内側に凸となる凸曲線状をなすように形成しており、これによってドリル本体1の外周側におけるドリル回転方向T側とドリル回転方向Tの後方側とに広範囲にクーラントを行き渡らせることが可能となる。
すなわち、このようにクーラント穴10の前後穴壁面10A、10Bの間隙を外周側に向かうに従い漸次増大し、かつこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるようにするには、ドリル本体1の軸線Oに直交する断面において、これら前後穴壁面10A、10Bの少なくとも一方がクーラント穴10の内側に凸となる凸曲線状とされていればよく、他方は、同断面において直線状であっても、また間隙が増大する割合が外周側に向けて漸次大きくなっていればクーラント穴10の外側に凹となる凹曲線であったりしてもよい。
ただし、これらの場合には、クーラント穴10の内側に凸となる断面凸曲線状とされた前後穴壁面10A、10Bのうちの一方の側にクーラントが偏って供給されがちとなるのに対し、本実施形態では上述のように前後穴壁面10A、10Bをともにクーラント穴10の内側に凸となる断面凸曲線状とすることにより、このような偏りを防いで周方向すなわちドリル回転方向Tとその後方側との広範囲にクーラントを行き渡らせることが可能となるのである。なお、クーラント穴10の軸線Oに直交する断面形状自体は、上述の場合のように周方向に非対称であってもよいが、このような効果をさらに確実に奏功するには、周方向の中心線に対して対称形状とされるのが望ましい。
また、本実施形態では、クーラント穴10の外周穴壁面10Cは、軸線Oに直交する断面においてクーラント穴10の外側に凹となるような凹曲線状をなすように形成されている。しかるに、この外周穴壁面10Cについても、前後穴壁面10A、10Bの間隙部分にまで突出してこの間隙を狭めるものでなければ前後穴壁面10A、10Bと同様にクーラント穴10の内側に凸となる断面凸曲線状であったり、あるいは直線状であったりしてもよいが、上述のように断面凹曲線状とすることにより、先端逃げ面5のクーラント穴10の開口部において、外周穴壁面10Cと加工穴の穴底外周側の切削部位や加工穴内壁面との間隔を小さくすることができるので、本実施形態によれば、クーラント穴10の外周側に効率的に供給された上記クーラントを、これら加工穴の外周側の切削部位に偏り無く行き渡らせることができる。
ところで、上述のように前後穴壁面10A、10Bの間隙W1、W2、W3が単位長さLごとに外周側に向けて大きくなる割合、すなわち(W3−W2)/(W2−W1)が小さすぎて例えば1(100%)に近くなると、W3−W2≒W2−W1となって、上述のように外周側でのクーラントの供給量を十分に増大させることができなくなるおそれがある。その一方で、この割合が大きすぎても、クーラントの供給量は増大する反面、クーラント穴10の上記断面における全穴壁面の周長が長くなることにより圧力損失が増大し、先端逃げ面5におけるクーラント穴10の開口部からのクーラント吐出圧が低下して、クーラントの供給効率が損なわれるおそれがある。このため、前後穴壁面10A、10Bの間隙が増大する割合は、後述する実施例で実証するように、軸線Oに対する径方向に外周側に向けての単位長さLを1mmとした場合に、この単位長さLごとに1.3倍〜1.9倍の範囲すなわち130%〜190%の範囲で大きくなるようにされるのが望ましい。
一方、本実施形態では、このクーラント穴10が、ランド部7を形成する切屑排出溝4の前溝壁面6Aと一定の間隔Aをあけた前穴壁面10Aと、後溝壁面6Bと一定の間隔Bをあけた後穴壁面10Bと、外周壁面8の第1、第2の二番取り面8D、8Eと一定の間隔Cをあけた外周穴壁面10Cとを備えており、これら穴壁面10A〜10Cと溝壁面6A、6Bおよび外周壁面8との間に残されるドリル本体1の壁部の肉厚も該間隔A〜Cとそれぞれ等しく一定とされる。このため、これらの壁部において肉厚が薄くなる部分が形成されるのを防いで、ドリル本体1の切刃部3における強度を確保することができ、穴明け加工時にドリル本体1に折損が生じたりするのを防止することができる。
さらに、これらの穴壁面10A〜10Cは、こうして壁部の強度を確保したまま、それぞれ溝壁面6A、6Bおよび外周壁面8に沿って延びるように、ある程度の幅をもって形成することができるので、これによりクーラント穴10の断面積自体を大きくすることができて、総クーラント供給量を増大させることが可能となる。従って、本実施形態によれば、上述のように外周側に向けて前後穴壁面10A、10Bの間隙を増大させるとともにその増大割合も大きくするのと相俟って、こうして多量に供給されるクーラントにより、穴明け加工時のドリル本体1の送りを大きくしても一層確実かつ効果的な潤滑、冷却を図ることができるとともに、生成された切屑を、切屑排出溝4を通して円滑に排出することが可能となる。
しかも、こうして間隔A〜Cがそれぞれ一定とされることにより、先端面5(第2の逃げ面部5B)におけるクーラント穴10の開口部においても、前穴壁面10Aと切刃9との間隔を該切刃9に沿って略一定とすることができて、この切刃9の外周側だけでなく、内周側も含めて全長に亙って効率的にクーラントを供給することが可能となる。従って、切刃9や切削部位の潤滑、冷却効果に偏りが生じたりするのを防ぐことができて、やはりステンレスのような熱伝導率の低い難削材の穴明け加工においても、また、切削温度が高くなるミスト加工に対しても、切刃9に部分的に溶着が発生したりするのを防止して安定した穴明け加工を行うことが可能となる。
これは、先端面5におけるクーラント穴10の開口部の後穴壁面10Bと切屑排出溝4の後溝壁面6Bとの間隔Bや、外周穴壁面10Cと第1、第2の二番取り面8D、8Eとの間隔Cについても同様であり、例えばこの外周穴壁面10Cと第1、第2の二番取り面8D、8Eとの間隔Cが一定とされることにより、これら第1、第2の二番取り面8D、8Eと加工穴内周面との間に一層均等にクーラントを供給することが可能となる。また、クーラント穴10の後穴壁面10Bと切屑排出溝4の後溝壁面6Bとの間隔が一定とされることで、この後溝壁面6B側から切屑排出溝4に流入して切屑を押し出すクーラントの流れも切屑排出溝4内で略均等となるようにして、切刃9により生成された切屑を滞留させることなく速やかに排出することができる。
また、本実施形態では、このクーラント穴10の外周穴壁面10Cと外周壁面8の第1、第2の二番取り面8D、8Eとの間隔Cが、他の前穴壁面10Aと前溝壁面6Aとの間隔Aや後穴壁面10Bと後溝壁面6Bとの間隔Bよりも大きくされており、これらの間隔A〜C部分に残されるドリル本体1の肉厚も外周側で大きく確保される。このため、クーラント穴10の断面積を増大させてクーラント供給量を増大させても、切刃部3におけるドリル本体1の強度をより効果的に維持あるいは向上させることができる。
ただし、この間隔Cが小さすぎると上記肉厚も小さくなって、このようなドリル本体1の強度を確保することができなくなり、逆に大きすぎるとクーラント穴10の断面積が小さくなることになって、クーラント供給量の増大が望めなくなるおそれがある。このため、上記間隔Cは本実施形態のように切刃9の外径Dに対して5〜20%の範囲内とされるのが望ましい。
一方、本実施形態では、上記間隔Cより小さくされた前穴壁面10Aと前溝壁面6Aとの間隔Aと、後穴壁面10Bと後溝壁面6Bとの間隔Bとが互いに等しくされていて、上述のように肉厚が大きくされた間隔C部分の壁部を、その周方向の両端で、これら互いに等しい大きさとされた間隔A、B部分の壁部で支持するような形状となり、ランド部7のドリル回転方向T前方側と後方側とでドリル本体1の強度のバランスをとることができるので、例えばいずれか一方の壁部が薄肉となるような場合に比べ、折損等の発生を一層確実に防止することができる。また、こうして間隔A、Bが等しくされることにより、先端面5における前穴壁面10Aから切刃9までの間隔と、後穴壁面10Bから後溝壁面6Bまでの間隔も等しくできるので、クーラントを切刃9側とヒール側とに一層均等に分散させることができる。
なお、互いに等しくされたこれら間隔A、Bについても、これが小さすぎると当該間隔A、B部分に残される壁部の肉厚も小さくなって、ドリル本体1の強度を十分に確保することができなくなるおそれがあり、逆にこの間隔A、Bが大きすぎるとクーラント穴10の断面積が小さくなって、クーラント供給量を増大することができなくなるおそれが生じる。このため、間隔A、Bは本実施形態のように切刃9の外径Dに対して3〜15%の範囲内とされるのが望ましい。
また、本実施形態では、ドリル本体1の軸線Oとクーラント穴10との間隔Eが、軸線Oに直交する断面における該軸線Oと、クーラント穴10の前後穴壁面10A、10Bに形成された凹曲面部10Dとの間隔として、切刃9の外径Dの5〜25%の範囲内とされている。
このため、ドリル本体1の軸線O周辺のウェブ部分にはクーラント穴10が形成されることがなく、このウェブ部分に十分な肉厚を確保してドリル本体1の強度や捩れに対する剛性をさらに確実に維持することができる。ただし、この間隔Eが上記範囲より大きすぎると、軸線Oから大きく離れた位置から外周側にクーラント穴10が形成されることになって、そのようなクーラント穴10において上記間隔A、Bを一定にしようとするとクーラント穴10の断面積は小さくならざるを得ない。
一方、本実施形態では、このクーラント穴10自体の大きさとして、軸線Oに対する径方向の幅Fが切刃9の外径Dの10〜30%の範囲内とされ、周方向の幅Gも外径Dの10〜30%の範囲内とされ、さらに前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとがなす挟角αは、切屑排出溝4の前溝壁面6Aとランド部7の外周壁面8との交点(第1のマージン部8Aとの交点)Pと軸線Oを結ぶ直線Mと、後溝壁面6Bと外周壁面8との交点(面取り部6Cと外周逃げ面8Cとの交点)Qと軸線Oを結ぶ直線Nとがなす挟角βの50〜80%の範囲内とされており、これによっても十分な断面積を確保しつつ、ドリル本体1の強度の低下を防いでいる。
すなわち、これら幅Fや幅G、挟角αがそれぞれ上記範囲よりも大きすぎるとクーラント穴10が大きくなりすぎて、間隔A〜Cを一定としてもドリル本体1の強度を維持することができなくなる一方、逆に上記範囲よりも小さいとクーラント穴10の断面積を切刃9の外径Dに対して大きくできずに、十分な潤滑、冷却効果を得ることができなくなるおそれがある。また、特に挟角αについては、上記範囲を上回った場合も、下回った場合も、間隔A、Bを一定とすることができなくなるおそれも生じるので、これら幅Fや幅G、挟角αについても、本実施形態の範囲内とされるのが望ましい。
ただし、本実施形態では、このようにクーラント穴10を、ドリル回転方向T前方側に位置して切屑排出溝4の前溝壁面6Aとの間隔Aが一定とされた前穴壁面10Aと、ドリル回転方向T後方側に位置して後溝壁面6Bとの間隔Bが一定とされた後穴壁面10Bと、ドリル本体1外周側に位置してランド部7の第2のマージン部8Bを除いた外周壁面8(第1、第2の二番取り面8D、8E)との間隔Cが一定とされた外周穴壁面10Cとを備えたものとするとともに、クーラント穴10の前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとを、外周側に向かうに従い互いの周方向の間隙が漸次増大し、しかもこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるように形成して、軸線Oに直交する断面が上述のように「銀杏の葉」形をなすようにされているが、本発明は、例えば図6および図7に示すように特許文献1〜3に記載されたような軸線に直交する断面が円形をなすクーラント穴20を有するクーラント穴付きドリルに適用することも可能である。なお、この図6および図7に示す変形例において、クーラント穴20以外の上記実施形態と共通する部分には、同一の符号を配して説明を省略する。
1 ドリル本体
3 切刃部
4 切屑排出溝
5 先端面
5A、5B 第1、第2の逃げ面部
5C 第2のシンニング面
6 切屑排出溝4の溝壁面
6A 前溝壁面
6B 後溝壁面
6D 第1のシンニング面
7 ランド部
8 外周壁面
8A〜8C 第1〜第3のマージン部
8D、8E 第1、第2の二番取り面
9 切刃
9A シンニング刃
10 クーラント穴
10A 前穴壁面
10B 後穴壁面
10C 外周穴壁面
O ドリル本体1の軸線
T ドリル回転方向
A 前穴壁面10Aと前溝壁面6Aとの間隔
B 後穴壁面10Bと後溝壁面6Bとの間隔
C 外周穴壁面10Cと外周壁面8(第1、第2の二番取り面8D、8E)との間隔
D 切刃9の外径
E 軸線Oとクーラント穴10との間隔
F クーラント穴10の軸線Oに対する径方向の幅
G クーラント穴10の周方向の最大幅
S 軸線O方向先端側から見て該軸線Oを通りクーラント穴10の開口部を周方向に挟み込むように該開口部に外接する2つの直線
W1〜W3 クーラント穴10の前後穴壁面10A、10Bの周方向の間隙
α 軸線Oに直交する断面において、前穴壁面10Aと後穴壁面10Bとがなす挟角
β 軸線Oに直交する断面において、前溝壁面6Aと外周壁面8との交点Pと軸線Oを結ぶ直線Mと、後溝壁面6Bと外周壁面8との交点Qと軸線Oを結ぶ直線Nとがなす挟角

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転させられるドリル本体の先端側の切刃部外周に複数条の切屑排出溝が形成されて、これらの切屑排出溝のドリル回転方向前方側を向く前溝壁面と上記切刃部の先端逃げ面との交差稜線部に、内周部にシンニングが施された切刃が形成されており、上記先端逃げ面のドリル回転方向後方側には、上記シンニングによるシンニング面が該先端逃げ面に対して上記ドリル本体の後端側に後退するように形成されていて、上記切刃部には上記先端逃げ面に開口するクーラント穴が穿設されるとともに、周方向において隣接する上記切屑排出溝同士の間のランド部の外周壁面には、上記切刃側の第1のマージン部と、この第1のマージン部のドリル回転方向後方側の第2のマージン部と、この第2のマージン部のさらにドリル回転方向後方のヒール側の第3のマージン部とが周方向に間隔をあけて形成されており、このうち上記第2のマージン部は、上記軸線方向先端側から見て該軸線を通り上記クーラント穴の開口部を周方向に挟み込むように該開口部に外接する2つの直線の間において上記先端逃げ面に交差させられるとともに、上記第3のマージン部は、その少なくともドリル回転方向側の部分が上記シンニング面よりもドリル回転方向側の上記先端逃げ面に交差させられていることを特徴とするクーラント穴付きドリル。
  2. 上記第1〜第3のマージン部の周方向の幅は、上記第3のマージン部の幅が最も大きくされていることを特徴とする請求項1に記載のクーラント穴付きドリル。
  3. 上記第1〜第3のマージン部の周方向の幅は、上記第2のマージン部の幅が最も小さくされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクーラント穴付きドリル。
  4. 上記クーラント穴は、上記軸線に直交する断面において、ドリル回転方向前方側に位置する前穴壁面と、ドリル回転方向後方側に位置する後穴壁面と、上記ドリル本体の外周側に位置する外周穴壁面とを備えていて、このうち上記前穴壁面と後穴壁面とは、外周側に向かうに従い互いの周方向の間隙が漸次増大し、しかもこの間隙が増大する割合も外周側に向けて漸次大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のクーラント穴付きドリル。
  5. 上記クーラント穴は、上記軸線に直交する断面において、ドリル回転方向前方側に位置して上記前溝壁面との間隔が一定とされた前穴壁面と、ドリル回転方向後方側に位置して上記切屑排出溝のドリル回転方向後方側を向く後溝壁面との間隔が一定とされた後穴壁面と、上記ドリル本体の外周側に位置して上記ランド部の外周壁面のうち上記第1〜第3のマージン部を除いた部分との間隔が一定とされた外周穴壁面とを備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のクーラント穴付きドリル。
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