JP6666444B2 - 切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

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Description

本態様は、穴あけ加工などに用いられる切削工具に関する。
金属などの穴あけ加工において用いられる切削工具として、例えば特表2008−546554号公報(特許文献1)に記載された切削工具が知られている。特許文献1に記載された切削工具は、互いに組成の異なる第一の領域及び第二の領域と、これらの領域の境界に位置する冷却体流路(流路)とを有している。
特許文献1に記載された切削工具においては、回転軸に直交する断面での流路が円形状となっている。より多くの冷却液(クーラント)を流路に供給するために流路の断面積を大きくすると、芯厚と呼ばれる切削工具の中心部分の厚みが低下し、切削工具の耐久性が低下するおそれがあった。そのため、切削工具には、冷却液を供給する構成を有しつつ、耐久性に優れていることが求められている。
本態様は上記の課題に鑑みてなされたものであり、冷却液を供給する構成を有しつつ、耐久性に優れている切削工具を提供するものである。
本態様の切削工具は、回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた円柱体の少なくとも一部が、前記第1端に切刃を有するチップである。該チップは、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びた流路を内部に有している。そして、前記回転軸に直交する断面において、前記流路は、前記円柱体の径方向に沿った幅が、前記円柱体の周方向に沿った幅よりも小さい。前記チップは、前記回転軸を含むとともに前記回転軸に沿った第1領域と、該第1領域を覆う第2領域とを有する。前記第1領域は、前記第1端の側における外径よりも前記第2端の側における外径が大きい。前記第1領域の外径は、前記第1端の側から前記第2端の側に向かうにしたがって大きくなっている。前記チップは、前記回転軸を基準として点対称に位置する一対の前記流路を有し、一対の前記流路の間隔は、前記第2端の側よりも前記第1端の側が小さくなっている。
一実施形態の切削工具を示す斜視図である。 一実施形態のチップを示す斜視図である。 図2に示すチップを第1端に向かって見た正面図である。 図3に示すチップをA3方向から見た側面図である。 図4に示すチップにおけるB1断面図である。 図5おける領域A5を拡大した断面図である。 図2に示すチップを第2端の側から見た背面図である。 図3に示すチップをA4方向から見た側面図である。 図9に示すチップにおけるB2断面図である。 チップの他の例について、図6と同様の形態で表した断面図である。 図1に示す切削工具を第1端に向かって見た正面図である。 図11に示す切削工具をA1方向から見た側面図である。 図11に示す切削工具をA2方向から見た側面図である。 一実施形態の切削工具を構成するホルダを示す斜視図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。
<切削工具>
以下、一実施形態の切削工具について、それぞれ図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、一実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、以下に開示する切削工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
本実施形態の切削工具1は、図1に示すように、回転軸X1に沿って第1端から第2端にかけて延びた柱状体である。本実施形態における柱状体は円柱体である。本実施形態における柱状体は、第1端の側に位置するチップ3と、チップ3に対して第2端の側に位置するホルダ5とを有している。チップ3における第1端の側には切刃7が位置している。すなわち、回転軸X1に沿って第1端から第2端にかけて延びた円柱体の少なくとも一部が、第1端に切刃を有するチップ3となっている。切刃7は、図2及び図3などに示すように、第1切刃9及び第2切刃11を有している。
本実施形態の切削工具1は、いわゆる先端交換式のドリル(以下、ドリル1と記載する場合がある。)である。切削加工物を製造するために被削材を切削する工程において、ドリル1は、回転軸X1の周りで回転する。なお、図1などにおける矢印X2は、ドリル1の回転方向を示している。
ここで、回転軸X1に沿った方向での一方を便宜的に「第1端」とするとともに、回転軸X1に沿った方向でのもう一方を便宜的に「第2端」とする。また、対象となる部材における一方の端部の側を「第1端の側」とするとともに、対象となる部材におけるもう一方の端部の側を「第2端の側」とする。ドリル1の使用時において一般的には、第1端が「先端」と呼ばれ、第2端が「後端」と呼ばれる。
まず、ドリル1を構成するチップ3について詳細に説明する。
チップ3は、ドリル1における切削部として機能する。具体的には、チップ3は、被削材の切削加工において主たる役割を有する部位であり、言い換えれば、被削材と接触する部位である。
チップ3は、図5及び図6などに示すように、冷却液(クーラント)を流すために用いられる第1流路13を内部に有している。第1流路13は、チップ3における第1端の側から第2端の側に向かって延びている。本実施形態においては、第2端の側から見た背面図である図7に示すように、第1流入口15は第2端の側において開口している。また、第1流出口17は、図2及び図3などに示すように、チップ3の第1端の側において開口している。
第1流入口15から入ったクーラントは、第1流路13を通って、第1流出口17からチップ3の外部に噴射される。クーラントは、切削加工時に、ドリル1及び被削材を冷却するために用いることが可能である。ドリル1における切刃7を冷却するため、本実施形態においては、切刃7に接続された逃げ面に位置する第1流出口17から外部に向かってクーラントが噴射される。
第1流路13は、チップ3の第1端の側から第2端の側に向かって直線状に真っ直ぐ延びていてもよく、また、少なくとも一部が曲線状に延びていてもよい。本実施形態における第1流路13は、図9に示すように直線状に延びている。
本実施形態のチップ3では、回転軸X1に直交する断面において、回転軸X1の径方向における第1流路13の幅が、回転軸X1の周方向における第1流路13の幅よりも小さくなっている。具体的には、図6に示すように、回転軸X1の径方向における第1流路13の幅W1が、回転軸X1の周方向における第1流路13の幅W2よりも小さい。
第1流路13が上記の構成であることによって、チップ3の芯厚を大きく確保しつつ第1流路13の断面積を大きくすることが可能である。これにより、チップ3の強度が高められると同時に、切刃7を効率良く冷却することが可能になる。なお、第1流路13は1つであっても複数であってもよい。本実施形態において第1流路13は2つである。
切刃7は、図1及び図2などに示すように、柱状体における第1端の側、言い換えればチップ3における第1端の側に位置している。切刃7は、第1端の側から見た場合において回転軸X1を通っており、回転軸X1を基準として180°の回転対称の形状となっている。本実施形態における切刃7は、第1切刃9及び一対の第2切刃11を有している。第1切刃9の2つの端部にはそれぞれ第2切刃11が接続されている。そのため、切刃7は、図3に示すように、一方の第2切刃11a、第1切刃9、もう一方の第2切刃11bの順に並んでいる。
第1切刃9は、第1端の側から見た場合において回転軸X1を通る部分であり、一般的に「チゼルエッジ」と呼ばれる部位である。一対の第2切刃11は、それぞれ第1切刃9の端部に接続されており、切削加工時に被削材を主に切削する、いわゆる「主切刃」と呼ばれる部位である。
主切刃として用いられる一対の第2切刃11は、2つの面が交わる稜部に形成されている。このとき、2つの面のうち第1端の側に位置する面がいわゆる「逃げ面」である。また、2つの面のうち第2端の側に位置する面がいわゆる「すくい面」である。したがって、主切刃は、逃げ面とすくい面とが交わる稜部に形成されているとも言える。主切刃で切削された被削材の切屑は、すくい面を流れる。本実施形態においては、2つの主切刃が存在していることから、すくい面もまた2つ存在している。
なお、切刃7の具体的な構成として、第1切刃9及び一対の第2切刃11を有する構成を例示したが、切刃7としては上記の構成に限定されるものではない。例えば、第2切刃11のみによって構成され、第1切刃9を有さない構成であってもよい。
本実施形態において第2切刃11を2つ備えており、それぞれ2つの第2切刃11を冷却するため2つの第1流路13を備えている。これにより、2つの第2切刃11は、それぞれが効率良く冷却される。第1流路13の数は、第2切刃11の数と異なっていてもよいが、本実施形態のように第2切刃11の数と同じであってもよい。
チップ3は、1つの部材によって構成されていてもよく、また、複数の部材によって構成されていてもよい。本実施形態のチップ3は、第1領域19及び第2領域21の2つの部材によって構成されている。なお、第1領域19は、図4及び図8においては破線で存在位置を示している。第1領域19は、回転軸X1を含むとともに回転軸X1に沿って位置しており、第2領域21は、第1領域19の少なくとも一部を覆っている。
第1領域19を構成する材質としては、例えば、金属、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。金属としては、例えば、ステンレス及びチタンが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC(炭化タングステン)−Co(コバルト)、WC−TiC(炭化チタン)−Co及びWC−TiC−TaC(炭化タンタル)−Coが挙げられる。
ここで、WC、TiC、TaCは硬質粒子であり、Coは結合相である。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)及び窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが一例として挙げられる。
第2領域21を構成する材質としては、例えば、ダイヤモンド焼結体、CBN(立方晶窒化ホウ素:Cubic Boron Nitride)、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。超硬合金及びサーメットとしては、第1領域19を構成する材質として説明したものと同様のものが用いられる。
第1領域19及び第2領域21を構成する材質として、同じ材質のものを用いてもよく、また、異なる材質のものを用いてもよい。例えば、第1端の側に切刃7が位置する第2領域21が超硬合金のような高硬度の材質によって構成されているとともに、第1領域19が、チタンなどの金属のような熱伝導性の良好な材質によって構成されていてもよい。
第2領域21は第1領域19に接合されている。ここで「接合」とは、はんだや樹脂などの接着材を用いて2つの部材を接着した場合だけでなく、2つの部材同士を溶接した場合及び溶着した場合のように、2つの部材が直接的に接合された場合も含む概念である。
本実施形態における第1流路13は、図5及び図6に示すように、回転軸X1に直交する断面において曲面部分を有している。第1流路13が曲面部分を有している場合には、クーラントが第1流路13において流れ易くなる。そのため、第1流出口17から外部に向かって噴射されるクーラントの噴射圧を高めることができる。また、本実施形態における第1流路13は、回転軸X1の周方向に沿って湾曲した形状となっている。このように、第1流路13が、回転軸X1の周方向に沿って湾曲した形状である場合には、流路面積を確保すれば、チップ3の芯厚をより大きく確保し易くなる。
一方、回転軸X1に直交する断面における第1流路13の形状としては、上記の形状に限定されるものではなく、図10に示すような形状であってもよい。図10には、本実施形態の第1流路13の他の例が示されている。
図10に示すチップ3は、図6に示すチップ3と同様に、第1領域19及び第2領域21を有しており、第1流路13は、これら第1領域19及び第2領域21の間に位置している。このとき、回転軸X1に直交する断面において、第1流路13は、第1領域19における輪郭が第2領域21における輪郭よりも大きくなっていてもよい。このような構成を満たすときには、第1領域19が第2領域21よりも内側に位置しているため、第2領域21と比較して第1領域19からは放熱されにくくなる。そのため、このような構成によれば、外部に放熱されにくい第1領域19に溜まった熱を、第1流路13を通じて外部に効率良く放熱できる。
また、回転軸X1に直交する断面において、第1流路13の表面は、内側に位置する凹曲面形状の第1部位13aと、第1部位よりも外側に位置する凹曲面形状の第2部位13bとを有し、第1部位13aの曲率半径が、第2部位13bの曲率半径よりも小さくなっていてもよい。
第1流路13が上記の構成である場合には、第1流路13を過度に大きくすること無く、第1領域19における第1流路13の輪郭を第2領域21おける第1流路13の輪郭よりも大きくすることができる。そのため、チップ3の耐久性を高めつつ、外部に効率良く放熱することができる。
本実施形態のチップ3は、第1領域19及び第2領域21を有している。このとき、図9に示すように、第1領域19は、第1端の側における外径D1よりも第2端の側における外径D2が大きい構成となっていてもよい。このような構成を満たすときには、第1領域19と第2領域21との接合面積を大きくすることができる。
例えば、本実施形態のチップ3のように第1流路13が第1領域19及び第2領域21の間に位置している場合には、第1流出口17の位置が第1流入口15の位置よりも回転軸X1に近付き易くなる。これにより、芯厚を確保しつつ第1流出口17の位置を回転軸X1に近付けることができる。そのため、切刃7における回転軸X1に近い部分を効率良く冷却することができる。
また、第1領域19の外径が、第1端の側から第2端の側に向かうにしたがって大きくなっていてもよい。第1領域19が上記のように構成されている場合には、第1領域19が単純な構成であって容易に製造することができつつ、第1領域19と第2領域21との接合面積を大きくすることができる。
さらに、第1流路13が第1領域19及び第2領域21の間に位置している場合には、第1流路13におけるクーラントの噴射圧が大きく低下することなく、第1流出口17の位置を回転軸X1に近付けられる。そのため、切刃7における回転軸X1に近い部分をより効率良く冷却することができる。
本実施形態のチップ3は、既に述べたように2つの第1流路13を有している。本実施形態における2つの第1流路13は、回転軸X1を基準として互いに反対側に位置している。言い換えれば、チップ3は、回転軸X1を基準として点対称に位置する一対の第1流路13を有している。
このとき、一対の第1流路13は、それぞれ第2端の側から第1端の側に向かうにしたがって回転軸X1に近付いていてもよい。言い換えれば、一対の第1流路13の間隔は、第2端の側よりも第1端の側が小さくなっていてもよい。一対の第1流路13が上記のように構成されている場合には、芯厚を確保しつつ第1流出口17の位置を回転軸X1に近付けることができる。そのため、切刃7における回転軸X1に近い部分を効率良く冷却することができる。
第2端の側よりも第1端の側において第1領域19の外径が小さい一方で、回転軸X1に沿った方向の第1領域19を含む部分において、第2領域21の外径は、第2端の側から第1端の側に向かって一定であってもよい。このような構成を満たすときには、第2端の側におけるチップ3の外径が確保されるため、チップ3の芯厚を確保し易く耐久性を高めることができる。
また、第1端に切刃7が位置する第2領域21が第1領域19よりも高硬度の材質によって構成されている場合には、第1端における第2領域21の厚みが厚く確保されることになる。そのため、切刃7の耐久性が高められる。
なお、上記における外径が一定であるとは、厳密に外径が一定であることを意味するものではなく、外径が多少違う場合を含んでいる。具体的には、第2領域21における第1端の側の外径が第2端の側の外径に対して±5%程度異なっている場合を含んでいる。
次に、ドリル1を構成するホルダ5について詳細に説明する。
ホルダ5は、例えば図1及び図14に示すように、回転軸X1に沿って細長く伸びた棒形状である。本実施形態のホルダ5は、特に図示しない工作機械の回転するスピンドル等で把持される、シャンク(shank)5aと呼ばれる部位と、この部位よりも第1端の側に位置する、ボディ(body)5bと呼ばれる部位とを有している。
また、本実施形態におけるホルダ5は、第1端の側に位置するポケット23を1つ有している。ポケット23は、チップ3が装着される部分であり、ホルダ5の第1端の側に開口している。本実施形態におけるポケット23には、チップ3が位置している。チップ3はポケット23に直接に接していてもよく、また、チップ3とポケット23との間に、特に図示しないシートが挟まれていてもよい。チップ3は、ホルダ5に対して着脱可能な構成となっている。
ホルダ5におけるボディ5bの外周には、一対の溝25が位置している。一対の溝25は、第1端の側の端部がそれぞれ、チップ3におけるすくい面に接続されており、部位に向かって回転軸X1の周りで螺旋状に延びている。
本実施形態における溝25は、すくい面を流れてきた切屑を外部に排出するために用いられる。そのため、一対の溝25は、一般的に切屑排出溝(flute)と呼ばれている。このとき、工作機械で安定してホルダ5を把持するため、一対の溝25はボディ5bにのみ形成されており、シャンク5aには形成されていない。ホルダ5の材質としては、例えば、金属、超硬合金及びサーメットなどが挙げられる。
また、ホルダ5は、クーラントを流すために用いられる、第2流路27を有している。第2流路27は、ホルダ5の内部に位置しており、ホルダ5の第1端の側から第2端の側に向かって延びている。なお、クーラントの流れに沿えば、第2流路27は、第2端の側から第1端の側に向かって延びている。第2流路27は第1流路13に接続されており、クーラントは第2流路27を通って第1流路13に供給される。第2流路27は1つであっても複数であってもよい。
以上、一実施形態の切削工具1について例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。例えば、一実施形態の切削工具1はドリルであったが、例えば、切削工具1がエンドミル又はリーマであってもよい。
また、上記の実施形態の切削工具1は、ホルダ5と、ホルダ5に対して着脱可能なチップ3とによって構成された先端交換式のドリル1であるが、ホルダ5及びチップ3が一体的になっている、いわゆるソリッドドリルであってもよい。ソリッドドリルにおいては、チップ3がホルダ5に相当する部分を含んだ構成となる。また、チップが、上記の実施形態における第2領域21のみによって構成され、ホルダが、上記の実施形態における第1領域19及びホルダ5が一体的になった構成であってもよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、一実施形態の切削加工物の製造方法について、上述の実施形態のドリルを用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図15〜図17を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる切削加工物の製造方法は、以下の(1)〜(4)の工程を備える。
(1)準備された被削材101に対して上方にドリルを配置する工程(図15参照)。
(2)ドリルを、回転軸X1を中心に矢印X2の方向に回転させ、被削材101に向かってY1方向にドリルを近付ける工程(図15及び図16参照)。
本工程は、例えば、被削材101を、ドリルを取り付けた工作機械のテーブル上に固定し、ドリルを回転した状態で近付けることにより行うことができる。なお、本工程では、被削材101とドリルとは相対的に近付けばよく、例えば被削材101をドリルに近付けてもよい。
(3)ドリルをさらに被削材101に近付けることによって、回転しているドリルの切刃を、被削材101の表面の所望の位置に接触させて、被削材101に加工穴(貫通孔)103を形成する工程(図16参照)。
本工程において、良好な仕上げ面を得る観点から、ホルダにおける第2の部位のうち第2端の側の一部が被削材101を貫通しないように設定することが好ましい。すなわち、この一部を切屑排出のためのマージン領域として機能させることで、当該領域を介して優れた切屑排出性を奏することが可能となる。
(4)ドリルを被削材101からY2方向に離す工程(図17参照)。
本工程においても、上述の(2)の工程と同様に、被削材101とドリルとは相対的に離せばよく、例えば被削材101をドリルから離してもよい。
以上のような工程を経ることによって、優れた加工性を発揮することが可能となる。
なお、以上に示したような被削材101の切削加工を複数回行う場合であって、例えば、1つの被削材101に対して複数の加工穴103を形成する場合には、ドリルを回転させた状態を保持しつつ、被削材101の異なる箇所にドリルの切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
1・・・切削工具(ドリル)
3・・・チップ
5・・・ホルダ
5a・・シャンク
5b・・ボディ
7・・・切刃
9・・・第1切刃
11・・・第2切刃
13・・・第1流路
15・・・第1流入口
17・・・第1流出口
19・・・第1領域
21・・・第2領域
23・・・ポケット
25・・・溝
27・・・第2流路
101・・・被削材

Claims (5)

  1. 回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延びた円柱体の少なくとも一部が、前記第1端に切刃を有するチップであり、
    該チップは、前記第1端の側から前記第2端の側に向かって延びた流路を内部に有し、前記回転軸に直交する断面において、前記流路は、前記円柱体の径方向に沿った幅が、前記円柱体の周方向に沿った幅よりも小さく、
    前記チップは、前記回転軸を含むとともに前記回転軸に沿った第1領域と、該第1領域を覆う第2領域とを有し、
    前記第1領域は、前記第1端の側における外径よりも前記第2端の側における外径が大きく、
    前記第1領域の外径は、前記第1端の側から前記第2端の側に向かうにしたがって大きくなっており、
    前記チップは、前記回転軸を基準として点対称に位置する一対の前記流路を有し、
    一対の前記流路の間隔は、前記第2端の側よりも前記第1端の側が小さくなっている、切削工具。
  2. 前記第2領域の外径は、前記回転軸に沿った方向の前記第1領域を含む部分において、前記第2端の側から前記第1端の側に向かって一定である、請求項に記載の切削工具。
  3. 前記流路は、前記第1領域及び前記第2領域の間に位置し、
    前記回転軸に直交する断面において、前記流路は、前記第1領域における輪郭が前記第2領域における輪郭よりも大きい、請求項1または2に記載の切削工具。
  4. 前記回転軸に直交する断面において、前記流路は、前記回転軸の側に位置する凹曲面形状の第1部位と、該第1部位と交わり、前記チップの外周の側に位置する凹曲面形状の第2部位とを有し、
    前記第1部位の曲率半径が、前記第2部位の曲率半径よりも小さい、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削工具。
  5. 請求項1〜のいずれか1つに記載の切削工具を回転させる工程と、
    回転している前記切削工具を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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