JP6860657B2 - 回転工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

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Description

本態様は、転削加工において用いられる回転工具に関する。
被削材に転削加工をする際に用いられる回転工具の一例として、特許文献1に記載のエンドミルが知られている。被削材としては、例えば、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のようなFRP(繊維強化プラスチック)が挙げられる。特許文献1に記載のエンドミルは、主切刃と、主切刃のねじれ角に対して逆にねじれた逆ねじれ角で配列されたニック切刃とを有している。このとき、主切刃の刃溝数とニック切刃の溝条数との差が2以下となっている。特許文献1に記載のエンドミルでは、互いに逆方向にねじれた主切刃及びニック切刃を有していることによって、FRPに含有される繊維の切削性が高められている。
逆ねじれ角で配列されたニック切刃においては、切屑の排出性が低下するためニック切刃に沿って位置するニック溝の逆ねじれ角を大きくすることが望まれる。しかしながら、特許文献1に記載のエンドミルにおいては、主切刃の刃溝数とニック切刃の溝条数との差が2以下であることから、ニック溝の逆ねじれ角を大きくすることが困難であった。
ニック溝の逆ねじれ角を大きくするためには、ニック切刃の溝条数を減らす対策が考えられるが、単にニック切刃の溝条数を減らした場合には、特許文献1に記載されているように、ニック切刃による繊維を切断する効果が発揮できなくなるおそれがある。
そのため、FRPのような、繊維を含有する被削材における繊維を良好に切断しつつ、切屑を良好に排出することが可能な回転工具が求められていた。
特開2011−020248号公報
一態様に基づく回転工具は、回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体を有する。該本体は、前記本体の外周に位置し、前記第2端に向かうにしたがってねじれ角θ1で前記回転軸の回転方向の後方に向かう複数の第1溝と、前記本体の外周及び前記複数の第1溝が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1刃とを有する。また、前記本体は、前記本体の外周に位置し、前記第2端に向かうにしたがって逆ねじれ角θ2で前記回転軸の回転方向の前方に向かうとともに、前記複数の第1溝と交差している複数の第2溝と、前記本体の外周及び前記複数の第2溝が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第2刃とを有している。また、前記θ2が前記θ1よりも大きく、前記複数の第1溝の数をm、前記複数の第2溝の数をnとしたときに、m≧5、m−n≧3、かつ、m及びnが互いに素である。
一実施形態の回転工具(エンドミル)を示す斜視図である。 図1に示すエンドミルを第1端に向かって見た正面図である。 図2に示すエンドミルをA1方向から見た側面図である。 図1に示すエンドミルにおける第1溝及び第2溝の概要を示す展開図である。 図4に示す領域A2における拡大図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
以下、一実施形態の回転工具1について図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態においては、回転工具1の一例としてエンドミル1を示しているが、回転工具はエンドミルに限定されるものではなく、例えばリーマなどであってもよい。
以下で参照する各図は、説明の便宜上、本実施形態を構成する部材のうち主要な部材を簡略化して示したものである。従って、回転工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
本実施形態の回転工具1(エンドミル1)は、図1などに示すように、回転軸X1を有するとともに第1端3aから第2端3bにかけて延びた円柱形状の本体3を有している。一般的には、第1端3aが「先端」と呼ばれ、第2端3bが「後端」と呼ばれる。本体3は、回転軸X1の周りで回転可能であり、切削加工物を製造するために被削材を切削する工程において回転軸X1の周りで回転する。なお、図1などにおける矢印X2は、本体3の回転方向を示している。
本体3は、シャンク(shank)と呼ばれる把持部5及びボディー(body)と呼ばれる切削部7によって構成されている。把持部5は、工作機械(不図示)のスピンドル等で把持される部分である。そのため、把持部5の形状は、スピンドルの形状に応じて設計される。切削部7は、把持部5よりも第1端3aの側に位置している。切削部7は、被削材と接触する部位であり、被削材の切削加工において主たる役割を有する部位である。
本実施形態における本体3は、複数の第1溝9、複数の第1刃11、複数の第2溝13及び複数の第2刃15を有している。複数の第1溝9は、それぞれ本体3の外周に位置しており、第2端3bに向かうにしたがって回転方向X2の後方に向かうようにねじれている。このとき、第1溝9のねじれ角をθ1とする。複数の第1溝9のそれぞれは、図4に示すように展開図において真っ直ぐ延びている。第1溝9の数は特定の値に限定されるものではないが、例えば5〜20に設定できる。
複数の第2溝13も、第1溝9と同様に本体3の外周に位置している。ただし、第2溝13は、第1溝9とは逆に、第2端3bに向かうにしたがって回転方向X2の前方に向かうようにねじれている。このとき、第2溝13の逆ねじれ角をθ2とする。複数の第2溝13のそれぞれは、図4に示すように展開図において真っ直ぐ延びている。第1溝9の数は特定の値に限定されるものではないが、例えば2〜17に設定できる。
本実施形態における複数の第1溝9及び複数の第2溝13は、本体3の外周において交差しており、第2溝13が第1溝9によって分断された構成となっている。第2溝13が第1溝9によって分断されていることから、図5に示す例のように、1つの第2溝13aは、第1溝9によって分断された複数の第2溝要素13aaによって構成されている。第2溝13が展開図において真っ直ぐ延びていることから、上記の複数の第2溝要素13aaは、一つの直線に沿って位置している。
複数の第1刃11は、本体3の外周及び複数の第1溝9が交わる稜線の少なくとも一部に位置している。本実施形態においては、本体3の外周及び複数の第1溝9が交わる稜線のそれぞれに第1刃11が位置しているが、第1刃11は、必ずしも本体3の外周及び複数の第1溝9が交わる稜線の全てに位置していなくてもよい。第1刃11は、一般的に外周刃と呼ばれる切刃の部位である。また、第1刃11は、エンドミル1を用いた被削材の切削加工において主たる役割を有する切刃の部位であり、主切刃とも呼ばれる。
複数の第1溝9及び複数の第2溝13が本体3の外周において交差していることから、主切刃として機能させることが可能な第1刃11は、第2溝13によって分断されている。そのため、第2溝13は、一般的にニック溝とも呼ばれる。また、第1刃11が第2溝13によって分断されていることから、1つの第1溝9及び本体3の外周が交わる稜線に位置する1つの第1刃11aは、第2溝13によって分けられた複数の第1刃要素11aaによって構成されていると言い換えることができる。
本実施形態における第2溝13は、回転軸X1に直交する方向ではなく、逆ねじれ角θ2で傾斜した方向に延びている。そのため、本体3の外周及び複数の第2溝13が交わる稜線の少なくとも一部には、複数の第2刃15が位置している。
本実施形態においては、本体3の外周及び複数の第2溝13が交わる稜線のそれぞれに第2刃15が位置しているが、第2刃15は、必ずしも本体3の外周及び複数の第2溝13が交わる稜線の全てに位置していなくてもよい。本実施形態における第2刃15は、ニック溝とも呼ばれる第2溝13及び本体3の外周が交わる稜線に位置していることから、ニック切刃とも呼ばれる。
複数の第1溝9及び複数の第2溝13が本体3の外周において交差していることから、ニック切刃として機能させることが可能な第2刃15は、第1溝9によって分断されている。第2刃15及び第2溝13が第1溝9によって分断されていることから、1つの第2溝13及び本体3の外周が交わる稜線に位置する1つの第2刃15aは、第1溝9によって分けられた複数の第2刃要素15aaによって構成されていると言い換えることができる。
被削材が繊維を含有する材質である場合、第1刃11がねじれ角θ1でねじれていることに起因して、繊維の一部が第1刃11で切断されずに残ってしまうおそれがある。しかしながら、第2刃15が逆ねじれ角θ2でねじれていることによって、上記の残った繊維を第2刃15で切断することが可能となる。
このとき、本実施形態のエンドミル1では、第2溝13の逆ねじれ角θ2が第1溝9のねじれ溝θ1よりも大きくなっている。そのため、第2刃15において生じる切屑の排出性が高められる。θ1及びθ2の具体的な値は、特定の値に限定されるものではないが、例えば、θ1は0°より大きく45°より小さい値に設定できる。θ1が45°よりも小さい値である場合には、本体3の外周面の面積を大きく確保できるため、本体3の剛性が高められる。特に、θ1が10°より大きく30°より小さい場合には、切屑の排出性及び本体3の剛性をより高めることができる。
θ2が45°よりも大きい場合には、第2刃15において生じる切屑が、第2溝13における回転方向X2の後方へ送り出され、第1溝9へと流れ易くなる。そのため、第2刃15において生じる切屑の排出性が高められる。また、θ2が45°よりも大きい場合には、径方向、すなわち回転軸X1に直交する方向の角度が小さくなる。そのため、例えば、FRPのような、繊維を含有する被削材を切削加工する際に、繊維を切削し易くなる。特に、θ2が55°より大きく75°より小さい場合には、切屑の排出性をより高めるとともに繊維をより切削し易くなる。
本実施形態のエンドミル1において、複数の第1溝9の数をm、複数の第2溝13の数をnとしたとき、これらの数m、nは、m≧5、m−n≧3の関係を満たしており、さらに、m及びnが互いに素である。なお、図4に示す例においては、m=10(≧5)、n=7(m−n=10−7=3≧3)となっている。ただし、図4に示す例は、あくまで一例であり、例えばm=12、n=5であっても何ら問題無い。
第1溝9の数が5以上であることから、各第1溝9に沿って位置する第1刃11に加わる切削負荷が分散され、切削負荷が特定の第1刃11に過度に集中することが避けられ、本体3の耐久性が高められる。また、第2溝13の数が第1溝9の数よりも3つ以上少なくなっていることから、第2溝13の逆ねじれ角を大きくすることが可能となる。
m及びnが互いに素でなく1以外の公約数を有している場合には、第2溝13の位置が同期するため、第1刃11のみによって切削される領域が増加するおそれがある。しかしながら、本実施形態においては、m及びnが互いに素である。これにより、第2溝13の位置が同期しなくなるため、第2溝13の数が第1溝9の数よりも3つ以上少なくなっている場合であっても、第1刃11のみによって切削される領域を減らす、あるいは無くすことが可能となる。
以上の通り、本実施形態のエンドミル1では、第2溝13の数を減らして第2溝13の逆ねじれ角を大きくすることによって第2刃15において生じる切屑の排出性を高めつつ、第2刃15による繊維を切断する効果が良好に発揮される。
本実施形態におけるエンドミル1は、右回転で使用される工具であるため、第1溝9及び第1刃11が右ねじれであるとともに、第2溝13及び第2刃15が左ねじれであるが、エンドミル1はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、左回転で使用される工具であって、第1溝9及び第1刃11が左ねじれであるとともに、第2溝13及び第2刃15が右ねじれであっても何ら問題無い。
第1溝9及び第2溝13の幅及び深さは、それぞれ特定の数値に限定されるものではないが、例えば、側面視した場合において第1溝9の幅が第2溝13の幅より大きくてもよい。第1刃11が主切刃であるとともに第2刃15がニック切刃であるとき、第2刃15で生じる切屑よりも第1刃11で生じる切屑の量が多くなり易いが、このような構成において、第1溝9の幅が第2溝13の幅より大きい場合には、エンドミル1における切屑の排出性が高められる。
また、図4に示す例のように、複数の第1溝9のうち回転軸X1の回転方向X2において隣り合う複数の第1溝9の間隔W1よりも、複数の第2溝13の幅W2が狭くなっていてもよい。この場合においては、回転軸X1の回転方向X2において隣り合う複数の第1溝9の間に位置する第2溝13の形状が、逆ねじれ角θ2に沿った方向に細長い形状となる。
被削材が繊維を含有する材質である場合においては、第2刃15は第1刃11で切断できずに残った繊維を切断することに主に使用される。このとき、第2溝13が上記のように細長い形状である場合には、残った繊維の可動領域が第2溝13に制約されやすいため、第2刃15で切断し易くなる。そのため、被削材の仕上げ面を良好なものにできる。
なおここで、複数の第2溝13の幅よりも複数の第2溝13の深さが深い場合には、第2溝13における切屑を排出するスペースも確保することができるため、第2溝13における切屑の排出性が高められる。
また、第2刃15が、側面視において第1刃要素11aaの第2端3bの側の端部における回転軸X1との直交線と重なっている場合には、被削材に含有される繊維を安定して切断し易い。そのため、被削材の仕上げ面をさらに良好なものにできる。
本実施形態における本体3の大きさは、特定の大きさには限定されないが、例えば、本体3の直径(外径)Dが5mm〜40mmに設定される。また、切削部7の回転軸X1に沿った方向の長さは、1.5Dmm〜25Dmm程度に設定される。
このとき、本体3の外径は、第1端3aの側から第2端3bの側にかけて一定であってもよく、変化していてもよい。例えば、本体3の外径が、第1端3aの側から第2端3bの側にかけて小さくなっていてもよい。
本体3を構成する材質としては、例えば、金属、超硬合金、サーメット及びセラミックスなどが挙げられる。金属としては、例えば、ステンレス及びチタンが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC(炭化タングステン)−Co(コバルト)、WC−TiC(炭化チタン)−Co、WC−TiC−TaC(炭化タンタル)−Co及びWC−TiC−TaC−Cr(炭化クロム)−Coが挙げられる。ここで、WC、TiC、TaC及びCrは硬質粒子であり、Coは結合相である。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、TiC及びTiN(窒化チタン)などのチタン化合物を主成分としたものが一例として挙げられる。セラミックスとしては、例えば、Al(酸化アルミニウム)やSi(窒化珪素)、cBN(立方晶窒化ホウ素:Cubic Boron Nitride)が挙げられる。
本体3は、上記の材質のみによって構成されていてもよく、また、上記の材質によって構成された部材と、この部材を被覆する被覆層(不図示)とによって構成されていてもよい。被覆層を構成する材質としては、例えば、ダイヤモンド、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、TiC、TiN、TiCN(炭窒化チタン)、TiMN(MはTi以外の周期表4、5、6族金属、Al、Siから選ばれる少なくとも1種の金属元素)、Alから選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
本体3が、上記の被覆層を有している場合には、第1刃11及び第2刃15の耐摩耗性を向上させることができる。特に、被覆層がダイヤモンドを含んでいる場合には、被削材がセラミック素材であっても、エンドミル1が良好な耐摩耗性を発揮する。
被覆層は、例えば気相合成法にて成膜することができる。気相合成法としては、例えば、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法が挙げられる。被覆層の厚みは、例えば、0.3μm〜20μmに設定される。なお、被覆層の組成によって好適な範囲は異なる。
以上、一実施形態のエンドミル1について例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
<切削加工物(machined product)の製造方法>
次に、一実施形態の切削加工物の製造方法について、上述の実施形態に係るエンドミル1を用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図6〜図8を参照しつつ説明する。なお、図6〜図8においては、切削加工物の製造方法の一例として、被削材への肩加工の工程を図示している。また、視覚的な理解を容易にするため、図7及び図8において、エンドミル1によって切削された加工面を着色して示している。
本実施形態にかかる切削加工物の製造方法は、以下の(1)〜(3)の工程を備える。
(1)エンドミル1を、回転軸を中心に矢印X2の方向に回転させ、被削材101に向かってY1方向にエンドミル1を近づける(図6参照)。
本工程は、例えば、被削材101を、エンドミル1を取り付けた工作機械のテーブル上に固定し、エンドミル1を回転した状態で近づけることにより行うことができる。なお、本工程では、被削材101とエンドミル1とは相対的に近づけばよく、被削材101をエンドミル1に近づけてもよい。
(2)エンドミル1をさらに被削材101に近づけることによって、回転しているエンドミル1を被削材101の表面の所望の位置に接触させて、被削材101を切削する(図7参照)。
本工程においては、第1刃及び第2刃を被削材101の表面の所望の位置に接触させている。なお、切削加工としては、例えば、図7に示すような肩加工の他にも、溝加工及びフライス加工などが挙げられる。
(3)エンドミル1を被削材101からY2方向に離す(図8参照)。
本工程においても、上述の(1)の工程と同様に、被削材101からエンドミル1を相対的に離せばよく、例えば被削材101をエンドミル1から離してもよい。
以上のような工程を経ることによって、優れた加工性を発揮することが可能となる。
なお、以上に示したような被削材101の切削加工を複数回行う場合であって、例えば、1つの被削材101に対して複数の切削加工を行う場合には、エンドミル1を回転させた状態を保持しつつ、被削材101の異なる箇所にエンドミル1を接触させる工程を繰り返せばよい。
1・・・回転工具(エンドミル)
3・・・本体
3a・・第1端
3b・・第2端
5・・・把持部
7・・・切削部
9・・・第1溝
11・・・第1刃
13・・・第2溝
15・・・第2刃
101・・・被削材

Claims (6)

  1. 回転軸を有し、第1端から第2端にかけて延びた円柱形状の本体を有し、
    該本体は、
    前記本体の外周に位置し、前記第2端に向かうにしたがってねじれ角θ1で前記回転軸の回転方向の後方に向かう複数の第1溝と、
    前記本体の外周及び前記複数の第1溝が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第1刃と、
    前記本体の外周に位置し、前記第2端に向かうにしたがって逆ねじれ角θ2で前記回転軸の回転方向の前方に向かうとともに、前記複数の第1溝と交差している複数の第2溝と、
    前記本体の外周及び前記複数の第2溝が交わる稜線の少なくとも一部に位置する第2刃とを有し、
    前記θ2が前記θ1よりも大きく、
    前記複数の第1溝の数をm、前記複数の第2溝の数をnとしたときに、m>5、m−n≧3、かつ、m及びnが互いに素であることを特徴とする回転工具。
  2. 前記複数の第1溝のうち前記回転軸の回転方向において隣り合う前記複数の第1溝の間隔よりも、前記複数の第2溝の幅が狭いことを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
  3. 前記複数の第2溝の幅よりも前記複数の第2溝の深さが深いことを特徴とする請求項2に記載の回転工具。
  4. 前記θ1が0°<θ1<45°であるとともに、前記θ2が45°<θ<90°であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転工具。
  5. 前記第1刃は、前記第2溝によって分けられた複数の第1刃要素を有し、
    前記第2刃は、側面視において前記第1刃要素の前記第2端の側の端部における前記回転軸との直交線と重なっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転工具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の回転工具を回転させる工程と、
    回転している前記回転工具を被削材に接触させる工程と、
    前記回転工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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