JP2006000981A - エンドミル - Google Patents
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Abstract
【課題】 切削加工条件である送り速度及び切り込み量を少なくすることなく、切削抵抗を減少させること。
【解決手段】 切削工具であるエンドミル11は刃部12とシャンク部13とから構成され、前記刃部12には周方向に等間隔に形成された4つのねじれ溝14と、これらのねじれ溝14によって形成された4つのねじれたねじれ刃15が設けられている。そして、このねじれ刃15の外面には、螺旋Aに沿った配列の各ニック16A間に、螺旋Bに沿った配列の各ニック16Bが位置するように、ニック16Aの螺旋Aと平行で且つ螺旋Aに対し360度÷刃数×2毎のねじれ刃に螺旋Bを形成する。但し、ねじれ刃15C、15Dにおいては、ニック16Aの前方に(エンド端面側)ニック16Bが来るように形成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 切削工具であるエンドミル11は刃部12とシャンク部13とから構成され、前記刃部12には周方向に等間隔に形成された4つのねじれ溝14と、これらのねじれ溝14によって形成された4つのねじれたねじれ刃15が設けられている。そして、このねじれ刃15の外面には、螺旋Aに沿った配列の各ニック16A間に、螺旋Bに沿った配列の各ニック16Bが位置するように、ニック16Aの螺旋Aと平行で且つ螺旋Aに対し360度÷刃数×2毎のねじれ刃に螺旋Bを形成する。但し、ねじれ刃15C、15Dにおいては、ニック16Aの前方に(エンド端面側)ニック16Bが来るように形成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の螺旋状のねじれ刃及び螺旋状のねじれ溝を備え、各ねじれ刃にはニックが形成されたエンドミルに関するものである。
従来のこの種のエンドミルは、例えば、特許文献1などで広く知られているが、その構造について、図6乃至図8に基づき説明する。切削工具であるエンドミル1は刃部2とシャンク部3とから構成され、前記刃部2には周方向に等間隔に形成された4つのねじれ溝4と、これらのねじれ溝4によって形成された4つのねじれたねじれ刃5が設けられている。そして、このねじれ刃5の外面には、ニック6が形成されている。
そして、図8にて明示するように、前記ニック6はねじれ刃5が4つで(また6つや8つでも)、1本の螺旋に沿った配列で形成されている。従って、各ねじれ刃5のエンド端面付近ではフラット部(ニックが形成されていない部分)が形成され、しかもこのフラット部の長さがねじれ刃5A、5B、5C、5Dの順にL1、L2、L3、L4と長くなり、切削抵抗も最長のねじれ刃5Dのフラット部にて最大値を示し、またモーメントはこのエンドミル1の構造から柄側(シャンク部3側)を片持ちするため、エンド端面において、最大(モーメント=力×距離)となる。
特開平6−335814号公報
このため、最長のねじれ刃5Dのフラット部に生じる切削抵抗を減少させるよう、切削加工条件である送り速度及び切り込み量を少なくして、切削加工面の精度、外観を確保しなければならなかった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、切削加工条件である送り速度及び切り込み量を少なくすることなく、切削抵抗を減少させることを目的とする。
このため第1の発明は、複数の螺旋状のねじれ刃及び螺旋状のねじれ溝を備え、各ねじれ刃にはニックが形成されたエンドミルにおいて、前記ねじれ刃の外面には複数の螺旋に沿った配列の前記ニックを形成することを特徴とする。
第2の発明は、複数の螺旋状のねじれ刃及び螺旋状のねじれ溝を備え、各ねじれ刃にはニックが形成されたエンドミルにおいて、前記各ねじれ刃の外面には所定のねじれ刃の外面に螺旋に沿った配列の前記ニックを形成すると共に、360度÷刃数×2毎のねじれ刃の外面に前記ニックとは別の他の螺旋に沿った配列のニックを形成することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2のエンドミルに係る発明において、所定の前記ねじれ刃の各ニック間のフラット部に次のねじれ刃のニックが位置するように形成したことを特徴とする。
第1及び第2の発明によれば、切削加工条件である送り速度及び切り込み量を少なくすることなく、切削抵抗を減少させることができる。また、第3の発明によれば、所定のねじれ刃のニックによって生じた切削物の削り残し部を、この所定のねじれ刃のフラット部に位置する次のねじれ刃のニックにより確実に切削除去でき、切削での加工面が細かくできる。
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について、図1乃至図3を参照しながら説明する。切削工具であるエンドミル11は刃部12とシャンク部13とから構成され、前記刃部12には周方向に等間隔に形成された4つのねじれ溝14と、これらのねじれ溝14によって形成された4つのねじれたねじれ刃15が設けられている。そして、このねじれ刃15の外面(外周面)には、螺旋Aに沿った配列のニック16が形成されている。
次に、このニック16について詳述する。図3にて明示するように、前記ニック16は2本の螺旋を巻いたような配列で形成されている。即ち、従来のような螺旋Aに沿った配列の各ニック16A間に、螺旋Bに沿った配列の各ニック16Bが位置するように、ニック16Aの螺旋Aと平行で且つ螺旋Aに対し360度÷刃数×2毎のねじれ刃の外面に螺旋Bを形成する。但し、ねじれ刃15C、15Dにおいては、ニック16Aの前方に(エンド端面側)ニック16Bが来るように形成される。
なお、ねじれ刃15の数が増加して6つ以上で2の倍数(6つ、8つ・・・)刃になると、それにつれ、螺旋C、螺旋D・・・と増加し、各ニック16Aの間にニック16B、ニック16C、ニック16D・・・が順に位置するように形成するものである。
上記のように、ねじれ刃15C、15Dのエンド端面付近のフラット部(ニックが形成されていない部分)に螺旋Bに沿った配列のニック16Bが形成される。
そして、ねじれ刃15Aのフラット部の長さL5よりねじれ刃15Bのフラット部の長さL6の方が長く、またねじれ刃15Cのフラット部の長さL7よりねじれ刃15Dのフラット部の長さL8の方が長く、且つねじれ刃15Aのフラット部の長さL5とねじれ刃15Cのフラット部の長さL7とが等しく、ねじれ刃15Bのフラット部の長さL6とねじれ刃15Dのフラット部の長さL8とが等しく形成される。
このため、ねじれ刃15Dのフラット部は、従来に比して充分に短くなるので、切削加工条件である送り速度及び切り込み量を少なくすることなく、切削抵抗を減少させることができ、高能率な切削が可能となるものである。
次に、図4及び図5に基づき、第2の実施形態について説明する。従来技術によれば、ねじれ刃5が4つでも、ニック6は1本の螺旋に沿った配列で形成されているので、ねじれ刃5A、5B、5C及び5Dの外周刃が単独に切削物を削るため、ある切削点ではただ一つの刃だけしか切削作用を果たさない。このため、図9及び図10で示すように、各ねじれ刃5A、5B、5C及び5Dにおける各ニック6のピッチをPとすると、各ねじれ刃のニック6と次のねじれ刃のニック6とのズレは1/4P(ピッチ)となり、例えばねじれ刃5Aの切削物に当る間隔が広くなり、外周刃切削での加工切削が粗くなるという問題があったので、この第2の実施形態は、これを解消するのに好適な実施形態であり、以下説明する。
先ず、第1の実施形態と同様に、螺旋Cに沿ったニック16を配列形成すると共にこれとは別に螺旋Dに沿ったニック16を配列形成し、ねじれ刃15が4つの場合には2本の螺旋に沿った配列でニックを形成するが、異なるのはニック16の配列位置のみであり、この点について説明する。即ち、ねじれ刃15Aの各ニック16C間の外周刃稜線(ニックが形成されていないフラット部)Cの間に次のねじれ刃15Bのニック16Dが位置するように形成し、また次のねじれ刃15Bの各ニック16D間の外周刃稜線Cの間にその次のねじれ刃15Cのニック16Cが位置するように形成し、ねじれ刃15Cの各ニック16C間の外周刃稜線Cの間に次のねじれ刃15Dのニック16Dが位置するように形成し、また次のねじれ刃15Dの各ニック16D間の外周刃稜線Cの間にその次のねじれ刃15Aのニック16Cが位置するように形成する。
この場合、ねじれ刃15Aと15Cとは、またねじれ刃15Bと15Dとは同じ位置に同じニックが配列されて形成されることとなる。なお、上述のねじれ刃が4つに限らず、6つ、8つ・・・の場合においても、同様な位置に同じ配置を繰り返し形成する。
ニック16Dと稜線Cとの位置関係は、図4に示すような関係である。即ち、ニック16Dの最長部の長さW1は稜線Cの長さW2より短く、且つ一方のねじれ刃のニック16Cの後端位置と次のねじれ刃のニック16Dの前端位置との距離W3と前記一方のねじれ刃の前記ニック16Cの次のニック16Cの前端位置と前記次のねじれ刃のニック16Dの後端位置との距離W4とは同一の長さとなる。
ニック16Cと稜線Cとの位置関係は、図4に示すような関係である。即ち、ニック16Cの最長部の長さX1は稜線Cの長さX2より短く、且つ一方のねじれ刃のニック16Cの前端位置と次のねじれ刃のニック16Dの後端位置との距離X3と前記一方のねじれ刃の前記ニック16Cの後端位置と前記次のねじれ刃のニック16Dの次のニック16Dの前端位置との距離X4とは同一の長さとなるように、形成される。
このように形成することにより、第1の実施形態と同様に、切削加工条件である送り速度及び切り込み量を少なくすることなく、切削抵抗を減少させることができ、高能率な切削が可能となるものであるばかりか、所定のねじれ刃のニック16によって生じた切削物の削り残し部を、この所定のねじれ刃の稜線Cに位置する次のねじれ刃のニック16により確実に切削除去でき、切削での加工面が細かくなる(図5参照)。
なお、以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
11 エンドミル
14 ねじれ溝
15 ねじれ刃
16 ニック
14 ねじれ溝
15 ねじれ刃
16 ニック
Claims (3)
- 複数の螺旋状のねじれ刃及び螺旋状のねじれ溝を備え、各ねじれ刃にはニックが形成されたエンドミルにおいて、前記ねじれ刃の外面には複数の螺旋に沿った配列の前記ニックを形成することを特徴とするエンドミル。
- 複数の螺旋状のねじれ刃及び螺旋状のねじれ溝を備え、各ねじれ刃にはニックが形成されたエンドミルにおいて、前記各ねじれ刃の外面には所定のねじれ刃の外面に螺旋に沿った配列の前記ニックを形成すると共に、360度÷刃数×2毎のねじれ刃の外面に前記ニックとは別の他の螺旋に沿った配列のニックを形成することを特徴とするエンドミル。
- 所定の前記ねじれ刃の各ニック間のフラット部に次のねじれ刃のニックが位置するように形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004180597A JP2006000981A (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | エンドミル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004180597A JP2006000981A (ja) | 2004-06-18 | 2004-06-18 | エンドミル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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-
2004
- 2004-06-18 JP JP2004180597A patent/JP2006000981A/ja active Pending
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