JP2008110453A - エンドミル - Google Patents

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優次 高木
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太一 青木
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Abstract

【課題】切刃同士の間隔が異なる場合でも、切屑を安定して排出することができるとともに、エンドミルの剛性を確保して寸法精度良く切削加工を行うことができるエンドミルを提供する。
【解決手段】エンドミル本体2に形成された複数の切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃5が形成されたエンドミルにおいて、切屑排出溝4は、切刃5のエンドミル回転方向前方側に連なる主溝11と、主溝11のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝12とを備えており、切刃5のうちの少なくとも一の切刃5のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝4は、軸線O方向の少なくとも一部において、その溝幅が、他の切屑排出溝4の溝幅と異なるように構成され、主溝11と副溝12との交点が、切屑排出溝4の溝幅が大きい部分では、溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルに関する。
この種のエンドミルにおいては、切刃によって発生される切屑が切屑排出溝内に詰まると、切削抵抗が著しく増加してエンドミル本体の破損や切刃の欠損等のトラブルが発生するため、切屑を円滑に排出することが求められている。
ところで、例えば特許文献1〜4では、エンドミル本体の先端部外周に、らせん状をなしてねじれる複数の切刃が形成され、これらの切刃のうちの少なくとも一の切刃のねじれ角を他の切刃のねじれ角と異なる不等ねじれとすることにより、エンドミル本体の軸線方向に沿った少なくとも一部において、切刃のエンドミル回転方向における間隔を異なるようにした、不等リードエンドミルと称されるものが提案されている。
このような不等リードエンドミルにおいては、切刃のエンドミル回転方向における間隔が異なる部分では各切刃が被切削材に食い付く間隔も異なるものとなり、また、ねじれ角も異なることから、これらの切刃による切削力やその作用時間が異なるものとなって、エンドミル本体にその固有振動数と共振するような周期的な振動が生じるのを防ぐことができ、このような共振に起因するビビリ振動を防止することができる。
また、ねじれ角を等しくしたまま切刃のエンドミル回転方向の間隔だけを不等ピッチとした不等分割エンドミルによっても、切刃の食い付く間隔が不等周期となるために同様の効果を奏することができる。
特公昭63−62323号公報 特公平5−49408号公報 特公平7−115254号公報 特公平3−19004号公報
ところで、このように切刃同士のエンドミル回転方向の間隔が異なるものとされたエンドミルにおいては、前述のように各切刃が被切削材に食い付く間隔も異なるものとなり、この切刃による送り方向の切り込み量も切刃ごとに異なって、切刃による切削量、つまり、切屑の発生量や切屑厚さも異なることになる。すなわち、エンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との周方向の間隔が他の切刃よりも大きくされた切刃では、前記エンドミル回転方向前方側の切刃が被切削材を切削してからこの切刃が被切削材に食い付くまでにエンドミル本体がより多く送り出されるため、他の切刃よりも肉厚の厚い切屑が生成されて切屑の発生量が多くなる。
こうしてエンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との間隔が大きくされた切刃では、前述のように他の切刃よりも肉厚の大きな切屑が生成されるとともにその発生量も多くなるため切刃への切削負荷が大きく、前記間隔が小さくされた他の切刃に比べて欠損等が発生し易い。したがって、この切刃の寿命によってエンドミルの寿命が決定されてしまい、他の切刃の損傷は少なくてもエンドミルを交換しなければならず、エンドミルの寿命短縮を招くことになる。
また、このエンドミル回転方向前方側に隣接する切刃との間隔が大きくて多量の切屑を発生する切刃においては、この切刃のエンドミル回転方向前方側に位置する切屑排出溝の溝幅も広くなるので、一定の切屑排出性を確保することは可能であるが、切削条件等によっては、前述のように肉厚が大きくカールされ難い切屑を、切屑排出溝を通じてエンドミル進行方向後方側に向けて円滑に排出することが困難となるおそれがある。
このように、不等分割エンドミルや不等リードエンドミルにおいては、特に切屑排出性が大きな問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、切刃同士の間隔が異なる場合でも、切屑を安定して排出することができるとともに、エンドミルの剛性を確保して寸法精度良く切削加工を行うことができるエンドミルを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルにおいて、前記切屑排出溝は、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に連なる主溝と、該主溝のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝とを備えており、前記切刃のうちの少なくとも一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝は、前記軸線方向の少なくとも一部において、その溝幅が、他の切屑排出溝の溝幅と異なるように構成されており、前記主溝と前記副溝との交点が、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成されていることを特徴としている。
この構成のエンドミルにおいては、切屑排出溝の溝幅が大きい部分、つまり、切屑の発生量が多い部分では、主溝と副溝との交点が切屑排出溝の溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置しており、切屑排出溝が大きくなって切屑の排出が促進され、切屑詰まりの発生を防止することができる。一方、切屑排出溝の溝幅が小さい部分、つまり、切屑の発生量が少ない部分では、主溝と副溝との交点が径方向外側に位置しており、このエンドミル本体の肉厚を確保して剛性を向上させることができ、切削時の振れを抑制して寸法精度良く切削加工を行うことができる。
なお、主溝と副溝との交点とは、主溝の回転方向前方側の側壁と副溝の回転方向後方側の側壁との接続部分のことである。
また、切屑排出溝の溝幅は、切屑排出溝の両端部と軸線中心とをそれぞれ結んだ2本の直線がなす交差角として測定してもよい。
ここで、前記一の切刃を、エンドミル回転方向前方側に隣接する他の切刃とねじれ角が異なるように形成し、前記一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された前記一の切屑排出溝の溝幅を、前記軸線方向において変化させ、この一の切屑排出溝において、前記主溝と前記副溝との交点を、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成してもよい。
この場合、いわゆる不等リードエンドミルを構成することになるが、切屑排出溝の溝幅が軸線方向で変化しても切屑の排出を促進できるとともに、エンドミル本体の剛性を確保することができる。
また、これら一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝と、他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された他の切屑排出溝との間で、前記主溝と前記副溝との交点を、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成してもよい。
この場合、複数の切屑排出溝においてそれぞれの溝幅が異なる場合でも、切屑の排出を促進でき、かつ、エンドミル本体の剛性を確保することができる。
さらに、前記一の切刃を、他の切刃とねじれ角が等しく、互いのエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝及び他の切屑排出溝の溝幅が異なるように構成し、これら一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝と、他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された他の切屑排出溝との間で、前記主溝と前記副溝との交点を、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成してもよい。
この場合、いわゆる不等分割エンドミルを構成することになるが、切屑の排出を促進し、かつ、エンドミル本体の剛性を確保することで、良好に切削加工を行うことができる。
本発明によれば、切刃同士の間隔が異なる場合でも、切屑を安定して排出することができるとともに、エンドミルの剛性を確保して寸法精度良く切削加工を行うことができるエンドミルを提供することができる。
本発明の実施形態について添付した図面を参照にして説明する。図1から図4に本発明の実施形態であるエンドミルを示す。
このエンドミルは、概略円柱状をなして軸線Oを中心に回転されるエンドミル本体1を有しており、エンドミル本体1の後端側(図1において右側)が工作機械の主軸端等に把持されるシャンク部2とされ、エンドミル本体1の先端側(図1において左側)が切刃部3とされている。
切刃部3の外周には、エンドミル本体1の先端側から後端側に向けて軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に所定の角度で捩れる複数条(本実施形態では4条)の切屑排出溝4が形成されており、これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面と、エンドミル回転方向T後方側に連なる外周面との交差稜線部、すなわち前記壁面の外周側辺稜部に外周刃とされる切刃5が形成されている。
つまり、エンドミル本体1の先端側から後端側に向けて軸線O回りにエンドミル回転方向T後方側に所定の角度で捩れる4つの切刃5が形成されているのである。これにより、切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面がすくい面6とされ、この切屑排出溝4のエンドミル回転方向T後方側に連なる外周面が切刃5の逃げ面7とされる。ここで、前記すくい面6は、エンドミル回転方向T後方側に向けて凹んだ凹曲面状をなしており、切刃5には正のすくい角が与えられている。なお、この切刃5が軸線O回りになす回転軌跡は、本実施形態においては軸線Oを中心とした円筒面状とされている。
一方、この切刃部3の先端部には、切屑排出溝4から内周側に延びるギャッシュ8が形成されており、切屑排出溝4のエンドミル回転方向T前方側を向く壁面の先端側辺稜部には、前記切刃5の先端からエンドミル本体1径方向内側の軸線O近傍まで延びる底刃9が形成されている。なお、本実施形態のエンドミルは、この底刃9と外周刃とされる切刃5とが軸線O回りの回転軌跡において略直交するように配置されたスクエアエンドミルとされている。
ここで、複数の切刃5のうちの少なくとも一の切刃5A(5B)は、エンドミル回転方向T前方側に隣接する他の切刃5B(5A)とねじれ角が異なるように形成されている。本実施形態においては、4つの切刃5のうち軸線Oを挟んで対向する2つの切刃5A、5A(5B、5B)同士のねじれ角が同一とされており、エンドミル回転方向Tに隣接する切刃5A、5B同士のねじれ角が互いに異なるように構成されている。つまり、ねじれ角αの第1切刃5Aとねじれ角βの第2切刃5Bとがエンドミル回転方向Tに交互に配置されているのである。なお、本実施形態においては、第1切刃5Aのねじれ角αがα=40°とされ、第2切刃5Bのねじれ角βがβ=45°とされ、α<βとされている。
このように第1切刃5A及び第2切刃5Bを配置することにより、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tにおける間隔が、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次小さくなり、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとのエンドミル回転方向Tにおける間隔が、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次大きくなる。
したがって、エンドミル本体1先端側においては、図2に示すように、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tにおける間隔が、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとのエンドミル回転方向Tにおける間隔よりも大きくされているが、エンドミル本体1後端側においては、図4に示すように、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとのエンドミル回転方向Tにおける間隔が、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとのエンドミル回転方向Tにおける間隔よりも小さくなる。
ここで、第1、第2切刃5A、5Bのそれぞれのエンドミル回転方向T前方側に位置する切屑排出溝4A、4Bの溝幅W1、W2も、切刃5A、5Bのねじれ角が互いに異なることにより、軸線O方向において漸次変化することになる。つまり、第1切刃5Aとこの第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bとの間に位置する第1切屑排出溝4Aの溝幅W1は、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次狭くなり、第2切刃5Bとこの第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aとの間に位置する第2切屑排出溝4Bの溝幅W2は、エンドミル本体1後端側に向かうにしたがい漸次広くなるように構成されている。
第1切屑排出溝4Aは、第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に連なりエンドミル本体1径方向内側に向けて大きく凹んだ主溝11と、この主溝11のエンドミル回転方向T前方側端からエンドミル回転方向T前方側に隣接する第2切刃5Bの逃げ面7にまで延在する副溝12とを有している。
同様に、前記第2切屑排出溝4Bは、第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に連なりエンドミル本体1径方向内側に向けて大きく凹んだ主溝11と、この主溝11のエンドミル回転方向T前方側端からエンドミル回転方向T前方側に隣接する第1切刃5Aの逃げ面7にまで延在する副溝12とを有している。
なお、本実施形態においては、第1切刃5Aのエンドミル回転方向T前方側に位置する第1切屑排出溝4Aの主溝11のねじれ角及び第1切刃5Aの逃げ面7に連なる第2切屑排出溝4Bの副溝12のねじれ角が、第1切刃5Aのねじれ角αと同一とされて前記逃げ面7の幅が軸線O方向において一定とされている。
同様に、第2切刃5Bのエンドミル回転方向T前方側に位置する第2切屑排出溝4Bの主溝11のねじれ角及び第2切刃5Bの逃げ面7に連なる第1切屑排出溝4Aの副溝12のねじれ角が、第2切刃5Bのねじれ角βと同一とされて前記逃げ面7の幅が軸線O方向において一定とされている。
すなわち、第1切屑排出溝4Aは、ねじれ角αでねじれる主溝11とねじれ角β(α<β)でねじれる副溝12とを備えており、第2切屑排出溝4Bは、ねじれ角βでねじれる主溝11とねじれ角αでねじれる副溝12とを備えている。
ここで、第1切屑排出溝4Aにおける主溝11と副溝12との交点IP1及び第2切屑排出溝4Bにおける主溝11と副溝12との交点IP2は、第1切屑排出溝4A、第2切屑排出溝4Bの溝幅W1、W2が大きい部分では径方向内側に位置し、前記溝幅W1、W2が小さい部分では径方向外側に位置するように構成されている。
詳述すると、図2においては、第1切屑排出溝4Aの溝幅W1が第2切屑排出溝の溝幅W2に比べて大きく、第1切屑排出溝4Aの主溝11と副溝12の交点IP1は、第2切屑排出溝4Bの主溝11と副溝12の交点IP2よりも径方向内側に位置している。
図3においては、第1切屑排出溝4Aの溝幅W1と第2切屑排出溝の溝幅W2が同一とされており、第1切屑排出溝4Aの主溝11と副溝12の交点IP1は、第2切屑排出溝4Bの主溝11と副溝12の交点IP2と径方向において同一位置に配置されている。
図4においては、第1切屑排出溝4Aの溝幅W1が、第2切屑排出溝の溝幅W2に比べて小さく、第1切屑排出溝4Aの主溝11と副溝12の交点IP1は、第2切屑排出溝4Bの主溝11と副溝12の交点IP2よりも径方向外側に位置している。
また、本実施形態においては、主溝11の溝深さ、つまり、エンドミル本体1の軸線Oに直交する断面において、切刃半径と主溝11の溝底部における径方向長さとの差が、軸線O方向において一定とされており、このエンドミル本体1の心厚も軸線O方向で一定とされている。
以上のような構成とされたエンドミルは、エンドミル本体1の後端に形成されたシャンク部2が工作機械の主軸端に把持されて、軸線O回りに回転されるとともに軸線Oに交差する方向に向けて送られて、被削材に溝を形成したり、面加工、端面加工を施したりするものである。
本実施形態であるエンドミルによれば、第1、第2切屑排出溝4A、4Bの溝幅W1、W2が大きい部分、つまり、切屑の発生量が多い部分では、主溝11と副溝12との交点IP1、IP2が径方向内側に位置しているので、切屑の排出を促進して切屑詰まりの発生を防止することができる。一方、第1、第2切屑排出溝4A、4Bの溝幅W1、W2が小さい部分、つまり、切屑の発生量が少ない部分では、主溝11と副溝12との交点IP1、IP2が径方向外側に位置しており、このエンドミル本体1の肉厚を確保して剛性を向上させることができ、切削時の振れを抑制して寸法精度良く切削加工を行うことができる。
さらに、主溝11の溝深さが軸線方向Oで一定とされているので、主溝11の深さ方向においても切屑の流れが安定することになり、切屑をエンドミル進行方向後方側へとさらに確実に排出することができる。
また、エンドミル本体1径方向内側に最も凹んだ主溝11の溝深さを一定とすることにより、このエンドミル本体1の心厚も軸線O方向で一定となり、エンドミル本体1の剛性を確保して切削抵抗による撓み変形等を防止できる。
また、第1、第2切屑排出溝4A、4Bの溝幅W1、W2を変化させることによって、これら第1、第2切屑排出溝4A、4Bを挟んだ第1、第2切刃5A、5B同士のねじれ角を異なるように形成して不等リードエンドミルを構成することができ、第1、第2切刃5A、5Bの周方向の間隔が異なる部分においては第1、第2切刃5A、5Bが被削材に食い付く間隔を異なるとともにねじれ角も異なることとなり、これら第1、第2切刃5A、5Bによる切削力やその作用時間が異なるものとなって、エンドミル本体1の共振及びビビリ振動を防止できる。
さらに、本実施形態においては、第1切屑排出溝4Aがねじれ角αでねじれる主溝11とねじれ角βでねじれる副溝12とを備え、第2切屑排出溝4Bがねじれ角βでねじれる主溝11とねじれ角αでねじれる副溝12とを備えており、第1切刃5A、第2切刃5Bの逃げ面7の幅が一定とされているので、これら第1切刃5A、第2切刃5Bの軸線O方向で剛性が低下する部分がなく、第1切刃5A、第2切刃5Bの欠損を防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、切屑排出溝及び切刃が4条形成された4枚刃のエンドミルとして説明したが、2枚刃、3枚刃のエンドミルであっても良いし、5以上の切刃を備えたエンドミルであっても良い。
また、エンドミル回転方向において、隣り合う切刃のねじれ角がすべて異なるものとして説明したが、例えば4つの切刃のうちのひとつのみのねじれ角が異なるエンドミルであってもよい。
さらに、ねじれ角α、βを40°、45°としたもので説明したが、ねじれ角α、βについて制限はなく、被削材や切削条件等を考慮して適宜設定することが好ましい。
また、一の切刃のねじれ角と他の切刃のねじれ角とが異なり、切屑排出溝の溝幅が軸線方向で異なる不等リードエンドミルとして説明したが、これに限定されることはなく、軸線方向で切屑排出溝の溝幅が変化しないが、複数の切屑排出溝のうちの少なくとも一つの溝幅が異なる、いわゆる不等分割エンドミルとしてもよい。すなわち、軸線Oに直交する断面が、図2や図4に示した断面形状のまま一定の角度でねじれていき、切屑排出溝の溝幅が軸線方向で一定とされていてもよい。
本発明の実施形態であるエンドミルの側面図である。 図1におけるA−A’断面図である。 図1におけるB−B’断面図である。 図1におけるC−C’断面図である。
符号の説明
1 エンドミル本体
4A、4B 切屑排出溝
5A、5B 切刃
11 主溝
12 副溝

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部外周に複数の切屑排出溝が形成され、これらの切屑排出溝のエンドミル回転方向前方側を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルにおいて、
    前記切屑排出溝は、前記切刃のエンドミル回転方向前方側に連なる主溝と、該主溝のエンドミル回転方向前方側に連なる副溝とを備えており、
    前記切刃のうちの少なくとも一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝は、前記軸線方向の少なくとも一部において、その溝幅が、他の切屑排出溝の溝幅と異なるように構成されており、
    前記主溝と前記副溝との交点が、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成されていることを特徴とするエンドミル。
  2. 前記一の切刃は、エンドミル回転方向前方側に隣接する他の切刃とねじれ角が異なるように形成されていて、前記一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された前記一の切屑排出溝の溝幅が、前記軸線方向において変化しており、この一の切屑排出溝において、前記主溝と前記副溝との交点が、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエンドミル。
  3. これら一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝と、他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された他の切屑排出溝との間で、前記主溝と前記副溝との交点が、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンドミル。
  4. 前記一の切刃は、他の切刃とねじれ角が等しく、互いのエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝及び他の切屑排出溝の溝幅が異なるように構成されており、これら一の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された一の切屑排出溝と、他の切刃のエンドミル回転方向前方側に連設された他の切屑排出溝との間で、前記主溝と前記副溝との交点が、前記切屑排出溝の溝幅が大きい部分では、前記溝幅が小さい部分よりも径方向内側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のエンドミル。
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