JP6467049B2 - 切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、切削工具及び切削加工物の製造方法に関する。
金属などの被削材を切削加工する際に用いられる切削工具として、特許文献1に記載の回転切削工具が知られている。特許文献1に記載の切削工具は、円筒状の工具本体(ホルダ)の外周に形成された複数の刃具収納溝(インサートポケット)のそれぞれに、刃具(切削インサート)が取り付けられた工具である。
特許文献1に記載の切削工具においては、遠心力によって切削インサートが飛び出すのを防ぐため、切削インサートを構成する台金にVノッチが形成され、このVノッチにクランプネジの先端を当接させている。
特許文献1に記載の切削工具においては、クランプネジの先端が当接するVノッチが小さい場合には、クランプネジによる固定が不十分となる可能性がある。また、Vノッチが大きい場合には、切削インサートの耐久性が低下する可能性がある。
特開2003−094225号公報
本開示の切削工具は、回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延びる柱状体であるとともに、前記第1端側に位置するインサートポケットを有するホルダと、前記インサートポケットに位置するとともに、切刃を有する切削インサートと、を備えている。前記インサートポケットは、前記ホルダの前記第1端に位置する端面および外周面に開口している。前記切削インサートは、前記第1端の正面視において、前記インサートポケットの外周側の開口部よりも内周側に位置する第1部位を有している。そして、前記回転軸の回転方向に沿った方向において、前記第1部位の幅が、前記開口部の幅よりも大きい。
本開示の切削加工物の製造方法は、前記切削工具を回転させる工程と、回転している前記切削工具の前記切刃を被削材に接触させる工程と、を備える。
図1は、本開示の一実施形態に係る切削工具を示す斜視図である。 図2は、図1に示す領域A1の拡大図である。 図3は、図1に示す切削工具を別の方向から見た斜視図である。 図4は、図3に示す領域A2の拡大図である。 図5は、図1に示す切削工具の第1端側(先端側)における平面図である。 図6は、図5に示す領域A3を拡大した拡大図である。 図7は、図5に示すB1方向における側面図である。 図8は、図7に示す領域A4の拡大図である。 図9は、図6と同じ領域を示す拡大図である。 図10は、図9と同じ領域におけるホルダを示す拡大図である。 図11は、図1に示す切削工具における切削インサートの斜視図である。 図12は、図11に示す切削インサートの第1側面(前側面)における側面図である。 図13は、図11に示す切削インサートの上面側における平面図である。 図14は、図6と同じ領域を示す拡大図である。 本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
以下、本開示の実施形態に係る切削工具1について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本実施形態を構成する部材のうち主要な部材のみを簡略化して示したものである。従って、本開示の切削工具は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
本実施形態の切削工具1は、図1〜9に示すように、ホルダ3と、複数の切削インサート5(以下、単にインサート5ともいう)と、複数のネジ7とを具備している。なお、本実施形態の切削工具1は、複数のインサート5及び複数のネジ7を具備しているが、1つのインサート5及び1つのネジ7を備えた構成であっても何ら問題ない。
ホルダ3は、回転軸X1の周りで回転可能であって、この回転軸X1に沿って第1端から第2端にかけて延びる柱状体である。具体的には、本実施形態におけるホルダ3は、概ね円柱状体である。被削加工物を製造するための被削材の切削加工時において、ホルダ3は回転軸X1を中心に矢印で示す回転方向X2に回転する。本実施形態においては、円柱形状であるホルダ3の中心軸と、ホルダ3の回転軸X1とが一致している。なお、第1端とは、インサート5が位置する側のことである。第2端とは、第1端と反対に位置する側のことである。
以下、第1端を先端、第2端を後端という。また、切削工具1に係る部材の位置関係を示すにあたって、後端よりも先端に近い場合を先端側、先端よりも後端に近い場合を後端側と記載する。また、回転軸X1に近い側を内側又は内周側とし、回転軸X1から遠い側を外側又は外周側とする。よって、回転軸X1に近づく方向を内周方向とし、回転軸X1から遠ざかる方向を外周方向という。また、ホルダ3の後端から先端に向かう方向を先端方向、ホルダ3の先端から後端に向かう方向を後端方向という。図1は、切削工具1の後端を確認できる斜視図である。図3は、切削工具1の先端を確認できる斜視図である。
本実施形態におけるホルダ3は、先端側に位置する複数のインサートポケット9(以下、単にポケット9ともいう)を有している。各ポケット9には、インサート5が着脱可能に取り付けられる。従って、ポケット9の表面はインサート5に対して当接または僅かな隙間を介して対向する。本実施形態の切削工具1が複数のインサート5を具備していることから、ホルダ3は、複数のポケット9を有している。ポケット9は、ホルダ3の先端側及び外周側に開口している。具体的には、ポケット9は、ホルダ3の先端に位置する端面と外周面に開口している。よって、ポケット9は、先端側に向かって開口する第1開口部9a(先端側の開口部)及び外周側に向かって開口する第2開口部9b(外周側の開口部)を有している。
図5に示すように、本実施形態においては、複数のポケット9は、回転軸X1の周りに回転対称となるように等間隔で設けられているが、不等間隔で設けられていてもよい。互いに隣り合うポケット9の間隔が一定であると、各ポケット9に取り付けられるインサート5に加わる切削負荷のばらつきを低減することができる。
図1及び図5に示すように、ホルダ3は、複数のインサートポケット9にそれぞれ隣接する複数の切屑ポケット6を備えている。インサートポケット9に取り付けられたインサート5によって生成された切屑は、切屑ポケット6を通過して排出される。
ホルダ3の材質としては、例えば、鋼、鋳鉄、アルミ合金などを用いることができる。本実施形態の切削工具1においては、強度の高い鋼のホルダ3を用いることができる。ホルダ3の大きさは、被削材の大きさに応じて適宜設定される。例えば、回転軸X1に沿った方向の長さは、30〜90mm程度に設定され、回転軸X1に直交する方向の幅(直径)は、20〜500mm程度に設定される。ホルダ3に複数のポケット9が形成されていることからも明らかであるように、ホルダ3は厳密な円柱形状ではない。なお、ホルダ3は、本実施形態のように1つの部材によって構成されたものに限らず、複数の部材によって構成されたものであってもよい。例えば、インサート5を固定する固定部材と該固定部材を保持する本体部とによって構成されたものであっても構わない。
本実施形態においては、10個のポケット9がホルダ3に設けられている。10個のポケット9には、それぞれインサート5が着脱可能に装着されている。そのため、本実施形態の切削工具1は、10個のインサート5を有している。本実施形態において、各インサート5は、ポケット9における先端側に向かって開口する第1開口部9aから各ポケット9に装着される。各インサート5は、ネジ7によってポケット9に固定されている。従って、本実施形態の切削工具1は、インサート5をポケット9に固定するネジ7を10個有している。なお、ポケット9の数、インサート5の数及びネジ7の数が10個に限定されないことは言うまでもない。
本実施形態におけるインサート5は、図11〜13に示すように、切刃11を有する柱状体である。具体的には、インサート5は、四角形状の上面13と、四角形状の下面15と、上面13及び下面15の間に位置する側面17とを具備した四角柱形状である。インサート5をホルダ3に取り付けた際には、上面13が後端側に位置し、下面15が先端側に位置する。側面17は、四角形状の上面13及び下面15の各辺部に対応して、第1側面19、第2側面23、第3側面25及び第4側面21の4つの面領域を有する。
インサート5をホルダ3に取り付けた際に、上面13は、後端側(図12における上側)に位置する面であり、ホルダ3のポケット9に当接する。また、インサート5をホルダ3に取り付けた際に、下面15は、先端側(図12における下側)に位置する面であり、ホルダ3よりも先端方向に突出する。なお、本実施形態においては下面15の全体ではなく下面15の第2側面23の側の一部が部分的にホルダ3よりも先端方向に突出している。
第1側面19(以下、前側面19という)は、インサート5をホルダ3に取り付けた際に回転方向X2の前方に位置する面領域である。前側面19は、回転方向X2の前方側から見た場合に回転軸X1に直交する方向に長い長方形の形状となっている。
第4側面21(以下、後側面21という)は、インサート5をホルダ3に取り付けた際に回転方向X2の後方に位置する面領域である。後側面21は、前側面19とは反対側に位置しており、インサート5をホルダ3に取り付けた際にポケット9に当接する。
第2側面(以下、外側面23という)は、インサート5をホルダ3に取り付けた際にホルダ3の外周側に位置する面領域である。外側面23は、インサート5をホルダ3に取り付けた際に、ホルダ3よりも外周方向に突出する。なお、本実施形態においては外側面23の下面15の側の一部が、回転方向X2の前方においてホルダ3よりも外周方向に突出している。
第3側面(以下、内側面25という)は、インサート5をホルダ3に取り付けた際にホルダ3の内周側に位置する面領域である。内側面25は、インサート5をホルダ3に取り付けた際にポケット9に当接する。
前側面19、後側面21、外側面23及び内側面25の4つの面領域はそれぞれ概ね四角形状となっている。また、前側面21、後側面23、外側面25及び内側面27の4つの面領域は、他の面と交差する部分に、それぞれ4つの角部を有している。なお、上面13、下面15、前側面19、後側面21、外側面23及び内側面25が四角形状であるとは、概ね四角形状であればよく、厳密な意味での四角形状である必要はない。4つの角部がそれぞれ正面視した場合において丸みを帯びた形状となっていてもよく、隣り合う角部を接続するように位置する辺部は、厳密な直線形状ではなく、一部が凹凸を有する形状となっていてもよい。
また、上述のように、後側面21および内側面25は、ポケット9に当接するが、いずれもその全面がポケット9に当接するのではない。具体的には、図6に示すように、四角柱形状であるインサート5における後側面21と内側面25とが交差する稜線及び後側面21と外側面23とが交差する稜線は、それぞれポケット9の表面から離れており、ポケット9の表面に接触していない。これにより、切削加工時における切削抵抗に伴う負荷がポケット9における上記の稜線に接している箇所に集中することを低減できる。その結果、ホルダ3の耐久性を高めることができる。
上述のように、インサート5は、切刃11を有しており、切刃11は、前側面19と外側面23とが交差する稜線及び前側面19と下面15とが交差する稜線の少なくとも一部に位置している。具体的には、前側面19と外側面23とが交差する稜線には第1切刃(以下、外周切刃27という)が位置している。また、前側面19と下面15とが交差する稜線には先端切刃29が位置している。すなわち、本実施形態における切刃11は、外周切刃27及び先端切刃29によって構成されている。外周切刃27の長さとしては、例えば、1〜10mm程度に設定される。また、先端切刃29の長さとしては、例えば、0.5〜10mm程度に設定される。
本実施形態の切削工具1は、ホルダ3が回転軸X1の周りで回転しつつ、回転軸X1に概ね直交する方向に移動することによって被削材を切削する、いわゆるフライス加工に用いることが可能である。外周切刃27は、被削材を主に切削する「主切刃」として用いられてもよい。先端切刃29は、被削材の加工面の凹凸を少なくする「さらい刃」として用いられてもよい。
外周切刃27及び先端切刃29が前側面19の外周縁に形成されており、前側面19が回転方向X2の前方に位置している。このことから、前側面19には、切削加工を行う際に切屑が流れる「すくい面」として機能する領域が位置している。
また、外周切刃27は、前側面19と外側面23とが交差する稜線に位置している。このことから、外側面23には、いわゆる「逃げ面」として機能する領域が位置している。同様に、先端切刃29が前側面19と下面15とが交差する稜線に位置していることから、下面15にも、いわゆる「逃げ面」として機能する領域が位置している。
インサート5の材質としては、例えば、超硬合金又はサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC−Co、WC−TiC−Co及びWC−TiC−TaC−Coなどが挙げられる。WC−Coは、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成される。WC−TiC−Coは、WC−Coに炭化チタン(TiC)を添加したものである。WC−TiC−TaC−Coは、WC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したものである。サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)、又は窒化チタン(TiN)などのチタン化合物を主成分としたものが挙げられる。
インサート5の表面は、化学蒸着(CVD)法又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)又はアルミナ(Al)などが挙げられる。また、切刃部分の強度を高めるために、インサート5は、上記の材質によって構成された基体に、例えばダイヤモンド焼結体やCBN焼結体をロウ付けした構成であってもよい。
本実施形態のインサート5は、下面15から上面13にかけて形成された貫通孔31を有している。すなわち、本実施形態における貫通孔31は、下面15から回転軸X1に沿った方向に延びている。言い換えれば、本実施形態における貫通孔31は、前側面19、外側面23、後側面21及び内側面25には開口していない。
なお、貫通孔31が回転軸X1に沿った方向に形成されているとは、回転軸X1に平行であることを厳密に要求するものではない。貫通孔31は、概ね下面15から上面13に向かって形成されていればよく、回転軸X1に対して例えば10°程度傾斜していても構わない。
貫通孔31は、インサート5をホルダ3にネジ止めするための部位である。すなわち、インサート5の貫通孔31にネジ7を挿入し、このネジ7の先端をホルダ3に形成されたネジ孔に挿入して、ネジ7をネジ孔に固定させることによって、インサート5がホルダ3に固定される。
ネジ7によってインサート5をホルダ3に固定するための貫通孔31は、回転軸X1に沿った方向に限定されるものではないが、例えば切削工具1を小型化する端点からは本実施形態のように回転軸X1に沿った方向に延びていることが好ましい。貫通孔31が回転軸X1に沿った方向に延びている場合には、インサート5の前方にネジ7を取り付けるための空間を確保する必要がない。また、外周切刃27に対して回転方向X2の後方に位置する部分でのインサート5の肉厚を確保することができる。そのため、ホルダ3を小型化することが可能となる。また、インサート5の上記の肉厚を確保し易いことから、ホルダ3に取り付けられるインサート5の数を増やすことができ、切削効率の向上も図れる。
なお、本実施形態においては、ネジ7をインサート5の貫通孔31に挿入することによってホルダ3に固定しているが、このような形態に限定されるものではない。例えば、クランプ機構によってインサート5をホルダ3に固定してもよい。
インサート5の大きさは特に限定されるものではないが、例えば、図13に示す平面図において、前側面19から後側面21に向かう方向での幅の最大値が5〜20mm程度に設定される。また、内側面25から外側面23に向かう方向での幅の最大値が5〜20mm程度に設定される。また、貫通孔31の中心軸に沿った方向での上面13から下面15までの幅の最大値は3〜10mmである。
本実施形態の切削工具1においては、外周切刃27が回転軸X1に対して傾斜するようにインサート5がホルダ3に装着される。この傾斜角度はいわゆるアキシャルレーキであり、本実施形態においては、例えば、0°より大きく〜20°以下程度に設定できる。
図10に示すように、ホルダ3におけるポケット9は、内壁面として、第1内面33、第2内面35、第3内面37及び第4内面39を、内底面として、第5内面41を有している。
第1内面33は、4つの内壁面のうち、回転方向X2の後方に位置する面の1つであり、回転方向X2の前方に向かって面している。第1内面33は、インサート5の後側面21に当接する。
第2内面35は、4つの内壁面のうち、回転方向X2の後方に位置する面の1つであり、第1内面33と隣り合っており、第1内面33より外周側に位置している。
第3内面37は、4つの内壁面のうち、内周側に位置する面であり、第1内面33と隣り合っており、ホルダ3の外周に向かって面している。第3内面37は、インサート5の内側面25に当接する。
第4内面39は、4つの内壁面のうち、回転方向X2の前方に位置し、インサート5の前側面19に対向する面である。ポケット9の第3内面37とインサート5の前側面19との間に僅かな隙間が存在しているときには、インサート5のポケット9への取り付けが容易になる。
第5内面41は、内底面として、後端側に位置する面であり、第1内面33、第2内面35、第3内面37及び第4内面39と隣り合っており、ホルダ3の先端に向かって面している。第5内面41は、インサート5の上面13に当接する。
このように、本実施形態において、インサート5の後側面21、内側面25及び上面13が、ポケット9の第1内面33、第3内面37及び第5内面41にそれぞれ当接することによって、ポケット9におけるインサート5の位置決めが図られる。
そして、本実施形態における切削工具1では、インサート5の後側面21がポケット9の表面、具体的には第1内面33に当接するとともに、インサート5の前側面19がポケット9の表面、具体的には第4内面39から離れている。すなわち、インサート5における回転方向X2の後方に位置する後側面21が第1内面33に当接している。このことから、外周切刃27を用いて被削材を切削加工する場合に外周切刃27から回転方向X2の後方に向かって加わる切削抵抗に対して安定してインサート5をホルダ3で保持できる。
本実施形態におけるポケット9は、既に示した通り、先端側に向かって開口する第1開口部9a及び外周側に向かって開口する第2開口部9bを有している。図8に示すように、第1開口部9aはホルダ3を側面視することによって視認することができる。具体的には、第1開口部9aは、ホルダ3の先端面を含む面のうち、第1内面33、第2内面35、第3内面37及び第4内面39で囲まれた部分である。また、図6に示すように、第2開口部9bはホルダ3を先端視することによって視認することができる。具体的には、第2内面35の外周側端部と第4内面39の外周側端部とを結ぶ線を通り、第5内面41に垂直な面のうち、第2内面35、第4内面39、第5内面41及びホルダ3の先端面を延長した面で囲まれた部分である。
本実施形態におけるインサート5は、切削工具1の先端面を正面視した場合(以下、切削工具1を先端視した場合又は単に先端視した場合という)において、図6に示すように、ポケット9の外周側の開口部(第2開口部9b)よりも内周側に位置する第1部位5aを有している。そして、回転方向X2に沿った方向において、第1部位5aの幅W1が、第2開口部9bの幅W2よりも大きい。
端的に言えば、インサート5における第2開口部9bよりも内周側に位置する部分には、回転方向X2に沿った方向での第2開口部9bの幅W2よりも幅の大きい領域が存在している。以下において、この領域を第1部位5aという。
このとき、第1部位5aにおける回転方向X2の後端に位置する部分から径方向に第1仮想直線L1を引くとともに、第1部位5aにおける回転方向X2の前端に位置する部分を通り上記の第1仮想直線L1に平行な第2仮想直線L2を引く。これら第1仮想直線L1及び第2仮想直線L2の間隔を、第1部位5aにおける回転方向X2に沿った方向の幅W1とすることができる。
また、第2開口部9bにおける回転方向X2に沿った方向の幅W2は、以下のようにして定義される。ポケット9において回転方向X2の前方でインサート5の側面17に当接または対向する領域のうち、最も外周側に位置する端部を前端部とする。ポケット9において回転方向X2の後方でインサート5の側面17に当接または対向する領域のうち、最も外周側に位置する端部を後端部とする。
そして、後端部から径方向に第3仮想直線L3を引くとともに、前端部を通り上記の第3仮想直線L3に平行な第4仮想直線L4を引く。これら第3仮想直線L3及び第4仮想直線L4の間隔を、第2開口部9bにおける回転方向X2に沿った方向の幅W2とすることができる。
このとき、内周側に位置するとは、切削工具1を先端視した場合において、回転軸X1を中心とするとともに基準となる領域を通る仮想円を設定して、この仮想円よりも内周側に位置していることを意味している。例えば、第2開口部9bよりも第1部位5aが内周側に位置するとは、切削工具1を先端視した場合において、回転軸X1を中心とするとともに第2開口部9bを通る仮想円を設定して、この仮想円よりも内周側に第1部位5aが位置していることを意味している。
フライス加工のような切削加工を行う場合には、切削工具1を高速で回転させるため、インサート5には大きな遠心力が加わる。本実施形態においては、上記のような第1部位5aをインサート5が有していることによって、切削加工時に、インサート5に大きな遠心力が加わった場合であっても、ポケット9の第2開口部9bにインサート5の第1部位5aが引っ掛かる。そのため、遠心力によってインサート5が外方に飛び出す可能性が小さくなる。
また、飛散防止機構として、インサート5にVノッチ等のクランプ機構を形成する必要がないため、インサート5の耐久性を良好なものにできる。加えて、クランプネジによるクランプ機構を有していないことから、インサート5に対して回転方向X2の前方にクランプネジを取り付けるための空間を確保する必要がない。そのため、ホルダ3を小型化することも可能になる。また、ホルダ3に取り付けられるインサート5の数を増やすこともできる。
なお、本実施形態においては、図14に示すように、第2開口部9bと第1部位5aとは、次の関係を満たしていてもよい。すなわち、先端視において、第2開口部9bの開口長さに平行な方向において、第1部位5aの長さD2は、第2開口部9bの長さD1よりも大きい。このような場合においても、インサート5に大きな遠心力が加わった場合であっても、インサート5が外方に飛び出す可能性が小さくなる。
ここで、第2開口部9bの長さD1は、図14に示すように、先端視において、第2開口部9bの前端と後端を結ぶ直線距離である。また、第1部位5aの長さD2は、先端視において、第2開口部9bの長さD1に平行な方向における第1部位5aの長さの最大の値である。
また、本実施形態においては、図9に示すように、インサート5の前側面19と後側面21とは、平行に位置していてもよい。そして、前側面19に垂直な方向において、前側面19と後側面21との距離D3は、第2開口部9bの幅D4よりも大きくてもよい。インサート5がこのような前側面19及び後側面21を有している場合には、インサート5の第1部位5aの幅W1よりも第2開口部9bの幅W2を小さくすることができる。そのため、インサート5に大きな遠心力が加わった場合であっても、インサート5が外方に飛び出す可能性が小さくなる。
ここで、前側面19と後側面21とが平行に位置している、とは、両者が厳密に平行に位置していることを要求するものではなく、両者が実質的に平行であればよい。例えば、前側面19に対して後側面21が5°程度傾斜していても構わない。
さらに、上述したように、本実施形態におけるポケット9の内壁面は、図10に示すように、インサート5の後側面21に当接する第1内面33よりも外周側に位置する第2内面35を有していてもよい。このとき、第2内面35は、ポケット9の内壁面のうち最も外周側に位置する面である。そして、第2内面35における回転方向X2の前方に位置する端部35aは、図9に示す第2開口部9bの一部を形成する。そして、先端視した場合において、第2内面35は、外周側に向かうにつれて回転方向X2の前方に向かって傾斜していてもよい。言い換えれば、第2内面35が、第1内面33に対して、回転方向X2の後方から前方に向かって突出していてもよい。
このとき、外周側に位置するとは、切削工具1を先端視した場合において、回転軸X1を中心とするとともに基準となる領域を通る仮想円を設定して、この仮想円よりも外周側に位置していることを意味している。例えば、第1内面33よりも外周側に第2内面35が位置するとは、切削工具1を先端視した場合において、回転軸X1を中心とするとともに第1内面33を通る仮想円を設定して、この仮想円よりも外周側に第2内面35が位置することを意味している。
インサート5がこのような第2内面35を有している場合には、Vノッチを形成するなどインサート5を複雑な形状にする必要なく、インサート5の第1部位5aの幅W1よりも第2開口部9bの幅W2を小さくすることができる。そのため、インサート5に大きな遠心力が加わった場合であっても、インサート5が第2内面35に引っ掛かる。そのため、インサート5が外方に飛び出す可能性が小さくなる。
また、本実施形態においては、第2内面35は、外側面23の内周側端部よりも外周側に延びていてもよい。この場合、ポケット9と当接する面である後側面21の面積を確保しつつ、インサート5の第1部位5aの幅W1よりも第2開口部9bの幅W2を小さくすることができる。そのため、インサート5のホルダ3への高い拘束力を確保するとともに、インサート5が外方に飛び出す可能性が小さくなる。
さらに、本実施形態における第2内面35は、インサート5における外周切刃27よりも内周側に位置していてもよい。第2内面35が外周切刃27よりも内周側に位置している場合には、切削加工時に第2内面35が被削材に接触する可能性が小さくなるので、第2内面35が損傷する可能性が小さくなる。また、被削材の加工面が傷付く可能性も小さくなる。
また、先端視した場合に、第2内面35はインサート5から離れていてもよい。言い換えれば、第2内面35とインサート5との間には隙間が存在していてもよい。本実施形態においては、インサート5の内側面25がポケット9の第3内面37に当接している。そのため、インサート5における内側面25とは反対側に位置する外側面23とポケット9における第2内面35との間に隙間が存在しているときにはインサート5のポケット9への取り付けが容易になる。
なお、第2内面35の構成としては、インサート5の第1部位5aの幅W1よりも第2開口部9bの幅W2を小さくすることが可能であれば特に限定されるものではなく様々な構成を採用することができる。
本実施形態においては、図9に示すように、第2内面35を形成するため、切削工具1の先端視において、回転方向X2の前方に向かうにしたがって回転軸X1の径方向の幅W3が狭くなる凸形状の部位(凸部47)が形成されていてもよい。言い換えれば、本実施形態における凸部47は、回転方向X2の前方に位置する先端部分での回転軸X1の径方向の幅W3よりも回転方向X2の後方に位置する根元部分での回転軸X1の径方向の幅W3が大きくなっていてもよい。
これにより、凸部47の耐久性が高くなり凸部47が折れにくくなる。そのため、凸部47においてインサート5の外部への飛び出しを安定して防ぐことができる。また、凸部47の全体における径方向の幅W3が大きい構成ではないため、凸部47が外周側に突出して被削材と干渉する可能性が小さくなる。
なお、凸部47の根元部分での幅W3は、回転軸X1の径方向におけるインサート5の幅に対して例えば1〜20%程度に設定できる。凸部47の回転方向X2に沿った方向の長さとしては、回転方向X2に沿った方向におけるインサート5の長さに対して例えば0.5〜40%程度に設定できる。また、凸部47の内側面、すなわち第2内面35は、先端視において、第1内面33に対して、例えば90〜170°程度に傾斜するよう設定される。
ここで、本実施形態においては、先端視において、第1面33に対する第2内面35の傾斜角度θ1は、第1内面33に対する第3内面37の傾斜角度θ2よりも小さくてもよい。 インサート5は、既に述べた通り、上面13、下面15及び側面17を具備しており、側面17は、前側面19、後側面21、外側面23及び内側面25を有している。そして、本実施形態におけるインサート5の前側面19は、図2に示すように、外周切刃27に沿って位置する第1面43(すくい面43)と、すくい面43よりも内周側に位置する第2面45(立壁部45)とを有している。本実施形態においては、すくい面43の内周側と立壁部45が隣接している。すくい面43は、切削加工を行う際に外周切刃27で生じた切屑が流れる領域である。すくい面43は、切屑をスムーズに流れさせるために、外周切刃27から離れるにしたがって後側面21に近づくように傾斜している。また、本実施形態におけるインサート5は先端切刃29を有している。そのため、インサート5の前側面19は、すくい面43とは別に、先端切刃29に沿った他のすくい面も有している。
立壁部45は、すくい面43よりも内周側に位置しており、すくい面43から離れるに従って後側面21から離れるように傾斜している。言い換えれば、立壁部45は、内周側に向かうにつれて回転方向X2の前方に向かうように傾斜している。より具体的には、本実施形態においては、立壁部45は、すくい面43に対して、例えば、10〜15°程度傾斜して配置されている。このような立壁部45は、すくい面43を流れてきた切屑をカールさせて切屑を螺旋状にするために用いられてもよい。
本実施形態の切削工具1においては、図9に示すように、先端視した場合に、ポケット9の第2開口部9bが、立壁部45よりも内周側に位置している。より具体的には、ポケット9の第2開口部9bにおける前端部が立壁部45よりも内周側に位置している。これにより、立壁部45を流れてきた切屑がポケット9に衝突する可能性を小さくでき、切屑が切屑ポケット6にスムーズに排出される。そのため、ポケット9が損傷する可能性を小さくできる。また、ポケット9に切屑が詰まる可能性も小さくできる。
さらに、先端視した場合において、傾斜している立壁部45における回転方向X2の前方に位置する第1端部45aが、外周切刃27よりも回転方向X2の前方に位置している。これにより外周切刃27で生じた切屑を安定して立壁部45に接触させることができる。そのため、外周切刃27で生じた切屑がすくい面43及び立壁部45に接触することなくホルダ3に接触する可能性が小さくなる。したがって、ホルダ3が損傷する可能性が小さくなる。
本実施形態におけるインサート5の外側面23は、図11及び図13に示すように前側面19の側に位置する第1領域23aと後側面21の側に位置する第2領域23bとを有している。第2領域23bは、第1領域23aを基準として後側面21に近づくにしたがって回転軸X1に近づくように第1領域23aに対して傾斜している。そして、図6に示すように、第2内面35が外側面23における第2領域23bの内周側端部よりも外周側に亙って位置している。これにより、凸部47における回転軸X1の径方向での幅W3を大きくし易くなる。そのため、凸部47の強度を高めることができる。
以上、一実施形態の切削工具1について図面を用いて詳細に説明したが、本発明の切削工具は上記の実施形態の構成に限定されるものではない。
次に、本開示の一実施形態に係る切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材101を切削加工することによって作製される。本実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)上記実施形態に代表される切削工具1を回転軸X1の周りで回転させる工程と、
(2)回転している切削工具1における切刃11を被削材101に接触させる工程と、
(3)切削工具1を被削材101から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図14に示すように、切削工具1を回転軸X1の周りで回転させるとともにY1方向に移動させることによって、切削工具1を被削材101に相対的に近付ける。次に、図15に示すように、切削工具1における切刃11を被削材101に接触させて、被削材101を切削する。本実施形態においては、切刃11としてインサートの外周切刃27及び先端切刃29を被削材101に接触させている。そして、図16に示すように、切削工具1をY2方向に移動させることによって、切削工具1を被削材101から相対的に遠ざける。
本実施形態においては、被削材101を固定するとともに回転軸X1の周りで切削工具1を回転させた状態で被削材101に近づけている。また、図15においては、回転しているインサートの切刃11を被削材101に接触させることによって被削材101を切削している。また、図16においては、切削工具1を回転させた状態で被削材101から遠ざけている。
なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具1を動かすことによって、切削工具1を被削材101に接触させる、或いは、切削工具1を被削材101から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材101を切削工具1に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材101を切削工具から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、切削工具1を回転させた状態を維持して、被削材101の異なる箇所にインサートにおける切刃11を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材101の材質の代表例としては、アルミ、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
1・・・切削工具
3・・・ホルダ
5・・・切削インサート(インサート)
5a・・・第1部位
6・・・切屑ポケット
7・・・ネジ
9・・・ポケット
9a・・・第1開口部
9b・・・第2開口部
11・・・切刃
13・・・上面
15・・・下面
17・・・側面
19・・・第1側面(前側面)
21・・・第4側面(後側面)
23・・・第2側面(外側面)
23a・・・第1領域
23b・・・第2領域
25・・・第3側面(内側面)
27・・・第1切刃(外周切刃)
29・・・先端切刃
31・・・貫通孔
33・・・第1内面
35・・・第2内面
35a・・・端部
37・・・第3内面
39・・・第4内面
41・・・第5内面
43・・・第1面(すくい面)
45・・・第2面(立壁部)
47・・・凸部
101・・・被削材

Claims (11)

  1. 回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延びる柱状体であるとともに、前記第1端側に位置するインサートポケットを有するホルダと、
    前記インサートポケットに位置するとともに、切刃を有する切削インサートと、を備え、
    前記インサートポケットは、前記ホルダの前記第1端に位置する端面および外周面に開口しており、
    前記切削インサートは、前記第1端の正面視において、前記インサートポケットの外周側の開口部よりも内周側に位置する第1部位を有しており、
    前記回転軸の回転方向に沿った方向において、前記第1部位の幅が、前記開口部の幅よりも大き
    前記切削インサートは、前記回転方向の前方に位置する第1側面と、前記回転軸の径方向の外周側に位置する第2側面と、該第2側面よりも前記径方向の内周側に位置するとともに前記インサートポケットに当接する第3側面と、前記第1側面よりも前記回転方向の後方に位置するとともに前記インサートポケットに当接する第4側面と、を有しており、
    前記切刃は、前記第1側面と前記第2側面との交差部に位置する第1切刃を有し、
    前記第1側面と前記第4側面とは平行に位置しており、
    前記第1端の正面視において、前記第1側面に垂直な方向において、前記第1側面と前記第4側面との距離は、前記開口部の幅よりも大きい、切削工具。
  2. 前記第1端の正面視において、前記開口部の開口長さに平行な方向において、前記第1部位の長さが、前記開口部の開口長さよりも大きい、請求項1に記載の切削工具。
  3. 記インサートポケットは、前記第4側面と当接する第1内面と、該第1内面よりも外周側に位置する第2内面と、を有しており、
    前記第1端の正面視において、前記第2内面は、前記外周側に向かうにつれて前記回転方向の前方に向かって傾斜している、請求項1または2に記載の切削工具。
  4. 前記第2内面は、前記切削インサートの前記第2側面の内周側端部よりも前記外周側に延びている、請求項に記載の切削工具。
  5. 前記第2内面は、前記切削インサートの前記第1切刃よりも前記内周側に位置している、請求項またはに記載の切削工具。
  6. 前記第1端の正面視において、前記第2内面は、前記切削インサートから離れている、請求項のいずれか1つに記載の切削工具。
  7. 前記第1側面は、前記第1切刃に沿って位置する第1面と、該第1面よりも前記内周側に位置するととともに前記内周側に向かうにつれて前記回転方向の前方に向かって傾斜する第2面と、を有し、
    前記開口部は、前記第2面よりも前記内周側に位置している、請求項1〜のいずれかに記載の切削工具。
  8. 前記第1端の正面視において、前記第2面は、前記回転方向の前方に位置する第1端部を有しており、
    該第1端部は、前記切刃よりも前記回転方向の前方に位置している、請求項に記載の切削工具。
  9. 前記第1側面は、前記インサートポケットから離れている、請求項のいずれか1つに記載の切削工具。
  10. 前記切削インサートは、前記回転軸に沿った方向に延びる貫通孔を有しており、
    該貫通孔に挿入されたネジによって、前記切削インサートが前記ホルダに固定されている、請求項1〜のいずれか1つに記載の切削工具。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の切削工具を回転させる工程と、
    回転している前記切削工具の前記切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程と、を備えた切削加工物の製造方法。
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