JP2013188843A - クーラント穴付きボールエンドミル - Google Patents

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Abstract

【課題】短刃を必要以上に短くすることなく切屑排出ポケットの容量を大きくして、粗加工で切り込みが大きいときでも十分な切屑排出性を得ることができるクーラント穴付きボールエンドミルを提供する。
【解決手段】軸線O回りに回転されるエンドミル本体1の先端部に、軸線O回りの回転軌跡が軸線O上に中心を有する半球状をなす複数の切刃7が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの切刃7は、一部がエンドミル本体1先端の軸線O上に交差させられた長刃7Aとされ、残りは軸線Oから離れた位置に内周端Pを有する短刃7Bとされるとともに、エンドミル本体1にはクーラント穴9が形成されて、このクーラント穴9は軸線O方向先端視においてエンドミル本体1の先端部における短刃7Bの内周端Pから軸線Oに向けての短刃7Bの延長線上に開口させられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、この軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状をなす複数の切刃が形成されるとともに、エンドミル本体には上記先端部に開口するクーラント穴が形成されたクーラント穴付きボールエンドミルに関するものである。
このようなボールエンドミルとして、特許文献1には、6枚の切刃(ボール刃)を有して、このうち周方向に1つおきの3枚の切刃はエンドミル本体先端の上記軸線上に交差させられた長ボール刃とされるとともに、残りの3枚の切刃は、先端内周側に延びる途中で先端逃げ面が切欠面によって切り欠かれることにより、上記軸線から離れた位置に内周端を有する短ボール刃とされたものが提案されている。
また、特許文献2には、各一対の長底刃および短底刃と流体供給穴(クーラント穴)を有したエンドミルにおいて、長底刃と短底刃のギャッシュの交差部分に連通溝を設けたり、供給穴の開口部と長底刃のギャッシュを接続する接続溝を設けたりして、4枚の底刃すべてに流体を供給することが提案されている。
特開2011−183532号公報 特開2001−025915号公報
特許文献1に記載のボールエンドミルでは、軸線から離れた短ボール刃の内周端と軸線との間の空間によって切屑排出ポケットの容量を確保することができるので、切屑排出の少ない仕上げ加工では十分良好な切屑排出性を得ることができるが、粗加工で切り込みが大きくなると切屑排出性が不十分となるおそれがある。ところが、より大きな容量の切屑排出ポケットを確保しようとして上記切欠面による切欠深さを深くすると、これに伴って短ボール刃が短くなるため、長ボール刃の負担が増大して欠損やチッピングが生じ易くなってしまうおそれがある。
また、特許文献2に記載されているように連通溝や接続溝を形成するには、エンドミル本体に切刃を形成した後に追加工を施さなければならず、エンドミル製造工程が複雑となることが避けられない。しかも、溝深さや溝幅を大きくして切屑排出ポケットの容量を大きくしようとすると、やはり短底刃が短くなりすぎて長底刃の負担が増大し、粗加工において切り込みが大きいときに、長底刃の特に内周側で損傷が生じ易くなってしまう。
本発明は、このような背景の下になされたもので、短刃を必要以上に短くすることなく切屑排出ポケットの容量を大きくして、粗加工で切り込みが大きいときでも十分な切屑排出性を得ることができるクーラント穴付きボールエンドミルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状をなす複数の切刃が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの切刃は、一部が上記エンドミル本体先端の上記軸線上に交差させられた長刃とされ、残りは上記軸線から離れた位置に内周端を有する短刃とされるとともに、上記エンドミル本体にはクーラント穴が形成されて、このクーラント穴は上記軸線方向先端視において上記エンドミル本体の先端部における上記短刃の内周端から上記軸線に向けての該短刃の延長線上に開口させられていることを特徴とする。
このように構成されたクーラント穴付きボールエンドミルでは、クーラント穴がエンドミル本体の先端部において短刃の内周端から軸線に向けての延長線上に開口させられているので、このクーラント穴の開口部はエンドミル本体先端部の内周側において、この短刃のギャッシュのエンドミル回転方向後方を向く壁面から、該短刃のエンドミル回転方向後方側に隣接する長刃のギャッシュのエンドミル回転方向後方を向く壁面に亙って開口させられることになる。
このため、短刃の内周端の位置はそのままにして短刃を必要以上に短くすることなく、長刃の負担増による欠損やチッピングを防ぎながらも、短刃の内周端から軸線に向けての該短刃の延長線を跨いで上述のように開口するクーラント穴により切屑排出ポケットの容量を大きく確保することができ、しかもこのクーラント穴から供給されるクーラントによって円滑かつ効率的な切屑排出を促すことが可能となる。また、クーラント穴が開いたエンドミル素材に長刃と短刃よりなる切刃を形成するだけでよくて追加工の必要がないので、エンドミル製造工程が複雑化するのを避けることもできる。
ここで、上記クーラント穴は、上記軸線に直交する断面が一般的な円形のものであってもよいが、同断面が三角形状や菱形状をなしていて、軸線側に鋭角をなす角部を有する多角形状をなしていれば、エンドミル本体先端部において上記軸線により近い位置にまでクーラント穴の開口部を形成して、この軸線の周辺にクーラントを供給することができるとともに、より軸線側まで切屑排出ポケットを確保することができる。特に、クーラント穴を断面菱形状とした場合には、エンドミル本体先端部において上記軸線側に向けられた鋭角角部とは反対の鋭角角部に短刃の内周端を位置させることにより、短刃を形成するための上述のような切欠面を形成する必要もなくなる。
また、本発明は、特許文献1に記載されているように、上記長刃と上記短刃とが周方向に交互に形成されて切刃が構成されているボールエンドミルに適用した場合において、切屑排出のためのポケット容量が制限されることから、特に有効である。また、同様に切屑排出ポケット容量が制限される6枚刃以上の偶数刃のボールエンドミルに適用して効果的である。
以上説明したように、本発明によれば、短刃を必要以上に短くすることなく切屑排出ポケットの容量を大きく確保することができ、粗加工で切り込みが大きい場合でも、長刃の負担増による欠損やチッピングを防ぎつつ、円滑かつ効率的な切屑排出を図ることができる。
本発明の第1の実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態の拡大正面図である。 図2における矢線A方向視のエンドミル本体先端部の側面図である。 図1に示す実施形態の先端部の斜視図である。 本発明の第2の実施形態の拡大正面図である。 本発明の第3の実施形態を示す側面図である。 図6に示す実施形態の拡大正面図である。 図7における矢線A方向視のエンドミル本体先端部の側面図である。 図6に示す実施形態の先端部の斜視図である。
図1ないし図4は本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は、超硬合金等の硬質材料により形成されて軸線Oを中心とした概略円柱状をなし、その後端部(図1において右側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端部(図1において左側部分)は切刃部3とされる。このようなボールエンドミルは、上記シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ、該軸線Oに交差する方向に送り出されて、上記切刃部3により例えば金型等の曲面を切削加工したりするのに用いられる。
この切刃部3においては、その後端側の外周部に、周方向に間隔をあけて6条の切屑排出溝4が軸線O方向後端側に向かうに従いエンドミル回転方向Tの後方側に捩れるように形成されており、これらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面の外周側辺稜部には、この壁面をすくい面とする外周刃5がそれぞれ形成されている。これらの外周刃5は、軸線O回りの回転軌跡が該軸線Oを中心とした1つの円筒面をなすようにされており、また切屑排出溝4が捩れるのに伴う外周刃5の捩れ角は、本実施形態ではすべて等しくされている。
一方、切刃部3の先端部、すなわちエンドミル本体1の先端部においては、上記切屑排出溝4の先端部を先端側に向かうに従い内周側に向けてさらに切り欠くようにしてギャッシュ6が形成されており、このギャッシュ6のエンドミル回転方向T側を向く壁面6aの外周縁部には、上記外周刃5の先端に連なって先端側に向かうに従い凸曲しつつ内周側に向かう切刃(ボール刃または底刃)7がそれぞれ形成されている。これらの切刃7は、その軸線O回りの回転軌跡が該軸線O上に中心を有して先端側に凸となる1つの半球をなすようにされていて、この半球の半径は上記外周刃5の回転軌跡がなす円筒面の半径と等しくされている。
そして、これら6枚の切刃7のうち、周方向に1つおきの3枚の切刃7は、外周刃5の先端からエンドミル本体1先端の軸線O上に達するまで延びて、この軸線O上で互いに交差させられた長刃7Aとされている。一方、これらの長刃7Aの間に位置する残りの周方向に1つおきの3枚の切刃7は、軸線Oから離れた位置に内周端Pを有する短刃7Bとされている。
ここで、本実施形態では、長刃7Aのエンドミル回転方向T後方側に連なる先端逃げ面8Aが、外周刃5のエンドミル回転方向T後方側に連なる外周逃げ面からエンドミル本体1の先端内周側に延びて上記軸線O上に達することにより、3枚の長刃7Aも軸線O上で交差させられている。
これに対して、短刃7Bに連なる先端逃げ面8Bは、外周逃げ面から先端内周側に延びる途中で、軸線Oに垂直な方向またはこれよりも内周側に向かうに従い僅かに先端側に向かう方向に延びる切欠面8Cによって切り欠かれていて、この切欠面8Cと先端逃げ面8Bと短刃7Bのギャッシュ6Bのエンドミル回転方向T側を向く壁面6aとの交点に位置することにより、短刃7Bの内周端Pは軸線Oから離れて配置される。
なお、この切欠面8Cは当該短刃7Bのエンドミル回転方向T側に位置する長刃7Aの上記先端逃げ面8Aに交差させられるとともに、この切欠面8Cによって当該短刃7Bのギャッシュ6Bとそのエンドミル回転方向T後方側に隣接する長刃7Aのギャッシュ6Aとは、互いに連通するようにされる。
また、これらの切刃7も、軸線O方向後端外周側に向かうに従いエンドミル回転方向Tの後方側に僅かに捩れるように形成されており、その捩れ角は長刃7Aの捩れ角が短刃7Bの捩れ角よりも大きくされている。また、本実施形態では、短刃7Bとそのエンドミル回転方向T前方側に位置する長刃7Aとの周方向の間隔は、短刃7Bとそのエンドミル回転方向T後方側に位置する長刃7Aとの周方向の間隔よりも大きくされている。
一方、ギャッシュ6は通常、円錐台状をなす研削砥石をその中心線回りに回転させつつ、切刃7の上記捩れ角に沿ってエンドミル本体1先端部の後端外周側と先端内周側との間で送りを与えることで、この砥石の円錐面とこれに鋭角に交差する円板面とに形成された砥粒層により、上記エンドミル回転方向Tを向く壁面6aとこれに対向してエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとを研削して切屑排出溝4の先端部に形成される。
なお、こうして形成されるギャッシュ6のうち、少なくともその外周縁部に上記長刃7Aが形成されるギャッシュ6Aにおいては、上記エンドミル回転方向Tを向く壁面6aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとの交差稜線Lに直交する断面におけるこれら2つの壁面6a、6bの開き角が、本実施形態では80°〜100°の範囲内となるようにされている。
また、同じく少なくとも長刃7Aのギャッシュ6Aにおいては、エンドミル回転方向を向く壁面6aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bとの上記交差稜線Lが上記軸線Oとの交点において該軸線Oに直交する平面に対してなすギャッシュ角が、40°〜60°の範囲内となるようにされている。なお、短刃7Bのギャッシュ6Bの開き角やギャッシュ角は、長刃7Aのギャッシュ6Aの開き角やギャッシュ角に応じて、これより大きくされていたり、小さくされていたり、等しくされていたりしてもよい。
さらに、エンドミル本体1には、シャンク部2の後端面すなわちエンドミル本体1の後端面から切刃部3の先端部すなわちエンドミル本体1の先端部にかけてクーラント穴9が形成されていて、このエンドミル本体1の先端部に開口させられている。本実施形態におけるクーラント穴9は、軸線Oに直交する断面が円形をなすように形成されるとともに、短刃7Bと同数の3つのクーラント穴9が周方向に等間隔に、外周刃5と等しいリードとなるように螺旋状に形成されている。
そして、これらのクーラント穴9は、図2に示すようにエンドミル本体1の先端部において、短刃7Bの内周端Pから軸線Oに向けての短刃7Bの延長線上に開口させられている。すなわち、本実施形態では、クーラント穴9は、この内周端Pから軸線Oに向けて延びる上記切欠面8C上に開口させられており、ただし内周端Pと軸線Oとからは間隔をあけている。
さらに、このクーラント穴9の先端側開口部は、切欠面8Cを跨いで、エンドミル回転方向T前方側には、短刃7Bのギャッシュ6Bのエンドミル回転方向Tを向く壁面6aからエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bにかけて、短刃7Bのエンドミル回転方向T前方側に位置する長刃7Aの先端逃げ面8aに接する当たりまで延びるように開口させられている。また、クーラント穴9は、エンドミル回転方向T後方側には、この短刃7Bのエンドミル回転方向T後方側に隣接する長刃7Aのギャッシュ6Aのエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bにかけて開口するようにされている。
このように構成されたクーラント穴付きボールエンドミルでは、クーラント穴9がエンドミル本体1の先端部において短刃7Bの内周端Pから軸線Oに向けての延長線上に開口させられていて、上述のように切欠面8Cを跨いで、この短刃7Bのギャッシュ6Bのエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bから、該短刃7Bのエンドミル回転方向T後方側に隣接する長刃7Aのギャッシュ6Aのエンドミル回転方向T後方側を向く壁面6bに亙って開口させられるので、短刃7Bの内周端Pの位置自体は外周側に変位させたりすることなく、エンドミル本体1先端部の軸線O近傍における切屑排出のためのポケット容量を大きく確保することができる。
このため、短刃7Bが必要以上に短くなることによって長刃7Aの切削時の負担が増大するのを防いで、この長刃7Aに欠損やチッピングが生じるのを防止しつつ、大きく確保された切屑ポケットを介して、さらにはこのクーラント穴9から供給されるクーラントによって、粗加工において切り込みが大きい場合でも円滑かつ効率的な切屑排出を図ることができる。
これは、特に本実施形態のように、長刃7Aよりも短刃7Bの数が多くはなくて同数であり、長刃7Aと短刃7Bとが周方向に交互に形成されているボールエンドミルや、エンドミル本体1先端部の切刃7が6枚刃、あるいはそれ以上であるボールエンドミルのように、エンドミル本体1先端部の軸線O周辺で切刃7の間隔が狭まって切屑排出ポケットの容量が制限される場合において、特に有効である。
また、このようなボールエンドミルを製造するには、上述のようなクーラント穴9が予め形成された超硬合金等の円柱状のエンドミル素材に、このクーラント穴9の先端側が短刃7Bの内周端Pから軸線Oへの延長線上に開口するように、切屑排出溝4やギャッシュ6、先端逃げ面8A、8Bを形成して、長短刃7A、7Bよりなる切刃7を形成すればよい。すなわち、切刃7を形成した後に追加工を要することがないので、エンドミル製造工程が複雑化するのを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、短刃7Bとそのエンドミル回転方向T前方側に位置する長刃7Aとの周方向の間隔が、短刃7Bとそのエンドミル回転方向T後方側に位置する長刃7Aとの周方向の間隔よりも大きくされており、これによって長刃7Aのエンドミル回転方向T後方側に短刃7Bよりも大きな肉厚を確保することができて、長刃7Aの強度の向上を図ることができるので、これによっても長刃7Aの欠損やチッピングを防止することが可能となる。
また、本実施形態では、クーラント穴9が、外周刃5と等しいリードとなるように螺旋状に形成されており、エンドミル本体1先端部の切刃7を再研磨して使用する場合でもクーラント穴9の開口位置が変位しないので、経済的である。ただし、このような再研磨を考慮する必要がない場合などには、クーラント穴9は軸線Oに平行に延びていてもよい。
なお、本実施形態では、クーラント穴9が軸線Oに直交する断面において一般的な円形をなしているが、例えば楕円形や長円形をなしていてもよい。この場合には、この楕円や長円の長軸が短刃7Bの内周端Pから軸線Oへの短刃7Bの延長線に沿って延びるようにクーラント穴9の開口部を形成することにより、この開口部をエンドミル本体1先端部における軸線Oにより近づけて、この軸線O周辺で詰まり気味となる切屑を一層効率的に排出することが可能となる。
また、このようにクーラント穴9の断面を楕円形や長円形として、その長軸を上記延長線に沿って形成する代わりに、クーラント穴9の軸線Oに直交する断面を、図5に示す本発明の第2の実施形態のように三角形状としたり、図6ないし図9に示す第3の実施形態のように菱形状としたりして、鋭角角部を有する多角形状とし、この鋭角角部がエンドミル軸線O側を向くようにしてクーラント穴9の開口部を形成してもよい。なお、これら図5ないし図9に示す第2、第3の実施形態において、図1ないし図4に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配して説明を省略する。
このうち、図5に示す第2の実施形態では、クーラント穴9は軸線Oに直交する断面において3つの角部がすべて鋭角をなす正三角形等の三角形状をなしており、このうち1つの角部が軸線O側に向けられるとともに、この角部の対辺が、短刃7Bの内周端Pから軸線Oへの短刃7Bの延長線と交差するように、これら内周端Pと軸線Oから間隔をあけてエンドミル本体1先端部の上記延長線上に開口させられている。ただし、上記三角形の各角部には曲線状に丸みが付けられている。
また、図6ないし図9に示す第3の実施形態では、クーラント穴9は、軸線Oに直交する断面において一対の対角が鋭角をなすとともに残りの一対の角部は鈍角をなす、すなわち菱形状をなしており、鋭角をなす一対の角部の一方が軸線Oと間隔をあけて軸線O側に向けられるようにエンドミル本体1先端部に開口させられている。これに対して、上記菱形の鋭角をなす一対の角部の他方は、本実施形態では短刃7Bの内周端Pに位置するようにされており、これら鋭角をなす一対の角部の対角線が、内周端Pから軸線Oへの短刃7Bの延長線に沿うようにされている。なお、この第3の実施形態でも、クーラント穴9の上記断面がなす菱形の鋭角、鈍角をなす各角部には曲線状に丸みが付けられている。
このような第2、第3の実施形態においても、クーラント穴9のエンドミル本体1先端部における開口部を該先端部上での軸線Oにより近づけて、この軸線O周辺で詰まり気味となる切屑を一層効率的に排出することが可能となる。しかも、これら第2、第3の実施形態では、上述のようにクーラント穴9を断面楕円形状や長円状とするのに比べて、クーラント穴9の開口部を軸線Oに近づけてもクーラント穴9同士の間の周方向の間隔、すなわちエンドミル本体1の肉厚は大きく確保することができるので、エンドミル本体1先端部における軸線Oの周辺に欠けが生じたりするのも防ぐことができる。
また、このうち第3の実施形態においては、断面菱形状をなすクーラント穴9の軸線O側とは反対の鋭角角部が短刃7Bの内周端Pと一致させられており、第1、第2の実施形態のように内周端Pから軸線Oに向けて切欠面8Cを形成する必要がなくなる。つまり、予め断面菱形のクーラント穴9があけられたエンドミル素材に、クーラント穴9開口部において上記反対の鋭角角部に内周端Pが位置するように短刃7Bを形成すればよくなり、切欠面8Cを追加工する必要もなくなるので、エンドミル製造工程の一層の簡略化を図ることが可能となる。
1 エンドミル本体
3 切刃部(エンドミル本体1の先端部)
4 切屑排出溝
5 外周刃
6(6A、6B) ギャッシュ
6a ギャッシュ6のエンドミル回転方向T側を向く壁面
6b ギャッシュ6のエンドミル回転方向T後方側を向く壁面
7 切刃(ボール刃)
7A 長刃
7B 短刃
8A 長刃7Aの先端逃げ面
8B 短刃7Bの先端逃げ面
8C 切欠面
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
P 短刃7Bの内周端

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状をなす複数の切刃が周方向に間隔をあけて形成されていて、これらの切刃は、一部が上記エンドミル本体先端の上記軸線上に交差させられた長刃とされ、残りは上記軸線から離れた位置に内周端を有する短刃とされるとともに、上記エンドミル本体にはクーラント穴が形成されて、このクーラント穴は上記軸線方向先端視において上記エンドミル本体の先端部における上記短刃の内周端から上記軸線に向けての該短刃の延長線上に開口させられていることを特徴とするクーラント穴付きボールエンドミル。
  2. 上記クーラント穴は、上記軸線に直交する断面が、該軸線側に鋭角をなす角部を有する多角形状とされていることを特徴とする請求項1に記載のクーラント穴付きボールエンドミル。
  3. 上記切刃は、上記長刃と上記短刃とが周方向に交互に形成されて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクーラント穴付きボールエンドミル。
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